Social and Environmental Report
2017
社会・環境報告書
クリタグループ
栗田工業株式会社
〒164-0001 東京都中野区中野四丁目10 番1号 中野セントラルパークイースト [お問い合わせ] 経営企画本部 CSR・IR部 TEL:03 - 6743 - 4389 FAX:03-3319 -2037 クリタグループのウェブサイトでは、 環境への取り組みに関する詳細な情報をご覧いただけます。 http://www.kurita.co.jp 見 やすく 読 みまちがえにくいユ ニ バーサルデザインフォントを採用し ています。水処理装置 事業 クリタ グループ の総合力 メンテナンス・ サービス 水処理薬品 事業
目 次
クリタグループの事業
02 21世紀ビジョン 03 トップメッセージ マネジメント 04 コーポレートガバナンス 07 リスクマネジメント 08 コンプライアンス 社会とともに 10 お客様とともに 12 取引先とともに 14 従業員とともに 18 株主・投資家とともに 19 地域社会とともに 環境への取り組み 20 環境方針・マネジメント 22 「社内変革」の側面 27 「技術革新」の側面 28 「お客様ニーズ」の側面 29 第三者意見・ 第三者意見を受けて1
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本報告書は、クリタグループのESG課題に関する考え方や取り組みをステークホルダーの皆様へご報告し、ご理解していただくことをめざして作成しました。2016年度までは「クリ タグループ環境報告書」を年1回発行・開示していましたが、2017年度はガバナンスやコン プライアンスに関する情報、人権や人材開発、品質や安全に関する情報などを含め「クリタグ ループ社会・環境報告書」として発行します。 本報告書では、「マネジメント」「社会とともに」「環境への取り組み」に分けてクリタグルー プのESGに関する情報を開示しています。「社会とともに」では、お客様、取引先、従業員、株 主・投資家、地域社会といったステークホルダーごとに、現状におけるクリタグループの考え 方や取り組みをご紹介しています。また、掲載情報は当社ウェブサイトでも開示しています。 今後もクリタグループは、非財務情報についても継続して情報を開示していきます。 対象範囲 栗田工業と国内グループ会社(海外事業会社の内容も 一部記載しています) 対象期間 2016年4月から2017年3月末まで(2017年4月以降 の方針やデータも一部記載しています) 参考にしたガイドライン 環境省「環境報告ガイドライン(2012年版)」/ 「環境会計ガイドライン(2005年版)」編集方針
報告内容
商号 栗田工業株式会社 所在地 〒164-0001東京都中野区中野四丁目 10 番 1 号 中野セントラルパークイースト 代表取締役社長 門田 道也 設立 1949 年 7 月 13 日 資本金 13,450 百万円 売上高 214,187 百万円(連結 2017 年 3 月期) 決算期 3 月 31 日 上場証券取引所 東京証券取引所市場第一部 株主名簿管理人 三井住友信託銀行株式会社 従業員数 5,654 名(連結)1,536 名(単体) 売上高 2013 2014 2015 2016 2017 水処理薬品 56,091 58,844 59,999 83,680 81,883 水処理装置 124,052 119,292 129,399 130,692 132,304 合計 180,143 178,137 189,398 214,372 214,187会社情報
会社概要
地域別従業員割合(2017 年 3 月末) 日本 中国 アジア % % % % % (3,781名) (221名) (375 名) (641名)66.9
6.6
11.3
欧州 その他 (636 名)11.2
3.9
事業別売上高(連結) 0 50,000 100,000 150,000 200,000 250,000 2017 (百万円) 水処理薬品 2013 2014 2015 2016 水処理装置 水処理薬品事業 ● ボイラ薬品 ● 冷却水薬品 ● 排水処理薬品 ● プロセス薬品 ● 契約型商品 ・ 冷却水/ボイラ給水契約 ・ 排水処理一括契約ほか ● 薬品注入機器ほか 水処理装置事業 一般産業向け ● 用水処理装置 ● 排水回収装置 ● 排水処理装置 ● 土壌浄化 ● 化学洗浄 ● メンテナンス・サービス、 運転管理 電子産業向け ● 超純水製造装置 ● 排水回収装置 ● 排水処理装置 ● 精密洗浄 ● メンテナンス・サービス、 運転管理 ● 超純水供給事業 水処理装置 事業 クリタ グループの 総合力 メンテナンス・ サービス 水処理薬品 事業 クリタグループは創立以来、水処理に関する技術とノウハウを蓄積してきました。 生産性の向上や環境負荷低減といったお客様のニーズに応えるため、水処理薬品、水処理装置、メンテナンス・サービスの 3 つの事業領域の多様な技術、商品、サービスを駆使して、総合的なソリューションを提供しています。クリタグループ 社会・環境報告書 2017
