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アフリカ開発会議 (TICAD) の四半世紀を振り返る -- 『アフリカレポート』掲載記事から (ライブラリ・コーナー)

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Academic year: 2021

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アフリカ開発会議 (TICAD) の四半世紀を振り返る

-- 『アフリカレポート』掲載記事から (ライブラ

リ・コーナー)

著者

岸 真由美

権利

Copyrights 日本貿易振興機構(ジェトロ)アジア

経済研究所 / Institute of Developing

Economies, Japan External Trade Organization

(IDE-JETRO) http://www.ide.go.jp

雑誌名

アジ研ワールド・トレンド

253

ページ

45-45

発行年

2016-10

出版者

日本貿易振興機構アジア経済研究所

URL

http://hdl.handle.net/2344/00002860

(2)

45

アジ研ワールド・トレンド No.253(2016. 11)

アフリカ開発会議(TICAD)の四半世紀を振り返る

―『アフリカレポート』掲載記事から―

真由美

  今年八月、第六回アフリカ開発会 議( T I C A D Ⅵ ) が ケ ニ ア の 首 都ナイロビで開催される。TICA Dは一九九三年から五年に一度の間 隔で開催されてきたが、今回は初め てアフリカで開催される会議となる。 本稿では、六回目を迎えるTICA Dの四半世紀を振り返りながら、ア ジア経済研究所が発行するアフリカ 専門誌『アフリカレポート』からT ICAD関連の記事を紹介する。   第 一 回 会 議( T I C A D Ⅰ ) が 開催された一九九三年当時は、冷戦 終結に伴う旧社会主義圏への援助の 増加や、目に見える成果が出ない援 助への倦怠感から、先進国の対アフ リカ支援は消極的となっていた。ア フリカ諸国のあいだで、アフリカが 抱える問題が「周縁化」され国際社 会の関心が薄れることへの危機感が 広まるなか、国際社会のアフリカへ の関心を喚起するため日本がイニシ アチブをとって開催したのがTIC ADである。第一回会議ではオーナ ーシップ(自助努力)と支援する国 際社会のパートナーシップを理念と する「東京宣言」が採択され、一九 九八年に開催された第二回会議(T I C A D Ⅱ ) で は、 ア フ リ カ 開 発 の目的・目標および行動のガイドラ インを定めた「東京行動計画」が採 択された。   第 三 回 会 議( T I C A D Ⅲ ) は 二〇〇三年に開催され、参加国はア フリカの元首二四名を含む八九カ国、 四七国際機関に拡大し、二〇〇一年 にアフリカ統一機構(OAU)の後 継として発足したアフリカ連合(A U)の委員長も参加した。この会議 では、アフリカ自身が策定し二〇〇 一 年 の A U 首 脳 会 議 で 採 択 さ れ た 「 ア フ リ カ 開 発 の た め の 新 パ ー ト ナ ー シ ッ プ 」( N E P A D ) へ の 国 際 社会の支援が合意され、TICAD の制度化と継続開催が決定した。   第 四 回 会 議( T I C A D Ⅳ ) は 二〇〇八年に開催された。これに先 立ちアフリカをとりまく経済情勢は 大きく変化した。一九八〇年代以来 低迷していたアフリカ経済が資源価 格の高騰などを背景に二〇〇三年以 降急に成長に転じた。新興国が新た な開発パートナーとしてアフリカに 急接近し、中国アフリカ協力フォー ラム(FOCAC)やインド・アフ リカフォーラム首脳会議 (IAFS) などが開催されるようになった。 白 戸圭一「TICADはアフリカでど う評価されているのか:政策当局者 間 の 会 談 か ら 考 え る 」『 ア フ リ カ レ ポート』 四六号 (二〇〇八年三月) は、 参加したアフリカ諸国の関心が、従 来の援助頼みから援助と投資を組み 合わせた経済開発にシフトしたと述 べ て い る。 こ う し た 情 勢 を 反 映 し、 第四回会議では「官民連携」が打ち 出され、日本の支援策として「民間 投資の倍増」が表明された。   二〇一三年の第五回会議(TIC A D Ⅴ ) で は、 民 間 投 資 の 重 要 性 がさらに強調され、アフリカ首脳と 日本の民間企業の代表が直接対話を 行 う 初 の セ ッ シ ョ ン も 設 け ら れ た。 平野克己「援助から投資へ:TIC A D Ⅴ を ふ り か え る 」『 ア フ リ カ レ ポート』五一号(二〇一三年) は援 助から投資へ方針転換した第四回会 議および第五回会議の背景、会議開 催前後の状況を解説している。   TICADがFOCACやIAF Sと比較対照されるようになるなか、 望月克哉「TICADプロセスの現 段階」 『アフリカレポート』 四六号 (二 〇〇八年三月) 、および 吉田栄一「ア フリカ開発会議の成果と課題:第四 回 横 浜 会 議 を 終 え て 」『 ア フ リ カ レ ポート』 四七号 (二〇〇八年九月) は、 アフリカ開発の理念を話し合う国際 フォーラムとしてのTICADの位 置付けや援助の手法を問い直す必要 性に言及している。   今年八月開催の第六回会議(TI C A D Ⅵ ) に つ い て は、 六 月 に ウ ェブ公開された 白戸圭一「TICA D Ⅵ と 日 本 の 経 済 界 」『 ア フ リ カ レ ポ ー ト 』 五 四 号( 二 〇 一 六 年 ) が、 開発資金に対するアフリカ側と日本 経済界側のニーズのズレを考察して いる。なおこの他にも数本の特集記 事が今後『アフリカレポート』に掲 載予定である。   最後に、前述以外のTICAD関 連記事を紹介する。 • 国分圭子「第二回アフリカ開発会 議 を 振 り 返 っ て 」( 小 特 集   T I C A D Ⅱ )『 ア フ リ カ レ ポ ー ト 』 二八号(一九九九年三月) 。 • 尾関葉子「TICAD Ⅱ に期待さ れたもの」同右。 • 平 野 克 己「 T I C A D Ⅲ と T I C A D イ ニ シ ア テ ィ ブ 」『 ア フ リ カレポート』三八号(二〇〇四年 三月) 。 • 小 峯 茂 嗣「 T I C A D Ⅲ と N G Oの参画」同右。 • 平 野 克 己「 T I C A D Ⅳ の 焦 点 と は?」 『 ア フ リ カ レ ポ ー ト 』 四 六号(二〇〇八年三月) 。 • 落 合 雄 彦「 T I C A D を 超 え て: 日本のアフリカ外交のエクリチュ ールを考える」同右。 • 望月克哉「開催都市・横浜の取り 組み:TICAD開催地問題につ いて考える」 『アフリカレポート』 五一号(二〇一三年) 。 • 白 戸 圭 一「 『 テ ロ 対 策 』 に 象 徴 さ れる新たなアフリカとの関係」同 右。 ( き し   ま ゆ み / ア ジ ア 経 済 研 究 所   図書館) 16_ライブラリー.indd 45 16/09/22 13:54

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1 Library, Institute of Developing Economies, Japan External Trade Organization (3-2-2 Wakaba Mihama-ku Chiba-shi, Chiba 261-8545). 情報管理 56(1), 043-048,