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途上国における国家建設 (特集 途上国政治研究の地平)

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Academic year: 2021

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著者

粕谷 祐子

権利

Copyrights 日本貿易振興機構(ジェトロ)アジア

経済研究所 / Institute of Developing

Economies, Japan External Trade Organization

(IDE-JETRO) http://www.ide.go.jp

雑誌名

アジ研ワールド・トレンド

190

ページ

29-32

発行年

2011-07

出版者

日本貿易振興機構アジア経済研究所

URL

http://hdl.handle.net/2344/00004203

(2)

●はじめに

  国家建設に関する研究は、古典 的なテーマであると同時に最近非 常 に 注 目 さ れ て い る 分 野 で あ る。 近代国家の形成はヨーロッパに端 を発するが、国家建設研究もヨー ロッパ史研究を中心に発展してき た。現代政治学においては、国家 研究は周期的に流行と衰退を繰り 返している。一九五〇年代から七 〇年代にかけての、政治学を科学 化しようとする試みであった「行 動論革命」の時代には衰退したも のの、一九八〇年代に入ってから は、石油ショックへの各国の対応 や東アジアの高度成長を説明する に あ た り 国 家 の 役 割 に 注 目 が 集 まった。一九九〇年代の経済自由 化を謳ったワシントンコンセンサ スの時代になると、国家の問題は 再び軽視される。しかし、一九九 七年のアジア通貨危機、二〇〇一 年の九・一一テロ事件を経て、国 家による規制の重要性が再注目さ れると同時に、弱い国家がテロリ ズム、貧困、内戦など様々な問題 の温床になることが国際的に強く 認識されるようになったのである (参考文献④) 。   本稿は、主に途上国を対象とし た国家建設研究の概観を通し、そ の特徴を描くと同時に、分析が不 足していると思われる点を明らか にすることを目的とする。以下で は、まず国家および国家建設とい う 概 念 の 特 徴 を 確 認 し た う え で、 戦争と国家建設との関係に着目し た諸研究を中心に、途上国におい てはなぜ国家建設がうまく進まな いのかという問いに対する研究蓄 積を検討する。さらに、九・一一 テロ事件後に顕著になってきたこ の研究分野の新しい潮流と、それ が抱える課題について考察する。

一.国家建設とは?

  一般に、 国家建設は「弱い国家」 から「強い国家」への移行を意味 する。ここで使用されている国家 という概念は、多くの場合、マッ クス ・ ウェーバーの定義である 「あ る一定の領域内で物理的な暴力行 使を正統に独占する共同体」を指 し、この理念型の定義を満たすも のが強い国家、満たさないものが 弱い国家ということになる。   しかし、具体的に何を基準に国 家 の 強 弱 を 判 断 す る の か に 関 し、 研究者間でコンセンサスがあると は言いがたい。例えば、ミグダル ( 参 考 文 献 ⑨ ) は 国 家 に よ る 社 会 へ の 浸 透( penetrat ion )、 社 会 関 係の規制、資源の収奪及び配分の 四つの側面における能力が高い場 合を強い国家とする。 フクヤマ (参 考文献④)の場合は国家機能の執 行 能 力( enforcement ) の 程 度 で 強さを特徴づけている。またレイ ク(参考文献⑦)は国家を「暴力 の独占」と「正統性」の二つの側 面で特徴づけ、両方において高い 程 度 を 示 す 国 家 を 強 い と し て い る。このように、国家の強弱に関 する概念定義は複数存在する。   さらに、国家の強さ・弱さを実 証的に測定する方法が多くの場合 明確でない点も、この研究テーマ の抱える問題である。例えば前述 した研究例において、国家の執行 能力や正統性をどのように具体的 に測定するのかは明らかにされて いない。同様に、この分野のほと んどの研究では、国家がどの政府 機関(あるいはその集合体)を指 す の か、 そ し て そ の 機 関 の 強 さ・ 弱さをどのように測定し、場合に よってはどのように集計して一国 レ ベ ル で の 国 家 の 強 弱 を 示 す の か、は議論されないことがほとん どである(例外として、参考文献 ⑬ お よ び ⑯ を 参 照 )。 そ の 結 果、 実証的なデータに基づく国際的な 指標が確立されておらず、一国の 通時的な変化や多国間での比較を 計量的に行うのは困難である。   こうした状況は、一九九〇年代 以 降 に 頻 繁 に 使 用 さ れ る よ う に なった「失敗した」 、「崩壊した」 、

