取扱説明書
8ch 熱電対入力モジュール
750-458
設定可能タイプ
バージョン 1.1.0 (日本語版 2016.10.03)
ワゴI/O システム 750 750-458 8ch 熱電対入力モジュール
Copyright 2016 by WAGO Kontakttechnik GmbH & Co. KG All rights reserved.
WAGO Kontakttechnik GmbH & Co. KG Hansastraße 27 D-32423 Minden Phone: +49 (0) 571/8 87 – 0 Fax: +49 (0) 571/8 87 – 1 69 E-Mail: info@wago.com Web: http://www.wago.com Technical Support Phone: +49 (0) 571/8 87 – 5 55 Fax: +49 (0) 571/8 87 – 85 55 E-Mail: support@wago.com ワゴジャパン株式会社 オートメーション 〒136-0071 東京都江東区亀戸 1-5-7 錦糸町プライムタワー TEL: 03-5627-2059 FAX: 03-5627-2055 Web: http://www.wago.co.jp/io 本書では内容の正確性や完成度を保証するために、あらゆる方策を講じておりますが、 万が一誤りを発見されたり、お気づきの点がございましたら下記までお知らせください。 E-Mail: io_info@wago.co.jp 本書で使用するソフトウェアおよびハードウェアの名称ならびに会社の商号は、一般に 商標法または特許法により保護されています。
目 次
1 この取扱説明書について ... 4 1.1 この取扱説明書の有効範囲 ... 4 1.2 著作権 ... 4 1.3 図記号 ... 5 1.4 記数法 ... 6 1.5 書体の使い分け ... 6 2 重要事項 ... 7 2.1 法的根拠 ... 7 2.1.1 変更の可能性 ... 7 2.1.2 使用者の資格基準 ... 7 2.1.3 基準となる規定に準拠した 750 シリーズの使用 ... 7 2.1.4 指定デバイスの技術的条件 ... 8 2.2 安全について(使用上の注意) ... 8 3 デバイス概要 ... 10 3.1 外観 ... 12 3.2 デバイスの接続 ... 13 3.2.1 データ接点/内部バス ... 13 3.2.2 電源ジャンパ接点/フィールド電源 ... 143.2.3 Push-in CAGE CLAMPⓇ 接続 ... 15
3.3 表示要素 ... 16 3.4 作動要素 ... 17 3.5 回路図 ... 17 3.6 技術データ... 18 3.6.1 デバイスデータ... 18 3.6.2 電源 ... 18 3.6.3 入力 ... 18 3.6.4 センサの種類と測定精度(周囲温度 25℃環境下)... 19 3.6.5 通信 ... 19 3.6.6 接続方式 ... 20 3.6.7 周囲環境条件 ... 20 3.7 承認 ... 21 3.8 規格および指針 ... 23 4 プロセスイメージ ... 24 4.1 概要 ... 25 4.2 ステータスバイト ... 26 4.3 プロセスデータ ... 27 4.3.1 センサタイプ概要 ... 27 4.3.2 温度測定(℃)センサ ... 28 4.3.2.1 標準フォーマット ... 28 4.3.3 電圧測定(mV)センサ ... 35 4.3.3.1 標準フォーマット ... 35 5 取り付け ... 38 5.1 取付順序 ... 38 5.2 デバイスの取り付け/取り外し ... 39 5.2.1 I/O モジュールの取り付け ... 39
2 目次 ワゴI/O システム 750 750-458 8ch 熱電対入力モジュール
5.2.2 I/O モジュールの取り外し ... 40
6 デバイスの接続 ... 41
6.1 PUSH-IN CAGECLAMP®への結線 ... 41
6.2 接続例 ... 42 7 コミッショニング ... 43 7.1 WAGO-I/O-CHECKによるパラメータ設定 ... 43 7.1.1 パラメータダイアログ ... 45 7.1.1.1 タイトルバー ... 46 7.1.1.2 メインメニュー ... 46 7.1.1.3 ツールタブメニュー ... 46 7.1.1.3.1 “ファイル”タブ ... 47 7.1.1.4 ナビゲーションタブメニュー ... 50 7.1.1.4.1 メニュー“モジュール設定” ... 51 7.1.1.4.2 メニュー“チャンネル設定” ... 52 7.1.1.4.3 メニュー“スケーリング” ... 55 7.1.1.4.4 メニュー“キャリブレーション” ... 57 7.1.1.4.5 メニュー“モニタリング” ... 60 7.1.1.4.6 メニュー“インフォメーション” ... 61 7.1.1.5 アプリケーションエリア ... 62 7.1.1.6 ステータスメッセージ ... 62 7.1.1.7 ステータスバー ... 63 7.2 GSD ファイルによるコンフィグレーションおよびパラメータ設定(PROFIBUS DP および PROFINET 用) ... 63 7.3 測定値のキャリブレーション ... 64 7.3.1 ゲインとオフセットを求める一例 ... 65 7.4 測定値のスケーリング ... 66 8 診断機能 ... 67 8.1 エラー応答... 67 9 危険環境下での使用 ... 69 9.1 マーキング例 ... 69 9.1.1 ATEX および IEC-Ex によるヨーロッパ向けマーキング ... 69 9.1.2 NEC 500 によるアメリカ向けマーキング ... 73 9.2 設置規制 ... 74 9.2.1 安全使用に関する特別条件(TÜV 14 ATEX 148929 X) ... 74 9.2.2 安全使用に関する特別条件(ATEX 承認 TÜV 12 ATEX 106032 X) ... 74 9.2.3 安全使用に関する特別条件(IEC-Ex 承認 TUN 14.0035X) ... 75
9.2.4 安全使用に関する特別条件(IEC-Ex 承認 IECEx TUN 12.0039 X) .... 75
