イギリスにおける「胎児侵害」責任立法 : とくに、Congenital Disabilities (Civil Liability) Act 1976について
全文
(2) 二. 寄与過失ContributoryNegligenc2があれば、これに基き、損害賠. イギリスにおける「胎児侵害」責任立法. る民事責任の規定を設けるための、ならびに1九六五年核設備に関. 略す)の一条文として取扱う旨の規定である。. 蚤は,本法第三条を一九六五年核設備に関する法律(以下核設備法と. それほ,生後少なくとも四八時間生存していなければ、請求権も取得 しないし、勘酌もされないとする。第糾項は本法の適用範囲等、第㈹. 事由、第叫項は,平均余命の喪失利益の損害賠償請求権の取得時期、. 第榊項は、糾-el一号にわかれ、糾が本法の責任の範囲、肘がその制限. H項は「心身障害」の定義、第S項は、3:^%l一号にわかれ、3:が「生 まれた〃born″」の定義、仰が「自動車〝motorvehicle〟」の定義、. 規定で,その中はさらに、3から脚までの六項目に分かれている。第. 第四条は「解釈条項ならびにその他の付則条項」として設けられた. 張したり(第S項)、準用したり(第川3糾項)するものである.. いのみならず(第糾項),同法の規定を本法にょって再確認もしくは拡. その中はさらに、川から糊までの五項目に分かれている.いずれも 「1九六五年核設備に関する法律」の規定の効力を、木立法が妨げな. 第三粂は「放射線に起因する障害出産」について規定するもので、. 議したイギリス議会でもっとも深刻な論議を呼んだ規定の一つであっ. 負い、例外として母親が除外されるのではない。本条は、本法を審. 例外として原則にもどるのであり'男女・父母の別なく一般に責任を. 親」が、第二粂にょり、1定の場合にほ帰責主体となることが、例外 として規定されている。つまり、原則として除外されていた母親が、. 第一粂川項で帰責主体から一般的に除外されていた「〔障害児の〕母. 第二条は'「懐胎中に車を運行する女性の責任」について規定する0. 償責任を免じたり又ほ減じたりするという趣旨のものである。. 二四. する法律に定めた義務違反に困り心身障害の状態で生まれた児童が その損害の賠償を訴求しうるように同法律の競走を拡菓するための、 法律」. というのが、この法律の正式の名称である。 なお、この法律で拡張された、一九六五年核設備に関する法律 NuclearlnstallationsAct)965は'1九六五年法律第五七号として 公布施行されており、原子炉や原子力装置・設備などについての諸規 制を定めた、全文三〇ケ粂、一付表から成る長文の法律である。 本法の概略と「仮訳」. 本法全体は六ケ条から成るo第一条は「心身障害児童に対する民事 責任」について規定するもので、その中はさらに、3からSまで'七 項目に分かれている。第糾項と第榊項はいわばセットで'損害賠償責 任の1般的成立要件を規定する。第榊項は、先天障害児に対する責任 これほ、〝派生責任 とその親に対する責任との関係を規定するo derivativeliability〟と呼ばれる責任成立要件である。第糾項は、免 責事由の一、即ち両親における「危険識知」と賠償責任の免責の関係 について規定する。これほ父親と母親とで、責任要件が異なるのでや や複雑である。第糊項ほ、免責事由の二、即ち医療・看護専門家の注 意義務と賠償責任の免責の関係について規定する。第㈲項は、免責事 由の三、即ち胎児の両親と加害者との問の特約がその先天障害児の賠. 償請求権に及ぼす影響、つまり右特約の効力の範囲について規定する0 これは、〃契約の当事者関係privity″の考え方に対する重要な例外 を設けたものと説かれている。第S項は、同じ-免責事由もしくは減 責事由の四について規定する。これは、先天障害出産に対する両親の. た。.
(3) }本法の責任の範囲と制限事由. ×. 第五条は「国王への適用」を規定し、本法が国王の行為および国王 に対する行為にも適用あることを示している。 a. 〔条. (訳文中の〔. 〕ほ訳者によるものである。). disabilitiesほ、その者の違法行為wrongfulactから生じた. 損害とみなさるべ-、か・つ'右障害児の申立にしたがい相応に〔賠償を〕 訴求さるべきものとする。 本条が適用される事故とは、次の如きものをさす。即ちI 当該児童の父親もし-は母親のいずれかの正常かつ健康な子 normal.healthy chi)d をもうける能力ability tohave に影響を与えたという事故'または、. child's. 第1条-3. (心身障害児童に対する民事責任) ある児童が'下記第S頁に述べられるような、出生前の事故に 遭遇した結果、心身障害状態で生まれborndisab)ed、かつある者(そ の児童の母親以外の老〕が'本条に基づき、その事故に閲し'当該児葦 に対する真に任ずるanswerab)e場合には、右児童の心身諸障害the. 何人かの過失に困り心身障害の状態で児童が生まれた場合における民事責任 の規定を設けるための、ならびにT九六五年核設備に関する法律に定めた義務 違反に困り心身障害の状態で生まれた児童がその損害の賠償を訴求しうるよう に同法律の規定を拡張するための法律〓九七六年七月二二日施行〕. 〓九七六年法律第二八号〕. 一九七六年先天性心身障害(民事責任)汰. 訳〕. 第六条は「引用ならびに適用領域」を規定し、本法の短称を明記し、. 3. 爪■ー■HqE■ーl】q. lll【Ⅷ一一川】ロill【】一一一川■. ㈲糊川. 平均余命の喪失利益の損害賠償 本法の適用範囲等 頻設備法の拡張〔本法第三条を核設備法の1ケ粂とす〕 第五条(国王への適用) 第六条(引用ならびに適用領域) ×. 仮. かつ、本法がイングランドのみならず北アイルランドにも適用がある. 責任の性質〔派生責任deritvative liabi)ity〕 免責事由・その7 〔両親における「危険識知」〕 免責事由・その二〔医療専門家の場合〕 免責事由・その三〔両親のなした特約〕 免責事由・その四〔両親の寄与過失〕 (懐胎中に串を運行する女性の責任) (放射線に起因する障害出産) 核設備法の適用 核設備法の拡張 核設備法の本法による準用. 第四条 (解釈条項ならびにその他の付則条項) 「心身障害」の定義 「生まれたborn」の定義 「自動車motor vehic)e」の定義. .. 文. が、スコットランドには適用がないことを示している。北アイルラン ドほ、草案段階では適用領域に含まれていなかったものである。 以上が本法の概略である。これを目次的に示し、かつ、本法各条文. ll【Ⅷ■【.1ロilⅦ_u【. 一【iiZI ヽ 【‖Ⅶ-一uU. 損害賠償責任の成立要件. 第一条 (〔先天性〕心身障害児に対する民事責任) 山u. 【∪Ⅶ■u. 二五. 次〕 イギリスにおける「胎児侵害」責任立法. a. 目. の「仮訳」と原文を以下に示そう。 〔条. ー .b ). S. 3:. 文 一 a. l). 2. 第第 2 一E一Ⅳれu -.l ^ 5 , (4)(3)(2)(1)三二(7) (6)(5)(4)川 ′l( a b 甲山q 条条 (.b) 同右同右.
