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出生時体重の研究

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(東京女医大恥第27巻第4号頁204−212昭和32年4月)

出生時体重の研究

東京女子医科大学衛生学教室(主任吉岡博入教授) 水 ミズ

タ国 民 タミ

(受付 昭和32年2月14目)

緒 言 我が国の乳児死亡率が近年薯しい低下をみせて いることは,治療医学の進歩及び小児保健状態の 改善によると言われている。しかし乳児死亡の三 大原因のうち,消化器疾患及び呼吸器疾患による ものは減少がいちぢるしいが,:先天性原因による ものはさほど減少していない。著者は第三の原因 を解明するために,まず,出生時体重を中心とし て,これに影響を及ぼすであろう母親の状態社 会環境等との関係を調査した。 資料及び調査方法 昭和25年1月から昭和29年12月までの5年間の川崎 市中央保健所管内の出生票23,690枚を資料とし,外国 人及び調査項目の不明のものは除外して集計した。調 査の項目は,出生時体重及び,それと関係があると思 われる数項目,即ち出生の年月,性別,母の分娩回数, 母の年令,分娩の場所,身分,妊娠月数等である。各 項目毎に出生時体重及び標準誤差を算出し,検定は算 術平均の差の検定法によった。 研究結果及び考察 1 度数分布 5年間に出生した男児12, 033名,女児11,657名, 計23,690名について,1009階級の体重別度数分布 を示すと第1表及び第1図のごとくである。即ち 3,2009未満では常に女児の出生が多く,3, 3009以 上では正常に男児の出生が多い。なお,3,0009代 はきわめてけわしいピークをえがき,その両側特 に2,9009代に深い凹みをつくっている。これは一 般に常識的出生時体重といわれている800匁が, 丁ue3, OOOgl(相当するため,これに近いものがい ずれも800匁として記載される結果であろうと思 われる。まfc2, OOO,2,200,2,400,2,600,2,800, 第1表出生時体重度数分布

出生時

体重(kg) 度 数

男1女

出生時1度

体重(kg) 数 男 女 i. otvi. i 1 i 1 113.2N3.3 i s7s 1 sg1 1.It−vl.2 o1 1 1 3. 3tv3.4 1 1074 1 972 !:.{’i:i:e...L...?.[.m.一一g.1−tt’g.Ls ttL6−4i //T−3一.s.vg’JL61一,si’1−T,,一6 pt. t−i14” P””’3 1. 5tvl.6 i一・Z[.Lll.II51,i−lllll[411111i一’1,.r.r.5113isH.rtL一....g,ttt[一sptllMI.lleF.gJ, 列 17 13.7N3,8 1 584 e 401 1. 6.vl.7 1 14 1 i1’7’kJllJs’P’ ,6一一1”’’”1・’ iJ,t/」IJ5’ P’一gk− P’ i5’P−3’Js’ttg. g 1一一一3−3i j 24 1 3. 9N4.0 i6i 1 236

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Tamiko MIZUTANI (Department of Hygiene, Tokyo Women’s Medical College) : Studies on the

body weight of newborn infants.

(2)

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体 重(K?) 第1図出生時体重度数分布(川崎) 3,300,3,500,3,700g代は,いずれも部分的に凸 部を形成しているが,これは,2,0009代において は550匁,以下順次これに50匁を加えたものが凸 部を形成しているものであって,尺貫法による計 量の端数整理の結果であり,特別の意味はないも のと思われる。昭和26年の全国出生時体重の度数 分布1)を図示すると第H図のごとくで,以上とほ ぼ同様のことが言える。 なお,未熟児を2,5009未満とすれば1,652名で 2 .0. ,OOO 20,COO 1− 1 8,000 1一 16,000F 出 1 4,000 生 12,000 数 IO,OOO 8,000 6,000 F lr:i,,, げ 一舅 一・㌧・一・ 全体の7.0%であり,過熟児を4,0009以上とすれ ば650名で全体の2.7%である。 H 出生数の月別比例 出生数の季節変動を月別比例でしめすと,第H 表及び第皿図に示すごとくである。即ち1,2,3 月の出生は最高で,次第に減少して5月の最低に 達し,漸次上昇して12月に至る。女児にみられる 12月の減少は,一つでも年若く見せようとする傾 向によって,翌年1月に届出を遅延させるためと 第■表出回数の月別比例 膏\

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暦 月 第皿図出生数の月別比例

(3)

思われる。従って1月の出生は男児に比らべて多 い。 昭和27年の全国月別出生数2)(男女計)から計算 した月別比例は,第取表及び第IV図のeとくで, 1,2,3月の出生が最高で,5,6月が最低である。 第皿表全国出生数の月別比例(27年)

隔\出生寝

汗 鯛比例

1, 326 1,300 1 2 225, 709 193, 094 1, 256 3 ユ88,240 1, 106 4 5 169, 355 1, 028 151, 411 889 6 141, 842 861