9.2.5 安全使用に関する特別条件(ANSI/ISA 12.12.01 に基づく) ... 76 10 付録 ... 77 10.1 PROFIBUSDP・PROFINETIO 用 GSD ファイルによるコンフィグレーショ ンとパラメータ設定... 77 10.1.1 8AI TC の設定 ... 77 10.1.1.1 PROFIBUS DP フィールドバスカプラ/コントローラ 750-333 (/0xx-000), 750-833 (/0xx-000) ... 77 10.1.1.2 PROFINET IO フィールドバスカプラ 750-370, 750-375 (/025-000), 750-377 (/025-000)... 77 10.1.2 8AI TC のパラメータ設定 ... 78
10.1.2.1 すべてのPROFIBUS DP および PROFINET IO フィールドバスカプラ 80 10.1.2.2 PROFIBUS DP フィールドバスカプラ 750-333 (/0xx-000), 750-833 (/0xx-000) 81 10.1.2.3 PROFINET IO フィールドバスカプラ 750-370, 750-375 (/025-000), 750-377 (/025-000)... 82
4 この取扱説明書について ワゴI/O システム 750 750-458 8ch 熱電対入力モジュール
1
この取扱説明書について
本書を保管しておいてください! 取扱説明書は製品の一部であり、装置の全寿命期間の間保管しておいてください。製品 説明はこの製品を搭載した各装置所有者やユーザに伝えなければなりません。その説明 に対し追加事項があった場合、その内容が全て盛り込まれることが保証されるように注 意を払う必要があります。1.1
この取扱説明書の有効範囲
この取扱説明書はWAGO-I/O-SYSTEM 750 シリーズの I/O モジュール 750-458 (8ch 熱電対入力)にのみ適用します。 I/O モジュール 750-458 は、この取扱説明書では使用するフィールドバスカプラ/コン トローラの取扱説明書に従って設置し、動作させているものとします。 WAGO-I/O-SYSTEM 750 の電源設計に配慮してください! この取扱説明書に加え、http://www.wago.comからダウンロードすることができるご使 用のフィールドバスカプラ/コントローラの取扱説明書も必要になります。その中には 電気的絶縁、システム電源、供給電圧仕様などについての重要な説明が記載されていま す。1.2
著作権
この取扱説明書は図表を含めてすべて著作権で保護されています。本書に明記された著 作権条項に抵触する第三者による再利用は禁じられています。複製、翻訳、電子的手段 または複写による保存および修正を行うには、WAGO Kontakttechnik GmbH & Co. KG(ドイツ)の同意書が必要です。これに違反した場合、当社には損害賠償を請求する 権利が生じます。1.3
図記号
人身事故の危険性! 遵守しなければ、死亡または重傷を伴う危険性の高い、差し迫った危険な状況を示しま す。 電気・電流による人身事故の危険性! 遵守しなければ、死亡または重傷を伴う危険性の高い、差し迫った危険な状況を示しま す。 人身事故の危険性! 遵守しなければ、死亡または重傷を伴うリスクが中等度ある、潜在的に危険な状況を示 します。 人身事故の危険性! 遵守しなければ、軽度あるいは中程度の傷害を負う可能性がある潜在的に低リスクな危 険状況があることを示します。 物的損害! 遵守しなければ、物的損害が発生する可能性のある潜在的な危険な状況を示します。 静電気放電(ESD)による物的損害! 遵守しなければ、物的損害が発生する可能性のある潜在的な危険な状況を示します。 重要な注意! 遵守しなければ、物的損害が発生する可能性のある潜在的な危険な状況を示します。 追加情報: 当取扱説明書に記載されていない追加情報の参照(例:インターネット)6 この取扱説明書について ワゴI/O システム 750 750-458 8ch 熱電対入力モジュール
1.4
記数法
表1: 記数法 記数法 例 備考 10 進 100 通常の表記法 16 進 0x64 C での表記法 2 進 '100' '0110.0100' 「'」で囲む 4 ビットごとにドットで区切る1.5
書体の使い分け
表2: 書体の使い分け 書体 説明 イタリック パス名とファイル名は、イタリックで表します。 例: C:¥programs¥WAGO-IO-CHECK メニュー メニュー項目は、ボールドで表します。 例: Save > 連続したメニュー項目は、メニュー名の間に>を記します。 例: File>New 入力 入力またはオプション領域の指定はボールドで表します。 例:測定範囲の開始 “値“ 入力または選択値は引用符で囲みます。 例;想定範囲の開始の所で値“4mA“を入れます。 [Button] ダイアログボックス内の押しボタンは、ブラケットで囲み、 ボールドで表します。 例: [入力] [キー] キー類はブラケットで囲み、ボールドで表します。 例: [F5]2
重要事項
この項では最も重要な安全要求事項の概要や個々の項にも記載されている注意事項が含 まれています。ご自身の健康や装置に対する損害を防ぐためにも、安全上の指針を読ん で、それを注意深く守ることが絶対に必要です。2.1
法的根拠
2.1.1
変更の可能性
WAGO Kontakttechink GmbH & Co. KG(ドイツ)は、いかなる変更または修正を行 う権利を保有します。これは技術の進展に合わせて効率を増すことに役立ちます。 WAGO Kontakttechink GmbH & Co. KG(ドイツ)は、特許を得ているか、または実 用新案による法的保護を受けていることから生ずるすべての権利を保有します。なお、 他社製品については、常にそれらの製品名の特許権について記載しません。ただし、そ れらの製品に関する特許権等を除外するものではありません。
2.1.2
使用者の資格基準
750 シリーズ製品を扱う際の全ての手順は、オートメーションに十分熟知した電気機器 の専門技術者のみが実施することができます。専門技術者は製品や自動化した環境に対 し、現在の基準や指針に精通していなければなりません。カプラやコントローラに対す る全ての変更は、PLC プログラミングの知識が十分にある有資格者によって必ず実行し てください。2.1.3
基準となる規定に準拠した 750 シリーズの使用
