験 震 時 報 第 68巻
(2004) 57----75頁
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System :
地震活動等総合監視システム)の紹介
友亮事
尾崎
Introduction to new EPOS (Earthquake Phenomena Observation System)
実施すること,各業務システムの機能障害,高負荷, 更新等が,他の業務システムに影響しないよう,処理 系・機能の分散化を進めること,等が考慮された. システム整備にあたっては 2002年度より部内に新 EPOS整備体制を設け,受注者である NECへの指示・ 指導やシステム更新作業全般の実施調整を行った. 2003年 4月よりマシン室への機器搬入を開始し,同 8 月から約 2ヶ月間の慣熟運用を経て, 10月 1日より運 用を開始した. Tomoaki OZAKI 2003年 10月 1日,旧 EPOSは 8年半の運用を無事 終了し,新 EPOSの運用が開始された.初代 EPOS(1987 年 10月'"'-'1995年 2月), 2代目 EPOS (1995年 3月 2003年 9月)に継いで 3代目 (EPOS3) となる.製作 は日本電気株式会社 (NEC) である. 1 .はじめに こち なお,テレメータも併せて更新を行っており, らは(株)明星電気の製作による. EPOS3の設計にあたっては, 2001年度に本庁に設置 された地震火山業務システム検討会において,今後10 年程度先の地震津波業務システムを見据えたうえで EPOS3で実現すべき事項が提示されたことを受け,そ の内容が配慮された.具体的には,業務操作や監視業 務を各サーバとネットワークで結合された端末により 予報部整備装置
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EPOS盤側範囲 第1図:EPOSシステム概念図 *気象庁地震火山部地震予知情報課(現:内閣府) 円 , t ﹁ ﹁ U新 EPOS (Earthquake Phenomena Observation System:地震活動等総合監視システム)の紹介 2.システムの概要 EPOS3の基本的な機能としては,旧 EPOSの地震サ ブシステム,火山サブシステムを除く機能(前者は地 域地震情報センターデータ処理システム (REDC: Regional Earthquake information Data Center system),後: 者は火山監視・情報センターシステム (VOIS:ぬ1cano Observation and Information System)にそれぞれ引き継 がれている)を引き継ぐほか,新たにナウキャスト処 理機能が組み込まれている. EPOS3のシステム概念図を第 1図に示す. ハードウェアとしては, 20台のサーバ, 27台の PC端 末,ネットワーク機器 (LAN,ルータ,レイヤ3スイ ッチ(L3SW),スイッチングハブ等),
5
台のプリンタ 等より構成される(テレメータ部を除く). 旧 EPOSは,主にサーバ系マシン(ホスト),クライ アント系マシン(ワークステーション)により構成さ れ,各ワークステーションがクライアントとして機能 するとともに,ワークステーション自らも業務処理を 行い,言わばホストとワークステーションで業務処理 を分担していたのに対し, EPOS3ではサーバ 表示処 理装置 (PC端末)構成を基本とし,各業務処理はサー バのみで行い, PC端末は X 端末機能に特化すること とした.これにより,基本的にどの PC端末からでも 各サーバの業務メニューを起動することが可能となっ ている.また,ワークステーションから PCへ移行し たことによりコストの削減にもなっている. サーバについては,各サーバ毎に機能を特化させる ことで処理分散を行い,各サーバの障害等が他の処理 に影響を与えないようにするとともに,機能毎の拡張 性を確保している.