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色彩とリズム、音楽が街にあふれるメキシコ。
クジラが踊る紺碧の海と白い砂浜から万年雪の秀峰、そして高原のコロニアルシティへ。
ジャングルの奥に潜む古代マヤの遺跡も、リベラやオロスコ、シケイロスの壁画の世界も、
ルイス・バラガンが創り出したシュールな空間も、すべてがメキシコです。
広大な国土に 56 もの民族が彩る伝統文化。
人々の想いが、歌となり、踊りとなってあふれるフィエスタ。メキシコは祭りの国でもあります。
VIVE MÉXICO
躍動するメキシコへ
CHETUMAL チェトゥーマル 自然遺産遺跡遺産 都市遺産 遺跡 フラミンゴ保護地域 ダイビングスポット Reserva de la Biósfera Sian-Káan シアン・カアン自然保護区 Edzná エズナー CAMPECHE カンペチェ Uxmal ウシュマル MÉRIDA メリダ CELESTÚN セレストゥン VALLADOLID バリャドリード Chichén Itzá チチェン・イツァ
カリブ海
CANCÚN カンクン Izamal イサマル Tulum トゥルム Isla Mujeres イスラ・ムヘーレス Isla Cozumel イスラ・コスメル Calakmul カラクムルCAMPECHE
YUCATÁN
QUINTANA ROO
主要都市カンペチェ州
ユカタン州
キンタナ・ロー州
地図ではエビの尻尾のように見えるユカタン半 島は、ほとんどが深い緑のジャングルに覆わ れ、そこに多くの古代マヤの都市が栄え、謎 のように消えました。半島の北西部は平らな 石灰岩層の土地で、地表には川がありません。 土砂が流れ込まないため、海岸には美しい白 い砂浜が広がっています。一方、長い間に石 灰岩層が浸食されてセノーテと呼ばれる地下 の泉ができ、マヤはこの泉を神聖な場所と考 え、セノーテのある場所に都市を築きました。 また、シカレなどでは浸食でできた地下の川も あり、鍾乳洞などの川下り体験ができます。 ユカタンと周辺には 6 つの世界遺産があり、 そのうちチチェン・イツァ、ウシュマル、カラク ムルなどがマヤの古代都市遺跡です。半島に は数多くのマヤ遺跡が手つかずのまま密林の 奥に眠っているといわれます。ユカタンの中心 となる街はメリダです。マヤがティホと呼んで いた町が、キリスト教布教の基地となったのは 1542 年でした。白いコロニアル風の家が多く、 人々も白の服装を好むことからシウダー・ブラ ンカ(白い町)とも呼ばれる街です。プーク・ルー トと呼ばれるウシュマルなどのマヤ遺跡やビー チリゾートへの拠点となり、近郊には高級ホテ ル、アシエンダがいくつもあります。アシエン ダは 20 世紀初頭のエネケン(サイザル麻)の ブームで発展した農園で、農園主が支配する コミュニティーを形成していました。 メリダとカンクンを結ぶ途上には、イサマルや バジャドリッドなどの町、世界遺産のチチェン・ イツァがあります。マヤによるユカタン最古の 都市といわれるイサマルは黄色い町として知ら れ、1561 年にピラミッドの跡にフランシスコ会 の修道院が建てられました。 一方、メキシコ湾岸には、野生のフラミンゴ が群れるセレストゥンがあり、海岸を南下すれ ば港町カンペチェがあります。1540 年にスペ インが征服し、大陸との交易で栄えた当時に、 海賊の襲撃に備え築いた要塞が残り、建造物 の完成度の高さから世界遺産に登録されまし た。南東約350㎞にはマヤ遺跡のカラクムルが あります。 4古代マヤの文明が栄えては消えたユカタン半島は、カリブ海とメキシコ湾に突き出て、密林
に覆われています。平坦な石灰岩層の土地で川はなく、海岸には美しい砂浜が広がります。
Yucatán Peninsula
CHETUMAL チェトゥーマル 自然遺産遺跡遺産 都市遺産 遺跡 フラミンゴ保護地域 ダイビングスポット Reserva de la Biósfera Sian-Káan シアン・カアン自然保護区 Edzná エズナー CAMPECHE カンペチェ Uxmal ウシュマル MÉRIDA メリダ CELESTÚN セレストゥン VALLADOLID バリャドリード Chichén Itzá チチェン・イツァ
カリブ海
CANCÚN カンクン Izamal イサマル Tulum トゥルム Isla Mujeres イスラ・ムヘーレス Isla Cozumel イスラ・コスメル Calakmul カラクムルCAMPECHE
YUCATÁN
QUINTANA ROO
主要都市カンペチェ州
ユカタン州
キンタナ・ロー州