モジュラー式であるWAGO-I/O-SYSTEM 750 のカプラ、コントローラおよび I/O モジ ュールは、センサからのデジタルやアナログ信号を入力し、それをアクチュエータまた は上位の制御システムに伝送します。プログラマブルコントローラを用いれば、信号を 処理(または前処理)することもできます。 部品は IP20 保護等級の基準に合った環境で使用するように作られています。指が損傷 しないよう、そして直径が最大12.5mm の固形物が入らないよう保護されています。水 の損害に対する保護(防水性)は保証されていません。特に指定がない限り、湿った埃 のある環境での製品の使用は禁止されています。 しかるべき措置なしに一般アプリケーションにおいて750 シリーズのコンポネントを使 用する場合、EN 61000-6-3 が定めるエミッションの上限(エミッションの干渉)にお いてのみ認められています。使用するフィールドバスカプラ/コントローラのマニュア ルにおいて“WAGO-I/O-SYSTEM 750“→“システム概要“→“技術仕様“にて関連情報が公 開されています。 WAGO-I/O-SYSTEM 750 を防爆環境で使用する場合は、適切なハウジング(94/9/EG 準拠)が必要となります。ハウジングまたは制御盤にシステムを正しく設置することを 確認するために、プロトタイプ試験認証を取得しなければならないことにご注意くださ い。8 重要事項 ワゴI/O システム 750 750-458 8ch 熱電対入力モジュール
2.1.4
指定デバイスの技術的条件
Ex Works として供給する部品は、ハードウェアおよびソフトウェアのコンフィフレー ションが実施されており、個々のアプリケーションの要求を満たしています。WAGO Kontakttechink GmbH & Co. KG は、ハードウェアやソフトウェアの変更があった場合、 同様に部品を規格に違反した使い方をした場合は一切の責任を負いかねます。
変更または新規のハードウェアやソフトウェアの要求があった場合、その内容をWAGO Kontakttechink GmbH & Co. KG に直接お知らせください。
2.2
安全について(使用上の注意)
システムにおいて使用する機器の設置および操作を目的とすることについて、以下、安 全上の注意事項を遵守することを必須とします: 通電時に機器を動かさないでください! 機器へのすべての電源はいかなる設置、修理やメンテナンス作業を実行する前にオフに しなければなりません。 適切なハウジング、キャビネットあるいは電気室のみに設置してください! WAGO-I/O-SYSTEM 750 およびその構成要素はオープンシステムです。したがって、 適切なハウジング、キャビネットあるいは電気室においてシステムやその構成要素を排 他的に設置してください。特定のキーやツールによって許可権がある有資格者がこのよ うな機器、構成要素へのアクセスを許可してください。 故障や損傷した機器は交換してください! 故障あるいは損傷した機器/モジュールは長期的な機能がもはや保証することができ ませんので交換してください(例.接点の変形)。 浸透性および絶縁性材料から製品を保護してください! エアロゾル、シリコンおよびトリグリセリド(ハンドクリームなどに含有)のような浸 透性および絶縁性のある物質に製品は耐性がありません。このような物質が製品の設置 環境において除外できない場合、上記物質に耐性がある筐体に製品を設置してくださ い。また、清潔なツールや材料は機器/モジュールを取り扱うに当たって不可欠です。 クリーニングは認められた材料で! 接点のクリーニングにはオイルフリーの圧縮空気やエチルアルコールと皮布を使用し てくださいいかなる接点スプレーも使用しないでください! いかなる接点スプレーも使用しないでください。スプレーは接点領域の機能を損なう恐 れがあります。 接続線の極性を逆にしないでください! 関連する機器に損傷を与える可能性がありますから、データおよび電源ラインの極性を 逆にすることは避けてください 静電気対策を行ってください! 機器は人間の接触において静電放電によって破壊される可能性がある電子部品を使用 しています。機器の取り扱い中には十分注意してください
10 デバイス概要 ワゴI/O システム 750 750-458 8ch 熱電対入力モジュール
3
デバイス概要
I/O モジュール 750-458 (8ch 熱電対入力)は、熱電対の温度または、電圧(mV)の計測 をする事ができます。 各チャネルごとにセンサタイプを選択でき、電圧値は温度値に変換します。または、直 接電圧値を送出します。 熱電対で測定された値とI/O モジュールに設定された冷接点温度を基に、熱電対の測定 点に対応する温度を決定します。 I/O モジュールは、熱電対と信号線との遷移点での冷接点を補償することができます。 冷接点補償の設定が有効である場合、内部および外部の冷接点補償を選択することがで きます。(“コミッショニング“章 > ... > “WAGO-I/O-CHECK によるパラメータ設定“ > ... >メニュー項目“チャンネル設定“を参照ください。) 内部冷接点補償を使用する場合、I/ O モジュールは、内部センサを用いた冷接点温度を 記録します。 外部冷接点補償を使用する場合、WAGO-I/O-CHECK を介して冷接点温度を指定します。 (“コミッショニング“章 > ... > “WAGO-I/O-CHECK によるパラメータ設定“ > ... > “モ ニタリング“ を参照ください。) I/O モジュールは、2 線式センサの熱電対を直接接続することができる 8 つの入力チャネ ルを有しています。熱電対はPush-in CAGE CLAMPⓇ 端子+TC1/-TC1 ... +TC8/-TC8 に接続されます。
フィールド電圧およびシステム電圧はお互いに電気的に絶縁されています。 接続の割り当ては “デバイスの接続“ 章に解説されています。接続例は “機器への接続“ > “接続例“ 章に示されています。 チャンネルごとの動作状態は、緑LED によって示されます。 赤LED はチャンネルごとの断線、オーバーレンジを示します。 LED の意味は“表示要素“項に解説されています。 電源ジャンパ接点の仕様最大電流を超過させないでください! 電源接点を流れる最大電流は10A です。 より大きな電流は電源接点にダメージを与えます。 システムを構成する際に、この電流が超過していないことを確認してください。超過し ている場合は、追加電源入力モジュールを使用しなければなりません。 電源ジャンパ接点の考慮において、個々のモジュールはフィールドバスノードを構成す る場合に任意の組み合わせで配置することができます。電位ごとのグループ配置は必要 ありません。
