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自衛隊施設整備 - 1 -

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自衛隊施設整備

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-事業概要及び論点等について

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事業概要及び論点等について

事 業 名 自衛隊施設整備 平成29年度 補正後予算額 131,679,519(千円) 事 業 概 要 1 事業の目的 自衛隊施設は、わが国の平和と独立を守り、国の安全を保つため、人員、装備と 並んで防衛力の直接的基盤である。新編される部隊の配置、新たな装備品の導入、 勤務環境の改善、衛生機能の強化、災害対処拠点となる駐屯地・基地等の機能の維 持・強化等を目的とした施設整備を実施している。 2 事業の詳細 自衛隊施設の整備は、部隊が執務する庁舎のほか、滑走路や管制塔などの飛行場 施設、港湾施設、部隊が使用する車両や航空機等の各種装備を整備する整備場、警 戒監視のためのレーダー施設など部隊の運用に必要な施設を整備している。また、 隊員が居住するために必要な隊舎・食厨・浴場・厚生施設や医療施設など多種多様 の施設を整備している。

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- 6 - 選定基準 ア 事業の規模が大きく、又は政策の優先度の高いもの ※上記「部隊新編・改編関連」、「装備品受入施設等」、「その他」の区分は、本件行政事業レビューにおける説明の便宜上、整理したもの。  予算科目上、必ずしも、このような区分を用いているものではないため、上記表の内、「その他」の一部については、「部隊新編・改編関連」又は「装 備品受入施設等」に関する整備も含まれ得る。  また、その他機関の「部隊新編・改編関連」には移転関連経費も含まれる。 aaaa 部隊新編・改編関連 (約60億円) 海上作戦センター(船越) (約50億円) 部隊新編・改編関連 (約510億円) 南西警備部隊(奄美) (約130億円) 南西警備部隊(宮古島) (約30億円) 相浦水陸機動団(相浦・崎辺) (約100億円) 陸上総隊(朝霞) (約60億円) 災害対処拠点の整備(美保) (約30億円) 陸上自衛隊 ( 約690億円) 運 用 基 盤 関 連 施 設 運 用 基 盤 関 連 施 設 自衛隊施設整備 海上自衛隊 (約210億円) 部隊新編・改編関連(約50億円) 戦闘機部隊の改編等 (三沢、百里、小松) (約30億円) 装備品受入施設等 (約170億円) 警戒管制レーダー関連施設 (約70億円) 情報収集機関連施設 (約50億円) 通信関連施設 (約2億円) 運 用 基 盤 関 連 施 設 航空自衛隊 (約300億円) その他(約70億円) 庁舎(約20億円) 教育施設(約30億円) 医療施設(約5億円) 電源・給排水等(約7億円) 新編・改編関連 (約50億円) 防研の市ヶ谷移転等(約40億円) その他機関 ( 約120億円) 防大、防医大、装備庁等 平成29年度歳出予算額:1,317億円) その他 (約140億円) 庁舎・隊舎(約80億円) 医療施設(約20億円) 教育訓練施設(約20億円) 電源・給排水等(約10億円) 装備品受入施設等 (約100億円) 新型潜水艦関連施設 (約70億円) P-1関連施設 (約7億円) 中期防衛力整備計画(平成26年度~平成30年度)について(抜粋) 平成25年12月17日 閣議決定 Ⅲ 自衛隊の能力等に関する主要事業 3 防衛力の能力発揮のための基盤 (2)運用基盤 各種事態発生時に迅速に展開・対処するとともに、対処態勢を長期間にわたり持続させる上で、駐屯地・基地等が不可欠の基盤となることを踏まえ、駐屯 地・基地等の抗たん性を高める。 特に、滑走路や情報通信基盤の維持、 燃料の安定的供給の確保を始めとして、駐屯地・基地等の各種支援機能を迅速に 復旧させる能力を強化する。また、各種事態発生時に民間空港・港湾の自衛隊による速やかな使用を可能とするため、特に、南西地域における展開基盤の 確保に留意しつつ、各種施策を推進する。さらに、 即応性を確保するため、所要の弾薬や補用部品等を運用上最適な場所に保管するとともに、駐屯地・基 地等の近傍等において必要な宿舎の着実な 整備を進める。 このほか、対処態勢の長期にわたる持続を可能とする観点から、隊員の家族に配慮した各種の 家族支援施策を推進する。 (8)地域コミュニティーとの連携 各種事態発生時の実効的な対処や自衛官の募集・再就職支援等における地方公共団体等との緊密な連携の重要性を踏まえ、防衛施設とその周辺地域 とのより一層の調和を図るため、引き続き、防衛施設周辺対策事業を推進するとともに、防衛省・自衛隊の政策や活動に関する積極的な 広報等により、 地 方公共団体や地元住民の理解及び協力の獲得に努める。 地方によっては、自衛隊の部隊の存在が地域コミュ ニテ ィーの維持・活性化に大きく貢献し、あるいは、自衛隊の救難機等による急患輸送が地域医療を支 えている場合等が存在することを踏まえ、部隊の改編や駐屯地・基地等の配置・運営に当たっては、地方公共団体や地元住民の理解を得られるよう、地域 の特性に配慮する。その際、中小企業者に関する国等の契約の方針を踏まえ、 効率性にも配慮しつつ、地元中小企業の受注機会の確保を図るなど、 地元 経済に寄与する各種施策を推進する。 その他(約50億円) 庁舎・隊舎(約10億円) 倉庫(約30億円) 電源・給排水等(約1億円) その他(約80億円) 庁舎・隊舎(約30億円) 電源・給排水等(約3億円) 運 用 基 盤 関 連 施 設 装備品受入施設等(約40億円) 整備施設(約20億円) 通信関連施設(約4億円)

