ダイエット・食欲抑制・脂肪蓄積抑制・脂肪代謝調節
便秘改善・整腸・腸内フローラ改善
保水・保湿・美容
■ 白キクラゲ多糖体
-P
(水溶性粉末,食品用途)白キクラゲ多糖体
WHITE JELLY FUNGUS EXTRACT
1. はじめに
シロキクラゲは,日本を始めとするアジア温帯地域の広葉樹林に見られる一般的な食用 キノコです。「キクラゲ」と名前は付いていても,シロキクラゲはキクラゲとは生物学上 全く別種のもので、非常にやわらかく美しい白色透明の子実体を形成します。 シロキクラゲは,3000 年前の古代中国において,楊貴妃が美容のために珍重し,王宮料 理に利用したという史実があります。シロキクラゲは、その見た目の美しさだけにとどま らず,女性に不足しがちな栄養素を豊富に含み,近年では栽培法も確立され,家庭料理か らデザートの素材として,広く一般に普及しています。中華デザートの食材としてとても 相性がよく,甘いシロップに漬けられたデザートは,他に味わったことのない不思議な食 感と,リッチな気分を楽しませてくれます。 近年,このシロキクラゲに関して,様々な角度から科学的研究が行われ,種々生理活性 が明らかになってきました。その美しさの解明に,科学者たちがこぞって情熱を注いだ結 果,多様な美のエビデンスが構築されてきています。 白キクラゲ多糖体は,滑らかな食感を楽しませてくれる多糖質を,独自の技術で抽出, 精製した食品です。構成糖として,マンノース,フコース,キシロース,グルクロン酸を 豊富に含み,他の多糖類とは比較にならないほど少量の水でも,その水溶液に粘性を与え ます。水溶液は無色透明で,pH の影響を受けて性状が変化することはありません。 このシロキクラゲが過去に美容を目的とした食材であったことは,弊社をはじめ,様々 な研究機関の学術研究からも証明されており,脂肪蓄積抑制作用から脂肪吸収抑制作用, 便秘改善作用に腸内フローラ改善作用と,納得できる効果ばかりです。 また、その特性から胃粘膜保護作用も示し,すでに胃潰瘍予防の漢方薬としても使用さ れています。ごく最近では,記 憶力向上作用を有するという 学術論文も発表されました。 このたび弊社は、ますます高 まる白キクラゲ多糖体の魅力 を,新たなエビデンスも交え皆 様にお届けすることになりま した。 現代を生きる全ての女性に ビューティーサプライ。白キク ラゲ多糖体は完全なる「美の追 求」への願望に力強くお応えし ます。 ダイエット・食欲抑制・脂肪蓄積抑制・脂肪代謝調節 便秘改善・整腸・腸内フローラ改善 保水・保湿・美容白キクラゲ多糖体
目 次 1. はじめに・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1 2. 白キクラゲ多糖体の基本機能・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2-1. 白キクラゲ多糖体の作用点 2-2. 白キクラゲ多糖体の構造 2-3. ヒアルロン酸を超える保水力 2-4. 抗酸化作用(SOD 様活性,活性酸素消去能) 3 3. ダイエット作用・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3-1. 糖代謝酵素活性化作用(in vitro) 3-2. 脂肪蓄積抑制作用(in vivo) 3-3. 食欲抑制作用(in vivo) 3-4. 脂肪吸収抑制作用(in vivo) 7 4. 高脂血症抑制作用・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4-1. 血中トリグリセリド低下作用(in vivo) 4-2. 血中コレステロール低下作用(in vivo) 4-3. 胆汁酸排出促進作用(in vivo) 4-4. 高脂血症抑制作用(ヒト試験) 10 5. 整腸・腸内フローラ改善作用・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5-1. 乳酸桿菌増殖促進作用(in vitro) 5-2. ビフィズス菌増殖促進作用(in vitro) 5-3. 腸内フローラ改善作用(ヒト試験) 13 6. 便秘改善作用・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 6-1. 