特 集

途上国

国家建設

途上国における国家建設

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国 家 と い う 概 念 に も 共 献 ① )。 要 す る に、 既 間 で 比 較 す る 試 み は、

献 ⑤ )、 石 油 を は じ め ⑳ )、 国 際 援 助( 参 考 文 献 ⑩ ) な どがこれまで指摘されてきた。本 稿では、紙幅の制約上これらの紹 介・検討は省略し、多くの国家建 設研究の出発点となっている戦争 という要因に的を絞って論点を抽 出 す る( 先 行 研 究 の 概 観 に 関 し、 参考文献⑮を参照) 。   「 戦 争 が 国 家 を 形 成 し、 国 家 が 戦 争 を 起 こ す 」 と い う の が ヨ ー ロッパ国家形成史を研究したティ リーの議論の主旨である(参考文 献 ⑲ )。 彼 に よ れ ば、 一 四 世 紀 初 期以降、ヨーロッパの君主は対外 戦争をするにあたり自国内の官僚 制度、徴税制度、警察・軍などを 整備する必要に迫られ、これが国 家建設を促した。さらには、国家 が戦闘能力を増強したことで、一 六世紀から一八世紀頃にかけての 度重なる国家間戦争を招くことに なった。   ヨーロッパ研究において有力な この理論がヨーロッパ以外の地域 でもあてはまるかどうかは、途上 国での国家建設研究の中心的論点 のひとつである。例えばハーブス ト(参考文献⑤)はティリーの議 論を反転し、サブサハラ・アフリ カ地域ではおしなべて独立後の国 家建設の時代に国家間戦争が不在 で あ っ た た め に 弱 い 国 家 と な っ た、と分析する。さらに彼は、戦 争 不 在 を 可 能 に し た 要 因 と し て、 ヨーロッパ宗主国によって決めら れた植民地の国境線が独立後も正 統な国民国家の境界線として国際 社会やアフリカのリーダーに受け 入れられたことを指摘する。これ に対しラテンアメリカ諸国を比較 研 究 し た セ ン テ ノ( 参 考 文 献 ② ) は、同地域において対外戦争は存 在してもそれが租税によってでは なく国家債務によって資金調達さ れたために、国家機構の整備が進 まなかったと議論する。これに加 えシース(参考文献⑰)は、物理 的な紛争に至らないまでも、潜在 的に戦争となる恐れのある敵対国 が長期的に存在した場合には国家 建設が進んだと分析する。東南ア ジ ア 諸 国 を 比 較 し た ス レ ー タ ー ( 参 考 文 献 ⑭ ) は、 対 外 戦 争 で は なく国内における「戦争」を重視 する。すなわち、シンガポールと マレーシアでは、経済格差や人種 の違いに起因する国内的な暴動の 脅威が権威主義体制成立よりも前 の タ イ ミ ン グ で 存 在 し た た め に、 政治エリートの間で国家建設のた めの協調を促し、結果として強い 国家の形成に繋がった。一方タイ とフィリピンの場合では、この要 因が不在だったために国家建設が 進まなかった、と分析する。   これらの研究を 俯 ふ 瞰 かん していえる こ と は、 戦 争( 暴 力 を 伴 う 紛 争 ) と国家建設の間には密接な関係が 存在するが、その具体的な影響は 各国の置かれた地政学的な環境に より、または国家エリートの紛争 への対処の仕方により異なる、と いう点である。同時に、ほとんど が地域の現状を詳細に検討したう えで主張を導きだす帰納的研究で あり、該当地域以外への議論の適 用については示唆的な考察はある も の の 本 格 的 な 検 討 は 欠 け て い る。 今後の課題のひとつとしては、 地域研究の知見を活用したうえで の演繹的な一般理論化、 さらには、 そうした理論の地域間を横断した 実証的検討が挙げられる。

三.

 

  

研究

  二〇〇一年の九・一一テロ事件 以後、国家建設という研究テーマ は国際的な政策課題としての色彩 を強めている。国連などにおいて はすでに一九九〇年代より平和構 築活動のひとつとして国家建設が 注目されていたが、その重要性を

