〈事例論文〉
摂食障害傾向のある一卵性双生児の母親面接過程
―「外在化する会話」がもたらしたもの
― A case study:the counseling process of a mother whose identical twins have eating disorder tendencies ―What’s brought throughout “Externalizing conversations”―卒 田 卓 也
1) SOTTA, Takuya 要旨 「外在化する会話」とは,ナラティヴ・セラピーの重要なアプローチの一つであり,クライエントが内 在化してきた問題に対する語りを,「人も人間関係も問題ではない。むしろ,問題が問題となる。つま り,問題に対する人の関係が問題なのである」(White & Epston,1990)という視点から,「外在化す る会話」で問題を人から離すことを目的として行うものである。本事例では,「外在化する会話」が クライエントの問題への捉え方にもたらす変遷について,計22回の母親面接過程を①「姉妹が交互に 調子を崩させるもの・“独占欲”」,②「母としての苦労の報われなさや葛藤・“構いたい気持ち”」,③ 「母自身の人生をいきる・“構いたい気持ち”の外在化を進める」の3期に分けて整理を行った。「外在 化する会話」がもたらしたものは,姉妹や母に内在化されていた問題を外から来たものと意識するこ とで,母とカウンセラーが姉妹と共闘できる目標を設定でき,母子間の不和を回避し,母自身がそれ らの課題に向き合う際の負担の軽減につながったと考える。 キーワード:外在化する会話,ナラティヴ・セラピー,母親面接,摂食障害,一卵性双生児 Ⅰ はじめに 「外在化する会話」とは,ナラティヴ・セラ ピーの重要なアプローチの一つである。クライ エントが内在化してきた問題に対する語りを, 「人も人間関係も問題ではない。むしろ,問題 が問題となる。つまり,問題に対する人の関係 が問題なのである」(White & Epston,1990) という視点から,「外在化する会話」で問題を 人から離すことを目的として行う。本事例で は,「外在化する会話」が母親面接における問題 への捉え方にもたらす変遷について報告する。 Ⅱ 事例の概要 クライエント:M(52歳,主婦) 家族構成:夫(54歳, 自営業),長女A(14歳, 中学3年生),次女B(14歳, 中学3年生)の4 人家族。 臨床像:細身で姿勢がよく,髪を顎までのライ ンで横,後ろで直線的にそろえられている。服 1) 近畿大学 心理臨床・教育相談センター 相談員 Kindai University, Center for clinical psychology装は,淡い色のシャツとパンツで綺麗目。表情 豊かにハキハキと丁寧に話し,身振り手振りも 多い。 面接までの経緯と主訴: A2070kg,B1350kgで 出生(一卵性双生児)し,幼少期から姉妹にバ イオリンや水泳,ピアノ,書道,学習塾など 様々な習い事をMが勧めてさせてきた。小学 校から通っている小中高一貫校(姉妹ともに 同学校)の校長が変わり,学業面が非常に忙 しくなったことやダイエットが流行っていたこ とで姉妹ともに食事を拒否するようになった。 特にAは中学1年の5月に拒食傾向が強まって 149cm25kg まで体重が減少し,U病院に入院 し,食べる練習や栄養管理などをして30kgを 超えた夏頃に退院した(3か月入院)。Aはそ の後,バスケ部に入るなど体重や体力が回復し てきたが,今でも姉妹が『自分の方が少なく食 べる』と互いに言い張り,喧嘩が絶えない状 況が続いている。Aの主治医にBのことを相談 するが,『病院に来る程でもない』と言われた ので,姉妹の摂食障害傾向や喧嘩について,ど ういった関わり方がいいのか相談するために当 センターに来談した。現在,A160cm,43kg, B165cm,43kg。 