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経済・経営系学部における資格取得の現状と課題

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Academic year: 2021

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要旨  大学教育における具体的な成果を示すものとして資格取得は意義があると考えられている。本研究では経 済・経営系学部における資格取得に関する学生の意識と,就職に関してどのような資格が有効であると認識 しているかを椙山女学園大学現代マネジメント学部において実施したアンケート調査に基づいて考察する。 その結果,①大学生にとって資格は就職に役立つものであり,就職での活用と取得のための労力や費用のバ ランスを採って資格取得を目指している,②必ずしも経済や経営の知識を活かした資格を取得している訳で はない,③資格を仕事に活用するのではなく履歴書に書くためだけのものになってしまっている傾向がある, ことが示された。 キーワード:資格,資格取得,経済・経営系学部,キャリア,アンケート調査

Ⅰ.はじめに

 大学全入時代を迎えて各大学は生き残りをかけて教 育成果を積極的にアピールしており,資格取得の実績 を示すことは入学者確保に効果があると考えられてい る。しかしながら,経済・経営系学部で取得できる資 格は少なく,また,大学で学んだ内容が資格取得に直 結しているとも言い難い。本研究では資格取得に関す る学生の意識と,就職に関してどのような資格が有効 であると認識しているかを椙山女学園大学現代マネジ メント学部において実施したアンケート調査に基づい て考察することで,経済・経営系学部における効果的 な資格取得について検討する。

Ⅱ.資格の役割と大学教育における資格取

得の意義

1.資格の役割と種類  資格は特定の行為や職業に就くために必要な能力を 有していることを示すためのものである。表 1 に示す ように資格には①授与主体による分類と②目的による 分類がある。①授与主体による分類では国家資格,公 的資格,民間資格,さらには国際資格がある。②目的 による分類では,職業を営む上で必要となる資格と技 能を有することを認める資格がある1)  国家資格でかつ職業に関わるものとしては,弁護士 や医師のように職業を営む上で必ず必要となる業務独 占資格,保育士や栄養士のように資格取得者のみが名 称を使用できる名称独占資格,公務員や教員等に採用 される際の資格となる任用資格がある。  国家による技能資格は自動車運転免許のように特定 の行為に必要となる資格がある。公的な組織による技 能資格としては商工会議所が実施している簿記検定や ビジネス実務法務検定等がある。民間の任意団体に よって実施される技能資格としては秘書技能検定,実 用英語技能検定,日本漢字能力検定,TOEIC,中国 語検定,ファイナンシャル・プランナー,IT パス ポート,マイクロソフトオフィススペシャリスト,医 療事務等の多くの資格がある。これらの多種多様な公 的・民間の技能資格は職業に就く上で必ず有していな ければならないものではないが,取得していることは 就職等では有利になると考えられている。また,グ

経済・経営系学部における資格

取得の現状と課題

The Journal of Economic Education No.36, September, 2017 Current Status and Problems of Acquisition of Qualifications in Departments of Economics and

Management MIZUNO, Hideo KUMAZAWA, Yuri

水野 英雄(椙山女学園大学) 熊澤 有里(椙山女学園大学)

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ローバル化が進んだことで米国公認管理会計士等の海 外で取得した国際資格が認められるようになっている。 2.大学教育における資格取得  大学にとって学生が資格を取得することは教育の成 果を示すものとして意義があり,学生の入学意欲を高 める上で効果があると考えられている。河野志穂 (2008)は大学において資格取得への支援が行われる 理由として①学生・受験生のニーズ,②政策動向,③ 学習到達目標としての期待,④学習スキルや自信の獲 得への期待,⑤就職対策としての自主性など行動特性, 基礎学力の証明,⑥能力を可視化する風潮,を挙げて いる。大学全入時代となり特に顕著なのが①学生・受 験生のニーズが就職を重視した教育内容に移行したこ とで実学志向になっていることであり,⑤就職対策と して,学習の成果としての資格取得が重視されるよう になっている。  大学にとっては資格取得者を増やすことは具体的な 数値による教育成果を示すものとなるため,資格取得 の単位化や奨励金等の支給によって大学全体での合格 者数を増やすことに取り組んでいる。また,医師,教 員,福祉関係等の就職に直結する資格については実績 はなおさら重要であり,取得率を競う状況となってい る。司法試験のように合格が困難な資格に関しては合 格率や取得率が低いことは学校の存在意義を問われる 事態にもなる。そのため司法試験の合格率の低い法科 大学院が募集停止や廃止に追い込まれている。  学生に人気のある資格として教員免許がある。所定 の単位を取得して教育実習を受ければ無試験で取得で きるため希望する学生は多い。その一方で教員採用試 験は難関であり2),教員免許を取得しても教員になれ ない者が多いために「ペーパーティーチャー」という 言葉すらある。また,多くの学生が教員免許の取得を 希望して教育実習に参加するために適性のない学生が 授業等を行うことで児童・生徒に迷惑がかかる「実習 公害」という現象すら起こっている。「ペーパーティー チャー」を排除するために教員免許更新制が導入され 10 年毎の更新が必要となっている。教員免許は学部 で容易に取得できるために専門職養成のための教職大 学院の魅力がなく,定員割れの状況となっている。教 員免許の事例のように資格を取得しても必ずしも使え る訳ではなく,また,「実習公害」のような問題を回 避するためにも単に資格取得を奨励するのではなく, キャリア形成の観点から社会に出てから役立つものか を検討して資格取得を指導すべきである。

