汎用
CMOS ロジック IC シリーズ(BU4S,BU4000B シリーズ)
シングルゲート
CMOS ロジック
アナログスイッチ
BU4S66G2
●概要
BU4S66G2 は、汎用 CMOS 双方向アナログスイッチ BU4066B の 1 回路分だけを SSOP5 に納めた超小型 1ch アナログ スイッチIC です。イネーブル入力(CONT)を“H”レベルにすると、スイッチと入出力間はローインピーダンス(ON 状態)に なり、“L”レベルにすると、ハイインピーダンス(OFF 状態)になります。 ●特長 1) 低消費電流 2) 表面実装タイプ(SSOP5) 3) 動作電源電圧が広い(3[V]~16[V]) 4) L-TTL2 入力・LS-TTL1 入力を直接駆動できる 5) BU4066BC シリーズの 1ch を取り出した機能コンパチブル 6) 優れた伝達特性のリニアリティ ●用途 アナログ、デジタルのスイッチとして利用できます。 スイッチのON 抵抗が低いためローインピーダンスの回路とも接続できます。 音声や映像などのアナログ信号を劣化させることなく、高速なラインのON / OFF スイッチ、切り替えスイッチとして 使用できます。 ●ラインアップ No. 09050JAT02
BU4S66G2
1
回路スイッチ
シングルゲート アナログスイッチ(シングルアナログスイッチ)
Ta=25[℃]以上で使用する場合には、1[℃]につき上記の値を減じます。 許容損失は70[mm]×70[mm]×1.6[mm] FR4 ガラスエポキシ基板(銅箔面積 3[%]以下) 実装時の値です ●絶対最大定格 項目 記号 定格 単位 電源電圧 VDD -0.3~18 V 入力電流 Iin ±10 mA 動作温度範囲 Topr -40~85 ℃ 保存温度範囲 Tstg -55~150 ℃ 入力電圧範囲 VIN -0.3~VDD+0.3 V 接合部温度 Tjmax 150 ℃ ●推奨動作範囲 項目 記号 定格 単位 動作電源電圧 VDD 3~16 V 端子入力電圧 VIN 0~VDD V ●ディレーティングカーブ(熱軽減曲線) ●I/O 周辺 (*1) 単位 5.3 mW/℃ <アナログスイッチ入出力端子> <入力端子> 85℃ 1000 800 600 400 0 200 25 50 75 100 125 150 周囲温度 Ta [℃] 許容 損失 P d [m W ] 1200 1400 175 670[mW] BU4S66G2 (*1) VDD GND VDD VDD GND GND
●電気的特性 (BU4S66G2) 直流特性(特に指定のない限り VSS=0[V],Ta=25[℃]) 項目 記号 規格値 単位 条件 Fig.No 最小 標準 最大 VDD[V] コントロール“H” 入力電圧 VIH 3.5 - - V 5 入出力間電流=10[μA] - 7.0 - - 10 11.0 - - 15 コントロール“L” 入力電圧 VIL - - 1.5 V 5 入出力間電流=10[μA] - - - 3.0 10 - - 4.0 15 ON抵抗 RON - 290 950 Ω 5 0≦VIN≦VDD RL=10[kΩ] 1 - 120 250 10 - 85 160 15 チャンネルOFF リーク電流 LOFF - - 0.3 μA 15 VIN=15[V],VOUT=0[V] - - - -0.3 15 VIN=0[V],VOUT=15[V] 静的消費電流 IDD - - 1.0 μA 5 VIN=VDD or GND - - - 2.0 10 - - 4.0 15 入力容量 (コントロール入力) CC - 8 - pF - f=1[MHz] - 入力容量 (スイッチ入力) CS - 10 - pF - f=1[MHz] - スイッチング特性 (特に指定のない限り VSS=0[V],Ta=25[℃],CL=50[pF]) 項目 記号 規格値 単位 条件 Fig.No 最小 標準 最大 VDD[V] 伝達遅延時間 (I/O→O/I) tPLH - 15 - ns 5 RL=10[kΩ] CL=50[pF] 2 - 8 - 10 - 5 - 15 tPLH - 15 - ns 5 RL=10[kΩ] CL=50[pF] 3 - 8 - 10 - 5 - 15 伝達遅延時間 (CONTROL→O/I) tPHZ - 100 - ns 5 RL=10[kΩ] CL=50pF 4 - 70 - 10 - 65 - 15 tPLZ - 100 - ns 5 RL=10[kΩ] CL=50[pF] 5 - 70 - 10 - 65 - 15 tPZH - 80 - ns 5 RL=10[kΩ] CL=50[pF] 6 - 35 - 10 - 25 - 15 tPZL - 80 - ns 5 RL=10[kΩ] CL=50[pF] 7 - 35 - 10 - 25 - 15 最大コントロール 周波数 fmax (C) - 10 - MHz 5 RL=1[kΩ] CL=50[pF] - - 12 - 10 - 12 - 15 最大伝達周波数 Fmax (I-O)*1 - 30 - MHz 5 VSS=-5[V],RL=1[kΩ] CL=50[pF] - フィードスルー FT*2 - 600 - kHz 5 VSS=-5[V],RL=1[kΩ] - 正弦波歪率(1[kHz]) THD*3 - 0.05 - % 5 VSS=-5[V],RL=10[kΩ] CL=50[pF] - クロストーク - 200 - mV 5 RIN=1[kΩ]
