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大腿骨頸部骨折を経験した高齢者の退院後の生活活発度に関する研究 : 退院1ヶ月後の生活状況調査結果 (活動と資料)

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Academic year: 2021

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(1)人 間 看 護学 研 究. 7:91-95(2009). 91. 活動と資料. 大 腿 骨 頸 部 骨 折 を経 験 した高 齢 者 の退 院後 の 生 活 活 発 度 に関 す る研 究 一退 院1ヵ 月 後 の生 活 状 況 調 査 結 果 一. 北 村. 弓削. 悦 子2)、 遠 藤. 邦 子2)、 松 田. 隆 子1)、 畑 野. 相 子1)、 安 田. 千 寿1). 和 子2)、 石 橋 美 年 子2)、 琴 浦. 良 彦2). 1)滋 賀県 立大 学. 人 間看護 学 部. 2)市 立 長浜 病 院 キ ー ワ ー ド 高 齢 者 、 大 腿 骨 頸 部 骨 折 、 退 院1ヵ 月後 、 生 活 状 況. 1.緒. 言. 結 果 を述 べ る。. 高 齢 者 の要 介 護 の 原 因 は,転 倒 骨 折,認 知 症,関 節 疾 患 な ど の加 齢 に よ る要 因 が 半 数 以 上 を 占 め て い る。 これ らの要 因 に よ って,生 活 不 活 発 病 を来 た し,寝 た き りに 移 行 す る こ とが 指 摘 され て い る1)。そ の 中 で も高 齢 者 の 転 倒 骨 折 後 の 寝 た き り は,骨 折 が 直接 の 原 因 で は な く,. H.研. 究 目的. 今 回 の分 析 の 目的 は,高 齢 者 の 退 院1ヵ. 月 後 の生 活 状. 況 を把 握 す る こ とで あ る。. 入 院 中 の筋 力 低 下 を 原 因 と す る歩 行 能 力 の 低 下 に伴 う退 院 後 の外 出 な ど の活 動 制 限 が原 因 と さ れ て い る2)。 しか し、 生 活 の不 活 発 に は、 退 院後 の再 転 倒 へ の 不 安 や 股 関 節 屈 曲制 限 な ど に よ る活 動 範 囲 の縮 小 も影 響 され て い る と考 え られ る。 これ らの こ とか ら,生 活 不 活 発 病 予 防 に は,歩 行 能 力 の 回 復 ・維 持 、 お よ び不 安 な 気 持 ちか らの. 皿.研 1.研. 究方法 究対象. A県 内 の 病 院 に入 院 中 の大 腿 骨 頸 部 骨 折 に対 す る 手 術. 回 復 が 必 要 で あ る。 ま た、 日常 の歩 行 量 が 多 い高 齢 者 は. 療 法 を行 つた65歳 以 上 ・認 知 症 を有 して い な い高 齢 者 で あ り,研 究 の 協 力 依 頼 に同 意 の得 られ た もの で あ る 。 さ. 骨 密 度 が高 い3)こ とが 示 さ れ て お り,再 骨 折 予 防 の 点 か ら も安 心 して 活 動 が で き る支 援 を 地 域 で 継 続 させ る こ と 9)が重 要 で あ る 。. 象 とな った 高 齢 者 は,退 院 後1ヵ 月 が経 過 した者10人 の うち,退 院前 の 生 活 が 「動 い て い る こ とが 多 か っ た 」 者. したが つて,高 齢 者 が前 向 きな 気 持 ち にな り、 活 発 な. らに,退 院後 の 住 ま いが,自 宅 で あ る者 と した。 分 析 対. 9人 と した。. 生 活 を取 り戻 して い け る よ う,生 活 に 視 点 を 当 て た 内容 の退 院 計 画 が 大 切 で あ る。 そ こで,大 腿 骨 頸 部 骨 折 を き. 2.研. 究方 法. 1)研. 究 の概 要. た した高 齢 者 が 、 活 発 な生 活 を 取 り戻 す 過 程 に影 響 して い る要 因 を把 握 し、 退 院 計 画 に 活 か す た め に、 退 院 後 の. 対 象者 に対 し,退 院前,退 院1ヵ 月後 に面 接 調 査 を 行 っ た。 面 接 場 所 は,退 院 前 は病 棟 面 談 室,退 院1ヵ 月 後 は. 生 活 状 況(1ヵ 月 後,6ヵ 月後,1年 後,2年 後)に つ いて 追 跡 調 査 を 開 始 した。 今 回 の 報 告 で は,退 院1ヵ 月. 対 象 者 の 了解 の も と 自宅 訪 問 に て面 接 を 実 施 した。 2)調 査項 目. 後 の調 査 が終 了 した高 齢 者 の生 活 状 況 につ いて 分 析 した. (i)質 問紙 対 象 者 の 属 性,日 常 生 活 活 発 度,日 常 生 活 機 能 の 指 標. 2008年9月1:受 連 絡 先:北. 村. 付 、2009年1月9日 隆子. 滋 賀 県 立 大 学 人 間看 護 学 部 住 所:彦 根 市 八 坂 町2500 e-mail:kitamur@nurse.usp.ac.jp. 受理. 【機 能 的 自立 度 評 価 表5)(FIM),老 (IADL)】,意. 健 式 活 動 能 力 指 標6). 欲(や る気 ス コア7)),不 安 な どで あ つ た。. (2)生 活 習 慣 記 録 機 に よ る歩 行 数 の測 定 対 象 者 の歩 行 数 を,ラ. イ フ コ ー ダEX(SUZUKEN)装.

