0.6 0.8 1.0 1.2 1.4 1.6 1.8 2010/1 2011/1 2012/1 2013/1 2014/1 (倍) (年/月) シンガポール 香港 日本 90 95 100 105 110 115 120 125 14/1 14/2 14/3 14/4 14/5 14/6 14/7 14/8 (年/月) 香港 121.9 シンガポール 113.7 米国 121.2 日本 110.9 2014年10月3日
アジアREIT市場の動向と今後の見通し
~アジアREITの投資環境(2014年8月末現在)~
※上記は過去のデータであり、将来の運用成果を示唆あるいは保証するものではありません。■ アジアREIT市場規模の拡大
マーケットレポート
アジアREIT投資への3つのポイント
①好調が続く不動産ファンダメンタルズ
~投資環境を確認~②投資対象としてのアジアREIT
~「価格上昇期待」と「配当利回り」~③今後のアジアREITの見通し
~インドREIT制度導入~ (図3)シンガポールと香港のREIT市場の概況引き続き好調なアジアREIT市場
アジア各国・地域のREIT市場は、年初から総じて堅調 に推移しています(図1参照)。 なかでも、香港は6月の中国製造業購買担当者景気指 数(PMI)に改善がみられ良好な内容だったことや、政策 期待によって中国の株式市場が上昇していたことから、 他の国や地域に比べて大幅に上昇し、米国を上回る水 準に達しています。シンガポールもオフィスと商業施設の 事業環境は総じて堅調に推移しています。 上昇傾向が続いているREIT市場ですが、シンガポール および香港のPBR(株価純資産倍率)を見ると1倍程度の 水準が続いています(図2参照)。■ 好調なパフォーマンスのアジアREIT市場
日本を除くアジアでは、シンガポール・香港・マレーシ ア・韓国・台湾・タイでREIT制度が導入されています。現 在のアジアREIT市場での時価総額で見ると、シンガポー ルと香港の比率が高く、2014年8月末現在のアジアREIT 市場(日本、韓国、タイ除く)の時価総額約550億ドルのう ちシンガポールは約6割、香港は約3割とこの2市場で全 体の9割を占めています。また他の国においても着実に 市場規模は拡大しています。 2013年のREITの新規上場はシンガポールで13銘柄、 香港で3銘柄です。2014年に入って足もとまでシンガポー ルで4銘柄上場されており、今後も市場規模の拡大が期 待されます。 (図1)各国・地域のREIT指数の推移 (2014年1月1日~2014年8月29日、日次) ※S&P REIT指数(現地通貨ベース、配当込み、為替ヘッジなし)の各国・ 地域のデータを2014年1月1日を100として指数化 (出所)S&P社のデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成 ※用途別構成比、時価総額、銘柄数は2014年8月末現在のS&P REIT指数の各国 インデックス、時価総額は2014年8月末の為替データを基に三井住友トラスト・ アセットマネジメントが円換算しています。 (出所)S&P社のデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成 (図2)各国・地域のPBRの推移 (2010年1月末~2014年8月末、月次) (出所)S&P社のデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成 (時価総額) 約3.3兆円 (銘柄数) 27 物流・産業用施設 28.1% ホテル&リゾート 5.7% ヘルスケア 3.7% 住居用施設 3.3%■ 各アジアREIT市場の概況
用途別構成比では、シンガポールでは物流・産業用施 設や商業施設を中心に比率が高く、香港ではショッピン グモールなどの商業施設が約9割を占めるなど市場ごと で投資資産に特徴があります(図3参照)。 引き続き好調なアジアREIT市場ですが、今後、投資を 考える上で3つのポイントをご説明いたします。 <シンガポール> <香港> 分散型 2.1% ホテル&リゾート 1.3% (時価総額) 約1.9兆円 (銘柄数) 8当資料は、三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではなく、 証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。当資料のお取扱いについては最終ページをご覧ください。 0 5 10 15 20 25 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 2011 2012 2013 2014 (%) (年) オフィス 商業施設 ※上記は過去のデータであり、将来の運用成果を示唆あるいは保証するものではありません。 シンガポール、香港 とも上昇傾向
好調が続く不動産ファンダメンタルズ ~投資環境を確認~
POINT1
■ 中国景気の影響を受けるも概ね堅調に推移