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「計

872 1, 999, 488 し200 月 別旧00 比し000 例 qeo・ 800 700 第IV表 年次別月別性別出生時体重 N NN Xxx,

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H1年次別出生時体重

5年間の年次別出生時体:重は,第IV表及び第V 表,第V図に示すごとくである。即ち男児の最高 は25年,最低は29年である。女児の最高は26年, 最:低は男児と同じく29年である。計では男児と同 じく,最高は25年,最低は29年であって,5年間 男

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次 第V図年次別出生時体重 を通じて次第に減少する傾向がある。男児,女 児,計とも最高と最低の間に有意の差を認める。 昭利25年以降は,社会経済状態も一応安定し,当 管内の乳児死亡も25年以降は次第に減少する傾向 がみられることから,上記の減少の原因は簡単に は惑えられない。最近の出生時体重についての報 告には年次的推移を観察したものが見当らないの で,戦後の或時期に全国的規模で行われた主なる 成績をあげて比較すると第琉表のごとくである。 即ち川崎の29年の値は,男女とも第VI表の諸氏の 報告の値と比較して決して低い体重ではなく,む しろ25年∼26年の高い体:重が何に原因していたか が問題であり,なお29年以降の体重の変化を見ま もる必要があると思う。

(5)

第VI表

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女 性 差 斎藤・船川5) 3,030 2, g60 1 70 斎藤・船川5) 3, 130 1 3, oso 1 80

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a.r年動態痢・)巨・433・・63 75 80 著

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IV 月別出生時体:重 窓月別の出生時体重は,aCVII表及び第VI図のご とくで,1,2,12月は男女とも最低であるが,7, 8月は男児では1,2月に次いで低いのに反し,女 児では最高を示している。男女計では冬低く春秋 に高い傾向がみられる。 V 性別出生時体重 5年間の男女平均出生時体重は第Vleeのごとく 男児3,1809,女児3,0809で,性差は1009である。 この差は統計学的にも有意で,男女間に生物学的 な差があることが明らかである。第V【表のごとく 諸氏の報告と比較すると著者の成績は,男,女, 性差ともに最高値を示す。 第田表 月別出生時体:重:

男 葦 女 心 計 1, 2s2 1

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210目12月

3 4 5 6 ワ 8 q 暦 月 第VI図 月別出生時体重

VI分娩回数別出生時体重

3,073±22 1 1,943 1 3,118±10 母の妊娠歴から調査対象児の分娩回数を計算し て,各回数毎に出生時体重を計算した。なお,10 回以上は一括集計した。第皿表及び第皿図にしめ すごとくである。

まず,計では1回が最低で2風3回と逐次増

加し,3回から7回まではほぼ平衡を保ち,8回 以後再び急激な増加を示す。男女別にみても概ね これと大差ないが,男児では3回から7回までの うちで6回が著明に高い体重を示し,それは8回 よ・りも高い。これに比して女児は,2回で増加が 一時停止し,以後7回まで著しい差はなく,8回 から急激な増加を示している。なお,統計学的に は,男児では1回から3回まで,女児では2回ま で,計では3回までそれぞれ有意の差で増加す 一 208 一

(6)

第十表 分娩回数別出生時体重

男 女 1 見 計 房 1 4, 301 1 3, 094± 7 3, 886 3,022土7 8, 187 3,053土5 2 3,060 1 3,208土.9 3, 366 1 3,134士8 6, 426 [ 3, 140± 6 3 2, 350 3, 237±10 2, 200 3,114士11 4, 550 i 3,188土6 4 1, 262 3,232土13 1, 170 i 3, 129±13 2, 432 3, 188± 9 5 1i61iL”

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介 娩 .回 数 第W図分娩回数別出生時体重 4 め凶 る。高野5)6),小畑等は4∼5回まで体重増加を みとめているが,本研究では2∼3回までであ る。 第D(表分娩回数別母の年令別出生時体重(男女計)