(4) 対する真に任じないn.tanswerab)e.ただし、その子の父親が被告た るべき場合で、右危険について父親の識知があり'かつ、母親の識知が ないときは、本項を適用しない〔被告たる父親は、その子に対する真に 任ずることになる〕。 被告の'〔障害児の〕両親に対する治療ないし診察のためにf.r treatingoradvis山ng'その専門家としての能力において対応していた 時のいかなる作為またほ不作為も、彼が、当面した特定段階の病態the particu-arc-assofcas2に対して適合的であるような、当該当時容認 されている専門家の見解thenreceivedpr.fessi.nalopinionに、適. answerableo. 切な配慮を伴なう相当なる注意reasonablecareを払ってなしたもの であれば、〔当該行為の故に〕被告が右障害出産児に対して責を負うこ とはないnof. 外ないし縮減を主張しうる根拠となりうるような契約条項は'本条に基 づく障害児による訴求においても、〔両親におけると〕同じ限度ないし それを超えない限度までは、被告の利益のために効力を有する。 本条に基づく、障害児による訴求において、影響をうけたその 両親も亦、右児童の心身障害状態で生まれるについての責任を分担して いるsharedther2SpOnSibili-y旨の証明があった場合には、その挽害 賠償額は、右両親の加担している責任の範囲を勘案しっつ'当該裁判所 が正当かつ衡平と考える範囲にまで減額さるべきものとする。. 自身に関する場合の責任と同じ限度内でかつ同じ制限に服して、除外な いし縮減されるよう取扱いうるものとする。 この場合、両親による訴求において、被告が該両親に対する責任の除. 二六. 相当な注意を払えば,そのことを知りうべきである)璽ロにはwhe. (懐胎中に車を運行する女性の責任) 第二条自動車を運行する女性が、自ら懐胎していることを知っている(又は. sheknows(oroughtreaSOnablytoknow)herselftobepregnant'. 彼女ほ,他の人々の安全に関して法によって彼女に課されている注意義 務とまったく同様の注意義務を、彼女の未出生児の安全に関しても負う ているものとみなされるべきである。そして彼女がこの注意義務に違反 した結果,彼女の懐胎児が、この違反なしにほ発現するほずもないよう. な心身諸障害を伴なって生まれた場合にほ、右諸障害は'彼女の違法行 為wrongfJactから生じた損害とみなさるべきものであり'右障害 児の申立にしたがい相応に〔賠償を〕訴求しうるものである。 (放射線に起因する障害出産). 第三粂-川本法第一条の規定ほ、核物質もしくはイ. 損害賠償についての完六五年核設備に関する法律の規定の効. の放射を契機とする事故に起因した権利侵害ないし損害の、責任および. るものではない。. 3:男性の、正常かつ健康な子をもうける儲力に影響を与えた場. s疑問を回避するために〔明記するならば〕'次の場合はいずれ も同法の目的からして、権利侵害行為aninjuryである. 合、またほ' 穿響をうけた両親との問に腐結された契約c。ntr芭に基づき、右両親. ただし,このことは、被告が当該当時容認されていた見解から碓一脱し たことを唯一の理由としてその責を負うことを意味するものでほない0 本条の下での障害児に対する責任)iabilitytoth。。hildは'. s. イギリスにおける「胎児侵害」責任立法. dutyがあ. 懐胎時以前に事故があった場合で'懐胎当時において、両親の 1.方又は双方に、彼らの子が心身障害状態で生まれるかもしれないとい. ったという場合であれば、右親がなんら訴求可能な侵害を蒙らなかった としても、その故をもって、その子に対する責任がありえないとするこ とは'何らの抗弁になるものではない。. 利侵害injuryを伴なう法定義務違反abreacho〓egaI. 懐妊中の母親に影響を与え、もし-ほ娩出の過程でその母親 ないしその産児に影響を与え、よって右児童が'さもなければ 発現するほずのないような心身諸障害を伴なって出産されるに 至ったという事故 以下の諸項を要件として、ある老(本法で「被告」と称する) 35: が、ある親に対する不法行為責任を負うた場合wasliableintort、も しくは相当な期間内に提訴されたときほかかる責任を負うべかりしも のであったような場合には、この老はその親の子に対する責に任ずる answerableものとする。しかも、右子に対する責任を惹起すべき、権. 仙. う危険(すなわち、懐胎前事故に困る特定の危険)についての識知があ ったknewtheriskときほ、被告は〔出生した〕その子〔障害児〕に. 3. 糾. ㈲.
(5) であったとみなされるべきものとする。. 女性の、同様の能力に影響を与え、もしくは彼女の妊娠中に そのような影響を与えた為に、彼女の懐胎児が、そうでなけれ ば発現する筈のないような心身諸障害を伴なって生まれた場合 同法第七条ないし第十1粂の規定(核設備の立地免許者に関す る規定ないし核事故が人々への権利侵害の原因とならないよう安全化す るための諸規定など)によって課せられた、なんらかの義務に違反した ことに起因して、両親のいずれかに対する権利侵害が生じた結果、ある 児童が心身障害状態で生まれた場合ほ、右児童の心身諸障害は,同法の 以下の粂に続-諸規定(損害賠償、その他の諸問題に関する規定)に 基づき'同じ機会に、同じ義務違反によって引き起こされた権利侵害 injuriesとして、右両親に対する権利侵害injury tothe parent. きものである。. 本法第1粂ないし第二粂に基づく'児童に対する責任は' 右児童に発現しっつある、もし-は披から発現すべき'1切 の諸事件ないし諸問題に関わる処の〔責任であり〕、かつ、 制定法規、法的文書等における、人格侵害もしくほ人身侵害 ならびに右同種の諸問題に関する言及を解するにあたって、何 らかの反対の情況ないし趣意〔があれば、これ〕に服すること を条件とする処の〔責任であり〕' 児童が出生と同時に蒙っている人格人身侵害に対する責任とみなさるべ. 1九六五年核設備に関する法律に対する言及ほ'〔ここ監. 一規定であるものとして取扱われることとなる。. 正された同法に対する言及である。そして'同法第二十八条(連合王国 外の諸領域に同法の適用を拡張するための国王令の権限に関する規定) の趣旨からして、本〔一九七六年〕法第三粂は、同〔一九六五年〕法の. 修. があったような場合にほ、当該障害児の申立事件における彼の損害賠償 ほ支払うを要しないものとする。. たる'胎児娩出のその瞬間)を意味し、「出生t一birth"]とい ぅのもこれに照応した意味をもつ 〔死産を含まない〕'また、 イギリスにおける「胎児侵害」責任立法. in. 仙 仙. 3:. 川. 3. 柳. ㈲. (解釈条項ならびにその他の付則条項) 本法において、心身障害状態で生まれ、もしくほ心身諸障害を 第四条 伴って生まれた児童についての言及はす''(て、将来において身体的ない し心神的欠陥を生ずる素質(その素質が予後直後の過敏さであると否と. -. 「生まれた"born"」というのほ、生きて生まれるborna]ive こと(子がその母親から分離し、初めて一個の生命を有する時. 本法において. を問わず)をも含めて、何らかの奇形'疾患、異常を〔先天的に〕伴っ て生まれる児童についての言及であるとする。 3:. 「自動車<.mot.r vehic)e"」というのは、路上使用の目的で かつそのように整合された処の、機械力によって進行させられ る乗り物を意味する。. 右児童に対する損害賠償に関しては、同法第十三条第㈲項(*) の規定(放射性物質により権利侵害を豪むった人の寄与過失に関する規 定)が、その箇所で過失について述べている処を、右児童の両親における 過失について述べているものとして、同条同項の適用があるものとする。 親に対する権利侵害が子の懐胎以前のものであり、かつ'その 当時において両親の1方もし-は双方に、彼らの子が心身障害状態で生 まれる危険(すなわち、右権利侵害に困る特定の危険)についての識知. 仙. 当該児童が、〔出生後〕少な-とも四十八時間生存していたも のでないかぎりは(以下のいずれの場合でも)、その平均余命の喪失利 益)oss.fexpectati.n.flifeに関する損害の賠償は、本法のいずれ の条項に基づいてもこれを回復し得べきものでほなく、また、かかる喪 失利益は、本法第三粂で拡張を受けたる1九六五年核設備紅関する法律 に基づいても、これを該児童に支払われるべき賠償額の算定に際して尉 酌するべきものでもない。 本法は〔本議案の〕議会通過後(通過前ではない)の〔児童〕 出生例に適用され'かる出生例のいかなるものについても本法通過前に 有効であった法律に本法が代置され、これによって'人は、児童がそれ を伴って出生するかもしれない処の心身諸障害に閲し該児童に対する責 任を負わされ得る。ただし、本法第一条第川項における「不法行為責任 tort"]という表現は、本法に基づく責任もしくほこ を負う"liable れに摂する法準則に基づ-責任を指称する意味を含まないものとする。. 川. 3. 糊. -=. S.