また,耐障害性のため,正副の二 重化構成を基本としている(一部サーバでクラスタ制 御を導入した二重化構成を実現). ネットワークは正副 2台の基幹レイヤ 3スイッチ (L3SW)を中心とした 100BASE-TのLAN接続を基 本としている.LANは二重化により耐障害性を図って いる.庁内の他システム (REDC,VOIS, C-ADESS (C/A)竹)など)や外部機関とは,スイッチングハブ, L3SW,ルータを介して接続することによりセキュリ ティを確保している.また,ファイヤーウオールを通 じてインターネットと接続している. テレメータ装置は, REDCのデータ収集装置で培っ た技術を活用し,チャネル設定,フォーマット変換等 が容易なワークステーション群による構成を基本とした. 3.ハードウェア構成 以下にハードウェアの概要を記す.各ハードウェア 機器の具体的なスペックは表1のとおり. ( 1 )サーバ 機種は NEC製の NX7000シリーズ(ナウキャスト A 処理サーバのみ Express5800),OSは HP-UX (ナウキ ャスト A処理サーバのみLinux),グラフィック環境と して X-Windowを用い,ウインドウマネージャとし てFVWMを用いている. 外部記憶装置については, DVD-ROM装置を付加し ているほか,システムのバックアップ/リストアを主 目的として,各サーバに D組、装置 (DDS4対応)を外 付けしている. CD・ROM,M O装置等はサーバには付 加していない(ナウキャスト A処理サーバを除く). コンソールは,正系サーバ群,副系サーバ群それぞ れに 1台ずつを整備し,サーバスイッチユニットによ り操作対象サーバを選択する. なお,サーバは,コンソール, DAT装置等とともに, 8台の 19インチラックに収納し,本庁 2Fマシン室に 設置されている.収納にあたっては,正副系の分散収 納,電源、の分散・二重化等を行い,耐障害性に配慮し ている.ラックは架台により耐震回定を行っている. (2 )表示処理装置Linuxのタワー型 PC (Mate MA25V/B)であり,う ち 9台は, VMwareにより WindowsXPへの切り替えが 可能である. ディスプレイは 18.1インチ TFT液晶デ、ィスプレイ により,広い画面と省スペースを両立させている.ポ インティングデバイスとしては,マウス,及び一部端 末(緊急作業用端末など)にはペンタブレットを装備 している. 外部記憶装置として,各 PCには CD-R(16倍 速 ) /
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観測データ及び各種予報・警報や予報支援資料,実況図や予 台の PCに限定して装備している.
測図等を圏内の気象官署,外囲気象機関等に配信している, 気象庁本庁の全国中枢気象資料自動編集中継装置のこと.
験震時報第 68巻第 1""'2号
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表1 ハードウェア仕様
-59-新EPOS (EarthquakePhenomena Observation System :地震活動等総合監視システム)の紹介
( 3 )ネットワーク機器
基幹L3S Wは NEC製 IP8000/235で, 100BASE-T
用に 50ポートを有する.正副の基幹L3S W聞はギガ ビットEtherの光ケーブル接続である. 表示処理装置,量的津波予報システム,震度データ 編集装置との接続にはスイ ッチングハブ,他システム 接 続 用 に ロS W,外部機関接続用にルータを整備して いる.
なお, L-ADESS (UA)・2)との接続については ,U A
が TCP/IPではなく X.25フロトコルであるため,TCP/IP "-'X.25変換のプロトコルコンバータ((株)情報事務 資材製作.コンバータ本体は COMPAQの PC) を介し ている. これらネットワーク機器は, 3台の19インチラッ クに収納され本庁 2Fマシン室に設置されている (C/A 接続用ルータのみ3F通信課マシン室設置).これもサ ーバラックと同様,正副系の分散収納,電源、の分散・ 二重化,架台による耐震固定を行っている.