(2) 9 2. 北村隆子. 着にて測定した。装着期間は,面接日から 9日間とし, 装着の初日と最終日を除外した 7日間の平均簡を 1日の 歩行数とした。 (3)握力の測定 握力は,下肢筋力と高い相闘を示すとともに,全身の 筋力を皮映している O 測定は左右交互に 2問ず、つ測定し, 左右それぞれの高い値の平均値を求めた。 、 IADLに *退院前調査における日常生活活発度、 FIM ついては,骨折前の生活を思い出して記入してもらった。 3 . 分析方法 解析には,統計解析ソフト S PSS(Ver.16) f o rWind owsを使用し,危険率 5% 未満を有意差ありとした。退 院 1ヵ月後の日常生活活発度を「活発群」、「不活発群」 の 2群に分類し,それぞれの項目における群関の差を検 Whit n e y検定 した。 2群関の差の検定には, Mann を行った。群別における退院前と退院 1ヵ月後の変化に ついは, W ilcoxonの符号付き願位検定を行った。 4 . 倫理的配慮 研究の趣旨,内容について研究者が用意した資料を用 いて説明を行い,研究計画への同意は自由であること, 同意しなくとも入院中および退読後の治療や看護には全 く影響しないこと,研究計睡に同意した後も自由に中断 することができる旨を伝えた。以上の説明とともに,文 書で承諾を確認した。研究計酷は,公立大学法人滋賀県 立大学研究に関する倫理審査委員会(申請番号第 4 4 号 ) , および長浜市立病院倫理委員会の承認を受けた。. N. 結 果 1.対象者の属性. ていることが多かった」であった。退院 1ヵ月後の生活 活発度は「動いていることが多い j 5人 , I 座っている ことが多い j 3人 , I 横になることが多い j 1人であっ た。退院後の活発度を「動いていることが多い Jを「活 発群 j, I 座っていることが多い j I 横になることが多い」 を「不活発群Jの 2群に分類した。活発群の平均年齢は 8 4 . 6土 5 . 3 歳,不活発群の平均年齢は 8 7 .5: t7 .6 歳であり, 両群間に有意な差を認めなかった。また、それぞれの群 に人工骨頭置換術を行った者が 1人ず、つ合まれていた。 2 . 生活活発度別の自常生活機能,意欲 生活活発度別による退院誕,退院 1ヵ月後の日常生活 機能,意欲を表 1に示した。握力, FIM,やる気スコ アについては,退院前,退院 1ヵ月後ともに両群間に有 意な差を示さなかった o IADLについては,入院前の値 において再群聞に有意な差を示した ( p < 0 . 0 5 )。平均歩 行数および、最大歩行数については,両群聞に有意な差を 認めた (p<O.01)。群別による退院前と退続 1ヵ月後の 変化については,各項目において有意な差を示さなかっ f こO 3 . 生活活発度別の不安内容 生活活発度別の退読前,退読 1ヵ月後における不安内 容を表 2に示した。不活発群では,退院前に不安を抱い ていた者は 1人であったが,退院後には 3人になった。 活発群では不安を抱いていた者は 2人であったが,退院 後には 1人になった。 不活発群において,退院後に不安が出てきた者の内容 草むしり一つできない j, I 入浴が不安 j, Iリハビ は , I リの時は練習していたが,生活の中ではそうもいかない j, 「下肢が腫れる j などであった。活発群の退院後の不安 の内容は, I 患部の痛み j,I 杖がないと怖い j などであっ こO f. 今回の分析対象となった 9人の性別は,男性 1人,女 性 8人であった。平均年齢は, 8 5 . 9土 6 . 2(mean土 S . D . ) 歳,最高年齢9 7歳,最低年齢 7 6歳であった。既往歴とし て,骨組緊症を有する者 4人,高血圧 5人,心疾患 2人 , 大腿骨頚部骨折 1人,既往歴のない者 2人であった(複 数回答 )0 9人の骨折前の生活活発度は,全員が「動い. 4 . 