複合ファクターによる便秘解消メカニズム 6-2. 便秘改善作用(ヒト試験) 15 7. 脳機能改善作用・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 7-1. 脳神経細胞伸張作用(in vitro) 7-2. 記憶力向上作用(in vivo) 16 8. 血糖値上昇抑制作用・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 8-1. 糖尿病モデルマウスにおける血糖値上昇抑制作用(in vivo) 8-2. 空腹時高血糖改善作用(ヒト試験) 18 9. 胃粘膜保護作用・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 9-1. 胃粘膜保護作用(in vivo) 9-2. 胃炎改善作用(ヒト試験) 19
2. 基本機能
2-2. 白キクラゲ多糖体の構造
白キクラゲ多糖体の主要成分は主鎖にα-1,3-マンノース,側鎖にD-フコース,D-キシロ ース,D-グルクロン酸を構成比 9:1:4:3(moler)で含む,非常にかさ高い繰り返し単 位を持つ多糖ポリマーです。ヒアルロン酸の構成糖でもあるグルクロン酸を17.6 %含み, タンパク質や核酸と複合体を形成している分子量80∼100 万の酸性へテロ多糖体です。 その他にもグルコースや,アルギン酸の構成糖である,D-マンヌロン酸,L-グルロン酸 も若干含まれていることが確認されています。 図 2. 白キクラゲ多糖体の繰り返し単位の構造 Man Man Man Man Man Man Man Man Man GluA GluA GluA Man Xyl Fuc Xyl Xyl Xyl O H O H H O H H O H O H O H H O H H O H O H O H H O H H O H O H O H H O H H O H O H O H H O H H O H O H O H H O H H O H O H O H H O H H O H O H O H H O H H O H O H O H H O H H O H O H O H O H H H O H H H O H O H O H H O H H O H H H O H O H O H H H O H H H O H O H O H H O H H O H H H O H O H O H H O H H O H C O O H H O H O H O H H O H H O H C O O H H O H O H O H H O H H O H C O O H H O H O H O H O H H O H H C H3 H O H O H O H O H H H O H O H2-3. ヒアルロン酸を超える保水力
白キクラゲ多糖体の水溶液は,ヒアルロン酸の水溶液と極めて近似した無色透明で高粘 度の液状を呈します。 しかしながら,白キクラゲ多糖体の水溶液はpH の影響を受けにくく,pH が変化しても 安定して吸水膨潤します。保水力をヒアルロン酸と比較したところ,その体積が人工胃液 中(pH 1.8)で 19 倍,人工腸液中(pH 7.4)で 1.2 倍となり,酸性から中性で,自重の 450 倍以上の保水率を有します。これにより,胃の中で膨潤して満腹感を示す可能性があるこ とから、食欲抑制作用が期待できます。また,便の水分を高めることで便秘改善効果も期 待 で き ます。 図3. 白キクラゲ多糖体とヒアルロン酸の保水率比較 表1. 白キクラゲ多糖体とヒアルロン酸の保水率 人工胃液中の保水率 (倍) 人口腸液中の保水率 (倍) 白キクラゲ多糖体 461 476 ヒアルロン酸 24 393 対照のヒアルロン酸は、一般的な食品添加物グレードのヒアルロン酸ナトリウムを用いた。 【方 法】 人工胃液(pH 1.8)と人工腸液(pH 7.4)を調製し,これに白キクラゲ多糖体とヒアルロ ン酸(それぞれ0.2 g)を,室温で 30 分間混合溶解した。37 ℃のインキュベーター内で 2 時間静置して恒温膨潤させたものを,ろ紙(No. 2)で 10 分間自然ろ過したろ過残分の重 量を測定し,保水率を算出した。 0 100 200 300 400 500 人工胃液(pH 1.8) 人工腸液(pH 7.4) 保水 率(倍) ヒアルロン酸 白キクラゲ多糖体2-4. 抗酸化作用
