第6学年
国語科学習指導案
1 単元名 学習したことを生かして 2 教材名 海の命 3 単元観 (1)児童の実態 ○「カレーライス」や「森へ」で、登場人物の心情や情景描写、視点、中心人物、主題などを 叙述に即して読む学習をしてきた。 ○文章の検討、分析、討論に対してとても意欲的である。 ○読み取ったことをもとに、人物像や生き方、作品に対する自分なりの考えをまとめることま でにはいたっていない。 (2)教材の特色 ○「父」、「与吉じいさ」の海と共存する生き方や「クエ」との出会いから、海との関わり方 を深めていく「太一」の成長を描いた作品である。 ○中心人物の変容や、クライマックスの場面の読み取り、題名の意味や主題など、今までに身 に付けた物語文の読み取りの方法を活用できる教材である。 (3)指導の手立て ○作品全体をとらえさせるために、各場面を一文で要約させ、それをもとに作品全体を一文で 表現させる。 ○クライマックスの検討を通して「太一」の変容を読み取らせる。 ○「太一」の変容や題名「海の命」の意味から、主題に迫らせる。 4 目標 ○作者の考えについて、自分の考えをはっきりさせながら読み、自分自身の生き方について考 えを深めようとする。 (関心・意欲・態度) ○太一のクエに対する心情の変化を中心に読み取り、太一の生き方について考えることができ る。 (読むこと) ○作品を重ねて読んでいく中で、作品を自分に引き寄せて読み、主題についての自分なりの考 えをもつことができる。 (読むこと) ○文や文章にはいろいろな構成があることについて理解する。 (言語事項に関する事項) 5 指導計画(総時数 11時間)単元の計画を立てる。
【第1時】 ○今までの学習を振り返り、文学的な文章の読み方について考える。 ○教師の作成した帯を見て感想を発表し、単元の見通しをもつ。言葉の学習をする。
【第2時】 ○音読・意味調べ、新出漢字を練習する。 【第3時】 ○人物・時・場所を考える。登場人物について考える。
【第4時】(本時) ○登場人物を意識しながら音読する。 ○登場人物や中心人物、対役を検討する。場面設定や構成を考え、クライマックスを検討す
る。 【第5時】 ○場面をわけ、起承転結を検討する。 ○場面の設定(いつ、どこ)について考える。 【第6時】 ○場面の設定(いつ、どこ)について考える。 【第7時】 ○意味段落①~⑥を要約する。 【第8時】 ○「転」の場面を検討する。 ○クライマックスを表す一文(太一の考えが変わったと分かる一文)をみつける。 【第9時】 ○クライマックスを検討する。 ○太一を変えたものは何かについて考える。主題について考える。
【第10時】 ○「海の命」の意味するものについて考える。 ○全体を一文で表す。 ○主題について検討する。学習のまとめをする。
【第11時】 ○国語で学習してきた物語文の読み方を振り返る。 ○今までの学習を生かして過去に学習した物語を読み直し、主題を自分なりに考える。 ○読んだ本の帯を作る。 6 本時の学習 (1)主眼 登場人物の行動や会話、情景描写を手がかりに登場人物の相互関係について考え、交流する 活動を通して、登場人物の役割(中心人物や対役)をとらえることができるようにする。 (2)授業仮説 登場人物の行動や会話、情景描写などの叙述を手がかりに登場人物の相互関係について自分 の考えをまとめる場や、交流する場を与えると共に、相互関係を図に表し整理する。そうすれ ば、登場人物の役割をとらえることができるであろう。 (3)準備 学習のあしあと、登場人物の絵 (4)展開 学習活動 おもな発問(○)・指示・支援(◇) 評価規準 1 前時までの学習を振り返 ◇話者、場所、時を確認する。 る。 ○どんな登場人物が出ているか意識しながら 2 全文を読む。 読みましょう。 <めあて> 太一の変容に一番大きな役割を果たしたのは、誰だろう。 3 登場人物をノートに書き、 ◇根拠をもって考えることができるように 発表する。 登場人物の定義を記した掲示物を用意す (1)本文から登場人物を書 る。 き出す。 ○登場人物をノートに書きましょう。その 理由となる文章に線を引きましょう。・太一 ○登場人物としてとらえてよいものはどれ ・与吉じいさ ですか。 ・母 ・父 ◇クエは物語の中で重要な役割を果たすも ・クエ のとして扱い、登場人物にしないことを 確認する。 (2)登場人物の定義をもと に登場人物について話 ◇今回はクエも物語の中で重要な役割を果た し合う 。 すので、対役の候補として考えることを伝 える。 ◇根拠をもって考えることができるように中 心人物と対役の定義を記した掲示物を用意 する。 ○中心人物と対役の名前をノートに書きまし ょう。その根拠となる文章に線を引いたり、 自分の考えを書いたりしましょう。 ○中心人物は誰でしょう。その理由も述べま 4 中心人物や対役について考 しょう。 える。 ・中心人物 太一 ◇登場人物の役割についてとらえることがで ・対役 クエ、父、 きるように、中心人物の定義について確認 与吉じいさ する。 ○対役は誰でしょう。その理由も述べましょ う。 (1)自分の考える中心人物 ◇登場人物の役割についてとらえることがで ○登場人物の役割を や対役について、根拠 きるように、対役の定義について確認しな とらえることがで を明らかにしながらノ がら、中心人物との関係を黒板に図式化す きている。 ートに書く。 る。 (2)中心人物や対役につい て話し合う。 ○太一にとって、父(クエ、与吉じいさ)は ○中心人物 どんな存在でしょう。 ・太一…この物語では、太 一の心が最も大きく ○太一の人生に最も大きな影響を与えている 変化しているから。 のは誰でしょう。 ○対役 ・クエ…出会ってから太一の ○友達の意見や関係図をもとに対役は誰か、 心が大きく変わっ もう一度考えてみましょう。 ているから。 ・父… たくさん登場するから。 …「おとうといっしょに海 に出る」ことが太一の 夢で、大きくなって父 の海に潜るようになる など、父をいつも 目標 にしているから。 ◇登場人物や中心人物、対役の見つけ方を振 ・与吉じいさ…太一に漁師として り返る。 の技や心構えを教 えた人物だから。 ◇次時は、場面を分けたり、起承転結につい 5 本時の学習を振り返り、次 て考えたりしていくことを知らせる。 時の学習の見通しをもつ。