退院時の指導内容と退院後の活動 退院時に医療者から受けた退院指導の内容と,退院後 に継続している内容について,表 3に示した。不活発群 の 2人は,退院前に歩くように言われ,退院後は毎朝仏 壇に参ったり,母屋と窟室を往復することを実行してい た。活発群の 3人は,退院後は入院中に説明を受けた体. UUU. ω. M4M刊訂. 即. d' 元る u 後 間3己 u証 沢 氏 と3 三O 壬 Qヲ 一) L 一 川 川 -qL L一qL d一qd 一 リ は 一41 t⋮qL 一 の 酬一 一 一 内 一一 一 + 一 一司 一 和一弘 一 一 一司 一一+一 六一紘一一⋮一 一一一一一一山内 一 一 一 一 一 念d 1一 剛一 一一 一一 一一 一,2コ コ旦 定剛 d- 一 一 一 一 一 ,. E圃-"--四. ス﹁﹂剖司副﹁川口言. z n -. 圃嶋噂. 一司ア﹂2 1 2 3一 J-23一 2一 3一 3 I , 一 MU一 珊 一 一 一 一 一 社 一 一 一 一 一 一 牡 z - 一 ん : 一 3剛 一 一 一 一 一 8 一 - 一 一 一 一 ηL剛 一 一 一 一 一 ηL 、 一 ア愛9一 4一 6一 3一 9一 9一 2一 1一削7一 一一一 1一 1剛 一 一 一 1一一3 -EF- 一 也 - 町 内 d剛 E EEEqo 一切一一一一一+一一一一一一一+一 ) 一 完 - 一 一 一 一 5削 一 ⋮ ↑ ↑ 一 nM. 目幽凶. 一nu--12 L⋮。 ι一nu一qd一l l n u一 -7' ⋮A 7' J A一 I⋮ 一一 1-4-4 114111一 司 一 一 咋 TE 4 E E u u a m一関一⋮一一一判 , 、一 一 一 一 一 一 一 伸 一 一 入 - ⋮ ⋮ 一 一 β- 一 一 一 一 一 日 一 - 一 一 一 一 7- 一 一 一 一 一 1. 聞. バ. 6一 8⋮ 4一 8一 7一 9一 8 一7一 一 後 四4一 Q J 8一 一月一 日1 一日 一日 ロゴ一1 日一1 日一 刀打一打一均 1 1 1 一 川 一1一 一 士 一 一 J 1一 咋 一 ⋮⋮ 一 一 1醐 一 一 一 一 5・ 一 一 一 一 一 O 一 )一院山一一一一丘一一一一一一& 慎一退一一一一一什一一一一一一什. 削﹁叫釦刊創刊創刊剖﹁別﹃到剖ベ引﹁引﹁剖﹃到. 1j O F-t 1 ⋮ 一 17EEl---1-1一. 闘. 副司剛. dE. j J 1一 一 精 一1⋮ + 一 一jJ4Jji一 土 m -RU 肥田司一一 園一川一一一日u 一入-一一一 1- 一 一 一 一 一 &. "J. 11 司 吋1J. 4一 5 一 -5一 2一 3一!古 一 O一 4 9一 u 7一 スO一 O -8一 AJO一 8一 4 O 一22 一 一 一1 3一 -2一 3 2一﹂ 9・ 5ぶOEO一 5 4 r2 au2一 一圏一一 一o 32 一 一 一 大 一 ⋮ 一 一 一 J一 一一一一一ゴ J 一勧一一一一一位一一二一一位 ヘソ山園川 ?m-qu圃 苛u ん U-Fm 歩 一 - ⋮ 一 一 一 5E 一 一 一 一 一 5 ι 日 目 園 崎 一 一 - 。 L圃 一 団 一 一 一 nu 出品目園山や一-圃ん山一 --nJ 一作一一ほ⋮同一辺一立 一回一月⋮泊一月一日一5 i 歩一一1 ⋮中山一お刷。一山一山一山川町一町一山一部 ,dE﹁l-Fhu -RU 1l-1lw ﹁lz 山l!園 側 川 一 一政一⋮一一一+一四一⋮一一一+一 -FHU 一守寸--一一一 F D 剛 一 仙 一 一 一圃⋮一一一マ,剛一⋮一一一司 M E--qu 山園 一 -QV E-rnu 四国 UWEm41 嗣ん山ん. τ. 