OKINAWA DARC
沖縄ダルクからのメッセージMESSAGE
QSK
PUBLIC INFOMATIONVOL
102
霜月 沖縄には霜は降りませんがもうそんな季節 となり、今年もあっという間に過ぎ ていきます 法人化からも一年を過ぎ、生活訓練施設の福祉サービス事業も少しづつ要領を得てきた ところです。 助けを求めて施設に繋がってくる仲間達は使用薬物も年代も経歴も様々。 現在利用者の 半数が危険ドラック、処方、アルコール等 『捕まらないクスリ』、半数が違法薬物の依 存症者です。 福祉サービス受給の仲間だけではなく、病院通院歴もなく利用対象にならない仲間達も います。 助けを求めてやってくるすべての依存症の仲間の手助けができる受け皿の充実を図るの が今の取り組みであります まずはデイケアの移転拡張を考えております。 ついては毎度の事で恐縮ですが、皆様からのご協力、ご支援、そしてご指導をお願い申 し上げます 沖縄ダルク 代表 森 廣樹 (かげとら) 10 月 20 日(月)沖縄コンベンションセンターにて、日経教育グループ専門学校生 1160 名の皆さんに向けての合同講演会にて講師を務めさせて頂きました。 QSK(沖縄ダルクからのメッセージ)1997 年 9 月 18 日第三種郵便物承認 通巻 5170 号 2014 年 12 月 6 日発行(日刊)過去と現在 勝(ショウ)
2 Okinawa DARC Newsletter
自分が初めて薬を使ったのは中学校 3 年生の時です。一つ年下の後輩が愛知県から来て仲良く なったのですが、あまりにもその後輩の非行が悪かった為に愛知県に戻されるはめになりまし た。その後輩とは仲が良かったので自分が愛知県に遊びに行くようになりました。自分は九州 の宮崎生まれだったので当時は少し都会への憧れもあったのだと思います。それからその友達 と遊ぶようになったのですが、後輩がたまたま白い粉を銀紙を丸く筒にし鼻で吸って遊んでい るのを見て、始めは何をしているのか分からなかったのですが段々気になり始め、後輩に勧め られて白い粉を吸いました。本当は断りたかったけど後輩に勧められ、プライドもあったので 吸いました。後でその白い粉がコカインと知りました。コカインはその時が最初で最後になっ たのですが、その白い粉を宮崎の自分の家に持ち帰り机の中に隠していたところを両親に見つ かり、びっくりされたのを覚えています。その時自分は心配されるのが嫌で親に嘘をつきました。 だけど今思うと多分親は分かっていのだなぁと思います。それから学校も何とか卒業でき、少 しでも真面目になりたかったので仕事もしてみましたが中々長続きせず、すぐに地元の不良グ ループと再び遊ぶようになり宮崎の駅にたまるようになりました。気がついたら 50 人くらいの 少年グループの頭になっていて、自分で暴走族も立ち上げ、もっと悪い仲間や先輩達と遊ぶよ うになりました。先輩達にグループの面倒も見てもらうようになり、色々な悪い事を教えても らい遊ぶようになりました。そして先輩に誘われ初めてシンナーを吸いました。シンナーを覚 えてからは毎日仲間と暴走したりカツアゲ・恐喝・強盗したり自分勝手に悪い事ばかりしました。 そして警察に何回もお世話になり、鑑別所 6 回と少年院、20 歳になるまで真面目に仕事もでき ませんでした。20 歳になってシャバに出て 24 歳までは真面目に仕事をしていたんですが、長 くは続かず、今度はクラブ遊びをするようになりました。ここで又薬と出会い毎週 MDMA や大麻 などをするようになりました。MDMA をすると音が綺麗に聞こえ、さらに使う回数が多くなり薬 なしでの生活がダメになりました。しかし仕事だけは何とかこなしていました。そんな中、26 歳の時に彼女ができ、その彼女は自分の中で一番大事な存在だったのでクラブ遊びも薬もやめ て真面目に働き始めました。車の事故で借金が 110 万程度と会社に 40 万程の借金があったけど、 会社に認めてもらいたい一心で会社の借金も全額返し、車の借金も半分の 60 万程返し終わった 頃、彼女と上手く行かなくなりました。それからは睡眠障害や悩みが続き、薬物に手を出す事 はダメだと分かっていたのですが自分に負け、4 回目の薬物に手を出してしまいました。警察 には捕まりたくなかったので簡単に入手できるハーブを選びました。ハーブを吸うと自分の辛 い事も忘れられる為、ただ寝る為にだけ使い続けました。気がついたら 4 年近く使う毎日になっ ており、何度もやめようとしましたが気がついたら吸っていました。警察にも 3 回くらい相談 したけど警察はやめろと言うだけで止め方を教えてくれないし、毎日勘繰りと幻覚を見るよう になりました。会社にも 2 回見つかりおこられたけど、それでも自分ではやめる事ができず、 これ以上薬を使い続けたら生活がおかしくなると思い、薬をやめたい一心で泣きながら社長の 家に行き正直に「薬をやめて社長の下にずっといたい」という事を話しました。すると社長が ダルクを知っており、自分で日本ダルクに電話し沖縄を紹介してもらい、やっと沖縄ダルクに 繋がりました。繋がった当初は自分が想像していたものとは違いました。始めは中々みんなと 仲良くなれず、毎日一人でしたが少しずつ仲間も増え、プログラムにも慣れ、ミーティングで 話をしたりエイサーをし、自分の欠点を見つめながら少しずつ回復していきたいです。