(6) イギワスにおける「胎児侵害」責任立法. 第六条-3. (国王への適用) 第五条 本法ほ、国王を拘束する。 (引用ならびに適用領域) 本法ほ、一九七六年先天性心身障害(民事責任)法Congenital Disabi)ities(CivilLiability)Act1976として引用することを得. 本法〔の適用〕は、北アイルランドにも拡張されるが、スコッ トラソドにほ拡張されないo. iujury. if,but. damage. only. if・. (2). (3). compensation, chi)disborn. norma(.healthy. disabi)ities. childinthe. disabled. disabled. child;or. duringher. which. courseof. asthe. would. [22nd)uly)976]. resu)t. not. itsbirth,sothat. pregnancy,or. Anoccurrencet.whichthissecti.nappiiesisonewhich・. have. (a)affectedeitherparent.fthechildinhisorherabilityt.. present.. (b)affectedthe. born. herorthe. been. there. both. the. an.ccurrence. parents. chi)d. the. preceding. say,th2Particular. been. ifhewas. there. such. the. not.. the. wren. not. apply. r2SpOnSib-2in. parent,if. reasonable. such. the. child. have. so;. liable. was. liability. been. their. the. created. child. that. injury,wouldhave. Injury,if. have. suedinduetime,have. not. actionable. could. Subjecttothefollowingsubsections・aperson(herereferred. answerthat. case. which.accompanied. torttotheparentorwould,if itisno. mother. advising. Thedefendantisn.tanswerab)etothechild,foranything. did. occurrence);butshoulditbethechi)d'sfatherwhoisthe. djsab)ed(that. otherwise. fu)actofthatpersonandactionab)eaccordinglyatthesuitofthe. disaDliitiesaretoberegardedasdamageresultingfromthewrong・. and. the. risetothe)iabi)ity・. lega)duty. becausetheparen-suffered breach given (4). born. either. conception,thedefendantisnotanswerabletothechildif. bein・g the. tFe. defendant.thissubsectiondoes and. (5). Fedidoromittedtodo. affected. andaperson(otherthanth2Child'sownmother)jsunderthisse? childinrespectoftheoccurrence,thechild.s tionanswerabletothe. occurrencebeforeitsbirthasismentionedinsubsection(2)be)ow,. (fa. chi)d])om. toas"thedefendant")isanswerab)etothe. cFi-d. 本法第三条S項で準用された、核設備法の第±ニ集第㈲項ほ次の. ように、損害賠償額が過失相殺的に減額されるべき事由について規定している。 「第十三条㈲項 本法第七粂'八粂、九条および十条によって課された義務 に違反し'これに因って生じた侵害ないし損害に閲し、ある人に対して、もし くはある人に関して'本法に基づいて支払われるべき損害賠撰の額は、次の場 合、かつこの場合に限り'またその範囲まで'その者〔ある人〕の過失を理由 として減額され得るものとする、即ち、右侵害ないし損害の原因が、その老の' 何人かの人身もし-ほ財産に対する被害を生ぜしめる意図をもって、又はその 行為が惹起する結果に対する注意を欠いて、なされた何らかの行為に帰すると. that. mother. of. いうような場合である。 Theamoun-ofcomp2nSationpayabletoorinr2SPeCtOfany. causing. th2faul-ofthatpersorl. bysection7)8,9or)Oofthisactmay. uロd2r-bisacニロr2Sp2CtOfany-nJuryOrdamagecaused dutyimposed reason. extentthat,the. with. (*). civi=i&bi)itv for. of. no. is. an. time. person. the. act・]. may. knew. a. to. 二八. of. reducedby. any. person. his. Act. chi)dren. fau)t;and. tFat. knew. inbreach. and attributable. consequences. causingharmtoany forthe. Liability)Act)976. that. thecaseofchildren person's. uロder. to. gard. ()976c128). astocivi))iability consequence. duty. Act)965.so. is. is. of. risk. of. 〔条文原文〕. provision. corLgenita)Disabilities(Civil. disabled. Actto born. breacF. Installations. of. actofthatpersoncommittedwiththeintention. Nuclear coロSequenCe. or. at. care. risk. risk. (n. of. in. time. or. to. by. he aprof2SSi昌a-capacity. took. in. a. the. of. if. he. some. of of. to. a or. orpropertyorwithreCklessdisre・. 訳注. ).-())claim treating. of. of. make. by. ^]B. X. extend. a. be of. of. X. in. to. borロin. Of. so. )3-(61. An.
(7) becausehe. case;. but departed. does. not. fromreceivedopinion.. that. contracttermwhichcou)d. he山s. was. (3). child;or. 'ury. forthe. parents. Ifachi)disborn. injury. woman. purposes. CanSdin. thatability.orsoaffects. disabled. that. br2aCFofa. cause. tFat(nuc-earsite-icensees incidentsdon.t. Asrespects. asif. the. Compensation. parent.. there. pers.n. compensati.n reference. notpayab)ein. injury. the. disabled(thatis. other. under. t.the. StIPPlementary. Acttoa. du-y. child. and. the. ormental. her. when. secure. injury. i⊇posedbyany. others. case. conception. its. child7s. provi・ 'uries. duty-as. fau)t. the. in-. and. their. disabled. vehicle. mother).. birth. defectinthefuture.. momentofa. separate. meaning;and mechanica))y prope))ed. roads.. in]. persons.etc.).the. subsequent. matters)as. chi)d.s. beingborn. provisions. tosay.theparticularriskcreated. the. weretothe. byradiation)isto. child.section)3(6)of. injured. tofau)t. the. result. pregnantthatherchildisbornwithdisabilitieswhich wouldnototherwisehavebeen present,. she. (b)affectsa. in]. the. parent. (5). injury).. chi)dbeingborn the. and. jurytotheparentprecededthetimeofthechild's atthattime2ith2r both ofth2Par2ntSknew. the. beappued. thatAct(c.ntribut.ryfault.f. (4). tothe. sionsofthat Act(compensation and causedonth2SameOCCaSjon,andbyth2Samebr2aCh. child.sdisabilitiesaretoberegarded. thatnuclear. sections叫to〓of. eitb2rOfits. is. Interpretation. Referencesinthjs. prognosis)tophysical. a)ife. alive(the has. corresponding. for∈seon. an. havingdu2regard-oth2nr2Ceivedprof2SSion21opinionapplicab)eto c)ass. case;and. that. the. being. parent.so. chi)a extentasthe extent. her safety. in. orwithdisabilitiesaretoitsbeingbornwithanydeformity,disease orabnolmality・includingpr2disposition(wh2-h2rOrnOtSuSCeptjb)e. (2). whenitfirst. (a)一。born"m2anSborn being. and"birth"hasa. (b)宍motorvehicle‡means 首tendedoradapted. to. particular. own. such. the. the. regarded. the. duty have. Act.. answerableonly. parent.s. for. itisshown. her,operates. liabi)ityto. regard. section. nogreater,extentinanaction. having. reduced. responsibility. under. same,but. chi)d.. the. action. are. pregnant. for. safety. that. otherwise. damage the. as. of. the. the. the the. shared. child's. equitab)e. damages. care. pregnant. take. the respectto. not. operation. occurrences. for,andcompen・. the. according)yat. regarded. affect. wou)d. actionable. not. the. Liabi)itytothe chi)d underthissection (6) maybetreatedas havingbeenexcludedorlimitedbycontractmaJewiththe ・ecttothesamerestrictionsasparent affected,tothes2mee2tentandsub] liability. justand. affected. the. section. favour. havebeensetupbythedefendantinanactionbythe exclude. defendant's under (7). th2Parent. thinks. disabled,the. drivin喝When drivinga herse)i duty. onherwith. which are. does. caused. norma).bea)thy. ofionisingradiations.. havea. to. of. of. born. woman. responsibi]ity.. woman the. disabi)ities disabilities. Act. wrongfulactand. radiation. abi]ity. doubtanything. damage. Act)965asto)jabili-y injury. his. Of. other. to. if. court. Liability. parent.s. 2・A. under. born. child.. Section. due. fromher birth. Installations respect. avoidance. man. is. of. risR. reasonablytoknow) being. childasthelawimposes. the. present・those. child. otherpeople;andifinconsequenceofherbleaChof. unborn. her been resulting suit. Di馳abled. th2Nuc12ar4 sation. Forthe (a)affectsa. or. of. involvingnuclearmatterorthe (2). Act-. in of of. or. a. is. this. or]1mithis. イギリス把お廿る「胎児侵書」責任立滋. from. )n. be. be. an. 4・-(1). mean. to. by. as of. as. to. to. which-. be. by. o〓mmedjate. this. is. to. to to. (i. of. 二九. a. of. to. be. emission. to 1. 阜. this to. this in. with. him. or. in. to. by. same. this in. motorvehic)ewhensheknows(orought. of. in of. to. 3・I())of. is. as of.
