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はじめに (2008年度プロジェクトA1研究報告 ジェンダー・スタディーズ研究会)

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Academic year: 2021

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− 59 − 2008 年度プロジェクト A1 研究報告 ジェンダー・スタディーズ研究会

はじめに

池内靖子

ジェンダー研究会は,国際言語文化研究所プロジェクトA1 として,ここ数年は,「正義」と いう普遍的理念をジェンダーの視点から再構成することをめざしながら,歴史・文学・労働・ セクシュアリティ・表象の領域において,さまざまなシンポジウムやセミナー,研究会を行っ てきた。その研究成果の一つとして,本研究会のシンポジウムや研究会において研究発表を行っ てきた研究者による単著出版があり,2008 年度は 2 つの合評会を実施した。 一つは,2008 年第 2 回ジェンダー研究会(9 月 28 日)で,山下英愛著『ナショナリズムの狭 間から──「慰安婦」問題へのもう一つの視座』(明石書店,2008 年)の合評会が行われ,コメ ンテーターに,金友子氏(当時,コリア研究センター),鄭 柚鎮氏(沖縄大学地域研究所),応 答者に著者の山下英愛氏を迎えた。 もう一つは,2008 年第 3 回ジェンダー研究会(10 月 20 日)で,池内靖子著『女優の誕生と 終焉―パフォーマンスとジェンダー』(平凡社,2008 年)の合評会が行われ,コメンテーターに, 岡真理氏(京都大学),森山直人氏(京都造形芸術大学),李静和氏(成蹊大学)を迎えた。 以下に,2 つの合評会の内容を記録にとどめておきたい。ただし,第 3 回ジェンダー研究会(10 月 20 日)当日は,録音ミスで,コメンテーターの岡真理氏と森山直人氏の報告が録音できてい なかったため,お二人には再度労力を煩わせることとなったが,報告概要の執筆をお願いした。 当日の報告の忠実な記録ではなく,新たな書評原稿として執筆していただいたことをお断りし ておきたい。李静和氏の報告は,録音されたものがあり,これを活用することができた。 上記 2 つの合評会では,それぞれのコメンテーターによるみごとな批評の思考と言葉が紡ぎ だされ,得難い対話と応答しあう場を得ることができた。2 つの著作に対する真摯な応答は,今 後の研究の方法や枠組みを鍛えなおすうえで,きわめて示唆に富むものとなったことを,著者 の一人として感謝したい。

参照

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