マウスの角質細胞,および線維芽細胞培養系に白キクラゲ多糖体を添加したところ,濃 度依存的に,培養培地のSOD 様活性が上昇する傾向が認められました(図 4)。 また,Fenton 反応を用いた抗酸化試験では,濃度依存的に活性酸素消去作用が認められ ました(図5)。 図4. 白キクラゲ多糖体の SOD 様活性 図5. 白キクラゲ多糖体の活性酸素消去能 10 20 30 白キクラゲ多糖体濃度 0% ( cont ) 0. 0 5% 0. 10 % 0. 1 5% 角質細胞培地 10 20 30 0% ( cont ) 0. 0 5% 0. 10 % 0. 1 5% 角質細胞培地 線維芽細胞培地 SOD 様 活性( NU/ m L ) 10 20 30 白キクラゲ多糖体濃度 0% ( cont ) 0. 0 5% 0. 10 % 0. 1 5% 角質細胞培地 10 20 30 0% ( cont ) 0. 0 5% 0. 10 % 0. 1 5% 角質細胞培地 線維芽細胞培地 SOD 様 活性( NU/ m L ) ( Cont. 0 20 40 60 80 mm ol /L ) 0% 0.1% 0.5% 1.0 % 0 20 40 60 80 活性酸素 ( mm ol /L ) 0% 0.5% 白キクラゲ多糖体濃度 1.0 % 0.1% 0 20 40 60 80 mm ol /L ) 0% 0.1% 0.5% 1.0 % 0 20 40 60 80 100 活性酸素 ( mm ol /L ) 0% (Cont.) 0.5% 白キクラゲ多糖体濃度 1.0 % 0.1% 0 20 40 60 80 mm ol /L ) 0% 0.1% 0.5% 1.0 % 0 20 40 60 80 活性酸素 ( mm ol /L ) 0% 0.5% 白キクラゲ多糖体濃度 1.0 % 0.1% 0 20 40 60 80 mm ol /L ) 0% 0.1% 0.5% 1.0 % 0 20 40 60 80 100 活性酸素 ( mm ol /L ) 0% (Cont.) 0.5% 白キクラゲ多糖体濃度 1.0 % 0.1%3. ダイエット作用
3-1. 糖代謝酵素活性化作用(in vitro)
Kiho ら1)は,インスリン依存型糖尿病モデルマウスと正常マウスに対し,白キクラゲと 同属(Tremella sp.)のキノコより抽出される多糖体(TP)の比較投与試験を行い,TP 投 与群では解糖酵素である,肝臓のグルコキナーゼ,ヘキソナーゼ,およびG-6-P デヒドロ ゲナーゼの活性が上昇することを報告しています。この結果より,TP は体内に取り込ま れた糖の代謝を解糖系で促進し,脂肪として蓄積されるのを防ぐ効果が期待されます。 表2. TP の解糖系酵素の活性に及ぼす作用Enzyme activity (mean ± S.E, n=5) Group Dose (mg/kg) 0 3 6(h) Glucokinase N: Control 10.8 ± 1.8 9.1 ± 1.9 11.2 ± 2.1 N: TP 50 14.1 ± 2.6* 15.4 ± 2.0 D: Control 12.5 ± 0.8 12.3 ± 1.5 12.4 ± 1.6 D: TP 50 18.0 ± 1.1* 19.5 ± 2.0* Hexokinase N: Control 19.1 ± 3.4 18.4 ± 1.9 20.7 ± 3.7 N: TP 50 29.8 ± 0.6* 28.1 ± 2.0* D: Control 17.7 ± 1.4 15.0 ± 0.7 15.1 ± 1.9 D: TP 50 20.0 ± 1.5* 21.4 ± 1.6* Glucose-6-phosphate (G-6-P) dehydrogenase N: Control 12.7 ± 1.9 13.0 ± 2.4 18.9 ± 3.1 N: TP 50 22.7 ± 3.1* 27.1 ± 5.8 D: Control 15.7 ± 0.9 16.6 ± 0.1 16.0 ± 2.3 D: TP 50 23.6 ± 1.7* 30.4 ± 8.0* A enzyme unit is defined as the amount that catalyzes the formation of each product per min.