750-458 モジュールは “互換性リスト“ にリストされた指定バージョンあるいはそれ以 上のWAGO-I/O-SYSTEM 750 のフィールドバスカプラ/コントローラで使用すること ができます。 表3:互換性リスト 750-458 バスシステム フィールドバスカプラ/コント ローラ 品番 ファームウェア バージョン PROFINET フィールドバスカプラ 750-375 03 750-377 03 PROFIBUS フィールドバスカプラ 750-333 17 プログラマブルフィールドバス コントローラ 750-833 16 ETHERNET フィールドバスカプラ 750-342* 18 750-352 04 プログラマブルフィールドバス コントローラ 750-841* 750-842 20 19 750-843 03 750-852 01 750-871 08 750-872 04 750-873 04 750-880 04 750-881 04 750-882 04 750-885 04 フ ィ ー ル ド バ ス コ ン ト ロ ー ラ PFC200 750-82xx 01 DeviceNet フィールドバスカプラ 750-306 4L ECO フィールドバスカプラ 750-346 11 プログラマブルフィールドバス コントローラ 750-806 11 CANopen フィールドバスカプラ 750-337 20 750-338 20 ECO フィールドバスカプラ 750-347 10 750-348 10 プログラマブルフィールドバス コントローラ 750-837 15 750-838 15 MODBUS フィールドバスカプラ 750-315/300-000 01 750-316/300-000 01 プログラマブルフィールドバス コントローラ 750-815/300-000 01 750-816/300-000 01 EtherCAT フィールドバスカプラ 750-354 03 SERCOS Ⅲ フィールドバスカプラ 750-351 04 CC-Link フィールドバスカプラ 750-310 03 BACnet プログラマブルフィールドバス コントローラ 750-831 03 KNX プログラマブルフィールドバス コントローラ 750-889 07
12 デバイス概要 ワゴI/O システム 750 750-458 8ch 熱電対入力モジュール
3.1
外観
図1: 外観 表4: “外観” 図凡例 No. 意味 詳細先 1 Mini-WSB 仕様マーキングオプション --- 2 状態表示 LED “デバイス概要” > ”表示要素” 3 データ接点 “デバイス概要” > ”デバイスの接続”4 Push-in CAGE CLAMPⓇ 接続 “デバイス概要” > ”デバイスの接続”
5 電源ジャンパ接点 “デバイス概要” > ”デバイスの接続”
3.2
デバイスの接続
3.2.1
データ接点/内部バス
I/O モジュールのシステム電源同様にカプラ/コントローラと I/O モジュール間の通信 も内部バスによって行われます。それはセルフクリーニング方式の金メッキスプリング 接点である6 つの接点から構成されています。 図2: データ接点 金メッキスプリング接点上にI/O モジュールを重ねないでください! 汚れの付着や傷を避けるために金メッキスプリング接点上にI/O モジュールを重ねない でください! 設置が適切にされているかを確認してください! モジュールには静電放電により破損する可能性がある電子部品を実装しています。モジ ュールを取り扱う際には、その環境(作業者、作業場所、梱包)において十分に接地を 行ってください。14 デバイス概要 ワゴI/O システム 750 750-458 8ch 熱電対入力モジュール
3.2.2
電源ジャンパ接点/フィールド電源
鋭利なブレード接点により怪我の危険性があります! ブレード接点は鋭利です。怪我をしないようにモジュールを取扱ってください。 I/O モジュール 750-458 にはフィールド側に電源供給および送電する 2 つのセルフクリ ーニング方式の電源ジャンパ接点があります。I/O モジュールの左側接点はブレード接 点に、右側接点はスプリング接点になっています。 図3: 電源ジャンパ接点 表5: 上図 “電源ジャンパ接点“ 解説 接続 形状 機能 1 スプリング式接点 フィールド電源電圧の送電 (Vv) 2 スプリング式接点 フィールド電源電圧の送電 (0V) 3 ブレード接点 フィールド電源電圧の受電 (0V) 4 ブレード接点 フィールド電源電圧の受電 (Vv) 電源ジャンパ接点の仕様最大電流を超過させないでください! 電源接点を流れる最大電流は10A です。 より大きな電流は電源接点にダメージを与えます。 システムを構成する際に、この電流が超過していないことを確認してください。超過し ている場合は、追加電源入力モジュールを使用しなければなりません。3.2.3
Push-in CAGE CLAMP
Ⓡ接続
図4: Push-in CAGE CLAMPⓇ 接続
表6: 上図 “ Push-in CAGE CLAMPⓇ “ 解説 – 8 チャンネル、2 線式接続の場合
チャンネル 表記 端子 機能 1 +TC1 1 熱電対1: 差動測定電圧 (+) -TC1 9 熱電対1: 差動測定電圧 (-) 2 +TC2 2 熱電対2: 差動測定電圧 (+) -TC2 10 熱電対2: 差動測定電圧 (-) 3 +TC3 3 熱電対3: 差動測定電圧 (+) -TC3 11 熱電対3: 差動測定電圧 (-) 4 +TC4 4 熱電対4: 差動測定電圧 (+) -TC4 12 熱電対4: 差動測定電圧 (-) 5 +TC5 5 熱電対5: 差動測定電圧 (+) -TC5 13 熱電対5: 差動測定電圧 (-) 6 +TC6 6 熱電対6: 差動測定電圧 (+) -TC6 14 熱電対6: 差動測定電圧 (-) 7 +TC7 7 熱電対7: 差動測定電圧 (+) -TC7 15 熱電対7: 差動測定電圧 (-) 8 +TC8 8 熱電対8: 差動測定電圧 (+) -TC8 16 熱電対8: 差動測定電圧 (-) シールドケーブルを使用してください! アナログ信号用シールドケーブル、およびシールドクランプを備えたI/O モジュールを 使用することで、シールドケーブルに作用する干渉に直面した際に、各I/O モジュール に明記された精度と干渉イミュニティを満足します。
16 デバイス概要 ワゴI/O システム 750 750-458 8ch 熱電対入力モジュール
3.3
表示要素
図5: 表示要素 表7: 上図 “表示要素“ 解説 チャンネル 意味 LED 状態 機能 1 TC1 状態 1 OFF 動作可能状態にない 内部バス通信または、チャンネル無効 緑 動作可能状態 または、ウォッチドッグタイマ無効 TC 1 エラー 9 OFF エラーなし状態 診断または、チャンネル無効 赤 測定範囲の上限/下限を超過 または、断線 2 TC 2 状態 TC 2 エラー 10 2 (チャンネル1 を参照) (チャンネル1 を参照) 3 TC 3 状態 TC 3 エラー 11 3 (チャンネル(チャンネル1 を参照) 1 を参照) 4 TC 4 状態 TC 4 エラー 12 4 (チャンネル(チャンネル1 を参照) 1 を参照) 5 TC 5 状態 TC 5 エラー 13 5 (チャンネル1 を参照) (チャンネル1 を参照) 6 TC 6 状態 TC 6 エラー 14 6 (チャンネル(チャンネル1 を参照) 1 を参照) 7 TC 7 状態 TC 7 エラー 15 7 (チャンネル(チャンネル1 を参照) 1 を参照) 8 TC 8 状態 TC 8 エラー 16 8 (チャンネル(チャンネル1 を参照) 1 を参照)3.4