一 後 - ⋮ 一 一 一 2 問 一 ⋮ 一 一 一 ﹃ aa-⋮ 一 一 円 滑 一 6⋮ 一 鳩 山 6一 一 一 一 一 刊 ⋮ 9 6一 5 6 9 i一 HA⋮ ゆ 一 + 一 日 一1 + ⋮ 削ゆ 時 一 氾 一一6 一 力 引一 一日 は一 臼 一 山一 一 山 一 山 日一山一位 )一尚一は⋮ 1 一 E山岡事国一一一 ー 7 1一一一ぺ一一 九刊一週-一一一一ぷ二一一ド 斗i カ寸↓ ーイ十﹂川副 援一前一一 i 一一一﹄ふ l一 一!一念 ⋮lp一 i一 一佐川 一回 は一+河 一 1 j一副一川崎i 事一割一 β ⋮ 一 部 -9一 幻 一 7一 幻 一 9 叩ね一日礼一代一日比一刊日一 7J 花園一一一一 A酬 一 一 一 一 一 3. 賭無一一一一一一一⋮一一一 括有-り一し一し一し一山し一し一り一し一し一. 人事-一一一一問↑⋮↑一一. 一一一一平畑一一一一一平. M M 一ぁ一な一な一な一一な一な一ぁ一な一な一. 1. ・-⋮↑一一直剛一⋮一一一直 弘 宇 田 川 町 巴 同 E1剛 一 一 一 一 -41. ね -A一 B一 C一 D一均守﹂一 FXu一 HY--均. 2-. 朝一時閣. 渡一群平. 山中一不日. 時随 F トトト﹂ h F トトトト﹂川. 表 1 生活活発度別の日常生活機能・意欲.

(3) 9 3. 大腿骨頚部骨折を経験した高齢者の退院後の生活活発度に関する研究. 表 2 生活活発度別の退院前後の不安・困難の内容 生活活発度. 不活発群. 対象. 退院自J I 不安の内容. 不安の有無 j. A. なし. B C. なし なし. 不安の有無 i. 一 一 一 ¥. あり なし あり. ・ ‘ 1 也. ョ :. 心臓のことが気にかかる。. 活発群. D. あり. E F. なし なし. G. あり. ト 1. なし あり. あり なし なし. ' ー. 転 あ っ ん た だ が らどうしよう。歩くと痛い。 2階に居室が あ 変えないといけない。. あり. 退 院1 ヵ月後 不安置圏難事の内容. !草むしり一つできないことが不自由、立ったり 座ったりするときに、左足付け根がしかっとす る、左下肢が彊れる。. i 入浴が人では不安 !いろいろなことに手聞がかかる、腰が痛い、リ ハピリの時は下を見て練習していたが、生 j 舌 していく中ではそうも行かない。 ・:. B. i左段関節痛がある、杖がないと怖い(少しの 段差が怖い)。. なし 語 タ 、 ブ 居J のトイレが和式だから心配。現在はポー レトイレを使用しているが、家のトイレを 改修予定。. なし. -. 表 3 生活活発度別の退院時指導内容と退院後の実施内容 生活活発度. 対象. A. B. 退院時に受けた指導内容. 退院後に実施している指導内容. 靴下をはく持に足を曲げない。あぐらをかか き 足 な の い 聞 の に で 座 火 布 箸 団 の 安 活 挟 用 ん 。 で か 寝 が て ま い な る い 。 正 。 足 座 を であ ない。嵐呂がに直ん角に入らない。下の物を拾 けておく。足を組まない。 箸 わない。か ではいけない。靴べら、火 、靴下はきを準備した。 なし. なし. 理学療法士から歩くように言われた。. 不活発群 C. 今回は何も冨 l ずわれていない前田の骨折の 持に足を上 る練習を言われた。こけない 様にしている。 1日3回母屋と居室を往復し ている。 以 目J Iの骨折持に理学療法士から指導を受 リハビ 1 )の体操はしていないが、毎朝仏壇に 参っている。 けた下肢上下運動、(関朝節夜伸 3 0 日しなど自分で ば 足の運動をしている 回 ) 。. 。 ド. なし なし. G. リ い 歩 病よ 練 行 チ う の 練 に ャ 看 習 し 護 け て ・ ソ 師 い 本 ッ か る 杖 ク 。 ら ) ス 理 を は エ す 学 、 イ か る 療 ド よ が を 法 う ま 使 士 に な っ か 言 い て ら わ か 、 は 部 れ が 、 屋 た 階 ま で 。 