(8) after. regarded-. (3). arise. Section(or2ofthjsAct. イギリスにおける「胎児侵害」責任立駄. out. it…and. (a)asrespectsal〓tsincid2ntSandanymattersaris山ngorto. poseof. construingrefelenCeSin. topersona)orbodi)y. bir昏.. and. cognate. forpersona)injurjessustainedbyth2Chi)dimmediately. injuries. (b)subjecttoanycontrarycont22tOrhtention,forthepur・. its. liability. child. taken. loss. underthe. passing,wherebya. expectation. either. virtue. Nuclear. person. of)ife,nor. cou)dbe)iab)etoa. shall payable. isto. any. for. child. virtue. Scot)and,. treated. territories. Act)965are Act. section. Act. butnot. Congenita)Disabilities. the. to)iabjlity. tort"doesno二ncludeany Act.or. Installations. extend. purposes. the. lives. Act)965as chi)d. compensat山on case)the. Nuc)ear(nsta))ations. which. itspassing.andinr2SP2CtOfanysuchbirthitr2p)aCeSanylawin. tothe. Counci)to section3of. in. forcebeforeits respectof. to)iability. References. such. Order. amended;. Kingdom) tFat. Crown.. cited. of. i(3)ofthisActth22XPr2SSion")Sable any (6). Act. United. may. to. of. Northern(reland. to. reference. Act (power. pros.sion. exterLt. Act. application. 5.This and. Act. this. by. Actextends. is. that. Crown. Citation. (2). as. law.. in. enactmentsanddocuments. Nodamagesshallberecoverab)eundereitherofthosesec・. account. ThjsActappli2Sinrespectofbirthsafter(butnotbefore). into. (4). loss. tionsinrespectofany such. atleast48hours.. in this. Act.. by be. respect a. extendedbysection3.un)ess(in. be as. (Civi)Liability)Act1976・ to. of. d3sabi)i-i2Swith. of. be. in. and・forthe of. 28 to. (5). the itmightbeborn;butinsection. matters,. of. bindsthe. that to. Liabilitytoachildu of. were This. if. by a. This. it. 61-()). be as. in of. outsidethe as. 本法の成立経過. 法案の第二読会の冒頭で、「この法案の起源はサリドマイド悲劇の余. のであることは、関係者にょってしばしば表明されている(たとえば、 レイ・カ-メ-議員は、1九七六年二月六日金曜日の下院における本. ゆるサリドマイド悲劇にょって生じた衝撃的事態に対応せんとするも. このいわば「胎児侵害」責任立法ともいうべき国会制定法が、いわ. 三〇 Sj6str6m&Robert. Nilsson,Thalidmid2and. Company()972)「裁かれる医薬産業-サリド. 月〓ハ日イギリスの医学雑誌「ランセット. 掲1一〇頁).. ディスタヴァルの発売元であるディステイラ-ズ. the. (生化学)株式会. ではないかという強い疑惑をもち'その観察結果を、1九六1年1二 Lanc2t」に発表した(前. ィスタヴァルDistaval]と「あざらし症」との問に因果関係があるの. 調査し、イギリス連邦内で売られたサリドマイドの商品名である「デ. 人病院の医師マクブライド博士が「あざらし症Phocome)ia」を日に したのほ、一九六一年五月四日だったとい-。彼はこの奇形の原因を. イギリス連邦内のオ-ストラリアに於て'シドニ-のクラウン街婦. マイド」松居弘道訳〓九七三・岩波書店〕六〇貢以下参照。). poweroftheDrug. (Henning. 読者に、同様な影響を観察した老の有無を問いかけたのであったo. る多発性神経炎の症例四件に関する自分の観察の概略を述べ'同誌の. ?」と題する投書だったようであるo同博士はサリドマイドに起因す. された、A・レスリ-・フロ-レンス博士の「犯人はサリドマイドか. 年1二月三1日「英国医学会雑誌BritishMedica))ourna)]に掲載. イギリスにおいて、サリドマイドに関する最初の報道は'1九六0. 波である。」と述べている)0. 三.
(9) わゆるサリドマイド訴訟が提起された。この六二件の訴訟はいわば最. 初の訴訟グル-プを形成する。 この第1次訴訟においては、約七年後の1九六八年二月'ようやく. として有名な、ディステイラ-ズ株式会社Disti)lersCompanyLtd.. 社theDistiilersCompany(Biochemical)Ltd.ほ、洋酒メ-カ-. の子会社であり、1九五八年から7九六1年までの三年間、サリドマ. 和解契約が成立し、裁判所の認可を得たが、その和解は「責任につい. て」のものにすぎず、肝心の賠償額についてほ協議不調となり'翌一. 九六九年に、いわゆる「代表訴訟representativeactions」が提起さ れ、よって高等法院が決定した標準額に基づき賠償が支払われた。こ. の第1次訴訟及び和解、さらに第二次訴訟及び和解、ならびにこの周. についてほ、内田教授がすでに詳密な紹介と検討を試みておられるの. children」と題するワ-キング・ペイパ-. (TheLawCommission.Pub)ished. chi)dren)。これにつ. 三1. いてほ別静に譲るが、その全体ほ紛三〇京、「序説IntroductinJ「第. paperNo・47,l且uriestounborn. わばタタキ台の如きものである. 約・検討して、充分にリファインされた「本勧告」を作成する為のい. 寄せられる筈の各方面からのコメントを'同年四月二〇日までに集. 成する為の「準備報告書」とでも称すべきものであり、これに対して. にある'.(きか」という大法官の諮問に答えるべき同委員会の勧告を作. を公表した。それほ'「出生前胎児の心身障害に関する法規定は如何. 侵害Injuriest.unb.rn. 律要員会LawCommissionほ、1九七三年7月7九日付で、「胎児. イギリス法の改革のためにきわめて精力的な活動をつづけてきた法. ×. 六〇、五六1、五六二'五六四号参照).. いてーその和解過程を中心として」ジュ-ス-. 辺に生じた諸事件、そしてこれらの訴訟法上、不法行為法上の諸問題. ネンタ-ル社のコンテルガン (西ドイツにおけるサリドマイド剤の商 品名)に関する観察結果を知り、これに基づいて早速、1九六1年1. で、それに譲る(内田力蔵「イギリスにおけるサリドマイド裁判につ. におけると同様の奇形を兎に発生させ、これに対しドイツのグ社側か ら、その潜果を当分の間公表しないように要請されたが、この要請を 無視した(前掲一一六頁)0 一九六二年二月三日、西ドイツのレンツ博士ほ、イギリスの「ラン セット」誌に、サリドマイドの奇形誘発作用の「決定的証拠」事例を 報告した(前掲一五一貫)0 サリドマイドが発売されなかったフランス、アメリカ、東欧諸国等. は除いて、7九五八年から六二年の問の、各国のサリドマイド型奇形 の発生頻度はサリドマイド剤の売行きによく対応しているようでありI イギリスは、西ドイツ、日本に次いで高い発生件数を記録し、これに アイルランド、カナダ'オ-ストラリア、スエ-デソなどが続-とい. ら(前掲〓ハ九貢)0 そしてイギリスにおいては、早-も同7九六1年中に、六二件のい イギリスにおける「胎児侵害」責任立法. ×. 翌一九六二年二月から三月にかけて、デ社のサマ-ズ博士は、人間. 7月二七日、イギリス市場からディスタヴァルを回収した.. いわゆるサリドマイド裁判で大いに問題とされるのである)が、しか しこれから約7ケ月後、右ディステイラ-ズ社ほ、西ドイツのグリユ. という旨の1節を含む効能書まで広告した(この点ほ、イギリスでの. タヴアルは妊産婦が飲んでも、母子ともに悪い影響はありません。」. イド剤ディスタヴァルを製造・販売し、六一年一〇月には、「ディス. workir].g.
(10) acauseofaction?A. lnjuryJ「第二. イギリスにおける「胎児侵害」責任立法 胎児侵害の諸類型Typ2SOfAnte・Natal. 過失に基づく訴訟原因Acauseofactionbasedon. 児に〕訴訟原因がありうるかShou)dtherebe. 「第三 fau)t]. theLord. Chancellor」との副題をつけた「胎児侵害に関する報告書 unb.rnchi)dren」を発表し、付録として注. injuries. con・. recommenda・. c.nsidered'・Legisla・. medica-backgroundJ「第五. 考査経過Theprocess. (civilLiability)Bil)」の草案Draftをも併せて公表したのである. 序説lntroducti.nJ「第二部現在 医学的背景Tbe. の法ThePresentlawJ「第三部. su-tatioヱ「第四部. Pr.blems 勧告の要約Summaryof. 検討諸課題-立法の提案The proposals)「第六部. の七部に分かれ、その紳節ほ一から一一一まで、. すべきであるが、紙幅の関係で割愛し、別論とする。). の基本的理念と構成を示す部分である。(これについてはここで詳論. 本報告書の大部分を占め、議会で若干の修正をみたとほいえ、木立法. その紳章は㈱から㈹まで一四章、細節は三二節から一一〇節までと、. かなり詳細なものになっている.とりわけ第五部が最も重要であり、. tionsJ「付録一1五」. of. その全体ほ約六〇頁、「第1部. 釈付きの「先天性心身障害(民事責任)法案C.ngenita)Disabi)ities. to. 1九七五年1二月一七日、法律委員会の右報告の結論に基づき、か. つ付録の「草案」を多少整備し、議員提出法案. Bi〓として本法案が下院に提出された。. Private. 法案ほ、レイ・カ-タ-RayCarter議員が、ジャック・アシュレ. s.,,,ラ-Dr.M.S.Miller、エムリン・フ-ゾソEmlynHooson、. Member's. ネイル・マクファ-レンNeilM2C-Farlane、ルイス・カ-メ-.'・1ヨ. ソズLewisCarter・jones、イアン・ロイドIanLloyd、-リィ・ミ. 一名の各議員の支持のもとに提出し、まず法案を読み上げ、法案のプ リントを要請して、第一読会を終える。. 次いで、一九七六年二月六日金曜日'カ-タ-議員の提案趣旨説明. にほじまる本格的討議がかわされ、さらに同年四月三〇日金曜日、と. くに本法案第二粂をめぐる問題点が追求され、琴一読会、第三読会を 91〇.cols.707-758).. 法案は,1九七六年五月四日、上院に回付され、約二ケ月余の後、. 本法の意義と若干の問題点. った。. 七月二日、遂に上院をパスし、同月二二日女王の裁可を得て法律と成. 本法においてほ'第1粂が全体の中心的規定であり、最も重要な. この中に法人は勿論、両親も含むべきわけである。しかしここでは、. 「帰属主体(加害者ないし帰貴著)」ほ、「人aperson」一般であり、. 先ずその3S項で規定された「胎児侵害」の「賠償責任」の. 条文である。. 四. Reporton. 次いで、同委員会は二九七四年八月、「大法官への助言Adviceto ラ-Mrs.MillieMi)1er、ならびに,,,Lヨソ・ファ-johnFarrの十. を述べてお-にとどめる。. 三二. アブスLeoAbse、リンダ・チョ-カ-Mrs.LyndaCharlker、M・. イ、jackAshley'ディゲィット・ステイ-ルDavidSteel、レオ. 若干の副次的諸問題Someamil)aryproblemsJ「付録-他領. jurisdictions」の六部に分かれ'とりわけ、第三部が、. 域裁判所における法準則の展開Appendi2:Thedeve)opmentofthe. 「第四. 〔胎. 木立法の基本的骨組みにつながる内容をもつ点で重要であることだけ. )awinother. 終える(H・C・vol・902)col・1394・vol・904,cols1589 s c. 部. l. tive.
