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福井県総合グリーンセンター公園における鳥類相

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Academic year: 2021

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(1)

福井県総合グリーンセンター公園における鳥類相

柳町邦光

∗1

要旨:福井市郊外の東北部に位置する福井県総合グリーンセンターの公園において,2011 年の春季および秋季にここに

生息する鳥類相をスポットセンサス法により調査した.その結果 8 目 24 科 50 種の鳥類が確認され,この種構成は留鳥

が 25 種,夏鳥が 9 種,冬鳥が 12 種,旅鳥が 4 種であった.この中には福井県レッドデータブックに記載されている 2 希

少種が含まれていた.繁殖の可能性が極めて高かったのは 12 種であった.調査地において,平均確認密度,平均優占度

および出現率ではいずれもカワラヒワ Carduelis sinica が最も高かった. このような里地では年間を通じて多くの野鳥が

生息し,春秋の渡り時期には良い休息地となっているので,今後も継続的な調査が重要であろう.

キーワード:福井県総合グリーンセンター,里地の鳥類相,スポットセンサス調査

Kunimitsu YANAGIMACHI∗1. 2011. Bird fauna in Fukui Prefectural General Green Center. Ciconia (Bulletin of Fukui Nature Conservation Center) 16:21-27

. Surveys of the bird fauna inhabiting Fukui Prefectural General Green Center in

the northeast suburbs of Fukui city were conducted in spring and autumn 2011 by using the spot-census method. In all,

50 species belonging to 24 families and 8 orders were recorded during this period: 25 resident bird species, 9 summer bird

species, 12 winter bird species, and 4 migratory bird species. Two rare species that were registered in the Fukui Prefecture

Red Data Book (Animals) in 2002 were also included. Furthermore, the breeding possibility of 12 species in this area was

high. Carduelis sinica was observed with the highest average density and possession, and appearance rate. Many birds

inhabit this country field throughout the year, and many seasonal birds in particular make good use of this area as a rest

spot during migratory periods in the spring and autumn seasons. As such, future studies on the bird fauna in this country

field are important.

Key words:

Fukui Prefectural General Green Center, Bird fauna of country field, Spot-census method

はじめに

身近な自然環境を保全するには,その区域の中で生

息する生物相の現状を調査し,その結果を資料として

残し実際に応用していくことが重要である.広域的に

移動する鳥類は,環境の違いおよび季節によって種類

や種数が異なるので,その動向や消長を知るために

は,同じ場所における長期的に且つ科学的なデータ収

集とその集積が重要である.

調査地および調査方法

福 井 県 総 合 グ リ ー ン セ ン タ ー(WGS84datum,

36

06

25

′′

N, 136

18

17

′′

E, 標 準 地 域 メ ッ シ ュ コ ー ド

54361224,標高 25m)は,県民が生活空間の中へ緑

の知識を取り込むための普及啓発と林業に関する試験

研究を行う総合施設として,1980 年に福井県坂井市

丸岡町楽間地係に整備された公園である.この公園に

は「都市緑化植物園」と「グリーンパーク」の 2 ゾー

ンで構成されており,国内外の緑化木約千種類,約

75,000 本が植栽されている.また芝生広場,温室,展

示施設,研究施設を備えた広さ約 21ha の公園は地域

住民の憩いの場ともなっている.周囲は農耕地に囲ま

れているが,やや離れて南方には九頭竜川が,北方に

は標高 500m 余りの里山が,西方には福井大学付属病

院や新興住宅地がある自然環境に恵まれた閑静な里地

である.

調査地の鳥類相をより精度高く把握するためには,

通年でなお且つ日数を多くすることが望ましいが,一

般的な里山での鳥類相は春季および秋季の渡り時期

にはその種数および個体数は多く,夏季および積雪期

には少なくなる傾向にある(例えば,柳町 1996,柳

町 2006).また,調査時期および日数に関して年間 20

日間以上の日数が必要であるという報告(大迫ほか

1996)がある.そこで本調査においては,調査区域を

この公園内とし,この中に A∼F の 6 調査地点を設け

た(図1).調査期間は,春季は繁殖期および渡り時

* 連絡・別刷請求先(Corresponding author) E-mail: [email protected] 1 〒918-8046福井市運動公園1-2703

1-2703 Undokoen, Fukui-shi, Fukui 918-8046, Japan

(2)

1

調査地の概略図

期である 3 月∼6 月とし,秋季は渡り時期と冬鳥の渡

来時期である 9 月∼12 月に設定し,調査日数は延べ

28 日間実施した.