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- 7 - 論 点 (説明) 本事業は、平成28年度の公開プロセス対象であり、評価結果は「事業全体の抜本的 改善」となっており、そのとりまとめコメントは以下のとおりであり、これらを改善す べく各種取組を行っているところである。 【とりまとめコメント】 ・工事種別による優先順位の判断がどのようになされているのか明確でない。老朽化 についてどう克服していくのか、中期的計画を立てて対応する必要がある。 ・施設の長寿命化だけではなく、基地・駐屯地の統廃合や倉庫・施設のリース等を考 えてもよいのでは。 ・一者応札の適切な原因分析ができる速やかな体制作りと、それに対するモニタリン グ体制の構築が必要。 ・繰越の要因分析をするとともに、縮減に努める。 ・耐震化を計画的に進める。 1 老朽化対策について 政府全体の取組として、平成25年10月、「インフラ等老朽化対策の推進に関す る関係省庁連絡会議」が設置され、同年11月には、各種施設をインフラとして対象 とした、戦略的な維持管理・更新等の基本的な計画である「インフラ長寿命化基本計 画」(以下「基本計画」という。)がとりまとめられた。この基本計画では、施設の点 検・診断結果を踏まえ、施設の修繕履歴等の情報を記録し、必要な修繕・更新等を適 切な時期に着実かつ効果的に実施するための「メンテナンスサイクルの構築」や中長 期的な修繕等に係る方針を定める「個別施設計画」の策定等を平成32年頃までに実 施することとしている。 この基本計画を受け、防衛省においては、平成27年に「防衛省インフラ長寿命化 計画(行動計画)」を策定し、同行動計画に基づき、平成32年度までに「メンテナ ンスサイクルの構築」や駐屯地・基地ごとに施設保全責任者が「個別施設計画」を策 定することとしている。また、これらの情報を集約し、省全体における修繕・更新等 の中長期的な見通しを把握し、優先順位を検討することにより、維持管理・更新等に 係るトータルコストの縮減・予算の平準化に取組むこととしている。 これまでに、施設の点検・診断等を効率的に実施するため、自衛隊施設点検マニュ アルの策定に向け、マニュアル案の試行や改善を行ったところである。現在は、個別 施設計画の策定を進めるとともに平成32年度までに点検・修繕履歴や中長期保全計 画の情報を省全体で共有するためのデータベースシステム構築に向けた作業を実施 中。 論点1 平成28年度公開プロセスのフォローアップについて

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- 8 - □ 点検マニュアルに係る取組概要 点検チェックポイント(簡易点検) 判定基準マニュアル(詳細診断・評価) 目的・ ねらい 劣化箇所の洗い出し(スクリーニング) 統一された判断基準に基づく劣化状況の診断・評価デー タの蓄積 実施者・ 実施主体 施設使用者(一般隊員) 施設管理に関する専門知識がないと想定 施設保全担当者 施設管理に関する専門知識を一定程度有すると想定 実施内容 劣化箇所の洗い出し 劣化箇所の写真撮影及び図面への記録 簡易点検結果を受けた劣化状況の詳細診断・評価 結果の記録 及び活用 ① 写真撮影箇所や劣化状況を記録した図面 ② 点検写真台帳を施設保全担当者に提出 劣化箇所に関する詳細診断・評価結果を「劣化状況判 定記録表」として整理 記録表を基に個別施設計画を策定 ● 一般隊員による簡易な点検と施設保全担当者による詳細な診断・評価の 2 段階で実施 劣化箇所の洗い出し(スクリーニング)を目的とした簡易な点検と、適切な修繕予算の確保や 優先順位付けを目的とした詳細な診断・評価の 2 段階に分け実施 ● 分かり易いマニュアルの作成 専門用語を極力省いた簡易な点検チェックポイントを作成するとともに、判定基準マニュア ルについては写真等による説明の充実を図る □ 一般隊員が簡易点検を行うための「点検チェックポイント」(抜粋)