ユカタン半島の北東端、カリブ海に突き出た 23㎞に及ぶ砂州がカンクン のホテル地区です。カンクンはマヤの言葉で「蛇」を意味しますが、ラグー ンを囲むように延びた逆 L 字型の白い砂浜が、海に横たわる蛇に見え たのかもしれません。1960 年代の中ごろは 100 人ほどの漁師が住む集 落でしたが、現在は 100 を超すワールドクラスのホテルが並び、世界中 が注目するビーチリゾートとなっています。紺碧の海から寄せる波が、 エメラルドグリーンへと変わって白い砂浜に打ち寄せるカリブ海と、湖の ように静かなラグーンは好対照を見せてさまざまなマリンスポーツを提供 しています。ホテル地区には有名ブランドのブティックやショッピングセン ターも並び、ショッピングやグルメも満喫でき、アクティビティーの拠点 にもなっています。カンクンは、イスラ・ムヘーレス、コスメルやホルボッ シュなどの島へも近く、より多彩なアクティビティーに恵まれています。 また、チチェン・イツァやトゥルム、コバーなどのマヤ遺跡へのアクセス も良く、リゾートエリアは海岸のリビエラ・マヤ地区にも広がり、新しい アトラクションも整っています。 年間の晴天日が 200 日を超し、平均 気温も 27 〜 28℃と常夏の日が続く カンクンの最大の魅力は、規模が世 界第2という珊瑚礁が作り出した美し い海とビーチ。カンクン岬を中心に、 レストランやカフェなどナイトライフ も充実しています。6 〜11 月はスコー ルが多く、2 〜 5 月は乾季、12 〜 1 月は最も過ごしやすい季節です。 ホテルの施設やマリンアクティビティー に加えイルカと泳げる水族館もある ラ・イスラや、プラサ・フィエスタ、フラ ミンゴ・プラサなどのショッピングセン ターはエンターテイメントも充実。レ ストランでは世界の料理が楽しめ、通 りでメキシコを代表する音楽スタイル のマリアッチの演奏に出会うことも。 シュノーケリングやダイビングはカリブの 熱帯魚が観察できるカンクンならではの体 験で、イスラ・ムヘーレスの「クルス・デ・ラ・ バイア」も感動的です。 イルカと泳ぐ人気 のアトラクションはシカレやイスラ・ムヘー レスのほか、ラ・イスラのアクア・ワールド などでも可能です。M A R INE ACTI V IT Y
ビーチ散策からクルーズまで、カンクンと隣接地域には遊びきれないほ ど多彩なアクティビティーが準備されています。白く輝くビーチは、そこ にいるだけで癒される思いがしますが、青く透きとおった海は、より活 発な行動を誘います。ダイビングやシュノーケリングはボートからエント リーするコスメルやイスラ・ムヘーレスが人気ですが、カリブ海とメキシ コ湾が交わる半島北端に長く延びたホルボッシュ島も注目です。大物狙 いのフィッシングやのんびりとカヤックを楽しめます。緑が深い水上バイ クでのジャングルツアーは、マングローブの間を抜けて島へ向かいます。 マリン アクティビティー 5C A N C Ú N
カンクン6
WOR LD HER ITAGE
ユカタン半島の世界遺産で最も多くの人を惹きつけているチチェン・イ ツァは、マヤ遺跡の中で最も重要なもののひとつです。中心はカスティー ジョと呼ばれるピラミッド。スペイン語で“城”の意味です。四角錐の 4 面に各 91 段の階段があり、上の祭壇を加えると 1 年の日数である 365 段になるなど、正確な暦を持っていたことがわかります。また、「ゼロ」 という概念を持っていたこと、鉄はなく石の文化だったことがマヤ文明 の特徴として挙げられます。この文明が密林の中で忽然と消えた理由の ひとつに、暦に従って遷都したという説もあります。 メリダの南約 80㎞にあるマヤ遺跡のウシュマルは、プーク様式と呼ばれ、 高度な三角形のアーチと、長い鼻と丸い眼の雨の神「チャック」が装飾 に多用されているのが特徴です。カラクムルも世界遺産のマヤ遺跡です。 ベリーズとの国境近くにあり人口 6 万人以上と推測されるマヤ遺跡最大 の構造物群が、熱帯雨林の中に眠っているのです。このほか、軍事構 造物としてのカンペチェの砦と自然保護区のシアン・カアンなどがあり、 隣接するチアパス州北東には、高地マヤの遺跡パレンケがあります。 ユカタン州の州都メリダは、20 世紀 初頭のエネケン農園主の富で発展しま した。マヤの古代都市遺跡を訪ねる拠 点となる街ですが、ユカタン人類学・ 歴史博物館には、遺跡やセノーテから 発見された貴重なマヤの遺物が展示さ れ、マヤ文明の歴史の理解に役立ちま す。建物はカントン宮殿と呼ばれた大 理石造りの豪邸で、州知事の公邸とし て使われていたこともあります。 CAMPECHE YUCATÁN QU INTA NA R OO カンペチェ州 CHIAPAS チアパス州 ユカタン州 キン タナ ・ロ ー州 Reserva de la Biósfera Sian-Káan シアン・カアン自然保護区 Calakmul カラクムル Palenque パレンケ Campeche カンペチェ ウシュマルUxmal Chichén Itzá チチェン・イツァ CANCÚN カンクン ユカタン半島の世界遺産
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H ACIENDA
ユカタン半島はジャングルに覆われた広大な石灰岩層から成り、山も川 もないため独特のエコシステムが形成されました。雨水は地下に浸透し、 長い時間をかけて石灰岩層を浸食して地下の泉をつくり、それが拡大し て地上に顔を出したのがセノーテです。古代マヤの人たちはこの貴重な 水源を崇め、都市づくりをしました。鍾乳洞のような地下の泉が各所に あり、ガイドの指導を受けながらセノーテを泳いだり、ダイビングをする などのアドベンチャーも可能です。 海岸では珊瑚礁に堆積した砂が島とラグーンをつくり、豊かな生態系を 護っています。セレストゥンや半島北端はピンクフラミンゴの群生地があ り、長いビーチを持つ島ホルボッシュに護られた広大なラグーンもダイビ ングスポットになっています。