(
4
)周辺機器等
プリンタ ポストスクリプト対応のネットワークプリンタ(白 黒 3台,カラー2台,いずれもレーザービームプリン タ (LBP)),電文出力用にラインプリンタ(ドットイ ンパクトプリンタ)を整備している. 大型ディスプレイ等 4台の大型ディスプレイ及びビデオマトリックスス イッチャを整備し,各表示処理装置の画面から RGB 信号を分岐・集約することで,各表示処理装置の画面 を簡便な操作により大型ディスプレイに選択表示可能 となっている.選択表示の操作は専用のタッチパネル PCにより行う. 波形データ表示・出力装置 テレメータ装置から波形データを分岐し,リアルタ イム表示させる装置である.表示チャネルはテレメー 切L-ADESS(Local Automated Data Editing aod Switchiog System):気象資料伝送網を利用した気象資料交換処理システ ム.札幌,仙台,東京,大阪,福岡及び沖縄に設置された各 地方の中枢となるシステムとそれを拠点として各地域内の 地方気象台等に設置された端末システムから構成される気 象監視・予報等のための情報通信ネットワーク. タ受信チャネルから任意に選択可能である.従来の 24chペンレコーダの代替も可能であり,全国規模の地 震活動の概況把握のために用いられる(明星電気製)• また, ドラム記録器等へ波形デ、ータのアナログ出力を 行う機能もある. ( 5 )テレメータ部 テレメータ部は,複数のワークステーションにより 地震波形データ,地殻データ等の受信及び EPOS各サ ーバへの配信を行う「地震地殻観測データ等統合・配 信装置」と,地殻データの基板受信及び地震地殻観測 データ等統合・配信装置への配信等を行う「地殻デー タ等収集装置Jから成る.前者は REDCにおけるデー タ収集装置,後者はフォーマッタの役割に相当する装 置である. 4.各業務処理等の概要 EPOS3では,各業務処理(緊急業務処理,地殻処理 など)は複数のサーバの連携により実現されている. 以下,各処理がどのサーバで動作しているかを含め, 各業務処理の概要を記す. ( 1 )システム監視処理 システム監視処理は,監視・地殻通信サーバ上で動 作する.監視用の PC端末が 2台用意されているが, システム監視画面は他の PC端末からも起動/表示す ることができる. 合:クラスタ翁成のサブシステム 第 2図:システム状態表示画面験震時報第68巻第 1""'2号 システム監視は,基本的に「システム状況表示画面J (第2図)で行う.同画面からはシステムの状態(運 転,待機,障害,アイドル,停止,等)のほか,各サ ーバのネットワークインターフェース (LANポート) やディスクの状態を監視することも可能である. 地震の検知,電報の入電等,運用上重要な処理や, システム障害に関するメッセージは,監視メニュー画 面(第 3図)上に表示されるとともに,その重要度に 応じて,ブザー音,サイレン音,チャイム音とともに 音声報知がなされる. また,ネットワーク監視のために,各サーバ,ネッ トワーク機器等の接続構成・状態を表示してネットワ ーク監視を行う NetworkNode Manager (NNM) ,及び システム監視の補助的手段として,個々のサーバのメ モリ, CPU等の負荷状態を監視する SystemScopeとい うミドルウェアを搭載している. 監視・地殻通信サーバにおける主なシステム監視方 法は以下のとおり. ①各サーバから 15秒毎に送信されるヘルスチェック メッセージを監視・地殻通信サーバで確認 ②NNMによるネットワーク監視
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監視・地殻通信サーバから各機器への 1分毎の pmg ー ネットワーク機器異常時のネットワーク機器か らの SNMP情報 (SNMPトラップ)③System Scopeによるメモリ, C P U,ディスク等の 負荷監視 (2 )構成制御 構成制御画面(第 4図)より,各サーバの M S変換, 系組み込み,切り離し等を行う. 第3図:監視メニュー画面 第 4図:構成コマンド入力画面 ' E i p h u
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:地震活動等総合監視システム) の紹介EPOS3
になって,ハードウェア規模,OS
機能が増 加したことに伴い,OS
立ち上げ,停止には時間を要 するようになったが, M S変換は高速化が図られ, 10 秒以内程度(旧EPOS
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分以上)で実施可能とな っている. また, オンライン組み込み/切り離しにあたり,従 来のコマンドラインからの入力手順を省略し,操作の 簡便化を図った.[':.::::..~~-~~六
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( 3 )緊急処理 緊急処理は主として2台の緊急処理サーバ(正系/ 副系)で行い,通常のオペレータ作業用として 6台の 表示処理端末((震央表示用+会話作業用+情報作成・ 発信用)x2
