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第 ５ 章 勤 務 条 件 第 １ 節 給 料 1 給料決定 (1) 一般職員の給料決定 給 料 は 職 種 別 に 規 定 さ れ る 裁 定 に 基 づ い て 決 定 さ れ る 。 事 務 系 職 員 裁 定 の 定 め る 給 料 表 は 、 〔 表 － ８ 〕 の と お り で あ る 。 こ の 給 料 表 に よ る と 、級 は 、一 般 級（ 義 務 教 育・高 等 学 校 卒 業 者 の 従 事 で き る 職 の 級 ） と そ れ 以 上 の 職 の 級 （1 級から 12 級まで）の合計 13 級で構成されている。 さ ら に 、 前 者 の 級 は 10 号給、後者の 各級は 2 つの号給から構成されている 。 採 用 さ れ た 時 、 通 常 、 そ の 職 の 属 す る 級 の 給 料 の 内 、 最 下 位 の 給 料 が 支 給 さ れ る 。 〔 表 － ８ 〕NSW 州政府管理・事務系職員 給料表（年額）、【 】内は職務例。 一 般 級 － 4 級－ 勤務 1 年目 $43,062 勤 務 1 年目又は 18 歳 $21,178 その後 $44,385 勤 務 2 年目 $25,614 5 級－ 勤務 1 年目 $47,850 勤 務 3 年目 $27,606 その後 $49,360 勤 務 4 年目 $28,360 6 級－ 勤務 1 年目 $51,294 勤 務 5 年目 $29,560 その後 $52,798 勤 務 6 年目 $30,096 7 級－ 勤務 1 年目 $54,379 勤 務 7 年目 $30,482 【主任】 その後 $56,006 勤 務 8 年目 $31,983 8 級－ 勤務 1 年目 $58,339 勤 務 9 年目 $33,141 その後 $60,193 勤 務 10 年目 $34,366 9 級－ 勤務 1 年目 $61,987 大 学 入 学 資 格 $23,997 【課長】 その後 $63,730 1 級－ 勤務 1 年目 $36,259 10 級－ 勤務 1 年目 $66,333 そ の 後 $37,325 その後 $68,309 2 級－ 勤務 1 年目 $38,365 11 級－ 勤務 1 年目 $71,694 そ の 後 $39,417 その後 $74,735 3 級－ 勤務 1 年目 $40,536 12 級－ 勤務 1 年目 $79,416 【 主 事 】 そ の 後 $41,757 その後 $82,914 （ 出 典 ）NSW 州政府管理・事務系職員裁定

(2) 上席行政職員の給料決定 上 席 行 政 職 員 の 給 料 に つ い て は 、 職 の 級 付 け （ 前 述 、 第 ２ 章 の ５ 参 照 ） に 応 じ て 、 当 該 の 職 に あ る 職 員 に 支 給 可 能 な 給 料 の 幅 が 定 め ら れ て お り 〔 表 － ９ 〕 、 こ の 金 額 の 範 囲 内 で 、 次 官 と そ れ ぞ れ の 上 席 行 政 職 員 の 間 で の 合 意 に よ り 決 定 さ れ る 。 〔 表 － ９ 〕 上 席 行 政 職 員 の 給 料 幅 、 【 】 内 は 役 職 例 。 級 給 料 幅 （ 年 俸 ） 級 給 料 幅 （ 年 俸 ） Level 1 $112,500 – 130,840 Level 5 $163,605 – 200,615 【 住 宅 省 財 政 部 長 、企 画 部 長 】 Level 2 $122,235 – 141,260 Level 6 $187,420 – 226,095 【 地 方 省 連 絡 調 整 部 長 】 Level 3 $136,380 – 160,240 Level 7 $225,175 – 284,420 【 次 官 補 】 Level 4 $149,710 – 174,505 Level 8 $265,740 – 327,865 【 鉱 物 資 源 省 調 査 研 究 部 長 】 【 次 官 】 （ 出 典 ）NSW 州首相府人事局資料 2 勤務年数に基づく昇給（定期昇給） (1) 一般職員の場合 職 の 属 す る 級（ 当 該 職 が 複 数 の 級 に 区 分 さ れ て い る 場 合 は 、そ の 全 て の 級 ） の 範 囲 内 で 、 １ 年 間 良 好 な 成 績 で 勤 務 し た 後 、 昇 給 が 行 わ れ る 。 職 は 2 つの 級 に ま た が っ て 区 分 さ れ る こ と が 多 く 、 通 常 ４ 年 間 は 、 毎 年 昇 給 す る こ と が 可 能 で あ る 。 昇 給 に 係 る 勤 務 実 績 評 価 は 、 直 属 の 長 の 判 断 を 基 に し て 組 織 の 長 （ 課 長 相 当 ） に よ っ て 行 わ れ る 。 勤 務 実 績 評 価 は 、 通 常 １ 年 に １ 回 行 わ れ る 。 昇 給 は 職 員 の 当 然 の 権 利 で は な い が 、 上 限 に 達 し た 場 合 以 外 、 多 く の 場 合 に 昇 給 が 認 め ら れ て い る 。