世界遺産にも登録された自然保護区のシ アン・カアンはメソアメリカ最大の沖積地帯で、マナティなど希少動物 の宝庫ですが、星空を仰ぎながらのナイトカヤックも楽しめます。 銀鉱山主や農園主の邸宅を“アシエンダ”と 呼びます。ユカタン半島にはエネケン栽培で 巨大な富を得た農園主の邸宅が残り、いくつ かは改装され高級ホテルになっています。エ ネケンとは、その出荷港シサルの英語読みか らサイザル麻とも呼ばれ、テキーラの原料とな る熱帯植物アガベの一種です。繊維が丈夫で 水に強いため、1914 年ごろから米国を中心に 需要が高まり「緑の黄金」とも呼ばれましたが、 新たな産地や化学繊維などの登場で衰退した のです。ユカタンにはサンタ・ローサ、テモソン、 サン・ホセ、ウアヤモン、プエルタ・デ・カン ペチェなどのアシエンダがありますが、街の中 心にあるカンペチェを除き、自然豊かな郊外 にあり、マヤの文化を取り入れた静かな隠れ 家のようなたたずまいです。 エネケン農園はそれ自体でコミュニティーを形成していました。住 民たちはそのホスピタリティーを継ぎ、伝統技術を工芸品などに活 用しています。風が通り抜けるハンモックがあるマヤ風のヴィラは 「マヤン・パラパ」と呼ばれます。高い天井から吊られたベッドでぐっ すり眠った後は、小鳥のさえずりが目覚めを促します。市街にある プエルタ・デ・カンペチェだけが、かつての貿易商の建物です。 セノーテでのダイビングや洞窟探訪は、ユカ タンならではの自然の不思議に触れることが できます。沖積地帯に棲む野生動物の観察 ができるのはシアン・カアンですが、シカレ は自然をそのまま活かした海洋公園で、イル カと遊び、地下の川下りができます。フラミ ンゴの棲息するセレストゥンやエル・クーヨ はバードウォッチャーの天国です。 CAMPECHE YUCATÁN QU INTA NA R OO カンペチェ州 ユカタン州 キン タナ ・ロ ー州 CAMPECHE カンペチェ Uayamón ウアヤモン Puerta de Campeche プエルタ・デ・カンペチェ Santa Rosa サンタ・ローサ Temozón テモソン San José サン・ホセ CANCÚN カンクン MÉRIDA メリダE C O T O U R I S M
エコツーリズム アシエンダ (荘園)BELIZE
GUATEMALA
UNITED STATES OF AMERICA
HONDURAS EL SALVADOR
M E X I C O
世界遺産 遺跡 景勝地 リゾート LOS CABOS ロス・カボス MONTERREY モンテレイ GUADALAJARA グァダラハラ MÉRIDA メリダ CANCÚN カンクン LOS MOCHIS ロス・モチス サン・ミゲル・デ・アジェンテ エル・タヒン テオティワカン トゥラコタルパン オアハカ パレンケ カラクムル カンペチェ ウシュマル チチェン・イツァ マヤ・エクスプレス テキーラ・エクスプレス シアン・カアン タスコ ソチカルコ ポポカテッペトル グァナファト モレリア MEXICO CITY メキシコ・シティー パキメ ゲレロ・ネグロ シエラ・デ・サンフランシスコ チワワ 太平 洋鉄 道 プエブラ ENSENADA エンセナダ PUERTO VALLARTA プエルト・バヤルタ コスタアレグレ ラパス MANZANILLO マンサニージョ IXTAPA イスタパ ACAPULCO アカプルコ HUATULCO ウァトゥルコ COZUMEL コスメル VERACRUZ ベラクルス MAZATLÁN マサトラン Baja California バハ・カリフォルニア州Baja California Sur 南バハ・カリフォルニア州 Sonora ソノラ州 Chihuahua チワワ州 Sinaloa シナロア州 Durango ドゥランゴ州 Coahuila コアウィラ州 Nayarit ナヤリット州 Zacatecas サカテカス州 Nuevo León ヌエボ・レオン州 Jalisco ハリスコ州 Aguascalientes アグアスカリエンテス州
San Luis Potosí サン・ルイス・ポトシ州 Tamaulipas タマウリパス州 Colima コリマ州 Michoacán ミチョアカン州 Querétaro ケレタロ州 México メキシコ州 Hidalgo イダルゴ州 Guerrero ゲレーロ州 Puebla プエブラ州 Veracruz ベラクルス州 Oaxaca オアハカ州 Chiapas チアパス州 Tabasco タバスコ州 Campeche カンペチェ州 Yucatán ユカタン州 Quintana Roo キンタナ・ロー州 Guanajuato グァナファト州 Tlaxcala トラスカラ州 Morelos モレーロス州 レアル・デ・カトルセ モナルカ蝶保護区 エル・ピナカテ コッパー・キャニオン クアトロ・シエナガス 9 11 13 10 7 2 18 19 22 20 6 21 29 17 25 24 23 15 5 3 12 1 14 28 27 26 4 8 16 8
太平洋に突き出たバハ・カリフォルニアからカリブ海に臨むユカタンまで、
メキシコの国土は日本の 5 倍強と広大です。
変化に富む貴重な自然。そこに育まれた先史、古代そして現代までの特有な文化。
華麗で神秘的な自然・文化遺産の数々は、驚異と感動を呼ぶことでしょう。
太平洋