●参考データ 0 50 100 150 200 -50 -25 0 25 50 75 100 Ambient Temperature [℃] P ropagat ion Delay T ime[ ns ] VDD=3[V] VDD=5[V] VDD=10[V] VDD=16[V] 0 50 100 150 200 -50 -25 0 25 50 75 100 Ambient Temperature [℃] Pr opagati on D e la y Ti m e [ns] 0 50 100 150 200 -50 -25 0 25 50 75 100 Ambient Temperature [℃] Pr opagati on D e la y Ti m e [ns] 0 50 100 150 200 -50 -25 0 25 50 75 100 Ambient Temperature [℃] Pr opagati on D e la y Ti m e [ns] 0 50 100 150 200 -50 -25 0 25 50 75 100 Ambient Temperature [℃] Pr opagati o n D e la y Ti m e [ns] 0 50 100 150 200 -50 -25 0 25 50 75 100 Ambient Temperature [℃] Pr opagati on D e la y Ti m e [ns] Fig.7 伝達遅延時間 tPZL (CONT-OUT 間) 0 100 200 300 400 0 5 10 15 Input Voltage [V] On R e si stance [ Ω ] Fig.1 出力電圧-入力電圧特性 Fig.2 伝達遅延時間 tPLH (IN-OUT 間) Fig.3 伝達遅延時間 tPHL (IN-OUT 間) Fig.4 伝達遅延時間 tPHZ (CONT-OUT 間) Fig.5 伝達遅延時間 tPLZ (CONT-OUT 間) Fig.6 伝達遅延時間 tPZH (CONT-OUT 間) VDD=3[V] VDD=16[V] VDD=10[V] VDD=5[V] VDD=3[V] VDD=16[V] VDD=10[V] VDD=5[V] VDD=3[V] VDD=5[V] VDD=10[V] VDD=16[V] VDD=3[V] VDD=5[V] VDD=10[V] VDD=16[V] VDD=3[V] VDD=5[V] VDD=10[V] VDD=16[V] -40[℃] 25[℃] 85[℃] -40[℃] 25[℃] 85[℃] -40[℃] 25[℃] 85[℃] VDD=10[V] VDD=15[V] VDD=5[V] [BU4S66G2] Operating Temperature [BU4S66G2] Operating Temperature Operating Temperature [BU4S66G2] [BU4S66G2] Operating Temperature Operating Temperature Operating Temperature [BU4S66G2] [BU4S66G2] [BU4S66G2]
●ブロック図・ピン配置表・真理値表 ブロック図 真理値表
ピン配置表 ●測定回路 測定回路図スイッチング表 項目 SW 1 SW 2 SW 3 SW 4 SW 5 SW 6 SW 7 SW 8 SW 9 SW 10 SW 11 SW 12 SW 13 SW 14 SW 15 SW 16 SW 17 入力電圧、電流 OFF ON OFF OFF OFF OFF OFF ON OFF OFF OFF OFF OFF OFF ON OFF OFF ON 抵抗 ON OFF ON OFF OFF OFF OFF OFF OFF OFF OFF OFF OFF OFF ON OFF OFF チャンネルOFF
リーク電流
OFF ON OFF OFF OFF OFF OFF OFF ON OFF OFF OFF OFF ON OFF OFF ON OFF OFF OFF ON OFF OFF OFF OFF ON OFF OFF OFF OFF OFF OFF OFF OFF スイッチング特性 ON OFF OFF OFF ON OFF OFF OFF OFF OFF OFF OFF OFF OFF ON ON OFF 伝達遅延時間