ま た 、 〔 表 －11〕 で は 、 NSW 州 政 府 職 員 の 年 間 所 得 構 成 割 合 を 紹 介 す る 。 〔 表 －10〕成人、管理職、非管理職ごとに比較（週給） 比 較 対 象 職 員 公務員全体 （ 連 邦 ・ 州 ・ 地 方 自 治 体 ） 民 間 企 業 従 業 員 成 人 ＄929.40 ＄809.10 管 理 職 ＄1,382.50 ＄1,022.40 非 管 理 職 ＄877.10 ＄726.40

（ 出 典 ）Employee Earnings and Hours 2000.5 （連邦政府統計局）

〔 表 －11〕NSW 州政府職員の年間所得構成割合 年 間 所 得 割 合 累 計 ～ ＄25,000 22.8％ 22.8％ ＄25,000～＄45,000 35.6％ 58.4％ ＄45,000～＄65,000 34.1％ 92.5％ ＄65,000～＄85,000 5.5％ 98.0％ ＄85,000～＄105,000 1.1％ 99.1％ ＄105,000～ 0.9％ 100％ （ 出 典 ）NSW 州首相府人事局資料 第 ２ 節 そ の 他 の 勤 務 条 件 1 一般 一 般 職 員 と 上 席 行 政 職 員 の 勤 務 時 間 、 休 暇 等 の 勤 務 条 件 は 基 本 的 に 同 じ で あ る 。 休 暇 等 の 主 要 な 勤 務 条 件 は 巻 末 〔 資 料 － ２ 〕 に 記 す 。 2 柔軟な勤務形態 上 記 の 勤 務 時 間 以 外 に 、NSW 州政府は 職員の個々の事情に 応じて、一時的 パ ー ト・タ イ ム 、自 己 都 合 休 暇 、年 間 勤 務 日 数 縮 小 、在 宅 勤 務 、フ レ ッ ク ス ・ タ イ ム 等 の 柔 軟 な 勤 務 形 態 を 採 用 し て い る （ 〔 表 － １ ２ 〕 ） 。 そ の 目 的 は 、 勤 務 時 間 を 職 員 個 人 の ラ イ フ ・ ス タ イ ル に で き る 限 り 適 合 さ せ 、 か つ そ れ に よ り 優 秀 な 職 員 を 確 保 ・ 維 持 し よ う と す る も の で あ る 。 こ れ ら の 勤 務 形 態 の 導 入 に は 特 別 の 法 的 措 置 を 必 要 と せ ず 、 既 存 の 無 給 休 暇 制 度 の 運 用 で 対 応 し 、 勤 務 時 間 の 縮 小 に 対 応 し て 給 料 は 減 額 さ れ る （ 「 無 給 休 暇 」 ： 次 官 は 、 首 相 府 人 事 局 の 定 め る 基 準 に 従 っ て 、 正 当 で 十 分 な 理 由 が あ る 場 合 、 職 員 に 無 給 休 暇 を 終 日 又 は 一 日 の 一 部 を 単 位 に 与 え る こ と が で き る ） 。

通 常 の フ ル ・ タ イ ム 以 外 の 形 態 で 勤 務 し て い る 職 員 も 、 フ ル ・ タ イ ム 職 員 と 同 じ 州 政 府 職 員 管 理 法 の 適 用 を 受 け 、 等 し く 権 利 を 有 す る 。 年 次 有 給 休 暇 等 も 、実 際 の 勤 務 時 間 と フ ル・タ イ ム 職 員 の 勤 務 時 間 と の 案 分 で 付 与 さ れ る 。 こ の 両 者 の 違 い は 、 基 本 的 に は 勤 務 時 間 の 違 い で し か な い 。 具 体 的 な 内 容 は 、 次 官 又 は そ の 委 任 を 受 け た 者 （ 通 常 直 属 の 上 司 ） と 職 員 本 人 の 合 意 に 基 づ い て 決 定 さ れ る 。 ま た 従 前 通 常 の フ ル ・ タ イ ム 職 員 で あ っ た 者 に は 、 そ の 従 前 の 職 務 （ 必 ず し も 元 の 職 場 で は な い ） へ 復 帰 す る 権 利 が 保 障 さ れ て い る 。 〔 表 －12〕NSW 州政府の柔軟な勤務形態 パ ー ト ・ タ イ ム 勤 務 時 間 は 合 意 に よ る ジ ョ ブ ・ シ ェ ア リ ン グ 分 担 の 仕 方 は 、半 日 ず つ 、日 替 わ り 、1 週 を 2.5 日ずつ、週替わりなど様々 一 時 的 パ ー ト ・ タ イ ム 一 定 期 間 だ け パ ー ト ・ タ イ ム 勤 務 を 行 う 形 態 自 己 都 合 休 暇 勉 学 、 旅 行 、 能 力 開 発 、 ボ ラ ン テ ィ ア 活 動 、 個 人 的 な 事 情 な ど に よ り 、 取 得 年 間 勤 務 日 数 縮 小 １ 年 間 の 就 業 日 数 （ 週 数 ） を 縮 小 在 宅 勤 務 フ ル ・ タ イ ム 勤 務 で あ れ ば 給 料 の 減 額 な し フ レ ッ ク ス ・ タ イ ム コ ア・タ イ ム（ 通 常 9：30～15：30）は 必 ず 勤 務 時 間 に 含 め 、 始 業 ・ 就 業 時 間 は 職 員 ご と に 決 定 給 料 延 払 い に よ る 休 暇 給 料 の 20％相当を 4 年間繰り延べし、5 年 目 に そ の 相 当 分 の 支 給 を 受 け な が ら 、 専 門 技 術 習 得 （ 大 学 院 へ の 進 学 、 海 外 留 学 等 ） の た め の 休 暇 に あ て る 制 度 家 族 ・ 地 域 活 動 休 暇 家 族 及 び 地 域 社 会 に 対 す る 責 任 を 果 た す た め の 休 暇

