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小学校低学年児童の文章表現力について : 小西純一郎君の「日記」を中心に(1)

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(1)

小西純一郎君の「 日記」 を中心 に

(1)一

国語科教育教室

稔 `ま じもうに 小西純一郎君 (昭和28年 (1953年〉 4月24日生 まれ

)は

,小

学校入学直前か ら日記 を書 きはじめ, 1年生の終わ りまでに

,53冊

もの日記帳 に

,計

314編の文章 を書 いている。 314編の文章の題 目を

,書

かれた順 にあげると

,次

のようになる。(各日記の通 し番号 は

,引

用者 じ

において付 した ものである。) (月・ 日

) (題

) (文

,文

字数)

1 3・ 20 (じ

てん しゃ

)(7,125) 23 5・

24

とんぼ

(8,330)

2 3・

30(こ

どもかい

)(9,218) 24 5・

25

いちご (23,792)

3 3・

30 (す

もう

)(2,76) 25 5・

26

たか (15,297)

4 3・

31 (さ

かなつ り

)(5,142) 26 5・

27

むぎはこび (15,528)

5 4・

4 (さ

かなつ り

)(9,1lo) 27 5・

28

ねむれないひるね (17,693)

6 4・ 5 (さ

んぱつ

)(lo,231) 28 5・

29

よしのぶ くん

(9,251)

7 ? (や

)(12,396) 29 5。

30

むぎつきのかし

)り

がけ

(21,432)

8 4・

30

べ この うん どう

(9,404)

30 5・

31

し ょうちゃん (16,462)

9 5・

1

あ りと り

(6,231) 31 5。

31

か みな り

(9,234)

10 5。

2

お としあな

(10,495) 32 6・

1

た か (13,338)

5・

3

お お そ う じ

(9,396) 33 6・

2

で んで ん む し (16,482)

12 5。

4

ご りらごっ こ

(7,297) 34 6・

3

べ こ とおや うし (18,469)

1 13 5・

5

い ち ごが なった

(18,495) 35 6・ 4

で きなか った うん どうかい

1 14 5

6

も う

(5, 198) (21, 744)

15 5・

16

ほ うし

(20,990) 36 6・

5

て うちや きゅう (39,915)

16 5・

17

くる ま

(17,561) 37 6・

5

む ぎか ち (15,588)

17 5・

18

さか な

(24,676) 38 6・

7

うん どうかい (38,1120)

18 5。

19

しょうちゃん

(13,561) 39 6・

8

ひ とつのふ な

(8,406)

19 5・

20

べ こ (■

,360) 40 6・

9

が っ こうのか い りみ ち(18,633)

20 5・

21

かみな り

(9,528) 41 6・

10

ち ゃん ば ら (28,1025)

21 5・

22

くる まお し

(14, 495) 42 6・

11

が っ こうか らか え りしこ ')ま した

22 5。

23

ち ゅうしゃ

(10,396) (24,592)

(2)

菅原 稔 :小 学校低学年児童の文章表現力 について

43 6・ 12

た ん ぼの なか に はい った

76

7・

19

ぼ くが お よヤゝだ (10, 260) (13, 404) 77 7・

20

ごむ ど お りママ(F) (14, 430)

44 6・

13

さん ぱつや にいった とき

78

7・

21

す い ち ゅ うめがね (15,555)

(17,574) 79

7・

22

べ こ とおや うし (14,382)

45 6・

14

き しゃごっ こ (26, 874) 80 7・

23

けん けつ (12,444)

46 6・

15

に どい ものかわ む き

(H,418) 81

7・

24

にわ と り

(7,189)

47 6・

17

ずが の じか ん

(22,638) 82

7・

25

らじお た いそ う (17,508) 48 6 ・

17

「 もうぢ

(17, 640) 83

7・

27

は しの つ なひ き (13,404)

49 6・

18

つ イゴめ

(22,737) 84

7・

28

せ み と り (12,379)

50 6・

22

りかの じか ん

(12,343) 85

7・

29

ら じお た いそ うにい きが け

51 6・

24

ごはん をたべ もって (10,392) (13,569)

52 6・

25

つ ばめ

(13,356) 86

ママ(さ

) 7

・30 す いか (28, 959)

53 6・

26

し ゃん りん しゃにの ってあそんだ

87

7・

31

べ こ とおや うし (10,261)

(44,463) 88

8・

1

そふ とぼ ― る (37,995)

54 6・

27

へ び

(15,423) 89

8・

2

かが しつ くり (25,931)

55 6・

28

びわ をたべた こと

(9,366) 90

8・

3

いね しき (13,437)

56 6・

29

つ ばめ

(10,360) 91

8・

4

ひ つ じの ち ゅうしゃ

(20,718) .

57 6・

30

とんぼの はねが きれ た

(10,326) 92

8・

5

さか なつ り (15,

58 7・

1

あめふ り

(5, 456)

163) 93 ママ (う)ママ(へ) 8・

6

が っ こ え しゝった (14,496)

59 7・

2

お とうち ゃんのかお

(5,130) 94

8・

7

あ さが お

(6,288)

60 7・

4

し ょうぼ うさんの くんれ ん

1 8・ 8

95

ひ とば し (13,503)

(18,765) 96 8・

9

おとうさんがか予

: ,(え) 1っち ゃ っ た

61 7・

4

す も うあ さ しお た い ほ う (15,492)

(19,593) 97

8。

10

か い す い よ く (34,1280)

62 7・

5

た ん て い ごっ こ

(21,546) 98

8・

11

か る た と り (21, 645)

63 7・

6

すず め

(8,340) 99

8。

13

けんか (20,650)

64 7・

7

ち ゃん,ゴら

(16,548) 1開

8・

14

て えで ん (19,692)

65 7・

8

こ くごの じか ん

(18,633) 101

ママ(らの 8・

15

ほん ごろ うの ほん をよんで もうた

66 7・

9

す もうあ さ しお ことが は ま

(18,601)

(10,293) 102

8・

16

ぶ ろれす (11,484)

67 7・

10

つ ばめのすだ ち

(11,385) '103

▼マ (う) 8・

23

み ょけ ん さんのひ とば し

68 7・

11

てす と (16,416)

69 7・

12

さ くぶ ん (4,

137) 104 8・

24

お じいち ゃんがか

15,687)

7(え)

70 7・

13

お じい ちゃん

い ちやつた

(6,288)

71 7・

14

りかの じかん

(10' 359)

(15,390) 105

8・

25

て ん と

(6,255)

72 7・

15

ゆ うだ ち (12,ママ

510) 106

? リイt↓ゝ (15, 423)

73 7・

16

ち ゅうしゃあ

(8,274) 107

?

ぎっ ち ょん とり (15,425)

74 7・

17

ぶ ろへ はい った こ と

(25,749) 108

8・

29

た いぶ う

(7,262)

75 7・

18

お にむ しのや い とせ い

109

8・

30

ば とみ ん とん (18,501)

(12,345) 110

8・

31

い しを どこにいれ た (17,772)

(3)

Ш

9。

1

みずか けやい こ

(16,515) 147 10・

9

か っちんだ ま と りや い こ 112 9。

2

おか あち ゃん

(13,503) (15,522)

113 9。

3

た けをたてや い こ

(20,553) 147 10・

10

ぼ くが は しった

(9,366)

114 9・

4

き しゃをつ くった

(24,789) 148 10。

11

い しをなげた (15,588) 115 9・

5

や す お くん

(13,503) 149 10。

12

か える ころ し (21,678) 116 9・

6

しけん

(13,437)

削 lo・

13

いねか り (15,522)

1179。

7

つ ばめ

(7,281) 15110・

14い

う て も う て

(4,203)

118 9・

8

かべ ぬ り

(11,286) 152 10・

15

す もう (24,915) 119 9・

9

おか あち ゃんが いっちゃった

153 10・

16

お お さかか らきち ゃ った

(12,312) (8,273)