※3月31日に終了した事業年度 精密洗浄 水質分析、環境分析 土壌・ 地下水浄化 水処理装置の メンテナンス 水処理装置の 製造・販売 水処理薬品の 製造・販売 水処理施設の 運転・維持管理 化学洗浄、 プラント 設備洗浄 業務用 水処理機器、 家庭向け商品の 製造・販売 会社情報・ 21世紀ビジョン・トップメッセージ マネジメント 社会とともに 環境への取り組み1
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クリタグループ行動準則
● 社会・地球環境とのかかわり
● 株主・投資家とのかかわり
● お客様・取引先とのかかわり
● 従業員とのかかわり
企業理念
企業ビジョン
経営指針
大切にする5つの価値
公正 透明 誠実 安全 共生21 世紀ビジョ ン
21 世紀ビジョンは、クリタグループにとって
原点といえる企業理念に立ち戻り、
我々がこうありたいという夢と、
大切にしたい信念と、
実現に向けての決意を込めて、
これからのクリタグループの姿を
描いたものです。
世界トップクラスの 水・環境事業 新しい事業の創出 技術立社 国内外グループ総力の発揮 人材強化 社会的責任の遂行1
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「“水”を究め、自然と人間が調和した
豊かな環境を創造する」
水の本質を深く、広く追究することによって、水の新しい機能、 価値を生み出し、限りある水を最大限有効活用することにより、 社会に貢献していく。 産業と生活の基盤を支える“水の処理”から、自然環境と人間社会 が調和できる“水の創造”へ邁進していく。 クリタグループは企業理念の実現を目指し、お客様の視点に立ち、 独自の商品、技術、サービスを開発し、提供していきます。 ※企業理念は1989年、創立40周年を機に制定されました。 クリタグループは、「水の新しい機能・新し い価値」を追求し、自然環境の保全や資源の 有効活用といった地球規模の問題解決に取 り組み、企業理念を実現し、社会に貢献して いきます。 クリタグループは、最新の商品・技術・サー ビスを駆使した「水のマネジメント」をさら に進化させ、必要な質と量の水を、必要な時 に、必要な場所に提供する「先進的マネジメ ント」を実現していきます。 クリタグループは、「サービス事業」をさら に進化させ、お客様にとって重要な「安全性 の追求」「生産性の向上」「環境負荷低減」と いった課題を水を通じて解決し、お客様か ら揺るぎない信頼をいただき、成長してい きます。「水と環境の先進的マネジメント企業」
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トップメッセージ
「水と環境」の課題に正面から取り組み、
持続可能な社会・経済の発展に貢献していきます。
現在、企業には、持続的な社会・経済の発展に向けたサステナビリティをめぐる課題に適切に対応することが期 待されています。「“水”を究め、自然と人間が調和した豊かな環境を創造する」を企業理念とするクリタグループは、 世界規模で懸念されている水と環境のサステナビリティをめぐる課題の解決に貢献していきます。お客様、取引先、 株主・投資家の皆様も、クリタグループがサステナビリティの問題への貢献を通して成長していくことを大いに期 待されていると思います。 クリタグループには、さまざまな水と環境の課題にソリューションを提供できる技術・人材・ノウハウがあります。 この強みを活かして、持続可能な水資源・エネルギーの利用、廃棄物の削減、産業の生産効率・製品品質向上といっ た課題の解決に注力し、持続可能な社会・経済の発展に貢献していきます。ESG(環境、社会、統治)課題への対応を重視した、透明性の高い
経営を実行し、長期的な視点で企業価値の増大を図っていきます。