Ⅲ.経済・経営系学部における資格取得に

関する意識

1.経済・経営系学部における資格取得  大学全入時代を迎えて大学生は約 257 万人と多く, その中でも経済や経営系の学部に所属する学生は約 45 万人と高い割合を占めている3)。経済・経営系の学 部の学生数が多いのは,経済や経営の知識を学ぶこと で仕事に就く上でのスキルが身に付き,役立つことを 示している。にもかかわらず,経済・経営系学部にお いては大学の授業との関連で直接取得できる資格はほ ぼ皆無である。そのため大学ではファイナンシャル・ プランナー等の資格取得のための講座を設けたり,取 表 1 資格の分類 職業 技能 国家 業務独占資格:弁護士,医師名称独占資格:保育士,栄養士 任用資格:公務員,教員 自動車運転免許 公的 簿記検定ビジネス実務法務検定 民間 秘書技能検定 実用英語技能検定 日本漢字能力検定 TOEIC 中国語検定 ファイナンシャル・プランナー IT パスポート マイクロソフトオフィススペシャリスト 医療事務 国際 米国公認管理会計士 出典:筆者作成

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得した資格を単位として認めるなどの対策が行われて いる。  経済・経営系学部で学習した内容が直接役立つ資格 としては経済学検定試験(ERE)や日経 TEST があ る。経済学検定試験(ERE)は経済学の理論に基づ いた内容であり,日経 TEST は時事問題も扱ってい る。しかしながら,経済・経営系学部の学生は約 45 万人と多いにも関わらず両試験ともに受験者は極めて 少ない4)。このように経済・経営系学部では大学で学 んだ内容が資格取得に直結していないために,学生は 実務や語学等の資格の取得を行っている。 2.経済・経営系学部における資格取得に関す る意識  経済・経営系学部の大学生が各種の資格についてど のような認識であるかを知るために2016年1月に椙山 女学園大学現代マネジメント学部においてアンケート 調査を行った5)。現代マネジメント学部を調査対象と したのは経営系の学部で経営や経済に関する授業が多 いために学生が企業で働くことに興味関心や一定の知 識があり,適切な回答が期待できるためである6)  表 2 の回答者の内訳のように,学年は 1 年生 58 人 (33.1%),2 年生 112 人(64.0%),3 年生 3 人(1.7%), 4 年生 2 人(1.1%),合計 175 人である。回答者は 1・ 2 年生が 97.1%と多いことから,就職活動に入る前の 学生の意識を知ることが出来る。表 3 の将来の目標は 民間企業で働くことが 148 人(84.6%)と多いため, 企業で働くことを前提とした学生の意識を知ることが 出来る。  表 4 の就職における資格の意義に関しては,役立つ 87人(49.7%),やや役立つ71人(40.6%)と90%以上 の大学生は資格を就職に有利なものと考えている。女 子大学であり資格取得に熱心であることから,また, 簿記やファイナンシャル・プランナー等の資格が必要 になる仕事に就く者もいることから,資格への評価が 高くなっている。  表 5 は資格取得についての意識である。本調査では 資格を TOEIC や英検,簿記,秘書検定,自動車運転 免許等の知名度が高く,実際の取得の多いものから選 んでいる。また,税理士,会計士,弁護士,行政書士 といった専門職に就くために必要な資格も入れている。 消費生活に関する授業が多いという現代マネジメント 学部の特徴から消費生活専門相談員,消費生活アドバ イザー,消費生活コンサルタント,消費生活能力検定 といった消費者関連資格を入れている。その一方で経 済学検定試験(ERE)や日経 TEST のような経済学 表 2 回答者の内訳(女子学生のみ) 人数 % 1 年生 58 33.1 2 年生 112 64.0 3 年生 3 1.7 4 年生 2 1.1 合計 175 100.0 出典:水野英雄・熊澤有里(2017)「グローバル企業で働くこ とへの学生の意識とグローバル人材育成」『社会とマネジメン ト』第 14 号 表 3 将来の進路の目標 人数 % 民間企業 148 84.6 公務員 12 6.9 起業 4 2.3 進学 1 0.6 専業主婦 2 1.1 その他 6 3.4 無回答 2 1.1 合計 175 100.0 出典:水野英雄・熊澤有里(2017)「グローバル企業で働くこ とへの学生の意識とグローバル人材育成」『社会とマネジメン ト』第 14 号 表 4 就職における資格の意義 人数 % 役立つ 87 49.7 やや役立つ 71 40.6 どちらともいえない 11 6.3 あまり役立たない 5 2.9 役立たない 1 0.6 無回答 0 0.0 合計 175 100.0 出典:筆者作成

