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T幼稚園児の運動能力に関する研究 : 創立期と20年後の比較

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(1)Title. T幼稚園児の運動能力に関する研究 : 創立期と20年後の比較. Author(s). 長谷川, 久子; 大橋, 香織. Citation. 北海道教育大学紀要. 教育科学編, 51(2): 75-78. Issue Date. 2001-02. URL. http://s-ir.sap.hokkyodai.ac.jp/dspace/handle/123456789/232. Rights. Hokkaido University of Education.

(2) . 北海道教育大学紀要 (教育科学編) 第51巻 第 2号. 平成 1 3 年2月. lofHo も露頭doUDivers Jom: iぢof Educa錠on (Educa錠on) Vo l na ‐ 51, No .2. Feb ー r ua まy, 2001. T幼稚園児の運動能力に関する研究 -創 立期と20年後の比較-. 長谷川久子・大橋 香織 北海道教育大学旭照校 名寄南小学校. 1. は じめ に. 持たせたいと, 保育に取り組んできている‐ 創立 期に運動能力検査を行い園児の実態を把握しよう. 幼児期の子どもたちの運動能力にたいする関心. と間膝考案の運動能力テストを行っている.以後,. は戦中から見られ, 児童母性研究会の幼児体力検 }1 ) 教師養成研究会幼児教育部会の 4 査( )4 944 1 ,. 毎年のように測定が行われているが, 創立期以外 の結果は残されていない‐. ) 狩野広之による運動能検査法 4 基礎能力検査1 , 5 ) ( ) 東京教育大学体育心理学 1953 研究室の幼児. 2. 目的. 1 ) 間簾 の体 力 検査 ( ) の 体力検 査 ( )1 1961 )9 1969 ,. ) 猪鋼らの幼児 勝部等の運動能力検査 ( )6 1971 ,. 1997年 に創 立 期 と 同 じ運 動 能 力 テ ス トを行 い,. ) 日本私立幼稚園協会の 運動能力検査 ( )1 1970 ,. T幼稚園における運動能力の20年間の変化を検討. )な ど 1960年 3 運動 能力検 査 (1970・ 改訂1977 )1 ,. する‐. 代 か ら70年代 はじめ 頃 を ピー ク に様 々 な 組テス ト. が発表され, 各地で測定が行われた‐ 小・中・高 校生に対するスポーツテスト作成に刺激され, 幼. 3. 方 法. 児期からの発達にも, 関心が向けられたと考えら. 1997年10月 現在 在 園の 4 ・5歳 全児50名 につ い. れる‐. 検査の多くは, 最大発揮をさせ 「できばえ量」 を測 定 する もの であ っ た.. て, 創立期と同様の間簾の運動能力テストを行っ た‐ 1977年 に は, 4 ・5歳 全 児74名 であ っ た ‐ こ の テ ス ト は, 1969年 に 標準 化 さ れ た も の で ,. )東京教育大学 全国的にもっとも広く行われた7. 幼児期の運動発達の特徴としての敏捷性に注目し. 体育心理学研究室の体力検査では, 幼児期から小 学生にかけての発達の連続性に関心が持たれ, 動. て作成されている. 幼児期の急激な発達変化を考 慮して, 生活年齢を3ヶ月区分し, 評価するよう. 機付けを充分やれば幼児期の子どもたちにも運動. に作成されている. 測定種目は, 次の6項目であ. 能力検査が可能である事を確認し, 体力要因を網 羅するよう作成されたものである‐. る‐ (. 一方では, 幼児期の特徴や発達を考慮した検査 法や幼児期から成人までの発達を見るもの等が考. 間 隔 が2 m になる よう に お い た 机の 上 にマー ク を. 案され様々な検査法が入り乱れた状況である‐ T幼稚園は, 旭川市に隣接する町の町立幼稚園 で, 昭和52年に創立されたこの町初めての幼稚園. ) 内の 体力 要 因の注 釈 は, 原 本 に よる‐. 1) シ グナル ラ ンテス ト (横の 敏捷 性). 交互に5回ずつ計10回さわるのに要する時間(秒) を測る‐ 2) シグナルスプリングテスト (縦の敏捷性) 目の 高 さ ( 9oc m) と 床 につ けた マー ク を交 互 に10. で, 3年前に創立20周年を迎えている. 創立当初から, 教育目標に 「元気な子」 を掲げ,. 3)20m走 (走力). 園児の運動遊びに力を注ぎ, より高い運動能力を. 2人1組で全力で走り, 時間 (秒) を測る‐. 回ずつ計20回触れるのに要した時間(秒) を測る‐. 75.