120 9。

lo

か っちんだ まころが しの しっぱい

154 10・

17

ぼ くが まけた (13,437)

(11, 293) 155 10・

18

きい もち (14, 463) 121 9・

11

す もう

(13,444) 156 10。

19

くちの中 に くさが はいった 122 9・

12

て―濠 こ うだ―

(18,600) (5,196)

123 9・

13

み ず とめ

(11,421) 157 10・

20

は し りごっ こ (13,444) 124 9。

15

ひ よ こ

(8,208)

団 lo・

21

おか あさんが き くにん ぎ ょうにい 125 9・

16

す も う

(12,378)

っちゃった (12,477) 126 9・

17

くど

(21,579) 159 10・

22

ほ し (5, 163) 127 9。

19

うん どうかいのだ るまは こび

160 10。 23

か っちんだ まころが し

(21,645) (18,567)

128 9。

20

す もう

(13,374) 161 10・

24

か ぐら (12,411) 129 9。

21

しけん

(16,550) 162 10・

25

あめか い (17,607) 130 9・

22

ぎ っち ょん とり

(17,640) 143 10・ 26

いたず ら (13,701) 131 9。

23

か ななんだ

(20,751) 164 10・

27

ひ こうきをつ くっ とっちゃった 132 9・

24

に じ

(16, 581) (21, 678)

133 9・

25

お お き くなった ら

(8,373) 165 10・

28

かたたた き (13,470) 134 9。

26

や まの ば り

(7,248) 166 10・

29

ま らそん (22,737) 135 9・

27

や きゅ う

(12,411) 167 10・

30

ぞ うつ くり

(9,300)

136 9。

28

しいそ

(13,410) 168 10。

31

せ ん きょう

(5,196)

137 9・

29

すべ りだい

(H,484) 169 11・

1

あかいべべ (19,692)

138 ?

しゃかいけんが く

(12,378) 170 11・

2

とらくた― (12,576) 139 9・

30

は しった

(12,496) 171 11・

3

ゆうれいや しき (17,475) 140 10・

3

む くろじころが し (12, 376) 172 11・

4

が っこうヘヤゝくとき

(8, 406)

141 10・

4

つちあそび

(12,444) 173 11・

5

さいれん (17,541) 142 10・

5

ふ ろにはいった ママ

(3,177) 174 11・

6

けんか (14,560) (く ) 143 10・

6

あた らしいせ んだ っ き

175 11・ 7

としゆ き くん とこい った

(10,354)

(15,551)

拠 10・

7

こっぷ をわ った

(12,477) 176 11・

8

ぶ た (12,312) 145 10・

8

だ っ こちゃんのあた ま

177 H・

9

ね ん ど (15,423)

(6,187) 178 11・

10

しょうちゃん

(9,366)

(4)

18 1門 11・ 11 180 11・ 12 181 11・ 13 182 11・ 14 183 11・ 15 184 11・ 16 185 11・ 17 186 11・ 17 187 11・ 18 188 11・ 19 189 11・ 20 190 11・ 21 191 11・ 22 192 11・ 23 193 11・ 24 194 11・ 25 195 11・ 26 196 11・ 27 197 11・ 28 198 11・ 29 199 11・ 30 2帥 12・ 1 謝1 12・ 2 2112 12・ 3 謝3 12・ 5 2114 12・ 6 205 12・ 7 206 12・ 8 2117 12。 9 2118 12・ 10 2119 12・ 11 210 12・ 12 211 12・ 13 212 12・ 14 菅原 稔 :小 学校低学年児童の文章表現力 について えい こち ゃん

(6,288)

み ち に まちが った (20,553) む ち ゃ くちゃて じな (19,593) ふ ろ もや し (23,697) おか あちゃんのあた ま (13,536) す もう (11,352) ぶ る どうだ

(5,163)

さけに よ う とっちゃった (25,881) 木 もち (23,763) ぼ んせ んや きの お い さん

(7,182)

│こ じ (16, 482) だれがす きや

(6,222)

山ですべ った (18,501) さんか ん び (18,600) し ょうね んたんていだん (32,1195) は ちた い じ (23,895) か さを もって っ とくれた (16,612) み ぞれ (11,418) くも

(2,87)

木 をお うてか えった (27,999) きん ろ うか ん しゃ (18,633) ば― か しゅ うかん (8, 275) う し (9, 302) きんのが ち ょうゆ う てあそんだ (14,529) じて ん しゃ (18,532) あ しが ふ るえる

(9,234)

じゅん くん にのせて もらった (13, 536) は きそ う じ (20,817) お っ こいばあちゃん (12,■1) うし (20, 467) お としあな (21,645) 本 をよんで も う た (16,647) した し き (23,830) お もしろ う

(9,333)

ね し ょんべ ん (11,385) ぼ くがかぜ にな った ら

(5,613)

が っそ う (10, 260) わ る きわ り (18,600) うめの はな

(2,85)

か ずお くん (18,732) 木 が お ちた

(8,340)

で ん きや さん

(8,327)

あ したのつ う しんぼ う (7, 182) ひ とみちゃんが ないち ゃった (8, 307) │よよ うお正月が きた らよヤ心の に (6, 255) おか しいなあ

(6,288)

た こあげ (18,699) こんぶみた いや

(8,208)

きか い (9, 399) もちつ き (19,659) かぜ

(3,78)

ゆ き (15,555) ね られへんだ (11,286) く リー な―

(9,297)

お んせ ん (20,652) ちか てつ (15,481) お もちゃであそんだ (20,637) すべ る よ うに した (14,463) お とうちゃんが お こってや

(5,163)

ゆ き (14,554) や すお くんがみ そのんで なか った (12,487) で ん きや さん

(8,274)

てが す とうぶ につか えた (16,482) ず るいや ないか い (19,399) た けはで らし (15,588) す きい (15,522) す き― (15,520) てれび (11,319) 213 12・ 15 214 12・ 16 215 12・ 17 216 12・ 18 217 12・ 19 218 12・ 20 219 12・ 221 220 12・ 22 221 12・ 23 222 12・ 24 223 12・ 25 224 12・ 26 225 12・ 27 226 12・ 28 227 12・ 29 228 12・ 30 229 12・ 31 231 1・ 1 231 1 ・ 2 232 1 ・ 3 233 1・ 4 234 1 ・ 5 235 1 ・ 6 236 1 ・ 7 237 1・ 8 238 1 ・ 9 239 1 ・ 10 240 1 ・11 241 1 ・ 12 242 1 ・ 13 242 1 ・ 14 244 1 ・ 15 245 1 ・ 16 246 1 ・ 17

(5)

1 ・

18

す もう (20, 586) 1。

19

のせ の よ う こちゃん

(6,288)

1・

20

つか まえてあ そんだ (20,751) 1・

21

ます く

(9,366)

1・

22

てぶ くろ (17,805) 1・

23

ふ ろ もや し (13,503) 1・

24

お じいち ゃん とねた

(8,204)

1・

25

す もう (21,711) 1・

26

しゃかんや さん

(5,163)

1 ・

27

が くげヤゝかい (18, 666) 1・ 28 1ゴ た り

(8,340)

1・

29

す きい をお っちゃった (11,385) 1・

30

なか なかわ た るち ゃんが きてなか った (15,456) ママ (ら つ) 1・

31

よ うかん も う た (10,326) 2・

1

ゆ き (15, 555) 2 ・

3

や っIぎりが っ こうい、い くこ ととこし た (15,588) 2・

4

まめ まき (11,418) 2・

5

した しき (28,1058) 2・

6

すず め

(7,344)

2・

7

や っぱ りい き とな った

(9,432)

2・

8

きた ないか えるのた まご (35, 1438) 2・

9

じて ん しゃ き ょうそ う (25,881) 2・

10

か じみた いや った

(8,373)