クリタグループは、法令遵守および社会倫理に基づいた行動をすべての企業活動の前提とするとともに、ESG 課題に対して適切に対応していきます。その一環として2016年10月に「クリタグループ行動準則」を制定しました。 これは、海外事業の拡大を推進している中で、言語・習慣・文化的背景などの違いを越えてクリタグループのすべ ての役員・従業員が遵守すべき基本的な行動を定めたものです。また、2017年4月に、コンプライアンス委員会 を廃止し、従前のコンプライアンス活動からCSR活動の推進へと機能を拡充した、E&S(Environmental&Social) 委員会を設置し、コンプライアンスだけではなく社会と環境に関する課題への取り組みを強化しています。 ESG課題への取り組みを、お客様、取引先、従業員、株主・投資家、地域社会の皆様に広くお伝えし、皆様からの 期待を今後のCSR活動に活かしていくため、「クリタグループ環境報告書」を発展させ、新たに「クリタグループ社会・ 環境報告書」として作成・開示します。今後もCSR活動を強化するとともに経営の透明性を高め、長期的な視点で 企業価値の増大を図っていきます。クリタグループは、
企業理念を実現する事業活動を通して、
社会と環境のサステナビリティをめぐる
課題の解決に貢献します。
代表取締役社長 会 社 情 報 ・ 21世 紀 ビ ジ ョ ン ・ ト ッ プ メ ッ セ ー ジ マネジメント 社会とともに 環境への取り組み1
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経営会議
経営会議は、取締役会での決議を補完する仕組みとして、業務の執行を決定するとともに決議事項の審査などを 行っています。代表取締役社長、常務以上の取締役、経営企画本部長および代表取締役社長が指名する取締役・ 執行役員で構成され原則、月 2 回開催しています。●
監査室
代表取締役社長の直轄組織として監査室を設置しています。監査室は、グループ各社を含めた内部監査を実施 し、業務執行上の課題や問題点の把握を行い、代表取締役社長に改善策を提言しています。また、リスクマネジメン トおよび財務報告に関する内部統制の運用状況のモニタリングを実施しています。●
指名・報酬諮問会議の設置
当社は、取締役の報酬ならびに取締役・監査役の指名にあたっては、決定プロセスの透明性を高めるため、任意 の委員会である指名・報酬諮問会議を設置しています。中心メンバーは社外取締役と社外監査役であり、役員候 補者や報酬について諮問を受け、その適否を取締役会に答申しています。今後も、運用を通じて透明性改善の実効 性を検証していきます。マネジメント
コーポレートガバナンス
コーポレートガバナンスの基本的な考え方
クリタグループは、「“水”を究め、自然と人間が調和した豊かな環境を創造する」という企業理念のもと、水と環境 の分野における事業活動を通じて広く社会に貢献することを目指しています。お客様、取引先、従業員、株主・投資 家、地域社会といったさまざまなステークホルダーの権利や立場を尊重し、その期待に応えながら、持続的な成長と 中長期的な企業価値の向上を図っていきます。このために、クリタグループは透明・公正かつ迅速・果断な意思決 定ならびに実効性の高い経営の監督の実現を目的として、コーポレートガバナンスの強化に努めていきます。コーポレートガバナンスの体制
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取締役・取締役会
取締役の人数は3名以上とし、そのうち2名以上を社外取締役で構成し、独立性と客観性を確保します。なお、 員数の上限は定めていません。2017年7月現在、当社の取締役の人数は10名で、うち2名は社外取締役です。 なお、社外取締役は2名とも独立役員に指定されています。 取締役の任期については、市場環境の変化に対応し、取締役の経営に対する緊張感を高め、経営体制の見直し を機動的かつ柔軟に行いやすくするために1年としています。また、常勤の取締役は、ほかの上場会社などの取 締役または監査役を兼任しないものとしています。非常勤の社外取締役は、当社を含めて3社を超える上場会社 などの取締役または監査役を兼任しないものとしています。 取締役会は、業務執行に対する実効性の高い監督機能を発揮するため、各事業分野のほか、経営企画や財務・ 会計、法務、技術などの高い専門性を有する人材で構成され、取締役会全体で意思決定に必要な知識・経験を補 完する体制としています。 取締役会は、企業理念のもと、クリタグループの持続的な成長に資する戦略的な方向付けを行い、その方向付 けを踏まえて重要な業務執行を決定するとともに、取締役および経営全般に対する監督を行っています。 取締役会は、取締役社長を議長と定め、原則毎月1回以上開催しています。2016年度の取締役会の開催回数 は11回でした。●
