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Oracle ホワイト・ペーパー

2011 年 6 月

Oracle Exadata Database Machine で稼動する

SAP NetWeaver

(2)

1. 概要 ... 3

2. SAP データベースの ASM ディスク・グループ推奨事項 ... 4

3. SAP データベースのキャラクタ・セットの要件 ... 5

4. 非 Unicode の SAP インストール ... 5

5. BR*Tools による SAP データベースの管理 ... 5

6. SAP データベースのライフサイクル管理... 6

6.1 OPatch および MOPatch ユーティリティのインストール ... 7

6.2 Oracle Exadata バンドル・パッチのインストール ... 7

6.3 Oracle Exadata 用 SAP バンドル・パッチのインストール ... 7

7. SAP データベースの移行... 8

7.1 移行方法 1: Oracle-to Oracle(O2O)、ACS サービスおよび顧客のセルフ・サービス 8

7.2 移行方法 2: Oracle-to-Oracle(Tripel-O)、ACS サービスのみ ... 9

7.3 移行方法 3: Oracle RMAN およびトランスポータブル表領域 ... 10

8. SAP 環境の共有ファイル・システム ... 11

9. SAP Central Services の保護 ... 12

9.1 SAP Central Services のインストール手順 ... 12

9.2 インストールの準備 ... 13

9.3 SAP Enqueue Replication Service の設定 ... 14

9.4 SAPCTL の構成 ... 16

10. 付録 1: ... 17

10.1 SAP ORACLE_HOME のネーミング規則 ... 17

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1. 概要

このホワイト・ペーパーでは、SAP NetWeaver テクノロジをベースに Oracle Exadata Database Machine で SAP シス テムを設定するすべての手順を説明します。SAP NetWeaver 7.0 以降のすべての SAP 製品では、Oracle Exadata Database Machine の使用が認定されています。

このホワイト・ペーパーでは、データベース・ノードに必要な Oracle ソフトウェアの環境設定(付録 1 に Oracle Exadata を SAP 用に配置する場合の作業例を示します)、SAP 固有のデータベース要件、SAP に必要なデータベ ース・パッチをデータベース・ノードにインストールする方法、SAP インストールの共有ファイル・システムの 実装例とその実装方法、Oracle Clusterware とサービス・プログラム SAPCTL を使用して SAP Central Service をイ ンストール、設定、管理および制御する方法を説明します。

Oracle Exadata Database Machine は、個別の SAP システムのデータベースを格納するために使用し、SAP インスタ ンスの実行には使用できません。SAP インスタンスは、イーサネットまたは InfiniBand ネットワークを使用して、 Exadata Database Machine 上のデータベースとデータを交換する別のマシンで実行することが必要です。SAP 用語 では、これを 3 層アーキテクチャと呼びます。この柔軟な 3 層アーキテクチャにより、SAP インスタンスを実行 するハードウェアとオペレーティング・システムを任意に組み合せて、Oracle Exadata Database Machine とともに 使用できます。例えば、Oracle Exadata Database Machine に対して、AIX または HP-UX で SAP アプリケーション・ サーバーを実行できます。柔軟な構造のレイヤーは変更する必要がありません。既存の SAP 環境に Oracle Exadata Database Machine を簡単に導入できます。Oracle Exadata Database Machine のデータベース・ノードでは、Oracle Solaris 11 Express または Oracle Linux 5 オペレーティング・システムを選択できます。Oracle Exadata Database Machine のデータベース・ノードで、実行がサポートされている唯一の SAP コンポーネントは、SAP データベー ス管理ツール(BR*Tools)と SAP Central Service(SCS および ASCS)です。現在、SAP は SAPINST を使用して、 Oracle Exadata Database Machine をデータベース・バックエンドとする SAP システムの新規インストールをサポー トしていません。すでにインストールされている SAP システムのデータベースは、既存のデータベース・サーバ ーから Oracle Exadata Database Machine へ移行する必要があります。

SAP データベースを Oracle Exadata Database Machine に移行した場合、SAP データベースの標準データベース・ス キーマは変更しないでください。また、表や索引の構成、パーティション化の方法、または表、索引およびパー ティションのストレージ属性も変更しないでください。SAP データベースの標準スキーマはきわめて優れた設計 であり、多数の顧客によりテストされ実証されています。さらに、多くの SAP 管理、監視およびアップグレード・ タスクは標準データベース・スキーマ・レイアウトに依存しています。このため、標準 SAP データベース・スキ ーマを変更する場合、SAP に問い合せる必要があります。SAP サポート・コールをオープンしてください。 SAP ノート 1590515 は、定期的に更新され、Oracle Exadata Database Machine で SAP アプリケーションを使用する 場合の変更点が反映されています。

このホワイト・ペーパーは、Oracle Exadata Database Machine に関する既存の標準ドキュメントの補足にすぎませ ん。そのため、読者は標準の Oracle Exadata ドキュメントを熟知していることを前提としています。

このホワイト・ペーパーに記載する要件と手順についても、SAP 固有のサポート・ノートおよび Oracle RAC に関 するホワイト・ペーパー(「Configuration of SAP NetWeaver for Oracle Grid Infrastructure 11.2.0.2 and Oracle Real Application Clusters 11g Release 2: A Best Practices Guide」)、Oracle ASM(「SAP Databases on Oracle Automatic Storage