面接形態:当センターの開設時間が姉妹の登校 時間と重なり来談が困難なために,筆者(以 下,Coと略記)は,母親であるMの単独面接 50分間をX年5月〜 X年11月までの約6 ヶ月 間,計22回行った。Aが学校の夏季休暇の際 に来談し,Mと別室で面談(Mと同Coによる) を数回行ったが,今回は母親面接に絞って報告 する。 Ⅲ 面接経過 面接過程を①「姉妹が交互に調子を崩させる もの,“独占欲”」,②「Mの母としての苦労の 報われなさや葛藤,“構いたい気持ち”」,③「M 自身の人生をいきる・“構いたい気持ち”の外 在化を進める」の3期に分け,整理を行う。な お,Mの発言は「 」,Coの発言は〈 〉,そ の他の人物の発言は『 』内に記述する。 第 1 期 姉妹が交互に調子を崩させるもの,“独 占欲” #1 ~ #7 :X 年 5 月 15 日~ X 年 6 月 26 日 #1:初回から自発的に姉妹の摂食課題につ いて語られる。姉妹は一卵性双生児だが,昔か ら『細い方がB』という文脈があり,Aは『ダ イエットは自分だけの特権』と言い,一方で出 生時に小さかったBも『私は痩せていることが 取り柄』と対抗している。食卓では,姉妹同 士『自分の方が少なく食べる』と張り合い,お 互いの食事量を監視して,姉妹の喧嘩が多く なってきている。また,姉妹が学校を休みがち になっている(週に1回位の頻度)。夫は仕事 で帰りが遅く,飲みに行くこともあるので,頼 りにしていないと諦め気味に語られる。#2:A は,『抱っこ』と求めてくることがありMもそ れに応じている。出生時に小さかったBの方に 構うことが多かったかもしれないと振り返る。 #3:Aに“姉妹でケンカしたら駄目”や“身 体は資本だから食べないと駄目”と説教する とAから『私は,どうせいらない子』と言わ れた。〈Aに,“私はどうせいらない子”と言わ せたのは一体“何”なんでしょうね〉と外在 化する質問をすると,「なんでしょうね。私が Bの肩ばっかりもつって言うし。十分みてるつ もりなんですけど,それでも足りないんでしょ うかね。」と答える。#4:友人からBに『Aの 方が細い,Bは普通に細い。Aの細さは摂食障 害によるもので骨格的にも細すぎる。だからA に勝つのは諦めた方がいい。』とハッキリと言 われて落ち込んでいた。一方でAは,『(Mは) Bのことばっかり』と言ってくる。〈Aさんは, お母さんがBさんの方にばっかり構っていると 思ってるんでしょうか〉「そんなことないって 言うんですけどね。Bが落ち着いてきたと思っ たら,Aがしんどくなって。」〈どちらかがしん
どくならせている“もの”って〉と外在化す る質問をすると,「“何”なんでしょうね」と 問題を外在化しようと想像される。#5:「Bが 落ち着いてきたと思ったら,Aがしんどくなっ て。あれから,しんどくならせるものが“何” かを考えた。」Aが幼児の時に,Mが知り合い の乳児を抱っこしているのを見たAが怒って きたことがあった。“独占欲”が強い子だと驚 いたことを思い出して述べられ,Bもその傾向 があるが,Aがより強い“独占欲”がある。こ の“独占欲”が姉妹に甘えさせたり気を惹くた めに摂食の問題を引き起こしているとも語ら れた。#6 〜 #7:「今週はBの方が調子悪くて」 と話す。〈“何”が交代で調子を崩させているの でしょうか〉「“何”が(沈黙)」長い沈黙でCo が痺れを切らしてしまい〈調子を崩した方が, お母さんと一緒に居られたり,優しくされたり することが増えるのでは。どう思われますか?〉 と切り出すと「あー,なるほど。それはあるか もしれませんね。調子が悪い方に私が優しくし ている。」と納得されたような表情で返答され, Coから姉妹の体調の良い方に普段から多く接 することを提案し,Mも快く了承される。 第 2 期 M の母としての苦労の報われなさや葛 藤,“構いたい気持ち” #8 ~ #15 :X 年 5 月 15 日~ X 年 10 月 2 日 #8:夫は,姉妹とはあまり関わりをもたな い。