（ 出 典 ）“Strategies for Flexible Workplace Arrangements, April 2000” （首相府 人 事 局 ）

第 ６ 章 評 価 及 び 研 修 第 １ 節 勤 務 実 績 評 価 1 一般職員の場合 勤 務 実 績 評 価 は 、 通 常 年 1 回、直属の長の判断を基にした組織の長（上席 行 政 職 員 で あ る 部 長（Director）が多い）によって行われる 。評価基準は、当 該 職 員 と 組 織 の 長 と が 合 意 し た 達 成 目 標 に よ る 。 2 上席行政職員の場合 上 席 行 政 職 員 の 勤 務 実 績 評 価 の 目 的 は 、 達 成 目 標 の 実 現 並 び に 契 約 再 更 新 の 情 報 収 集 で あ る 。 上 席 行 政 職 員 は 、 次 官 又 は そ の 委 任 を 受 け た 者 に よ っ て 、 毎 年 最 低 1 回、 勤 務 実 績 を 評 価 さ れ る 。 評 価 は 、 次 官 と 当 該 上 席 行 政 職 員 の 間 で 合 意 し て 雇 用 契 約 書 に 記 載 さ れ た 評 価 基 準 、 達 成 目 標 そ の 他 の 事 項 を 基 準 に 、 職 員 本 人 の 勤 務 実 績 報 告 書 、 評 価 者 （ 次 官 ） と 本 人 の 協 議 に 基 づ い て 行 わ れ 、 評 価 者 か ら 書 面 で 改 善 勧 告 が 示 さ れ る 。 勤 務 実 績 評 価 は 、 評 価 者 、 上 席 行 政 職 双 方 が 勤 務 実 績 評 価 の 結 果 に つ い て の 合 意 に 達 し た 場 合 、双 方 が 合 意 書 に 署 名 す る 。こ の 合 意 の 内 容 に よ っ て は 、 当 初 の 雇 用 契 約 記 載 の 達 成 目 標 が 修 正 さ れ る 。 双 方 が 合 意 に 達 し な い 場 合 は 、 当 該 省 庁 内 の 不 平 調 停 手 続 き に 従 っ て 処 理 さ れ 、さ ら に 首 相 府 人 事 局 に 設 置 さ れ た 上 席 行 政 職 員 関 係 不 平 調 停 者（Senior Executive Service Grievance Mediator）に調停を依頼することもできる。最終 的 に 合 意 に 達 し な い 場 合 、 解 雇 に 至 る こ と も あ る 。 第 ２ 節 研 修 1 原則 特 定 の 職 に 必 要 と さ れ る 知 識 ・ 技 術 ・ 経 験 を す で に 有 し て い る 者 を 採 用 す る こ と を 原 則 と す る 、 労 働 流 動 性 の 高 い オ ー ス ト ラ リ ア の 労 働 状 況 で は 、 知 識 ・ 技 術 ・ 経 験 は 、 あ る 意 味 で は 、 売 り 込 み の た め の 個 人 の 財 産 と も 考 え ら れ て い る 。 従 っ て 、 将 来 の 昇 進 に 対 応 で き る 能 力 を 、 雇 用 主 で あ る 州 政 府 が 育 成 す る と い う 方 針 は 基 本 的 に み ら れ ず 、 特 に 長 期 間 に わ た る 研 修 に 職 員 を 派 遣 す る こ と は あ ま り 行 わ れ て い な い 。 し か し 、 社 会 ・ 技 術 の 変 化 に 対 応 す る た め 、 業 務 の 向 上 や 職 員 の 多 能 力 化 を 図 る た め の 研 修 は 行 わ れ て お り 、 ま た 、 職 員 本 人 の 能 力 向 上 の た め の 研 鑽 に 対 し て も 、 職 務 と の 関 わ り に 応 じ て 、 特 別 休 暇 （ 有 給 、 無 給 ） を 付 与 す る な ど の 制 度 を 設 け て い る 。

