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写真1 自立登はんタイプの緑化 写真2 自立下垂タイプの緑化 写真3 ワイヤー補助資材使用の緑化 写真4 金網補助資材使用の緑化 写真5 フェンス使用の緑化 写真6 ネットを使用した緑のカーテン 写真7 ヤシマット併用金網補助資材と防風 写真8 ヤシマット併用金網補助資材を使用 パネルを使用したヘデ

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Academic year: 2021

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■ 壁面緑化

1.壁面緑化手法と特徴 壁面緑化手法には、壁面登はん型の自立登はんタイプと補助材使用登はんタイプ、壁面下垂型の自立下垂タイ プと補助材使用下垂タイプ、壁面前植栽型の緑化コンテナ設置タイプと植栽基盤取り付けタイプがあります。 <表1>壁面緑化手法と特徴 壁面緑化手法 特徴 自立登はんタイプ ナツヅタやキヅタなどの付着根をもつツル植物による安価で、誘因などが不要のメン テナンスの容易な緑化。つる植物が限られる。被覆に時間がかかる。ガラスや金属面 には登はんしない。 補助材使用登はんタイプ 登はんのための補助資材を取付け、登はんツル植物による緑化。補助資材にはワイヤ ー、ワイヤーメッシュ、ヤシマット併用金網などがある。各種のつる植物の使用が可 能。補助材使用場所と取付け方法に注意する。一般的な壁面緑化。緑のカーテン 自立下垂タイプ 壁面上部または途中に植栽基盤を設け、ヘデラ・カナリエンシスなどによるメンテナ ンスの容易な緑化。風に対して不安定。・被覆に時間がかかる。つる植物が限られる。 補助材使用下垂タイプ 下垂のための補助資材を取付けた安定性の高い緑化。ヘデラ・カナリエンシスなどに よるメンテナンスの容易な緑化。補助材使用場所と取付け方法、荷重に注意。 緑化コンテナ設置タイプ バルコニーなどに緑化コンテナを設置し、各種樹木の使用が可能なバルコニー緑化併 用型の緑化。緑化場所が限定される。基本的には自動潅水設備が必要。高価。 植栽基盤取付けタイプ 育成養生してある植栽基盤つき壁面緑化植物を壁面に取付けて緑化。早期緑化が可能 で壁面緑化効果効用が高い。つる植物の他各種のグランドカバープランツ類が使われ る。自動潅水装置が必要。植物の植え替えなど維持管理費がかかる。取付け方法、荷 重に注意する。高価。商業施などの緑化に使われる。 <樹木医・環境造園家・豊田幸夫>

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<写真1>自立登はんタイプの緑化 <写真2>自立下垂タイプの緑化 <写真3>ワイヤー補助資材使用の緑化 <写真4>金網補助資材使用の緑化 <写真5>フェンス使用の緑化 <写真6>ネットを使用した緑のカーテン <写真7>ヤシマット併用金網補助資材と防風 パネルを使用したヘデラによる屋上の壁面緑化 <写真8>ヤシマット併用金網補助資材を使用 したつる植物の混植の屋上の壁面緑化

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<樹木医・環境造園家・豊田幸夫> <写真9>垂直ポケットパネル型緑化工法 <写真10>カセット式緑化工法 <写真11>垂直植栽基盤パネル型緑化工法 <写真12>袋状植栽基盤パネル型緑化工法 <写真13>発泡ウレタン設置型緑化工法 <写真14>コンテナ一体型ユニット工法 <写真 15>薄層大型コンテナ設置型緑化工法 のコンテナ兼メンテナンス通路 <写真16>薄層大型コンテナ設置型緑化工法の 室内からの景観