Mから「もっと,何か話してあげて」と 言っても断られる。#9:事前連絡なく夫も一 緒に来談される。Coから夫の同席を願い出る が断られ,以後来談することはなかった。M がAにこれ以上痩せないように食べさせよう としているのを見て,『怒ってやるな』と夫に 言われ,Aからも『(Mのために)食べてあげ た』と言われイライラする。〈お母さんをイラ イラさせるものって“何”ですか?〉と外在化 する質問をすると「あの子と話してると,しん どくなるんですよ。私が栄養のことも考えて必 死になって作ったのに。」〈“頑張りが報われな いこと”がお母さんをイライラさせるのでしょ うか〉と状況をまとめて伝えると大きく頷く。 #10:姉妹が生まれるまでは,夫の自営業の手 伝いで販売をしていた。Mの実家は,中規模 の商社を経営しており,現在は実兄が継いでい る。今も仕事をしたいと考えているが,夫から 姉妹のことで『家に居て欲しい』と言われてい る。#13:MがBに勉強を教えているときに, BがAに『A,教えて』とお願いした。Mは 残っていた家事があり,Bに勉強を教えてくれ て助かったので「助かったわ。ありがとうね。」 と褒めると嬉しそうにしていた。#14:Aは, 学校で友人のために役に立ちたいという気持ち が強い子で,家でも,Aが貢献できるようなお 手伝いを探してみると自発的に語られる。一方 で,落ち着ける場所が欲しいと思い,Mの一人 部屋を確保してもらった。「一人で気楽ですし, もう,とっても楽です。」と嬉しそうに語られ る。#15:家でMと姉妹の喧嘩が始まると,夫 は外出する。どうしていいのか分からないんだ と思う。これまでの子育ては,全部一人でして きたと思う。「私,リフレッシュできないわっ て思いました。何かをしていても,ずっと考え てしまうし。」〈“何”がリフレッシュさせない んでしょうか?〉と外在化する質問をすると 「AとBでしょうね。でも,そう考えたら駄目。 私が構いすぎている部分もありますし。」と姉 妹自体を問題にされる。〈“構いたい気持ち”が お母さんをリラックスさせないんでしょうか〉 「そう。“構いたい気持ち”があって,それが叶 わないからイライラしたり。」〈なるほど,“構 いたい気持ち”がお母さんをリラックスさせな いんですね〉「そう。“構いたい気持ち”が。」 第 3 期 M 自身の人生をいきる。“構いたい気 持ち”の外在化を進める #16 ~ #22 :X 年 10 月 9 日~ X 年 11 月 27 日 #16 〜 #17:この一週間はM自身のレジャー
週間だった。自分もリフレッシュしたいと思 い,生け花やテニス,合唱など楽しんできたこ とを明るい表情で話す。また,家でテレビを見 ている夫に対して,「こっちがこんなに必死に なっているのに平気な顔をしてよくテレビ観て られるなあ」と言った。でも,夫は仕事をして いるので,育児を手伝ってもらうことを強く頼 れない。〈“仕事での疲れ”がご主人をクタクタ にしている〉と夫自身ではなく問題を外在化し て返答すると「はい。でも,家族で回転寿司 が食べたいと話したら,連れて行ってくれまし た。」と夫が家族のためにしてくれている例外 が述べられた。Mが帰宅すると姉妹が楽しそ うに一緒にテレビを観ていたことがあった。「私 がいなくても大丈夫なんですかね」とCoに苦 笑いで尋ねる。〈“構いたい気持ち”が顔を出し ますか?〉「二人を見ていると“構いたい気持 ち”が出てくることもあります。今度,夫婦で 久しぶりに映画に行ってみようかな。」と“構 いたい気持ち”に距離をとろうと工夫される。 #18:Mは,姉妹と高校の体験入学に行く予定 にしていたが,姉妹は友人たちだけで行った。 食事も,Mが目を離すと食べ出したり,「私が 見てない方がいいんですよね」と“構いたい気 持ち”に対抗したりコントロールすることに手 応えを感じている印象を受ける。#20:これま でのM自身の職歴を述べられる。