CONT→OUT
tPLZ OFF OFF OFF OFF ON OFF OFF OFF OFF OFF OFF OFF OFF OFF OFF OFF OFF tPZL OFF ON OFF OFF OFF OFF OFF OFF OFF ON OFF ON ON OFF ON ON OFF 正弦波歪率
フィードスルー
ON OFF OFF OFF OFF ON OFF OFF OFF ON OFF OFF OFF OFF ON ON OFF OFF OFF OFF OFF OFF ON OFF OFF ON OFF OFF OFF OFF OFF ON ON OFF コントロール OFF OFF OFF OFF OFF OFF ON OFF OFF OFF ON OFF OFF OFF ON ON OFF
CONT SW L OFF H ON ピンNo 記号 I/O 端子説明 1 I/O I/O アナログスイッチ入出力端子 2 O/I I/O アナログスイッチ入出力端子 3 VSS - 負側電源端子(GND) 4 CONT I コントロール入力端子 5 VDD - 正側電源端子 スイッチング特性入出力波形 伝達遅延時間入出力波形 I/O CONT
1
2
3
5
4
O/I VSS VDD SW 3 I/O A SW 4 SW 5 SW6 PG ~ CONT A SW2 SW1 PG ~ O/I VDD SW 7 SW 15 SW16 SW 17 SW 12 SW 13 SW 14 SW 8 SW 9 SW 10 SW 11 RL RL CL CL VDD VSS RL VIN VIN 90% 50% 10% 90% 50% 10% 20[ns] 20[ns] tTLH tTHL tpLH tpHL 入力波形 出力波形 10% 50% tPZL 入力波形 出力波形 50% tPLZ 50%●使用上の注意 1)許容損失 Pd について 万一、許容損失を超えるようなご使用をされますと、チップ温度上昇により電流能力の減少などIC 本来の性質を 悪化させることにつながります。 実際の使用状態での許容損失(Pd)を考え、十分マージンを持った熱設計を行ってください。 許容損失については熱軽減特性を掲載しておりますので目安としてご使用ください。 2)ピン間ショートと誤装着について プリント基板に取り付ける際、IC の向きや位置ずれに十分注意してください。誤って取り付けた場合、 IC が破壊する恐れがあります。 また出力間や出力と電源、あるいは出力とGND 間に異物が入るなどしてショートした場合についても 破壊の恐れがあります。 3)強電磁界中でのご使用について 強電磁界中でのご使用は、誤動作する可能性がありますので、ご注意ください。 4)放射線について 本IC は耐放射線設計をしておりませんのでご注意ください。 5)IC の取り扱いについて 基板のソリや曲がりなどによりIC に応力が加わると、圧電(ピエゾ)効果により特性が変動する可能性があります。基板の ソリや曲がりにご注意ください。 6)ラッチアップ現象について IC の正常動作時において、入出力端子および電源端子などに電源電圧を超える過大なノイズ、サージあるいは 過大な負電圧が印加されるとIC 内部の寄生素子が動作し、IC の特性劣化や破壊につながる恐れがありますので ご注意ください。 7)セット基板での検査について セット基板での検査時に、インピーダンスの低いピンにコンデンサを接続する場合は、IC にストレスがかかる 恐れがあるので、1 工程ごとに必ず放電を行ってください。また検査工程での冶具への着脱時には、必ず電源を OFF にしてから検査を行い、電源を OFF にしてから取りはずしてください。 さらに静電気対策として、組み立て工程にはアースを施し、運搬や保存の際には十分ご注意ください。 ●用語説明 1)絶対最大定格 絶対最大定格とは、瞬時であっても超えてはならない条件を示すものです。絶対最大定格を超えた電圧の印加や 高・低温環境下での使用はIC の特性劣化や破壊を生じる原因となります。 2)電源電圧(VDD / VSS) 正側電源端子と負側電源端子との間に内部回路の特性劣化や破壊無しに印加できる最大電圧を示します。 3)入力電圧(VIN) 電波電圧範囲内でIC の特性劣化や破壊なしに印加できる最大電圧を示します。 4)許容損失(Pd) 周囲温度25[℃](常温)および規定された実装基板で IC が消費できる電力を示しています。パッケージ製品の場合、 パッケージ内のIC チップが許容できる温度(最大接合温度)とパッケージの熱抵抗によって決まります。
●発注形名セレクション