1 回 1 2 回 万 15 xw 19 325

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50ptt 3,32e l 3,065’pmt,so313,i77±u 25,11rJl/lgl.lg]IN{!,lfio.pm/3,0so±s13,3sgJl−i3’i,g5一,2Lr3 30 rv 34 61713,037± 1711,33013,147± 12 35∼39 2S9 1 3・043±273・・ 3, 132± 24 40 iv 44 6013,015 ti rs i 44 i 3,168± 73 45 .nv 49 1 17 f 3, 060 ±120 5 1 3, 250 ± 245 50 tv o 1 1 2, 650 また,高野5・6)は同一分娩回数の場合は,母の年 令が低いほど出生時体重は重いと報告している。 この点に関しては,本研究では分娩3回以上は, 母の年令別に分類すると直島が少くなるため, 1回及び2回について調査した結果,第眠表のご とくである。1回では明らかな傾向はみられない が,2回では20才未満が最:低で20才以上と大きな 差を有し,35才以上では再び年令の増加とともに 増加する傾向がある。50才以上は著しく低いが例 数が僅か一例のため,除外して考察した。 W 母の年令別出生時体重 母の年令を15才から49才まで5才間隔,7階級 にわけ,50才以上は一括して計8階級に区別し,各 階三民に出生時体重を計算した。即ち,第X表及 び第岡図のごとく,男児,女児とも15∼19才階級 が最低で,母の年令の増加に従い35∼39才まで順 次増加の傾向を示す。40∼44才ではやや減少し, 45∼49才で再び増加して最高出生時体重を示す。 なお,統計学的にみても,35∼39才階級以下の各 階級間の体重差は有意である。その中で,体重差 の最:高は,男児,女児ともユ5∼19才と20∼24才の 二階級の差にみとめられ,それぞれ479,749で ある。 皿 分娩の場所別出生時体重 分娩の場所を,施設内即ち病院,診療所,助産 所と,施設外即ち自宅,その他にわけて調査する と第XI表のごとくである。施設内分娩は4,224名,

(7)

第X表 母の年令別出生時体:重: 性「. 母 別 の令 1 年別 n 男 死 女 死 計 n’ 房 ls N lg 1 324 3,093± 22 166 1}1’Jsr1’41’nvwh,40±一{1− P−2,6−gMs一

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2・・99・…レ4・・i

3,072=ヒ 19 20 rv 24 Es−t一一丁, IM.o’

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3,065=ヒ 8 s, sog 1 3,103士 6 3, 170 ±’ ’ V 4, 641 3; oss± 6 1 g, 161 1 3,130土 5 so nv 34 i 2, gll 1 iil.i’!ZiiO7±.9ri.“2・.ng,g 1 F::i::ism±一81L−gl・999」

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3,100土 4 3,400 出 生3300 14s 3.200 :重 ca)3,i・oo 3000 一 一計 ’ ノ ノ ・・一安 / ノ ハ

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・OL』_一___一__・__一__一__」_一 15 20 25 30 35 40 45 50 55 薫}の 年 今 第皿図母の年令別出生時体重 17.8%で,.昭和25年の全国市部の9%2)と比較す ると約2倍である。本調査では前述のごとく比較 的初産婦が多いことが,施設内分娩の多い一因で あろうと思われる。 出生時体重は,男児,女児,計ともに施設外が 施設内より高く,各その差は有意である。これは 初産及び母体の状態の悪いものの多くが施設内分 娩をするためであろうと思われる。 IX 身分別出生時体重 第XI表 分娩の場所別出生時体重

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男 元 女 計 万 死

施設内・2・・3劉

3,050土10 2, 092 3, 012± 9 . 4, 224 3, 030± 7 ド 施設外 .91 901ト 3,210士4 9, 565 3,118士4 19, 466 3,163土3 調査対象児の身分を嫡出子及び非嫡出子に分け て調査すると,非嫡出子は556名で全体の2.3%で ある。 非嫡出子は社会的に種々の不利な条件の影響を 受け,未熟児の原因としても重要視されているも ので,二十の嫡出子にくらべ出生時体重が低いと 老えられる。本調査では,第XIIeeのごとく男児及 び計では嫡出子の出生時体重が非嫡出子のそれよ り高いが,女児では非嫡出子がわずかに高い。そ の差嫉男児においての有意である。即ち男児では 嫡出子の出生時体重が非嫡出子にくらべて煩きい と言えるが,女児及び計では差が認められない。 都会地の本調査地区では,封建的球族制度の色彩 がうすいため,非嫡出子といえども社会的条件が 第X旺表 身分別出生時体重:

潤n男

非嫡出子. 292、 湾 女 死 計 ,64 1 3,098土28 一x 3,109士29

嫡出子いし74刈

3, 180± 4 11,393 1 3,095土4 ..5Y,1”lr−M3, iQ7±&, 23, 134 3,138土2 一210一

(8)

嫡出子にくらべてあまり悪くはないためと思う。 X 妊娠月数別出生時体重 第X皿表にしめすごと’〈妊娠9カ月以下の早産 児は433名,全出生の1.8%で,’ キ熱児の出生率が 7%であるのと考え合わせると少なすぎるように 思われる。これは,出生届の際に早産をきらって 正常産として届出ることによるのであろう。早産 児の平均出生時体重は,男児2,2649,女児2,2219, 計2,2369で何れも2,2009代であり,3,ユ009前後 の正常産の場合と比較すると9009前後の有意の 差を有する。これは早産児の多くが未熟児である 結果である。 第X国表 妊娠月数別出生時体重