な 段. 巨. なし なし 足指先を動かす。足を上げる。足首を動か す 。. 昇降はしない、かがまない様に言われた。 活発群. 正坐はしてもよい。寝返り l ましてよい。. 段差時の足の使い方、浴槽への足の入れ 方に注意している。リハビリ体操(病棟で録 音してもらった)を毎日している。使通のため に動く様にしている。. H. 理学療法士から足上げ、お尻上げ、足曲げ 理学療法士からもらった体操のパンフレット の運動をするように言われた。病棟看護師 で 、 1臼2凹体操を実施している。看護飾から から出来るだけ右を下にして寝ない、段差に 転ばないように、無理しないように言われた 注意して、転倒しないように言われた。 ことに気をつけている。. 操を実施していた。また人工骨頭置換術を受けた 2人は,. 活は,. 9人中 4人が骨折前の動くことが多い生活から,. 退院時に「かがまない,足を曲げない」様にと説明を受. あまり動かない生活(不活発)に変わっていた。入院前に. 氏)は「かがまない,足を組ま けた。不活発群の 1人 (A. おいては,. 氏) ない」ための工夫を継続していた。活発群の l人 (G. ついて両群聞に有意な差は見られなかったが,高次の生. は「足を動かす」ことを中心に実施していると述べてい た 。. の鐘については活発群が有意に高かっ 活機能を示す IADL. v .考 察. 発群が不活発群に比べ社会的役割も含めたより活発な活 動を行っていたと考えられる O また,やる気スコアの値. 日常生活の身体的自立度を示す FIMの 値 に. た。このことは,骨折前の生活状況において,両群とも に「動いていることが多しリ生活であったとはいえ,活. 大腿骨頚部骨折をきたした高齢者の退院 1ヵ月後の生. においては,退院前・退院 1ヵ月後ともに活発群の値が.

(4) 9 4. 不活発群よりも高く,意欲の持ち方も生活の活発性に影 しているのではないかと考える。 股関節屈曲制限から生活規制を強いられる人工骨頭置 換術を受けた者は,両群ともに 1人ず、つ存在していた。 不活発群の A氏は,退院後も股関節屈曲制限を守りなが ら座っていることが多い生活を行っていた。しかし,活 発群の G氏は転倒への不安を抱えていたが,退院後も動 くことが多い生活であった。 A氏は退院前に不安を示さ なかったが,退院後は骨折前に自諜として行っていた草 むしりができないと,生活における密難さを示していた o G氏は自営庖経営(接客)が主な日課であり,股関節屈曲 制限が仕事内容に影響を及ぼしにくいが, A 氏の草むし りはかがんでする仕事であるために,屈曲制限が日課仕 事の制限にも至ってしまったと考えられる O したがって,大腿骨頚部骨折後の生活活発化への回復 は,高齢者の骨折前の日常生活内容が退院後も継続でき るように,高齢者倍々にあわせた具体的な生活方法を支 援することが求められているのではないだろうか。. V I .結 語 大腿骨頚部骨折に伴う手術療法を経験した高齢者 9人 の退院 1ヵ月後の生活状況について検討した。高齢者は 退読後 1ヵ月間というのは,退院指導をもとに,安全な 生活の仕方を考えながら必要に迫られる基本的日常生活 を無事こなすことに注意を払っている時期であるヘし かし,この時期にこそ,少しずつ骨折前の生活を取り す準備をしていくことが必要である O そのためには,手 術方法による生活規制のみに注目した退読計画ではなく, 高齢者の骨折前の生活を継続させる方法を具体的に示し ていくことが,生活の活性化につながるのではなし 1かと 考えている O 今田の報告は,調査の途中段階であるため,対象者が 9人と少なく,結果を一般化することはできない。今後 の調査対象者数の拡大と 6ヵ月後, 1年後, 2年後の生 活状況を追跡調査し,退院計画に含まれるべき内容や高 齢者の意欲を高めていくための支援方法について検討し ていきたいと考えている。. 