<香港> 香港のオフィス市場は、元々大規模なスペースを確保 することが難しいことに加え、中国企業の進出などによ る需要の回復によって空室率は低下、賃料水準に関し ても高水準を維持しています(図4参照)。 さらに、2014年10月には香港証券取引所と上海証券取 引所の相互乗り入れ制度が開始する予定であるため、 金融セクターからの需要拡大が期待されます。 商業施設は2014年3月以降、高額品の売上低迷による 小売販売額の減少が見られるものの、中国本土からの 訪問者による生活必需品の購入は堅調に推移している ことや、中国景気に持ち直しの期待があることから、総じ て安定的な賃料収入が続くものとみています(図4参照)。 0 50 100 150 200 250 00/12 02/9 04/6 06/3 07/12 09/9 11/6 13/3 (年/月) オフィス 商業 (図5)シンガポール賃料の推移 (2000年10-12月期~2014年4-6月期、四半期) ※オフィス・商業は中央地区の全エリア、2000年10-12月期を100として 指数化 (出所)Bloombergのデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント 作成 0 50 100 150 200 250 00/12 02/9 04/6 06/3 07/12 09/9 11/6 13/3 (年/月) オフィス 商業 (図4)香港賃料の推移 (2000年10-12月期~2014年4-6月期、四半期) ※オフィスは上環地区~中心地区、商業は公表元の選定基準に基づくエリア、 2000年10-12月期を100として指数化 (出所)Bloombergのデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成 (図6)シンガポールのオフィスおよび 商業施設の空室率の推移 香港 シンガ ポール ※上記は中心オフィスゾーンをわかりやすく示したイメージ図であり、 賃料推移の対象地域と必ずしも一致するものではありません。 (2011年1-3月期~2014年4-6月期、四半期) ※オフィスおよび商業施設は公表元の選定基準に基づくエリア (出所)URA(シンガポール都市再開発庁)のデータを基に三井住友トラスト・ アセットマネジメント作成 <シンガポール> シンガポールREITの第2四半期決算は概ね市場コンセ ンサス並みでした。DPU(一口あたり分配金)成長率は前 年同期比+3%程度となりました。これはAEI*や物件取得 が一段落したことによるものです。 主要なオフィスの稼働率は幅広い業種で強い需要に支 えられ、引き続き高い水準で推移しており、今後も高稼 働の状況が続くとみられます。 オフィス賃料は前年同期、前四半期比のいずれにおい ても上昇傾向にあり、良好な状態と言えます(図5参照)。 また、2014年から15年にかけても供給は限定的であるた め、引き続き高い稼働状況が見込まれます。 商業施設は、買い物客数やテナントの売上動向によっ てまちまちですが、総じて賃料が安定しています(図5参 照)。空室率からは2013年第4四半期は期ズレ等の理由 により物件の供給量が需要に対して少なかったため一 時低下していますが、2014年第2四半期では改善してお り、総じて堅調に推移しています。今後も景気動向が注 目されます(図6参照)。 * AEI(アセット・エンハンスメント・イニシアティブ)とは 物件価値の維持・向上を図るために大規模修繕や設備投資を行うこと。2 / 5
5.4 4.2 3.3 3.6 5.1 2.3 1.9 0.5 2.3 3.3 0 2 4 6 8 シンガポール 香港 日本 米国 オーストラリア (%) REIT配当利回り 10年国債利回り 【インドREITについて】 本年8月10日、インド証券取引委員会はREITの組成に関する国内規制を承認し、同国におけるREIT制度が正式に導入されま した。今回発表されたインドにおけるREITの規制に関する主な項目は以下のとおりです。 1.全てのREITは上場する必要があり、投資先はオフィスビルなど商業用物件のみ。 2.REIT組成の最小資産規模は50億インドルピー(約86億円)。 3.REITが保有する資産価値の80%以上が、既に完成して収益をあげている物件に帰属している必要があり、 REITが未完成物件へ投資できるのは保有資産の10%まで。 など ※上記は過去のデータであり、将来の運用成果を示唆あるいは保証するものではありません。
今後のアジアREITの見通し ~インドREIT制度導入~
3
日本 韓国 中国 台湾 香港 フィリピン インドネシア マレーシア シンガポール インド パキスタン REIT制度が導入されている国・地域 今後REIT制度の導入が検討されている国・地域 (図8)アジア地域のREIT制度の導入状況 (出所)不動産証券化ハンドブック2014および各種資料を基に三井住友トラスト・ アセットマネジメント作成 タイ アジアREITの業績は、今後も引き続き堅調に推移 するものと思われます。実際、今年7月から8月にか けて発表された香港やシンガポールの第2四半期 (4-6月期)決算も総じて堅調に推移していることが うかがえる内容でした。2014年後半から来年にかけ ても、引き続きアジアの高い経済成長率に支えられ、 不動産市況は堅調に推移することが見込まれます。 また、不動産施設の供給量が限定的であるため、 今後の賃料上昇が期待できる状況にあります。 香港やシンガポールだけでなく、他のアジアの国 や地域でも経済規模の拡大を受けて、新たにREIT 制度の導入や検討が進められています(図8参照)。 この8月にはインドにおいてREIT制度が発足してお り、REITを通じた同国の不動産市場の整備に寄与 するものと思われ、アジアREIT市場の拡大が期待 されます。 スリランカ POINT アジアREITのリスクプレミアム(配当利回りと10年 国債利回りの差)は、他の先進国REITのリスクプレ ミアムよりも依然として高い水準にあります(図7参 照)。アジアREITの配当利回りは、アジアの経済成 長に伴う不動産市場の拡大や堅調な不動産市況を 受け、一株あたりの配当金増加が見込めます。 今後、米国における量的金融緩和の段階的縮小 による金利上昇影響を注視する必要はあるものの、 アジアREITの債務比率は相対的に低水準で、保守 的な運営をしているため他地域に比べ強い耐性が あります。先進国REITのリスクプレミアムと比較して も、優位性は持続するものと考えられます。投資対象としてのアジアREIT