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2. SAP データベースの ASM ディスク・グループ推奨事項

Oracle Exadata Database Machine で SAP データベースの格納に使用する、ASM ディスク・グループに対する特別な 要件はありませんが、あらゆるタイプのストレージ障害に対する高水準の保護を実現するために、冗長性レベル を HIGH に設定して使用することがベスト・プラクティスです。開発、テストおよび QA に使用する他の SAP デ ータベースは、ASM 冗長性を NORMAL レベルに設定して使用できます。

Oracle Exadata Database Machine は、ストレージ・ベースのレプリケーションを必要としないため、SAP データベ ースごとに次の ASM ディスク・グループを使用してください。標準の Oracle Exadata セットアップとインライン で、少なくとも 1 つの ASM ディスク・グループ「+DATA」と別の ASM ディスク・グループ「+RECO」を作成 する必要があります。DATA グループには、すべてのデータファイル、制御ファイル、オンライン REDO ログ・ ファイル、spfiles、OCR および投票ディスクを含め、RECO グループには、一時ファイル、アーカイブ・ログ、フ ラッシュバック・ファイルおよびバックアップを含めてください。DATA グループは、冗長性を HIGH レベルに 設定し、RECO グループの冗長性を NORMAL レベルに設定します。

Oracle Exadata Database Machine に 1 つ以上の SAP データベース(例えば、SAP ERP データベースと SAP BW デー タベース、または SAP ERP データベースと SAP CRM データベース、または複数の SAP ERP データベース)を格 納する場合、これらの SAP データベースのすべてのファイルは、前述の推奨事項に従う必要があります。つまり、 ファイルはすべて DATA、または RECO グループに格納してください。

パフォーマンスおよびスループットの理由から、制御ファイルは 2 つのみとし、各 SAP データベースの非多重オ ンライン REDO ログ・ファイルは、すべて DATA グループに格納することをお薦めします。標準 SAP インストー ルは、データベースで 3 つの制御ファイルを使用するため、1 つの制御ファイルを spfile または init.ora から削除す ることをお薦めします。また、標準 SAP インストールは、各オンライン REDO ログ・ファイルの 2 つのメンバー を使用します。従って、Oracle Exadata Database Machine では、各 REDO スレッドの各オンライン REDO ログ・フ ァイルのメンバーを 1 つ削除する必要があります。ソース・データベースが RAC データベースである場合、この ソース・データベースは複数の REDO スレッドを持ちます。Oracle Exadata Database Machine では、冗長レベルを HIGH に設定すると、制御ファイルおよびオンライン REDO ログ・ファイルが DATA グループに格納され、各フ ァイルが Oracle ASM レベルで三方向にミラー化されるため、3 つの制御ファイルと多重オンライン REDO ログ・ ファイルは必要ありません。

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3. SAP データベースのキャラクタ・セットの要件

NetWeaver 7.0 以降、SAP システムの新規インストールは、Unicode インストールのみになりました。SAP の Unicode インストールでは、データベース内のキャラクタ・セットと各国語キャラクタ・セットを UTF8 に設定する必要 があります。そのため、SAP の Unicode インストールに新しい Oracle Exadata Database Machine を配置する場合、 Exadata 構成ワークシートでキャラクタ・セットと各国語キャラクタ・セットを UTP8 に指定することが必須です。 このホワイト・ペーパーの付録 1 に、Exadata 構成ワークシートの作業例を掲載しています。

SAP を使用して Oracle Exadata Database Machine にデフォルト・データベースを作成する場合、あるいは DBCA か ら UTF8 のキャラクタ・セットと各国語キャラクタ・セットを使用して、 Oracle Exadata Database Machine に SAP データベースを新規作成する場合は、必ず UTF8 キャラクタ・セットと各国語キャラクタ・セットを使用してく ださい。

4. 非 Unicode の SAP インストール

Oracle Exadata Database Machine では、既存の非 Unicode の SAP インストールも使用できます。これらの非 Unicode インストールで重要なのは、既存のシステムから Oracle Exadata Database Machine に移行したデータベースのキャ ラクタ・セットと各国語キャラクタ・セットを元のシステムと同じ設定にすることです。キャラクタ・セットは、 WE8DEC または UTF8、各国語キャラクタ・セットは、常に UTF8 に設定します。

この条件は、SAP の非 Unicode 実行時要件をサポートするオペレーティング・システムで、非 Unicode のインスト ールを実行する SAP アプリケーションにとって必須です。SAP の Product Availability Matrix(PAM)

(http://www.service.sap.com/PAM)で、使用するオペレーティング・システムが非 Unicode の SAP インストールを サポートしていることを確認する必要があります。

非 Unicode をインストールする場合、SAP レイヤーのハードウェアまたはオペレーティング・システムを変更し ないことをお薦めします。既存のデータベース・サーバーおよびストレージ・レイヤーのみ Oracle Exadata Database Machine 用に変更します。

注意: 非 Unicode の SAP インストールの場合、Oracle Exadata Database Machine のデータベース・ノードで SAP Central Service は実行できません。

