1 第1学年E組保健体育科 学習指導案 平成28年11月11日(金)錬武館 第 1 学年E組 計15名 指導者 石川 雄瑳 本校の研究主題 仲間と共に伸び伸びと主体的に学習に取り組む生徒の育成 ~言語活動を充実させる学習形態の工夫を通して~ 保健体育科の努力点 「生き生き伸び伸び活力にあふれ,共に技能向上を図れる体育学習」 1 単元名 ダンス『現代的なリズムのダンス』 2 単元について (1)運動の特性(一般的特性) 【機能的特性】 ・心と体を解き放し,リズムやイメージの世界に没頭して踊るところに,楽しさや喜びを味わうことのでき る運動である。 ・他との違いを個性としてとらえ,お互いの良さを認め合うことのできる運動である。 ・仲間と関わって踊ることで,心の交流ができる運動である。 【構造的特性】 ・仲間とのコミュニケーションが必要な運動である。 ・自分のイメージや感じたことを自由に表現する探求型の運動である。 【効果的特性】 ・自分の感じたことを表現したり,リズムに乗って全身で踊ることにより調整力や持久力を高めることので きる運動である。 (2)生徒から見た特性 ・リズムに乗って仲間と一緒に全身で踊る時に楽しさを感じる。 ・イメージした動きを表現し,仲間と見せ合って楽しむことができる。 ・踊ってみたいと思う反面,恥ずかしさから自分を解放することが難しい。 ・かっこいいステップに憧れるが,容易にはできず諦めてしまうことが多い。 (3)生徒の実態(1年E組 15名) 体育活動において,明るく意欲的に取り組む生徒が多い。積極的に運動に取り組み,生徒間の教え合い活動 も普段から行うことができる。規範意識が高く,リーダ性のある生徒を軸に意欲的に学習することができる。 今まで行った単元毎の取り組みでも,運動の得意不得意にかかわらず学習目標の達成に向けて,挑戦すること ができた。しかし,心身の発達状況や小学校での運動経験等から,運動能力に二極化が見られる。運動が苦手 な生徒の技能習得においては時間がかかると思われる。また,ダンスに関しては小学校の運動会などで行った ことはあるものの,振り付けを創作していくことに関しては,ほとんどの生徒が難しさを感じているようであ る。しかし,ダンスそのものに対しては「かっこいい」,「楽しそう」などの意見も多かった。 【ダンスに関する事前アンケート】対象生徒数29人 ○ダンスをやったことはありますか? ある(6) 少しだけある(5) ない(4) ○自分で振り付けを考えたことがありますか? ある(1) 少しだけある(1) ない(13) ○ダンスの基本的なステップは知っていますか? 全て知っている(0) いくつか知っている(3) 知らない(12) ○ダンスの中で一番興味があるものはどれですか? 現代的なリズムのダンス(12) 創作ダンス(1) フォークダンス(2) ○ダンスのイメージについて教えてください。 自由記述 激しく動くから疲れる 楽しそう 難しそう 苦手 かっこいい 好き など
2 (4)教師の指導観 【言語活動について】 ダンスにおける基本的なステップの他に,創作していくうえでは,話し合う場を積極的に設ける必要がある。 また,ダンスの見栄えをよくする「動きのコツ」をつかませるために,互いを見合うことや,助言をする必要 がある。アンケート結果からもわかるようにダンスを経験したことのある生徒がほとんどであるが,自分で振 り付けを考えたことのある生徒はいない。ダンスを創作していくことには難しさがあるが,プロモーションビ デオなどを見本とし,振り付けを模倣しながら,班ごとのオリジナルのダンスを考えさせたい。このような話 し合い活動や教え合い活動をしていくことが,技能の習得や振り付けのひらめきのみならず,生徒達のコミュ ニケーション能力の向上や言語活動の充実につながると考える。また,教え合いにあたっては,より効果的に 教えるために,オノマトペの活用や,わかりやすい言葉(比喩的表現),短くわかりやすい表現(擬音語・擬 態語)を使って,イメージをわかせる必要がある。本単元の学習活動を進めていく中でもこの手法を活用し, 仲間同士によるわかりやすいアドバイスを参考にさせたい。コミュニケーション能力を高めることで技能の向 上に役立て,互いの動きを認め合える学習活動を展開していきたい。 ○振り付けの見栄えを良くするために,互いに見合って助言し合うことで理解を深める。 ○模範的なダンスの振り付けを参考に,生徒同士での振り付けの創作を活発にする。 【技能向上について】 ダンスを経験したことのある生徒は半数以上であるが,踊りを行っていく上では「8ビードの理解」「基 本的なステップ」「敏しょう性」「柔軟性」「全身持久力」など,多くの技能が必要となる。そのため,授 業計画の最初の段階では,ダンスを踊る上での基本となるビートの取り方やステップを教えていく。また,ダ ンスは自分達で振り付けを考えながら行うため,発想力が必要となる。そのため,プロモーションビデオなど を参考にさせ,オリジナルの振り付けを思考させたい。グループごとの発表会に向けての練習の中で仲間の 意見を聞き入れ,自分では思いつかなかった動きに取り組ませたい。それによって様々な動き方の習得や向 上と発見,班員との絆を深めさせたい。発表会では,他の班の動きを見ながら楽しみ,参考にしていくこと で動きのパターンの増加をねらいとしたい。さらに,お互いが認め合うことで学級としての団結力を深めて いきたい。ダンスは動きに決まりや正解がないため踊ることはとても難しい。しかし,様々な振り付けを賞 賛し合いながら,思考・判断することで一人ひとりが積極的に取り組めるような授業を展開していきたい。 ○プロモーションビデオを参考に基礎的なステップを行う。 ○オノマトペを活用した教え合い活動をする。 【その他】 ○班編成は4~5名とし,班員の中で意見を出しながら振り付けを決めていく。 ○動画を参考にしながら振り付けを考え,他の生徒に教えることで,言語活動の充実を図る。 (5)研究主題との関連 生徒一人ひとりが主体的に取り組むには,学習課題を明確にした内容を生徒が理解し,計画的に指導するこ とが大切である。そして,その内容を高めるためには,話し合ったことを実践する機会を多く設け,活気あふ れる授業展開ができるようにしたい。そのために,生徒同士がコミュニケーションを取り合い,お互いに支援 できるよう言語活動を充実させながら研究を進めていく。また,ダンスを創作していくうえで参考となる資 料を用意し,スムーズに振り付けが思い浮かぶよう支援したい。ダンスを行ったことはあるが,自ら振り付 けを創作することに関しては初めての生徒達なので,発想力がなければ学習が滞ってしまう。効果的に教え 合い学習や言語活動を取り入れながら仲間とコミュニケーションを図り,ダンスの完成をめざす。それによ って本校の研究主題である,「仲間と共に伸び伸びと」学習する生徒の育成につながると考えた。 3 単元の目標 ○技能 ・感じを込めて踊ったりみんなで踊ったりみんなで踊ったりする楽しさや喜びを味わい,イメージをとらえた 表現や踊りを通した交流ができるようにする。 ・リズムの特徴をとらえ,変化のある動きを組み合わせて,リズムに乗って全身で踊ることができるようにす る。 ○態度 ・ダンスに積極的に取り組むとともに,よさを認め合おうとすること,分担した役割を果たそうとすることなど や,健康・安全に気を配ることができるようにする。 ○知識,思考・判断 ・ダンスの特性,踊りの由来と表現の仕方,関連して高まる体力などを理解し,課題に応じた運動の取り組み方 を工夫できるようにする。
3 4 評価規準 5 指導と評価計画(9時間扱い) 運動への 関心・意欲・態度 運動についての 思考・判断 運動の技能 運動についての 知識・理解 内 容 の ま と ま り( 領 域) ご と の 評 価 規 準 ダンスの楽しさや喜びを味 わうことができるよう,良 さを認め合おうとするこ と,分担した役割を果たそ うとすることなどや,健 康・安全に留意して,学習 に積極的に取り組もうとし ている。 ダンスを豊かに実践するた めに学習課題に応じた運動 の取り組み方を工夫してい る。 ダンスの特徴に応じて,交 流ができるようイメージを 捉えた表現や踊りをするた めの動きを身につけてい る。 ダンスの特性,踊りの由来と 表現の仕方,関連して高まる 体力などを理解している。 単 元( 種 目) の 評 価 規 準 ・ダンスの学習に積極的に 取り組もうとしている。 ・よさを認め合おうとして いる。 ・分担した役割を果たそう としている。 ・仲間の学習を援助しよう としている。 ・健康・安全に留意してい る。 ・自分の興味や関心に合っ たテーマや踊りを設定し ている。 ・課題に応じた練習方法を 選んでいる。 ・発表の場面で,仲間のよ い動きや表現などを指摘 している。 ・学習した安全上の留意点 を仲間と学習する場面に 当てはめている。 ・現代的なリズムのダンス では,リズムの特徴を捉 え,変化のある動きを組 み合わせて,リズムに乗 って全身で踊るための動 きができる。 ・ダンスの特性について,学 習した具体例を挙げてい る。 ・踊りの由来について,学習 した具体例を挙げている。 ・表現の仕方について学習し た具体例を挙げている。 ・ダンスに関連して高まる体 力について,学習した具体 例を挙げている。 学 習 活 動 に 即 し た 評 価 規 準 ①ダンスに興味を持ち積極 的に学習しようとしてい る。 〈観察〉 ②練習や発表のなかで,自 己の役割を果たそうとし ている。 〈観察〉 ③健康安全に留意して活動 しようとしている。 〈観察〉 ①基本の動きをさらに広げ ることができるよう工夫 している。 〈観察,学習カード〉 ②教え合い学習を通して, 仲間にわかりやすい助言 をしたり,自己の課題を 見つけている。 〈観察,学習カード〉 ③空間・リズム・身体・相 手との見解を変化させる など,動きを工夫してい る。〈観察,学習カード〉 ①変化のある動きを組み合 わせて,全身で踊ること ができる。 〈観察〉 ②イメージを捉え,リズム に乗って踊ることができ る。 〈観察〉 ③相手の動きに対応して, 動きを合わせたり,調子 を合わせたり,対立させ たり等,仲間との関わり を持って踊ることができ る。 〈観察〉 ④基本的なステップを踊る ことができる。 〈観察〉 ①ダンスに関連して高まる 体力について理解してい る。 〈学習カード〉 ②ダンスの技術の名称や行 い方について,理解してい る。 〈学習カード〉
4 時 間 1 2 3 4 5 ねらい オリエンテーションⅠ 「ねらい1」基本的なステップを身につけ,手本となる振り付けを覚え ること,教え合うことができる オリエンテーションⅡ 学 習 の 流 れ 1学習の見通しをも つ。 ・運動の特性や楽し み方を理解する。 ・学習の流れを知る。 2学習の準備 ・学習カードや資料, 道具の使い方を確 認する。 ・グループ編成,役 割分担,用具の準 備方法を知る。 3サーキットドリル を行う。 1 準備運動 2 サーキットドリル 3 学習課題の確認 ① 基本的なステップの学習 (一斉学習でダンスの基本となるステップを学習する) ② ダンスの振り付けの学習 (一斉学習で学んだステップを活かして実際に踊る) 4 グループ学習 → 教え合い → 班ごとに確認 5 まとめ 振り返り,本時のまとめ,次時への見通し,整理運動,片付け 1学習の見通し をもつ ・ねらい1の反省 をする。 ・ねらい2の学習 の流れを知る。 2学習の準備 今まで覚えた振 り付けを確認す る 3テーマの考察 班ごとにダンス の内容を決める。 指 導 ・ 評 価 機 会 関・意・態 ③ (観察) ① (観察) 知識・理解 ① (学習カード) 思考・判断 ① (観察・学習カード) ② (観察・学習カード) 技 能 ④ (観察) ② (観察) 時 間 6 7 8 9 ねらい 「ねらい2」覚えた振り付けを軸にして仲間同士で考えながら ダンスを創作することができる 「ねらい3」発表会を行い 仲間同士で認め合う 学 習 の 流 れ 1 準備運動 2 サーキットドリル 3 グループ学習 → 教え合い → 班ごとに確認 ①話し合い (班の中でダンスの振り付けを考える) ②ダンス (話し合って考えたダンスを実際に踊る) ③反省 (踊ってみて改善するところや工夫するところを話し合う) 5 まとめ 振り返り,本時のまとめ,次時への見通し,整理運動,片付け 1 準備運動 2 学習課題の確認 ◎発表会の流れ・見方 3 最終確認 4 発表 班ごとにダンスの発表 5 まとめ 指 導 ・ 評 価 機 会 関・意・態 ② (観察) 知識・理解 ② (学習カード) 思考・判断 ③ (観察・学習カード) 技 能 ① (観察) ③ (観察) ①,②を行う グループの中でお 互いに確認し合っ て教え合う 本時の学習した振 り付けを班で踊っ て確認する 安全 進んで取り組む ステップのポイント 安定して取り組む 体力の理解 ステップのポイント 継続して取り組む 協力 安定して取り組む 工夫して取り組む 仲間と話し合う ステップの理解