2・

11

かずお くんち ょ う とおか しい (18,633) 2・

12

な にが お か しい (21, 711) 2・

13

ぼ くがせ んせ いや った ら (16,548) 2・

14

ゆ き (24,855) 2・

15

みの ち ゃん ごんたや な (16,548) 2・

16

し 'ゴ つ くり (14,496) 2・

17

じしん

(7,182)

2・

18

うしの こ (13,470) 2・

19

た っ きゅ う (14,397) 2・

20

なか なか なか った (18,732) 280 2 281 2 282 2 283 2 284 2 285 2 286 2 287 2 288 3 289 3 290 3 291 3 292 3 293 3 294 3 295 3 2鍋

3

297 3 ・

21

木 ず ら し (26,841) ・

22

けん きゅ うか い (22,704) ・23 いンよ (5, 163) 、 ・

24

つ くしさが し (17,673) ・

25

くる ま (19, 560) ・

26

おかねわたす のんわす れた (10,392) ・

27

けがや けた (12,411) ・

28

おか しいな (34,977) ・

1

それ はぜ った いぼ くのんや (25,914) ・

2

で ん しんぼ―がぶ ―ん となった (10,392) ・

4

お よめ さんが きちゃった (19,593) ・

5

ひ ろ こね えち ゃんが とまった (13,635) ・

6

す みが ま (14,562) 。

7

か げ (5, 196)

8

くる ま (19, 588) ・

9

べ こがでた (20,751) ・

10

か くれ んぼ (21,754) ・

H

お かあちゃん え らいや ろ (12,416) 。

12

たん ぽぽが あ った (19,824)

13

なん じゃいあほ う (25,848) 。

14

あ んて な さが し (24,822)

15

ひ ろせ にい けなか った (14,558) ・

16

や すお くんの あほ う (21,909) ・

17

じえっ とき

(9,167)

18

うその ひのた ま (17,607) ママ(ごぼう) ・

20

ご ん ぼの とこほ り (26,899) ・

21

山 の ば り (32,1096) ・

22

げ っ こうかめん ごっ こ (26,841) ・ 23 :上 お とし (16,581) ・

24

し ょうちゃんだ まされ とった (20,817) ・

26

す もうで まけた (24,690) ・

27

くや しい (18,567) 。

28

う し (14, 437) 脚 那 249 別 25︲ 252 253 254 255 邪 257 258 259 側 6︲ 62 用 264 265 踊 267 298 299 axl 測1 3112 制3 測4 305 306 307 3118 測9 3 3 3 3 3 3 3 3 3 3 3 3 69 Ю 路 276 277 278 別 310 3 311 3 312 3

(6)

菅原 稔:小学校低学年児童の文章表現力 について

1 313 3・

30

にわ と り (12,543) 314 3 ・31 か メッけ り (24, 887) 上の314編の 日記 には,は じめの

7編

を除いて,すべて純一郎君 自身 によって見出 しがつけられて

´ いる。 純一郎君 は

,小

学校 の「卒業文集」 に収 め られた「ぼ くの生 いたち」 と題 する文章の中で

,こ

の 日記のことを次のように述べている。 1年生 になって

,ぼ

くは毎 日

,日

話 を書 いた。最初 に書 いているの は

,幼

稚園の卒園式があった, 3月20日だ。 どうして

,書

こうとい う気 になったか

,は

っきりおぼえていないが

,父

が,「字が

,お

ぼえられた ら

,日

記 を書 いてみた ら。」 と

,い

われて書 き出 したように思 う。 よい日記が書 けると

,自

分 で もうれ しいし

,父

や母 もほめて くれた。 荻野先生が

,

うまく書 けている文の横 に

,赤

ペ ンです じをつけて くださった り

,た

くさん丸 をつ けて くだ さった。 日記の終わ りに

,先

生が赤ペ ンで書 いて くださっているのを読 むのが楽 しみだった。 で も

,日

記 を毎 日つづ けることは

,つ

らい こともあった。 日記のような もの

,書

きはじめなければよかった, と思 った ことが よ くあった。 夜

,机

にすわ って

,何

を書 こかな

,と

い くら考 えて も

,書

くことがない。考 えてい ると

,日

はだ んだん しまって くる。 この まま

,ふ

とんに もぐって寝た ら

,気

持 ちが よいだろうな― と書 くのがいやになった。 い くら考 えて も書 くことがな くて

,ど

うしようと困 って泣 いている夢 をよ くみた。 目が さめると

,ほ

ん とうになみだが出ていて胸が どきどきしていた。 こんなにして

,

とて も

,い

やな日もあったが

,先

生が書いて くだ さる赤ペ ンが楽 しみだった り, 家の者 に

,ほ

めて もらって

,喜

んだ りしているうちに

,勉

強 は何 もしな くて も

,日

記 だけは書 くよ うになった。 ほとん ど毎 日

,日

記 を書 きつづけた。 純一郎君の日記のひ とつひ とつには

,担

任である荻野幸雄氏の評語が添 えられている。 また

,随

所 に

,荻

野幸雄氏 と純一郎君の父上 。小西健二郎氏

,母

上・ 小西和歌子氏 との間の連絡・ 質問・ 意 見等が記 されている。 この ことか ら

,純

一郎君の日記帳は

,純

一郎君 の 日記 を中心 とした家庭

f学

` 校の連絡帳 として も用い られていた ことがわか る。 注 荻野幸雄氏 。小西健二郎氏 は

,

ともに作文 (生活綴 り方

)教

育の実践家であ り,「兵 庫作文の会」「氷上作文の会」の中心的な存在 であった。 また

,純

一郎君 の この日記が

'

書 かれた当時 (昭和35年 〈1960年〉

)荻

野幸雄氏 は大路第

2小

学校 (兵庫県氷上郡春 日 町

)で

純一郎君たち

1年

生 を担任 し

,小

西健二郎氏 もまた

,隣

接の大路第1小学校で

1年

生 を担任 していた。 純一郎君の日記 (53冊 314編

)は

,こ

のような

,恵

まれた生活環境 。学習環境の中で

,途

絶 えるこ

となく書き続↓

).ら

れたのである

P

(7)

いま

,314編

の 日記②を題材 (素材) によって類別す ると

,右

の表 (表1) のようになる。 `遊び・ お手伝 い″に関するものが もっ とも多 く,`家庭″ に関するもの, `学校に関す るもの ,`社会″に関す るものが

,そ

れに続いている。 これ ら を`人事・生活″としてまとめると, 全体の

81.2%を

占めている。 これは, 低学年児童の 日記が

,

とくに

,身

近 な 生活範囲の中での行動や事件・ 出来事 を題材(素材)とす ることを示 している。 この取材傾 向 は

,広

島県教育研究所 の調査(『作文力の発達 と作文教育 の実 態 に関する研究』(昭和42年 (1967年〉 1月15日刊

)の

右の結果 (表

2)と

ほ ぼ一致す る。 ここで もまた,`遊び。お手伝 い″に 関す るものが もっ とも多 く,`人事・生 活〃に関す るものが全体の

81.2%を

占 めている。 広島県教育研究所の調査 は,101編の 作文 (自由題作文

)を

用いてお こなわ れた ものである。 純一郎君の 日記 と広島県教育研究所 の調査 とにみ られ る取材の傾向は

,ほ

1.題

(素

) 表 2 分 野

%

自 然 現 象 (季節・ 雨 な ど) 地 文 (山・ 川・ 海・ 道路 な ど) 0 人 事 ・ 生 活 81.2 内   訳 家庭 (家・ 家族 。自分 な ど) 14.9 学校 (学級・ 学習・ 行事・ 先生 な ど) 社会 (社会事象・ 行事・ 友人 な ど) 遊 び 。お手伝 いな ど 55.5 身 体 (健康 。生死 。けが な ど) 動 植 物 (四つ足・ 鳥 。虫・ 魚 な ど) 10,9 雑