5. BR*Tools による SAP データベースの管理

Oracle Exadata Database Machine のデータベース・ノードでの BR*Tools のインストール、構成、運用については、 SAP ノート 1598594 および 1598868 を参照してください。

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6. SAP データベースのライフサイクル管理

Oracle Exadata Database Machine のライフサイクル管理は、ハードウェアおよびソフトウェア・スタックの複数の レベルで必要です。

 Exadata Storage Server  データベース・サーバー

 Oracle Database サーバー

 オペレーティング・システムおよびファームウェア  InfiniBand スイッチ

 追加コンポーネント

このセクションでは、Oracle Database Server を中心に Oracle Database Server のソフトウェア・パッチを Grid Infrastructure Oracle ホームおよび SAP データベースの RAC Oracle ホームにインストールする方法を説明します。 前述した他のコンポーネントの詳細は、MOS ノート 1262380.1(「Exadata Patching Overview and Patch Testing Guidelines」)を参照してください。

SAP データベースの Oracle Database Server では、コンポーネントのアップグレードに次の 2 つのバンドル・パッ チが必要です。

 通常の Oracle Exadata Database Machine バンドル・パッチ(Database、ASM および Clusterware のパッチを 含む)。以降「Oracle Exadata バンドル・パッチ」と呼びます。

 Oracle Exadata 用 SAP バンドル・パッチ。以降「SAP Exadata バンドル・パッチ」と呼びます。 Oracle は、この SAP データベース用の 2 つのバンドル・パッチを定期的にテストして認定し、SAP Service Marketplace で SAP 顧客に提供しています。2 つのバンドル・パッチの最新リリース情報とダウンロードについて は、SAP ノート 1591389(「Exadata 11.2.0: Patches for 11.2.0.2」)を参照してください。

SAP Exadata バンドル・パッチは特定のバージョンの Oracle Exadata バンドル・パッチが必要です。SAP データベ ースに認定されていない Oracle Exadata バンドル・パッチは使用できません。

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6.1 OPatch および MOPatch ユーティリティのインストール

2 つのバンドル・パッチのインストールには、最新バージョンの OPatch ユーティリティが必要です。SAP Exadata バンドル・パッチのインストールには、最新バージョンの MOPatch ユーティリティも必要です。

SAP Exadata バンドル・パッチには、2 つのユーティリティの適切なバージョンが含まれています。これらのユー ティリティの解凍とインストール方法については、SAP Exadata バンドル・パッチの Readme ドキュメントのセク ション「OPatch and MOPatch Utility Information」を参照してください。

6.2 Oracle

Exadata バンドル・パッチのインストール

Oracle Exadata バンドル・パッチには複数のインストール方法があります。インストール方法の詳細は、パッチの Readme ドキュメントを参照してください。

オプションはすべて、SAP データベースで使用できますが、インストールには、コマンド「opatch auto」を使用し たローリング・インストールをお薦めします。この詳細は、Readme ドキュメントのセクション「Patch Installation and Deinstallation」を参照してください。

「opatch auto」を使用してインストールした場合は、Oracle Exadata バンドル・パッチのインストール後、すぐに SAP Exadata バンドル・パッチもインストールしてください。特に、Readme ドキュメントのセクション「Patch Postinstallation」に示す SQL 文は実行しないでください。それは、SAP Exadata バンドル・パッチにより提供され る catsxd.sql スクリプトが Oracle Exadata バンドル・パッチに必要な SQL 文を実行するためです。

6.3 Oracle

Exadata 用 SAP バンドル・パッチのインストール

SAP Exadata バンドル・パッチは、Oracle Exadata バンドル・パッチのインストールの完了後にインストールして ください。

SAP Exadata バンドル・パッチには、Grid Infrastructure の Oracle ホーム(GI ホーム)にインストールが必要なパッ チと、SAP データベースの RAC Oracle ホーム(RAC ホーム)にインストールが必要なパッチがあります。Readme ドキュメントのセクション「Patch Installation and Deinstallation」の説明に従い、MOPatch ユーティリティを使用し て Oracle Exadata Database Machine のすべての Oracle ホームにパッチをインストールしてください。

最後に、Readme ドキュメントのセクション「Executing Post-Installation Instructions」に従って、必要なすべての SQL 文を実行し、データベース・ディクショナリを更新してデータベースの初期化パラメータを保持します。

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7. SAP データベースの移行

既存の SAP データベースの Oracle Exadata Database Machine への移行には複数の方法がありますが、次のいずれか をお薦めします。紹介する方法は、正しい動作テストが完了しています。