5 6 本時の指導(8/9) (1)目標 ◎技能 ・相手の動きに対応して,動きを合わせたり,調子を合わせたり,対立させたり等,仲間との関わりを持って 踊ることができる。 ○態度 ・ダンスに積極的に取り組むとともに,よさを認め合おうとすることができるようにする。 ・グループ内で分担した役割を果たすことができるようにする。 ・健康・安全に気を配り,用具や場の安全を確かめながら練習や発表ができるようにする。 ○知識,思考・判断 ・ダンスの特性や基本的なステップの行い方を理解することができるようにする。 ・「動きのコツ」や「振り付け」を言語で表現するなどして仲間と踊りを考えることができるようにする。 ・発表の結果から,自己の課題を見つけることができるようにする。 (2)展開 過程 時間 学 習 内 容 と 活 動 指導・支援(○),評価(☆) 用具・資料 は じ め 10 分 1.3周ランニングをしてから準備運動をする。 2.集合,挨拶,出席確認,健康観察をする。 ・クラス毎に4列横隊に整列をする。 ・体育係の号令により元気に挨拶をする。 3.サーキットドリル (班ごと各場所でスタートし,ローテーションしていく5分間) ①フラフープ5周 ②ラダー ③縄跳び10回 ④スキップ ⑤サイドステップ ○用具を準備し,場の安全を確 認する。 ○素早く整列させ,元気よく挨 拶させる。 ○生徒の健康状態を観察し,欠 席者・見学者の確認をする。 ○サーキットで行う各種目は ダンスの各技能の基礎を習 得するためのものであるこ とを理解させる。 ○各技術のポイントを押さえ てからリズムを意識して活 動に入らせる。【技能向上】 音 楽 プ レ ーヤー フ ラ フ ー プ ラダー 縄跳び な か 35 分 4.本時の学習内容,めあてを確認する。 ・本時の学習の見通しを持ち,めあてを確認する。 5.グループごとにダンスの創作 ・グループごとに自分たちの場所で曲をかける。 ・本時の学習のめあてを意識しながらグループごとに振り付 けを創作する。 ・グループの中で iPad,ホワイトボードを活用して話し合い を行う。 iPad では手本となる振り付け動画の再生,録画,録画した 動画を再生することができるので状況に応じて使う。 ホワイトボードでは隊形の話し合いや確認を行う。 ・発表会に向けて完成した踊りを踊る。 6.ミニ発表:グループ毎に今日考えた振り付けを見せる。 ○各場所を回り,技能指導にあ たる。 ○iPad を有効に活用できてい るか確認する。 ○声を出しながら,コミュニケ ーションをとり,動作を賞賛 したり,アドバイスを行う。 【言語活動】 iPad ホ ワ イ ト ボード 「ねらい2」覚えた振り付けを軸にして仲間同士で考えながら ダンスを創作することができる 本時の学習のめあて 発表会にむけて,ダンスを完成させよう。
6 (1)ミニ発表会 (2)振り付けの練習をしながら仲間同士でアドバイスしあ う。 (3)振り返りをする。 ○発表を堂々と行わせる。 ☆練習や発表のなかで,自己の役割 を果たそうとしている。 【関心・意欲・態度】 〈確認のポイント〉 ○グループで出た話し合いを 自分のダンスにいかせるよ う意識させる。 ○練習内容や発表,教え合い活 動を通して,仲間にわかりや すい言葉でアドバイスさせ る。 【言語活動】 ○アドバイスの成果を踊りに 生かせるようにさせる。 ○振り付けの動作の緩急強弱 や体の動かし方を助言する。 【技能向上】 ☆相手の動きに対応して,動きを合 わせたり,調子を合わせたり,対 立させたり等,仲間との関わりを 持って踊ることができる。【技能】 学 習 カ ー ド ま と め 5 分 7.用具の片付けを行う。 8.整理運動をする。 9.整列し,本時の反省を発表する。 10.健康観察,挨拶を行う。 ・素早く片付けを行わせる。 ・整理運動を行わせる。 ・整列し発表させる。 ・健康観察を行う。 ・元気よく挨拶をさせる。 〈ねらい〉本日までにグループで創作したダンスを踊る ことができる。 【進め方】 ①1グループ毎に教師に対して発表を行う。 ②発表をしている時にはiPad で動画を撮影する。 ③発表が終わってからは撮影した動画を見ることで動 きを見て課題を見つける。 ④課題が見つかってからは解決のために練習を行う。 ⑤時間に余裕があれば再度、ミニ発表を行っても良い。