調査はスポットセンサス法で実施した.調査範囲は

各地点から半径約 50m の範囲内およびその上空とし,

10 分間に見聞きした鳥類の種類と個体数を,10 倍の

双眼鏡および 60 倍の望遠鏡を用いて記録した.ただ

し,上空を飛ぶ個体は他地点との重複カウントされた

可能性がある.調査時間は,日の出時刻の約 30 分前

から 1 時間 30 分ほどの間に実施し,可能な限り晴天

∼曇天で風の無い日を充てた.繁殖記録については幼

鳥の確認や営巣の確認の場合に加え,繁殖期間のほぼ

2カ月間に囀りや縄張り行動が継続して確認された

種とした.しかし,調査地の外側にある農耕地や里山

で繁殖した可能性のある種など,明確には区別できな

かった.

結果と考察

本調査で記録された鳥類は 8 目 24 科 50 種で,その

種名リストおよび調査日毎の確認密度(6 地点の合計

個体数÷ 21ha)を表 1 に示した.「福井の鳥とけもの

たち」

(福井県自然環境保全調査研究会鳥獣部会 1998)

には福井県の鳥類目録として計 18 目 63 科 317 種が掲

載されており,本調査ではその 15.8 %が観察されたこ

とになる.表中の「渡り区分」については「福井の鳥

とけものたち」に従えばメボソムシクイ Phylloscopus

borealis は夏鳥であるが,局所的なこの調査地では

中継地として一時的に観察される旅鳥なので「旅・

夏」とした.同じくルリビタキ Erithacus cyanurus,

ヒガラ Parus ater,ゴジュウカラ Sitta europaea,ウ

ソ Pyrrhula pyrrhula の 4 種は留鳥であるが冬季に

観察されるので「冬・留」とした.また,ヒヨドリ

Hypsipetes amaurotis,ウグイス Cettia diphone は留

鳥であるが移動性のあることから「留・漂」とした.

その結果,調査地での 50 種の構成は,留鳥 25 種(50.0

%),夏鳥 9 種(18.0 %),冬鳥 12 種(24.0 %),旅

鳥 4 種(8.0 %)であった.これらのうち「福井県の

絶滅のおそれのある野生動物」(福井県 2002)に掲載

されている種は,県域絶滅危惧 II 類のサンショウク

イ Pericrocotus divaricatus と県域準絶滅危惧のサシバ

Butastur indicus の 2 種が確認された.また 12 種につ

いては繁殖の可能性が極めて高かった.

平均確認密度の上位 10 種はカワラヒワ Carduelis

sinica,ヒヨドリ,スズメ Passer montanus,ハシボ

ソガラス Corvus corone,シジュウカラ Parus major,

ムクドリ Sturnus cineraceus,ハシブトガラス Corvus

macrorhynchos,エナガ Aegithalos caudatus,コゲラ

Dendrocopos kizuki,メジロ Zosterops japonica であっ

た.1 位のカワラヒワは 9 月中には少なかったが期間

中を通して多くの個体が確認された.2 位のヒヨドリ

は秋の渡り時期に大群での移動が確認され順位を上げ

た.3 位のスズメは園内の建屋周辺で十数羽の群れで

いることが多く殆どの調査日に確認された.次いでハ

シボソガラスやシジュウカラ,ムクドリ等は上位 3 種

に比べれば確認密度はかなり低くなっていた.ハシボ

(3)

A

A

B

B

C

C

D

D

E

E

F

F

2

各調査地点の環境写真(

A

F

ソガラスやムクドリは周囲の農耕地からの行き来も

あり,上空を通過する群れが頻繁に確認された.次い

でエナガやコゲラ,メジロ等は希に確認できない日も

あったが林の常連種として確認された.