~「価格上昇期待」と「配当利回り」~ POINT2
(図7)各国・地域のREITと10年国債利回り比較■ 配当利回りは引き続き堅調に推移
※REITの利回りはS&P REIT指数の各国・地域の配当利回り ※データは小数点以下第2位を四捨五入しています。 (出所)S&P社のデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成 (2014年8月末現在) 利回り差 3.1% 利回り差2.4% 利回り差 2.9% 利回り差1.2% 利回り差 1.8%■ 各国の不動産市況は拡大傾向
当資料は、三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではなく、 証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。当資料のお取扱いについては最終ページをご覧ください。 ※上記は過去のデータであり、将来の運用成果を示唆あるいは保証するものではありません。
(ご参考) シンガポールのREIT投資法人による保有物件事例
【概要】 シンガポールを代表する複合型REIT。商業施設、オフィス双方に資産を持つ ことにより「相乗効果を生み出すREIT」を目指す。 【主要資産の状況】 サンテック・シティモールは、2012年以来の改装はほぼ完了し、賃 料25%アップを見込む。 【商業施設の状況】 中国からの観光客減少はあるものの、改装により顧客数は改善 傾向にある。 【オフィスの状況】 2014年第2四半期の稼働率は99.4%とグレードAオフィス平均の 90%台半ばに比べて高水準。【サンテック・シティモールの主なテナント】 Cold Storage Singapore (1983)(スーパー)、 H&M(ファッション)など REIT価格の推移 世界最大の噴水「富の噴水」がある シンガポール最大のショッピングモール (主要資産)サンテック・シティモール (2010年1月末~2014年8月末、月次) 【概要】 アジア最大のヘルスケアREIT。賃料収入が比較的安定しており、セクターの 中でも景気動向に左右されない特徴がある。 【主要資産の状況】 シンガポールでは3件病院を保有し総資産の約6割を占める。30 年のマスターリース契約、CPI(消費者物価指数)+1%での賃料改定スキームがある。 【資産状況(日本)】 2009年以降、日本での物件取得を進めており現在43件で総資産 の約3割を占め大半が高齢者福祉施設。物件入れ替えなど行い資本投資効率化を進め ている。 【その他海外投資】 オーストラリア、マレーシアなどに人口高齢化を見据え進出予定。 【主な保有不動産(日本)】 ボンジュール横浜新山下(神奈川県)、パーマリィ・イン明 石(兵庫県)など REIT価格の推移 1979年に完成したシンガポール最大の 医療施設 (主要資産)マウント・エリザベス病院 1口あたり配当金の推移 (2010年1月末~2014年8月末、月次) (2010年~2013年、年次) (出所)三井住友信託銀行およびBloombergのデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成
<サンテック・リート(商業施設)>
<パークウェイ・ライフ・リート(ヘルスケア)>
(出所)三井住友信託銀行およびBloombergのデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成 0 2 4 6 8 10 12 2010 2011 2012 2013 (年) (シンガポール・セント) 0.5 1.0 1.5 2.0 2.5 2010/1 2011/1 2012/1 2013/1 2014/1 (年/月) (シンガポール・ドル) 0.5 1.0 1.5 2.0 2.5 3.0 2010/1 2011/1 2012/1 2013/1 2014/1 (年/月) (シンガポール・ドル) ※上記はREITのファンドへの組み入れを保証するものではありません。また、個別銘柄への投資を推奨するものではありません。 1口あたり配当金の推移 (2010年~2013年、年次) 0 2 4 6 8 10 12 2010 2011 2012 2013 (年) (シンガポール・セント) マウント・エリザベス病院4 / 5
【 ご留意事項 】 ● 当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが投資判断の参考となる情報提供を目的として作成したもので あり、金融商品取引法に基づく開示書類ではありません。 ●ご購入のお申込みの際は最新の投資信託説明書(交付目論見書)の内容を必ずご確認のうえ、ご自身でご判断 ください。 ●投資信託は値動きのある有価証券等(外貨建資産には為替変動リスクを伴います。)に投資しますので基準価 額は変動します。したがって、投資元本や利回りが保証されるものではありません。ファンドの運用による損益 は全て投資者の皆様に帰属します。 ●投資信託は預貯金や保険契約とは異なり預金保険機構および保険契約者保護機構等の保護の対象ではあり ません。また、証券会社以外でご購入いただいた場合は、投資者保護基金の保護の対象ではありません。 ●当資料は信頼できると判断した各種情報等に基づき作成していますが、その正確性、完全性を保証するもので はありません。また、今後予告なく変更される場合があります。 ●当資料中の図表、数値、その他データについては、過去のデータに基づき作成したものであり、将来の成果を示 唆あるいは保証するものではありません。 ● 当資料で使用している各指数に関する著作権等の知的財産権、その他の一切の権利はそれぞれの指数の開 発元もしくは公表元に帰属します。