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甲 房 死 9ヵ月以下 ,,o .1 2, 264 ± 29 ・・硝 2,221士32 433 i 2,236土21 1・略論上1・・…31 3・・8…

@聖541

eq,g.o“.,一lt 4]..?ng,2s7.1 3, 138± 2 総 括 昭和25年から29年にいたる5年開に,川崎市中 央保健所管内に出生した23,690名の出生票を資料 として,出生時体重を調査し,なお以生時体重に 影響を及ぼすと考えられる種々の因予との関係を 調査した。以上を総括すれば次の通りである。 1.体重別に男女の出生度数分布を調査する と,3,2009未満では女児の出生が多く,3,2009以 上では男児の出生が多い。即ち両性間に生物学的 な体重差のあることがうかがえる。なお,3,000g 代はきわめてけわしいピーークをえがくが,これ は一般に常識的出生時体重「と言われる800匁が丁 度3,0009に相当するため,この前後のものがいず れも3,0009として記入きれるためであろう。また 尺貫法の50匁毎に相当する階級には部分的な凸部 がみられる。なお,未熟児は7.0%,過熟児は2.7 %である。 2. 出生数の月別比例は,全国的傾向に大体一 致して,即ち1,2,3月が最高であり,5,6月が 最低である。女児における12月の出生が,10,11 月に比較して低いことは,届出に人為的操作がな きれるためであろう。 3. 5年聞の年次別出生時体:重は,男児,女 児,計ともに25・S・26年が最・高で,’以後29年度かけ て減少する傾向がみられる。しかし最低である29 年の体重は,全国平均とくらべて決して低い体重 ではないので,むしろ25∼26年頃の高い体重が何 に原因していたかが問題であり,なお29年以降の 体重の変化を見まもる必要があろう。 4. 月‘別出生時体重は,1,2,12月は男女とも 最低であるが,7,8月は男児では1,2月に次い で低いのに反し,女児では最高をしめす。計では 冬低く,春秋に高い傾向がみられる。 5.性別の出生時体:璽は,男児3,1809,女児 3,0809,性差は1009であり,両性間に有意の差を 認める。なお,以上の値は婦近の諸氏の報告と比 較して最:も高い0 6.分娩の回数別出生時体重は,最低は1回, 最:高は10回以上であり,男児では3回まで,女児 では2回まで,計では3回までそれぞれ分娩回数 の多くなるに従い,有意の差で増加する。同一一一分 娩回数の油鼠は,1回では明らかな傾向は認めら れないが,2回では20才未満が最低で,20才以上 と大きな差を有し,35才以上では再び年令の増加 と共に増加する傾向がある。 7. 母の年令別にみた出生時体重は,男児,女 児とも最:低は15∼19才で,以後母の年令の増加に 従い35∼39才までは有意の差をもって増加する が,それ以上の年令では差がない。 8。分娩の揚一別にみた出生時体重は,:男児, 女児とも施設外分娩が施設内分娩より高い体璽を しめす。このことは,施設内分娩の多くが,初産 及び母休の状態の悪いものによるためであろう。 9.身分別の出生時体重は,男児では嫡出子の 体重が,非嫡出子のそれよりも大きいが,女児及 び計では差がない。即ち川崎の様な都会地では, 身分はあまり出生時体重に影響を及ぼさない。 10.妊娠月数別出生児体:重については,9カ月 以下の早産児は433名,1.8%で,平均体重は男 児,女児,計ともに2,2009代であり,正常産児の 3, IOOg前後と比較して9009前後の有意の差を有 する。

(9)

以上従来の報告にぐらべて特に目薪らしいもの は発見されなかったが,かかる報告の大部分が病 院統計であるのにくらべ,本調査は出生票にもと ずく調査である点に意義があり,信頼性がおける と思われる。, 稿を終るに臨み終始御指導頂いた吉岡博人教授なら びに諸岡妙子助教授に感謝致します。 文 献 1 厚生省大臣官房統計調査部:昭和26年人口動態 統計(上)54(昭29) 2 厚生省!童局母子衛生課:昭和27年母子衛生の 主なる統計,9,10,17,(昭28) 3 斎藤 潔,船川幡夫::本i邦小児身体発育の現状 第2報 目本小児科学会誌 58,1111(昭29) 4 i斎藤 潔,船川幡夫:出生時体重及び身長の研 究第1報 日本小児科学会誌 59・1083(昭30) 5 高野武悦:長野県下における昭24,25年満月児 出生時体重6,2000例の統計成績について,就中栂 親の年令,分娩回数との相関について衛生統計4, 8,(昭26)㌦ 6 高野武11党:長野市及びその近傍町村の昭莉25年 の溝月児出生時体重について,公衆衛生 9,331 (昭26) 7 小畑惟清:新産児体重と在胎期間 産婦人科の 実際 2,971(昭28) 一 212 一

参照

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