エル・ビスカイノのクジラ保護区 古代都市エル・タヒン 古代都市チチェン・イツァ 古代都市ウシュマル シアン・カアン パキメの遺跡、カサス・グランデス 古代都市テオティワカン カラクムルの古代マヤ都市遺跡 カリフォルニア湾の島嶼と保護地区群 ソチカルコの古代遺跡地帯 古代都市パレンケと国立公園 シエラ・デ・サン・フランシスコの岩絵 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12BELIZE
GUATEMALA
UNITED STATES OF AMERICA
HONDURAS EL SALVADOR
M E X I C O
世界遺産 遺跡 景勝地 リゾート LOS CABOS ロス・カボス MONTERREY モンテレイ GUADALAJARA グァダラハラ MÉRIDA メリダ CANCÚN カンクン LOS MOCHIS ロス・モチス サン・ミゲル・デ・アジェンテ エル・タヒン テオティワカン トゥラコタルパン オアハカ パレンケ カラクムル カンペチェ ウシュマル チチェン・イツァ マヤ・エクスプレス テキーラ・エクスプレス シアン・カアン タスコ ソチカルコ ポポカテッペトル グァナファト モレリア MEXICO CITY メキシコ・シティー パキメ ゲレロ・ネグロ シエラ・デ・サンフランシスコ チワワ 太平 洋鉄 道 プエブラ ENSENADA エンセナダ PUERTO VALLARTA プエルト・バヤルタ コスタアレグレ ラパス MANZANILLO マンサニージョ IXTAPA イスタパ ACAPULCO アカプルコ HUATULCO ウァトゥルコ COZUMEL コスメル VERACRUZ ベラクルス MAZATLÁN マサトラン Baja California バハ・カリフォルニア州Baja California Sur 南バハ・カリフォルニア州 Sonora ソノラ州 Chihuahua チワワ州 Sinaloa シナロア州 Durango ドゥランゴ州 Coahuila コアウィラ州 Nayarit ナヤリット州 Zacatecas サカテカス州 Nuevo León ヌエボ・レオン州 Jalisco ハリスコ州 Aguascalientes アグアスカリエンテス州
San Luis Potosí サン・ルイス・ポトシ州 Tamaulipas タマウリパス州 Colima コリマ州 Michoacán ミチョアカン州 Querétaro ケレタロ州 México メキシコ州 Hidalgo イダルゴ州 Guerrero ゲレーロ州 Puebla プエブラ州 Veracruz ベラクルス州 Oaxaca オアハカ州 Chiapas チアパス州 Tabasco タバスコ州 Campeche カンペチェ州 Yucatán ユカタン州 Quintana Roo キンタナ・ロー州 Guanajuato グァナファト州 Tlaxcala トラスカラ州 Morelos モレーロス州 レアル・デ・カトルセ モナルカ蝶保護区 エル・ピナカテ コッパー・キャニオン クアトロ・シエナガス 9 11 13 10 7 2 18 19 22 20 6 21 29 17 25 24 23 15 5 3 12 1 14 28 27 26 4 8 16 9
メキシコ湾
カリブ海
カンペチェ歴史的要塞都 古都グァナファトと近郊の鉱山群 ケレタロの文化財地帯 アガベの景観とテキーラ生産施設群 モナルカ蝶保護区 モレリア歴史地区 トゥラコタルパンの歴史的建造物地帯 ポポカテッペトル山腹の修道院 ルイス・バラガン邸とアトリエ サン・ミゲル・デ・アジェンデ歴史地区とヘ スス・ナサレノ・デ・アトトニルコ教会地区 サカテカス歴史地区 オアハカ歴史地区とモンテ・アルバン遺跡 サンフランシスコ修道院伝道施設群 国立自治大学(UNAM) メキシコ・シティー歴史地区とソチミルコ プエブラ歴史地区 グァダラハラのカバーニャス孤児院 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 自然遺産 遺跡遺産 都市遺産 中世の建築遺産 近代建築遺産10
México City &
Central Highland
Oaxaca オアハカ Puebla プエブラ Veracruz ベラクルス México City メキシコ・シティー シルバールート ワインルート 世界遺産大西洋
太平洋
Tula トゥーラ Querétaro ケレタロ Morelia モレリア Pátzcuaro パツクァロSan Miguel de Allende サン・ミゲル・デ・アジェンデ Rancho La Hondonada Peña de Bernal La Redonda Freixenet Tequisquiapan Guanajuato グァナファト Taxco タスコ ミチョアカン州 ゲレーロ州 メキシコ州 モレーロス州 イダルゴ州 ケレタロ州 サン・ルイス・ポトシ州 ハリスコ州 アグアスカリエンテス州 モレーロス州 ベラクルス州 オアハカ州 トラスカラ州 プエブラ州 Quesos Vai
謎に満ちた文明は、標高 2000 mを超す高原地帯に生まれては消え、消えては生まれました。スペイン
がもたらした異文化との出会い、そして銀鉱ブームと独立戦争。これらの舞台が中央高原でした。