調査日別では,春季の 3 月下旬∼4 月中旬では冬鳥

の残留組もあって 20 種以下の確認であったが,4 月

下旬∼5 月上旬の渡りの最盛期には夏鳥の渡来と旅鳥

の一時的な生息等により 23∼25 種が確認された.特

記すべきこととして,ノゴマ Erithacus calliope が植

込みの下薮で 3 個体確認された.これは北への渡り途

中に中継地として利用したものと思われる.秋季には

13∼15 種と少なく,渡り途中のメボソムシクイおよ

びセンダイムシクイ Phylloscopus occipitalis 以外は全

て留鳥であった.

本調査では 9 月中の確認密度は小さかった.これは

確認個体数が少なくなる夏季から,渡りが始る秋季前

の期間によるものと思われる.総じて,春季期間中で

は 45 種が,秋季期間中では 31 種の確認であったが,

(4)

ホトトギス ホトトギス ツツドリ Cuculus saturatus 夏 0.05 ブッポウソウ カワセミ カワセミ Alcedo atthis 留 キツツキ キツツキ アカゲラ Dendrocopos major 留 0.05 0.05 * コゲラ Dendrocopos kizuki 留 0.14 0.05 0.29 0.38 0.24 0.10 0.05 0.24 0.14 スズメ ツバメ ツバメ Hirundo rustica 夏 0.05 イワツバメ Delichon urbica 夏 セキレイ キセキレイ Motacilla cinerea 留 * ハクセキレイ Motacilla alba 留 * セグロセキレイ Motacilla grandis 留 0.05 0.10 0.05 0.05 サンショウクイ サンショウクイ Pericrocotus divaricatus 夏 0.05 ヒヨドリ * ヒヨドリ Hypsipetes amaurotis 留・漂 0.10 0.05 0.10 0.33 0.14 0.38 0.14 0.43 モズ モズ Lanius bucephalus 留 0.05 ツグミ ノゴマ Erithacus calliope 旅 0.10 ルリビタキ Erithacus cyanurus 冬・留 0.05 0.05 ジョウビタキ Phoenicurus auroreus 冬 0.05 0.05 0.19 0.14 0.14 0.05 0.05 0.05 クロツグミ Turdus cardis 夏 0.05 0.05 アカハラ Turdus chrysolaus 旅 0.05 シロハラ Turdus pallidus 冬 0.05 ツグミ Turdus naumanni 冬 0.05 0.10 0.24 0.71 0.14 ウグイス ヤブサメ Cettia squameiceps 夏 0.10 ウグイス Cettia diphone 留・漂 0.14 0.10 0.24 0.19 0.14 0.24 メボソムシクイ Phylloscopus borealis 旅・夏 エゾムシクイ Phylloscopus tenellipes 旅 0.10 0.33 センダイムシクイ Phylloscopus occipitalis 夏 0.10 0.14 ヒタキ キビタキ Ficedula narcissina 夏 0.10 エナガ * エナガ Aegithalos caudatus 留 0.48 0.52 0.43 0.43 0.14 0.52 シジュウカラ ヒガラ Parus ater 冬・留 0.24 ヤマガラ Parus varius 留 0.33 0.14 0.14 0.19 0.14 0.29 0.05 * シジュウカラ Parus major 留 0.52 0.86 0.71 0.43 0.43 0.43 0.38 0.43 0.29 ゴジュウカラ ゴジュウカラ Sitta europaea 冬・留 0.05 メジロ * メジロ Zosterops japonica 留 0.33 0.10 0.24 ホオジロ ホオジロ Emberiza cioides 留 0.05 アオジ Emberiza spodocephala 冬 0.05 0.14 0.19 0.19 0.19 0.29 0.57 アトリ アトリ Fringilla montifringilla 冬 0.05 * カワラヒワ Carduelis sinica 留 1.67 1.67 2.10 2.24 2.00 1.86 1.05 1.19 1.29 マヒワ Carduelis spinus 冬 ベニマシコ Uragus sibiricus 冬 ウソ Pyrrhula pyrrhula 冬・留 0.14 0.05 イカル Eophona personata 留 0.10 0.10 0.05 0.19 0.14 0.33 0.05 シメ Coccothraustes cocoothraustes 冬 0.10 0.29 0.05 0.19 0.19 0.24 0.24 ハタオリドリ * スズメ Passer montanus 留 1.29 1.48 1.62 1.76 2.14 1.24 1.14 0.52 1.38 ムクドリ * ムクドリ Sturnus cineraceus 留 0.43 0.24 0.43 0.29 0.43 0.33 0.62 0.86 カラス * ハシボソガラス Corvus corone 留 0.67 0.81 0.81 0.52 0.57 0.67 0.24 0.52 0.52 ハシブトガラス Corvus macrorhynchos 留 0.14 0.38 0.10 0.14 8目 24科 50種 調査日別確認密度 6.10 6.29 6.95 6.95 7.67 6.76 5.33 6.90 7.10 調査日別確認種数 14 20 17 17 16 18 17 25 23 *繁殖の可能性が高い種. †各調査日において,その種の総個体数を調査面積(21ha)で除した値. ‡確認密度の合計値を調査日数で除した値.