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関係の資格は取得者が少ないことから外している。 ①知っている資格については,TOEIC や英検,簿 記,秘書検定,自動車運転免許等が多い。 ②取得を目指している資格は TOEIC や簿記,ファ イナンシャル・プランナー,秘書検定,自動車運 転免許が多い。 ③取得している資格は英検,簿記,秘書検定,自動 車運転免許が多い。 ④資格取得を目指している,資格を取得しているを 合わせた割合が高いものは TOEIC が 64.5%, ファイナンシャル・プランナーが 41.2%,簿記が 63.5%,秘書検定が 64.0%であり,特に就職活動 で必須とされる自動車運転免許は 78.8%の学生が 取得済みか取得を目指している。 ⑤国内企業で働くための資格としては,TOEIC, 簿記,ファイナンシャル・プランナー,自動車運 転免許を半数以上の学生が必要と回答している。 ⑥グローバル企業で働くための資格としては, TOEIC,TOEFL,中国語検定,英検といった語 学系の資格が多く,特に TOEIC を目指している 者が多い。  アンケート調査の結果をまとめると,学生は経済・ 経営系学部の学習内容が必ずしも反映される資格では なく,TOEIC や簿記,自動車運転免許のように汎用 性の高い資格取得を目指している。また,秘書検定の ように取得するための労力は少ないが,企業側からは 一定の評価が得られる資格を目指している者が多い7) このように大学生にとって資格は就職に役立つもので あり,就職での活用と取得のための労力や費用のバラ ンスを採って取得を目指しており,経済・経営系学部 で学んだ知識を活かした専門性の高い資格を取得して いる訳ではない8)。そのため秘書検定のように資格を 仕事に活用するのではなく,履歴書に書くためだけの ものになってしまっている傾向にある。 3.経済・経営系学部における資格取得の課題  経済・経営系学部には資格取得に関する「量」と 「質」の問題がある。「量」の問題としては,経済・経 営系学部では学んだ知識をすぐに活かせるような資格 は限られており,資格の取得者が少ないことである。 表 5 資格取得についての意識 資格を知って いる 資格取得を目指している 資格を取得している 国内企業で働くために必要 な資格 グローバル企 業で働くため に必要な資格 人 % 人 % 人 % 人 % 人 % TOEIC 150 85.7 93 53.1 20 11.4 102 58.3 125 71.4 英検 151 86.3 9 5.1 46 26.3 46 26.3 69 39.4 TOEFL 100 57.1 17 9.7 0 0.0 35 20.0 86 49.1 中国語検定 100 57.1 5 2.9 2 1.1 27 15.4 84 48.0 日本語検定 115 65.7 7 4.0 4 2.3 46 26.3 31 17.7 IT パスポート 75 42.9 26 14.9 5 2.9 53 30.3 45 25.7 マイクロソフトオフィススペシャリスト 79 45.1 36 20.6 5 2.9 70 40.0 50 28.6 ファイナンシャル・プランナー 142 81.1 67 38.3 5 2.9 89 50.9 32 18.3 簿記 145 82.9 82 46.9 29 16.6 103 58.9 19 10.9 税理士 144 82.3 9 5.1 0 0.0 74 42.3 20 11.4 会計士 140 80.0 7 4.0 0 0.0 75 42.9 20 11.4 弁護士 143 81.7 0 0.0 0 0.0 69 39.4 21 12.0 行政書士 112 64.0 3 1.7 0 0.0 59 33.7 14 8.0 秘書検定 146 83.4 68 38.9 44 25.1 78 44.6 22 12.6 宅地建物取引士 122 69.7 13 7.4 1 0.6 63 36.0 8 4.6 医療事務 135 77.1 12 6.9 1 0.6 57 32.6 5 2.9 消費生活専門相談員 39 22.3 2 1.1 0 0.0 32 18.3 4 2.3 消費生活アドバイザー 67 38.3 6 3.4 0 0.0 34 19.4 6 3.4 消費生活コンサルタント 61 34.9 3 1.7 0 0.0 28 16.0 8 4.6 消費生活能力検定 58 33.1 4 2.3 1 0.6 32 18.3 6 3.4 自動車運転免許 136 77.7 48 27.4 90 51.4 95 54.3 48 27.4 出典:筆者作成