* Significant difference from the control at p < 0.05, by Student’s t-test. * Normal mouse (N) and streptozocin-Induced diabetic mouse (D)
1) Kiho, T., Morimoto, H., Kobayashi, T., Usui, S., Ukai, S., Aizawa, K., Inakuma, T. Effect of a polysaccharide (TAP) from the fruiting bodies of Tremella aurantia on glucose metabolism in mouse liver. Biol. Pharm. Bull., 64, 417-419 (2000).より抜粋改変したものを記載した。
21.5 19.3 0 5 10 15 20 25 Control 群 白キクラゲ多糖体投与群 増加体重 (g) 21.5 19.3 0 5 10 15 20 25 Control 群 白キクラゲ多糖体投与群 増加体重 (g)
3-2. 脂肪蓄積抑制作用(in vivo)
マウスに,白キクラゲ多糖体またはメチルセルロースの1 %水溶液をそれぞれ 0.5 ml ず つ 30 日間連続で投与したところ,コントロール群(メチルセルロース投与)と比較して 白キクラゲ多糖体投与群に,体重および脂肪パッド重量の増加抑制作用が確認されました。 表3. マウスの体重および脂肪パット重量 Group 増加体重(g) 投与終了時 脂肪パッド重量(mg/g体重) Control 21.5 19.0 白キクラゲ多糖体 19.3 15.3 n = 10 【方 法】 4 週齢雄性マウス(22 g ± 1)を,投与前 12 時間絶食させ,白キクラゲ多糖体またはメ チルセルロースの1 %水溶液を 0.5 ml,1 日 1 回 30 日連続経口投与した後,体重,睾丸 および腎臓周りの脂肪(脂肪パット)重量を測定した。3-3. 食欲抑制作用(in vivo)
Kiho ら2)は,インスリン依存型糖尿病マウスと正常マウスを用いた実験で,白キクラゲ と同属(Tremella sp.)のキノコより抽出される多糖体 0.5 g/l 水溶液を,飲水として与えた ところ,投与群ではコントロール群と比較し,求餌量の低下が認められたと報告していま す。これにより,白キクラゲ多糖体は食欲抑制作用を有し,カロリーコントロールダイエ ットをサポートする作用が期待できます。2) Kiho, T., Morimoto, Kochi, M., T., Usui, S., Hirano, K., Aizawa, K., Inakuma, T.,Effect of an acidic polysaccharide (TAP) from Tremella aurantia and Its degredation product (TAP-H). Biol. Pharm. Bull., 24, 1400-1403 (2001). 図6.30 日連続投与後の増加体重 図 7.30 日連続投与後の脂肪パッド重 19.0 15.3 0 5 10 15 20 25 Control 群 脂肪パッ ト 重量 ( mg /g体重 ) 19.0 15.3 0 5 10 15 20 25 Control 白キクラゲ多糖体投与群 脂肪パッ ト 重量 ( mg /g体重 ) 19.0 15.3 0 5 10 15 20 25 Control 群 脂肪パッ ト 重量 ( mg /g体重 ) 19.0 15.3 0 5 10 15 20 25 Control 白キクラゲ多糖体投与群 脂肪パッ ト 重量 ( mg /g体重 )
3-4. 脂肪吸収抑制作用(in vivo)
白キクラゲ多糖体-P 水溶液(50, 200 mg/kg)を経口投与したマウスに,投与 30 分後オリ ーブ油(5 mL/kg)を経口投与し,2,4 および 6 時間後の血中トリグリセリド濃度を測定 しました。その結果,コントロール群と比較して,用量依存的な血中トリグリセリドの上 昇抑制作用が認められました(図8)。 また,白キクラゲ多糖体(200 mg/kg)投与群において,オリーブ油投与 2 および 4 時間 後の血中トリグリセリド濃度で有意差が認められました。 この結果から,白キクラゲ多糖体には,脂肪吸収抑制作用があることが確認されました。 図8. 白キクラゲ多糖体のオリーブ油負荷マウスにおける血中トリグリセリド 上昇抑制作用(n = 6,平均値 ± 標準誤差,有意差 *:p < 0.05) 【方 法】 絶食(18 時間)したマウス(ddY,6 週齢,雄)から採血を行い,30 分後に,白キクラ ゲ多糖体(50, 200 mg/kg)または精製水を経口投与した。その 1 時間後にオリーブ油(5 mL/kg)を経口投与し,その後 2,4 および 6 時間目において採血を行った。得られた血液か ら血清を分離し,血清中のトリグリセリド濃度(トリグリセリド E-テスト)を測定した。 