)
が用意されている. 緊急処理の機器構成とデータの流れを第5図に,緊 急業務処理の流れを第 6図に示す. 第5図:緊急処理の機器構成とデータの流れ ツナミケンソヲ 第6図:緊急業務処理の流れ-62-験震時報第 68巻第 1"'2号 ①自動処理,会話処理 テレメータ装置より E360F71フォーマット(表 2参 照)の 20Hz16bit地震波形データを受信し,フィルタ リング(ハイパス/ローパス/バンドパスフィルタ, 微積分等),秒値計算, STA(Short Term Average)/
LTA(Long Term Average)等によるチャネル別トリガ判
定, トリガグループによる地震識別,自動検測/震源 計算,会話検測/震源計算,の一連の処理を行う.求 まった震源要素は,オペレータの操作により,緊急処 理サーバからシンゲン報として発信され,通信サーバ を経て,各配信先に伝送される. 緊急処理の画面表示例として,会話検測画面を第 7 図に,震央表示画面を第8図に示す. 緊急処理サーバは, E360F71フォーマットのフル実 装 (20Hz16bitl500ch) の地震波形データについて,上 記各処理が可能となっている. 円 ︽ u n h u 田 園 震 集 細 川 叩 一 一 凶 ド 掠
の紹介 新EPOS(Earthquake Phenomena Observation System :地震活動等総合監視システム)
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験震時報第68巻第 1"'2号 ②電文発信 自動/会話処理により求まった震源要素は,オペレ ータの操作により,シンゲン報として送信される.シ ンゲン報は緊急処理サーバから通信サーバに転送され, 通信サーバは,電文ヘッダに対応して予め設定されて いる配信先テーブルに基づき,部内報として管区気象 台・沖縄気象台 (C/A"'UA経由)及び情報発表サー バに配信する. その後,オペレータ操作により,情報発表サーバか ら,震源・震度に関する情報,各地の震度に関する情 報等が発信されるが,これらの電文も,通信サーバの 配信先テーブルに基づき C/A.U A経由で各気象台ほ か部外機関等へも配信される. ③マグニチュード計算 震源要素のうち,マグニチュードについては, Mjma (気象庁マグニチュード), Mp (P波マグニチュード), Md(変位マグニチュード), Mv(速度マグニチュード), Mf (周期マグニチュード)が緊急処理サーバで算出さ れるほか,以下の手順により, M w (モーメントマグ ニチュード)がオフラインサーバで算出される. 緊急作業においてシンゲン報を発信すると,オフラ インサーバにて自動 CMT(Centroid Moment Tensor)処 理が起動し,モーメントマグニチュードを算出する. モーメントマグニチュードは早ければ地震発生から
5
分程度で緊急処理サーバに返信され,震央表示画面上 に表示される(この処理の詳細については,本誌の fEPOS 3におけるモーメントマグニチュード (Mw) の算出J(地震予知情報課発震機構係・ EPOSオフライ ン担当)を参照のこと). ④津波検測 津波検測処理は地殻サーバ上で動作する.検潮デー タ は , 地 殻 サ ー バ に お い て テ レ メ ー タ 装 置 か らE
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フォーマット(表2
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年月日時分秒:BCD 2. E360F55フォーマット(]Hz, 6000eh)(テレメータ→地殺サーバ.収録サーパ送信] 4Ji<イト r一一一一年山一ー一一-: 1 ,1ハ"{ト同期コード -ー明白一一ーーーー....J 年月日時分秒:BCD-65-新EPOS (Earthquake Phenomena Observation System :地震活動等総合監視システム)の紹介 3. TCPIIP WINフォーマット【テレメータ→収録サーバ送信】
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7 年月日時分秒 YYMMDDhhmmss (BCD) 6バイト 秒データ チャネルブロック 可変長 チャネルブロック チャネルブロック 可変長 ※1 識別子:''TCPWIN1''固定 ※2 データプロックサイズ:データブロックサイズの2バイトを含む以降のデータサイズ ※3 秒ブロックサイズ:秒ブロックサイズの 2バイトを含む次の秒ブロックサイズ ※4 差分サイズ: 各差分サイズ(*のサイズ) 0:4ピット 1: 8ピット 2: 16ビット 3: 24ピット 4: 32ビット ※5 周渡数:1-4095Hz ※6 先頭データ (4バイト)とそれ以降の差分データ。最後の差分が lバイト境界に満たない場合は、 Oで埋める。(
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)
波形収録 表2