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「質」の問題としては,経済学検定試験(ERE)や日 経 TEST のような経済や経営に関わる能力に関する 資格は資格取得の難易度が高いことに比べて知名度が 低く,就職等で活用されていないことである。これと 対照的なものとして TOEIC がある。TOEIC は英語に よるコミュニケーション能力を評価するための資格で あり,世界の約 150 か国で実施されている。日本では 年間で10回の試験が行われており,約100万人が受験 している9)。グローバル化によって英語によるコミュ ニ ケ ー シ ョ ン 能 力 が 必 要 と さ れ て い る こ と と, TOEIC で高得点を得るためには地道な勉強をしなけ ればならないことから,高い得点は英語力だけでなく 継続して努力することができる人材であることを示し ている。そのため企業は採用や昇進において TOEIC の得点を重視するようになっており,受験者が増えて いる。経済・経営系の資格についても同様に知識だけ でなく努力や粘り強さといった非認知能力を示すもの として活用されることで資格取得者を増加させること ができる。  経済学に関しては「大学教育の分野別質保証のため の教育課程編成上の参照基準:経済学分野」(2014 年 8 月 29 日,日本学術会議経済学委員会経済学分野の参 照基準検討分科会)により経済理論に基づいた教育内 容が確立しており,公務員試験等においても多く出題 されている。同様に経営学に関しても「大学教育の分 野別質保証のための教育課程編成上の参照基準:経営 学分野」(2012 年 8 月 31 日,日本学術会議大学教育の 分野別質保証推進委員会経営学分野の参照基準検討分 科会)が定められている。これらの確立した教育内容 に基づいた,大学の経済・経営・商学部系で多くの学 生が取得できる魅力ある新たな資格の創設によって教 育内容の理解が深まり,学習達成度が高まることが考 えられる。また,資格の取得には経済・経営・商学部 系で開講されている授業の単位の取得によっても認め るようにする。さらには,多くの大学の教養教育科目 で経済学は開講されていることから,それらの単位取 得を資格取得の要件に認めることで経済・経営系学部 以外の学部の学生にも新たな資格を与えることができ る。資格取得者が広がることは経済・経営に関する知 識の普及につながる。