(夢

・ 衣服・ 人間 。な ど) 0 表 ぼ 一致 している。 いま

,純

一郎君の日記のひ とつひ とつが

,ど

のような題材 (素材

)に

よって書かれてい るかを, 書かれた順 によって示す と

,図

1(本

稿37ページ

)の

ようになる。 取材傾 向の大 きな変化 はみ られない ものの

,11月

(169)以降,`遊び 。お手伝 い″に関す る題材 (素材

)が

やや減少 し,`社会″に関する題材 (素材

)が

増加 している。 `社会″に関する題材 (素材

)を

取 り上 げた 日記の うち

,242の

「ずるいやないかい」は

,次

の よ うな ものである。

242.ず

るいやないかい

(1月

13日) やっちゃん とこの

,よ

こで

/み

のみゃんが

,す

べ ると

,/い

ってで した。

F泳

隻絋

,ゅ

/つ

,こ

Y,ぃ

,/で

分 野

%

自 然 現 象 (季節・ 雨 な ど) 地 文 (山・ 川・ 海 。道路 な ど) 人 事 。 生 活 81.2 内   訳 家庭 (家・ 家族・ 自分 な ど) 18.8 学校 (学級・ 学習・ 行事・ 先生 な ど) 11.5 社会 (社会事象・ 行事 。友人 な ど) 10。8 遊 び 。お手伝 いな ど) 39.8 身 体 (健康・生死 。けが な ど) 動 植 物 (四つ足・鳥 。虫・ 魚など) 10.8 雑

(夢

・ 衣服 。人間・ な ど)

(8)

菅原 稔:小学校低学年児童の文章表現力 について ぼ くと

,や

っちゃん と

,/つ

くりに

,い

きました。 で も

,み

のちゃんは

,つ

/く

りに

,き

,な

か った。 ああみのちゃんず るいや

/な

いかい。 (させ てお い て) ひ とに

,さ

し とい て

,じ

/ぶ

んだ け

,あ

そん どってや。 だいぶ ん

,な

が くな った。 もうよい と

,お

もって

,/い

ま した。 みの ちゃんが,「 もっ と

,/つ

くって こい。」 と

,い

って

/で

した。 てが

,ひ

りひ りしました。 で も

,つ

くりま した。 ママ (い い 機 嫌 で) みのちゃんは 上でよい

/き

,す

べっとってで

/し

た。

ぼくは

,お

こち愁

tt農

研ノ洛ぜえ。

でも

,

こわくて

,F著

誌ぜンダ翡

だ。

ぼくは

,「

ぶん。

」と

Fマ

ぃって

/,わ

たしました。

?系

:筈

i預

抄葦嘔逸ゝ

ζ

tぜ

:手

孫々

滉。

じぶんひとりで

,

じと

Lセ

走冬じた。

遊 びの中で気付 いた友人の`ずるさ″を取 り上 げた ものである。遊びの中での `した こと″や `出 来事〃の ら列のみに終 わ らず,`しのちゃん″の `ず るさ″をあ らわす言動 と

,そ

れに対 する思 い と が取 り出 されている。 ` 社会″に関す る題材 (素材

)を

取 り上 げた 日記 は

,上

の「ず るいやないかい」 を含 め

,次

の34 例がみ られ る。 2・ こ どもか い 28・ よ しのぶ くん 161・ か ぐら (ネ申楽) 168・ せ ん き ょう (選挙) 185・ ぶ る どうだ (ブル ドーザー) 188・ ぽんせ んや きのおいさん 1側・ きん ろうかん しゃ 2聞・ ぼ―か しゅ うかん 220・ で ん きや さん 222・ ひ とみちゃんが ないた 227・ きか い 233・ お んせん 234。 ちか てつ 240。 でん きや さん 肥 。ず るいや ないか い 243。 た けはで らし 246・ てれ び (テレ ビ) 248・ のせ の よ うこちゃん 255。 しゃかんや さん 259。 なか なかわ た るちゃんが きてなか った 263・ まめ まき ″69・ か じみたいや った 2Ю 。かずお くんち ょっ とおか しい 274・ みの ちゃん ごんたやな 280・ 木 ず ら し 285。 おかねわたすの んわすれた 289。 で ん しんぼ―がぶ―ん となった 2側・ お よめ さんが きちゃった 291・ ひ ろ こね えちゃんが とまった 292・ すみが ま 3111・ ひ ろせ 附2・ や すお くんあほ う 303・ じえっ とき (ジェ ッ ト機) 311・ くや しい

(9)

これ ら,`社会″に関す る題材 (素材

)は

,行

動 を中心 と 材 (素材

)と

なる。観察 (または観察に基づ く思考・感情) (素材

)は

成 り立 たないか らである。 28の「よしのぶ くん」は,`社会″に関する題材 (素材

)を

取 り上 げた

,早

い時期の ものであるが, 次の ような

,主

題 か らの逸脱 (混乱

)が

み られ る。 28・ よ しのぶ くん (5月29日)

よしのぶ くんわ

,い

ろがしろ

/い

しまるが をです。せい わ

/ひ

くいですみんなで

,す

も/う を

,

するときは,せ いが

/ひ

くいからまけてです。よ

/し

のぶ くんと

,ぼ

くと

,す

/も うを,す るとき

,

よしの

/ぶ

くんが,ち からをいれて

/あ

しかけしてやときにまけ

/た

げます。ぼくは,よ しのぶ

/

くんつよいのうと

,い

った

/ら

,よ ろこんでにこっとわろ

/て

ですぼくは,よ しのぶく

/ん

がわら

うかおがすきです。

/ぼ

くも,ほ んまにまけるこ

/と

も,あ ります。だれかて

/ま

けるばっか りやっ

(おもしろくない) た らか

/な

ん と

,お

もい ます。ぼ く

/が

ちか らを

,い

れた ときは

,/お

じいちゃんで もぼ くにま

/

けて くれ ます。 `よしのぶ くんについての 日記が

,自

分 にひきよせ られ

,自

分の行動か ら祖父の描写へ と連想 が展開 している。`社会″に関する題材(素材)を 取 り上 げるために必要な観察(観察 に基づ く思考・ 感情

)が

不十分 なため

,こ

のような

,自

由な連想の展開 による行動の描写がお こなわれた もの と考 えられ る。 このような例 は,「よしのぶ くん」の他 には

,次

2編

の 日記 にみ られるだけである。 17・ さか な マ マ (へ) マ マ (5月18日) ぼ くが

,が

っ こう え ヤゝった ら

/ぼ

くの,く ついれの とこに

/ば

けつが あ りました。その

/な

か に さ ママ(う )

強砲ヂはいつてい

/ま

した与マ鱈下は

'く

つをい

/れ

よったら

,が

このこのろう

/か

から

,お

いきてでし

/た

。がっ

このこが/こ れなん

/じ

ょうこいやないこと

,い

/っ てでした。がっ

ママ(う) ママ(つ)ママ(へ) Lマ(?こ

/こ

れだれのんじょといって

/で

した写ぼくは

,あ

えい

/っ

たら

,や

すおくんが

, マ(う) 7マ

/き

の,こ いを,も ってきて

/で

した。がっ

このこうらあ

/が

,こ いをみよってでした。

/ば

くは

,こ

いを,み やんと

/ひ

ょたんいけのほうを,み /と りました。ろくね ん いの

/せ

んせいが

, ママ(う) ママ(を)

さんねんのこに

/ひ

ょたんいけのいしを

,と

/っ てもらいよってでした。

/ぼ

くはかばん お おきに

,

い/き ました。やすおくんは

ママ

,/ぼ

くらあの,き ょうしつに

/お

いとってでした。ぼくは,/か ばん

(う)