(11) 「その胎児の母親thechild.s mOther」が除外されていること に注意を要する(3)。「胎児と母親ほ一体」という考え方によるのであ the. cbi-dbirth」の場合とに分けて考えられてお. っいてほ、「懐胎中duringpregn.ancy」の場合と、「娩出中during. act邑pr。cess。f. して)'本法にいう胎児侵害責任のカテゴリィからほ除外されると思. 侵害の結果だったとしても(両親からの訴求可能性については格別と. (第四条S3:項)、つまり「死産」の場合ほ死産それ自体が「懐胎後」. を指すとされ、それが本法の責任の成立要件であるとされていること. という条文の意味ほ「生きて生まれるb.rr.a)ive」こと即ち「生産」. しかし、注目されるのほ、子が心身障害状態で「生まれる. 開してきたところを制定法的に確認したものといってよいであろう。. て責任を負うわけである。この点ほ、従来の英米法系の判例法理が展. 胎侵害によって障害出産に原因を与えた者ほ、やほり右障害児に対し. らく、母演を媒介とする場合に限られるわけである。かかる場合の母. に手技や器具操作の過誤に遭ったりするなどの場合が考えられ、おそ. を受けたり'路上事故・運転事故等に遭遇したり、分娩処置の受術中. が、催奇形効果terat。geniceffectsをもつ放射線治療や医薬品投与. 「懐胎後」侵害というのは、例えば、懐胎中の母親(すなわち母胎). 程を1歩拡げたものとみられ、きわめて注意を惹く点である。. 患羅患に原因を与え、障害出産に原因を与えた者は、右障害児に対し て責任を負うわけである。この点は、従来の英米法系の判例法理の射. 場合も含む点に注意を要する。かかる場合の父又ほ母の生殖能力や疾. めるとかいうような場合が考えられ、母親は勿論、父親を媒介とする. ょって父又ほ母の「生殖能力pr.genitive capacity」に損害を生ぜ しめるとか、交接に際して父の曜患疾患を「子〔胎盤〕」に伝染せし. 「懐胎前」侵害というのほ、例えば、Ⅹ線放射能や欠陥避妊薬等に. ろう。ところが'次の琴奏で、この「胎児の母親」も「妊娠中に串 り、実際的には三区分になっているわけである. を運行する場合」だけほ責任帰属主体になると規定され、右の除外ほ 解除される。 っまり、第二粂ほ、7般的にほ責任主体から除外された母親のうち、 特に妊娠中専を運行する母親だけを例外とし(-)、第1条の除外を解 除する結果、一般にもどり、右母親を責任主体とするわけである。 これによって、子が母を訴求する可能性が絶無ではないことほ明ら. かであり、家族道徳上憂慮すべきことであるとの懸念の表明も当然あ りうる。しかし、それほ父に関しても同然というべきことであるから、 第二条特有の問題ではな-して第1条1般の問題、つまりほ胎児の被 害者性・別人格性1般を承認することの問題、ひいては、子1般と親 一般の権利対抗に関する問題としても考えねばならないであろう。 実際的にほ、車運行中の母親を責任主体であるとすることの意味ほ、 おそらく、自動車事故保険の加入者としての母親(懐胎女)に着目し、 胎児侵害の場合に'胎児の為に母親が保険給付を受けられるようにす るということに意味があるのでほなかろうか'と思われるoそうだと すれば、懐胎女ほ少-とも草の運行中だけは一人格でほなくて、二人. 格なのであり、保険加入者全般ないし保険会社ほそのようなものとし て彼女を認識し直す必要がある、ということにもなろう。. 次に、「胎児侵害」の態様ほ、理論的には「懐胎c昌Ceptio且. を境として、二つに区別されている。即ち、その一つほ、「懐胎前. であるが、この後者に. の侵害(第1粂S項3:号)'他の1つほ'「懐胎後. post・copception」の侵害(第7条S項仙号). borヱ. ow(l. イギリスにおける「廟児侵害」責任立法. 三三. pr?conception」 ⇔.
(12) イギリスにおける「胎児侵害」責任立法. われる点である。この点は'従来の判例法の考え方から一歩後退をみ. 三gi. )iabi)ityという)を免れ得る旨の答弁をすることは許されないという. 趣旨のようである.後段では、子ないし胎児に、独自の訴権が東認さ. れ、独立した被害法益の担い手たりうる能力、つまり'親とは別個の. せたようであり、問題の勉であろう。たとえば、アメリカのネヴァダ. 州最高裁・ホワイト対ヤップ事件判決(一九六九)では、「近友」た. 被害主体性,法人格性を付与されているように解されなくもない。 しかし、イギリス議会庶民院での本法案の提案理由説明などに於て. 問題(-)に何らの影響をも及ぼすものではない旨の説明をくりかえし. ではなく,したがってまた、本法が、刑事法上「堕胎abortior'」. は,本法が、「胎児foetus」ないし「未出生児unbornchi)d」それ 自身に対して、独立の別人格性を付与しょうとする取扱いをするもの. る親の訴求を通じて「死産児」固有の訴権を承認し(そこでは'障害 児が障害の故に死産状態で生まれたという事案認識に基づいて訴権を 承認したわけでほなさそうだが)、障害の有無はともか-死産自体を 胎児侵害の結果wrongfuldeathだとしていたものである。 障害胎児の死産率は高いといわれており'障害原因が即ち死産原因. -93)。そしてまた、法律委員会も、本法本条の子に対する責任は、. M.RayCarter,H・C・Vol・904,co)s・1592. の場合もふ-めて本法の胎児侵害(加害)責任として訴求しうるとい う原則にしてお-ほうが'より一貫するのでほなかろうかとも思われ. 親に対する責任から導かれ、引き出され、派生してくるものである旨. ている(例えば、per. るのである(右判決については'拙稿「不法行為法における『胎児の. を強調し、これを「派生責任deriva-ive った(LawCom.ibid〉p・47)ぐこの責任概念の中核的内容が、胎児. であると認定しうる場合が多いと思われる点にかんがみれば、「死産」. の. 後段のコソシステンシイについて、なお阻喝し難いところを残す。. であるとすれば、本項の後段ほ何を意味することになるのか。前段と. にその固有の被害法益を承認せず、その独自の訴権を承認しないもの. liability」と呼んだのであ. 被害法益』について」註二一を参照されたい)0 第1粂川項は、前3S項の「胎児侵害の態様」とその「責任主. 体」の規定をうけて、その「責任」の性質ないし構造を規定する。 まず前段ほ、障害児出産の国をなした事故が、出生前のその子の 親に対する不法行為に該る場合に、右親に対して責ある者(-iab-。 defendant)紘,右子に対しても責を負う者(answerab)edefendant) になるという趣旨を規定する。ここで、前者をーiab-eといい、後者を answerab)eといいわけているが、この点について、筆者の理解は充 分でない。 しかもさらに、次の後段の規定がまた判然としない。即ち、後段 は、子に対する責任(こんどはこれを)iabi)ityという)を惹起すべ かりし「義務違反」があれば、仮に親が訴求せずもしくほ訴求しえな かったとしても、これを理由として子に対する責任(これもsu。h. 芸文は双方が懐胎前事故に基因する「特定の危険」につい. 害児に責を負うとした、前々項の規定をうけて'この場合に、両親の. 可能性を伴った懐胎があり、終に障害出産に至った場合、加害者は障. 先ず両親の「生殖細胞」に対する侵害があり、次いで子の障害の発現. 通常の意味では「懐胎前」に胎児ほ存在しないわけであるが、その 「存在可能態」を父又は母の「生殖細胞」・「性細胞」の中にみて、. 免責事由その一を規定した第1条叫項ほ「懐胎前事故preconceptualevent」から惹起した障害を理由とする子の請求に関する.. 紳. 白.