現在と過去
ヨウスケ
平成 26 年 10 月 22 日(水) 沖縄市民会館大ホールにて、 水谷 修 先生(夜回り先生)の講演会がありました。 テーマ「さらば悲しみのドラッグ」 入寮者・スタッフで拝聴しました。 駐車場係としてのお手伝いもさせて頂きました。
「さらば悲しみのドラッグ」
<講演を聞いて(感想)> ドラッグを使用する事は勿論、 ドラッグの近くで生活をするリ スクを改めて考えさせられまし た。薬を止めたいけど色んな状 況や感情に負けてしまった自分 を水谷先生の講演に照らし合わ せながら、講演時間が大変短く 感じるほど集中して聞くことが できました。 (タロウ) QSK(沖縄ダルクからのメッセージ)1997 年 9 月 18 日第三種郵便物承認 通巻 5170 号 2014 年 12 月 6 日発行(日刊)4 Okinawa DARC Newsletter 沖縄ダルクでは今年もお正月は恒例の恩納村キャンプで3日間過ごします。今年は人数も 増え、例年以上に経費必要な状態です。しかしながら食糧費等の費用の捻出が厳しい状況 です。 毎回の事で、心苦しいお願いなのですが、皆様方の暖かい献金、献品のご支援を宜しく お願い申し上げます。
12月1日より2名の仲間が戻りました!
入寮者が回復する上で必要な物が
「バランスの摂れた食事」
です。 以前は毎日渡される「お小遣い」の中から、各自で食事を摂っていたのですが、 看護士兼サービス管理責任者である由美子さんに入寮者の食生活をリスト化し 見て頂いた結果、栄養面での偏り・不規則な食生活である事が分かりました。 入寮者の生活するハウスが3箇所に増えた事で入寮者全員で何かに取り組む事 も少なくなってきた中、 「食事を全員または各ハウスで協力し、 バランスの摂れた食事を皆で食べる事ができる為には?」 テスト段階ではありますが、10 月から平日の昼・夜の食事を各ハウスで調理し 各ハウスで食べる事や、1週間に数回入寮者全員で食事ができるようにプログ ラムを変更しました。全員でバランスの摂れた食事を!!
全員でバランスの摂れた食事を!!
<食事当番からの感想>
自分が作った料理を食べてもらった後に、 「美味しかった!」と言われると本当に嬉しいしモチベー ションが上がる。(マナブ) 自分だけでなく皆でメニューを決める事で栄養のバランス も考えて食事できるようになりました。(ルー) みんなで食事できるのが本当に楽しい。(サック) 何だか昔(食事当番があった約 1 年前)を思い出して懐か しい。賑やかで良い。(リョウセイ) QSK(沖縄ダルクからのメッセージ)1997 年 9 月 18 日第三種郵便物承認 通巻 5170 号 2014 年 12 月 6 日発行(日刊)6 Okinawa DARC Newsletter
沖縄ダルク家族の会
沖縄ダルク家族の会
依存症は、精神障害のひとつであると共に再発する可能性が決して低 くない障害であると広く言われています。かつては、再発は依存症治 療を受けて一定の断薬期間を経た後に突然起きる現象であると考えら れており、同時にその治療法は失敗を意味していました。しかし認知 行動理論に基づいた「再発モデル」が提唱されるようになってから、 その考え方は大きく変化しました。このモデルによると、再発は効果 的な治療の後にも起り得るし、また再発は突然起きるのではなく、一 連の経過の仲で徐々に再発の可能性が高まってきて、その結果として 起きるものであると考えられます。再発を未然に防ぐ事ができるとい う新たな可能性が示されたのです。 薬物再乱用防止教室(SMARRP モデル):毎週土曜日 10:00 ~ 11:30 全 10 回 〈お問い合わせ先〉沖縄県薬務疾病対策課 薬務班 担当:中村、松田 場所:浦添市てだこホール ファシリテーター:沖縄ダルク薬物再乱用防止教室
(SMARRP モデル)
薬物再乱用防止教室
(SMARRP モデル)