2 自発的な研修の援助 職 員 の 自 己 研 鑽 を 援 助 す る も の と し て 、学 習 時 間 休 暇（study time）、研修・ 研 究 休 暇 （study leave）の制度を設けており、その他自己都合休暇（無給） の 制 度 も あ る 。 (1) 学習時間休暇（study time） 職 員 は 研 修 の た め 、1 週間で最大 4 時間の有給（全額 ）休 暇が取得できる。 必 要 性 に 応 じ て 延 長 承 認 が 可 能 で あ る 。 学 習 時 間 休 暇 は 、 職 務 と の 関 連 性 、 予 算 、 業 務 の 都 合 等 を 考 慮 し た 上 で 承 認 さ れ る 。 (2) 研修・研究休暇（study leave） 職 務 と 直 接 的 あ る い は 相 当 程 度 関 連 す る 終 日 の 研 修 ・ 研 究 に 参 加 す る 場 合 に 承 認 さ れ る 休 暇 で あ る 。 給 料 は 、 職 務 と の 関 連 性 の 程 度 に よ り 、 直 接 的 な 関 連 性 が 認 め ら れ る 場 合 に は 全 額 が 、 相 当 程 度 の 関 連 性 が 認 め ら れ る 場 合 に は 半 額 が 支 給 さ れ る 。 最 大 休 暇 日 数 の 定 め は な い 。

第 ７ 章 労 働 基 本 権 等 第 １ 節 労 働 基 本 権 組 合 結 成 権 （ 組 合 加 入 権 ） 、 団 体 交 渉 権 及 び 争 議 権 に つ い て 、 明 文 の 規 定 は な い が 、 判 例 法 上 承 認 さ れ て い る 。 理 論 上 は 上 席 行 政 職 員 も 組 合 に 加 入 で き る 。 日 本 の 企 業 （ 団 体 ） 内 組 合 と 異 な り 、 オ ー ス ト ラ リ ア の 労 働 組 合 は 、 企 業 （ 団 体 ） を 越 え て 類 似 業 務 を 行 う 労 働 者 に よ っ て 構 成 さ れ る 職 能 別 組 合 で あ る 。 事 務 系 管 理 職 、 事 務 職 、 土 木 技 術 者 、 運 輸 関 係 職 員 、 教 員 、 警 察 官 、 刑 務 所 職 員 等 が そ れ ぞ れ の 組 合 に 加 盟 し て い る 。 従 っ て 、 一 つ の 州 政 府 の 職 員 の 加 入 す る 労 働 組 合 は 多 数 に 上 り 、 そ の 結 果 が 前 記 の （ 第 2 章第 2 節の 2 に て 記 載 ）70 種類にも及ぶ裁定である。 公 共 部 門 の 組 合 の 加 入 率 は 、 民 間 部 門 に 比 べ て 高 く 、 ま た い ず れ も 他 の 先 進 国 と 同 様 減 少 傾 向 に あ る （ 〔 表 －13〕）。 〔 表 －13〕労働組合加入率（％） 部 門 1986 年 1992 年 1999 年 2000 年 公 共 部 門 70.6 67.1 50.0 49.8 民 間 部 門 34.5 29.4 19.6 20.0 全 体 45.6 39.6 25.7 25.9

（ 出 典 ）Australian Social Trends 2001 （連邦政府統計局）

第 ２ 節 政 治 的 行 為 の 制 限 州 政 府 職 員 で あ る た め に 受 け る（ 日 本 の 地 方 公 務 員 法 第 36 条に規定するよ う な ） 特 別 の 政 治 的 行 為 の 制 限 は 原 則 と し て な い が 、 公 選 職 に 就 任 す る こ と に は 若 干 の 制 限 が あ る 。 連 邦 議 会 議 員 の 選 挙 に 立 候 補 す る た め に は 職 員 を 辞 め な く て は な ら ず 、 ま た 公 務 員 連 邦 選 挙 法 上 、 州 議 会 議 員 に 立 候 補 す る た め に は 職 員 を 辞 め る 必 要 は な い が 、 当 選 し 議 員 の 職 に 就 任 す る た め に は 職 員 を 辞 め な く て は な ら な い （ 州 憲 法 修 正 法 ） 。 州 政 府 職 員 と し て の 身 分 を 保 持 し な が ら 、 地 方 自 治 体 の 議 員 に 立 候 補 し 、 そ の 職 を 務 め る こ と は 可 能 で あ り 、 こ の ケ ー ス は 教 員 に 多 い 。