作動要素
I/O モジュール 750-458 には作動要素はありません。
3.5
回路図
18 デバイス概要 ワゴI/O システム 750 750-458 8ch 熱電対入力モジュール
3.6
技術データ
3.6.1
デバイスデータ
表8: 技術データ-デバイスデータ 幅 12 mm 高さ(DIN35 レール上端から) 64 mm 長さ 100 mm 重量 約49 g3.6.2
電源
表9: 技術データ-電源 電源供給 内部バス システム電圧(DC 5 V) 消費電流(内部) 最大100 mA 消費電流(フィールド側) - 電源ジャンパ接点経由電圧 DC 24 V 電源ジャンパ接点経由最大電流 10 A 耐電圧(ピーク値) 500 V システム/電源3.6.3
入力
表10: 技術データ-入力 入力点数 8 センサ接続 2 線式 入力抵抗 ≥ 10MΩ 冷接点補償 モジュールの冷接点温度設定に基づく 分解能 温度測定の場合 (センサタイプ ID0 … ID8) 0.1 ℃ 電圧測定の場合 センサタイプ ±30 mV (ID9): 0.00125 mV センサタイプ ±60 mV (ID10): 0.0025 mV センサタイプ ±120 mV (ID11): 0.005 mV センサタイプ ±240 mV (ID12): 0.01 mV 測定電流 ≤ 350A 変換時間 ノッチフィルタ有効の場合 ≤ 100ms チャンネルごと ノッチフィルタ無効の場合 ≤ 50ms チャンネルごと 変換方法 シグマデルタ 温度係数 タイプK の場合 ≤±0.05 K/K 電圧測定の場合 ≤±50 ppm/K 測定範囲において 診断 測定範囲アンダーフロー 測定範囲オーバーフロー 断線 診断結果表示 ステータスバイト LED3.6.4
センサの種類と測定精度(周囲温度 25℃環境下)
表11: 技術データ-センサの種類と測定精度 (周囲温度 25℃の場合) 電圧測定範囲および、測定精度 電圧測定 −30 … +30 mV ≤ ±0.1 % 測定範囲において 電圧測定 −60 … +60 mV ≤ ±0.1 % 測定範囲において 電圧測定 −120 … +120 mV ≤ ±0.1 % 測定範囲において 電圧測定 −240 … +240 mV ≤ ±0.1 % 測定範囲において 温度測定範囲および、測定精度(冷接点補償なし) タイプ E −200 … +1000°C
≤ ±1 K タイプ N −200 … +1300°C
≤ ±1 K タイプ K −200 … +1372°C
≤ ±1 K タイプ T −200 … +400°C
≤ ±1 K タイプ S −50 … +1768°C
≤ ±1 K タイプ R −50 … +1768°C
≤ ±1 K タイプ J −210 … +1200°C
≤ ±1 K タイプ B +200 … +1820°C
≤ ±1 K タイプ C 0 … +2315°C
≤ ±1 K 測定精度(冷接点補償(内部)あり) ≤ ±4 K3.6.5
通信
表12: 技術データ-通信 データ幅(内部) 8 チャンネル動作 8 x 16 データビット 8 x 8 コントロール/ステータスビット (オプション)20 デバイス概要 ワゴI/O システム 750 750-458 8ch 熱電対入力モジュール
3.6.6
接続方式
表13: 技術データ-結線
接続方式 Push-in CAGE CLAMPⓇ
適合電線 単線
0.08 … 1.5 mm²
適合電線 より線0.25 … 1.5 mm²
電線むき長さ8 … 9 mm
表14: 技術データ-電源ジャンパ接点 電源ジャンパ接点 ブレード/スプリング接点 セルフクリーニング方式 表15: 技術データ-内部データ接点 内部データ接点 スライド接点(金メッキ) セルフクリーニング方式3.6.7
周囲環境条件
表16: 技術データ-周囲環境条件 動作温度範囲0 … 55 °C
保管温度範囲 -25 … +85 °C
相対湿度 最大95 % 結露がないこと 対有害物質抵抗性 IEC 60068-2-42 および IEC 60068-2-43 準拠 相対湿度<75 % における最大汚 染濃度 SO2 ≤ 25 ppm H2S ≤ 10 ppm 特別条件 以下の環境影響下で使用される要素に対して追加 措置が取られているか確認してください: -埃、腐食性蒸気あるいはガス -電離放射線3.7
承認
I/O モジュール 750-458 には、以下の承認が付与されています。 CE マーキング CULUS UL508 I/O モジュール 750-458 は、以下の承認を申請中です。 韓国KC マーク MSIP-REM-W43-AIM750 I/O モジュール 750-458 は、以下の Ex 承認を申請中です。 TÜV 07 ATEX 554086 X I M2 Ex d I Mb II 3 G Ex nA IIC T4 Gc II 3 D Ex tc IIIC T135°C Dc IECEx TUN 09.0001 X Ex d I Mb Ex nA IIC T4 Gc Ex tc IIIC T135°C Dc CUL
USANSI/ISA 12.12.01
22 デバイス概要 ワゴI/O システム 750 750-458 8ch 熱電対入力モジュール I/O モジュール 750-458 には、以下の船級規格の承認が付与されています。 ABS (アメリカ船級協会) BSH(ドイツ海運局) BV(フランス船級協会) DNV (ノルウェー船級協会) Class B GL (ドイツ船級協会) Cat.A,B,C, D (EMC1) KR(韓国船級協会) LR(英国ロイド船級協会) Env.1, 2, 3, 4 NKK(日本海事協会) PRS(ポーランド船級協会) RINA(イタリア船級協会) 承認に関する情報 承認に関する詳細情報は “WAGO-I/O-SYSTEM 750 シリーズ承認概要“ に記載されて い ま す 。 イ ン タ ー ネ ッ ト で www.wago.com > SERVICES > DOWNLOADS > Additional documentation and information on automation products > WAGO-I/O- SYSTEM 750 > System Description より確認してください。
3.8
規格および指針