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- 9 - □ データベースシステムとライフサイクルの概念図

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- 10 - □ データベースシステムとシステム利用者の相関関係図 2 施設整備の効率化(基地等の統廃合、倉庫・施設のリース等) 施設整備の効率化のための倉庫・施設のリース等の活用については、これまでに、 部隊の運用面での課題等について各幕僚監部に意見を聴取するなど、活用の可能性 を検討してきた。 自衛隊が保有・保管している物品の多くが、災害派遣を始め自衛隊の活動上速やか に供給する必要があるものや、保安上駐屯地等内にて管理しておく必要があるもの であり、駐屯地等外のリース倉庫に保管することについては困難な面があると考え ている。 他方、倉庫や車両整備場などの建替えの際に、これまでも条件が合う場合は複数棟 の建物を1棟にするという集約化の取組に努めている。 今後も引き続き、倉庫以外の建物も含め集約化・統廃合を追求するとともに、施設 整備及び維持管理に対するトータルコスト縮減を追求するための他の取組について 検討をしてまいりたいと考えている。 なお、中期防衛力整備計画にあるとおり、駐屯地等は各種事態発生時の対処態勢を 確保するための不可欠な基盤であること、また、自衛隊の存在が地域コミュニティー の維持・活性化に大きく貢献していること等に留意する必要があると考えている。

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- 11 - 3 一者応札について 入札において、参加者が一者しかいないものは、競争が働かないことによる価格の 高止まりが懸念されることから、その改善に取り組む必要があり、防衛省の建設工事 の契約においても一者応札の改善に向けて、本省及び地方防衛局等との間で情報を共 有し、原因調査、分析、改善策の策定、実行及びモニタリングを行い、PDCAサイ クルを確立することとし、その具体的な取組の一つとして、「建設工事等一般競争入 札に関するアンケート調査」を平成29年4月から開始。 アンケート調査は、電子入札システムから工事又は業務の入札公告等関係資料をダ ウンロードした企業を対象に、①一者応札となった案件、 ②入札不調となった案件、 ③不成立となった案件、④落札(契約成立)案件(落札業者のみ)の4つの区分に該 当するすべての案件について、対象企業に対し、入札に参加しなかった理由等を選択 形式で回答を得るとともに、それらの理由についても自由意見を記述する形式で実 施。 本年3月には、各地方防衛局等より提供を受けた平成29年度上半期データについ ての統計的分析及び要因の整理を行い、外部有識者(公正入札調査会議)に助言を受 けた上で、アンケート調査の項目・設問を精査したところ。 なお、アンケートの集計結果として、共通的に、配置技術者の確保等に関する問題、 離島・山間部での工事案件の特殊性、他業種の付帯工事があったなどの回答が多く寄 せられた。 次回分析時は、平成29年度全体のデータが集計されることから、発注時期や工事 金額別による特徴があるかなどについての分析を加え、効果的な改善策を検討する予 定。 【アンケートの集計状況(平成29年度上半期)】

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- 12 - 【工事の一者応札アンケート結果(平成29年度上半期)】 【一者応札の状況】 ○ 自衛隊の建設工事全体の場合 ○ 離島・山間僻地の工事を除いた場合 ※山間僻地の工事:レーダーサイトの工事を対象とした 20.0% 25.0% 30.0% 平成28年度 平成29年度 29.0% 27.3% 20.0% 25.0% 30.0% 平成28年度 平成29年度 27.7% 24.8% 1.7%減 2.9%減