第 ８ 章 上 席 行 政 職 員 制 度 第 １ 節 導 入 の 経 緯 NSW 州政府における勤務実績を基礎とした期限付きの雇用契約に基づく 上 席 行 政 職 員 の 任 用 制 度 は 、1988 年の NSW 州政府職員管理法改正により導 入 さ れ た 。 そ れ 以 前 は 、 同 州 政 府 職 員 の 任 用 は 期 限 の な い も の で あ っ た 。 こ れ は 、 既 に こ の 制 度 を 導 入 し て い た 連 邦 政 府 、 ヴ ィ ク ト リ ア 州 政 府 、 西 オ ー ス ト ラ リ ア 州 政 府 及 び ニ ュ ー ジ ー ラ ン ド 政 府 の 上 級 職 員 制 度 改 革 に な ら っ た も の で あ る が 、NSW 州政府の行っ た改革は、従前の も のより徹底して「市 場 指 向 型 」 と い わ れ て お り 、 同 州 の 制 度 は 以 後 各 州 の 参 考 と す る と こ ろ と な っ た 。NSW 州の改 革以後、クイーンズ ランド州、南オース トラリア州、首都 特 別 地 域 で も 、 同 様 の 上 席 行 政 職 員 制 度 が 導 入 さ れ た 。 第 ２ 節 制 度 の 概 要 上 席 行 政 職 員 制 度 と 一 口 に 言 っ て も 、 実 際 に 採 用 さ れ て い る 制 度 は 、 各 州 で 一 様 で は な い 。 共 通 す る と こ ろ は 、 上 席 行 政 職 員 の 雇 用 期 間 、 報 酬 、 労 働 条 件 な ど の 任 用 関 係 を 他 の 職 員 の そ れ と 明 確 に 区 分 し 、 よ り 実 績 を 基 礎 に し た 職 員 管 理 を 目 指 す 制 度 で あ る 。 NSW 州政府の上席行政職員制度は、効率的な行政を進めるため「市場原 理 」 を 導 入 し 、 高 賃 金 で あ る な ど 、 民 間 か ら も 有 為 な 人 材 を 集 め よ う と す る も の で あ る （ 制 度 の 導 入 当 時 、 民 間 の 同 等 の 職 に 比 べ て 、 州 政 府 公 務 員 の 所 得 は 、 約 半 分 と 言 わ れ て い た ） 。 NSW 州政府の上席行政職員制度の概要は次のとおりである。 ・ 上 席 行 政 職 員 の 雇 用 は 、5 年以下の期間付の雇用契約に基づく。 ・ 契 約 の 更 新 （ 再 雇 用 ） は 、 前 雇 用 契 約 期 間 の 勤 務 実 績 に よ る 。 ・ 勤 務 実 績 評 価 は 、 雇 用 契 約 に 記 さ れ た 評 価 基 準 に 基 づ い て 行 わ れ る 。 ・ 上 席 行 政 職 員 は 、 い つ で も 解 雇 さ れ う る （ 補 償 金 を 代 償 と す る ） 。 第 ３ 節 大 臣 の 役 割 と 官 僚 機 構 の 安 定 性

関 係 と 他 の 職 員 の そ れ と の 区 別 が よ り 明 確 で あ り 、 こ の 制 度 の 特 徴 を 明 瞭 に 示 す も の と い え よ う 。NSW の制度と各州 の制度との特徴的な 違いは以下のと お り で あ る 。 1 職の範囲 NSW 州では、州法 の別表に記載して上 席行政職員の職を明 示しているのに 対 し 、 ク イ ー ン ズ ラ ン ド 州 で は 総 督 が 、 西 オ ー ス ト ラ リ ア 州 政 府 で は 人 事 局 次 官 が 、ヴ ィ ク ト リ ア 州 政 府 、首 都 特 別 地 域 で は 当 該 省 の 次 官 が 定 め る と し 、 明 示 さ れ て い な い 。 2 雇用期限 NSW 州を始め多 くの州では、上席行 政職員の雇用を 5 年未満（実績により 再 雇 用 は 可 能 ） の 期 限 付 き 雇 用 と し て い る の に 対 し 、 タ ス マ ニ ア 州 で は 法 律 上 の 最 長 雇 用 期 限 を 明 示 し て お ら ず 、 州 首 相 （ 各 省 庁 の 次 官 へ の 委 任 も 可 ） に よ り 雇 用 契 約 の 中 で 決 定 さ れ る 。 3 雇用の安定性 職 務 実 績 と そ の 対 価 と し て の 報 酬 を 重 視 す る た め 、 雇 用 （ 職 ） の 確 保 ・ 安 定 性 を 犠 牲 に す る の が 、上 席 行 政 職 員 制 度 の 特 徴 の 一 つ で あ る 。NSW 州法上、 次 官 は い つ で も 上 席 行 政 職 員 を 解 任 で き る が 、 連 邦 政 府 で は こ れ が 可 能 な の は 期 限 付 き の 上 席 行 政 職 員 だ け で あ り 、他 の 多 く の 州 政 府（Vic, SA, WA）で は 、解 雇 に あ た り 一 定 期 間 以 上 前 に 契 約 解 除 通 告 を 行 わ な く て は な ら な い（ 分 限 ・ 懲 戒 処 分 と し て の 免 職 ・ 解 雇 を 除 く ） 。 4 労働関係法の適用 NSW 州及びタス マニア州では、一般 職員及び民間企業従 業員に適用される 労 働 関 係 法 規 は 、 上 席 行 政 職 員 の 任 用 に 関 し て は 原 則 的 に 排 除 さ れ る 。 そ れ 以 外 の 州 で は 、 上 席 行 政 職 員 に も 労 働 関 係 法 規 が 適 用 さ れ る 。