全泉ちちょ

めんをだ

/し

ました。ぼくは

,見

:,を

/み

よったら

,に

ねんせいの

/こ

がおかしなこ

とお いって

/で

した。やすおくんはまた

/ひ

ょたんいけのほうえいっ

/て

でした。ぼくは,こ い

/み

とりました。にねんせい

/の

おとこのこがにねんせい

/の

おんなのこやらぼくらあ

/の

おん

なのこに

,こ

のこい

,/ひ

ゃくまんえんでもかえ

/ん

ようなこいやじょといっ

/て

でした。おんなの

こらあ

/が

みいにきてでした。ぼく

/は

,ひ

先んいけおみまし

/た

がっと

あこらあがげん

/

ごろうらうやらだ

たがにら

/あ

riま

なしてでした。とん

/ば

になるむしもほかしてで

/し

た。

おたまじゃくしは

,/は

じめからはなしとってで

/し

た。だ焉

がにがおたまじ

/ゃ

くしを

,た

べる

,お

/っ

,つ

かまえよりました。

/か

ねがも

セはじまったけど

/ち

T霊

)ま

だにがにお

;み

/り

ました。せんせいがきち

/ゃ

たさかいせんせいと

,い

/■

)ょ

,は

いりました。

して取 り上 げると,`遊 び″に関す る題 によらなければ,`社会〃に関す る題材

(10)

菅原 稔 デ小学校低学年児童の文章表現力 について 42・ が っ こ う力 らか え りしこけま した

(6月

11日) きょうは, どよ うびで した。 ママ (な つ て ヤゝな ヤゝあ ヤゝだIミ) まだにちようびになってえ

/へ

んまに

,さ

んねんせいか

/ら

うえは

,た

うえやすみで

/や

すんでで

ヽ した。 がっこうは, しずかでした。 ママ (帰 る 用 意) ママ せんせいが

,お

かばんをし

/て

,

くださいといってで し

/た

ぼくは

,お

かばんをし

/て

,げ

んかん二

必ました。

にねんせいのこうとなら

/び

ました。 ぼ くは

,に

ねんせいのま

/も

るちゃん とならびました。

だあれも

,て

こてことあ

/る

いて手

ボ孔

ちはじめまし

/た

ぼくらあは

,お

く りたの

/で

はしっていきました。

そうすると

,ぼ

くは

,い /し

にけっまずいて

,

こけま

/し

た。

ママ (つ なV】 で ヤゝ た) ママ ママ ぼ くと

,て

いをつないど

/っ

たこうもいっしょうにこ

/け

てでした。 ぼくらあは, まをお くれ

/た

のでまたはしっていきま

/し

た。 ひが しの

,ほ

うか らはいや

/あ

が ものす こ ば りきできま

/し

た。

1か

ヂ碕

kん

,お

Υふえブぜ■

'ち

れよってでした。

ぼくも

,お

おかたでしか

/れ

よりました。 ぼくは

,む

ねが どきどき

/し

ました。

ぼくと

,ま

もるちゃんは

,/ぼ

のこんなちかくと可

4ン

たったゃじょぅとぃいよっ

/た

,し

んこうがお くれ

/と

るわ といってで した。

` ぼ くは

,は

しってい きよ

/っ

た らこけよったさかいて//をはな しました。 ぼ くは, こけました。 あ しがいたいで した。 そ れはんずぼんをはい と

/っ

たか らで した。 やす こちゃんが ようこけ

/て

やねえ といい え っ ち った

/ら

,ようちえんの こうもこ

/け

てで した。 ぼ くは

,た

てった らまも

/る

ちゃん とけっちんぼをし

/ま

した。 ぼ くは, きょうは, よう

/こ

けるひいやな とお もって

/か

い りました。 上の2つの 日記 は

,い

ずれ も

, 1日

の出来事 を思い出す ままに書 きつ らねてい くうちに連想が展 開 している。 「 さかな」「が っこうか らかえ りしこけました」は

,い

ずれ も1学期の,,ヒ較的早 い時期の日記で ある。主題か らの逸脱 (混乱

)は

み られ るものの

,文

章 はのびのび としてお り

,表

現の詳 しさとい う点ではす ぐれている。 このような

,連

想 による展開は

,一

文字 を書 くことへの抵抗が少な くな り

,生

活語 で自由に書 く ことがで きるようになった結果―経験や出来事のすべてを詳 しく書 こうとしたためにおこった もの と考 えられ る。 また,「さかな」「が っこうか らかえ りしこけました」 は

,こ

の時期 としては記述量の多い日記で

ある。 これ らの点か ら

,こ

の時期 には

,ま

とまった ことにつけた して

,連

想 をはた らかせて書 く , そういう意味での成長がみ られる

,

といえる。

(11)

2.構

想 純一郎君の 日記 (314編)は

,は

じめに中心点 を決め

,書

くことが らを取 り上 げ

,配

列 を考 えてか ら一 きっち りとした構想 をたててか ら一書かれた ものではない。思い出す ままに

,あ

るいは

,興

味 中心 に書 き進 めてい くうちに

,自

然 に構想がで き

,

まとまった もの と考 えられ る。 したが って

,構

想 は

,描

写 。表現等 と密接 な関係 にあるといえる。 いま

,純

一郎君の日記 (314編)の うち

,最

初の

5編

を取 り出す と

,そ

れぞれ

,次

のような もので ある。 1・ (じてん しゃ

) (3月

20日) ママ(や)ママ(のつとつちやつた)ママ ママ ( か し て く れ ) ママ ママ(つ)

ひろこねえちゃんがじて

/ん

しにの とち ゃたぼくわ

/か

しとくれえやいとい

/い

ましたもう

ぺんだ

/け

とひろこねえちゃんが

/い

いましたかしても う

/て

じてん しのよこのり

/を

したら

/

ママ ママ ママ(は) ママ(よつ) ママママ(つ)

のれましたおり/る ときわ おりられませ

/ん

ち とけいこおし とた/ら おりられるようにな

/

マ マ マ マ (つ) マ マ リま した うれ し か たです 2・ (こ ど もか い) (3月30日)

きようわこどもかいで

/し

たそとであそんどた/ら おいちゃんがこんだ

/い

ちねんせいになるこう

/

こいやいとゆ うち ゃたば

///く

わ いきましたおいちゃ

/ん

がもうひとりおってな

/て

ないとゆ う

ち ゃ

たぼくはか

/か

ずみちゃんといいまし

/た

ねえちゃんがきよてや/と ゆうちゃたそしたらお

/

いちゃんがすわるとこゆ/う さかいに ゆ うとこに

/す

わ とくれえとゆ うち ゃ

/た

そしたらおお

きいこわ ごはんよお

/け

はいとたあんなよう

/け

えよお たべてんやろ

/か

とおもいました。

3・ (す もう) (3月30日) ぼ くはしょうちゃん とす

/も

う お とって しょうちゃん

/に

まけち ゃ た らしょうちゃん

/が

にいち ゃんよ は いの と

/ゆ

うたぼ くはそ らごは

/ん

お たべ とこじゃれ と

/い

い ました。 4。 さかなつ り) (3月31日)

ぼくはおじいちゃんに

,/さ

かなつりおつで

そもアちをさかなつりにいき

/ま

したぼくがさかな

/つ

りよたらひろこねえ

/ち

ゃんがさかなつらしと

/く

れえ」といいました。ひろこねえちゃ

マ マ (つ) んが

/も

うつれへんと

,い

いまし

/た

。ひろこねえちゃんが

/も

うか え て くるわ とい

/い

ました。 ぼくはさか

/な

お つ り よ たらさかな

/が

つれました。 5・ (さか なつ り) (4月 4日)

ぼくがしんちゃんと

,あ

/そ

ん どたらとしひさちゃ

/ん

,さ

かなつりにい

/こ

かいというてで

した

/ぼ

くはいやねと

,い

い/ま したばくみみずこはいん

/や

というてでした

/ほ

んならいったん

よと,/い いましたそしていったら

/み

みずつけとくれえ

/や

いというてでしたま

/ま

だはりが

みえとんの

/に

よいというてでした/ま だはりがみえとる は/と いいましたよおい は

/い

という

てでしたつけ

/ち

ゃたとお もたらいつぺ

/ん

につれました

(12)