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- 13 - また、アンケート調査以外にも以下の取組を実施。 ① 本来一体とすべき構造物を予算の都合等により分割して発注する工事のう ち、現に施工中の工事(前工事)に引き続き追加工事として発注する工事の発 注方式は、競争に付することが不利と認められる場合、透明性、公正性に配慮 した上で、前工事の受注者との随意契約によることとした。 ② 平成29年度作成の「防衛省の建設や契約制度を紹介するパンフレット」を 活用し、本省及び各地方防衛局等において、配置技術者要件の緩和、工事実績 要件の緩和等、防衛省が実施している取組を広く周知し、防衛省の建設工事に 関する理解を深化させ、企業の参加意欲の向上を図る。(防衛省ホームページに も電子データを掲載) ③ 工事の魅力化に向けて、業界団体への意見聴取、情報交換等のさらなる充実 を図る。 ④ 企業が行う年間受注計画の策定に配慮し、各地方防衛局等が行う発注見通し の公表において、これまで四半期単位で示していた公告時期に加え、可能な範 囲で公告月を記載する。 引き続き、これらの取組を不断に実施すると共に、競争性確保に向けた新たな取 組も検討した上で、一者応札等の改善に向けたPDCAサイクルを確立する。 4 繰越について 予算の繰越要因としては、工事途中で発見された地中埋設物の撤去や、豪雨による 被害の復旧に不測の時間を要したものなどがある。このため、工事期間に少しでも余 裕を持たせられるよう、工事の早期発注や、調査・設計及び工事が同一年度とならぬ よう極力配慮するなど、計画的な発注に努めることで、繰越額の縮減を図っている。 なお、建設工事の繰越額としては他省庁と比較すると低い水準となっている。 5 耐震化対策について 耐震改修促進法等に基づき、引き続き積極的に耐震化に努め、国交省告示※で定め られた目標である平成32年度までに95%の耐震化を目指す。 ※建築物の耐震診断及び耐震改修の促進を図るための基本的な方針(国交省告示 第184号)

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- 14 - ※自衛隊施設の津波対策は、全国的に津波浸水シミュレーションや津波対策計画を策 定している段階であり、将来全国的に津波対策工事が始まれば、大規模な事業となるこ とが見込まれる。 (説明) 1 背景 内閣府中央防災会議等においては、去る平成23年3月の東北地方太平洋沖地震が 甚大な津波被害をもたらしたことから、今後の津波対策では、あらゆる可能性を考慮し た最大クラスの津波を想定し、最大クラスの津波の想定に対しては、被害の最小化を主 眼とする「減災」の考え方に基づき施設等のハード対策と避難を中心としたソフト対策 を組み合わせて実施する考え方などが示された。 また、国土強靭化基本法に基づき、国の重要施策として平成26年6月に「国土強靭 化基本計画」が閣議決定された。さらに国土強靭化推進本部により毎年度策定される 「国土強靭化アクションプラン」において、防衛省は「自衛隊施設の津波対策」を推進 することとしており、関係府省庁とともに、国土強靭化の推進に取り組んでいる。 自衛隊施設は、災害時には地域における人命救助・復旧のための対処拠点として、 極めて重要な役割を担うものである。津波の来襲を受けた際に、隊員等の人命を確保 するに留まるのではなく、駐屯地・基地等の主要な機能を一定程度維持していくこと が、地域における人命救助等を含め被害の拡大を防止する上で、死活的に重要な意味 を持つことになる。 2 防衛省の取組状況 平成23年3月の東北地方太平洋沖地震により、松島基地等の施設が被災したこと から、それらの施設については、津波対策を含め復旧工事を実施し、また、その他の浸 水が想定される駐屯地・基地等においても緊急的な津波対策工事を実施している。 その後、防衛省が防災に関して取るべき措置を定めた「防衛省防災業務計画」におけ る「当該駐屯地等における施設等の整備に当たっては、津波からの防護及び耐震化に配 慮する」との記載を受けて、平成25年7月に「自衛隊施設の津波対策ガイドライン」 (以下「ガイドライン」という。)を定めており、そのガイドラインに基づき、津波浸 水シミュレーションを実施し、その結果に踏まえ津波対策計画を策定した上で同計画 を事後の自衛隊の施設整備に反映させていくことしている。また、施設整備を円滑に実 施するために津波対策施設設計基準の策定に係る取組を実施している。 (1)津波浸水シミュレーション 内閣府や地方公共団体が公表している津波のハザードマップ等において、自衛隊施 設への浸水が想定される場合には、来襲する津波の規模等(発生頻度の高い津波及び 最大クラスの津波)を想定した上で、地方防衛局等が津波浸水シミュレーションを実 施することにより、駐屯地・基地等に対する津波による浸水の有無及び津波被害(浸 水や漂流物による建物被害、電力被害、通信被害、火災被害、人的被害等)を把握す ることとしている。 論点2 自衛隊施設の津波対策に係る現状と今後の取組について。