監査役・監査役会
監査役の人数は 3 名以上とし、そのうち 1 名以上を財務・会計に関する専門性を有する者で構成します。員数の 上限は定めていません。2017 年 7 月現在、当社の監査役の人数は 3 名で、うち 2 名は社外監査役です。社外監 査役は 2 名とも独立役員に指定されています。任期は 4 年としており、兼任の制限は取締役と同様です。 監査役は、取締役の職務の執行状況および取締役会の監督義務の履行状況を監査するほか、子会社も含めたクリ タグループ全体の財産状況の調査、取締役による内部統制システムの構築および運用状況の監査を行っています。 また、取締役会や経営会議など重要な会議に出席し、独立した立場から意見を表明しています。 監査役会は、3 名の監査役で構成され、監査役会で定めた方針や計画に基づき監査役監査を実施するとともに、 代表取締役の業務執行と取締役の経営行動を監視・監査しています。2016 年度の監査役会の開催回数は 12 回 でした。●
内部監査・会計監査ならびに会計監査人との適正な連携
当社は、業務執行部門から独立した内部監査部門として、社長直轄の監査室を設けています。監査室は、グルー プ各社を含めた内部監査を実施し、業務執行上の課題や問題点の把握を行い、社長に改善点を提言しています。ま た、会計監査については、太陽有限責任監査法人に監査を委嘱しています。会計監査人は、当社の監査役会が候補 者を指名するとともに、選任・解任ならびに不再任の議案を決定し、取締役会がこの決定に基づき株主総会に当該 議案を提出します。 当社は、取締役社長、事業本部長、グループ管理本部長、経営企画本部長および社外取締役が会計監査人と面談 する機会を設け、十分な連携を図ります。また、監査役、監査室および会計監査人は、相互に監査計画や懸念事項を 共有することにより、一層の連携を図っています。株 主 総 会
指名・報酬諮問会議 取締役会 取締役社長 経営会議 監査室 監査役 監査役会 会計監査人 事業部門 選任・解任 決議 選任・監督 監査 答申 答申 監査報告 内部監査 会計監査・内部統制監査 監査 連携 連携 連携 指示 付議・報告 報告 [業務執行] E&S 委員会・各種委員会 諮問 諮問 付議・報告 選任・解任 選任・解任 コーポレートガバナンスの体制図(2017 年 6 月 29 日現在 ) 会 社 情 報 ・ 21世 紀 ビ ジ ョ ン ・ ト ッ プ メ ッ セ ー ジ マネジメント 社会とともに 環境への取り組み1
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マネジメント
リスクマネジメント
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リスクマネジメントの概要
クリタグループは、グループの持続的な成長と企業価値の向上を不確かなものにする事象をリスクと定義してい ます。リスクを低減・回避することにより、リスクによる損失や被害を最小としながら、取るべきリスクを明らかにして、 事業の成長機会を逸失することがないよう努めています。 クリタグループにおけるリスクの監視およびリスクマネジメントは、経営企画本部長を担当役員として推進してい ます。経営企画本部長は、各社の分析・評価を定期的に行うとともに、監視を継続し、その発生防止に努めています。 また、経営に重大な影響を及ぼすリスクが発生した場合は、経営企画本部が対応の責任者と体制を立案し、代表取締 役社長の承認を得て直ちに発令します。当該責任者は、速やかに対策を実行するとともに、リスクによる影響、是正 の状況および再発防止策について、代表取締役社長および経営企画本部長に報告することとしています。 重大なリスクのうち、コンプライアンスに関するものはE&S委員会委員長を、安全衛生および災害に関するものは 本部安全衛生委員会委員長を責任者としています。また、日常的な事業活動に直結したリスクについては、「ビジネ スリスクマネジメント」と位置付け、事業本部長および本部長を責任者として対応しており、その他、品質、環境、情報 セキュリティおよび輸出規制など日常的リスクへの対応は、それぞれの担当部署が実施します。 経営企画本部長、各委員会委員長、事業本部長および本部長は、リスクマネジメントの推進状況を定期的に取締 役会に報告するとともに、重大なリスクの発生、結果に関して適宜、取締役会および監査役会に報告しています。ま た、各グループ会社の取締役会は、リスクマネジメントの推進状況について定期的に当社の主管本部・事業本部に 報告しています。リスクマネジメントの実施状況、改善状況のモニタリングは、監査室を責任部署として実施してい ます。●