I/O モジュール 750-458 は、以下の規格および指針を満たしています:
EU EMC 指令 2014/30/EU
干渉に対するEMC CE イミュニティ EN61000-6-2 および EN61131-2 干渉に対するEMC CE エミッション EN 61000-6-3 + A1 および EN61131-2
24 プロセスイメージ ワゴI/O システム 750 750-458 8ch 熱電対入力モジュール
4
プロセスイメージ
フィールドバスシステムのプロセスイメージにおけるプロセスデータマッピング 一部のI/O モジュールのプロセスイメージの表現または、そのプロセスデータのバリア ントの表現は、使用されるフィールドバスカプラ/コントローラに依存します。 この詳細は対応するフィールドバスカプラ/コントローラのマニュアルに記載されて いるプロセスイメージに関する章より情報を取得してください。 I/O モジュール 750-458 は、チャネル当たり 1 ステータスバイト(8 ビット)および、1 データワード(16 ビット)を提供します。 I/O モジュールは、-30 ... 30mV、-60 ... 60mV、-120 ... 120 mV、-240 ... 240 mV の入 力電圧範囲を分解能16 ビットのプロセス値で記録します。 デジタル化された測定値は、フィールドバスカプラ/コントローラのプロセスイメージ へ入力バイト “0“(Low)と “1“(High)のデータワード(16 ビット)で送信されます。4.1
概要
コントロール/ステータスバイトによる制御は、フィールドバスカプラ/コントローラ の機能により異なります。 I/O モジュールは、フィールドバスカプラ/コントローラ内にコントロール/ステータ スバイトを含んだプロセスイメージを作成します。起動時のプロセスイメージは、コミ ッショニングツールWAGO-I/ O-CHECKを用いて設定・変更できます。フィールドバス カプラ/コントローラは、フィールドバスを介してサイクリックプロセスデータを提供 するための別のプロセスイメージを使用します。コントロール/ステータスバイトは、 この別のプロセスイメージで操作できますが、これはフィールドバスカプラ/コントロ ーラの機能に依存します。 表17: プロセスイメージ プロセスイメージ 入力 * 出力 ** バイト0 ステータスバイト CH1_S0 バイト0 コントロールバイト CH1_C0 バイト1 ステータスバイトの機能: プロセス値CH1_D0 バイト1 コントロールバイトの機能: 予約 バイト2 ステータスバイトの機能: プロセス値CH1_D1 バイト2 コントロールバイトの機能: 予約 バイト3 ステータスバイト CH2_S1 バイト3 コントロールバイト CH2_C1 バイト4 ステータスバイトの機能: プロセス値CH2_D0 バイト4 コントロールバイトの機能: 予約 バイト5 ステータスバイトの機能: プロセス値CH2_D1 バイト5 コントロールバイトの機能: 予約 … … … … バイト21 ステータスバイト CH8_S7 バイト21 コントロールバイト CH8_C7 バイト22 ステータスバイトの機能: プロセス値CH8_D0 バイト22 コントロールバイトの機能: 予約 バイト23 ステータスバイトの機能: プロセス値CH8_D1 バイト23 コントロールバイトの機能: 予約 *) CHx_Sx = チャンネル x のステータスバイト x CHx_D0 = チャンネル x のプロセス値下位バイト CHx_D1 = チャンネル x のプロセス値上位バイト **) CHx_Cx = チャンネル x のコントロールバイト x26 プロセスイメージ ワゴI/O システム 750 750-458 8ch 熱電対入力モジュール
4.2
ステータスバイト
ステータスバイトは、I / O モジュールのすべてのチャンネルに同じく実装されます。し たがって、下表の説明は、すべてのチャンネルに適用されます。 表18: ステータスバイト ステータスバイトCH1_S0, バイト 0 ビット7 ビット6 ビット5 ビット4 ビット3 ビット2 ビット1 ビット0 Reg_Com 一般 エラー 断線 - ユーザーオー バーレンジ ユーザーアン ダーレンジ オーバー レンジ アンダー レンジ アンダーレンジ 測定可能範囲の下限閾値を超えているかどうかを示します。 0: 閾値超過なし 1: 閾値超過あり オーバーレンジ 測定可能範囲の上限閾値を超えているかどうかを示します。 0: 閾値超過なし 1: 閾値超過あり ユーザー アンダーレンジ ユーザーが定義した下限閾値を超えているかどうかを示します。 0: 閾値超過なし 1: 閾値超過あり ユーザー オーバーレンジ ユーザーが定義した上限閾値を超えているかどうかを示します。 0: 閾値超過なし 1: 閾値超過あり 断線 断線が検出されたかどうかを示します。 0: 断線検出なし 1: 断線検出あり 一般エラー エラー全般が検出されたかどうかを示します。 0: エラーなし 1: エラーあり Reg_Com レジスタ通信が有効かどうかを示します。 0: レジスタ通信は無効(標準モード) 1: レジスタ通信は有効4.3
プロセスデータ
4.3.1
センサタイプ概要
下表では、サポートしているすべてのセンサタイプの概要について説明します。以降の 節では、ID ごとにそれぞれのセンサタイプについて詳細情報を提供します。それぞれの 表で提供される測定データの分解能や測定範囲の情報は、製造元の仕様に基づいていま す。 表19: センサタイプ概要 ID センサタイプ 規格 測定範囲 分解能 0 タイプ E DIN EN60584-1 -200 … +1000 °C 0.1 °C /ビット 1 タイプ N DIN EN60584-1 -200 … +1300 °C 0.1 °C /ビット 2 タイプ J DIN EN60584-1 -210 … +1200 °C 0.1 °C /ビット 3 タイプ K DIN EN60584-1 -200 … +1370 °C 0.1 °C /ビット 4 タイプ S DIN EN60584-1 -50 … +1768 °C 0.1 °C /ビット 5 タイプ R DIN EN60584-1 -50 … +1768 °C 0.1 °C /ビット 6 タイプ B DIN EN60584-1 +200 … +1820 °C 0.1 °C /ビット 7 タイプ T DIN EN60584-1 -200 … +400 °C 0.1 °C /ビット 8 タイプ C DIN 43710 0 … +2315 °C 0.1 °C /ビット 9 ±30 mV - -30 … +30 mV 0.00125 mV/ビット 10 ±60 mV - -60 … +60 mV 0.0025 mV/ビット 11 ±120 mV - -120 … +120 mV 0.005 mV/ビット 12 ±240 mV - -240 … +240 mV 0.01 mV/ビット28 プロセスイメージ ワゴI/O システム 750 750-458 8ch 熱電対入力モジュール