・薬物問題の知識を得て、本人への対応を学ぶ ・仲間同士の共感により、行動していく勇気を得る ・家族内の仕組みを理解し、コミュニケーションを改善する ・自分自身に目を向け、自分をケアする ・新しい家族関係の形を模索する 家族会とは、同じ悩みを持つご家族の会です。 日時:毎月第一土曜日 14:30 ~ 16:30 場所:沖縄ダルクデイケア 会費:1,500 円編集後記
10 月 1 日~ 10 月 31 日活動報告
11 月1日~ 11 月 30 活動予定
毎週土曜日 薬物再乱用防止教室:浦添市てだこホール 毎週金曜日 ボランティアの日 ・みみずく弁当調理 安慶田ミミズク工場 ・近隣ゴミ集め デイケア周辺 その他、各ハウス近隣のボランティア及び手伝い 入寮者が以前よりも回復に務めることが出来るよう、10 月からプログラム内容が変化しました。 「大変とは、何かが大きく変わっただけ。慣れれば大した事ではない。」 良くも悪くも慣れ親しんだ事柄が変化する時は心身ともに疲労感も出てきます。しかし、それは新し い何かに対応できていないだけ。施設にそんな誰かの言葉が飾られていたのを思い出します。 3 日 (金)~ 5 日(土)平成 26 年度アルコール・薬物依存関連合同学術総会 第 16 回国際嗜癖医学会年次学術総会 パシフィコ横浜 3 日 (金) DV 防止対策事業報告会 沖縄県総合福祉センター 4 日 (土) 興那覇家結婚披露宴 エイサー演舞 胡屋バプテスト教会 4 日 (土)薬物再乱用防止教室 浦添市てだこホール 4 日 (土) 沖縄ダルク家族の会 てんぶす那覇 5 日 (土) ヒーリングプレイス Mr クリス氏 シンポジウム 横浜西公会堂 7 日 (火) フォーラム打ち上げ 韓国焼肉専門店 9 日 (木) DV 防止について考えるワークショップ 沖縄県総合福祉センター 11 日(土) 秋田ダルクフォーラム 秋田県ゆとり生活創造センター「遊学舎」 12 日(日) RSC 運営委員会 東京 JSO 16 日(木) 宜野湾市更生保護女性会 講演 森 廣樹 宜野湾市社会福祉センター 20 日(月) 那覇日経ビジネス定期講演会 講演 森 廣樹 コンベンションセンター 21 日(火) 家族教室 北谷保健相談センター 22 日(水)水谷 修 講演会 ( 駐車場係) 沖縄市民会館大ホール 24 日(金) 沖縄少年院運動会 沖縄少年院 1 日(土) 沖縄ダルク家族の会 沖縄ダルクデイケア 5 日(水) 沖縄県立博物館見学 沖縄県立博物館 8 日(土)与那原教会バザー準備手伝い 与那原教会 9 日(日)エイサー演舞 in 与那原教会 与那原教会 14 日(金)~ 16 日(日) JCCA 鳥取 in 鳥取 とりぎん文化会館&カトリック鳥取教会 18 日(火)家族教室 北谷保健相談センター 19 日(水)豊見城市更生保護女性会 講演 豊見城市役所 21 日(火)びわこダルクフォーラム 総本山 員満院 23 日(日)「happ まつり」 エイサー演舞 沖縄県立博物館 25 日(火)沖縄県更生保護女性会 エイサー演舞 + 講演 ムーンビーチ 29 日(土)RSC 会議 東京海員会館支 援 者 の 皆 様 方 へ
沖縄ダルクへの献金、献品を頂いた方々ありがとう
ございます。心より感謝申し上げます。
10 月 1 日から 10 月 25 日到着分の献金10 月の献金合計 \161,998-
発送作簡素化の為、郵便振替用紙は皆様全員に同封させて頂いております。 ご理解の程お願い致します。 また、お手数ですが《匿名希望》の方は、その旨を通信欄にその都度お書きく ださるようお願い致します。 編集:一般社団法人沖縄ダルク 〒901-2221 沖縄県宜野湾市伊佐 1-7-19 TEL (098)893-8406 定価 100 円 ( 会費に含む) アドレス http://okidarc.or.jp Eメール daycare@okidarc.or.jp 郵便振替口座:02050-5-24328 一般社団法人沖縄ダルク 発行:九州障害者定期刊行物協会 福岡県福岡市東区馬出 2-2-18 沖縄家族の会 中尾廉・美子 知念啓 ラモッテ・オサム 中村輝彦 宜野湾市更生保護女性会 島袋永伸 有働聡美 家族教室参加者 能勢節子 鈴木隆 ㈱沖縄歯科器材 ヒューバー和恵 中村綾子 中村澄子 ㈲沖縄サンコースト 吉村正夫 宮里敬一 島崎美奈子 加藤郁夫 FAX (098)917-2560 <<メールアドレス、FAX 番号、ホームページアドレスが変更になりました。>> その他多数の匿名の方々 (順不同 敬称略)8 Okinawa DARC Newsletter
その他多数の匿名の方々 (順不同 敬称略) 10 月 1 日から 10 月 25 日到着分の献品
志賀功 せつこ 佐路祥子 中村輝彦 納谷政信 井辺郁美 メシヤブレッシングチャーチ まさ アトム