リスクマップによるマネジメント
クリタグループは、リスクマップを用いたマネジメントを継続して実施しています。想定されるリスクを事業環境、 災害などのリスク分類ごとに設定した上で、当社の経営企画本部にて発生可能性・頻度と影響度を評価し、重点リス クを特定して「全社リスクマップ」を作成しています。 全社リスクマップに基づき、当社の本部・事業本部および連結子会社において「ビジネスリスクマップ」を作成し、 各組織内で運用しています。ビジネスリスクマップでは、モニタリング指標や優先的に取り組むべきリスクを明確に し、未然防止策や発生時対応策などのリスク対策を設定しています。また、モニタリング指標を継続的・定量的に モニタリングすることで効果を検証し、リスクマネジメントの精度向上に努めています。●
BCPの取り組み
当社および国内グループ会社では、大規模地震や新型インフルエンザの発生時においても事業の継続や早期復 旧を図るため、BCP(Business Continuity Plan、事業継続計画)を策定し、危機管理に取り組んでいます。2017 年度において、当社および国内グループ会社の事業特性に応じて、「従業員の安全確保」「自社の施設・工場の復旧」 「お客様の工場の復旧支援」に取り組みを分類し、現状の点検と改善を行っています。 コー ポレー トガバナンスマネジメント
リスクマネジメント
コーポレートガバナンス強化の取り組み
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取締役会の機能強化
2015年度に実施した取締役会の実効性評価においては、より長期の目標設定や戦略立案といった重要事項に ついて重点的に議論できる形に取締役会を強化することを課題と捉えました。これを受けて当社の取締役会は、 2016年度において、指名委員会等設置会社や監査等委員会設置会社への移行について議論すると同時に、業務 執行体制の改善の方向性や取締役会における決議事項の妥当性についての議論を行いました。 この結果、機関設計の変更については、現状は監査役制度が有効に機能していると評価する一方、今後も継続 的に検討することとしました。また、取締役会において重要事項を重点的に議論できるよう、決裁権限の一部を取 締役会から経営陣幹部で構成する経営会議や事業部門に移譲すると同時に、取締役会における業務執行状況の報 告事項の削減を具体化しました。 2017年4月からは、投資案件に関して、取締役会での議論に先立ち、事業戦略や財務面の検討や審査を行う投 資委員会を設置し、取締役会における議論の実効性確保を図っています。 取締役会の継続的な変革 (2016年4月~2017年6月末) 取り組み 実績 機関設計 監査等委員会設置会社への移行検討 2016 年度は移行見送りとし、継続して検討 経営の監督と執行 取締役会の決議・報告項目を絞り込み ガバナンス関連の付議が増加 業務執行に関する経営会議への権限委譲 取締役会における議論の活性化 投資案件に係る議論の実効性の確保 投資委員会の設置 取締役会の規模・構成 人員規模やメンバー構成の検討 人員規模の縮小やメンバー構成のあり方を議論 多様性確保の検討 女性社外取締役候補者の検討取締役・監査役の報酬制度
当社の社外取締役を除く取締役の報酬体系は、基本報酬としての固定報酬と業績結果を反映するインセンティブ 報酬で構成しています。監督機能を担う社外取締役と監査役の報酬体系は、固定報酬制としています。固定報酬は、 取締役においては役位別に、監査役においては勤務形態別に定めた額とし、その一部は役員持株会に拠出し当社株 式の取得に充当しています。インセンティブ報酬は、年度事業計画の達成度や各自の担当職務に対する評価に応じ た短期インセンティブ報酬と、在任期間中の業績と役位に応じた長期インセンティブ報酬で構成しています。2016 年 6 月から、社外取締役を除く取締役に対 して、報酬に占める業績連動部分の割合を 高めるとともに、長期インセンティブとして 退任時に株式を交付する業績連動型株式報 酬制度を導入しました。株価の変動による 利益やリスクを株主の皆様と共有すること により、当社グループの持続的な成長と企 業価値の向上への貢献意欲を高めることを 目的としたものです。旧制度
変更後
1. 取締役(社外取締役除く) 業績連動型 株式報酬 退任時に 支給 固定報酬 持株会拠出 持株会 拠出 持株会 拠出 業績 連動 業績 連動 固定報酬 固定報酬 2. 社外取締役、監査役 役員報酬制度の変更(2016 年 6 月現在) 会 社 情 報 ・ 21世 紀 ビ ジ ョ ン ・ ト ッ プ メ ッ セ ー ジ マネジメント 社会とともに 環境への取り組み1