大学を卒業 して本当はスチュワーデスになりたかったが, 伯父から紹介された上場企業に両親が勝手に決 めてしまった。2年後に当時好きだったエアロ ビクスのインストラクターに転身したり,事務 職で5年間位働いて結婚し,その後は夫の自営 業の手伝いをして,姉妹を出産するまで働いて いた。10数年のブランクはあるが,仕事は好 きで人付き合いも得意。#21:姉妹の部屋が汚 い。掃除のやり方を教えても立ちどころに散ら かっている状態。「もうしょうがないなって思 うようになってきました。汚いけど我慢するよ うになりまして,だんだん考えが変わってきま した。自分の時は,親のためにとか考えて。就 職とか。でも,あの子たちにそれを押し付ける とか。私学の学校に行かせても,それは私の気 持ちで。“構いたい気持ち”も自分が育ってき た環境で親が決めてきた部分もあったので,そ ういうところから自然と身についていたようで す。」とM自身の“構いたい気持ち”の外在化 が進んだ。姉妹の現状について,「お陰様で落 ち着いてきました。学校にも行けてますし。そ れに,姉妹の喧嘩が減ってきたように思いま す。私がいないところで,よく二人で話をして いるようですし。」〈手が離れてきたんでしょう か〉「そうですか!」と嬉しそうに話す。〈嬉 しそうですね〉「嬉しいです!」〈離れていく のは寂しくないですか?〉と敢えてMの気持 ちを突く様に尋ねると「前は,“構いたい気持 ち” が顔を出して,つなぎとめたいとかあった かもしれないですね。でも今は,自分の時間も 大事にしたいと思うようになりましたし。私っ て一人でいるの好きなんですよ。」とM自身の やりたいことを優先したい気持ちが出てきた。 #22:Aについて,「朗らかになってきました。」 と語り,毎日楽しそうに過ごしている。さら に,鏡を見てポーズをとりお洒落を始めてきて いることに「まだまだ子どもだと思ってたんで すけど,大人になってきたんですね。」とAの 成長を素直に喜ぶ。そして,Mの仕事が決まっ たことが報告される。夫とは,喫茶店で姉妹に ついて話すことが毎日の日課になってきてい る。Mや姉妹が落ち着いてきた状況とすっきり としたMの表情と語りを鑑みて,Coから終結 を提案すると「私もそう思って。ここに来てよ かったなあと思います。子育てについても完璧 じゃなくていいし,失敗してもいいってことに 気づけましたし。それまでは,何でもこうあら ねばっていう気持ちが強すぎたと思います。ま だ,ダイエットはしているようですけど,食べ ないことで表現するんじゃなくて,言葉で言え るようになってきたと思います。」Coから,ま
た何かあればいつでも連絡して下さいという旨 を伝えて終結となった。翌年,Mから当セン ターに姉妹ともに高校受験合格の電話報告を受 ける。 Ⅳ 考 察 第1期では,姉妹が互いに相手よりも痩せる ことに固執することが喧嘩の原因になってい るとことがMから多く語られた。Aの『ダイ エットは自分だけの特権』やBの『私は痩せて いることが取り柄』,姉妹同士『自分の方が少 なく食べる』(#1)などの語りは,一卵性双生 児における自分の役割を強く意識してきたこと が伺える。これまでの姉妹関係において“細い 方・細くない方”や“病気の方・病気じゃない 方”,“食べない方・食べる方”といった役割で 前者の方がMの愛情を獲得してきた経緯が推 測される。そして,ある程度,Mからの愛情 を獲得した方は元気になり,一方は調子を崩す 構図が出来上がったと考える。その構図につい て,Coから〈どちらかがしんどくならせてい る“もの”って〉(#4)や〈“何”が交代で調子 を崩させているのでしょうか〉(#6)と問題を外 在化する質問を行い,Mにその構図について の気付きを促した。またMから“独占欲”が 姉妹を甘えさせたり摂食の問題を引き起こして いるとも語られ,その“独占欲”がどこから来 たのか想像されるに至った。このように,「“M とCo”対“姉妹”」と対決モードでなるのでは なく,「“Mと姉妹,Co”対“独占欲”」といっ た姉妹自体を問題としない構図に変化する下準 備ができたと考える。