(3) . 長谷川久子・大橋 香織. あった‐ 仲間・場所・時間などあそ びの条件がよ い幼稚園で, 運動能力を高める取り組みが必要と. 4) 立ち幅跳び (瞬発力) つ ま先 から 鍾ま での 距離 ( m) を 2回測 っ て良 い c. 方の記録を取る. 5) バランステスト (平衡性). 感じられたようである‐. 巧 技台 を 2個 合わせ て, 幅 3c m, 高さ1oc mの平 均. ) 現代 であ る‐ こ の 傾 向 は, 小 学生 に も 見 ら れ2 ,. 台状のものを作り, 片足で立ち台から落ちるまで の時間 (秒) を測る.. の子 どもの 特徴と いえる‐. 6) トントンテスト (手先の器用さ). 果を示した‐ 性差・年齢差については, 表2, 表3に検定結. バ ラ ンス テス トは, 唯一 創 立期 の 方 がよ い種 目. 性差・年齢差については, 表2, 表3に検定結. 鉛筆 と紙 でタ ッ ピン グ30秒 間の打 数‐. 4. 結果と考察. 果を示した. 性差は,77年では, 5歳男児の立ち 幅跳びに見られ,97年には5歳男児のシグナルラ. 997年の年齢別・男女別の平均値を表 1977年と1. ンと立ち幅跳び, 4歳女児のトントンテストが優 れていた‐ 年齢差は,77年の方が多くの種目に認 め ら れた.. 1 に示 した. 6項 目中 5項 目 で, 1997年の 結 果の 方 が 優 位 に良 か っ た. 1977年の 方 が良 い傾 向にあ. 5. 結 論. るの は, バ ラ ンス テス トの み であ っ た‐. 最近発表されている, 子どもの運動能力の結果 は, 以前の子どもに比べて運動能力が低くなって. T幼稚園での間鱗の運動能力テストの結果創立. )あそ び環 }1 6 いる と報 告さ れて いる もの が 多 い. 8. 時と20年後とを比べると, 今の子の方が運動能力. 境の変化がもたらしたものと考えられている‐ 創. が高い傾向が見られた. バ ラ ンス テス トは,唯一創 立 時の方 が良 か っ た.. 立当時の主任教諭の談によると, 入園までの幼児 は, ほぼ全員が家庭で養育されていたとのことで. )- ) と199 2 7(H9 S5 表1 - T幼稚園間簾運動能力テスト結果比較 -1977( 年齢別・性別 平均値と標準偏差 4歳児. 5歳 児 *P<o 01 ***P<0.001 o5 **P<0 . .. 種目. 性. ) H9( 1 9 97. ) 7 S5 2( 1 97. ) H9 (1997. ) S52 (1977. 人数 平均値 標準偏差 人数 平均値 標準偏差. 差. 人数 平均値 標準偏差 人数 平均値 標準偏差. 差 *. シグナノレラン. 男. 15. 14 5 .. 08 3 .. 11. 91 11 .. 0 84 .. *. 31. 13 3 ‐. 3 36 .. 9. 54 10 .. 0 88 .. (秒). 女. 8. 16 5 .. 4 29 .. 19. 12 86 .. 69 1 .. **. 20. 13 3 .. 90 1 .. 11. 12 35 .. 54 1 .. スプリング. 男. 15. 2 15 ‐. 2 62 .. 11. 68 11 .. 2 24 .. **. 31. 12 9 ‐. 62 13 .. 9. 11 32 .. 2 91 .. (秒). 女. 8. 17 7 .. 4 52 .. 19. 55 11 ‐. 1 35 *** .. 20. 13 3 .. 2 11 ‐. 11. 11 83 ‐. 94 1 .. 20m走. 男. 15. 6 O .. 0 50 .. 11. 5 39 .. 58 0 ‐. *. 31. 5 76 .. 62 0 ‐. 9. 4 77 .. 21 *** 0 .. (秒). 女. 8. 6 12 .. 52 0 .. 19. 46 5 .. 0 60 .. *. 20. 5 71 .. 0 32 .. 11. 07 5 .. 0 59 .. 立幅飛. 男. 15. 86 2 .. 2 15 .. 11. 88 45 17 103 ‐ .. *. 31. 104 3 .. 14 06 ‐. 9. ( cm). 女. 8. 6 .82 .. 20 4 .. 19. 86 94 38 16 . .. 20. 92 5 .. 13 6 ‐. 11. 41 108 .. 13 66 .. ノぐラ ンス. 男. 15. 9 03 .. 8 45 .. 11. 8 85 .. 2 76 .. 31. 9 15 .. 14 2 .. 9. 7 62 .. 6 77 .. (秒). 女. 8. 92 11 ‐. 10 42 .. 19. 4 60 .. 2 09 .. **. 20. 15 7 .. 20 O .. 11. 6 18 .. 20 4 .. トン ト ン. 男. 15. 女. 8. 76. **. 97 10 84 *** 122 ‐ . **. 145 1 17 5 . .. 11. 8 161 .. 19 75 .. *. 31. 6 151 .. 27 8 ‐. 9. 04 22 35 193 . .. **. 2 19 .. 11. 68 180 .. 18 37 ‐. **. 20. 152 I .. 21 6 .. 11. 36 28 98 183 . .. **. 132 O ..