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一層高めたのがアフガニスタンへ の国際介入である。アル・カイー ダ掃討のためにアメリカを中心と する有志連合諸国がタリバーン政 権を二〇〇一年に打倒した後、ア フ ガ ニ ス タ ン に お け る 国 家 建 設 は、テロリズムの温床撲滅対策と して国際安全保障上の最重要課題 の ひ と つ と な っ た。 こ れ を う け、 国家建設の主要な目的はこれまで の経済発展から、世界規模での安 全保障へと変化してきている(参 考 文 献 ⑧ )。 こ う し た 外 交 政 策 上 の 変 化 は 学 術 研 究 に も 影 響 を 与 え、これまで多くみられた「なぜ 途上国の国家は弱いのか」という 因果関係を問う問題設定から、 「ど のようにしたら国家建設が成功す るのか」 といったより問題解決型、 政策志向型の研究が盛んになって きている。   そ の よ う な 研 究 に は、 例 え ば フィアロンとレイク (参考文献③) による「新しい信託統治」の議論 がある。これは、従来の国連を主 体とした信託統治ではなく、国家 建 設 を 必 要 と す る 国 に 対 し 経 済・ 安全保障上の利害関係をもつ先導 国( lead state ) が 中 心 と な っ て 多国間介入の過程を調整するとい う 移 行 期 の 国 家 建 設 モ デ ル で あ る。またクラズナー (参考文献⑥) は、 「 主 権 の 共 有 」 と い う 概 念 を 用い、行政機能の一部を国際アク ターと国内政府が共同で担うこと に よ る 国 家 建 設 モ デ ル を 提 案 す る。   こうした、国際介入を議論の中 心 に 据 え た 国 家 建 設 研 究 に 対 し、 介入自体を疑問視する研究も最近 増えている。例えばウェインステ イン(参考文献⑳)は、 ウガンダ、 エリトリア、ソマリアという内戦 期間中およびその後の時期での国 際介入がほとんどなかった場合に は国家建設が比較的成功裏に進ん だ事例をもとに、国際介入の抱え る諸問題を指摘する。同様に経済 協力開発機構(OECD)は二〇 一 〇 年 に『 損 害 を 与 え る な 』( 参 考文献⑪)と題した報告書を出版 し、国際的な国家建設支援のもた らす弊害に注意を促している。こ れらの研究が示唆するのは、国際 介入をやめるべきということでは なく、国際アクターの論理を優先 した安易な介入に対する警告であ る。今後も国際介入のあり方を検 討する研究の需要は続くであろう が、その際、国際政治と国内政治 過程とがどう関連するのか、例え ば、信託統治や主権の共有によっ て被支援国における権力関係がど のように変化するのか、といった 点 に 注 意 を 払 う 必 要 が あ る だ ろ う。   九・一一後の国家建設研究が取 り組まなければならないもうひと つの問題に、強い国家の建設と民 主主義構築の両立がある。伝統的 な国家建設研究では、民主主義的 な制度や市民社会は検討対象から はずれることが多かった。 しかし、 国際支援により行われる国家建設 は、民主主義の導入(選挙、地方 自治、 市民社会に対する支援など) と抱き合わせで行われることが多 い。 こ れ は、 「 民 主 的 な 政 府 」 を 規範と位置づける国際アクターの 関与を反映してのことである。し かしながら、効果的な官僚制の構 築という伝統的な意味での国家建 設と、民主的アカウンタビリティ を担保する制度や強い市民社会の 構築とは、対立関係になりがちで ある。例えばパリス (参考文献⑫) は、一九九〇年代の国連等による 平和構築活動では、国家機構の整 備 を し な い ま ま 政 治 的 な 自 由 化 ( 選 挙 の 実 施 ) を 急 ぎ す ぎ た た め に政治的不安定を招いたと分析し ている。こうした、改革の順序を 問 題 に し た 議 論 は 説 得 力 を 持 つ が、国家建設の課題に直面してい る国の多くでは定期的な選挙は実 際 の と こ ろ す で に 導 入 さ れ て お り、現実的には順序はすでに所与 の要因となっている。そうであれ ば、今後の研究課題としては、国 家建設と民主主義構築を同時に行 う際の諸問題およびその解決策に つ い て 検 討 す る 必 要 が あ る だ ろ う。

●結論

  途上国における国家建設は、国 際安全保障の一貫という性格が最 近付与され、今後一層の研究が求 められる研究課題である。これま での研究では、分析対象自体の抽 象度が高いことや分析射程が広い ことを反映し、地域を横断した比 較分析や一般的な理論化がなかな か進まなかった。これに加え、最 近では国際アクターの介入、民主 主義との両立といった要素が新た に加わり、対応すべき状況はさら に複雑になっている。この研究分 野の今後の方向性としては、計量 分析や演繹的な理論構築といった より多様な研究手法を活用すると 同時に、 国内政治研究 (地域研究) 、 比較政治、国際政治における研究 蓄積を相互に参照した多元的かつ

途上国における国家建設

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