（ 参 考 ） 雇 用 の 流 動 性 と 女 性 職 員 の 状 況 (1) 雇用の流動性 連 邦 政 府 統 計 局 が 発 表 し た 労 働 市 場 の 流 動 性 に 関 す る 統 計 に よ る と 、 過 去 1 年間に転職した（ 雇用主を変えた ）労 働者の全労働者に占 める割合は、1987 年 に は 13.0％、1990 年には 18.6％、1995 年には 21.2％と上昇していたが、 1999 年には 16.0％とほぼ 10 年前の水準に逆戻りした(〔図－４〕)。 転 職 の 頻 度 に 一 定 の 歯 止 め が か か り つ つ あ る も の の 、わ が 国 と 比 較 す る と 、 オ ー ス ト ラ リ ア で は 依 然 、 雇 用 の 流 動 性 が 高 い 。 ま た 、NSW 州政府職員の平均勤務年数は、12.4 年である。 〔 図 － ４ 〕 雇 用 の 流 動 性 （ 出 典 ）Labour Mobility 2000.2 （連邦政府統計局） (２) 女性職員の状況 オ ー ス ト ラ リ ア で は 、 連 邦 及 び 各 州 レ ベ ル に お い て 、 採 用 か ら 昇 任 、 解 雇 事 由 に 至 る ま で 、 年 齢 や 性 別 、 人 種 、 宗 教 そ の 他 い か な る 理 由 に よ る 差 別 的 扱 い を 禁 止 す る 雇 用 機 会 均 等 法（EEO=Equal Employment Opportunity）が存 在 す る 。 〔 表 ―14〕では、NSW 州政府職員に おける、様々な項目 に対する男女比較 0 5 10 15 20 25 1987年 1990年 1995年 1999年 ％

〔 表 －14〕NSW 州政府職員における男女比較 男 性 職 員 女 性 職 員 長 期 的 雇 用 者 （ 割 合 ） 44.1％ 55.9％ 短 期 的 雇 用 者 （ 同 ） 41.7％ 58.3％ 臨 時 職 員 （ 同 ） 27％ 73％ 上 席 行 政 職 員 （ 同 ） 80％ 20％ 年 間 平 均 所 得 ＄46,619 ＄42,613 時 間 外 手 当 受 給 者 （ 割 合 ） 54％ 46％ 年 間 平 均 時 間 外 労 働 時 間 129 時間 44 時間 職 員 平 均 年 齢 44 歳 42 歳 （ 出 典 ）NSW 州首相府人事局資料

〔 資 料 － １ 〕NSW 州政府大臣職と主要な行政組織

大 臣 職 主 要 な 行 政 組 織

首 相 Premier 首 相 府 、 内 閣 局

大 蔵 大 臣 The Treasurer 大 蔵 省 、 州 退 職 年 金 委 員 会

先 住 民 大 臣 Minister for Aboriginal Affairs 先 住 民 省

高 齢 者 対 策 大 臣 Minister for Ageing 高 齢 者 ・ 障 害 者 省 高 齢 者 局

農 業 大 臣 Minister for Agriculture 農 業 省 、 酪 農 公 社 、 食 肉 公

社 、 市 場 公 社

芸 術 大 臣 Minister for the Arts 芸 術 省

法 務 大 臣 Attorney General 法 務 省 、 交 通 事 故 委 員 会 、

訴 訟 扶 助 委 員 会

州 住 民 大 臣 Minister for Citizenship 州 住 民 省

コ ミ ュ ニ テ ィ ・ サ ー ビ ス 大 臣 Minister for Community Services

コ ミ ュ ニ テ ィ ・ サ ー ビ ス 省

矯 正 大 臣 Minister for Corrective Services 矯 正 省

障 害 者 対 策 大 臣 Minister for Disability

Services

高 齢 者 ・ 障 害 者 省 障 害 者 局

教 育 訓 練 大 臣 Minister for Education and Training

学 校 教 育 省 、 訓 練 教 育 省 － 訓 練 校

緊 急 サ ー ビ ス 大 臣 Minister for Emergency Services

消 防 庁 、 森 林 火 災 省 、 緊 急 サ ー ビ ス 省

エ ネ ル ギ ー 大 臣 Minister for Energy エ ネ ル ギ ー 省 、 電 力 公 社

環 境 大 臣 Minister for the Environment 環 境 保 護 庁 、 国 立 公 園 庁 民 族 問 題 大 臣 Minister for Ethnic Affairs 民 族 問 題 協 議 会

公 正 取 引 大 臣 Minister for Fair Trading 公 正 取 引 省

漁 業 大 臣 Minister for Fisheries 漁 業 省 、 魚 市 場 公 社

林 業 大 臣 Minister for Forestry 林 業 省

土 地 水 資 源 保 全 大 臣

Minister for Land and Water Conservation

土 地 水 資 源 保 全 省

自 治 大 臣 Minister for Local Government 自 治 省 鉱 物 資 源 Minister for Mineral Resources 鉱 物 資 源 省

警 察 大 臣 Minister for Police 警 察 省 、 警 察 本 部

公 共 事 業 大 臣 Minister for Public Works and Services

公 共 事 業 省

地 域 振 興 大 臣 Minister for Regional

Development

地 域 振 興 省

道 路 大 臣 Minister for Roads 道 路 交 通 公 社

地 方 大 臣 Minister for Rural Affairs 地 方 省

中 小 企 業 大 臣 Minister for Small Business 中 小 企 業 省 ス ポ ー ツ ・ 余 暇 大 臣 Minister for Sport and