(4) . T幼稚園児の運動能力に関する研究. 表2 T幼稚園間簾運動能力テストの性差 4歳児. 5歳 児 *p<o o5 **P<0 01 ***P<0.001 ‐ ‐ ) S52( 1 977 種目. 性. シグナルラン. 男. (秒). 女. ス プリ ン グ. 男. (秒). 女. 20m走. 男. (秒). 女. 立幅飛. 男. ( cm). 女. ノてラ ンス. 男. (秒). 女. ト ン トン. 男. ) H9( 1 997. 性差 平均値 標準偏差 性差 平均値 標準偏差 /. /. /. /. /. /. 女. 14 5 .. 08 3 .. 16 5 .. 4 29 .. 15 2 .. 2 62 ‐. 17 7 .. 4 52 .. 6 O .. 0 50 .. 6 12 ‐. 0 52 ‐. 86 2 .. 15 2 .. 6 82 .. 20 4 .. /. /. /. /. 0 84 ‐. 12 86 ‐. 1 69 .. 11 68 ‐. 2 24 -. 11 55 ‐. 1 35 .. 5 39 .. 0 58 .. 5 46 .. 0 60 .. 45 8 ‐. 11 92 .. 10 42 .. 145 1 17 5 . ‐ 2 19 ‐. *. 8 85 ‐. 2 76 .. 4 60 .. 2 09 .. 161 8 .. 19 75 ‐. 180 68 ‐. 18 37 .. S52(1977 ). ) H9( 19 97. 性. 年齢差. 年齢差. シグナルラン. 男. /. (秒). 女. *. /. スプリング. 男. *. /. (秒). 女. * *. /. 20m走. 男. /. (秒). 女. * *. /. 立幅飛. 男. * * *. *. (cm). 女. /. *. ノぐランス. 男. /. /. (秒). 女. /. /. トントン. 男 女. / *. /. /. /. 103 45 17 88 . .. /. * *. *. *. /. H9( 1 997 ). 性差 平均値 標準偏差 性差 平均値 標準偏差. **. 94 38 16 86 . ‐. 9 03 .. 132 O ‐. 11 91 ‐. 表3 T幼稚園間膝運動能力テストの年齢差. 種目. S5 ) 2( 1 977. /. /. 文. 13 3 ‐. 3 36 ‐. 13 3 .. 1 90 .. 12 9 .. 13 62 .. 13 3 ‐. 2 11 ‐. 5 76 .. 0 62 .. 5 71 .. 0 32 .. 104 3 ‐. 14 06 .. 92 5 .. 13 6 ‐. 15 9 .. 14 2 .. 15 7 .. 2QO. 151 6 .. 27 8 .. 152 1 .. 6 21 .. **. /. 54 10 .. 0 88 .. 12 35 ‐. 1 54 ‐. 11 32 .. 2 91 .. 11 83 .. 1 94 ‐. 4 77 ‐. 0 21 .. 5 07 .. 0 59 .. 122 97 .. 10 84 ‐. /. **. ・. 108 41 13 66 ‐ .. /. /. 7 62 .. 6 77 .. 6 18 .. 20 4 .. 193 22 35 04 . ‐ 183 36 28 98 ‐ .. 献. 1. 猪飼道夫;幼児の体力とその測定 体育の科学 Vo l ‐ 202 No8 1 970. 2‐ 長谷川久子;山間へき地校 小学生の生活と体力‐ 運動能実態調査 北海道教育大学僻地教育研究50号 1996. 3. 長谷川久子;T幼稚園児の運動能力の変化 日本体 育学会50回大会 大会号. P4041999. 4. 児童母性研究会;幼児の体力検査 1 9 4 4 5‐ 狩野広之 ; 運動能発達検査法 労働科学研究所 1953. 6‐ 勝部篤美;幼児体育の理論と実際 杏林書院 1 9 7 1 7‐ 正木健雄;からだつくりと保育 全国社会福祉協議 会 1977 8‐ 正 木 健 雄 ; お か し い ぞ 子 ど も の か ら だ. 大月書店. 1997. 9. 間鱗 傭;新しい幼児の運動能力検査法 学習研究 6. 謝 辞. 社 1967. 10 ‐ 松井・松田・森;幼児の運動能検査に関する研究. 快く資料を提供いただいた当麻町立当麻幼稚園 の教職員の方々, 創立当初の状況をお話しいただ いた元園長佐々木美津子先生, 一生懸命頑張って 下さった園児の皆さんに, 心から感謝の意を表し ま す.. 体育学研究 VO 1 91955 ‐. 1 1 . 松田岩男;幼児の運動能力の発達に関する研究 東 京教育大学体育学部紀 要 VO 1 IPP 38~53 1961 ‐ .. 1 2 . 松井公夫‐渡辺哲夫・橋本博; ピアジェの幼児教育 シリー ズ4. 体育あそ び. 明治図書 1978. 1 3 ‐ 日本私立幼稚園協会;保育に生かす運動能力検査 77.

(5) . 長谷川久子・大橋 香織. フレー ベル館 1985 14 ‐ 幼年教育の会 ; 3 歳 から 5歳の か ら だづく り. 誠文. 堂新光社 1965. 9 7 8 1 5 ‐ 幼児体育普及協会;幼児用体力測定 1 16 . 近藤充男・杉原隆・森司朗・吉田伊津美;最近の幼 児の運動能力. I 体育の科学 VO 48 1998 .. (旭=校助教授). 78.

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