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2. 学習指導過程 学習活動 留意点 導 1. 資料と本時ねらう価値への導入を図る 生徒の価値の傾向をつか 入 学校生活の中で大失敗をした経験があるか /23 む 部活動中 授業中 休み時間 自分がしたことのある大 その他 ( 家庭で ) 失敗から ゆうちゃん その失敗は取り返しがつく つまり償える

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Academic year: 2021

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3年A組 道徳学習指導案 平成17年10月20日 第4校時 授業者 熊崎 留理子 1. 主題構成表 主題名 誠実に生きる (中学校3年) 資料名 「 償い 」 ■ 内容項目 1ー(3) ■ 資料の分析 自律の精神を重んじ、自主的に考 ■ 価値の分析 ・ ある青年が交通事故で誤っ え、誠実に実行しようとする態度を ・ 学校生活においても、家庭 て人の生命を奪ってしまい、 育てる。 生活においても、謝罪するこ 誠実に償う日々を送っている。 とはあっても、その場限りで 夫の生命を奪われた妻は、青 ある こと が多 い 「 ごめん な。 年の心(誠実さ)を分かりつ さい」と言えば、それで済む つも受け入れられず、割り切 ■ 生徒の実態 と思っている さらにその後。 、 れない思いを抱いていた。そ ・ 服装について、自分勝手な判断 その反省を生かして生活を改 んなある日、妻は青年にあて でだらしない格好をしている生徒 めていくことはまれである。 一通の手紙を送った。 が少数いる。仲間から注意されて ・ 未成年であることで多くの ・ 誠実に謝罪する彼の姿に心 もなかなか直せない。 ことが許される中学生にとっ を動かされながらも青年を許 ・ 授業において反応が乏しい。自 て、責任の重さを自覚し謝罪 すことができない奥さん、ま 分の意見に自信が持てない。誰か しても受け入れてもらえない た彼女の優しさを感じながら が手を挙げることを待っている。 苦しさ、それでも心を尽くし 自分自身を許せない青年。こ ・ 生徒会や学級の仕事をやり切ろ て謝罪する主人公の生き方は の二人の姿を通して生きるこ うという意欲はあるが、自分の決 心をうつものがある。 と(許すこと)の難しさや誠 めたことを実行し、その後の結果 ・ 誠実に 生き る」と は、自 ら「 実に生きることのすばらしさ に責任が持てないところがある。 考え判断し、自分の行為の結 に共感させたい。 果に責任を持つことであると ・ 人間の優しさと温かさを感 ■ 要因となる意識 考える。心を尽くして誠実に じ、人間の弱さ・醜さを克服 ・ 自分がやらなくても誰かがやっ 生きる主人公の姿勢を学び、 して生きていく ゆうちゃん「 」 てくれるだろうという甘えがある。 これからの1人ひとりの生き の生き方に視点をあて、誇り ・ 責任が自分一人にかかってくる 方につなげたい。 と希望を持って誠実に生きる ことを避ける。 大切さを感じ取らせたい。 ・ やりっ放しでも済んでいくと思 っている。 ■ ねらい 自己の責任を感じて心を尽くし償おうとする主人公の生き方を通して、自らも誠実に生きようとする心 情を育てる。 ■ 展開の構想 ■基本発問(◎中心発問) ・ 自分たちの大失敗を振り返る中で、どのよう な謝罪をし、謝った後の行動を想起させる。 ○「ゆうちゃん」はどういう考えで床に頭をこす ・ 「人殺し、あんたを許さない」という被害者 りつけて謝ったり、7年間もの間仕送りをした の足元で 泣きながら頭を床にこすりつける ゆ、 「 んだろう? うちゃん」の姿勢、自分が犯してしまった過ち ◎ 奥さんから手紙をもらったゆうちゃんは許さ に、薄い給料袋の封も切らないで郵便局に飛び れたのだろうか。 込んでいく「ゆうちゃん」の生き方について考 ○今まで自分がしてきた失敗のあと、自分はどう えさせたい。 過ごしてきただろう。これからどのように生活 ・ 自己の責任を感じて、心を尽くして償おうと していこうと思いますか。 する「ゆうちゃん」の姿に共感させたい。