北村隆子. 謝辞 今回の調査に当たり,快くご協力いただきました高齢 者の皆様,ならびにご家族の皆様に感謝いたします。な お,本研究は,滋賀県立大学人問看護学部地域交流看護 実践研究センタ一平成 1 9 年度共同研究助成金,および学 部長裁量経費助成金を受けて実施している O. 文献 1)大]11弥生,工藤美奈子:生活不活発病の発生契機一 3つのタイプー, コミュニティケア, 8( 1 3 ), 2 2 2 5, 2 0 0 6 . 2)大井直往:転倒者のその後 大腿骨頚部骨折の予後, MDICALREHABIRITATION,6 5,7 9 8 5, 2 0 0 6 . 3)陪本秀弓:目的の異なる高齢者福祉施設利用者の骨 密度と身体活動量,滋賀社会福祉研究, 8 ,1 9 2 2, 2 0 0 6 . 4)大須翼恵子,若杉里実,深津恵美,白石知子,泉明 美他:大腿骨頚部骨折は寝たきりの原因になってい るか 退院後のフォローアップ調査結果から,日本 ),4 1 4 7,2 0 0 2 . 地域看護学会誌, 4(1 5)千野直一編:脳卒中患者の機能評価 SIASとFIMの 実探, シュプリンガー・フェアラーク東京(株),. 1 9 9 7 . 6)吉谷野草:地域老人における手段的 ADL一社会的 生活機能の障害およびそれと関連する要困,社会 3,5 6 6 7, 1 9 91 . 老年学, 3 7)岡田和悟,小林祥泰,青木耕,須山信夫,山口修平: やる気スコアを用いた脳卒中後の意欲低下の評価, 脳卒中, 2 0 (3 ),3 1 8 3 2 3, 1 9 9 8 . 8)千葉京子,中村美鈴,長江弘子:大腿骨頚部骨折術 後高齢者が「生活の折り合い Jに向かう心理的過程一 退院 l週間前から退院 1ヵ月後までの経過, 日本 看護研究学会誌, 2 6(5 , ) 7 3 8 6, 2 0 0 3 ..

(5) 大腿骨頸部骨折 を経験 した高齢者 の退院後 の生活活発度 に関す る研 究. 95. (Summary) A Study about The Life Active Degree after Discharge of Elderly Post Operative Hip Fracture —Living Conditions Findings after Discharge One Month — Takako. Kitamural),. Ethuko. Yuge. Kuniko. Mineko "The. University. Words. elderly,. hip fracture,. Hatano Endo. Ishibashi of 'Public. Key. Aiko. Shiga. 2',. Hospital. after. Thizu. Kazuko. Yoshihiko Prifecture. one month. 1',. 2'. of Human. Nagahama. dischage,. living. '). Mathuda. Kotoura. School of. Yasuda. conditions. Nursing.

(6)

表 2 生活活発度別の退院前後の不安・困難の内容 生活活発度 対象 退院自 IJ 退 院 1 ヵ月後 不安の有無 j 不安の内容 不安の有無 i 不安置圏難事の内容 ‑ ‑ ‑ ‑ ‑ ‑ ‑ ‑ 一 一 一 ¥ !草むしり一つできないことが不自由、立ったりA なしあり 座ったりするときに、左足付け根がしかっとする、左下肢が彊れる。 不 活 発 群 B  なし ・1・也   なし C  なし ョ :  あり i 入 浴 が 人 で は 不 安 心臓のことが気にかかる。 !いろいろなことに手聞がかかる、腰が痛

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