0 100 200 300 400 500 600 1.5- 0.0 2.0 4.0 6.0 オリーブ油投与後の経過時間 (hr) 血中トリグ リセ リド変化 量 (Δ mg /d L) Control 白キクラゲ 50 mg/kg 白キクラゲ 200 mg/kg 0 100 200 300 400 500 600 1.5- 0.0 2.0 4.0 6.0 オリーブ油投与後の経過時間 (hr) 血中トリグ リセ リド変化 量 (Δ mg /d L) Control 白キクラゲ 50 mg/kg 白キクラゲ 200 mg/kg -1.5 * * 0 100 200 300 400 500 600 1.5- 0.0 2.0 4.0 6.0 オリーブ油投与後の経過時間 (hr) 血中トリグ リセ リド変化 量 (Δ mg /d L) Control 白キクラゲ 50 mg/kg 白キクラゲ 200 mg/kg 0 100 200 300 400 500 600 1.5- 0.0 2.0 4.0 6.0 オリーブ油投与後の経過時間 (hr) 血中トリグ リセ リド変化 量 (Δ mg /d L) Control 白キクラゲ 50 mg/kg 白キクラゲ 200 mg/kg -1.5 * *4. 高脂血症抑制作用
4-1. 血中トリグリセリド低下作用(in vivo)
白キクラゲ多糖体を3 週間連続投与したマウスにおいて,血中トリグリセリド濃度がコ ントロールと比較して抑えられていたことから,高脂血症抑制作用が期待できます。 表4. 白キクラゲ多糖体混餌投与による血清中トリグリセリド含量に及ぼす作用 Group Triglyceride (mg/dL) Control 216.0 ± 12.4 白キクラゲ多糖体 (0.1 %) 169.8 ± 25.4 白キクラゲ多糖体 (0.2 %) 167.1 ± 15.4Each value represents mean with the S.E. of 5-6 mice.
【方 法】 5 週齢の雄性 ddY マウスをコントロール(CRF-1,粉末飼料)、白キクラゲ多糖体 0.1 %お よび0.2 %(混餌)群に分け、それぞれ 3 週間粉末飼料を自由摂取させた。3 週間後にお いて,血清中トリグリセリド濃度を測定した。
4-2. 血中コレステロール低下作用(in vivo)
Kiho ら1)は、白キクラゲと同属(Tremella sp.)のキノコより抽出される多糖体(TP)を 用いて,インスリン依存型糖尿病モデルマウスと正常マウスへの投与比較実験を行いまし た。TP50 mg/kg 投与群では,生理食塩水を投与したコントロール群と比較して,正常マウ ス,糖尿病マウスともに,血中コレステロール含量が低下したことが報告されています。 表5. TP の血中コレステロール低下作用Relative plasma cholesterol level (mean ± S.E.) Group (n=15) Dose (mg/kg) 0 3 6 (h) Normal mice Control 0 100 93.4 ± 1.8 95.6 ± 2.4 TP 50 100 74.6 ± 4.7* 91.7 ± 2.7 Diabetic mice Control 0 100 94.7 ± 2.8 93.3 ± 4.8 TP 50 100 67.9 ± 7.9* 78.6 ± 2.7* Each plasma cholesterol level at 0 h 〔normal mice (N=15) 124.6 ± 3.9 mg/dl, diabetic mice (n=15) 141.5 ± 8.2 mg/dl〕 was adjusted to 100.
* Significant difference from the control at p < 0.05, by Student’s t-test. * Normal mouse (N) and streptozocin-Induced diabetic mouse (D)
4-3. 胆汁酸排出促進作用(in vivo)
Kiho ら2)は,白キクラゲと同属(Tremella sp.)のキノコより抽出される多糖体(TP)を 飲水中に混合して投与したマウスにおいて,コントロール群と比較して,糞便中の胆汁酸 含量が増加することを報告しています。また,糞便中コレステロール含量も低下すること も確認されています。 この結果は,4-2 における血中コレステロール低下作用の作用機構の一つと考えられ, TP が胆汁酸の排出を促進したことに起因するものと考えられます。 表6. TP 投与による糞便への胆汁酸およびコレステロール排出効果 Group (n=4 - 5)Total bile acid (mmol/g feces) Total cholesterol (mg/g feces) Control TP 96 ± 5.6 135 ± 4.3* 4.73 ± 0.14 4.11 ± 0.13* Feces were gathered for one week after 8 weeks of the test . Each value represents the mean ± S.E.M. of 4 - 5 mice. Significatly different from the control : * p<0.05.