(5)

      05/05 5/12 5/19 5/28 6/7 6/15 6/27 9/14 9/19 10/1 10/11 10/17 10/24 11/4 11/10 11/18 11/30 12/10 12/19 平均確認 順位 曇り 曇り 晴れ 曇り 曇り 晴れ 曇り 晴れ 曇り 曇り 晴れ 曇り 曇り 曇り 晴れ 曇り 曇り 曇り 曇り 密度‡ 0.05 0.00 0.10 0.05 0.05 0.01 0.1 0.05 0.14 0.05 0.10 0.38 0.04 0.05 0.05 0.05 0.01 0.05 0.00 0.19 0.24 0.14 0.14 0.05 0.14 0.29 0.05 0.19 0.05 0.05 0.05 0.05 0.08 0.00 0.05 0.05 0.00 0.00 0.1 0.05 0.10 0.10 0.05 0.10 0.24 0.14 0.14 0.14 0.05 0.14 0.33 0.19 0.05 0.13 9 0.48 0.24 0.19 0.38 0.19 0.10 0.10 0.06 0.10 0.00 0.05 0.10 0.01 0.10 0.10 0.05 0.10 0.05 0.05 0.02 0.05 0.05 0.05 0.05 0.10 0.19 0.24 0.24 0.19 0.24 0.10 0.29 0.14 0.14 0.08 0.00 0.14 0.10 0.43 1.67 0.71 1.00 0.33 0.33 7.29 7.14 1.76 1.71 1.67 1.76 2.14 1.29 2.24 1.19 2 0.05 0.05 0.05 0.01 0.14 0.05 0.01 0.00 0.05 0.10 0.03 0.05 0.01 0.00 0.05 0.19 0.01 0.14 0.10 0.05 0.05 0.00 0.1 0.19 0.24 0.24 0.48 0.33 0.09 0.05 0.05 0.00 0.33 0.03 0.05 0.01 0.05 0.01 0.29 0.10 0.19 0.14 0.29 0.29 0.14 8 0.01 0.05 0.05 0.33 0.33 0.19 0.10 0.29 0.29 0.29 0.29 0.19 0.48 0.57 0.76 0.38 0.90 0.29 0.19 1.00 0.10 0.05 0.41 5 0.00 0.10 0.14 0.33 0.10 0.29 0.33 0.19 0.14 0.14 0.24 0.10 0.14 0.19 0.14 0.12 10 0.05 0.10 0.01 0.19 0.10 0.05 0.10 0.14 0.05 0.10 0.08 0.19 0.01 1.24 1.05 0.90 0.90 1.19 0.71 0.62 0.33 0.19 0.67 0.14 0.62 0.71 1.10 1.57 1.62 1.43 3.52 1.10 1.24 1 0.19 0.01 0.05 0.00 0.01 0.33 0.05 0.10 0.14 0.05 0.14 0.29 0.14 0.05 0.19 0.09 0.29 0.06 1.33 1.00 1.10 1.19 1.90 1.43 0.86 0.10 0.19 0.62 0.52 0.71 0.67 0.76 0.62 0.43 0.57 0.19 0.96 3 0.67 0.52 0.38 0.43 0.90 1.10 0.10 0.38 1.43 0.19 0.10 0.14 0.14 0.36 6 0.43 0.14 0.38 0.43 0.76 0.43 1.19 0.19 0.76 0.24 0.52 0.38 0.52 0.38 0.57 0.62 0.33 0.29 0.48 0.51 4 0.1 0.10 0.10 0.14 0.14 0.14 0.19 0.29 0.19 0.33 0.19 0.24 0.05 0.10 0.05 0.43 0.33 0.14 7 7.29 4.19 4.19 6.24 6.38 5.95 4.52 1.81 2.00 4.00 11.67 10.71 4.95 5.90 5.86 5.76 7.71 7.00 4.33 6.09 24 16 13 16 12 14 13 11 10 15 15 12 13 16 13 15 16 13 7               