Recreation

ス ポ ー ツ ・ 余 暇 省

経 済 開 発 大 臣 Minister for State Development 経済開発省

観 光 大 臣 Minister for Tourism 観 光 省

運 輸 大 臣 Minister for Transport 運 輸 省 、 鉄 道 公 社

都 市 計 画 大 臣 Minister for Planning 都 市 計 画 省 、 シ ド ニ ー 湾 開

発 公 社 シ ド ニ ー 西 部 担 当 大 臣 Minister for Western

Sydney

シ ド ニ ー 西 部 開 発 公 社

女 性 問 題 大 臣 Minister for Women 女 性 問 題 省

〔 資 料 － ２ 〕 NSW 州政府職員休暇等勤務条件一覧表 勤 務 時 間 （ 規 則 第 13 条） Hours of work １ 週 平 均 35～38 時 間（１日 7～8 時間 ）。9:00 ～17:00 の 勤 務 で 途 中 １ 時 間 の 休 憩 が 標 準 的 な 勤 務 時 間 で あ る が 、 職 員 の 多 く は フ レ ッ ク ス ・ タ イ ム を 活 用 し て い る 。 コ ア ・ タ イ ム は 9:30～ 15:30。昼食休憩は 30 分～２時間 30 分。 養 子 養 育 休 暇（ 規 則 第 51 条） Adoption leave 全 職 員 対 象 。全 日 休 暇 で 1 年、半日休暇 で 2 年。 40 週間以上勤務実績 を有する者で最高 3 週間分 の 休 暇 が 有 給 、 そ れ 以 外 は 無 給 。 出 産 休 暇 （ 規 則 第 52 条） Maternity leave 産 前 で 9 週間。産後 は全日休暇で 1 年、半日休 暇 で 2 年又はその組 み合わせ。産後 6 週間は、 医 師 の 承 認 の な い 限 り 、就 業 不 可 。40 週 間以上 の 勤 務 実 績 を 有 す る 者 で 最 高 9 週間分 の 休暇が 有 給 、 そ れ 以 外 は 無 給 。 親 業 休 暇 （ 規 則 第 53 条） Parental leave 養 子 養 育 休 暇 、 出 産 休 暇 に 該 当 し な い 職 員 で 、 親 に な っ た 職 員 が 対 象 。 全 日 休 暇 で 1 年 、半日 休 暇 で 2 年またはその組み合わせ。無給。 無 給 休 暇 （ 規 則 第 54 条）

Leave without pay

PEO の定める条件に より、各省次官は職 員に十 分 な 理 由 が あ る と き は 、 無 給 の 休 暇 を 承 認 で き る 。 日 数 上 限 な し 。 有 給 休 暇 の 優 先 取 得 ル ー ル な し 。 軍 務 休 暇 （ 規 則 第 55 条） Military leave パ ー ト ・ タ イ ム 軍 の メ ン バ ー で あ る 職 員 が 、 軍 の 訓 練 又 は 授 業 等 に 参 加 す る 場 合 、 年 24 日以 内 。 有 給 。 （ オ ー ス ト ラ リ ア は 志 願 兵 制 度 で あ る ） 年 次 有 給 休 暇（ 規 則 第 55 条、 第 56 条） Recreation leave 1 年で 20 日。40 日分まで繰り越し可能 。半日、 4 分の 1 日に分割 し て取得可能。退職の 時に未 使 用 の 年 次 有 給 休 暇 は 、 金 銭 に 換 算 し て 支 給 さ れ る 。 省 庁 間 で 異 動 し た 場 合 、 休 暇 日 数 は 引 き 継 が れ る 。

特 別 休 暇-陪審員（ 規則第 67 条 ）Special leave-jury service

陪 審 員 と し て 法 廷 に 出 頭 す る 場 合 。 有 給 。 特 別 休 暇-法廷証人（規則第 68 条）Special leave-witness at court 証 人 と し て 法 廷 に 出 頭 す る 場 合 。 有 給 。 長 期 勤 務 休 暇 （ 法 第 100 条） Extended leave 10 年の勤務後、有給 で 2 か月（所定の給 料の半 額 支 給 で 4 か月）。 以後 1 年の勤務ごと に半月 （ 同 じ く 1 か月） が 加算される。退職の 時に未 使 用 の 休 暇 は 、 金 銭 に 換 算 し て 支 給 さ れ る 。 学 習 時 間 休 暇 Study Time (Personnel Handbook s.11-11.1) 1 週間で 4 時間。 職 務との関連等条件が 必要。 有 給 。 研 修 ・ 研 究 休 暇 Study Leave (Personnel Handbook s.11-11.1) 職 務 と の 関 連 性 の 程 度 に よ っ て 、 給 料 の 全 額 又 は 半 額 支 給 。 日 数 は 個 々 の 事 案 に よ る 。 時 間 外 勤 務 手 当 Overtime 最 初 の 2 時間：30 分ごとに、単位当たり の給料 の 1.5 倍 そ れ 以 後 ：30 分ご とに、単価当たりの 給料の 2 倍 （ 上 級 管 理 職 員 は 対 象 外 ） 職 員 ハ ン ド ブ ッ ク (2000.10)

NSW 州 政 府 職 員 管 理 法 施 行 規 則 （ Public Sector Management (General) Regulation 1997）

参 考 文 献 等 一 覧

１ 法 令

Anti-Discrimination Act, Northern Territory 1999 Anti-Discrimination Act, Tasmania 1998

Equal Opportunity Act, Victoria 1995

Industrial & Employee Relations Act, South Australia 1994 Industrial Relations Act, Tasmania, 1984