4-4. 高脂血症抑制作用(ヒト試験)
弊社男性ボランティアを対象(6 名,27∼55 才)として,白キクラゲ多糖体‐P(50 mg) を1 日 1 回 3 週間自由摂取させ,摂取前後に血液検査を行いました。 その結果、表7 に示すように,LDL コレステロール,中性脂肪(TG)および遊離脂肪 酸の3 項目について減少傾向が,また、HDL コレステロールについては上昇傾向が見られ, 高脂血症を改善する傾向がみられました。 表7. ヒト摂取試験前後の血液検査項目比較 検査項目 摂取前 摂取後 LDL コレステロール mg/dL 131 ± 37.8 123 ± 31.7 HDL コレステロール mg/dL 61.3 ± 26.9 66.3 ± 28.5 総コレステロール mg/dL 206 ± 36.4 204 ± 27.9 中性脂肪(TG) mg/dL 121 ± 97.8 82.7 ± 43.3 遊離脂肪酸 mEq/L 0.52 ± 0.32 0.51 ± 0.22 各値は5 名の平均値と標準偏差で示した。 *参考 検査項目 基準値 LDL コレステロール mg/dL 70~139 HDL コレステロール mg/dL 40~77 総コレステロール mg/dL 130~219 中性脂肪(TG) mg/dL 30~149 遊離脂肪酸 mEq/L 0.13~0.77LDLコレステロール 50 100 150 200 摂取前 摂取後 mg/dL 総コレステロール 150 200 250 300 摂取前 摂取後 mg/dL 中性脂肪(TG) 0 100 200 300 摂取前 摂取後 mg/dL HDLコレステロール 20 40 60 80 100 120 摂取前 摂取後 mg/dL 遊離脂肪酸 0.0 0.2 0.4 0.6 0.8 1.0 摂取前 摂取後 mEq/dL 平均 平均 平均 平均 平均 図9. ヒト摂取試験前後の血液検査項目比較 図9 は血液検査の各項目について,摂取前と摂取後のグラフを示したものです。特筆す べきは,摂取前にメタボリックシンドロームの診断基準となるTG 値 150 mg/dL 以上であ った2 名の被験者の TG 値が,摂取後には大幅に減少していることです。この内 1 名は 300 mg/dL 付近から 150 mg/dL 付近まで低下し,基準値に近づく傾向が見られました。もう 1 名は170 mg/dL 程だった TG 値が正常値まで改善しました。この結果より,白キクラゲ多 糖体には,高TG 血症状態にあるヒトの TG を低下させる作用があるものと考えられます。 またLDL コレステロールは、全体的に基準値の中間値である 110 mg/dL に近づく傾向が見 られ,摂取前に基準値を超えていた 2 名については,摂取後 LDL コレステロール値が正 常値内まで低下しました。これらの結果から,白キクラゲ多糖体には高脂血症の状態にあ るヒトのTG や LDL コレステロールを低下させることで,メタボリックシンドロームの病 態を改善することが明らかとなりました。
5. 整腸・腸内フローラ改善作用
5-1. 乳酸桿菌増殖促進作用(in vitro)
MRS ブロス培地を用いて乳酸桿菌(Lactobacillus bulgaricus)を培養し、白キクラゲ多糖 体またはフラクトオリゴ糖を1.25 %添加しました。その結果,白キクラゲ多糖体添加培地 に,無添加培地(control)やフラクトオリゴ糖添加培地と比較して,より強い乳酸桿菌の 増殖が確認されました。5-2. ビフィズス菌増殖促進作用(in vitro)
MRS ブロス培地を用いてビフィズス菌(Bifidobacterium bifidum)を培養し、白キクラゲ 多糖体またはフラクトオリゴ糖を1.25 %添加しました。その結果,白キクラゲ多糖体添加 培地に,無添加培地(control)やフラクトオリゴ糖添加培地と比較して,より強いビフィ ズス菌の増殖が確認されました。 フラクトオリゴ糖 図11. 白キクラゲ多糖体のビフィズス菌増殖促進作用 0 1 2 3 8h 16h 24h 36h 48h 培養時間 OD (菌数) 白キクラゲ多糖体 (1.0 OD = 菌体 6×108個/ml) 図11. 白キクラゲ多糖体のビフィズス菌増殖促進作用 0 1 2 3 8h 16h 24h 36h 48h 培養時間 Control 図11. 白キクラゲ多糖体のビフィズス菌増殖促進作用 フラクトオリゴ糖 図11. 