7.1 移行方法 1: Oracle-to Oracle(O2O)、ACS サービスおよび顧客のセルフ・サ

ービス

この移行方法は、長年使用され、異なるシステム間の SAP データベース移行に使用されています。SAP ノート 1508271 にも説明されていますが、O2O を使用すると、同機種間および異機種間のシステム・コピーが可能です。 同機種間のシステム・コピーは、ソースとターゲットのオペレーティング・システムが同じ場合の移行に使用し ます。異機種間のシステム・コピーは、ソースとターゲットのオペレーティング・システムが異なる場合の移行 に使用します。異機種間のシステム・コピーでは、例えば既存の SAP AIX データベースを Exadata Linux データベ ースに移行できます。 O2O は、SAP 製品が認定されたすべてのオペレーティング・システムをサポートしています。 この方法の利点は、オペレーティング・システムの変更と複数のオプションを組み合せて、移行によるメリット を最大限に引き出せることです。  データベース移行作業の一環として、データベース全体を再編成します。これにより、表および索引内の 領域を大量に開放できます。  表領域のレイアウトを、新しい SAP 標準レイアウトまたは顧客が独自にカスタマイズしたレイアウトに 変更できます。また、単一の表および索引を別の表領域に移動したり、既存または新規の表領域とマージ することもできます。これにより、すべての SAP システムでデフォルトの表領域名として「PSAPSR3」 などを使用し、SAP ランドスケープを統一できます。  SAP スキーマ名を「SAPSR3」などに変更し、SAP ランドスケープを統一できます。  表領域レイアウト、またはデータファイルおよびファイル・システムのサイズを最適化すると、データフ ァイルとマウント・ポイントの数を大幅に削減できます。  表領域は、LMTS および ASSM を使用して作成できます。  データファイルは、ファイル・システムから Oracle ASM に変換されます。  LOB または LONG データ型は、Secure ファイルに変換できます(11.2 のみ)。

 Oracle 索引圧縮を使用して、ターゲット・データベースに索引を圧縮できます。圧縮計算の実行について は、SAP ノート 1109743 を参照してください。各索引の適切な索引圧縮が自動的に決定されます。  ターゲット・システムに表を圧縮できます。この圧縮では、SAP ノート 1431296 の推奨事項に従って、す べての SAP 表を圧縮します。  O2O を使用した場合、プラットフォーム移行とリリース・アップグレードを組み合せることができます。 この移行方法は、ソース・システムとターゲット・システムで Unix、Windows または Linux の任意の組 合せをサポートしています。このため、HP-UX 上の既存の Oracle 10.2 データベースを Exadata Solaris デ ータベースに移行できます。

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 現在のデータベース・リリース以降のリリースに直接アップグレードできます。現在、O2O 方式を使用す ると、Oracle の異なるバージョン間の移行、例えば Oracle 9i から Oracle 11g に直接アップグレードできま す。また、移行を実行するために、Oracle の古いリリースの最新パッチ・セットを適用する必要はありま せん。Oracle の異なるバージョン間のアップグレード・パスの詳細な説明は、この章の巻末に記載してい ます。 O2O 方式でデータベースを移行する場合に必要な停止時間は、データベース・サイズ、含まれるデータベース・ オブジェクト(SAP クラスタ表、パーティション表)、および使用可能なハードウェア・リソース(CPU、メモ リー、ストレージ、ネットワーク)により異なります。最大で 1 時間当たり 1TB かかる場合もあります。

7.2 移行方法 2: Oracle-to-Oracle(Tripel-O)、ACS サービスのみ

O2O のオフライン方式では停止時間の要件を満たせない場合、代替方法として Triple-O 方式を使用できます。 Triple-O 方式で Oracle データベースを移行する場合、データベース・コピーに必要な停止時間は 15 分未満です。 この停止時間は、ソースの SAP システムの停止、移行したシステムとの最終同期、ターゲット・システムでの SAP の再始動の一連の作業にかかる時間です。

Triple-O 方式は、O2O 方式を拡張して開発された方法です。この方法は、オンライン移行の実行として SAP から 認定され、SAP ノート 1508271 に説明されています。このため、この方法で移行したすべてのシステムは、移行 後も完全に SAP のサポート対象になります。

Triple-O 方式は、SAP アプリケーションの実行中に O2O テクノロジを使用して初期データ・ロードを実行(ソー ス・データベースの現在の内容をターゲット・データベースへコピー)します。移行の実行中、ソース・システ ムに適用されたすべての変更は、Oracle GoldenGate を使用して再同期されます。この方法は、DDL および DML 操作を完全にサポートしています。移行中、SAP システムの使用は制限されません。 Triple-O 方式を使用すると、O2O 方式のリストにあるすべての機能を利用できます。また、異機種間のデータベ ース移行およびデータベースの直接アップグレードもサポートされています。 Triple-O を使用した場合:  オンライン移行の開始または停止に必要な停止時間はありません。  特別なデータベース・パッチは必要ありません。  本番システムに影響を与えずに、任意の時点で移行を開始および停止できます。  移行の一環としてのデータベース・コピーに必要な停止時間は、通常 15 分です。停止時間は、データベ ース・サイズに依存しません。  Triple-O 方式は、DDL および DML コマンドを完全にサポートしています。  Triple-O は、SAP リリースに依存しません。

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Triple-O の前提条件:  ソースの使用するバージョンが Oracle 9i 以降であること。  データベース・サーバーの空き CPU タイムが平均 30%あること。  24 時間当たりの REDO ログの 50%に相当する容量の余裕が、ソースのファイル・システムにあること。  ターゲットでは、48 時間当たり(または初期データ・ロード中)の REDO ログの 50%に相当する容量の 余裕が、ターゲットのファイル・システムにあること。 Triple-O の制限:  現在、Oracle GlodenGate は、ソース・システムの圧縮表をサポートしていません。これらの表は、移行前 に解凍、または停止時間の終了直前に移行する必要があります。 本番システムへの影響:  ソースでサプリメンタル・ロギングを有効にする必要があり、REDO ログのボリュームが増加します。 まとめ:

これらは、すでに確立された手法であり、高速かつ信頼性があります。Oracle Database 9i R2 以降の SAP がサポー トする OS プラットフォームから Oracle Exadata Database Machine に SAP データベースを移行するのみでなく、い くつかの追加機能の実装や移行プロセスで役立ちます。これにより、データベース移行に付加価値が加わり、表/ 索引の圧縮によるストレージ・コストの削減などにより ROI が増加します。

7.3 移行方法 3: Oracle RMAN およびトランスポータブル表領域

Oracle RMAN の DUPLICATE DATABASE コマンドを使用すると、x86_64 プラットフォームで実行される既存の Linux または Solaris データベースを停止時間なしで Oracle Exadata Database Machine にコピーできます。

トランスポータブル表領域を使用すると、既存のデータベースを任意の UNIX または Windows プラットフォーム から Oracle Exadata Database Machine にコピーできます。

2 つの方法は、ドキュメント「Moving your SAP Database to Oracle Automatic Storage Management 11g Release 2」で 詳しく説明しています。SAP Developer Network(SDN)(https://www.sdn.sap.com/irj/sdn/ora)からダウンロードで きます。

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8. SAP 環境の共有ファイル・システム

SAP 環境では、すべての SAP アプリケーション・サーバーが共有ファイル・システム(/sapmnt、/usr/sap/trans な ど)にアクセスします。この共有ファイル・システムには、SAP カーネル、プロファイル、トレース・ファイル が格納され、グローバルな SAP トランスポート・ディクショナリを提供します。一般的な SAP インストールでは、 このような共有ファイル・システムは、NAS アプライアンス、クラスタ・ファイル・システム、またはデータベ ース・サーバーから NFS によりエクスポートされたファイル・システムを使用して実装されます。高可用性を得 るために、クラスタ・ファイル・システムを使用するか、または NFS ロケーションのソースを HA-NFS などの特 別な構成で保護して SAP 環境にシングル・ポイント障害が発生しないようにします。 すでにデータベース・サーバーから NFS がエクスポートしたファイル・システムを使用しない、共有ファイル・ システム・ソリューションが SAP 環境にある場合は、Oracle Exadata Database Machine への移行にも、このソリュ ーションを継続して使用することをお薦めします。

共有ファイル・システムが既存の環境でデータベース・サーバーからエクスポートした NFS である場合、Oracle Exadata Database Machine は HA-NFS または共有クラスタ・ファイル・システム機能を提供しないため、共有ファ イル・システムを Oracle Exadata Database Machine 以外の別のシステムに実装する必要があります。このような場 合、別の Sun ZFS Storage Appliance を使用することを推奨しますが、他の NAS アプライアンス、HA-NFS または クラスタ・ファイル・システムのソリューションも使用できます。また、Sun ZFS Storage Appliance を使用して、 ZFS Storage Appliance を Oracle Exadata InfiniBand ファブリックに直接接続することにより、Oracle Exadata Database Machine からのバックアップをきわめて高速に実行できます。

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9. SAP Central Services の保護

SAP 環境では、Enqueue(SCS、ASCS)、Message Server、Web Dispatcher など特定のコンポーネントを SAP 以外 の高可用性ソフトウェアから監視および制御して、SAP システム全体の可用性を高めます。IBM PowerHA、HP Serviceguard、Veritas Cluster Server、Oracle Solaris Cluster、Oracle Clusterware など、ほぼすべての高可用性ソフト ウェアが、これらの重要な SAP Central Service を保護する追加サービスを提供しています。高可用性ソフトウェア は一般的な SAP 環境で、クラスタ化したデータベース・サーバー、または別のクラスタ・サーバー上にあるデー タベース・サーバーの外部で実行されます。

すでにデータベース・クラスタ以外の別のクラスタを SAP Central Services に使用している環境で Oracle Exadata Database Machine を導入する場合、別のクラスタは継続して SAP Central Services に使用することをお薦めします。 既存の環境のクラスタ化されたデータベース・サーバーで SAP Central Services を実行するかわりに、2 つの x86_64 システムを追加して、SAP Central Services を保護する方法もあります。

注意: x86_64 ハードウェアで実行される Oracle Solaris Cluster は、非 Unicode SAP インストールの SAP Central Services には使用できません。非 Unicode SAP インストールの代替として、SPARC ハードウェアを使用して Oracle Solaris Cluster を構築する必要があります。

Unicode のみの SAP インストールのもう 1 つの代替として、Oracle Exadata Database Machine のデータベース・ノ ードで実行される Oracle Clusterware を使用し、Oracle Clusterware ユーティリティ SAPCTRL を併用して SAP Central Services を保護する方法があります。次の章では、Oracle Exadata Database Machine のデータベース・ノードに SAP Central Services をインストールする方法と、Oracle Clusterware および SAPCTL を使用してこれらを保護する方法 を詳細に説明します。

注意: Exadata Storage Software に何らかの変更(パッチ、パッチ・バンドルまたはアップグレード)を加えると、 Oracle Exadata Database Machine のデータベース・ノード上の SAP Central Services の構成および動作に影響を与え ることがあります。このため、Exadata Storage Software に変更を適用した後は、必ずデータベース・ノード上の SAP Central Services の構成を確認し、正しく動作することを確認してください。