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- 15 - なお、平成29年度末までに61施設中59施設が完了している(津波浸水シミュ レーションが完了した59施設の内、6施設は浸水被害が想定されなかった)。 (平成29年度予算額:約0.1億円(契約ベース)) (2)津波対策計画 津波対策計画は駐屯地・基地ごとに施設管理者が、自衛隊施設等の現状(配置部隊、 施設、主要装備等)を整理した上で、津波浸水シミュレーションの結果及びそれに伴 う被害想定を踏まえ、建物等の運用の重要度等に応じて津波への対処水準や対処目標 を設定し、ハード対策(防潮堤、高所化、敷地の嵩上げ等)やソフト対策(避難計画 等)、被害復旧計画を総合的に組み合わせて策定することとしている。 なお、平成29年度末までに55施設中27施設が完了している。 □ 津波浸水シミュレーション・津波対策計画実施状況

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- 16 - □ 津波対策計画に記載する主要な事項 □ 建物等の津波への対処水準及び各津波に対する対処目標 (3)津波対策施設設計基準 津波対策施設設計基準は、津波対策計画を踏まえて、防潮堤の設計の考え方、浸水 対策のための水密化設計の考え方などといった津波対策としての施設整備を円滑に 実施するための設計基準を整備することとし、平成29年度から調査検討を実施して いるところであり、今後、当該検討の内容を踏まえつつ、各幕等と調整の上、平成3 1年度末までに津波対策施設設計基準の策定を予定している。 (平成29年度予算額:約0.2億円(契約ベース)) □ 津波対策イメージ図 防潮堤 ▽ 通常水位 ▽ 浸水水位

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- 17 - □ 津波対策イメージ写真 □ 津波対策施設設計基準の概要 漂流物対策(柵) 地盤の浸水対策(敷地の嵩上) 建物出入口の浸水対策(水密化 避難対策(避難タワー) 避難対策(標識) ワイヤー

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- 18 - (4)これまでの施設整備 これまでの施設整備としては、東北地方太平洋沖地震で被災した施設の防潮堤整 備、建物の浸水対策(開口部水密化)、敷地地盤の嵩上げ等を実施。 また、その他の浸水が想定される駐屯地・基地等においても例えば重要設備の高所 化や防災警報装置設置等を実施。 □ 航空自衛隊松島基地における津波対策工事概要 ○最大クラスの津波に対する津波対策 大規模地震であった東北地方太平洋沖地震における津波被害の実状を踏まえた津波対策を実施。 □ その他の浸水被害が想定される駐屯地・基地等における津波対策工事概要 ・ 敷地の嵩上げ、主要電源設備の嵩上げ、貯油施設の防油堤の嵩上げ ・ 非常用発電機室・受電室等レイアウトによる高所化 ・ 避難用屋外階段の設置、1 階の外部建具等の水密化 ・ コンセント・室外機・換気口等の上部設置、避難用放送設備の整備 嵩上げ状況写真 ○松島基地の津波対策工事の主な実施内容 防潮堤の設置、駐機場の嵩上げ、格納庫の高所化、建物の 扉等の開口部水密化、出入口へ防潮ゲートの設置、機械設 備や電源設備等の高所化など ※事業期間:平成23年度~平成28年度 ※総事業費:約168億円(執行額)

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- 19 - □ 海上自衛隊館山航空基地の津波対策計画概要及び津波対策事例 3 今後の取組 (1)津波浸水シミュレーション 津波浸水シミュレーションについては、引き続き平成30年度に残り2施設を実施 予定。また、平成29年2月に一部の地方公共団体の津波浸水想定が見直され、新た に浸水が想定される3施設については検討中。 今後、中央防災会議等において検討が進み、想定地震の規模や対象範囲の見直し等 が行われた場合には、適宜検討し、必要に応じて見直すこととしている。 (2)津波対策計画 未策定の残りの地区については、速やかな策定を実施する予定。ただし、津波浸水 シミュレーションが未了の地区については、シミュレーション完了後に策定する予 定。 (3) 津波対策施設設計基準 平成29年度から実施している調査検討を平成30年度も継続し、平成31年度末 までに施設整備のための津波対策施設設計基準を策定予定。 □ 年次計画 (4)施設整備 自衛隊施設の津波対策については、事後の施設整備計画において順次反映させてい くために必要な予算を確保し、着実に実施していくよう取り組んでいく。 年度 H29 H30 H31 備 考 津波対策検討内容   ・防護対策   ・浸水対策   ・波圧対策   ・漂流物対策   ・避難対策 津波対策設計基準   ・検討   ・策定

参照

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