:テレメータデータ配信フォーマット (5 )地殻処理 EPOS3では, REDCと同様,地震波形収録専用の収 録サーバをおき,地震波形データの収録を行っている. 収録サーバは,テレメータ装置より伝送される TCP/IP WINフォーマット(表2参照)の地震波形データを受 信し,ディスク保存する.地震波形データの収録機能 に関しては, REDC収録サーバと同等である.収録デ ータについても, REDCと同様,防災科学技術研究所 の高感度地震観測網 (Hi-net)データ,大学データも 対象とし,緊急処理の会話検測でこれらの波形データ を利用することが可能となっている. また,気象庁震度計(津波地震早期検知網を除く) の強震波形データについても,震度データ編集装置上 に保存されている強震波形データをFfPで取得すると ともにWINフォーマット化し,収録サーバ上に保存し ている. 地殻処理は地殻サーバ(正系/副系)及び 2台の収 録サーバで行う.オペレータ作業用として, 4台のPC 端末(地殻各アフリケーション表示・操作用x
2, Windows上で動作するアフリケーション用x2 (こち らの 2台は VMware/WindowsXP搭載))が整備され ている.EPOS3では地殻処理における地殻サーバと 収録サーバの役割を明確化し,処理を分散させている. また,ハードウェア能力の向上により,従来より多く のデータ(物理チャネル:従来 1024ch→4000ch)をよ り迅速に処理できるようになった. EPOS3における地殻処理の機器構成とデータの流 れを第 9図に,地殻処理画面の例を第 10図に示す.験震時報第68巻第1"'2号 東 FTP データ FTP データ FTP データ アメダス商量 地上気象 柿岡地磁気 南鳥島潮位 外電潮位 国土地理院 (GPS3時間値) 国土地理院 (潮位・水管傾斜) 産業技術総合研究所 名古屋大学 電文データ 11111 1
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収録サーバ 地 殻CD
第9図:地殻処理の機器構成とデータの流れ ヴ t p o新EPOS (EarthquakePhenomena ObservationSystem :地震活動等総合監視システム)の紹介 第10図:地殻処理画面 ①テレメータ系地殻データの受信 テ レ メ ー タ 装 置 か ら 配 信 さ れ た 地 殻 デ ー タ (E360F55フォーマット(表2参照))を,地殻サーバ および収録サーバで,実時間に対し数十秒の遅延を持 ちながら,毎秒受信する.対象データは,歪・検潮デ ータ,防災科学技術研究所傾斜データ,海上保安庁潮 位データ等である. ②非テレメータ系地殻データの受信・中継 非テレメータ系地殻データは,入力系統により,電 文系, F T P系,インターネット系に大別できる.10 秒 "'1日の様々なサンプリングレートのデータがあり, 実時間に対し主に数分"'1日程度の遅延を持ちながら, 随時受信される. 電文系データ:C/Aから配信された電文データを通信 サーバで受信し,フォーマット変換した うえ,メール(地殻メールデータと呼ぶ) にしてオフラインサーバ経由で地殻サー バに転送.アメダス雨量データ,地上気 象データ,柿岡地磁気データ等. F T P系データ:監視・地殻通信サーバから専用回線 を介して外部機関のF T Pサイト等のデ ータファイルを随時取得,フォーマット 変換したうえ,地殻メールデータとして オフラインサーバ経由で地殻サーバに転 送.国土地理院潮位データ,産業技術総 合研究所水位データ,名古屋大学地殻変 動データ等.なお,国土地理院G P S 3 時間値データについては, G P Sデータ 伝送装置 (GPS-WS)が同様な処理を行 っている. インターネット系データ:インターネットを介して外 部機関のF T Pサイトのデータファイル を随時取得,地殻サーバに転送.東京大 学地震研究所地殻変動データ,国土地理 院G P S日値データ. 旧EPOSでは,非テレメータ系の地殻データは入力 系統に関わらずーっのファイルに作成されていたため, 一部の入力系統に伝送障害が発生した場合,他の入力 系統のデータ作成もそれに引きずられて遅滞すること
験震時報第68巻第1"'2号 がたびたびあった.この不具合を解消する目的で, EPOS3では入力系統毎にデータファイルを作成し,伝 送障害の影響を極力小さくするようにした. ③地殻データの加工・監視 受信した地殻データは,地殻サーバ上で加工される. 加工処理においては,平均処理や地球潮汐等擾乱成 分の補正処理等を行い,秒値,分値,補正分値,時間 値,補正時間値の地殻データファイルを順次作成する. また, EPOS3では,データ補正にあたり,旧 EPOS で取り除かれていた地球潮汐・気圧変動成分に加え, 降水補正のロジックを新しく追加し,より擾乱成分の 少ない補正データを作成・監視できるようになった. 監視処理については,地殻データに異常な変化がな いかどうかの監視(異常監視処理),伝送障害等による 長時間の欠測等がないかどうかの監視(回線監視処理), データ加工処理等の業務プロセスが遅滞なく行われて いるかどうかの監視(プロセス監視処理)を常時行い, 異常等を検知した場合は監視・地殻通信サーバを通じ て音声報知がなされる.