白キクラゲ多糖体のビフィズス菌増殖促進作用 0 1 2 3 8h 16h 24h 36h 48h 培養時間 OD (菌数) 白キクラゲ多糖体 (1.0 OD = 菌体 6×108個/ml) 図11. 白キクラゲ多糖体のビフィズス菌増殖促進作用 0 1 2 3 8h 16h 24h 36h 48h 培養時間 Control 図11. 白キクラゲ多糖体のビフィズス菌増殖促進作用 ×108個/ml 0 1 2 3 8h 16h 24h 36h 48h 培養時間 OD (菌数 ) Control フラクトオリゴ糖 白キクラゲ多糖体 培養時間 培養時間 図10. 白キクラゲ多糖体の乳酸桿菌増殖促進作用 培養時間 1.0 OD = 菌体 6 ×10×1088個/ml個/ml 0 1 2 3 8h 16h 24h 36h 48h 培養時間 OD (菌数 ) Control フラクトオリゴ糖 白キクラゲ多糖体 培養時間 培養時間 図10. 白キクラゲ多糖体の乳酸桿菌増殖促進作用 培養時間 1.0 OD = 菌体 6 ×108個/ml5-3. 腸内フローラ改善作用(ヒト試験)
社内男性ボランティア6 名に白キクラゲ多糖体-P(50 mg)を 1 日 1 回 3 週間自由摂取さ せ、摂取前後に便中の細菌検査(希釈倍率102以上)を行いました。 その結果,図 12 に示すように,ガス壊疽,出血性腸炎,エンテロトキシン中毒,食中 毒等の病原性を示すウェルシュ菌〔Clostridium (C .) perfringens〕の減少傾向が見られ,そ れ以外の4 種の腸内細菌,及び細菌群については増殖傾向が見られました。この中で一般 的に善玉菌とされるビフィズス菌(Bifidobacterium spp.)と乳酸桿菌(Lactobacillus spp.) は増加傾向にあり,特にビフィズス菌はヒトの糞便中から検出される基準値(1011 CFU/g)に近づく傾向が見られます。また大腸菌(Escherichia coli)も基準値(1010 ∼ 1011 CFU/g)
に近づく増殖傾向が見られました。ラクトース分解性菌群(大腸菌群)の増殖傾向も認め られることから、白キクラゲ多糖体には、腸内細菌群を増殖させるプレバイオティクス的 な作用が期待できます。 平均 8.5 9.0 9.5 10.0 10.5 摂取前 摂取後 lo g 〔菌数( CFU/g )〕 ビフィズズ菌 (Bifidobacterium spp.) 平均 2 3 4 5 6 摂取前 摂取後 log 〔菌数( CF U/ g)〕 乳酸桿菌 (Lactobacillus spp.) 平均 2 3 4 5 6 摂取前 摂取後 lo g 〔菌数( CFU/g )〕 ウェルシュ菌 (C . perfringens ) 平均 2 3 4 5 6 7 8 摂取前 摂取後 log 〔菌数( CF U/ g )〕 大腸菌 (Escherichia coli) 平均 2 3 4 5 6 7 摂取前 摂取後 log 〔菌数 ( CFU/g )〕 大腸菌群 (ラクトース分解性菌) 図12. 白キクラゲ多糖体摂取前後の腸内細菌群の変化
胃酸環境下で も 安定で腸内ま で届く 胃酸環境下で も 安定で腸内ま で届く 分子量100万 以上の高分子
↑便秘改善↑
↑便秘改善↑
優れた保水力 優れた保水力 腸内フロ腸内フローラ改善ーラ改善6. 便秘改善作用
6-1. 複合ファクターによる便秘解消のメカニズム
白キクラゲ多糖体は,その様々な機能の連鎖により便秘の改善を促します。 分子量100 万以上の保水性に優れた安定性の高い高分子が便を潤し,ビフィズス菌や乳 酸菌を増殖させ,健やかなお通じをサポートします。6-2. 便秘改善作用(ヒト試験)
便秘患者 16 名を 3 グループに分け,各濃度の白キクラゲ多糖体水溶液を朝晩 2 回,7 日間摂取させたところ,0.1 %水溶液摂取群では 6 人中に 5 人に,0.2 %水溶液摂取群では 全員に便秘改善効果が見られました。 0 1 2 3 0.10% 0.20% 0.30% 水溶液濃度 人数 効果なし 効果あり 改 善 効果なし :排便回数変化なし 効果あり :排便回数1∼2回増加 改 善 :排便回数2∼4回増加 *いずれも試験期間後(7日間)のアンケート結果による。 図13. 白キクラゲ多糖体の便秘改善作用7. 脳機能改善作用
7-1. 脳神経細胞伸張作用(in vitro)