このことは,「治療関係 の三項構造化」(児島,1990)と呼ばれており, 坂本(2001)も「問題の外在化は問題に対して の家族との共同作業を行う視点と姿勢を治療者 に与えてくれる」と述べている。つまり,Mや Coが問題を姉妹に押し付けるのではなく,姉 妹自身もその問題に困らされている人として捉 えることが可能になり,無理に姉妹の行動を制 限しようとするMの力を弱めることにもつな がるといえよう。 第2期では,“独占欲”の外在化と並行して, 姉妹に熱心なMのパワーを徐々に下げること を目的にし,#9で〈お母さんをイライラさせ る“もの”って何ですか?〉とMの内面を外 在化する質問をし,「AとBと話していると, しんどくなるんですよ。私が栄養のことも考え て必死になって作ったのに。」と率直に述べら れた。この時点では問題を姉妹の中にあるもの として認識されていたので,Coは続けて〈“頑 張りが報われないこと”がお母さんをイライラ させるのでしょうか〉と,イライラの原因の 所在を姉妹から離す工夫を試みた。そのこと で,“母としてこんなに頑張っているのに報わ れない”という受け入れ難い気持ちについて変 化が見られた。しかし,#15で〈“何”が(M を)リフレッシュさせないんでしょうか?〉と いう問いに「AとBでしょうね。でも,そう考 えたら駄目。私が構いすぎている部分もありま すし。」と別の課題では,未だ姉妹自体を原因 とされている部分もあったが,〈“構いたい気持 ち”がお母さんをリラックスさせないんでしょ うか〉と尋ねると強く同意され,“構いたい気 持ち”がMに与えている影響について考える ことができた。 第3期では,“構いたい気持ち”にCoと共同 でどう対抗していくかを目標にした。姉妹への 関わり方について,「私がいなくても大丈夫な んですかね」(#16)や「私が見てない方がい いんですよね」(#18)と語られた。“構いたい 気持ち”に対抗しコントロールしていくこと で,実際に姉妹の行動で良い結果が得られ,母 親は姉妹の心身の健康のために全力を尽くすも のというストーリーから変化し,Mのこれま での職歴や今後やりたい仕事について想像した り,母としての役割以前の自分を受け入れてい こうとする主体性やM自身の人生をいきると
いう語りへつながったと考える。#22でAが鏡 の前でポーズをとる様子を見たMから「大人 になってきたんですね。」とAの成長を喜んで 述べられた。Mが“構いたい気持ち”に対抗す ることで,母子間の程よい距離を生み出し,A のMへの甘えが抑えられ,思春期における心 身の成長への受け入れにも寄与したのではない かと考える。 Ⅴ おわりに 母親面接において,「子どもをどうしたら変 えられるか」といった子どもに対して直接的に 変容を求めるスタンスがとられやすいのではな いだろうか。本事例において,「外在化する会 話」がもたらしたものは,姉妹やMに内在化 されていた問題を外から来たものと意識するこ とで,MとCoが姉妹と共闘できる目標を設定 でき,母子間の不和を回避し,Mがそれらの課 題に向き合う際の負担の軽減にもつながったと 考える。 最後に,本事例の報告を承諾してくださった Mさんに心より感謝申し上げます。 引用文献 児島達美 (1990).心理療法における『問題の 外在化』および治療関係の『三項構造化』 について 上智大学心理学年報,14,119-127 坂本真佐哉 (2001).私が「問題の外在化」を 多用する理由 ブリーフサイコセラピー研 究,10,63-65 White, M. & Epston, D. (1990) Narrative means to therapeutic ends. New York: W. W Norton & Company. (小森康永訳 (1992) 物語としての家族.金剛出版)(原稿提出時 に記入,提出して下さい)