また,監視状況は PC端末に 表示される. ④地殻データの収録・保存 地殻サーバで作成された秒値(非テレメータ系)・分 値・時間値ファイルは,定期的に一定期間分が切り出 され,収録サーバに転送される. 収録サーバで作成された秒値(テレメータ系)ファ イルおよび地殻サーバから収録サーバに転送された秒 値(非テレメータ系)・分値・時間値ファイルは,収録 サーバで自動的に一定量(約650MB)ずつ切り出され る.この切り出しファイルは,現業当番者により PC 端末に転送され, CD-Rに焼き付け,保存される. なお,地殻サーバで作成されたG P S座標値データ については,ファイルサーバに転送,蓄積される. 解析することができる. このほか,PC端末 (VMware/Windows搭載)には, 地殻変動源推定インバージョンツール (MICAP-G), プレート間すべり推定ツール (HlTEq)を搭載してい る. ( 5 )通信処理 通信処理は通信サーバ(正系/副系)が行い,通信 サーバ操作/設定用にPC端末1台が整備されている. 通信処理に関する業務メニューからは, EPOS"'-' ADESS問で電文送受信を行うかどうかの設定が可能 なため,誤操作等を避ける観点から,この1台及び監 視用 PC端末2台からのみ同メニューが起動できるよ うになっている. 通信サーバは, EPOS内各サーバ(通常は情報発表 サーバ), VOIS,量的津波予報システム,震度データ 編集装置から送信される電文を受け付け, C/Aまたは U Aに配信するとともに, ADESSから受信した電文を 必要なサーバやシステム (EPOS内各サーバ, VOIS, 量的津波予報システム,震度データ編集装置)に配信 する.EPOS内各サーバ間の電文データの転送も行う. どの電文をどの配信先またはサーバに送信するか, また,ADESSに電文を送信する際にどの論理回線を用 いるか(電文の重要度に応じて論理回線を選択可能) は,ヘッダと送信先及び論理回線を対応付けたテーブ ルによって設定されている. 通信サーバ"'-'ADESS問の回線の概要は以下のとお り. ①通信サーバ"-'C/A 回線速度 64kbps,論理回線 4つ (A,,-,D回線), TCP/IP接続手順により,ルータ,本庁 清瀬間TDM 回線を介して接続されている. ②通信サーバ"-'UA(C/Aのバックアップ用回線) ⑤地殻データの表示・解析 回線速度 14.4kbps,論理回線 2つ (A, B回線)に 地殻サーバおよび、収録サーバの地殻データは,地殻 より,モデム,プロトコルコンバータ,構内回線を介 サーバ上で動作する地殻時系列表示処理により PC端 して接続されている.プロトコルコンバータは, EPOS 末で表示・解析することができる. とL/Aの接続手順を変換する (TCP/IP(EPOS) "-' X .25 ファイルサーバのG P S座標値データは, PC端末 (UA))ためのものである. (VMware/Windows搭載)上で動作するG P Sデー タ表示解析ツール (PAT・ME)により PC端末で表示・
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ー新 EPOS(EarthquakePhenomena Observation System :地震活動等総合監視システム)の紹介 (6 )ナウキャスト処理 EPOS3で新たに組み込まれた処理である.ナウキャ スト処理用に,ナウキャストA処理サーバ及びナウキ ャスト B処理サーバが,また,操作用として, PC端 末2台が整備されている. 算し,これを元に震度推計を行なってナウキャスト情 報を自動的に発信する. なお,ナウキャスト情報の部外配信は,中継システ ムでの伝送遅延を避けるため, ADESS経由ではなく直 接,外部機関に届ける形態をとっている.このような 性質の情報や処理形態はこれまでのシステムには無か ったものであり,地震業務としても新しいものである. ①概要 ナウキャスト処理は,極く短時間の聞に震源やマグ ニチュード等を推定し これを元に各地の震度を算出 ②処理の流れと構成 してナウキャスト地震情報として発表するものである. ナウキャスト処理の機器構成とデータの流れを第 これにより,地震の主要動が来る前に何らかの防災対 11図に,ナウキャスト処理画面の例を第 12図に示す. 応を行なうことで,被害の軽減・人命の救助を目的と ナウキャストA処理サーバにおいては,テレメータ している. 装置から送信される加速度 100Hzの TCP/lPWINフォ ナウキャスト処理には, 1観測点毎独立に,地震波 ーマットデータ(表2参照)を受信し,ナウキャスト 形データから震央距離・方位等を求めるA処理と,こ A処理を行う.結果はナウキャストB処理サーバに送 れらの結果を元に,観測点配置や地震トリガ状況を面 信される.ナウキャスト A処理サーバは,障害時の影 的に捉えて震源・マグニチュードを求めるB処理があ 響の軽減のため,東京管内の観測点を3台で地理的に る.これらの手法を適宜選択・組み合わせて震源を計 分散して受信している.