Public Sector Employment & Management Act, Northern Territory 2001 Public Sector Management Act, Australian Capital Territory 1994

Public Sector Management Act, New South Wales 1998 Public Sector Management Act, South Australia 1995 Public Sector Management Act, Western Australia 1994 Public Sector Management & Employment Act, Victoria 1998 Public Servants Act, Queensland 1996

State Service Act, Tasmania, 2000

Workplace Agreement Act, Western Australia 1993

Workplace Relations Act, Commonwealth of Australia, 1996

“NSW Crown Employee (Administrative and Clerical Officers - Salaries) Award” 1998

「NSW 州政府管理・事務職員裁定」

２ 政 府 等 作 成 ガ イ ド ラ イ ン

Public Employment Office, Premier’s Department, NSW Government（首相府人事 局 ）

“SES (Senior Executive Service) Administrators Manual” 1994.6 同 上 “Personnel Handbook Volume 1 & Volume 2” 1995.10 同 上 “Strategies for Flexible Workplace Arrangements, 2000.4” 同 上 “Managing displaced employees, Policy” 1996. 2

同 上 “Australian Social Trends 2001” 総 務 省 「 地 方 財 政 白 書 ・ 平 成 13 年版」

人 事 院 「 公 務 員 白 書 ・ 平 成 13 年版」

４ 他 参 考 文 献 ・ 資 料 （ 英 文 ）

Aulich C. Halligan J. & Nulty S. Australian Handbook of Public Sector Management, Allen & Unwin, 2001

Clark, C. & Corbett, D., Reforming the Public Sector: Problems & Solutions, Allen & Unwin, 1999

Employee Earnings and Hours May 2000, Cat. No. 6306.0, Australian Bureau of Statistics, March 2001

Government Finance Statistics 1999-2000 Australian Bureau of Statistics Memoranda, Premier’s Department, Nos 96.5, 97.27 & 01.65

O’Faircheallaigh, C., Wanna, J. & Weller, P., Public Sector Management in Australia: New Challenges, New Directions, Macmillan, 1999

Overview Report for the NSW Public Sector Workforce Profile 1999, Review and Reform Division, Premier’s Department NSW, 2001

Personnel Handbook, Premier’s Department NSW, 2001

Public Service Management Standards, Standard 2: ‘Employment in the ACT Public Service’, Public Service Division, Australian Capital Territory

‘Quench’, Newsletter of NSW Rural Fire Service, 7 December 2000

Report & Determination, Chief Executive and Senior Executive Services, Remuneration Tribunal NSW, 29 August 2001

SES Guidelines, Premier’s Department NSW, 2000

Strategies for Flexible Workplace Arrangements, Premier’s Department NSW, 2000

Wage and Salary Earners 2001, cat. no. 6248.0, Australian Bureau of Statistics

５ 他 参 考 文 献 （ 邦 文 ）

久 保 信 保・宮 崎 正 壽 、「 オ ー ス ト ラ リ ア の 政 治 と 行 政 」 1990.12 ぎょうせい

久 保 田 治 郎 、 「 オ ー ス ト ラ リ ア 政 府 関 係 論 （ １ ） ・ （ ２ ） 」 、 自 治 研 究 、 平

Bibliography Acts & Legislation

Anti-Discrimination Act, Northern Territory 1999 Anti-Discrimination Act, Tasmania 1998

Equal Opportunity Act, Victoria 1995

Industrial & Employee Relations Act, South Australia 1994 Industrial Relations Act, Tasmania, 1984

Public Sector Employment & Management Act, Northern Territory 2001 Public Sector Management Act, Australian Capital Territory 1994 Public Sector Management Act, New South Wales 1998

Public Sector Management Act, South Australia 1995 Public Sector Management Act, Western Australia 1994 Public Sector Management & Employment Act, Victoria 1998 Public Servants Act, Queensland 1996

State Service Act, Tasmania, 2000

Workplace Agreement Act, Western Australia 1993

Workplace Relations Act, Commonwealth of Australia, 1996

Other Publications

Aulich C. Halligan J. & Nulty S. Australian Handbook of Public Sector Management, Allen & Unwin, 2001 Clark, C. & Corbett, D., Reforming the Public Sector: Problems & Solutions, Allen & Unwin, 1999

Overview Report for the NSW Public Sector Workforce Profile 1999, Review and Reform Division,

Premier’s Department NSW, 2001

Personnel Handbook, Premier’s Department NSW, 2001

Public Service Management Standards, Standard 2: ‘Employment in the ACT Public Service’, Public

Service Division, Australian Capital Territory

‘Quench’, Newsletter of NSW Rural Fire Service, 7 December 2000

Report & Determination, Chief Executive and Senior Executive Services, Remuneration Tribunal NSW, 29

August 2001

SES Guidelines, Premier’s Department NSW, 2000

Strategies for Flexible Workplace Arrangements, Premier’s Department NSW, 2000 Wage and Salary Earners 2001, cat. no. 6248.0, Australian Bureau of Statistics

【執筆者】

（財）自治体国際化協会シドニー事務所

用殿武士 所長補佐 （広島市、2000 年４月～2002 年３月） ミケーラ・ザピア（Michaela Zappia）広報・調査員