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正規分布組合せ最適化問題

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Academic year: 2021

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2001年度日本オペレーションズ・リサーチ学会 秋季研究発表会 2−C−1

正規分布組合せ最適化問題

01007584 大阪工業大学 一森哲男ICHIMORITbtsuo

分散最小化問題にも現れている.こちらの問題 は実質的には分枝限定法であるが,効率的に解 くことができている.この方法を区間分枝限定 法と呼ぶことにするが,この方法を正規分布組 合せ最適化問題に適用してみて,どのような結 果になるかを観察してみる.

1 はじめに

最小スパニングッリー問題や最短経路問題と いった組合せ最適化問題では,グラフの辺の長 さは定数と仮定されている.しかしながら,多 くの応用では辺の長さは確率的と考えたほう が好ましい場合も結構多い.そこで,ここで は,辺の長さが平均と分散が既知の,互いに 独立な正規分布従うと仮定した問題を考える. この間題を正規分布組合せ最適化問題とよぶ. ただし,この問題は古くから知られており,今 では古典的な問題と言える. ここで扱う問題のタイプは確率制約条件をも つ最適化問題である.従来からよく知られた手 法を用いると,この間題は非線形な目的関数を もつ組合せ最適化問題に変換される.さらに, この非線形組合せ問題はひとつのパラメータを もつ,ふつうの組合せ最適化問題を解くことに より,最適解が得られる.ただし,パラメータ をもつ組合せ最適化問題の最適解を見つける ことは一般には難しい.なぜならば,パラメー タの値により最適解が変わるからである. 幸いなことに,パラメー タのすべての値に対 する最適解を知る必要はない.必要なパラメー タの値は,元になる非線形組合せ最適化問題の 最適解から定まるただ一つの値だけを知れば十 分である.しかしながら,このことは少し矛盾 している.なぜならば,元の非線形組合せ最適 化問題の最適解を知っていれば,何もすること がないからである. 結局のところ,著者の知る範囲では,本間題 に対する効率的な解法は知られていないようで ある.しかしながら,これとよく似た状況は,

2 問題の説明

記号の説明からはじめる.アをある条件を満 たす,集合(1,2,…,れ)の部分集合の族とす る.よって,要素ぶ∈アは,集合(1,2,…,れ) の部分集合である.例えば,アをグラフ上の すべてのスパニングッリーの集合とすれば,g はその中の一つのスパニングッリーを表わす. また,,アをグラフ上のすべてのβ−f経路の集 合とすれば,ぶはその中の一つβ−f経路を表わ す.各要素j∈(1,2,‥・,乃)には互いに独立 な正規分布に従う確率変数ろで重み付られ ている.正規分布に従う各確率変数ろは平均 朽分散げデを持つ・これらの平均と分散の値 は既知とする. 我々の正規分布組合せ最適化問題は次のよう に定式化される. (Po) mln 5∈ア s・t・Pr(sxj≦z)≧α・ −202− © 日本オペレーションズ・リサーチ学会. 無断複写・複製・転載を禁ず.

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3 実験結果

数値実験をぶがグラフのスパニングッリー の場合とβ−f経路の場合に対して行った.どち らも枝の重み,辺の長さは平均mjを450か ら550の一様乱数(整数)で与え,標準偏差り を(1)10から200,(2)10から190,(3)10から 180,…,(20)10から10,i・e・,り=10の20通 りに設定した. スパニングッリーの無向グラフでは,節点数 を30とし,枝の数を完全グラフの約70パーセ ント(約294)とした.表1の各行はそれぞれの 標準偏差の設定の仕方に対応しており,各行の 時間複雑度はふつうの最小スパニングッリー問 題を解いた回数を100題の平均値で表示してい る.また,領域複雑度は記憶しておく必要のあ る,異なる区間のパラメータをもつ組合せ最適 化問題の最大数で,100題全体の最大値で表示 している・最後の行では100題全体にわたり, 分散が固定されスパニングッリーに含まれる 枝の数も一定なので時間複雑度は1に,領域複 雑度も0にすることができるが,ここではその ような洗練をプログラムに施していない. 一方,最短経路の有向グラフでは頂点数を 300とし,各頂点の入出次数を3とする正規グ ラフとした.辺の数は900である. 表1:正規分布最小スパニングッリー 標準偏差の範囲 時間複雑度 領域複雑度 9.760 9.560 9.540 9.230 9.070 8.800 8.870 8.960 8.930 9.090 9.090 9.110 8.950 9.010 8.850 8.460 8.600 8.420 8.010 2.000 4 3 3 3 ]]1■﹂1■■■J − 一]111・111111111]■ − 一−1一 1J O O O O O O O O O O O O O O︵U O O O O 987654 3 2 10987654321 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 , , − − , − , − − , − , − − − − , , , 0000000000000 000000 1 1 1

1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 ﹁

−−−−−[﹁−−−−し[﹁L[−−−ト[﹁−−−−−[トートL − L[−−−LトrLト[ 33 4 3333 333 2 2 2 2 2 1 表2:正規分布最短経路 標準偏差の範囲 時間複雑度 領域複雑度 7.370 7.380 7.360 7.340 7.300 7.410 7.330 7.270 7.340 7.340 7.240 7.270 7.270 7.220 7.200 7.060 6.880 6.760 5.940 2.380 2 2 2 2 2 2 2 1 2 2 1 2 1 1 2 1 1 1 1 1 ]]]]]]]]]﹁■∫−−11]﹁﹂︼]] ]﹁﹂] 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 9 8 7 6 5 4 3 2 1 0 9 8 7 6 5 4 3 2 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 −ノ ー′ , −ノ , , , , − −ノ ■′ − − − − −ノ , ■J tノ 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 r−−−し[[﹁L[[﹁−・−■L[トトLト﹁lltL[rL卜し卜しトトLト

参考文献

[1]T・Ichimori,S.Shiode,H.Ishiiand T. Nishida,MinimumspannlngtreeWithnor−

malvariates as weights,JouI・nalof the

Operations Research Soeieb,OfJapan,

24(1981),61−66.

[2]一森哲男,加藤直樹,分散最小化離散資源配

分問題,日本応用数理学会論文誌,輿1998), 389−404.

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