第8代学長
尾上 久雄
忘れられない日米学長会議の果実
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忘れられないこととして言い残しておきたいのは、平成
6年10月17日から19日にかけて、琵琶湖畔で行われた
日米学長会議のことであり、この会議でのテーマは「文明
の進展における大学の役割」で、私はその運営幹事で
あった。
この会議の開催企画に口火を切った大学がミシガン
州立大学と滋賀大学であったのは、日米それぞれの最大
の湖のほとりに位置して、環境問題に大きな刺激を受け、
文明と科学技術のあり方に共通の問題意識を持っている
ことに由来している。
最初に話されたのは基調講演であって、司会はミシガン
州立大学長のマクファーソン氏と私であった。講演は筑波
大学長の江崎玲於奈教授によって始められた。
教授は終わりの方でグッと調子を落として「してはい
けない」五か条を紹介した。第1番目は、今までのしがらみ
にとらわれない。第2番目は、大先生にのめりこんで自分
を失ってはいけない。第3番目は、無用のものは捨てなく
てはいけない。第4番目は、闘うことを避けてはいけない。
第5番目は、初々しい感性を失ってはいけない。以上の5つ
は必要条件で、十分条件ではない。これは長くて高い水準
の教授の研究態度から生まれたもので、簡単なことでは
ない。
これに続いて、ミシガン・テクノロジカル大学長カー
ティス・トンプキンズ教授が「大学指導者の直面する課題」
について述べ、カルフォルニア大学ロサンジェルス校
クマー・パテル副学長が「21世紀における研究大学の
役割」について語った。
基調報告の最後で元東大総長有馬朗人氏が「もうす
でにアメリカと日本の高等教育はエリート教育ではなく、
大衆教育です。」と言いきったのは興味深い。
第一セッションの「大学と産業との関係促進」という
問題では、トール氏(メリーランド大学名誉総長)、金森
順二郎氏(阪大総長)などが報告し、井村裕夫氏(京大
総長)が司会した。それに日本電気株式会社を代表して
植之原道行氏らが大いに語った。ここで強調しておかね
ばならないことは、大学本来の使命は学問の本質的追及
であり「産業界の影響のみに動かされるべきでない」と
言う井村総長の見解に私も同意見である。
第二セッションは「持続可能な発展のための科学政策」
である。桜井奈良先端科学技術大学院大学長司会の下で、
トンプキンズ氏らが政府任命の委員会などで活躍する
状況を説明した。また岡市友利氏(香川大学長)が瀬戸
内海について、吉良龍夫氏(前滋賀県琵琶湖研究所所長)
が琵琶湖に関して科学者の協力活動を紹介した。
北田幹夫氏(関西電力副社長)も関西電力の環境問題
への取り組みを紹介した。
第三セッション「日米学生交換の促進」の課題は岡田
慶夫氏(滋賀医大学長)によって司会された。日本で西田
哲学を勉強したというウッド氏(アーラム大学長)つづいて
モーティマ氏(ハワイ大学長)、ハイネケ氏(ウエスタン・
ミシガン大学長)らが報告した。これに続いて文部省の
井上明俊留学生課長が「日本からアメリカへの留学生が
圧倒的に多く、その逆方向は極めて少ない」と述べたこと
は当然であるが、考えるべき問題を含んでいる。
以上すべてを含めて日本の大学は「アメリカを追い
越す」ぐらいの創造力を持つべきであるという西澤潤一氏
(東北大学総長)の言葉に賛意を表するほか無い。詳細
は『科学と大学の将来』江崎・尾上監修(京都大学学術
出版会)を参照されたい。
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日米大学長シンポジウム
Anniversary
創 立
特 集 周 年 に 寄 せ て
Anniversary
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創立60周年記念行事のご紹介