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コンプライアンスの基本的な考え方
クリタグループは、「公正・透明・誠実・安全・共生」をグループの全役員・従業員が「大切にする5つの価値」として 共有し、これらを基本として、クリタグループの全役員・従業員が取るべき行動、やってはいけないことを「クリタグルー プ行動準則」として2016年10月に制定し施行しました。クリタグループのコンプライアンスは、本準則の実践を基 本的な考え方としています。 また、クリタグループはコンプライアンスを単に法令遵守と捉えるのではなく、守るべき社会的な責任と捉えており、 日々の事業活動において法令遵守および社会倫理に従った行動を実践しています。コンプライアンス推進体制
当社は、社長直轄組織として取締役を委員長とするE&S(Environmental&Social)委員会を2017年4月に設 置すると同時に、同取締役を委員長とし、グループ会社の代表者を委員とするグループE&S委員会を設置してい ます。これらの委員会において、コンプライアンス活動に関する活動方針・重点施策を定め、各本部・事業本部お よびグループ会社の部門委員会を通じて全従業員に展開することとしています。「コンプライアンス活動計画」に基づく取り組み
クリタグループは、2016年度において、担当する業務に応じた「法令違反リスクマップ」を組織・会社ごとに策 定し、重大な法令違反リスクの特定とその対策の実施状況を定期的に確認する取り組みを行いました。特定したリ スクを発生可能性、影響度、対策実施レベルの3軸で評価した上で、各組織・会社で重点的に取り組むべきリスク項 目を「コンプライアンス活動計画」に反映し、実行しました。 なお2016年度において、クリタグループで重大な法令違反は発生していません。コンプライアンスのアンケート調査
クリタグループは、全従業員を対象にコンプライアンスのアンケート調査を年に1回実施しています。調査結果 から活動成果を確認するとともに、問題点を抽出し次年度の活動方針に反映させています。贈賄防止の取り組み
クリタグループは、贈賄を防止し、グループにおける公正な事業活動の推進を目的に、2017年3月1日に「クリ タグループ贈賄防止方針」を制定しました。本方針では、贈賄防止に関する基本的な事項を定めています。本方針 を受けて、当社および各グループ会社で遵守すべき事項をルールとして整備し、贈賄リスクの低減に取り組んで います。談合・カルテル防止の取り組み
クリタグループは、談合の再発防止の徹底に取り組んでいます。2006年に国・地方公共団体などが発注する 建設工事事業から原則として撤退しています。ただし、例外としてグループ会社で維持管理業務を継続している 当社納入施設について、コンプライアンスリスクがないことを確認できた場合に限り、案件ごとに取締役会の承認 を得て実施することとしています。また、当社は談合・カルテルなどにつながりやすい同業者取引を排除するため、 同業者団体への参加・加入を禁止しています。反社会的勢力への対応
当社は、社会の秩序や安全に脅威を与える反社会的勢力に対しては毅然とした態度で臨み、同勢力からの不当 な要求には断固として応じないことを徹底しています。取引先と取引基本契約書を締結する際には、当該取引先 より反社会的勢力と関係がない旨を書面にて受領し、反社会的勢力と関係がないことを確認しています。内部通報制度
当社および国内グループ会社は、各社内・社外機関にそれぞれ窓口を設置しています。これにより相談・通報 者の保護を図ると同時に、不正行為の早期発見に努めています。2016年4月より海外グループ会社の従業員な どが当社の相談窓口に通報することができる「クリタ・グローバルヘルプライン」の運用も開始しました。内部統制システム