9.1 SAP Central Services のインストール手順

一般的に、ABAP および JAVA の SAP Central Services は、SAP インスタンス・タイプの ASCS により ABAP に、 SCS により JAVA に提供されます。インスタンスを Oracle Exadata Database Machine にインストールする場合、必 ず SAP インストール・ツール SAPINST を使用してください。Enqueue Replication Service(SAP インスタンス・タ イプ ERS)を含めた設定で高可用性を得るには、Oracle Exadata Database Machine の各データベース・ノードで初 期インストールを実行する必要があります。インスタンス・タイプ ASCS および SCS のインストールは、SAPINST により完全にサポートされています。ただし、Enqueue Replication Service の構成と設定は手動で実行してください。 次のセクションでは、SAP Central Services を Oracle Exadata Database Machine に初期インストールする場合に必要 な手順を説明します。

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9.2 インストールの準備

使用する SAP ソフトウェアのバージョン、OS パラメータ、ユーザー制限などシステム・タイプに固有の最小要件 を確認してください。推奨値については、SAP のドキュメントを参照し、すべてのデータベース・ノードが要件 を満たしていることを確認してください。必要に応じて最小要件を基準に値を調整してください。

JCE(Java Cryptography Extension)ポリシー・ファイル jce_policy-1_4_2.zip をデータベース・ノードにダウンロー ドします。インストールには、このバージョンが必要です。

ASCS または SCS インスタンスに仮想ホスト名を割り当てます。この仮想ホスト名は、ネットワークの名前解決 に使用され Oracle Clusterware VIP の IP アドレスを表します。SAPCTL はこの IP アドレスを使用して、SAP Central Services にフェイルオーバー保護を提供します。 以降のセクションでは、これらの仮想ホスト名を xsapdb_abap および xsapdb_java と呼びます。 仮想ホスト名を、データベース・ノードの/etc/hosts ファイルに追加します。 [root@xsapdb01] # vi/etc/hosts . . . 10.165.110.180 xsapdb_abap xsapdb_abap.de.oracle.com 10.165.110.181 xsapdb_java xsapdb_java.de.oracle.com

root ユーザーとして、SAP Installation Master CD/DVD を含むディレクトリに移動します。 環境変数 JCE_POLICY_ZIP および SAPINST_USE_HOSTNAME を追加します。

ABAP セットの SAP Central Services インスタンスのインストールの場合 [root@xsapdb01] # export JCE_POLICY_ZIP=/<full-path-to>/jce_policy-1_4_2.zip [root@xsapdb01] # export SAPINST_USE_HOSTNAME=xsapdb_abap

JAVA セットの SAP Central Services インスタンスのインストールの場合 [root@xsapdb01] # export JCE_POLICY_ZIP=/<full-path-to>/jce_policy-1_4_2.zip [root@xsapdb01] # export SAPINST_USE_HOSTNAME=xsapdb_java

Oracle Exadata Database Machine では、グラフィカル・ユーザー・インタフェースの X11 ライブラリはインストー ルされません。SAPINST を使用したソフトウェア・インストールには、別のホストが提供するグラフィカル・ユ ーザー・インタフェースを使用してください。GUI を使用するホストに DISPLAY 変数をエクスポートします。 [root@xsapdb01] # export DISPLAY=<host_with_gui>:1

SAP ソフトウェア・インストール・ツールを起動します。 [root@xsapdb01] # ./sapinst

インストール手順に従います。

すべてのデータベース・ノードで、ユーザー<sid>adm に同一の user-id および group-id を使用します。 ASCS インスタンスのインスタンス番号は、すべてのデータベース・ノードで同一にすることが必要です。 すべてのデータベース・ノードで、SCS インスタンスのインスタンス番号を同一にすることが必要です。

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9.3 SAP Enqueue Replication Service の設定

SAPINST では、SAP Enqueue Replication サーバー・インスタンス ERS を SAP ASCS または SAP SCS に設定する構 成タスクをサポートしていません。手動で実行する必要があります。

詳細は、SAP のドキュメントを参照してください。ここでは、ERS インスタンスを設定する手順を概説します。 この手順は、Oracle Exadata Database Machine のすべてのデータベース・ノードで実行する必要があることに注意 してください。

ユーザー<sid>adm として、ディレクトリ/usr/sap/<SID>/ERS<NR>とサブディレクトリ data、exe、log、sec およ び work を作成します。

