野球殿堂から~ご存知ですか?
アメリカのプロ野球チームを相手に初白星を挙げたのは
いつ・誰でしょうか?
1922(大正 11)年 11 月、三田倶楽部の小野三千
み ち
麿
ま ろ
投手です
WBC での連続優勝により日本野球への世界的な評価が高まっていますが、日本の野球チ
ームが米国のプロチームを相手に対戦するようになったのは明治 40 年代のことでした。
最初の来日プロチームは 1908(明治 41)年、米国のリーチ運動具店がアジアへの野球普及
と販路の拡大を求め、大リーグとマイナーリーグの選手を集めて来日した「リーチ・オール・アメ
リカン」で、圧倒的な強さでアメリカ野球のレベルを見せつけました。(日本:0勝17敗)
その後も世界周遊野球チーム(1913 年、日本:0勝1敗)、オールアメリカンナショナル(1920
年、日本:0勝20敗)と、米国のプロ選手を相手になかなか勝つことができませんでした。
米国のプロチーム、米大リーグの選抜チームを相手に日本のチームがはじめて勝利したの
は 1922 (大正 11)年 11 月 19 日で、慶応大学の野球部 OB によるチーム三田倶楽部が勝利を
収めました。日本の野球に精通しているハンター(1920 年、オールアメリカンナショナルの選手
として来日)が率いる米大リーグ選抜チームに9対3で勝利し、小野は初めての大リーグ相手
の勝利投手として一躍‘時の人’になりました。
写真:1922 年の日米野球サインボール
1922(大正 11)年 11 月 19 日、三田クラブがアメリカ大リーグ選抜チームに
9 対 3 で勝利した。当日審判をした神吉氏とケーシー・ステンゲル等のサイ
ンが入っている。
小野はその後、運動記者として活躍するとともに、アマチュア野球の振興に貢献しました。
その功績をたたえるため、現在でも都市対抗野球で大会を通じてすばらしい活躍をしたチー
ム、選手に贈られる「小野賞」に名を留めています。
なお、この後、米国プロチーム(選抜、単独チームとも)に日本のプロチームが勝利するのは
29 年後、1951(昭和 26)年のことで、全パシフィックリーグの柚木進投手が勝利投手となりまし
た。
小野三千麿(1897(明治 30)年 5 月 22 日~1956(昭和 31)年 2 月 2 日)
慶應義塾、三田倶楽部、大阪毎日野球団の投手として活躍。1922 年大リーガ
ーを迎えこれを破り日本人初の勝利投手となる。後年運動記者として令名を博
した。
野球殿堂は…
日本野球の発展に大きな貢献をした方々を顕彰するために設立されました。「殿堂」とは英語
では“Hall of Fame”といわれ、直訳すると「名誉の殿堂」という意味になります。殿堂入りされた
方々の表彰レリーフ(ブロンズ製胸像額)を館内の殿堂ホールに掲額し、永久にその名誉を讃
えます。1959 年から 2009 年までに 168 名が殿堂入りしています。
野球体育博物館の50年から
野球殿堂「新世紀特別表彰」を創設
1959(昭和 34)年の開館以来、当館では日本野球の発展に貢献された方を「競技者表彰」「特別
表彰」として野球殿堂入りの顕彰を行っております。さらに 21 世紀を迎え、改めて 19 世紀に日本に
伝えられた野球の原点に思いをいたし、2002 年から 2 年間にわたり新たに「新世紀特別表彰」を創
設しました。その対象は以下の通りです。
①日本の野球の歴史・文化を通し、広く国民に啓蒙と指導をなし、野球の普及と発展に多大な功
労と業績のあった方
②国内外を問わずあらゆる分野から日本野球の普及と発展に多大な功労と業績のあった方。
その結果、2002 年に正岡子規/フランク・オドール両氏が、2003 年にホーレス・ウィルソン/鈴鹿
栄両氏の計4名が野球殿堂入りされました。
写真:新世紀特別表彰レリーフ
左から 鈴鹿栄氏、ホーレス・ウィルソン氏、
正岡子規氏、フランク・オドール氏
また、野球殿堂の表彰式はそれぞれにふさわしい場所での式典にしたいとの願いから、下記の 4
か所で開催いたしました。
【鈴鹿栄氏】 【ホーレス・ウィルソン氏】
山城総合運動場(京都)にて 学士会館にて
左から川島廣守理事長(当時)と 東京大学野球部と関係者の皆さん
鈴鹿氏の又甥・鈴鹿正一氏
【フランク・オドール氏】 【正岡子規氏】
駐日米国大使館にて 松山坊ちゃんスタジアムにて
左から杉下茂氏、ベーカー駐日米国大使(当時)、 左から川島廣守理事長(当時)と
川島廣守理事長(当時)、川上哲治氏 正岡浩氏(妹律さんの孫)
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野球体育博物館のお宝①
法大・山中正竹氏の通算 48 勝記念ボール
~早大 斎藤佑樹投手が目指す歴代最多勝のボール~
早大の斎藤佑樹投手が語った「(リーグの)歴代最多勝を超えられるよ
うに頑張りたい」。その記録が、法大・山中正竹(現・横浜ベイスターズ常
務)が持つ48 勝です。
1966(昭和 41)年に法大に入学した山中は、春季リーグの最終カード、
東大戦でリリーフ登板し初勝利を挙げ、秋からは主戦格。身長170 ㌢ほ
どの左腕は、驚異的なスタミナを武器にマウンドに上がり続け、3年秋ま
でに36 個の白星を積み重ねました。この間、1 学年上の田淵幸一、山本浩司、富田勝の〝三
羽ガラス〝を擁した法大は2度の優勝を収めています。
4年春には計6勝。同じ法大・関根潤三の41 勝を超え、そして最後の秋のリーグ戦、10 月4