(13) っまり、ある特定の侵害の故に障害児が生まれるかもしれないという 認識があったのに、あえて懐胎行為に出たものであれば、両親の被 害ほ別として'この障害児の被害に関してほ、加害者に帰責するのほ 妥当でなく、彼を免責するべきであるという趣旨の規定である。こ れほ'両親に懐胎を回避する最終機会があるからという、古典的な. 責事由を、「法ほ近田を見て遠因を見ず」というかなり広義な蔭格言. によって説明しようとしたもののようである。. ともかく本項は、「出生前」でほな-て、「懐胎前」の「胎児」を視. 野に入れた特異な規定であり、従来の法観念でほいわば「無」である ものを「有」とみなしている意味での「(人格)擬制」がなされ、可. 法・有責とする。そして、談義務違反者でも,障害児の親において不. C呈ributoryneg-ig2nCe理論における「最終機会の原則」(-)ないし 視的でほないが、人的存在可能厳に対する表的注意義務、 ほ「同義の原則」(7)を復活させたもののように思われるが、なお吟 殖細胞をもつ人表」に対する注意義務を措定し,その義務 味を要する。. 伴う以上、患家たる親が、医家に対して求める権利ほ明らかに増大し、. 否を決する権利を留保するであろうことも考えられる。懐胎に義務が. か、生殖細胞温存か」の岐路に立った患家においては、その治療の諾. を認識するべ-医家の説明を求めるであろうし、さらにほ「患部治療. 他方、患家側でほ、「識知」を前授に,その「危険」警告の解除点. 要であろう。おそら-本項が医家側に対する判断義務、警告義務、カ ルテ保存義務等の強化を結果することほ明らである。. ぁろうし、それらのことをカルテに明記し保存しておくこともまた必. ろうと思った場合ほ'患家にこれを「識知」せしめることを要するで. 無影響なるべ-注意を要するのほもちろんであるが、仮に有影響であ. 放射線治療を施すに際して、医家側ほ、それが患家の「生殖細胞」に. 即ち、本規定の影響ほ医家・患家双方に拡がるであろう。例えば,. ろう。. 上ほ、「懐胎に際して注意深かったこと」又は「・不注意でなかったこ と」の立証責任を親(と-に父親)に課した規定として機能するであ. 本項ほ、「親蒜」に対してほ、「注意深-懐胎せよ」と命じ、. 両親における右「危険識知」の有無ほ、雪盲との関係では、父母 注意があった場合には免責されることを本項ほ定める。 のいずれかに識知があれば、第三者を免責するだけだが,父親が被告 たるべき場合ほ複雑になる。即ち、父が危険を知りかつ母がそれを知. らない時は、父は免責されない(但書)としているのであるから、父 母ともに危険識知がなかった場合ほもちろん、双方ともに危険識知が ぁった場合も、いずれの場合も父は免責されるように解される。ただ その根拠ほ、前者の場合ほ父の「不知」の故に免責されるのであり、 後者の場合は母の「識知」の故に免責されるのであろう。 従って'父が「不知」であり、かつ、母が「識知」している場合ほ, 当然父は免責され、母ほそもそも被告たりえないから、免責というこ ともありえないわけである。つまり、母に危険識知がありながらあえ. opportunityやId2ntificationの法原則. て懐妊し障害出産に至った場合ほ、父も第三者も免責されるわけであ るが'これほ前述のLast. の帰港ではな-'母におけるVoleniinonfitinjuriaの法原則の棉 結でほないかと思われる。この点、法律委員会の勧告や議会の提案説 明においてほ、本法に定めるような責任ほ、その性質上、できるだけ 制限的・限定的に規定するべきものであるとし、本項のこの第7の免 イギリスにおける「胎児侵害」責任立法. 三五.
(14) か。. イギリスにおける胎「児侵害」責任立法. その限りで医家の義務もまた増大せざるを待ないであろう。けだし、 立証責任の配分ほ、重大な行為規範的意義を伴うからである。 免責事由その二を規定した第1条糾項は'かなり不明確である。 case」とい ここにいう「特定段惜の病態theparticu(arclassof うのほ、一義的に明白であろうか。病理的な「診断」それ自体が難事. との立証の責任」を転換せしめて、医家側からするべき「自らに過失. 三六. ではないというl般向けの訓示めいた説明もみられる1方、専門家に. ヽ. こでは免責実射能力)空目認し、これを両親に代布せしめる趣旨でほ. 責」とでも呼びうるであろう。ただそれは、胎児の意思能力(即ちこ. て、子(胎児)の訴権、請求権を除外し消滅させるというものである。 これは,「派生責任」のウラ命題をなすわけで、いわば「派生免. で締結した免責特約(契約)が、その内容に遵い、その範囲内におい. 免責事由その三を規定した第1条㈱項は、両親が加害者との間. ければ、さして意味のない規定であるといわねばならない。. 担newdutiesandheavierburdensを課したものと解するのでな. 婦人科医等に対して、事実上ほ新らたな注意義務と、より重い立証負. 責任-派生責任∼の特殊性」からいって、専門. の言訳もみられるのである。本条項が、本法の「子(胎児)に対する. とか、その「見解opiniorl]. ているにすぎず、専門家に対してと-に有利な抗弁事由を与えたもの. 即ち、国会における説明などでは本項は、単に現行法準則を反映し. 進んだわけではない。. 人かの過失によるものと推定し、過失推定を受けた者(特に医家)令 々が,自分の無過失を立証し得なければ免責されない、とする処まで. とはいえ,勿論、本項の責任構造が'心身障害児の出生はすべて何. と」の立証負担が、医家側に課されているようにも解される。. いこと」ではなく「過失があっても、責任がないとする理由があるこ. ることが推定され、しかし「免責事由があること」つまり「過失のな. ほ重要である。ここでほ、障害児の出生について、医家側に過失のあ. のないことの立証の責任」を課しているのであれば、それなりに意味. ヽ. 対してとくに重大な注意義務を課したものでもないという、医家向け. 指すのであろうか。そして、その「見解」に「適切な配慮を伴う相当 な注意を払って」、「作為又は不作為」の行為に出るのは'医師はもち ろん保健婦や助産婦(産婆)や看護婦や、ときにほ検査技士や、いわ ゆる医療関係者一般であろう。しかし、ひとたびここに「責任」問題 がもちこまれ、その「帰貴著」を求めるときに生ずるであろう「責任 のナスリアイ」または「免責事由の奪い合い」を、きっちり裁断しうる 規準・準則として、本項は明確であろうか。ことがらは医療行為の現 実の責任構造と関連するが、本項のような準則では、いわゆるキメ手 に乏しい憾を免れず、医家側の免責符として機能しかねない。 しかし、本項が、いわゆる立証責任の転換を示した規定であるなら .'4J.&.つまり、子ないし滴親の側からするべき「医濠側に過失の遜るこ ヽ. 閃. とかいう場合のプロフェッショソとは'. ヽ. 「産科医師一般」を指すのであろうか、それとも「産科医学者一般」杏. また、ここにいう「専門家としてprofessional]の「能力capacity」. にあわせて病態を診断し'免責をはかるおそれなしとしないであろう. な診断」をして、つまり、病態にあわせて治療するのではな-'治療. 「診断に適合的な治療」ではな-、自分の現に為した「治療に適合的. であり、それに「適合的app-icab-e」な'「治療」を選択することも また難事であろう。このような規定によって、かえって逆に、医家がI. ㈲.