プロファイル・ディレクトリ/usr/sap/<SID>/SYS/profile で Instance を作成し、ERS インスタンスの START プロフ ァイルを作成します。インスタンスの開始に必要なプロファイルの種類については、インストールされた SAP ソ フトウェア・リリースの SAP ドキュメントを参照してください。プロファイルの種類は、使用する SAP 製品また はバージョンによって異なります。 次の例では、参照用に使用できる START および Instance プロファイルの作業構成を示します。 ABAP レプリケーション・サービスの START プロファイル SAPSYSTEMNAME = KCM SAPSYSTEM = 02 INSTANCE_NAME = ERS02 DIR_CT_RUN = $(DIR_EXE_ROOT)/run DIR_EXECUTABLE = $(DIR_INSTANCE)/exe SAPLOCALHOST = xsapdb_abap DIR_PROFILE = $(DIR_INSTALL)/profile _PF = $(DIR_PROFILE)/KCM_ERS02_xsapdb_abap SETENV_00 = LD_LIBRARY_PATH=$(DIR_LIBRARY):%(LD_LIBRARY_PATH) SETENV_01 = SHLIB_PATH=$(DIR_LIBRARY):%(SHLIB_PATH) SETENV_02 = LIBPATH=$(DIR_LIBRARY):%(LIBPATH) #--- # SAP 実行可能ファイルのコピー #--- _CPARG0 = list:$(DIR_CT_RUN)/scs.lst

Execute_00 = immediate $(DIR_CT_RUN)/sapcpe$(FT_EXE) pf=$(_PF) $(_CPARG0) #---

# SAP ロッキング・サービス・レプリケーション開始 #---

_ERS = enr.sap$(SAPSYSTEMNAME_$(INSTANCE_NAME) Execute_01 = local rm -f $(_ERS)

Execute_02 = local ln -s -f $(DIR_EXECUTABLE)/enrepserver$(FT_EXE) $(_ERS) Start_Program_01 = local $(_ERS) pf=$(_PF)

(15)

ABAP レプリケーション・インスタンスの Instance プロファイル SAPSYSTEMNAME = KCM SAPSYSTEM = 02 INSTANCE_NAME = ERS02 DIR_CT_RUN = $(DIR_EXE_ROOT)/run DIR_EXECUTABLE = $(DIR_INSTANCE)/exe SAPLOCALHOST = xsapdb_abap #---

# SAP Message Server パラメータが DEFAULT.PFL に設定される #---

ms/standalone = 1

ms/server_port_0 = PROT=HTTP,PORT=81$$ #--- # SAP Enqueue Server

#--- enque/table_size = 4096 rdisp/myname=ERS02_xsapdb_abap rdisp/enqname = $(rdisp/myname) enque/snapshot_pck_ids = 100 #--- # SAP Enq. Replication による SAPCTL HA 実装 #--- rdisp/mshost = esapdb_abap enque/process_location = local enque/server/internal_replication = true enque/server/replication = true enque/enrep/keepalive_count = 1 enque/server/threadcount = 1 ファイル/usr/sap/sapservices を編集します。各レプリケーション・サーバー・インスタンスにエントリを追加しま す。 参照用の作業構成の例: LD_LIBRARY_PATH=/usr/sap/KCM/ERS02/exe:$LID_LIBRARY_PATH; export LD_LIBRARY_PATH; /usr/sap/KCM/ERS02/exe/sapstartsrv pf=/usr/sap/KCM/SYS/profile/START_ERS02_xsapdb_abap -D -u kcmadm

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9.4 SAPCTL の構成

SAPCTL ホワイト・ペーパーの最新バージョンは、SAP Developer Network(SDN)(http://www.sdn.sap.com/irj/sdn/ora) にあります。関連ドキュメントで説明されたインストールおよび構成の手順に従ってください。

SAPCTL を実行するには、Oracle Exadata Database Machine でいくつかの追加作業が必要になります。 最初のデータベース・ノードで SAPCTL をインストールし設定が完了したら、ファイル sapctl、saptctl.pl、

crassapactions.pl、sapwrap をディレクトリ/usr/sap/<SID>/SYS/exer/run から、すべての残りのノードの同じディ

レクトリにコピーします。

アクセス権限に問題が発生しないように、perl サブディレクトリを GRID ソフトウェア・インストールから再帰的 にディレクトリ/usr/sap/sapctl にコピーし、所有権を<sid>adm:sapsys に変更することをお薦めします。

[root@xsapdb01] # dcli -g <group> cp -r /u01/app/11.2.0/grid/perl /usr/sap/<SID>/sapctl

[root@xsapdb01] # dcli -g <group> chown -R <sid>adm:sapsys /usr/sap/<SID>/sapctl

このディレクトリをポイントするように、ファイル sapctl の変数 PERL_HOME を設定します。

セクション「SAP Central Service のインストール手順」の説明に従って、仮想ホスト名を使用して ABAP または JAVA の SAP Central Service のインストール、または SAP Enqueue ERS レプリケーション・サービスの設定を実行 した場合、SAPCTL ホワイト・ペーパーで説明する、START および Instance プロファイルの複製は必要ありませ ん。

(17)

10. 付録 1:

10.1 SAP ORACLE_HOME のネーミング規則

Oracle Exadata Database Machine のデータベース・ノードに、SAPInst や BR*Tools などの SAP ユーティリティを正 しくインストールして正しく動作させるためには、SAP 環境で ORACLE_HOME 環境変数を正しく設定すること が必要です。SAP 環境では、ORACLE_HOME 環境変数を/oracle/<Database name>/<release>に設定します。 したがって、次のディレクトリおよびシンボリック・リンクを(次の構成シートにリストされた値に従って)、 Oracle ソフトウェアを所有する OS ユーザーが手動で各データベース・ノードに作成する必要があります(次の構 成シートでは、OS ユーザーの名前に oracle を使用しています)。

root> mkdir /oracle

root> chown oracle:oinstall /oracle root> su - oracle

oracle> mkdir -p /oracle/X11

oracle> In -s /u01/app/oracle/product/11.2.0/dbhome_1 /oracle/X11/112

10.2 デフォルトの Oracle 環境設定

次の Oracle Exadata Database Machine の構成シートは、Oracle Exadata を使用した適切な SAP インストールの例で す。次のシートでは、SAP に必要な値が赤色で示されています。