日の東大1回戦で45 勝目を挙げ、法大・若林忠志(43 勝)、早大・末吉俊信(44 勝)を抜いて、
ついに歴代1位。今も記録として残る48 勝目が刻まれたのは完投勝利を収めた 10 月 18 日
の対明大1回戦でした。
WBC 関連のお宝
いまだ興奮冷めやらぬWBC での日本の活躍にまつわるアイテムを展示中です。
【常設展示】
原監督、コーチ、選手(村田、栗原両選手除く)着用ユニホーム
松坂大輔投手スパイク/岩隈久志投手スパイク/イチロー選手シューズ
岩村明憲選手バット/福留孝介選手バット/城島健司選手マスク・プロテクター・レガース
中島裕之選手バット・スパイク/小笠原道大選手スパイク/亀井義行選手スパイク
侍JAPAN サインボール/王前監督・原監督サインボール
優勝記念キャップ/T シャツ
【エントランスホール展示】
日本代表サインパネル(各自サインの下に、拇印が押されている)
東京ラウンドウイニングボール(中国、韓国戦)
決勝戦ウイニングボール
原監督ユニホーム
野球体育博物館のお宝②
アメリカ、韓国、台湾のプロ野球関係書籍
図書室で閲覧できる書籍・雑誌の中には、日本のプロ野球以外にもアメリカ、韓国、台湾のプロ
野球に関する原語の書籍・雑誌を所蔵しています。特に、アメリカ大リーグ 30 球団のメディア・ガイ
ドが揃っているのは他では見当たらないものだと思います。
アメリカ大リーグ 各球団メディア・ガイド
30 球団がそれぞれ毎年発行しているメディア・ガイドは、2005 年
から全球団分が揃っています。
一番古いものは、ヤンキースの 1961 年版。当時は全 40 ページほ
どで、半分は選手の年度別成績となっています。現在のメディア・ガ
イドはどの球団も 400~500 ページほどになりました。内容は各球団
で多尐異なりますが、必ずあるのは選手のプロフィールです。2008
年ヤンキースのメディア・ガイドで松井秀喜選手を見ると、2003 年か
ら 1 年ごとに特筆する記録やジャイアンツでの活躍、星稜高校時代の 5 連続敬遠の話、ボランティ
ア活動の内容など、松井選手個人のさまざまな記録が 7 ページにわたり詳細に紹介されています。
選手の略歴などを調べるのに便利なメディア・ガイドが今年も 30 球団揃う予定です。
韓国プロ野球年鑑
韓国プロ野球が始まった 1982 年の事がでている 1983 年版から現
在までを所蔵しています。現役選手の年度別成績、記録集をはじめ、
1 試合ごとのボックススコアなどがあります。また、韓国シリーズやア
ジアカップ、WBC など特筆される試合は、手書きのスコアカードをそ
のまま掲載しています。本の大きさが B6 サイズと小さいため、スコア
カードでボールカウントを判読するのは難しいのですが、活字では
ない分その時の熱気が伝わってくるようです。
中華職棒記録年鑑
台湾プロ野球の記録年鑑で、当館では 1990 年に台湾プロ野球が始まったとき
からの年鑑(2003 年版を除く)を所蔵しています。
たいへん記録が充実している年鑑で、個人年度別成績(投手・打撃成績)は、
90 年からの成績が載っています。特にホームランは満塁、代打、サヨナラ、球場
別、球団別、記念のホームランなど細かい項目になっています。
台湾プロ野球の記録はこの 1 冊ですべてわかるような本です。
図書室では野球その他のスポーツに関する書籍、雑誌等を約 5 万冊収蔵し
ており、どなたでもご利用できます。
閲覧席は予約もできますので、ご利用の際はご連絡下さい。
事前にご連絡をいただければご希望の蔵書をご用意することも可能です。
ぜひご利用ください。
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お知らせ
50周年記念展のお知らせ
2009 年 6 月 12 日、野球体育博物館は創立 50 周年を迎えます。
これを記念して、下記の5 つの特別展を開催します。
「王貞治 50 年の球跡展」 4 月 10 日(金) ~ 5 月 31 日(日)
「野球殿堂 50 年のあゆみ展」 6 月X5 日(金) ~ 7 月 20 日(月・祝)
「都市対抗 80 回大会記念展」 7 月 24 日(金) ~ 9 月X6 日(日)
「大学野球展」 9 月 12 日(土) ~10 月 12 日(月・祝)
「プロ野球 2 リーグ制 60 周年展」 10 月 17 日(土) ~2010 年 1 月 17 日(日)
*それぞれの詳細は、1 ヶ月前にリリース予定です。
野球体育博物館 創立 50 周年記念特別展
「王貞治 50 年の球跡展」
当館では 50 周年記念特別展の第一弾として「王貞治 50 年の球跡展」を開催中です。
王貞治氏は、当館が開館した 1959 年にプロ野球選手としてデビュー。現役時代のホームランバッ
ト(700・714・756・800)やホームランボール(600・700・715・755・756・800)をはじめ、2006 年 WBC
や福岡ソフトバンクホークス監督時代の資料まで、多くの展示品と写真や記録パネル、計 68 点を
展示し、王氏のプロ野球 50 年の足跡を紹介しています。
会 場 野球体育博物館 企画展示室
会 期 2009 年 4 月 10 日(金)~5 月 31 日(日)
主 催 財団法人 野球体育博物館
写真協力 ベースボール・マガジン社
【会場風景】
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