(6)

ツツドリ 0.15 0.02 0.04 カワセミ 0.29 0.05 0.07 アカゲラ 0.14 0.14 0.05 0.07 コゲラ 0.99 2.21 9 1.54 9 4.03 7 2.63 1.54 2.15 9 0.86 6 ツバメ 0.99 0.44 1.26 10 0.21 0.40 2.24 9 0.92 0.29 イワツバメ 0.28 0.05 0.04 キセキレイ 0.20 0.29 0.08 0.07 ハクセキレイ 0.40 0.98 0.23 0.21 セグロセキレイ 0.40 0.88 2.93 6 2.12 9 0.61 0.84 1.30 0.64 10 サンショウクイ 0.20 0.03 0.04 ヒヨドリ 28.17 1 25.33 1 12.57 3 8.69 4 21.01 1 21.26 1 19.51 2 0.89 5 モズ 0.42 0.20 0.10 0.14 ノゴマ 0.20 0.29 0.40 0.14 0.17 0.11 ルリビタキ 0.40 0.07 0.07 ジョウビタキ 0.40 0.59 0.64 1.41 0.28 0.55 0.36 クロツグミ 0.15 0.40 0.09 0.11 アカハラ 0.21 0.04 0.04 シロハラ 0.20 0.44 0.28 0.15 0.11 ツグミ 0.20 0.74 1.12 2.33 8 1.41 0.97 0.29 ヤブサメ 0.15 0.14 0.05 0.04 ウグイス 1.19 9 1.91 0.14 1.48 3.64 7 1.40 1.63 0.43 メボソムシクイ 0.15 0.21 0.06 0.07 エゾムシクイ 0.79 0.74 0.61 0.56 0.45 0.11 センダイムシクイ 0.40 0.15 0.40 0.14 0.18 0.11 キビタキ 0.20 0.15 0.20 0.09 0.07 エナガ 0.79 4.12 6 0.98 1.91 9 3.84 6 1.82 2.24 7 0.43 ヒガラ 0.42 0.42 0.00 0.14 0.04 ヤマガラ 0.20 1.18 0.28 3.23 9 0.14 0.84 0.29 シジュウカラ 7.14 4 5.30 5 2.93 6 6.78 6 13.13 3 7.13 5 7.07 5 1.00 1 ゴジュウカラ 0.20 0.03 0.04 メジロ 3.17 6 2.06 0.70 0.64 3.23 9 1.96 10 1.96 10 0.61 ホオジロ 0.60 0.14 0.12 0.11 アオジ 1.19 9 2.21 9 1.06 1.01 2.52 8 1.33 0.50 アトリ 0.20 0.56 0.13 0.07 カワラヒワ 22.02 2 15.76 3 29.47 1 17.16 2 20.40 2 16.36 3 20.20 1 1.00 1 マヒワ 0.81 0.13 0.04 ベニマシコ 0.20 0.03 0.04 ウソ 0.60 0.15 0.12 0.07 イカル 0.60 1.47 1.68 8 1.06 3.43 8 0.56 1.47 0.61 シメ 0.60 2.06 0.28 1.91 0.81 0.14 0.97 0.29 スズメ 7.14 4 15.91 2 19.83 2 23.94 1 7.88 4 17.34 2 15.34 3 0.96 4 ムクドリ 1.77 11.03 4 13.77 3 2.42 6.15 6 5.86 6 0.75 8 ハシボソガラス 14.48 3 6.33 4 8.38 5 8.26 5 4.65 5 8.95 4 8.51 4 1.00 1 ハシブトガラス 2.78 7 2.65 8 1.26 10 0.85 1.21 4.20 7 2.16 8 0.75 8 総計 504 679 716 472 495 715 種数 33 34 25 23 29 32 †各調査地毎にその種の個体数を全個体数で除した値. ‡優占度を6地点で平均したもの. §その種が確認された日数割合.