メキシコの首都メキシコ・シティーは、海抜 2240 mの高原盆地にあり、人口 2000 万人を 超す世界最大規模の都市でもあります。周辺 には銀鉱山で栄えた多くのコロニアルシティ や、トゥーラ、テオティワカン、ソチカルコ、 モンテ・アルバン、ミトラなどの古代遺跡も多く、 そのうちの 10 カ所が世界遺産に登録され、高 速道路網の整備によりメキシコ・シティーから 1 泊か日帰りの訪問も可能です。 エルナン・コルテスが率いるスペイン軍が初め て見たアステカの都テノチティトランは、テスコ コ湖の島に聳える壮麗な宮殿とピラミッドでし た。アステカ族は彼らの守護神であるウイツィ ロポチトリのお告げに従ってこの都を築いたと 伝えられ、コルテスの一行は、宝の山の存在 を確信したに違いありません。アステカ族はコ ルテス一行を伝説の神「ケツァルコアトル(羽 毛のある蛇)」の再来と考え、歓待したのでし たが、コルテスはアステカと敵対する部族の力 を借り、激しい攻防の末、1521 年に都を攻め 落としました。湖は埋め立てられ、崩壊したア ステカの都の跡に、ソカロを中心としたメキシ コ・シティーが築かれました。今、テンプロ・ マヨールでは、発掘されたアステカの都テノチ ティトランの跡を見ることができます。 その後のメキシコには、キリスト教布教を目指 す修道会の数々と、銀を求める人々がメキシコ・ シティーを中心に中央高原に入り、17 〜 18 世 紀には世界の銀産出量の 60%以上を占めたと いわれます。サカテカス、グァナファト、タス コなどの町はこうした銀鉱山で栄え、銀はメキ シコ・シティーを経てメキシコ湾岸のベラクル スへと運ばれ、ここから船に積まれました。 これらを結ぶ道が「銀の道=シルバールート」 です。 銀鉱山の隆盛は「シルバー・バロン」と呼ばれ る銀長者を生み、彼らはその資産を教会など の建築に注ぎました。しかし同時に、キリスト 教の布教は土着宗教との融合を余儀なくされ、 特有のキリスト教建築・美術を生み出してコロ ニアルシティを飾ったのです。またスペイン人 は、彼らの食卓に欠かせないワインも持ち込 み、中央高原にブドウ栽培の適地を見つけ、 生産を奨励したのでした。11
MÉXICO CITY
メキシコ・シティーは大都市ですが、市内の 主な観光ポイントはメイン広場の「ソカロ」と アラメダ公園周辺、繁華街の「ソナ・ロッサ」、 「チャプルテペックの森」の 3 区域に大別され ます。市内の北東から南西に延び、並木の遊 歩道もあるレフォルマ大通りがこれらを結び、 3 区域はチャプルテペックの森の入り口を起点 に半径約 5㎞の中に入ります。 マクシミリアン皇帝がパリのシャンゼリゼを手 本に造った大通りには、サン・アンヘルの呼び 名で親しまれる「独立記念塔」やアステカ最 後の王「クァテモック記念像」などがあり、近 代的なビルやホテルが並んでいます。 広大な公園のチャプルテペックの森には「国 立人類学博物館」があり、マヤ、アステカ、 トルテカなど古代文化の遺物が展示されてい ます。南へ 10㎞圏内にはフリーダ・カーロ博 物館などがあるコヨアカン地区、建物を覆う壁 画が見られる国立自治大学のキャンパスなど。 南の郊外には、かつての湖のたたずまいを残 す水郷のソチミルコがあります。 ソカロに面して荘厳なカテドラルがあり、国立宮殿ではディエゴ・ リベラの壁画「メキシコの歴史」が見られます。1978 年「月の女 神像」発見を契機に発掘されたアステカの遺跡が「テンプロ・マヨー ル」です。アラメダ公園に接する「ベジャス・アルテス宮殿」はアー ルデコ調の劇場で、定期的に民族舞踊の公演が行われます。チャ プルテペック公園には美術館や博物館が点在します。公園の近くに は「ルイス・バラガン邸」や「ヒラルディ邸」など、メキシコを代 表する現代建築家ルイス・バラガンの作品があります。国立自治大 学のキャンパスは大学都市と呼ばれ、図書館の壁面を覆うファン・ オゴルマンの壁画とシケイロスの立体壁画が見事です。南の郊外に は遊覧船が行き交うソチミルコがあり、北へ 50㎞のテオティワカ ンはメソアメリカ最大の都市遺跡です。 メキシコ・シティー メキシコ州12
PUEBLA
メキシコ・シティーの南東 130㎞に位置するプ エブラは、メキシコ第 4 の都市で、西に標高 5452 mのポポカテッペトルや 5286 mのイスタ クシワトル、東に 5760 mとメキシコ最高峰の オリサバの峰々を望む高原にあります。 1531 年にロス・アンヘレスと呼ぶ町が創られ、 以来メキシコ・シティーと港町のベラクルスを 結ぶ要衝として発展しました。70 を超す教会、 1000 にも及ぶコロニアルの建物が残ります。 なかでもカテドラルやサント・ドミンゴ教会の 「ロサリオ礼拝堂」、“砂糖菓子の家”と呼ばれ、 現在は博物館になっている「副王の迎賓館」 が有名です。また「モーレ」に代表される郷土 料理の素晴らしさでも知られています。 プエブラはタラベラ焼きと呼ばれる名産の陶器があり、建物は多く の装飾タイルが使われています。スペインのマドリード郊外の陶器 産地、タラベラ・デ・ラ・レイナに由来していますが、古くから伝わる 焼き物や、アカプルコを玄関口にして始まった東洋交易の産物とし ての中国などの陶器の影響も受け、タラベラ焼きが生まれたのです。 町の名前はアステカの言葉で「ボールが遊ぶ所」を意味するトラチ コに由来するといわれるタスコ。つづら折りの山道がメキシコ・シ ティーとを結んでいたこの町も、今では高速道路が整備されていま す。今でも銀の町として知られており、300 を超す高品質な銀細 工を扱う店があります。1932 年にアメリカ人のウイリアム・スプラッ トリングが銀工房を構え、優れた銀の加工技術を伝えたのです。 彼はメキシコの古代美術の収集も熱心に行い、そのコレクションは 「ギジェルモ・スプラットリング博物館」で公開されています。TAXCO