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)判定会処理 Wordで作成された判定会関連電文(トウカイカンソ ク, トウカイヨチ)の本文(漢字かな部)を,専用の マクロ機能(VisualBasicプログラム)によりヘッダ部, コード部を付加する等によって電文化し,通信サーバ に伝送して電文を発信する.この電文発信は,現業室 の地殻用 PC端末2台,判定室の判定会用 PC端末 2 台(VMware/WindowsXP搭載)からのみ可能である. ( 8 )パラメータ管理ツール 緊急業務処理,地殻処理,ナウキャスト処理等で用 いる,チャネル情報パラメータ,観測点パラメータ等 のパラメータの設定・管理のため, PC端末土のブラウ ザで操作するパラメータ管理ツールが用意されている (第 13図).登録されたパラメータは,対応するサー バのメモリ上に展開されるとともに CSV形式で保存 される.また,ファイルサーバ上にディスク保存され る.ディスク保存されたパラメータファイルは,ファ イルサーバ上のデータベース管理ソフトウェア Orac1e で管理される.CSVファイルをPC端末で変更を行っ 時)多機能型地震観測装置:従来のテレメータ装置にナウキャ スト処理等の機能を付加した装置. た後,アップロードすることも可能である.(
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)メールサーバ機能 オフラインサーバ上に, EPOSのメールサーバ機能 (ドメイン名:epos-hq.eqvol.kishou.go担)を有する. メールアカウントは基本的に業務目的のものに限って いる.メールサーバ機能の二重化は行っていない. (10)開発環境 ①サーバ,端末 開発用に,オフラインサーバ及び解析室にPC端末 3 台 (VMware/WindowsXP搭載)を整備している. ②震源表示処理プログラム 開発に供するため,震源表示プログラム (hypdsp) をオフラインサーバに搭載している.震源ファイルは REDCから定期的に伝送している. ③コンパイラ 以下のサーバにC,C++, Fortran90のコンパイラを 搭載している. -オフラインサーバ ・地殻サーバ(オフラインサーバのバックアップ用) ・ナウキャスト A処理サーバ(ナウキャスト A処理 開発用) ④アカウント 開発目的に応じて,オフラインサーバ上に各種開発 用アカウントを登録している.必要に応じ,他のサー バや PC端末にもアカウントを付与しているが,緊急 処理サーバ等,業務上重要なサーバに関しては,運用 への影響を避けるため,付与するアカウントは必要最 小限にしている. (11)時刻同期 (N胃) EPOS3の各サーバは,REDCの時刻サーバを第一優 先(プライマリ),テレメータ監視・制御装置を第二優 先(セカンダリ)の時刻サーバとして,時刻同期を行 っている(セカンダリについては,厳密には,テレメ ータ監視・制御装置→各配信装置→緊急処理/地殻/ 収録サーバ→各サーバ,の順に時刻同期を行っている). PC端末は監視・地殻通信サーバに時刻同期させている. (12)テレメータ テレメータ部は,地震波形データ,地殻データ等を 円 δ 円 i新EPOS (Earthquake Phenomena Observation System :地震活動等総合監視システム)の紹介 受信し,フォーマット化して, EPOSの各処理サーバ に対し,必要なデータを送信する. テレメータ部を構成する各機器の機能は以下のとおり. 地震地殻観測データ等統合・配信装置 ①検知網データ受信装置