菅原 稔:小学校低学年児童の文章表現力 について いずれ も

,行

動・ 観察 をら列的にな らべた ものである。 しか し

, 5の

「 さかなつ り」 には一 ら列 的な中にも一思 いつ くままに書 きなが したのではない

,行

動 。観察 の まとまりが見 い出せ る。 ら列 的な構想か ら

,興

味・ 関心 を中心 とした構想へ移行す る

,初

期の もの といえる。 純一郎君の 日記 (314編)は

,そ

のほ とん どが

,行

動や観察 を

,お

もに時間的経過 にしたが って書 きつけた ものである。中学年・高学年 にみ られ るような

,ま

とまった構想 による文章 はみ られない。

3.記

述 ① 。文字数・文数 純一郎君の日記 (314編

)の

, 1編

あた りの平均文字数は507文字

,平

均文数は14,6文

, 1文

あた りの平均文字数は34.8文字である。 これ らの数字 を

,新

潟県立教育研究所い。国立国語研究所0。広島県教育研究所

0で

行われた調査

iま

'客

│:aえ

Lて

=壁

高い数値 を示 している。各研究所の調査 とて らしあゎせ る と

, 2年

生か ら

3年

生 の水準にあるといえる。 純―郎君の 日記の

,文

字数 。文数 。1 文あた りの文字数 を

,日

記の書かれた順 に示す と

,図

2か

ら図

4(本

稿38ペー ジ か ら39ページ

)の

ようになる。 文字数・ 文数・ 1文あた りの文字数

,い

ずれ も大 きな変化 はみられない。すべて漸増 しているこ とが予測 されたが

,実

際 は

,ほ

とんど横 ばいの状態 を示 している。 この傾向は

,会

話文の比率 (それぞれの日記 ごとに

,会

話文の数 を文の数で割 つた もの。すべて の文 に会語文が含 まれていれば

1,会

話文の含 まれていない ものは0になる。図

5(本

稿39ペー ジ》) に関 して も同様 である。 先 に引用 した各研究所の調査 は

,各

学年間の発達過程 を調査 した ものであるが

,上

の項 目のいず れに関 して も増加傾向がみ られ

,図

2か

ら図5のような横 ばい傾向はみ られない。

このような相異の理由として

,②

児童に課した作文″と`自発的に書かれた日言

己″との間には

,

書く姿勢に違いがある。④純一郎君の日記は,日 による文字量の差が大きい

(229の

「かぜ」

(12月 31日

)は

78文 字

,267の

「 きた ないか えるのた まご」

(2月

8日

)は

1438文 字

),こ

と等 を挙 げる こと がで きる。 純 一郎君 の 日記 のばあい

,各

研 究所 の調査 結果 にみ られ るような

,文

字数 等 に よって

,記

述 力 の 発達 を とらえ る こ とはで きない。 ②・ 表

記 純一郎君の 日記 (314編

)の

うち

,先

に引用 した最初の

5編

(1の「 じてん しゃ」か ら5の「さか なつ り」 までの

5編

)に

よって

,入

門期初 めの表記 について

,考

察 を加 えたい。 1の 「 じてん しゃ」 には拗音「ちゃ」の表記 はみ られるが

,促

音や旬読点 はみ られない。 また

,助

言司「 を」「は」の誤用がみ られ る。 2の「 こどもかい」では

,読

点 はみ られないが

,文

章末には旬読点がみ られ る。 文字数 文 数 一文字数 新潟県立教育研究所 22.7 国立 国語研究所 22.6 広島県教育研究所 小西純一郎君 の 日記 507 14.6

(13)

また

,助

詞「 は」の混用 きょうわ こどもかい ぼ くわい きました ね えちゃん らあはかずみちやん ぼ くはかずみちゃん おお きいこわ ごはん がみ られる。 3の「す もう」で も

,文

章末 に句点が打たれている。 また助詞「イま」は正 しく用い られているが, 助詞「は」が波及 した もの と考 えられ る, にいちゃんよはいの がみ られ る。 また

,拗

音「 しょ」「 じゃ」の正 しい表記がみ られ る。 4の「 さかなつ り」では

,旬

点が, 1カ所 の脱落 を除 き

,他

は正 しく表記 されている。 また

,読

,会

話文 を示すカギがみ られる。 5の「 さかなつ り」では句点Iまみられず

,読

点の用例がみ られ る。 1の「 じてん しゃ」か ら

, 5の

「 さかなつ り」 までは

,小

学校入学以前 に書かれた 日記である。 これ らの 日記 は

,表

記 に関す ることが らを

,試

行錯誤 しなが ら習得 してい く姿を,よ く示 している。 句読点・助詞・ 拗音 。促音 。長音・ カギ等の誤用 は

,徐

々 に減少 しているが

, 3学

期末 に書かれ た 日記の中にも次のような誤用がみられ る。 304・ うそのひのた ま

(3月

18日) ぼ くは

,小

さいかがみでか どの

,え

んげか ら

,う

/ら

,え

んげの

,が

らす を

,て

/し

てい まし た。 す ると, しょうちゃんが

,う

/か

,は

しって きて,「はあはあ。」

/と ,い

いなが ら「 にいちゃ

んあんの/う ,う らの

,が

らすに

,ひ

のたま

/が

。 と

,い

って

,つ

わ を

,の

みこ

/ん

「うごいと

つた°

楡 いいま

/し

た。

ぼ くわ

,お

か しいな。 こんなとこに

,ひ

のたまが

,

/お

もってかんがえました。 すると

,し

ょうちゃんが,「に

/い

ちゃん

,お

ま い

,で

んきゅうで

/こ

こてらしてえへん こ。」 と

,い

/ま

した。(以下21行略―引用者) 上の「 うそのひのた ま」 には, つ,ゴ (唾

)→

つわ お まえ (お前

)ヽ

おまい の例がみ られ る。 このような

,話

しことばの音声 をその まま文字化 した表記の誤 りには

,他

,次

のような ものが ある。 がつこう (学校

)→

がっこ せんだ くき (洗濯機

)→

せんだっき ぜんぶ (全部

)→

でんぶ くびまき (首巻

)→

くんまき

(14)

菅原 稔:小学校低学年児童の文章表現力について で んせ ん (電線

)→

ぜ んせ ん くみ あ い (組合

)→

くみや い おおぜ い (大勢

)→

おおで い け (毛

)→

けい き ょう (今 日

)→

き ょ せ んせ い (先生

)→

せ んせ ち ゅう しゃ (注射

)→

ち ゅうしゃあ まぜ る (混ぜ る

)→

まで る これ らの表記 の誤 りについて は

,評

語・ 朱筆 に よる指 導 は加 え られ て いない。 また

,全

体 的 な減 少傾 向 はみ られ ない。 ③・ 描 写・ 表現 純 一郎 君 の 日記 (314編

)の

うち

,下

の7編は

,自

宅 で飼 って い る牛 (子牛

)を

取 り上 げた もの で ある。

8

べ この うん どう (4月30日)

19

べ こ

(5月

20日)

34

べ ことおや うし (6月 3日)

79

べ ことおや うし (7月22日)

87

べ こ とおや うし (7月31日) 208 う し

(12月

10日) 312 うし

(3月

28日) 最初 に牛 を取 り上 げた 日記

, 8の

「べ この うん どう」(4月30日

)は

,次

の よ うな もので ある。 8・ べ このうん どう (4月30日)

ぼくが

,ひ

とみちゃん

/と

こえ

tゝ

くみちであそ

/ん

どったら

,お

じいち

/ゃ

んが

,べ

こをつれて

/

ごっつ うば りきで は し

/つ

とつてで した。ぼ くは

/こ

わ か つた,さか いか

/き

の きにのば っ とつた

/

(ところ)ママ(べ)