Ⅳ.おわりに

 大学全入時代を迎えて大学進学が当たり前となった ことで,学生は差別化のために様々な資格取得を行っ ており,グローバル化に対応して TOEIC 等の就職活 動で有益な資格の取得を行っている。しかしながら, 文系,特に経済・経営系の学部で取得できる資格は少 ない。経済・経営系の学部の学生数が多いのは,経済 や経営の知識を学ぶことで仕事に就く上でのスキルが 身に付き,役立つことを示している。その知識を示す 資格が整備されていないことは経済・経営系学部の魅 力を低下させる。経済・経営に関して大学で学んだ知 識を活かして取得しやすい新たな資格の創設は学生の 勉学にとって明確な目標となるものである。また,資 格取得者に対しては就職だけでなく日常生活における 契約等においても優遇することで資格の意義を高める こともできる10)  オックスフォード大学等の研究で AI(人工知能)や ロボットの普及によって将来的になくなる仕事や職業 が検討されており,その中には一般事務や秘書等の仕 事だけでなく税理士や公認会計士といった難易度の高 い資格を必要とする職業も含まれている。機械によっ て代替が可能な仕事が増えていく中で,既存の資格へ の人気も変化していく。経済・経営系学部で学んだ経 済・経営に関する知識と共に非認知能力も示すことが できる,就職に役立つ新たな資格を設けることには意 義がある。 註 1) 資格の種類は非常に多く,分類の方法も多様であるが, 本研究では単純化のためにこのような分類方法を用いて いる。 2) 但し,小学校教員に関しては大部分が教育学部での養成 になるため,大都市では団塊の世代の教員の退職に伴う 大量採用によって「教員全入時代」といえる状況となっ ている。 図 1 資格取得と大学内・大学外での学習の関係 大学内での学習 小 大 TOEIC 会計士 英検 税理士 TOEFL 中国語検定 簿記 経済学検定試験(ERE) 日経テスト 自動車運転免許 小 注:経済・経営系学部で取得できる、または取得が多い資格を 分類している。 出典:筆者作成

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3) 学生数は文部科学省『学校基本調査』平成 28 年度に基づ いている。同じ社会科学の法学・政治学の約 16 万人,社 会学の約 14 万人と比べても多い。 4) 経済学検定試験(ERE)の 2016 年 7 月 3 日(日)実施の の第 30 回の応募者は 1,118 名,受験者は 924 名である。 5) アンケート調査ではグローバル人材育成の対象である大 学生がグローバル企業や海外で働くことについてどのよ うな認識であるかも調査している。詳しくは水野英雄・ 熊澤有里(2017)「グローバル企業で働くことへの学生の 意識とグローバル人材育成」,熊澤有里(2016)「若者に 海外で働く意欲を持たせるためのミッション型グローバ ル・インターンシップの導入-CSR から CSV への転換の ために-」を参照。 6) 一定の経済や経営に関する知識を有することを前提とし た調査は水野英雄(2014)「女子大学ビジネス系学部学生 の経済分野に関する意識と経済教育-椙山女学園大学現 代マネジメント学部の場合-」にて行っており,適切な 回答が得られている。 7) 秘書検定の資格を取得している者が必ずしも秘書になる 訳ではないが,企業は基礎的なビジネスマナーを有して いるとして評価している。 8) 本研究のために資格取得に関する先行研究を調べたが, 経済・経営系学部に関する研究は少なく,理系や医療・ 介護等の特定の専門性の高い分野の資格取得についての 研究が行われていた。 9) TOEIC は高い得点を目指して何回も受験する者がいるた め,重複して受験している者も含んでいる。 10) 金融商品や不動産等の取引では重要事項説明が行われる が,その内容は多岐かつ詳細であり時間がかかる。新た に創設した資格の取得者は希望によりこのような煩雑な 手続きを省略できるように優遇することなどが考えられる。 参考文献 [1] 熊澤有里(2016)「若者に海外で働く意欲を持たせるため のミッション型グローバル・インターンシップの導入- CSR から CSV への転換のために-」『第 2 回住友理工学 生小論文アワード』ファイナリスト・オルタナ賞 [2] 河野志穂(2008)「大学における資格・検定取得支援の現 状と背景-経済・経営・商学系私立大学の大学案内にみ る資格・検定講座の設置状況-」『大学教育年報』第 4 号  佐賀大学高等教育センター [3] 日本学術会議大学教育の分野別質保証推進委員会経営学 分野の参照基準検討分科会(2012)「大学教育の分野別質 保証のための教育課程編成上の参照基準:経営学分野」 [4] 日本学術会議経済学委員会経済学分野の参照基準検討分 科会(2014)「大学教育の分野別質保証のための教育課程 編成上の参照基準:経済学分野」 [5] 水野英雄(2014)「女子大学ビジネス系学部学生の経済分 野に関する意識と経済教育-椙山女学園大学現代マネジ メント学部の場合-」『経済教育』第 33 号 [6] 水野英雄・熊澤有里(2017)「グローバル企業で働くこと への学生の意識とグローバル人材育成」『社会とマネジメ ント』第 14 号 椙山女学園大学現代マネジメント学部 [7] 文部科学省(2016)『学校基本調査』平成 28 年度 [8] 各資格に関する参考書等 参考 URL 文部科学省 http://www.mext.go.jp/ 表 5 の各資格と経済学検定試験(ERE)と日経 TEST に関する ホームページ

参照

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