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2.壁面緑化を計画・設計する上での留意点 項 目 内容・留意点 壁面の状況を調べる。 ・ 壁面の素材が直接に緑化して問題がないか調査・確認する。 ・ 壁面にワイヤーメッシュ(金網)が取付け可能か、支持強度に問題はない調査確認し て緑化手法や補助資材を計画する。 通路を確保する。 ・ 搬入路や作業スペース、メンテナンス動線、維持管理スペースなどを調査し、植栽樹 木の大きさや施工方法などを検討する。 土壌条件を整備する。 ・ 壁面緑化の多くは植栽後の維持管理が容易に行えないため、植栽基盤の十分な整備を 行うことが重要。基本的には露地植えとするのが望ましい。 ・ 植栽基盤は対象壁面緑化面積1㎡当り、50リットル以上の植栽基盤を確保し、腐植が 5%以上の有機質を含んだ土壌とする。また、路盤は排水性をよくする。 ・ <表>土壌量の目安(*) 壁面の高さ 2m 4m 6m 8m 客土量(ℓ) 100 200 300 400 土壌幅(cm) 30 50 60 80 土壌深さ(cm) 33 40 50 50 排水層(cm) 7 10 10 10 ・ コンテナを使用する場合には、根詰まりしないような長さのある大型コンテナを使用 するのが望ましい。 適切な植物を植える。 ・ 環境条件や景観などを十分考慮して、適切な植物を選択する。また、つる植物で緑化 する場合、壁面を被うにはある程度時間を要することを十分認識する。 ・ 壁面緑化に適する植物は、木本もしくは永続する多年草でなるべく恒久的な緑化が可 能もの。生育旺盛で面的な被覆が早い。病虫害が少なく丈夫で維持管理が容易なもの。 乾燥に耐え、やせ地でも比較的よく生育するものなどの条件を持つものが適する。 ・ ヘデラ・ヘリックス、ヘデラ・カナリエンシス、ムベ、カロライナジャスミン、オオ イタビ、テイカカズラなどの常緑のつる植物は維持管理が容易。 適切な補助資材を選 択する。 ・ 登はん補助資材について、材質、色、形、構造、耐久性、設置方法など十分検討する。 一般的には耐久性のあるステンレス線または亜鉛・アルミ合金メッキ線、アルミ被覆 鋼線でΦ4mm前後のものを使用、目の大きさは100×100が一般的。 潅水を考慮する。 ・ 緑化手法や植栽基盤の違いにより潅水装置は異なるが、自動潅水装置は設けず、夏季 の水やりを考慮して点滴パイプを敷設し、手動で必要に応じて潅水する方法がよい。 風対策をする。 ・ 壁面緑化する場所は風が強く、植物が壁などでこすれて切れることがある。そのため、 壁の角ではネットなどの補助材を設置して切れるのを防止するなどの措置をする。 ・ 風が通り抜けるような場所では生育が悪いので、通り抜けないような工夫が必要。 *「知っておきたい屋上緑化のQ&A」(財)都市緑化機構・特殊緑化共同研究会著・鹿島出版会より引用 <樹木医・環境造園家・豊田幸夫>

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3.つる植物と壁面緑化補助資材との関係

<樹木医・環境造園家・豊田幸夫>

<写真 17>ヘデラ・ヘリックスによるフェ ンスの緑化

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・ヘデラ・ヘリックス ・テイカカズラ

・ビグノニア ・スイカズラ

・カロライナジャスミン ・モッコウバラ

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4.壁面緑化の維持管理での留意点 雨のあたる露地植えで、有機質を含んだ良質な培養土と十分な植栽基盤の確保された場所で、丈夫な常緑のつ る植物で緑化すると維持管理が容易となります。 植栽基盤取付けタイプでは、自動潅水の定期的な点検が必要。植栽基盤取付けタイプでのヘデラ類は病虫害が 発生しやすいので注意する。また、補助資材使用の壁面緑化より約3倍以上のメンテナンス費用がかかります。 維持管理項目 内容・留意点 誘引 ・オオイタビやナツヅタなど補助資材を必要としないつる植物以外は、活着と緑化しないエリ アへの侵入防止のために誘引が必要。 ・誘引して支持材に留める結束資材がつるに食い込んで生育を阻害しないように、強固なもの でなく、余裕のある結束をし、定期的に点検することが大事。 剪定・刈込み ・対象エリア以外に伸びたつるは、美観上問題となるだけでなく、建築物や設備機器などに絡 みつくことになるので、適宜はみ出した部分は剪定する。基本的には年1回程度剪定を行う。 ・高所作業車を使用できないような場所の壁面緑化の高さは3m以内とするのがよい。 ・ヘデラ類、オオイタビ、テイカカズラ、スイカズラ、サネカズラなどの一般的なつる植物は 冬季に剪定する。オオイタビやテイカカズラなどは、年1回程度剪定を行うときれいな面的緑 化が可能。 ・花を観賞するものは、花後に切り戻し、新しい枝を発生させる。花ものは花後に剪定する。 フジは花後に骨格づくりの剪定し、冬には軽い剪定を行う。ハゴロモジャスミンは、つるが伸 びてきたら上部のつるをできるだけ摘み取る。ノウゼンカズラは、太いつるを3∼4節ほど残 すように強く切り戻すし、伸びだしたつるに花をつけるので伸びだしたつるを途中から切らな いようにする。ビグノニアは花後に前年に伸びた枝を半分程度残して切り戻しをする。 施肥 ・長大な壁面を早期に緑化する場合には十分な養分供給が必要。一般的に年1回凍結している 時期を除いた冬期に有機質系の遅効性肥料を施す。 ・花を観賞するものは花後にも緩行性肥料を施します。 除草 ・適宜手抜きで除草します。年3回前後。 病虫害防除 ・つる植物の多くは病虫害に強く、病虫害防除をすることはあまりないが、日ごろから病虫害 の発生状況に注意し、早期発見し、害虫を箸でとるなり、病害部を除去するなり農薬をできる だけ使用しない方法で処置をする。 ・農薬を使用する場合は、日本の農薬の安全使用基準に合致したものを、病虫害の原因を究明 し、適切な時期に適切な量を、使用上の注意書きに基づいて使用する。 更新 ・一般的に巻きつる性のものは、植栽後数年すると、下の方の葉がなくなり、下枝が上がった 状態になる。そのような場合には根元でつるを切り、新しいつるを伸びるようにする。 ・クレマチス類やハゴロモジャスミンなどは、1本のつるが数年で枯れ、その後に新しいつる が出てくるので、枯れたつるの切除が必要となる。 補植 ・枯れたものは必要に応じて新しい苗を植える。 <樹木医・環境造園家・豊田幸夫>

参照

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