らおっこいばあちゃん

/が

そんなとこ

2ピ

/た

,え

だがおれたら

,/ど

うするんじゃらとい

/て

でした。ぼくは

,お

れたら

/お

ちるさかいそっと

,お

/り

ました。そうする

/と

,お

じいち

ゃんがた

/ば

こいれをほかして

,/ひ

ばちのあるとこ′

)も

って

/は

いつ

くれえと

,ぃ

/て

でし

たば くは

,ひ

/ち

の とこ え もってはい

/ら

んとべ このあとをお

/い

かけましたそしたら

,/み

ち を

,あ

るかんと

,た

/ん

ぼのほう え はいっ

/た

りうろうろしなが ら

,/は

しりました。ぼ くが

,/い

ママ (い)

っぺんまてと

,い

/た

,こ

わがってあしを

,/む

ちゃむちゃに

,し

/が

らひどうばりきでは

/っ

ていきました。あん

/ま

:`

みどうべこがは

/し

るさかいばくは

,ま

/て

とずとういつたら

/じ

いちゃだ力

修んなずっ

/と

ういつたらこぢがて

/よ

1丸

サぢ導基

1ま

ポ∫

/と

ぃってでし

た。

「べ この うん どう」 と題 目がつ け られているが

,題

材 (素材 」は

,べ

こ (子牛

)で

は な く

,祖

父・ 祖母 。自分 の言動 で あ る。 また,「 ぼ くはおち るさか いそっ と

,お

りま した」「お じいちゃんがた ば こいれ をほか して……」 な ど「べ この うん どう」 に直接 つなが らない ことが らが取 り上 げ られ ているも これ は

,詳

し く書 こ う とす る反面

,必

要 な こ と と不必 要 な こ ととを区別 して書 きわ け る

,精

叙・ 略叙 の要領 が習得 され

(15)

てt】ない こ とに よる。 しか し,「 あ しを

,む

ち ゃむちゃに

,し

なが らひ どう……」に1ま

,子

牛 の よ うす を具体 的 に とらえ よ う とす る姿勢 が うかが える。 また

,書

き出 しの1文「 ぼ くが

,ひ

とみち ゃん とこ え い くみちで………」 で出来事 の時 。場所・発 端が説明 され て

,最

後 は,「 お じい ちゃんが

,…

… といってで した。」 と

,子

牛 の運 動 の終 わ りで は な く

,祖

父 の こ とば に よって しめ くくられ てい る。 この8の「べ この うん どう」 の20日 後 に書 かれた

,19の

「 べ こ」 と題 す る日記 (5月20日

)は

, 次 の よ うな もので あ る。 19・ ′ミこ (5月20日) ぼくは

,ひ

つじがおるほう

/か

,べ

こをみにいったら

,/べ

こは

,ひ

つじがおるほう

/で

くさを, たべよった。ぼ/く は

,そ

れ お ずっとうみ と

/り

ました。べこは

,あ

し お

/ひ

らけて

,

くさをた べより

/ま

した。ひつじもくさをた

/べ

よりました。べ こは, し

/っ

ぽをぴんとしとるようで

/し

た。ぼ くは,よ うかんを

,/た

べよと,おもって,よ う

/か

んにつつんだるかわをむ

/き

よったら,ベ こがようか//んがほしいかしらんけどば く//の ,ほう え きたさかい,//こ ら,と,い うたら,う ら

/む

にちょとだけあるきま

/し

た。ぼくは

,よ

うかんを

/べ

このほうえ

;や

ろこと

,/い

ってぁぃだか

,つ

きだ

/し

ました。べこは

,

またうしろむけにあるいて

,

くさ

/が

あるとこまできました。

/

べこはくさをたべよりまし

/た

。そこ芽ちやうしがきま

/し

たべこはおやうしのあい

/だ

から

,は

いりましたこ

/ん

だはおやうしがべこのかわ

/り

,

くさをたべました。

冒頭の

3文

,子

牛が草 を食べていた こと

,そ

れを「ぼ く」が長 い間見 ていた ことが述べ られて いる。第

3文

以降 は

,第

1文・第

2文

で説明 された,「ぼ くJの見た子牛の ようすが描写 されている。 ここに,`略述→詳述″の展開を見 ることがで きる。 第

6文

の「ぼ くは

,よ

うかんを

,た

べ よとお もって

,…

…」は

,一

連の出来事 をひ とつの文の中 に書 きこもうとしたためか

,混

乱 をみせている。 また

,そ

の他の文 も「・……ました」 とい う,士ヒ較 的単調 な文型で くり返 されている。 これは

,観

察力の発達 に

,表

現力が伴 っていない ことによる。 8の「べ この うんどう」では

,子

牛のようす は「 こわがってあしを……」の1文だけで描写 され ていた。 この19の「べ こ

Jで

は, あ しをひろげて しっぽをぴん としている うらむけにち ょっ とだけあるきました また うしろむけにあるいて と

,描

写が よ りこまか くなっている。 34・ 79・ 87の日記 は

,い

ずれ も「べ ことおや うし」 と題 された ものである。 これ らの うち

,79の

「べ ことおや うし

J(7月

22日

)は

,次

のような日記である。 79・ べ こ とおや うし ぼ くは, きを, もって きて

/べ

こに

,み

せ ました。 それ か ら, きを, うえに

/や

りま した。 (7月22日)

(16)

菅原 稔:小学校低学年児童の文章表現力 について

そうすると

,べ

こが

,く

/び

,ず

と,う えにあげま

/し

た。

べこは, したを

,ぺ

ろぺ/ろ

,だ

して,ま っすぐうえ

/む

くぐらい,う えにあげま

/し

た。

「鍼軽こ

ジぞ

面ζ

:領

'/し

,デ

おの だ ろ う)

/ん

やろと

,お

もいました。 ぼ くは, もういっかいし

/よ

うと

,お

もって

,し

たか

/ら ,う

えにそろそろあげま

/し

た。 こんどは

,つ

いてあが り

/ま

した。 そやけど

,お

や うしは

,/し

たをだしません。 こんどは

,き

,

くちの

/と

こにや りました。

そやけど

,し

たは

,だ

/ま

せんで境ょ

! (と

)

ばくは

'

もういっぺん

,/く

ちのほうえや

R瑕

くちに

)

/つ

かえました。

そうすると

,お

やうしはく

/び

,マ

(乱

qほ

うえ

,や

/つ

,ん

ん―と

,い

いました。

ぼ くは

,び

っ くりしてあ//っちのほ えはしっていきま

/し

た。 ここでは

,子

牛の観察が,「ぼ く」の働 きか けに対する反応だけにしば られている。 また

,そ

の構写 も, くびを

,ず

と、 うえにあげました。 す ぐううえむ くぐらい

,う

えにあげまt/た。 くびを

,ま

えのほうえ

,や

って

,ん

ん― と

,い

い ました。 など

,詳

しく具体的になっている。 また

,第

6文

,は

じめて,「ぼ くは

,な

んでおや うしだけかおを

,あ

げへんや ろ と

,お

もいまし た」 と

,行

動・ 観察 に基づ く`思 い″が記 されている。 8月 か ら11月 までの4か月間には

,牛

を取 り上 げた日記 はみ られない。 208の「 うし」(12月 10日

)は

,次

のような ものである。 208・ うし ぼ くは, うしごやに

,い

きました。 うしは

,わ

らの上で

,ね

ていま

/し

た。 ぼ くが みると

,う

しはと

/び

:マぁがるように:マしてぉきまし

/た

。 ぼ くは

,ぬ

かを, えさ やって

/や

, とこに

,い

れました。 うしは

,お

いしそうに

,し

たを

,/だ

して

,ぺ

ろぺろなめました。 もうす っか らか んです。 ママ ママ (はや く) うしは

,

うしごやの

,中

ではよう

/ま

わ りました。 その まに

,ぬ

かを:マとって

,ぃ

/れ

ました。 うしのいろは, まっ くろです。 目を

,ぱ

ち くり

,さ

せなが らなめ

/ま

した。 また, まわ りました。 ちょっ と

,い

くと, うしろを

,ふ

/り

む きました。

はんぶんほど

,

ぐるど

まっすぐ

,/こ

っちへ

,き

ました。

ぼくが

,ぬ

かを

,い

れていへん

/だ

さかい,う しは,よ だれを

,な

/が

しながら

,「

ふうっ。

」と

,

いっ

/て

, くびを,ま えに

,つ

きだしま

/し

た。

(12月10日)