(7)

平均確認密度では春季は 6.18 で,秋季は 5.98 と殆ど

差はなかった.ただ 10 月にはヒヨドリの大群が見ら

れ渡り時期の賑わいを印象付けた.

平均優占度(調査地点ごとにその種の個体数÷全種

の総個体数を算出し,6 地点で平均したもの)を表 2

に示した.上位 10 種は平均確認密度のそれと全く同

じ種で,その順位も7位のエナガ Aegithalos caudatus

が 8 位のハシブトガラスと入れ替わっただけであっ

た.1 位のカワラヒワと 2 位のヒヨドリは殆ど同じで

あり,他種に比べても飛び抜けて高かったが,これら

は上空を群れで飛ぶことが多く,ダブルカウントした

可能性もある.各調査地点の特徴的なところを挙げる

と,A および B 地点では高木常緑樹と落葉樹との混交

林が目立ち,林内から夏鳥の囀りが聞こえるなど 33

∼34 種と多かった. C 地点は主に芝生地であり上空

を飛ぶムクドリやヒヨドリ等が多く,また疎らなケヤ

キにはカワラヒワの群れが度々確認されたので,種数

は少なかったが個体数は最も多かった.D 地点はクヌ

ギの単純林の環境であり種数および個体数ともに少な

かった.E 地点はサクラ園や針葉樹の混交林が主でカ

ラ類が多かった.F 地点は常緑樹や噴水池等多様な環

境であり種数および個体数も多かった.

出現率(その種の出現日数÷全調査日数)を表 2 に

示した.調査日にはシジュウカラ,カワラヒワ,ハシ

ボソガラスの 3 種が毎回確認され,スズメは 1 日だけ

聞けなかった程度の差であった.他にコゲラ,キジバ

ト Streptopelia orientalis,セグロセキレイ Motacilla

grandis など農耕地や里地に生息する種が上位 10 種を

占めていた.この他,希な記録ではあるが 2006 年 12

月にヤツガシラ Upupa epops が確認されたことがあ

る.またトラフズク Asio otus の記録もある(私信).

今回の調査から,里地にありながら変化に富んだ里

山の林相を持つ総合グリーンセンターは,多くの野鳥

にとって重要な生息環境であることが示唆された.こ

の結果を自然環境の保全に繋げていくことが大切であ

り,また今後も継続した調査が必要であろう.

引用文献

福井県.2002.福井県の絶滅のおそれのある野生動

物(福井県レッドデータブック(動物編).福井

県福祉環境部自然保護課,福井市.

福井県自然環境保全調査研究会鳥獣部会(編)

.1998.

福井の鳥とけものたち.福井県県民生活部自然保

護課,福井市.

大迫義人・納村力・多田雅充.1996.福井県の丘陵

地における鳥類相の効率的な調査日数と調査時

期.福井県自然保護センター研究報告(Ciconia).

5:39-45

柳町邦光.1996.福井市羽坂林道周辺の鳥類相とそ

の経年変化.福井県自然保護センター研究報告

(Ciconia).5:19-28.

柳町邦光.2006.足羽山鳥獣保護区の鳥類相につい

て.福井市自然史博物館研究報告.53:67-72.

図 1 調査地の概略図 期である 3 月〜6 月とし,秋季は渡り時期と冬鳥の渡 来時期である 9 月〜12 月に設定し,調査日数は延べ 28 日間実施した. 調査はスポットセンサス法で実施した.調査範囲は 各地点から半径約 50m の範囲内およびその上空とし, 10 分間に見聞きした鳥類の種類と個体数を,10 倍の 双眼鏡および 60 倍の望遠鏡を用いて記録した.ただ し,上空を飛ぶ個体は他地点との重複カウントされた 可能性がある.調査時間は,日の出時刻の約 30 分前 から 1 時間 30 分ほどの間に実

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