(15) の原則に重大な例外を創設したものであると. その解除事由の存在の立証負担をその者に課するものであるとすれば、. 免責規定なるものが一般に、免責を求める老の有責推定を前提とし、. な-、執昏身の意思において免責し、それ妨胎児に及ぶとする哲日な 以上i象7条3項からS項まで、免責事由の規定は四項目にれたるa contract」. のであろうか(co)。いずれにせよ、本項の規定ほ'「契約の当事者関係 Privity. 先天障害児の側にとって、これらの競走の意味ほきわめて重要である0 しかし、その解除事由の不存在の立証負担を原告(障薯児)側に課. annot・. ations)が、これは胎児の権利を我が処分しうるという原則を承認し. するものとすれば、それほ1層の負担加重を意味し、殊に障害出産と. (M.D.A.Freeman's. てはじめて首肯しうる解説であろう。. いう事柄の性質上、被告(加害者)側を擁護する規定としてしか機能 しないことは言を侯たない。これら四項目の免責規定の解釈論上、留. て、「寄与無過失」を両親の側から再抗弁し、これを立証することは かなりの難事であろうし、と-に医家を相手方とする訴訟においてほ. その自らの「無過失」の判断根拠を、相手方である医家の'「当該当時 容認されている専門家の見解」に依拠しなければならないという自家. 撞着においこまれるのが通常であろ-。従って、「両親の過失」の立 証責任を加害者側に課するものでなければ、本項ほ単に加害者に最後. D2bates}H.C.vo1.910,cols.71517)6参照).. 本法第三粂についてほ、「1九六五年核設備に関する法律」の理解. 題となり、その性的生活の点検に至ることほ必定となるであろう。. ともか-、本条に基づ-争訟でほ、ある女性の「懐胎の歴史」が問. (Par)iamentary. も論議を呼んだもののようであるが、これについてほ別にのべる。-. を示唆したと解しうるようである。議会の討論では、この第二条が最. にもなりかねないとのべ、やむをえぬ必要悪として客観的な調査方法. 男女間の交接や懐胎の有無について、プライヴァシ-を侵害すること. that couldbeprobedonlyinamost prurientmanner」と述べ、 さもないとすれば、望まないことにほ口を割らないであろう、夫療、. に批評し、「最も来襲な方法によってのみ調査しうるところであろう. Commonsにおいて、レオ・アブスLeoAbse議員はこの点を辛殊. いる(又ほ相当な注意を払えば、そのことを知りうべきである)場合」 というのほ誰が如何にして立証しうるであろうかo庶民院Houseof. にもかなりの疑義がある。例えば、「自ら懐胎していることを知って. 次に本法第二条について、第一条との関連ほ前述したが、その他. 免責事由その四を規定した第1条S項ほ'先天障害の発現につ いて両親の加担の存在が立証された場合には'加害者が減責ないし. の考え方. 意すべき点であろう。. 過失・助成過失ないし近因過失Contributory. Law. いし医家側からの抗弁として提出されるものであろ-が、これに対し. 障害出産についての両親の「寄与過失」ほ、多くの場合、加害者な. 相殺」的な規定とみてよいものであろう。. った規定であり(9)、わが国などにもみられる処の'いわゆる「過失. (ContributoryNeg)igence)Acf1945の考え方を反映した体裁をも. を修正した制定法、一九四五年法改正(寄与過失)法. によって加害者を全面的に免責するというものではな-、この考え方. meg)igence. 免責されるという趣旨の規定である。これはおそら-、古典的な寄与. する、フ--マン教授の解説がある. of. の免責符を用意した規定として棟能するだけであろうと思われる。. イギリスにおける「胎児侵害」責任立法. 三七. ヽ. ㈹. 内. Reform. 佃.
(16) 3:. イギリスにおける「胎児侵害」責任立法. 害」をも視野に入れて問題にしたのほ、主として、この放射線による. である旨が強調されている。しかし本法は、l口にいって、「胎児の. 木制定法ほ、法律委員会や議会において暫定基準interimmensure. 両親の性細胞への影響を考慮したからにはかならない。詳細ほ別論と するが、本法と右核設備法とほ、一体の法規として取扱われるべきで. の内容、体裁からいって、これまた、修正された寄与過失の考え方、. また、本条叫項で準用された、核設備法第二二条㈲項の規定は、そ. 品たる性格を担って、広汎に頒布されるに至り、その毒性でついに人. 責任な医薬商産業の手中に陥り、医薬製品が単に利潤を産む物品・商. 学諸分野の輝かしい成果が、いつしか安全性や有益性に無関心かつ無. あり、互いに相互補完的関係に立っていることほ条文上明らかである0. 即ち、一九四五年寄与過失法の「過失相殺」的考え方を採用している. 々を蝕んだ、アザラシ症や水俣病に象徴されるような'残酷悲惨な 〝医禍〟 〝薬禍″ 〝公害″等を横糸とし、さらには、かかる〝判決例″. 本法第四条ほ、生理学上、法解釈学上の重要な問題に尺度を与え. や〝権利観念″を背景として、イギリス法曹および議会が鋭意作り上. たことになっているかどうか、なお検討を要する。. 例えば「生きて生まれた」という定義それ自体ほ、医学的判定にか. は如何、あるいほその良悪功罪ほ如何。. law」ともいい、また、. げた、法の鎧由円であり兵事である、といえよう。この鎧肖の強弱渋滑. mak2bad. かるが、その医学的判定そのものが論議の対象とされるであろうし、. 「難件ほ悪法を生むHardcases. 「難件は良法を産むHardcasesmakegoodlaw」ともいう.1見矛. していずれの俗諺が本制定法を評するに適合的なのであろうか。. 本制定法成立以前のコモン・ロウの法体系は、たしかに古典的法準. 定法に即した表現であるといえるかもしれない。それほともかく、果. 盾するこの法律俗諺ほ、前者が判例法に即した表現であり、後者が制. あるのか'それが合理的時間数であるのか否かにも問題があるだろう と思われる。本法の考え方からいけば、生後四十八時間未満の間、出 I,Pace,M.L.RI VO1.40, 生児は「無価値novalue」である(cfP,] No.2.p.)5))ということになるわけである.詳細は別静とする.. 則に照らし、甑齢なしとしなかった。本制定法がサリドマイド事件と. いう難件に触発されて、この甑蔚をのりこえたのか香か、そして'そ. o)0. れは「良法」と呼ぶに値するのか否か、この判断の骨否は懸って本法. Lかし'確かに、この「舶児侵嘗責任法」の潜湖北にょって、英米. の運用にあり、これを注視した上でなければ軽々にほなし難い(まとめ. 北アイルランドへの拡大適用あることを規定し、スコットランドには. 本法第六条ほ、本法の短称を規定し、かつ、イングランドの外、. 本法第五条は、国王が被害者(原告)とも加害者(被告)ともな りうることを規定する。. のとり方自体に同様の問題があろうし、さらに、何故に四十八時間で. その上、出生時点から「四十八時間の生存」というのも、始期と終期. や〝害禍〟に当面した同時代の人々の抜き差しならない〝正義感情″. ものであることほ明らかであろう。. 縦糸とし、かつ戦後急展開を示した生化学・薬学・医学などの自然科. 法的地位」につき長年月に亘って積み上げられてきた'イギリス、ア メリカあるいほカナダ等いわゆる英米法系諸国の多-の〝判決例″を. を前提とする。「出生前の胎児侵害」の域をこえて'「懐胎前の胎児倭. 三八. 拡大適用のないことを規定する。. 銅 3:. 五.
