• 検索結果がありません。

まえがき

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "まえがき"

Copied!
3
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

まえがき

著者

望月 克哉

権利

Copyrights 日本貿易振興機構(ジェトロ)アジア

経済研究所 / Institute of Developing

Economies, Japan External Trade Organization

(IDE-JETRO) http://www.ide.go.jp

シリーズタイトル

研究双書

シリーズ番号

550

雑誌名

人間の安全保障の射程 : アフリカにおける課題

ページ

i-ii

発行年

2006

出版者

日本貿易振興機構アジア経済研究所

URL

http://hdl.handle.net/2344/00011915

(2)

ま え が き

 本書は平成15年度(2003年)からの 2 カ年にわたり,それぞれ「アフリカ における『人間の安全保障』の射程」,そして「アフリカ紛争問題への人間 中心アプローチ」という調査研究課題を掲げて実施した研究会の最終成果で ある。すでに中間成果として,初年度のテーマをタイトルとする調査研究報 告書を発表したが,本書ではそこに提示された問題意識に立脚しつつも,さ らなる論点を追求し,具体的事例に即して分析することを試みた。  人間の安全保障という,すぐれて今日的な課題を調査研究の中心に据える にあたって,われわれがこの概念に対する関心の高まりを強く意識していた ことは事実である。とはいえ,これをアフリカ地域で生起する問題に適用す ることについては,近年のアフリカ問題への関心の高まりに加えて,アジア 経済研究所における調査研究の潮流が大いにかかわっている。すでに平成 9 年度より,われわれのメンバーの一人である武内進一氏を中心にアフリカの 紛争に焦点を当てた研究会が組織された。その成果(武内進一編『現代アフ リカの紛争―歴史と主体―』)を踏まえて,さらに平成13年度よりアフリカ以 外の地域にも関心対象を拡げた調査研究が展開され,次なる成果(武内進一 編『国家・暴力・政治―アジア・アフリカの紛争をめぐって―』)がものされて いる。この紛争研究の流れこそ,本書を編むにいたる底流のひとつであった。  他方,やはりメンバーの一人である篠田英朗氏を中心に,2002年から広島 大学平和科学研究センター(IPSHU)が実施した共同研究プロジェクトがあ り,編者がこれに参加する機会を得たことも本調査研究を立ち上げる大きな 契機であった。人間の安全保障と平和構築を結びつけるという課題設定,さ らに日本人とは発想の異なるアメリカ人研究者をも加えた調査研究から,人 間の安全保障とその隣接概念とのインターフェイスについて大いなる示唆を

(3)

ii

得たからである。その成果(IPSHU English Research Paper Series No.19および 篠田英朗・上杉勇司編『紛争と人間の安全保障―新しい平和構築のアプローチを 求めて―』)にみる論点の拡がりは,その証左にほかならない。

 われわれの研究会では,人間の安全保障がきわめて間口の広い概念である ことに加えて,上述のとおり隣接概念との関連性を整理することも必要と考 え,まずは国連人間の安全保障委員会による報告書(Human Security Now)を 踏まえつつ作業を開始した。それゆえ,人間の安全保障はいかにあるべきか, といった理念の追求は行っていない。むしろ,この人間の安全保障概念をと くにアフリカという地域で生じている諸問題に適用するとき,そこにどのよ うな可能性と限界があるのかを考察したのが本書である。  すでに人間の安全保障を関心の中核に据えた研究成果が少なからず発表さ れてきており,それらはわれわれの調査研究活動にとっても重要な糧となっ た。なかでも明治学院大学の勝俣誠氏,そして徳島大学の饗場和彦氏には, 研究会の講師として研究所においでいただき,直接にお話を伺う機会を得る ことができた。研究会発足当初より手弁当で参加していただいた日本学術振 興会特別研究員の井上実佳氏とともに,ここに記して感謝の意を表したい。 さらに研究所の同僚である平野克己,津田みわ,高根務,佐藤章,児玉由佳, 牧野久美子,吉田栄一,福西隆弘,窪田朋子,青木まき,原島梓の各氏には, オブザーバーとして研究会での議論に参加していただき,その深化のうえで 大いなる助力を得たことについても,あわせて記しておきたい。  いまや人間の安全保障をめぐる動きは,その可能性を追求する局面を経て, 援助の現場における具体的な適用の段階に入っている。また研究者のあいだ には,この概念をいち早く標榜したカナダにおいてのみならず,日本でもコ ンソーシアムという形で専門分野を超えた横の連帯が形成され,問題追求の 気運が醸成されつつある。編者としては,本書がこうした流れのなかに位置 づけられ,そこでの議論に一石を投じることを期待するものである。   2006年 2 月 編 者  

参照

関連したドキュメント

ここでは 2016 年(平成 28 年)3

❸今年も『エコノフォーラム 21』第 23 号が発行されました。つまり 23 年 間の長きにわって、みなさん方の多く

北区の高齢化率は、介護保険制度がはじまった平成 12 年には 19.2%でしたが、平成 30 年には

本稿筆頭著者の市川が前年度に引き続き JATIS2014-15の担当教員となったのは、前年度日本

2016 年度から 2020 年度までの5年間とする。また、2050 年を見据えた 2030 年の ビジョンを示すものである。... 第1章

が 2 年次 59%・3 年次 60%と上級生になると肯定的評価は大きく低下する。また「補習が適 切に行われている」項目も、1 年次 69%が、2 年次

本協定の有効期間は,平成 年 月 日から平成 年 月

えんがわ市は、これまで一度も休 まず実施 してきたが、令和元年 11月 は台風 19号 の影響で初 めて中止 となつた。また、令和 2年