本学は、昭和24年の新制大学発足から数えて60周年を迎えました。これを記念して様々な記念行事を企画
いたしましたので、既に実施済みの行事も含めまして、ご紹介いたします。
なお、詳細が未定の企画につきましては、決定次第本学ホームページ
http://www.shiga-u.ac.jp
でお知らせいたします。
式典・講演会・企画事業
国際会議
日 時:平成20年11月14日(金)∼16日(日)
会 場:滋賀大学経済学部講堂
内 容:国際会議
「二校間交流から多校間連携に向けて」
滋賀大学・ディーキン大学交流20周年記念式典
※キックオフ・イベントに位置づけています。
日 時:平成21年5月30日(土)
13:00∼16:00
会 場:びわ湖ホール 中ホール
テーマ:近江商人に学ぶ
−危機に克つ 「三方よし」−
記念式典・記念講演会・祝賀会
日 時:平成21年9月12日(土)
●記念式典 14:00∼15:00
●記念講演会 15:10∼16:40
「大転換期の学問」
京都大学大学院 人間・環境学研究科教授
佐伯啓思氏
●祝賀会 17:00∼19:00
会 場:彦根ビューホテル(旧彦根プリンスホテル)
学部等企画事業
経済学部附属史料館企画展
●
春季展示
日 時:平成21年4月27日(月)∼5月29日(金)
テーマ:地域の歴史と向き合う−史料館のしごと−
●
秋季展示
日 時:平成21年10月∼11月頃予定
学生企画事業
大学祭60周年記念イベントの開催
キャンパス整備
今号で紹介しています「滋賀大学の新しい動き」
(P32∼33)をご覧ください。
附属図書館教科書展
日 時:平成21年8月1日(土)∼7日(金)
10:00∼16:00(期間中の土・日含む)
会 場:滋賀大学附属図書館教育学部分館
滋賀大学健康セミナー
ホームカミングデーの実施
教育学部芸術祭
環境総合研究センター主催
「研究シンポジウム」
経済学部附属リスク研究センター主催
「研究シンポジウム」
記念講演会
〔井伊直弼と開国150年祭実行委員会後援事業〕
「彦根の近現代を切開いた地場産業」
●
第1回
日 時:平成21年5月28日(木) 16:00∼18:00
テーマ:彦根バルブ工業の挑戦 −歴史と現状−
講演者:廣瀬一輝氏
(廣瀬バルブ工業(株)代表取締役社長)
会 場:滋賀大学経済学部講堂
開学祭・大学祭60周年記念企画事業
シンポジウム・セミナー
滋賀大学共催事業
〔井伊直弼と開国150年祭(彦根市)主催事業〕
●
「彦根近現代の歴史ドラマ
−シンポジウムと狂言の夕べ−」
日 時:平成21年6月13日(土)
16:00∼19:00
会 場:滋賀大学経済学部講堂
●
「彦根の伝統文化と国際交流
−シンポジウムと狂言のつどい−」
日 時:平成21年10月17日(土) 時間未定
会 場:滋賀大学経済学部講堂
●
「彦根の地場産業と
地域ブランドを考える
−シンポジウムと狂言のつどい−」
日 時:平成21年11月8日(日) 時間未定
会 場:彦根商工会議所
びわ湖環境ビジネスメッセ出展
及びセミナー
日 時:平成21年10月21日(水)∼23日(金)
会 場:滋賀県立長浜ドーム
地域政策シンポジウム
「地域活性化プランナーの学び直し塾」
成果発表
日 時:平成22年2月下旬∼3月上旬予定
滋賀大学教育フォーラム
日 時:平成21年9月∼平成22年3月予定
朝日・大学パートナーズ
シンポジウム
(APS)
日 時:平成21年5月31日(日)
10:00∼
会 場:滋賀大学経済学部講堂
彦根キャッスルホテル
歴代学長・事務局長・
名誉教授を囲む会
●日 時:平成21年6月25日(木) 16:00∼
第2回
テーマ:彦根仏壇の発展 −歴史と現状−
講演者:宮川孝昭氏((株)永楽屋代表取締役社長)
会 場:滋賀大学経済学部講堂
(来年2月までに全6回開催予定)
みんな来てくださいね!