山肌の傾斜地にコロニアルの街並みが残るタ スコは、メキシコ・シティーの南西約 170㎞の 標高 1800 mにある銀鉱山の町です。赤い屋 根瓦と白壁の映える街並みは、メキシコで最 も美しい町のひとつに数えられます。 16 世紀に銀が発見され、北米で最初の銀鉱 山となったのですが、タスコに銀ブームをもた らしたのは、1743 年にフランス人のホセ・デ・ラ・ ボルダが大鉱脈を発見したことによります。銀 長者となったボルダは町の教会建設などに財 を投じました。バロックの傑作とされるサンタ・ ブリスカ教会もそのひとつです。現在銀の採 掘はされていませんが、銀細工の技術が伝わっ ています。TULA
メキシコの中央高原に、アメリカ大陸で最初に して最大の文明を築いたテオティワカンが崩壊 した後、900 年ごろに北方の民族トルテカが 築いた王国の首都が、メキシコ・シティーの北 約 65㎞にあるトゥーラです。神官でもあった 2 代目の王ケツァルコアトルによって建設され、 3 万〜 4 万の人口を擁したと推測されています。 ピラミッド型の神殿の上に、石柱とともに 4 体 の戦士像が立ち、高さ 1.5 mの戦士は左手に 矢を、右手に槍投げ器を持ち、軍事色の濃い トルテカ王国を象徴しています。 ピラミッド型の神殿は、「金星の神」を意味す る“トラウィスカルパンテクートリ”と呼ばれ、 神殿の屋根を支えていたと思われる石柱に彫 られた人物はケツァルコアトルだといわれてい ます。神殿前にも無数の石柱が立っています。 トゥーラ イダルゴ州 プエブラ市 プエブラ州 タスコ市 ゲレーロ州13
GUANAJUATO
SAN MIGUEL DE ALLENDE
QUERÉTARO
谷間を埋めて広がる美しい街並みのコロニア ルシティ。それがグァナファトで、スペインの 古い街並みを彷彿させます。17 〜 18 世紀に はメキシコの中央高原が世界の銀産出量の 60%以上を占めたといわれたころ、サカテカス やサン・ルイス・ポトシなどと並んだ、かつて の銀山の町です。銀で財を成したシルバー・ バロンたちは、その富を教会建築などに注ぎ、 ラ・コンパニーア聖堂やサンディエゴ教会など が建てられました。街を見下ろす丘から見る景 観は素晴らしく、ここに立つ「ピピラ記念像」は、 独立戦争の際に独立軍の突破口を開いた鉱夫 エル・ピピラを記念したものです。神父ミゲル・ イダルゴ率いる独立軍は 1810 年 9 月 16 日、 政府軍から最初の勝利を勝ち取ったのでした。 標高 1840 mの斜面に広がる町のシンボルは、 ソカロに面した教区教会で、町のどこからでも 見えます。17 世紀に建てられましたが、ゴシッ クの尖塔は 19 世紀末のものです。町の名は、 1542 年にフランシスコ会の修道士フライ・ファ ン・デ・サン・ミゲルが伝道所を開いたことに ちなみ、後に独立戦争の英雄イグナシオ・ア ジェンデの生地であることから、彼の名前が 加えられたのです。アジェンデの生家は、町の 歴史博物館となっています。周辺は農産地で、 サラペ(ポンチョ)などテキスタイルや馬具の 製造が盛んな町、銀長者が住む町でもありま した。今では芸術家や学生、外国人が多く滞 在しています。 中央高原北部とメキシコ・シティーを結ぶ要衝にあるケレ タロは、植民地時代に最も成長した町で、メキシコ・シ ティーの北西約 200 ㎞に位置するケレタロ州の州都です。 1531 年にフランシスコ会の修道士によるキリスト教の布 教基地となりました。スペイン人と先住民オトミ族が共存 する形で町ができ、その結果、キリスト教も先住民の宗 教観と融和したものとなり、特有のバロック装飾による教 会建築が発展しました。1633 年に建てられたサンタ・ク ララ聖堂や北のシエラ・ゴルダの伝道所群などにその特 徴が見られます。ケレタロはメキシコ独立をめぐる歴史の 重要な舞台にもなり、イグナシオ・アジェンデや神父ミゲ ル・イダルゴなどが、地方長官の妻ホセファ・オルティス の家で独立の計画を練ったエピソードは有名です。この 家は現在州庁舎になっています。近郊はアメリカ大陸で 最も古いワインの産地です。 ケレタロ市 ケレタロ州 グァナファト市 グァナファト州 サン・ミゲル・デ・アジェンデ市 グァナファト州14
PÁTZCUARO
モレリアから 60㎞ほど西のパツクァロは、標 高 2170 mにある湖畔の町で、かつてはスペイ ン人がタラスコと呼んだプレペチャ王国の都で した。1520 年代にコロニアルの町づくりが始 まり、今は先住民の伝統文化とコロニアルが 調和した風光明媚な土地です。町の礎を築い た神父バスコ・デ・キロガは先住民の人権を尊 重して先住民の問題に立ち向かい、大学や病 院を建設しました。大学は現在民芸博物館と なっているなど、町と周辺の歴史的建造物や工 芸品には、彼にちなむものが多くあります。 町の北に広がるパツクァロ湖には、先住民の住むハニッツィオ島な どがあり、ボートの両側に羽のように広がったマリポサ(蝶)とい う網による漁法が見られ、幻想的な雰囲気を漂わせています。湖 畔には先住民の村やプレペチャ王国の遺跡などがあります。OAXACA
