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[寄稿]海洋深層水による医療へのこころみ: 沖縄地域学リポジトリ

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Academic year: 2021

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Title

[寄稿]海洋深層水による医療へのこころみ

Author(s)

宮城, 景正; 金城, 勉; 平良, 雅裕; 新垣, 義清; 渡口, 明; 金城,

貫亀; 楚南, 盛章

Citation

南方資源利用技術研究会誌 = Journal of the society tropical

resources technologists, 12(1): 17-18

Issue Date

1996-10-20

URL

http://hdl.handle.net/20.500.12001/14122

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南方資源利用技術研究会誌 Vol.12 No1 17-18 1996

稿

海 洋 深 層 水 に よ る医療 へ の こ ころみ

宮 城 景 正 ・金 城 勉 ・平 良 雅 裕 新 垣 義 満 ・渡 口 明 ・金 城 貫 亀 楚 南 盛 章 '医療 法人仁愛 会浦捧総合病院

StudyofMedical TreatmentbyDeepSeaWater

KeishoMIYAGI,TutomuKINJYO,MasahiroTAIRA,YasukiyoSHINGAKI, AkiraTOGUCHI,KankiKINJYO andMoriakiSONAN

UTTaSOeSogoHospital は じめに 環境間者 と健康については、人類にとって欠 くことの出来ない永遠のテーマとなっている。 これ迄、私たちが親 しんできた海については人 類の発生源であるだけに、海洋 (海洋深層水) の開発は、これからの食糧やエネルギー資源の 確煤等,多目的な方面で重要な課題である。多 くの恩恵 をうけた海 も医療においてはすでに、 今か ら2,500 年前にイスラエルの死海沿岸 で海 洋凍法 (タラソテラピー)として発祥 している。 フランスで も数百年の歴史をもつ海洋療法は、 医学的療法として高い評価を得ている。 しか し、 これ らの療法は表層水 (探層水 とは海底

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メ ー トル以下 をい う)を利用 したもので、富着水 といわれる海洋探層水での資料は少なく、近年、 高知県での深層水を利用 したア トピー性皮膚炎 の治療が話題 をよんでいるO沖縄県でも、平成

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年に沖縄 県海洋深層水利用推進協議会が発足 され取水に成功 し、深層水による医療分野への 検討 を当院で進めている。 材料及び方法 現在深層水の取水深度については、日本で初 *沖縄 県浦添市伊阻4-16-1 めて汲み上げた高知県で

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メー トル、富山県 で

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メー トル、沖縄県では

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メー トルの深層 水 を利用 しているが、外国においてはハ ワイの

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Xで

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メー トル前後、 ノ ル ウェーの国立海洋研究所で65メー トルの深水 を使用 しているようだ。 我 々は600メー トルの深層水 を使用 し、特に ア トピー性皮膚炎の患者 に宙水 または、80% NaCl脱塩水 を直接患部に塗布 している。源水 については塗布後5分-7分 (乾燥 しない程度) で塩分を洗い流 し、乾燥後の塩 による炎症 を防 止 している。また、80%の脱塩水については、 炎症の程度により使い分けを行 っている。 結果及 び考察 ア トピー性皮碑炎はア トピー素因のある者に 生 じ、主 として慣性 に経過する拝みを伴 う湿疹 病変 と定義 されているようで、免疫学的側面 と 皮帝バ リア機能異常 もア トピー性皮帝炎発症の 重要 な役割 を果た しているようだ。 ア トピー性皮膚炎 (AD)は、1993年 にHill とSulzbergerが、呼吸器系アレルギーを伴 う患者にみ られ る、特異な湿疹性病変に対 して 命名 したもので、症状は年齢 とともに変化 して いくようだ。 117