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2.学習指導過程 学習活動 留意点 導 1.資料と本時ねらう価値への導入を図る ○生徒の価値の傾向をつか 入 ○ 学校生活の中で大失敗をした経験があるか。 /23 む。 部活動中 授業中 休み時間 ・自分がしたことのある大 その他(家庭で) 失敗から 「ゆうちゃん」、 その失敗は取り返しがつく、つまり償えると思いますか。 の失敗につなげる。 展 2.資料を視読し、主人公「ゆうちゃん」の気持ちや考え方に ○主人公を明示し、あらす 開 ついて話し合う。 じと価値への方向づけを 前 ① この資料を読んでどんなことを感じましたか。 する。 段 感想を発表しよう。 ○主人公の生き方や考え方 ・謝ってそれで終わりということが今まで多かった この場合。 、 に共感する所に線を引き 人の命を奪ってしまったことで許されることはないのかもし ながら読む れないが、ゆうちゃんは謝り続けている。 ・資料を配布 ・7年もの長い間、自分の給料を仕送りするなんて考えられな い 自分なら事故の時に謝ってそれで終わってしまうと思う。 。○資料について感想を書く。 ・ゆうちゃんが一生懸命謝ることで奥さんの心の氷が溶けてい ・ ゆうちゃんが自分の失敗 くのがわかった。自分の最愛の夫を亡くした奥さんの「許さ のあと取った行動に注目 ない」気持ちはだんだん薄くなっていくのではないか。 させる。 ・命がけで謝るゆうちゃんはすごい。 ② ゆうちゃんどういう考えで床に頭をこすりつけたり、7年 ○理由も問うことで生徒自 間もの間仕送りを続けたんだろう。 身も自覚していない考え ・許されることはないのかもしれないけれど 「取り返しのつか、 や価値観を引き出す。 ないことをしてしまった」という気持ちを伝えたかった。 ・自分の命を捧げるつもりだった。 ・いくら「ごめんなさい」と言ったところで、気持ちはなかな か伝わらない。それを形にしたものが、薄い給料袋を封も切 らずに郵便局へ飛んでいく姿なのだと思うし 7年間もの間、 、 ずっと仕送りするお金で表したかったのだと思う ・ ごめんなさい、許してください」と言う気持ちを精一杯表し「 たかった。 ○奥さんから手紙をもらっ 展 ③ 「ゆうちゃん」は許されたのだろうか。 たことで僕の部屋へ泣き 開 ・許された (法的な責任は果たしている)。 ながら走り込んできたゆ 後 ・奥さんは許したが、彼自身が許さない。 うちゃん、しゃくりあげ 段 ・許されたと思いたい。 ながら手紙を抱きしめて ・償い切れていない。一生罪を背負って生きて行かねばなら いるゆうちゃんの気持ち ない。 に共感させる。 ・申し訳ないことをしたという誠意は通じたと思う。しかし 自分が犯した過ちについて全て責任がとれたとは言えない だから、自分の中では償い続けねばならない。 《補助発問》 彼の罪は消えたのだろうか? ・失敗をした後の自分の行 3.価値の内面的自覚を図る 動を振り返らせ、これか ○ 今まで自分がしてきた失敗のあと、自分はどう過ごしてき らの自分の生活に生かす ただろう。これからどのように生活していこうと思います か。 ・今まで、失敗してもその時さえ過ごせばいいと思っていた ・多様な場面で振り返って 自分の失敗を真剣に受け止めていきたい。 いる生徒を意図的に指名 ・失敗すると、失敗した自分が嫌なので失敗したことを忘れ する。 ようとしていた。忘れようとしても忘れられない失敗は二 度とすることがなかったけれど、すぐに忘れた失敗は何度 も繰り返すことがあった。自分のいい加減さをこれから見 つめていきたい。 ○導入時の生徒の価値の ・失敗は、自分さえ忘れれば消えていくものだと思っていた 向との変容を確認する。 でも、大抵は相手がいる。失敗をした後の自分を見つめる 相手がいることを忘れてはいけないと思った。言葉だけで 謝ってもその後の自分の行動で、本心での謝罪なのかどう なのかがわかると思う。 ・失敗が自分だけに及ぶ場合であっても、失敗をした自分は 隠せない。失敗を真摯に受け止めて生活したい。 ・実際の経験を語る。弱さ 醜さと強さ、気高さを併 4.教師の説話 せて語りきる。同じ人と ○ 今までの自分の経験の中から、失敗を十分償えないではい して道徳的実践意欲を高 るが今もそれを忘れないで生活している気持ちを吐露する。 められるように語る。

