米菓摂取時の咀嚼特性と食塊物性
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(2) 27. 図1. 前中後期別の咀嚼様式実線は若年者,点線は高齢者を示す.咬筋および舌骨上筋群筋活動量は 前期を1とした相対値で示す.. Ⅲ.結果及び考察. 量は B において高値傾向であった.硬さよりもサンプ ルの大きさが飲み込みに影響を与えたのかもしれない.. 1.咀嚼特性 いずれの被検者もすべての米菓を摂食することが出来. 4.嚥下時食塊物性. た.咀嚼時間および咀嚼回数は,高齢者において延長. 若年者の食塊の硬さは,最も容積の大きい B で大き. しており,E を除く被検食で世代間の有意差が認められ. く,続いて最大荷重の大きい順となった.世代間の差は. た.筋活動量は被検食間および世代間で咀嚼時間や咀嚼. D の凝集性にのみ認められ,高齢者において有意に高い. 回数と類似の傾向を示した.. という結果であったが,概ね類似の結果となった.高齢 者は咀嚼回数を増やすことで若年者と同等の食塊を形成. 2.咀嚼前中後期の遷移(図1). したと考えられた.. サイクル時間は世代間で類似しており,加齢に伴い高 Ⅳ.まとめ. 齢者の咀嚼リズムには変化がみられるという仮説には当 てはまらなかった.一方,高齢者の筋活動量は咀嚼後期 に増加する傾向があった.食塊形成と食塊移送が行われ. 健常者は,米菓が持つそれぞれの物理的特性に応じて. る過程において,若年者では咀嚼過程を通して筋活動が. 食塊形成や食塊移送に関わる筋活動を調整することによ. 安定していたのに対して,高齢者はことに C,E におい. り,咀嚼リズムを変化させていた.高齢者は若年者より. てリズムや筋活動量を変えることで食塊形成と移送を維. も咀嚼時間や咀嚼回数が延長していたことから,一定の. 持しようとすることが示唆された.. 嚥下閾値を得るための口腔内での処理は世代間で異なる ことが示唆された.また,咀嚼後半において筋活動が増. 3.嚥下特性. 大することは,咀嚼能力の低下を代償するものではない. 嚥下持続時間は世代間において高齢者が延長傾向であ. かと思われた.. り,C において有意差が認められた.舌骨上筋群筋活動.
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