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-中川秀巳等 は

、AD

の発症 、治療 を考 えるに は診断基準により、既往歴、家族歴、発症年齢、 皮疹形態および発症要因、血清総IgE値 、特異 的IgE抗体値 、治療 に対す る反応性 などの面 に おいて、雑多の素因より構成 されていることな どを念頭にお くことが重要 としている。 また、皮席のバ リア機能の異常は、外部か ら のア トピー因子が入 り込みやす く悪循環 を起 こ して、皮膚炎の悪化 をまね くようである。化学 療法では、充進因子に対す る抑制剤 (サイ トカ イン等)を使用 した りして、ステロイ ドを出来 るだけ使用 しない方法が開発 されつつ ある。今 回、我々はそうした免疫学的な機能的方法 も活 用 しなが ら、本来人間の もつ自然治癒力を利用 した自然の海水 を用いた、自然療法を

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年 よ り検討 し、若干のデータが得 られた。 これまで 海洋深層水 を利用 してア トピー性皮膚炎の治療 に、高知医科大学では

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人中)に効果 が得 られたと報告 されていたが、今回の治療で 例数は少ないが

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に効果が見 られた。特に、

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月、小児 (

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才男児)の場合 、治療開 始後

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日間ではほぼ拝みが止 まり、痛みがな く なり、発疹が消えるケースが見られた。治療後、 卵 に対するアレルゲンが高いことがわかった。

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、3

才の女児の場合、顔および全身に 発疹があ り拝みがあったが、1日目よ り変化が 見 られ3日目より皮膚がポロポロと取れ、l過問 ではきれいに発疹がとれた。後 日、卵 とピーナ ツに対す るアレルゲンがわかった

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才の女性で、拝みあり湿疹が頭部に

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個、胸部全体、腰の周囲、足全体、手のひ ら、 腕 、首 が真 っ赤になっていたが、治療2日後に 手や腕の赤みが消 え両足の湿疹が引いて きた。 3日目、手、腕の湿疹 が消 え両足の湿疹の赤み がひいて、胸の周囲の湿疹の赤み もひいている。 全身の拝みがとれ、首や頭部の湿疹 もなくなっ た

。4

日目で全身の赤みがな くな り、黒 くなっ た りか さぶたになったが

、5

日目でこれ らの症 状 もひいていった。6日目で少 しあとが残 った が

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日目でほとんど消 えている。 南方資源利用技術研究会誌 アレルゲンのテス トで牛乳類の値 が高いこと がわかった。現在は、海洋療法 もやめている。 これ迄の治療 を適 して、海洋探層水の もつ ミネ ラルがバ リア機能破綻により外界か らのアレル ゲン侵入の促進に対 して何 らかの形で良化現像 を起 こし、細胞の活性化 を逆に促進 しているの であろう。 海水に含まれる微量な ミネラル、鉄

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F

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)

、 亜鉛 (Zn)、銅 (Cu)、ニ ッケル (Ni)、マ ンガ ン (Mn)、 コバ ル ト (Co)、 セ レン (Se)、ケイ素 (Si)、 ヨウ素 (Z)、フッ素 (F)、クロム (Cr)、スズ (Sn)など他の

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種 にもおよぶ ミネラルが私たちの生命を維持す る必要不可欠であることが、ア トピー性皮膚症 の治療に貢献 しているもの と考 えるo さて、ア トピー性皮膚炎を始めとするアレル ギー疾患が、特に近年になって増加の傾向にあ る: 平成4年には厚生省で実施 したア トピー性皮 膚炎実態調査によると、3歳児の3人に1人がア トピー性皮膚炎 を経験 していることがわかって いる。発症の原因は解明 されつつあるが、現在 の ところさだかでない。多様化 して きた社会構 造の中で環境の変化や、ス トレスを伴 う私的環 境の変化など、増加する疾病の背景には、 さま ざまな社会問題があるもの と考 える。 今回の海洋深層水による治療が、ステロイ ド 依存型皮膚炎症の ような副作用の多い治療法に 代わる、自然治癒力を引 き出す一助 となれば幸 いである。 参考 文 献 :中川秀巳 アレルギーの成立機序 と治療の最前線

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小川秀夫 大増補 ・ア トピー性皮膚炎の治 し方 がわかる本

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参照

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