周囲を険しい山々に囲まれたオアハカ州の州都オアハカは、メキシコ・シ ティーの南 450㎞にあり、先住民族の人口比率が高く、先住文化の宝庫と もいわれます。その先住民族の祭典が 7 月に催される「ゲラゲッツァ祭」で、 トウモロコシの神に豊作を祈願したのが起源といわれ、州各地の民族舞 踊が披露されます。町にはコロニアルの建物が残り、遊歩道はそぞろ歩く 人で賑わいます。地産の緑の石が建築に多く使われて“緑のアンテケーラ” とも呼ばれ、カテドラルや 16 〜 17 世紀に建てられたサント・ドミンゴ教 会の壁などに見られます。教会の内部装飾はメキシコ・バロックの傑作と いわれています。メキシコ史上初の先住民出身の大統領となったベニート・ フアレスの生誕地でもあります。 サント・ドミンゴ教会に隣接するオア ハカ文化博物館には、モンテ・アルバ ンの発掘品が展示されています。古 都遺跡モンテ・アルバンは市街の西 にあり、紀元前 500 年ごろにサポテ カ族によって築かれ、後にミステカ族 の支配下で 1500 年ごろまで栄えま した。南東 46㎞にあるミトラは、9 〜 12 世紀にサポテカの祭祀場だった 遺跡で、オアハカの歴史地区とともに 世界遺産に登録されています。MORELIA
ミチョアカン州の州都モレリアも、標高 1910 mにある高原の町で、メキシコ・シティーの西 およそ 315㎞に位置します。最も古いコロニア ルシティのひとつで、名前はこの町出身でメキ シコ独立の英雄ホセ・マリア・モレーロスを記 念して命名されました。町はソカロを中心にコ ンパクトにまとまり、民芸品の多い地方らしい 色彩豊かな特産品が目につきます。淡く赤い 石を多く使ったコロニアルの街並みは古都の風 情を醸し、2 つの塔が聳えるプラテレスコのカ テドラル、イエズス会の神学校だったクラビヘ ロ宮殿、モレーロスゆかりの家、修道院を転 用した文化会館、端正なアーチが連なる約 2 ㎞の水道橋などが見どころです。 モレリア市 ミチョアカン州 パツクァロ市 ミチョアカン州 オアハカ市 オアハカ州15
SILVER ROUTE
WINE ROUTE
MONARCH BUTTERFLY
BIOSPHPRE RESERVE
植民地時代のヌエバ・エスパーニャ(メキシコ) を大きく変えたものに銀の発見がありました。 1546 年にメキシコ中央高原のグァナファトや サカテカスで、さらにサン・ルイス・ポトシなど で銀が発見され、不毛な山岳地帯にコロニア ルシティが築かれました。 17 〜 18 世紀には、 中央高原の銀山が世界の銀産出量の 60%以 上を占めたといわれ、グァナファトは世界で最 も豊かな町となりました。18 世紀初頭のサカ テカスは、植民地が産出する銀の 20%を占め たのです。銀を運ぶキャラバンは次々とメキシ コ・シティーを目指しましたが、サカテカスか らグァナファトを結んでメキシコ・シティーに向 かったルート、それが「銀の道」です。1555 年、 サカテカスとメキシコ・シティーを結ぶ要衝の サン・ミゲル・デ・アジェンデには「銀の道」 の守備隊が置かれました。 メキシコワインの歴史は、メキシコの総督となっ たエルナン・コルテスに始まります。彼は穀物 や綿花、果樹とりわけブドウ栽培に力を入れ、 1524 年、国王カルロス 1 世の決断を得て、エ ンコメンデロ(地域の先住民に関する信託を 受けた人)に先住民 100 人につき 1000 株の ブドウを植え付ける政令を出したのです。 メキシコ・シティー近郊でのワイン生産は成功 しました。しかし、1595 年にスペイン本国の ワイン業者の反対を受け、フェリペ 2 世は、メ キシコにおけるワイン生産を禁じたのでした。 そんななか、キリスト教の聖体拝領にワインが 必要だという口実で、メキシコワインを護った 人たちがいました。 世界遺産に登録された「モナルカ蝶保護区」は、 メキシコ州との州境に近いミチョアカン州の東 端にあります。体長 10㎝ほどのモナルカ蝶(オ オカバマダラ)の大群は、10 月末から 11 月ご ろにアメリカとカナダの国境付近から 4000㎞ の旅をして来て越冬します。その数は 1 億匹 にも達し、4 月ごろ再びカナダに向かって旅を します。このモナルカ蝶の聖域は、メキシコ・ シティーの西約 165㎞に位置する町シタックァ ロから、さらに 25㎞ほど北、標高 3000 mの アンガンゲオの近くにあります。木の枝をビッ シリ埋めていた蝶の大群は、陽が昇り気温が 上がるといっせいに飛び立ち、湿気の多い地 面へと移動し、地面を埋め尽くします。 銀の採掘が終わった中央高原には、華麗なバロック装飾の町が残 りました。コロニアルシティはキリスト教の戒律に従う宗教的な社 会で、鉱山や荘園主の寄進でバロックやチュリゲラ様式の聖堂が建 てられていたからです。同時に装飾は先住民の豊かな感性が表現 されたものでした。 ケレタロに近いテキスキアパンでは、毎年ワインとチーズの市(祭り) が盛大に開かれます。近郊の町エスキエル・モンテスの南には「ラ・ レドンダ」、北には日本でも広く愛飲されている発泡ワインの「フレ シネ」の各ワイナリーがあり、見学や試飲ができます。背後に岩山 「ラ・ペーニャ」が聳えています。 