クリタグループは、会社法の施行に対応して2006年5月に「内部統制システム構築に関する基本方針」を取締役 会において制定し、内部統制の強化を図っています。本方針は、取締役会決議に基づき適宜改定を実施しています。 クリタグループの内部統制システムは、大きくは「業務の適正を確保するための体制」と「監査役の監査が実効的 に行われることを確保するための体制」に分けられ、それらの体制を整備し、適切な運用を図っています。前者に ついては、①取締役・使用人の職務執行が法令・定款に適合することの確保、②取締役の職務の執行に係る情報 の保存および管理、③損失の危険の管理に関する規程その他、④取締役の職務の執行が効率的に行われることの 確保、⑤当社およびグループ会社からなる企業集団における業務の適正さの確保、について定めています。後者 については、①監査役の職務を補助すべき使用人に関する事項、②当社およびグループ会社の取締役および使 用人の監査役会への報告、について定めています。 クリタグループは、財務報告を適正に行うため、金融商品取引法に則った「内部統制報告制度」を整備し、運用し ます。本制度の運用におけるモニタリング、改善勧告および改善支援は監査室を責任部署として実施します。なお、 「当社内の業務プロセス統制」、「連結子会社の全社的な視点からの財務報告プロセス統制」に関するモニタリング、 改善勧告および改善支援については、経営企画本部経理部がその一部を担っています。マネジメント
コンプライアンス
E&S委員会を設置
当社は、コンプライアンス活動および環境改善活動だけでなく、より広くC SRに関するグループ全体の取り組みを統合して推進するため、2017年4月 にE&S委員会を設置しました。本委員会は、コンプライアンス活動および環境 改善活動の実施状況に関するチェック機能を担うとともに、環境問題を含めた 社会的課題に対して、長期的かつ戦略的な視点からクリタグループの重要課 題を設定し、クリタグループが取り組むべきCSR活動の方針と経営姿勢を策 定する役割を担っています。T O P I C S
社長 委員長 E&S 委員会 コンプライアンス活動 環境改善活動 コンプライアンス活動 環境改善活動 グループ E&S 委員会 事業部門 会計監査・内部統制監査 指示 コンプライアンス委員会・ 各種委員会 付議・報告 コンプライアンス活動の推進体制図 E&S 委員会の様子 会 社 情 報 ・ 21世 紀 ビ ジ ョ ン ・ ト ッ プ メ ッ セ ー ジ マネジメント 社会とともに 環境への取り組み1
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品質向上の取り組み
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CS調査の実施
当社では、品質向上の取り組みにおける進捗確認の一環と して、1992 年以来、定期的にCS(Customer Satisfaction、 顧客満足度)調査を行い、当社に対するお客様の評価を確認 しています。2016 年度は 600 名以上のお客様からご回答 を得て、総合満足度では約 70%のお客様から満足との評価 をいただきました。一方で、個別では厳しいご意見をいただ いた項目もあり、本調査の結果から得られた課題を当社の業 務改善に向けた取り組みに反映しています。 また、水処理装置事業において、大型水処理プラントを納 入したお客様を対象に、当社工事部門によるCSアンケート を継続して実施しており、水処理プラントの仕様や品質・施 工管理など 13 項目について評価をいただいています。アン ケート結果から得られた課題に基づき、業務手順書や仕様書 などの見直し・改善を継続的に実施しています。問題、クレームへの対応
当社では、お客様の現場で発生した問題やお客様から寄せられたクレームについて、社内の「問題情報」データ ベースに登録し、社内で情報を共有して水平展開を図っています。発生した問題には個別に対応するほか、水処理 薬品事業に関するものについては「クレーム商品委員会」で対処状況や再発防止策の策定、グループ内への水平展 開を行っています。クリタグループ品質方針
クリタグループは、グループとして目指す品質の方向を統一して品質向上を図るため、「クリタグループ品質方針」 を制定しています。本方針に基づく品質向上活動をグループ内で推進しており、お客様に提供するソリューションの 品質向上に努めています。品質保証体制
当社は品質保証部を設置し、製品の製造から供給に至る品質管理に取り組んでいます。また、水処理薬品事業と 水処理装置事業において、各事業の品質向上活動を統括する委員会を設置し、自主的かつ継続的な品質改善に取り 組む仕組みづくりや品質マネジメントシステムの維持を行っています。具体的には、水処理薬品事業では当社と水 処理薬品の製造を担う国内グループ会社に品質に関する委員会を設置するとともに、水処理薬品の物流委託先とも 協議会を開いています。一方、水処理装置事業では、営業・設計・生産管理・工事など、水処理プラントの受注から 納入までの業務に関連する各部署の代表から成る組織横断的な委員会を設置し、品質改善に取り組んでいます。社会とともに
お客様とともに
1.