Kim ら 3)の報告によると,白キクラゲ熱水抽出物(TF)を,神経細胞(PC12h)培養系
に添加したところ,濃度依存的に細胞の樹状突起(neurite)が伸張する作用が認められま
した。
The neurite length is expressed as the mean ± S.E.M. of the individual cell (n=150) in each group . Separate measures of one-way ANOVA of the swimming time among the groups were followed by Scheffe test. ## p <0.01, ### p <0.001 vs.control (vehicle). 図14. 白キクラゲ抽出物の PC12h 細胞伸張に及ぼす影響 【方 法】 白キクラゲ熱水抽出物を、DF(DMEM/Hams F12, 1:1)培地に各濃度で混合し,PC12h 細胞を培養(72 時間,37 ℃,5 % CO2)し、グルタールアルデヒドで固定後,位相顕微 鏡下で神経突起の伸張を測定した。
3) Kim. J.H., Ha.H.C., Lee.M.S., Kang.J.I., Kim.H.S., Lee.S.Y., Pyun.K.H., Shim.I. Effect of Tremella
fuciformis on the neurite outgrowth of PC12h cells and the improvement of memory in rats. Biol. Pharm.
7-2. 記憶力向上作用(in vivo)
Kim ら3)の報告によると、Morris 水迷路テスト法を用いて,白キクラゲ熱水抽出物(TF)
のラットの記憶力に及ぼす作用を調べたところ,スコポラミン投与による学習障害ラット において,TF 投与によりコントロールと比較して記憶力が改善し,正常ラット(sham) とほぼ変わらない記憶力まで改善することが示されています。
The mean values of the four trials per day for 6 d for each of the four groups are shown. Repeated measures of ANOVA for swimming time among the groups were followed by the LSD test. * p <0.05, ** p < 0.01 vs. sham; # p <0.05 vs. control.
図15. TF のスコポラミン投与ラットにおける記憶力改善作用
【方 法】
正常ラット(sham),スコポラミン投与(2 mg/kg)による学習障害ラット(control),お
よびスコポラミンを投与したラットにシロキクラゲ熱水抽出物(100 mg/kg および 400 mg/kg)を 14 日間投与したラット(TF-100,TF-400)について,Morris Water Maze Test に より記憶力を評価した。
8. 血糖値上昇抑制作用
8-1. 糖尿病モデルマウスにおける血糖値上昇抑制作用(in vivo)
Kiho ら1, 2)は,白キクラゲと同属(Tremella sp.)のキノコから抽出される多糖体(TP) を飲水中に0.05 %混合して投与(10 週間)したマウスは,非投与のマウスと比較して,血 中グルコース含量がおよそ30 %低下し,血中インスリン濃度も 30 %低下することを報告 しています。 また,グリコーゲンの肝蓄積量が非投与のマウスと比較して減少することも明らかにさ れています。これは第3-1 章に示される糖の代謝促進作用により,血糖値の上昇が抑制さ れていると考えられます。8-2. 空腹時高血糖改善作用(ヒト試験)
第4-4 章と同様の試験で行ったヒト摂取試験において,空腹時血糖値の減少傾向が見ら れました(図16)。摂取前に基準値(60∼109 mg/dL)以上の高血糖状態にあった 2 名は, 摂取後に血糖値の改善が見られました。この結果より,白キクラゲ多糖体は高血糖を改善 することが明らかになりました。 平均 70 80 90 100 110 120 摂取前 摂取後 mg/dL 図16.ヒト試験における白キクラゲ多糖体の 血糖値上昇抑制作用0 1 2 3 4 5 6 7 1日目 3日目 7日目 7日後 服用日数 人数 変化なし 改善 明らかな改善 完治