(17)

ぼ くは

,ぬ

かをもって

,う

/に ,み

せ ました。 ちょっと

,み

ていて

,ま

わ りま

/し

た。 ちょっと

,ま

わったので

,い

/ま

した。 すると, こっちへ, きました。

もう

,や

らだ芝∴七〒ちと汚もっ

/て

,う

しが

,ぬ

かを

,た

べよるゴクに

,と

うを

,し

めました。

う しが

,ぬ

か を

,な

めて い るお

/と

が,「 ぺ ろぺ ろ。」 と

,き

こ へ ました。 牛小 屋 に はい って か ら出 るまで に観 察 した

,牛

の よ うすが, とび

,あ

が るよ うに してお きま した。 目を

,ぱ

ち くり

,さ

せ なが らなめ ま した。 よだれ を

,な

が しなが ら,「 ふ うっ。」 と

,い

って

,

くび を, まえに

,…

… と

,一

層詳 し く具体 的 に描写 され ている。 これ らの表現 には

,観

察 力 だ けで はな く

,語

彙 力 の発達 もうかが うこ とカテ金きる。 また

,こ

の 日記 に1よ

,は

じめて

,聴

覚 に よって牛 の よ うす を とらえた 「 う しが

,ぬ

か を

,な

めて い るお とが,『 ぺ ろぺ ろ』 と

,き

こへ ました。」 とい う描写がみ られ る。

7編

の牛 (子牛

)を

取 り上 げた 日記 の うち

,最

後 に書 かれた のが

,次

,312「

う し」 で あ る。 312・ う し

(3月

28日)

うしを,そ とに

,つ

ないどってで

/し

た。

(続け て)ママ (や つて ▼ゞ を VⅢ のに ) ぼ くは,う しを

,ず

っとうみとっ

/た

,な

んにも

,や

ってえへんの

/に

,な

んや しらんけどを, かみよ

/り

ました。 ママ ママ (い ないのに) ぼ くは,「おかあちゃんうしなんにも

/

やってえへんのになんや し

/ら

んけど

,た

べよるで。」 と

,い

/ま

した。 おかあちゃんが, うしのいは

/4つ

ある。」 と

,い

ってでした。 (の で) おかあちゃんが,「うしは

,50/か

いほど

,か

むさかい

,よ

うみ

/と

ってみ。」と

,い

ってで した。 ぼ くは

,か

ど えました。 40かいかむと

,や

/て ,ぐ

いっぐいっと

,の

みこみま

/し

た。 そやけど

,う

しなんで

,い

っぺ

/ん

のみ もんだやつを

,ま

,だ

/る

んやろ。 (のだ つた ら) ぼ くも

,

うしみたいに, また

,/だ

せ るやった ら

,よ

いのに。 ほった ら

,よ

うかめる。 ママ (の だろうか)

うしどんな,こ まかいのんかみ/よ るんや ろ。

(だ せ る の だ つ た ら) (そ うしたら) ば くも,う しみたいに,い っぺ

/ん

たべたやつを,また,だ せるやっ

/た

ら,よ いのに,ほ ったら, いつ

/で

,か

めるな。 にんげんは

,な

んで

,う

しとお

/ん

なしことが

,で

けへんやろ。 そやけどうしかて

,に

んげんとおんな し こ

/と

,で

けへんと

,お

もいました。 ここでは

,牛

の動 き (動作

)よ

りも

,そ

れについての疑間・ 考え 。思いの記述が中心になってい る。 これ は

,観

察 力 に伴 って

,考

える力

,思

考力 が発 達 して きた こ とに よる と

,考

え られ る。 しか し, 牛の反劉 を,どう して 自分 がで きないのか と考 え,「そや け どうしかて,に んげん とおんな しこ とが,

(18)

菅原 稔:小学校低学年児童 の文章表現力 について でけへん と

,お

もいました。」 と結論づけている。 牛の反劉の理由を

,客

観的・論理的に考える方向へは向かっていない。

-1年

3学

期の段階で, 客観的・論理的な思考を求めるのは

,ま

だ早すぎるのであろう。学年が進むにつれ

,純

一郎君の日 記に

,こ

の日記の延長線上に書かれた文章がみられることが予測される。一そのため

,こ

れ以前の 牛 (子牛

)を

取 り上げた日記 と比べると

,ら

列的 。表出的な表現になっている。 以上

,牛

(子牛

)を

取 り上げた 7編 の日記によって

,描

写力・ 表現力の発達を

,考

察 してきた。 それは, ②・牛 (子牛

)に

対する行動 (はたらきかけ

)の

描写 。表現 ④ 。牛 (子牛

)の

ようす (状態

)の

,観

察による描写・表現 ② 。牛 (子牛

)の

ようす (動き

)の

,観

察による描写・表現 〇・牛 (子牛

)に

対する (によって触発 された

)疑

間・思い 。考えの描写・表現 と

,発

達 (変化

)し

ている。

このような発達

(変

)過

程のうち

,②

から〇へ移行する

,観

察に思考が結びついた段階のもの

,次

の よ うな

,す

ぐれ た描写・ 表現がみ られ る。 287・ お か しいな (2月28日) 2じかんめ りかです。 ぼ くたちは

,う

ん どうじょ

/う

にで ました。 ぼ くたちは

,か

げを, う

/つ

した りしました。

せんせいが

,て

つばうの

,/か

げに

,あ

わせて

,せ

んを,/ひ いてでした。

ほんで

,て

つぼうの

,か

/げ

の。てっぺんちょうに,/た けを,さ してでした。

せんせいが

,「

これちい/と ましたら

,か

げがかわる。

/と

,い

ってでした。

じっと

,目

,か

げを,/み ていました。

でも

,な

んにも,う ごき/ま せんぼくは

,

もうむこう

/へ

,い

きました。

すると,き ょうじくんが

/「

あっかげがかわっとる。

」と

,/い ってでした。

ぼくは

,は

しって

,み

/い

きました。

マ マ(か 1つ ほんとに

,ぼ

くの

,お

/ゆ

びぐらい

,ひ

,ひ

がしのほう

/へ

,い

っていました。 ぼ くは,「かわっとる。」

/と

,い

いました。 「せんせいもうぴっとだ

/け

かわっとるで。」 と

,い

/ま

した。 せんせいは

,う

れしそう

/な

か お しとってで した。 せんせいは,「ほったらなんで

,か

わったんですか。」

/と

,い

ってでした。 (か ら だ な)

みんな

,そ

,「

お日さん

/が

うごきよるさかいやな。

/と

,わ

らいながらいいまし

/た

せんせいは

,「

ちがいます。

/ど

んなえらい人に

,

きいて/も

,お

日さんは

,じ

うとし

/と

ると

,

いうてや。」と

,い

/て

でした。

「ほったら

,お

日さんが

,し

/ん

でんなんでや。

」 と

,い

いました。

(か ら や) (■ つ し や つ た) せ んせ いが,「 ち きゅうが

,う

/き

よるさか いや。」 と

,い

うちゃった。 (し か し) そや け ど

,お

か しい。 ママ(ゆ) (う ど ヤゝて ヤゝた ら) (だつて) (だつて) ち き うが

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参照

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