表 1に Oracle ソフトウェア環境の作成で、インストール中に OS 所有者に標準 OS 認証を使用することを選択した 場合のデフォルト設定を示します。これらのデフォルト設定は、構成ワークシートの情報の追加情報です。 表 1: 標準 OS 認証を使用した場合の Oracle 環境のデフォルト設定

Oracle Database 項目 デフォルト設定 Oracle Inventory のグループ名 oinstall

Oracle Inventory のグループ識別子 1001 DBA グループ名 dba DBA グループ識別子 1002 Oracle ソフトウェア所有者のユーザー名 oracle Oracle ソフトウェア所有者のユーザー識別子 1000 Oracle ソフトウェア所有者のデフォルト・パスワ ード welcome

Oracle ベース・ディレクトリ(ORCLE_BASE) /u01/app/oracle Oracle インベントリ・ディレクトリ /u01/app/oraInventory Grid Infrastructure のホーム・ディレクトリ /u01

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Oracle Database 項目 デフォルト設定

のサイズは、システムの種類、ディスク・ドライブの種類、バ ックアップの種類に依存する。

Exadata Smart Flash Cache すべてのフラッシュ・ディスクをフラッシュ・キャッシュとし て構成 InfiniBand プライベート・ネットワークの開始 IP アドレス 192.168.10.1 InfiniBand ネットワークのサブネット・マスク 255.255.252.0 表 2に OS に対しロール別の認証を選択した場合のデフォルト設定を示します。 Oracle ソフトウェア環境を作成するためにインストール時に使用した所有者。これらのデフォルト設定は、構成 ワークシートの情報の追加情報です。 表 2: ロール別の認証を使用した場合の Oracle 環境のデフォルト設定 Oracle Database 項目 デフォルト設定 Grid Infrastructure のユーザー名 oracle

Grid Infrastructure の識別子 1000 RAC ホームのユーザー名 oracle

RAC ホームの識別子 1000 Oracle Inventory のグループ名 oinstall

Oracle インベントリの識別子 1001 RAC ホームの DBA グループ名 dba

RAC ホームの DBA グループ識別子 1002 RAC ホームの OPER グループ名 oper

RAC ホームの OPER グループ識別子 1003

ASM DBA グループ名 asmdba

ASM DBA グループ識別子 1004 ASM OPER グループ名 asmoper

ASM OPER グループ識別子 1005 ASM ADMIN グループ名 asmadmin

ASMADMIN グループ識別子 1006 Oracle ソフトウェア所有者のデフォルト・パスワ ード welcome Grid Infrastructure のホーム・ベース・ディレクト リ /u01/app/grid Oracle データベース・ホームのベース・ディレク トリ(ORACLE_BASE) /u01/app/oracle

Oracle ホーム・ディレクトリ(ORACLE_HOME) /u01/app/oracle/product/11.2.0/dbhome_1 Oracle インベントリ・ディレクトリ /u01/app/oraInventory

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Oracle Database 項目 デフォルト設定 データベース・ブロック・サイズ 8192 ASM ディスク・グループ デフォルトのデータファイルの場所は DATA、最初のリカバリ 領域は RECO 注意: デフォルトの DATA および RECO ディスク・グループ のサイズは、システムの種類、ディスク・ドライブの種類、バ ックアップの種類に依存する。

Exadata Smart Flash Cache すべてのフラッシュ・ディスクをフラッシュ・キャッシュとし て構成 InfiniBand プライベート・ネットワークの開始 IP アドレス 192.168.10.1 InfiniBand ネットワークのサブネット・マスク 255.255.252.0 全般的な構成ワークシート(表 3)では、必ずすべての SAP データベースにワークロード・タイプOLTPを指定 する必要があります。SAP BW はシリアル DML(Insert、Update、Delete)を使用し、データベースに対して実 行する全表スキャンが非常に少ないため、SAP BW データベースの場合でも OLTP ワークロード・タイプの OLTP

を使用する必要があります。SAP BW データベースでは、ほとんどのデータ・アクセスは索引(ビットマップお よび B-trees)に対して実行されます。

(20)

Oracle Exadata Database Machine で稼動する SAP NetWeaver

2011 年 6 月

著書: Kurt Brög, Stephan Bühne, Jan Klokkers, Christoph Kurucz, Martin Sauller, Jens Schmidt 寄稿者: Oracle Corporation World Headquarters 500 Oracle Parkway Redwood Shores, CA 94065 U.S.A. 海外からのお問合せ窓口:

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Oracle は、Oracle Corporation の登録商標です。その他の名称は、それぞれの所有者の商標です。 0611

表 1 に Oracle ソフトウェア環境の作成で、インストール中に OS 所有者に標準 OS 認証を使用することを選択した

参照

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