お客様の視点で、「製品による品質」と「人による品質」の 2 つの品質向上に取り組む。2.
「現場を知り、お客様に価値を提供できる人材」を目指し、自ら能力伸長に取り組む。3.
「生産性向上」、「環境負荷低減」、「創エネルギー」の視点から「商品・技術・サービス」の開発、改善に取り組む。 クリタグループ品質方針 お客様が期待する品質の「商品・技術・サービスをスピーディに 提供し、揺るぎない信頼を獲得する。 顧 客 ● 作 業 環 境 ● イ ン フ ラ ス ト ラ ク チ ャ ー ● 人 的 資 源 品 質 マ ネ ジ メ ン ト シ ス テ ム の 継 続 的 改 善 品質統括部門 (薬品系) 品質管理委員会 クリタグループ品質方針 Plan 計画 監視および測定(顧客満足、各プロセスデータ) 内部監査・ISO9001 の認証取得更新(外部監査) データの分析 評価と予防・是正処理の実施 経営者による見直し(マネジメントレビュー) 電力品質管理委員会 活動方針の制定 全社へ方針管理活動の展開 資源の 運用管理 契約(契約仕様) 基本設計・詳細設計 購買・品質保証 工事・引渡し ● 要求事項の明確化 ● 運用の計画および管理 ● 設計レビュー・検証、妥当性確認 ● アウトソーシングの管理 ● 製品の監視および測定 (装置系) 品質管理委員会 品質管理組織 取締役会 取締役社長 各部門・組織 経営会議 Do 実施 Check 評価 Act 改善 ISO9001 認証取得状況 CS調査イメージ 品質マネジメントシステムの概念図(当社電力部門) 品質マネジメントシステムの管理体制図 会社名 取得日 栗田工業 電力装置部門 1995 年 8 月 29 日 クリタ・ケミカル製造 1996 年 3 月 25 日 栗田エンジニアリング 本社・東京支店、他 1997 年 1 月 29 日 クリタス 1997 年 5 月 23 日 クリテックサービス 事業本部 三重事業所 2009 年 3 月 16 日●
知識・技能向上に向けた研修の実施
当社は、お客様に提供するサービスの品質向上に向けて、従業員の知識と技能を向上させる研修を行って います。 水処理薬品事業では、当社だけでなく同事業を行っている国内グループ会社および販売特約店の従業員を対象 に、業務部門による教育研修を実施しています。水処理薬品の基礎的な知識はもちろん、コミュニケーションスキル や問題解決手法など、対象者別にさまざまな研修を行っています。水処理装置事業では、水処理装置に関わる技術教育と人材育成を担う部署として、T&C(Technical & Career) サポートセンターを設置しています。当社および国内グループ会社ならびに海外のナショナルスタッフを対象に研 修を実施し、グループ全体の技術教育と安全教育を統括しています。 会 社 情 報 ・ 21世 紀 ビ ジ ョ ン ・ ト ッ プ メ ッ セ ー ジ マネジメント 社会とともに 環境への取り組み