(17) 法系の国々が、自国の「胎児」たちの「被害者性」「人格性」を一定 程度まで承認し、従来より1層武装を警固にして、来たるべき「障害」 を撃退すべ-、また不幸にして「障害」に遭遇した時はその不幸を救 護・回復すべ-、一定の用意を整えたと見ることほできるであろう。. 注(-) (2). に「人格性」を承認せんとす. イギリス忙おける「舶児侵害」責雀立濃. 別稿「不法行為法における『胎児の被害法益』-わが国および英法系 諸国の問題状況概観」参照。 Congenita-Disabi-itiesを一応、「先天性心身障害」とした。これは 医家において汎-用いられている「先天異常」と略同義と思われる。し かし、この「先天異常」はCongenita)Anoma)iesという語句の訳語. た地点に到達したといってよいように思われるのである。. なアブロ-チの中から、イギ-ス法は、各国のそれを抜いて一歩を出. そして、少な-とも、胎児の人格性を承認するべ-、い-つかの可能. る兆はもほや打ち消し難い傾向となりつつあるといってよいであろう0. 老」(「生存可能態として存在する者」). の限からみるときは、すべて「ヒトの子」としてその母に「懐胎せる. してその母から「出生せる者」が「人」であったが、いまや本制定法. を要するに、かつての法の限からみるときほ、すべて「ヒトの子」と. につき、深遠なる省察を迫るものであることだけほ確かである。これ. ス法が用意し、企図している処のものは、生命観、人格観、家族観等. ともか-、「先天性心身障害児」に対する法的責任についてイギリ. かろうか。ここではしかし、それを静ずる能力も紙幅も足りない。. 「夫婦」や「親子」とほ何であるのかを沈思せざるを得ないのでほな. てさらに、それを担う各個体の存立・再生産の基礎にある「家族」や. 本制定法に接した者は、改めて「胎児ほ人か」、「人とほ何か」、そ して「生命とほ何か」と発問せざるを得ないのではなかろうか。そし. ×. of. of. Metabo)ism. Metabo)ism. Ma)formation Errors. Congenital. Anomaliesと. Congenjta). 全てを含んでいる。このうち先天性のもの、つまり出生時に、すでに心. Disabi-itiesという差異があるので、医学的観点とほまた別異の法学的 の観点のありうることを念頭にしながら、一応「先天性心身障害」とし た.そして、さらに略称するときにほ'森山博士による、 「1般に心身障害児(老)という場合は、先天性のもの、後天性のもの. ともあれ、原語において. 項目に分けられ、その中がそれぞれさらに一〇項目位の中項目に分けら れているので、それだけでも約二〇〇項目に及ぶわけであるが、厚生省 の資料によれば、それらがさらに小項目ないし小々項目にわけられてい るので'結局、わが国の医家が「先天異常」と観念して、具体的に名づ ける病名ないし「診断名」の類別はおそら-一、000を下らないので ほないかと推測され、この1事をもって推して知り得よう.. 分類基準ないし分類法は、国際的にも国内的にも、たびたび吟味検討が 試みられてきているもののようであり'たとえば、昭和二五年から四二 年までほ「旧国際分類(Y表)」によって分類され'昭和四三年から分類 法が改訂されて二通りの分類が採用され、一つほ「新国際基本分類(先 天異常は番号七四〇から七五九まで)」、いま一つほ「新国際100項目 周産期分類(p表)(先天異常ほ番号p69からp80まで)」が用いられる ようになったという(松永 英「先天異常ほ急増しているか」・厚生の 指標・昭和四九年一〇月号7二頁参照). そしてさらにこの分頼もまた、本年(l九七七年)の秋の国際会議で 吟味修正されるであろうとの由である(五味淵政人博士による). 病名の多岐にわたる点ほ、たとえば「WⅢo国際病名分類表(l九大 五年)中にあげられたおもな先天異常」の分類項目がr740無脳症」か らほじまり、「759多数、器官系をおかす先天性症供群」まで、二〇の大. つに大略整理しうるもののようである(たとえば'小林登「先天異常の 概念と原因について」周産期医学、第三巻第二号〓九七三〕・六貢)0 さらに'医家の実際においては、この「先天異常」を、器官別に分類 して、きわめて多岐にわたる「病名蓑」が用いられている。ただ、その. Inborn. のようであり'これはさらに3先天奇形Congeni.tal due toinborn S先天代謝による先天奇形Congenital 何党天奇形のあきらかでない先天代謝異常 without Visib)e Malformationの三 Errors. Ma)formation. 三九. ×.
(18) (3). イギリスにおける「胎児侵害」責任立法 身に障害のあるものを'先天異常(せんてんいじよう)といっている。 先天異常ほ出生後の原因による障害者ほ含まない。したがって先天性、 後天性のすべてを含む心身障害児というはうが、先天異常よりも数が多 不幸な子供を生ま いわけである。」(森山豊「先天異常の原因と予防 ないために 」日本母性保護医協会〔一九七こ九頁)という記述に 依拠すれば、「先天異常」はもちろん、「先天障害」、「先天損害」'「先天 欠陥」、「先天致傷」なども可能な用語と思われる。 なお、我国の法制における「心身障害」の概念について詳かにできな の「戸令」の「日盲条」に'以下 かったが、古-養老令(八世紀初期) の記述がある旨、菊地康明教授(横浜国立大学)から御教示を得た。 「凡l目盲。両耳聾.手無二指.足無三指o手足無大栂指。禿癒無髪o 久漏。下垂。大療痘。如此之類。皆為残疾。株儒。腰脊折。一支廃。如 此之類.皆為廃疾。悪疾.癌狂。二支廃。両目盲.如此之頬o皆為篤疾o」 (「令集解・巻九・戸令・日吉条」・金沢文庫本・昭和三九年吉川弘文鰭 版「国史大系」二六五-七頁)0 ここにおいては、先天性、後天性の区別ほされておらないが、「外形」 によって、「心身障害」を、「残疾」、「廃疾」、「篤疾」の三つに区分して いる。この中には、現代医家のいわゆる「先天性外表奇形」を含んでい たであろうことほ想像に難くない。 さらになお'我国の「心身障害者対策基本法」(昭和四五年法律八四. -. 号)第二粂にほ、「この法律において『心身障害者』とほ、肢体不自由' 視覚障害'聴覚障害、平衡機能障害、音声横能障害若し-は言語機能障 害'心臓機能障害、呼吸器機能障害等の固定的臓器機能障害又は精神薄 弱等の精神的欠陥(以下『心身障害』と総称する。)があるため、長期に わたり日常生活又は社会生活に相当な制限を受ける老をいう。」との規定 があることを付言してお-0 この点は、本法の制定が日程にのばった当初発表された、法律委員会 workiug Law published paper の作業報告書 (The No.47.p.15-)7) の見解とは反対のものになったo この報告書は、一九七三年1月1九日に発表されたものであったが' third この点について母親が胎児との関係でまった-の第三者tbe. -. しかし、これに対して、法曹協会や家族法部門の裁判官達が、強力な. partyとして取扱われるべきこととしていた。. Commission. (4). on. 懐胎女ほ一般に、「胎児」という「別人格」に対する関係において、 通常人のもつ注意義務以下の注意義務で足りるのか否か。そして、「胎. い、とも思うのである。. 拓き'家族familyを分解divid2して止まない近代私法の個別化原 理Individualismの行きつ-処、〝未生の胎児、生ける男女を走らす〟 というような帰真のナス-アイや'あるいほ'〝幻の胎児、生ける夫婦 を太らす〟というような担造の訴訟や、あるいはまた、〝富める企業、 胎児を害して、貧しき夫婦(男女)その責を負う″というような社会的 責任の民事責任への倭小化等々に'結局は帰するのではないかという危 倶の念も残り、それあらんか、軽々には肯定しがたい進行かもしれな. しかし、これが遂には「家族一体」観から「家族員別体」観へと道を. いとも思う0. いくつかの法領域で進行している、男女平等ないし夫婦同権の法イデ オpギ-は、道徳観念ないし(慣習)法観念としての「夫婦一体」観を 「夫婦別体」観へと変貌させつつあるが、本法の帰真横造は、まさにそ の進行にさらに指事をかけるものと思われる。しかも、この進行が母子 (親子)関係における「胎母1体」観を'「胎母別体」観へと飛躍させて' 「胎児一般」ないし「障害児一般」を擁護・救済しょうとする判例法の 発展を契機とした進行である以上、軽々には否定し難い進行かもしれな. べきところなのであろうか。. 胎」'「妊娠」、「分娩」等々'性差をいわば必然的に前提とせざるを得な い性質を帯びている事柄である以上、これもやむをえない例外と考える. ば「性差」に基づく法的要件をもってする効果規定はきわめて異例のこ とに属するといわねばならない。しかしながら、事柄が、「生殖」、「懐. なお'この点は'国会の常任委員会においてもかなり論議を呼んだも ののようである(Stand.Com..Cols・3-10)0 近代私法の原則からいけば、「人aperson」一般が、法的権利主体で あると同時に法的責任主体なのであるから、「母は-」とか、「父は-」 とか、あるいは、「女性は-」とか、「男性は-」とかいうような、いわ. 反対をとなえ、ついに、本法では、これら反対派の見解が勝ちを占めた わけであるoただ、父親の責任までも除外するに至らなかった点は注意 しておく必要があろう(この点については、LawCommissioロ,Report injuriesto unborn children,para・92-93参照)0. 四〇.
関連したドキュメント
Nursing for children of female patients with cancer in the child-rearing period and their families: a study of approach to children, maternal roles, and mother–child and.
わが国において1999年に制定されたいわゆる児童ポルノ法 1) は、対償を供 与する等して行う児童
The present study was performed to determine items required in mother and child health checkups performed at different types of facility, and problems in mother and child health
Nishiyama noticed that an analogue of the above correspondence O 2 → O 1 is injective (he call this a θ-lifting of nilpotent orbits) and studied the relation of the structure of
Standard domino tableaux have already been considered by many authors [33], [6], [34], [8], [1], but, to the best of our knowledge, the expression of the
From a theoretical point of view, an advantage resulting from the addition of the diffuse area compared to the sharp interface approximation is that the system now has a
The edges terminating in a correspond to the generators, i.e., the south-west cor- ners of the respective Ferrers diagram, whereas the edges originating in a correspond to the
If information about a suitable drawing (that is, the location of its vertices) of a graph is given, our results allow the computation of SSSP in O(sort (E)) I/Os on graphs