銀の道 メキシコ中央高原 ワインルート メキシコ中央高原 モナルカ蝶保護区 ミチョアカン州 Rancho La Hondonada La Redonda Freixenet Tequisquiapan Quesos Vai (ワイナリー) (観光の町) (ワイナリー) (ワイン市) (チーズ工場) (チーズ工場)16 マリアッチ グァダラハラ地 方発祥の音楽スタイ ル。祝い事にはマリアッチのグループ が奏でるセレナーデが欠かせません。 マリンスポーツ バハ・カリフォルニアからユカタンの 海まで。1 万㎞に及ぶ海岸と島々はす べてのマリンスポーツの舞台です。 世界遺産 メキシコには世界遺産が 29 あり、う ち古代都市遺跡は9カ所、コロニアル シティは 11 カ所あります。 ワイン アメリカ大陸最古の歴史を持つメキシコ ワイン生産はメキシコ・シティー近郊で 始まり、最大の産地はバハ北部です。 ルチャ・リブレ 見事にショーアップされたプロレスリン グ。勧善懲悪のスタイルで試合は進み、 観客はそれでも熱中します。 ビーチリゾート 太平洋、カリブ海、メキシコ湾、マン グローブのラグーンや隠れ家のような 入り江。そのスタイルは多彩です。 コロニアル 植民地文化の最盛期に登場したメキシ コの美術は、西欧の模倣ではない土着 の伝統文化を反映したバロックでした。 民芸品 広く変化に富んだ国土は、地方色濃い 民族文化の宝庫です。とりわけメキシ コ人はドクロを主題にしたものが好き。 テキーラ アガベから造られた蒸留酒はメキシコ を代表するお酒。蒸留法を持ち込んだ のはスペイン人でした。 ゴルフ ゴルフリゾートの中でも、ハリウッド スターお気に入りといわれるロス・カ ボスはメキシコ情緒がいっぱいです。 自然遺産 メキシコの数多い自然保護区の中で、 特に貴重な生態系を持つユカタンやバ ハの海域は世界遺産となっています。 料理 海に内陸に、食材豊かなメキシコ料理 ですが、地方料理も伝統料理もやっぱ り決め手は多彩なサルサなのです。 祭り 日々メキシコのどこかで繰り広げられ る祭り。なかでも秀逸は青空の下に繰 り広げられるオアハカのゲラゲッツァ。 市場 食料品や日用品、地方ならではの民・ 工芸品が並ぶメルカード(市場)は人々 の生活が息づくメキシコの素顔です。 鉄道 広く山岳地帯の多いメキシコで、鉄道 敷設は困難。しかしその風光明媚な山 や渓谷を走るのがチワワ鉄道です。 サボテン ウチワサボテンと蛇を咥えた鷲を描い たメキシコの国旗は、約束の地を示す アステカの伝説に基づいています。 発行日:2009年9月14日/発行人:森谷博/発行所:㈱トラベルジャーナル 〒164-0003 東京都中野区東中野3-10-13 TJホスピタリティビル/編集制作:トラベルジャーナル©/編集:松村裕美子/営業:山口剛/デザイン:小島良平 デザイン事務所/文:菅原千代志/印刷所:欧文印刷㈱、㈱テイクワン/協力:メキシコ観光局/編集協力:The Barragan Foundation, Kluenenfeldstrasse 20 CH-4127 Birsfelden(Switzerland), Director Dr. Arch. Federica Zanco/ The Museum Casa Luis Barragan, Director Catalina Corcuera/写真協力:p9:Barragan Foundation, Switzerland, p16:Mexico Kanko, Baja California Government Tourism Office, Campeche Government Tourism Office, Cancun Convention & Visitors Bureau, Chihuahua Pacific Railroad(CHEPE), Cozumel Tourism Office, Fideicomiso de Riviera Maya, Guanajuato Government Tourism Office, INAH/CONANP, Jalisco Government Tourism Office, Los Cabos Tourism Board, Mexico City Government Tourism Office, Oaxaca Government Tourism Office, Queretaro Government Tourism Office, Starwood Hotels & Resorts Worldwide,Inc., Universo Bajacalifornianio, Yucatan Government Tourism Office, ◆表紙 写真:Sebastián Saldívar 提供:RM Editor
◆THE BARRAGAN FOUNDATION バラガン財団(所在地:スイス・ビルスフェルデン)は、メキシコの建築家ルイス・バラガンの功績を保存、分析、普及するため、1996年に創立された非営利団体。ルイス・バラガンの業績に対する全権利を 所有している。ルイス・バラガンおよび財団の活動内容に関する詳細は、www.barragan-foundation.orgまで。問い合わせは、[email protected]まで。
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