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3.道徳の時間(本時)と他の教育活動との関連 〈場の内容〉 〈生徒の意識〉 〈指導・援助〉 ・自分が選んだ係の責 任を果たしたい。 ・呼びかけはするが、 なかなか言うことを 聞いてくれない仲間 の姿に活動の意欲を 失っている。 ・自分の考えに自信が 持てず、積極的に活 動ができない。 ・○○さんは、班やク ラスがよくなるた めに指摘をしてい る。 ・僕も自分の仕事に責 任を持とう。 ・今の自分はいいかげ んだなあ。 ・自分も係の仕事を全 うしたい。みんなの 役に立ちたい。 ・班の目標や学級目標 達成のためにがん ばろう。 道徳の授業 「償い」 内容項目1−(3) 自律の精神を重ん じ、自主的に考え、 誠実に実行しようと する態度を育てる。 ・言いにくいこともあ ったが、班やクラス をよくするために がんばった。 ・係活動でつけた自信 を授業にもっと活 かそう。 《学級活動》 「後期学級組織」について ・班長(プロ局)の立候補 者に班、クラスをどのよ うに まとめていきたい か願いを述べさせる。 ・それぞれ自分が活動した い局(委員会)での目標 を持たせる。(第1回の 生徒会で発表) ・プロ局を中心に、各班の 月目標を立てる。各班の 目標達成のために、重点 項目を考える。 《日常生活》 班活動・局活動 ・班において、積 極的に自分の役 割を果たそうと 取り組んでいる 姿や、各班で決 めた目標具現の ための活動を把 握する。 終わりの会 ・各班で決めた重 点項目が達成で きたかどうか確 かめる。 ・班会・局会で自 分の願いを語ら せる。その願い を価値づける。 ・班活動や局活動に おいて、自分の活 動に責任を持ち最 後までやりきって いるか、自主自律 に関わる項目に視 点を与え、自分の 行動の振り返りを 促す。 ・終わりの会で各班 の1日の振り返り 点 検 表 を 活 用 す る。 ・どんな気持ちから そうしているか自 分の願いを伝え、 班やクラスに必要 なことを考えさせ る。 ・自分が犯してしま った過ちに誠実に 向き合う主人公の 生き方について考 えさせる。 ・心を尽くして自分 の失敗に向き合う 主人公の生き方に 共感させる。 《行事》 生徒総会 ・自分が所属する局の活動 方針を知ってもらう。ま た他局の方針を知り、積 極的に協力ができるよう 活動意欲を高める。 ・自分の係活動を振 り返る。 ・自分が決めたこと に対して誠実に向 き合っていくこと を学級全体で確認 する。 《学級活動》 ・班ごとに目標達成のための重点項目の見直し をする。自分はどのような活動をしていくの か、仲間の活動をどのように支えるのか明ら かにし班目標達成の見通しを持つ。

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月末 に なると ゆうちゃ ん は 薄 い 給料袋 の 封 も 切 らずに 必 ず 横町 の 角 に ある 郵便局 へ 飛 び 込 ん で ゆ く の だ っ た 仲間 は そ ん な 彼 をみ て み ん な ﹁貯金 が 趣味 の し み っ た れた 奴 だ ﹂と 飲 ん だ 勢 い で あざ 笑 っ て もゆうち ゃ ん は ニ コ ニ コ 笑 うば か り 僕 だ け が 知 っ て い るの だ 彼 は こ こ へ 来 る 前 に た っ た 一度 だ け た っ た 一度 だ け 哀 し い 過 ち を 犯 し て し ま っ た の だ 配達帰 り の 雨 の 夜 横断歩道 の 人影 に ブ レ ーキ が 間 に 合 わなか っ た 彼 は そ の 日 と て も 疲 れ て た ﹁人殺 し あん た を 許 さない ﹂と 彼 をの の し っ た 被害者 の 奥 さん の 涙 の 足元 で 彼 は ひ た すら 大声 で 泣 きなが ら た だ 頭 を 床 に こ すり つ け るだ け だ っ た そ れか ら 彼 は 人 が 変 わっ た 何 もか も 忘 れて 働 い て 働 い て 償 い きれるは ずもない が せ め て も と 毎月 あの 人 に 仕送 り をし て い る

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今日 ゆうち ゃ ん が 僕 の 部屋 へ 泣 きなが ら 走 り 込 ん で きた し ゃ く り あげ なが ら 彼 は 一通 の 手紙 を 抱 き し め て い た そ れは 事件 か ら 数 え て よ うや く 七年目 に 初 め て あの 奥 さん か ら 初 め て 彼宛 に 届 い た 便 り ﹁ありが と う あなた の や さし い 気持 ち は と て もよ く わか り ま し た だ か ら ど うぞ 送金 は や め て く だ さい あなた の 文字 を 見 る 度 に 主人 を 思 い 出 し て 辛 い の で す あなた の 気持 ち は わか るけ ど そ れよ り ど うか もう あなた ご 自身 の 人生 を もと に 戻 し て あげ て 欲 し い ﹂ 手紙 の 中身 は ど うで もよ か っ た そ れよ り も 償 い きれるは ずもない あの 人 か ら 返事 が 来 た の が あり が た く て あり が た く て あり が た く て あり が た く て ありが た く て ﹁神様 ﹂っ て 思 わず 僕 は 叫 ん で い た 彼 は 許 された と 思 っ て い い の で す か 来月 も 郵便局 へ 通 うは ずの や さし い 人 を 許 し て く れて あり が と う 人間 っ て 哀 し い ね だ っ て み ん なや さし い そ れが 傷 つ け あっ て か ば い あっ て 何 だ か もらい 泣 きの 涙 が と ま らなく て と ま らなく て と ま らなく て と ま らなく て

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