4.3.2
温度測定(℃)センサ
4.3.2.1 標準フォーマット I/O モジュール 750-458 で測定されるセンサの温度値(°C)は、1 ワード(16 ビット) で1 ビット当たり 0.1 °C の分解能で示されます。0 °C 以下の温度値は 2 の補数の 2 進 数で示されます。結果、0 °C は数値 0x0000 で、100°C は 0x03E8(10 進数の 1000) に対応します。温度のアンダーレンジおよびオーバーレンジについては、製造元の範囲 外規定を参照ください。 表20: ID0, センサタイプ E のプロセスイメージ(2 の補数表現) 温度 °C 数値 *1) ステータスバイト 16 進数 エラー LED 2 進数 進数16 進数10 --- '1000.0000.0000.0000' 0x8000 −32768 0x00 OFF 範囲外, 冷接点補償 アンダーレンジ '1111.1000.0011.0000' 0xF830 −2000 0x41 ON <−200.0 −200.0 '1111.1000.0011.0000' 0xF830 −2000 0x00 OFF −100.0 '1111.1100.0001.1000' 0xFC18 −1000 0x00 OFF 0.0 '0000.0000.0000.0000' 0x0000 0 0x00 OFF 100.0 '0000.0011.1110.1000' 0x03E8 1000 0x00 OFF 200.0 '0000.0111.1101.0000' 0x07D0 2000 0x00 OFF 300.0 '0000.1011.1011.1000' 0x0BB8 3000 0x00 OFF 400.0 '0000.1111.1010.0000' 0x0FA0 4000 0x00 OFF 500.0 '0001.0011.1000.1000' 0x1388 5000 0x00 OFF 600.0 '0001.0111.0111.0000' 0x1770 6000 0x00 OFF 700.0 '0001.1011.0101.1000' 0x1B58 7000 0x00 OFF 900.0 '0010.0011.0010.1000' 0x2328 9000 0x00 OFF 999.0 '0010.0111.0000.0110' 0x2706 9990 0x00 OFF 1000.0 '0010.0111.0001.0000' 0x2710 10000 0x00 OFF オーバーレンジ> '0010.0111.0001.0000' 0x2710 10000 0x42 ON 1000.0 断線 '0111.1111.1111.1111' 0x7FFF 32767 0x60 ON --- *1) 0°C 以下の温度値は 2 の補数の 2 進数で示されます。表21: ID1, センサタイプ N のプロセスイメージ(2 の補数表現) 温度 °C 数値 *1) ステータスバイト 16 進数 エラー LED 2 進数 進数16 進数10 --- '1000.0000.0000.0000' 0x8000 −32768 0x00 OFF 範囲外, 冷接点補償 アンダーレンジ '1111.1000.0011.0000' 0xF830 −2000 0x41 ON <−200.0 −200.0 '1111.1000.0011.0000' 0xF830 −2000 0x00 OFF −100.0 '1111.1100.0001.1000' 0xFC18 −1000 0x00 OFF 0.0 '0000.0000.0000.0000' 0x0000 0 0x00 OFF 100.0 '0000.0011.1110.1000' 0x03E8 1000 0x00 OFF 200.0 '0000.0111.1101.0000' 0x07D0 2000 0x00 OFF 300.0 '0000.1011.1011.1000' 0x0BB8 3000 0x00 OFF 400.0 '0000.1111.1010.0000' 0x0FA0 4000 0x00 OFF 500.0 '0001.0011.1000.1000' 0x1388 5000 0x00 OFF 600.0 '0001.0111.0111.0000' 0x1770 6000 0x00 OFF 700.0 '0001.1011.0101.1000' 0x1B58 7000 0x00 OFF 900.0 '0010.0011.0010.1000' 0x2328 9000 0x00 OFF 1000.0 '0010.0111.0001.0000' 0x2710 10000 0x00 OFF 1300.0 '0011.0010.1100.1000' 0x32C8 13000 0x00 OFF オーバーレンジ '0011.0010.1100.1000' 0x32C8 13000 0x42 ON > 1300.0 断線 '0111.1111.1111.1111' 0x7FFF 32767 0x60 ON --- *1) 0°C 以下の温度値は 2 の補数の 2 進数で示されます。
30 プロセスイメージ ワゴI/O システム 750 750-458 8ch 熱電対入力モジュール 表22: ID2, センサタイプ J のプロセスイメージ(2 の補数表現) 温度 °C 数値 *1) ステータスバイト 16 進数 エラーLED 2 進数 進数16 進数10 --- '1000.0000.0000.0000' 0x8000 −32768 0x00 OFF 範囲外, 冷接点補償 アンダーレンジ '1111.0111.1100.1100' 0xF7CC −2100 0x41 ON <−210.0 −210.0 '1111.0111.1100.1100' 0xF7CC −2100 0x00 OFF −200.0 '1111.1000.0011.0000' 0xF830 −2000 0x00 OFF −100.0 '1111.1100.0001.1000' 0xFC18 −1000 0x00 OFF 0.0 '0000.0000.0000.0000' 0x0000 0 0x00 OFF 100.0 '0000.0011.1110.1000' 0x03E8 1000 0x00 OFF 200.0 '0000.0111.1101.0000' 0x07D0 2000 0x00 OFF 300.0 '0000.1011.1011.1000' 0x0BB8 3000 0x00 OFF 400.0 '0000.1111.1010.0000' 0x0FA0 4000 0x00 OFF 500.0 '0001.0011.1000.1000' 0x1388 5000 0x00 OFF 600.0 '0001.0111.0111.0000' 0x1770 6000 0x00 OFF 700.0 '0001.1011.0101.1000' 0x1B58 7000 0x00 OFF 900.0 '0010.0011.0010.1000' 0x2328 9000 0x00 OFF 1000.0 '0010.0111.0001.0000' 0x2710 10000 0x00 OFF 1200.0 '0010.1110.1110.0000' 0x2EE0 12000 0x00 OFF オーバーレンジ '0010.1110.1110.0000' 0x2EE0 12000 0x42 ON > 1200.0 断線 '0111.1111.1111.1111' 0x7FFF 32767 0x60 ON --- *1) 0°C 以下の温度値は 2 の補数の 2 進数で示されます。
表23: ID3, センサタイプ K のプロセスイメージ(2 の補数表現) 温度 °C 数値 *1) ステータスバイト 16 進数 エラー LED 2 進数 進数16 進数10 --- '1000.0000.0000.0000' 0x8000 −32768 0x00 OFF 範囲外, 冷接点補償 アンダーレンジ '1111.1000.0011.0000' 0xF830 −2000 0x41 ON <−200.0 −200.0 '1111.1000.0011.0000' 0xF830 −2000 0x00 OFF −100.0 '1111.1100.0001.1000' 0xFC18 −1000 0x00 OFF 0.0 '0000.0000.0000.0000' 0x0000 0 0x00 OFF 100.0 '0000.0011.1110.1000' 0x03E8 1000 0x00 OFF 200.0 '0000.0111.1101.0000' 0x07D0 2000 0x00 OFF 300.0 '0000.1011.1011.1000' 0x0BB8 3000 0x00 OFF 400.0 '0000.1111.1010.0000' 0x0FA0 4000 0x00 OFF 500.0 '0001.0011.1000.1000' 0x1388 5000 0x00 OFF 600.0 '0001.0111.0111.0000' 0x1770 6000 0x00 OFF 700.0 '0001.1011.0101.1000' 0x1B58 7000 0x00 OFF 900.0 '0010.0011.0010.1000' 0x2328 9000 0x00 OFF 1000.0 '0010.0111.0001.0000' 0x2710 10000 0x00 OFF 1200.0 '0010.1110.1110.0000' 0x2EE0 12000 0x00 OFF 1370.0 '0011.0101.1000.0100' 0x3584 13700 0x00 OFF オーバーレンジ '0011.0101.1000.0100' 0x3584 13700 0x42 ON > 1370.0 断線 '0111.1111.1111.1111' 0x7FFF 32767 0x60 ON --- *1) 0°C 以下の温度値は 2 の補数の 2 進数で示されます。
32 プロセスイメージ ワゴI/O システム 750 750-458 8ch 熱電対入力モジュール 表24: ID4, センサタイプ S および ID5, センサタイプ R のプロセスイメージ(2 の補数表現) 温度 °C 数値 *1) ステータスバイト 16 進数 エラーLED 2 進数 進数16 進数10 --- '1000.0000.0000.0000' 0x8000 −32768 0x00 OFF 範囲外, 冷接点補償 アンダーレンジ '1111.1110.0000.1100' 0xFE0C −500 0x41 ON <−50.0 −50.0 '1111.1110.0000.1100' 0xFE0C −500 0x00 OFF 0.0 '0000.0000.0000.0000' 0x0000 0 0x00 OFF 100.0 '0000.0011.1110.1000' 0x03E8 1000 0x00 OFF 200.0 '0000.0111.1101.0000' 0x07D0 2000 0x00 OFF 300.0 '0000.1011.1011.1000' 0x0BB8 3000 0x00 OFF 400.0 '0000.1111.1010.0000' 0x0FA0 4000 0x00 OFF 500.0 '0001.0011.1000.1000' 0x1388 5000 0x00 OFF 1000.0 '0010.0111.0001.0000' 0x2710 10000 0x00 OFF 1500.0 '0011.1010.1001.1000' 0x3A98 15000 0x00 OFF 1700.0 '0100.0010.0110.1000' 0x4268 17000 0x00 OFF 1768.0 '0100.0101.0001.0000' 0x4510 17680 0x00 OFF オーバーレンジ '0100.0101.0001.0000' 0x4510 17680 0x42 ON > 1768.0 断線 '0111.1111.1111.1111' 0x7FFF 32767 0x60 ON --- *1) 0°C 以下の温度値は 2 の補数の 2 進数で示されます。 表25: ID6, センサタイプ B のプロセスイメージ(2 の補数表現) 温度 °C 数値 ステータスバイト 16 進数 エラー LED 2 進数 進数16 進数10 --- '1000.0000.0000.0000' 0x8000 −32768 0x00 OFF 範囲外, 冷接点補償 アンダーレンジ '0000.0111.1101.0000' 0x07D0 2000 0x41 ON <200.0 200.0 '0000.0111.1101.0000' 0x07D0 2000 0x00 OFF 300.0 '0000.1011.1011.1000' 0x0BB8 3000 0x00 OFF 400.0 '0000.1111.1010.0000' 0x0FA0 4000 0x00 OFF 500.0 '0001.0011.1000.1000' 0x1388 5000 0x00 OFF 1000.0 '0010.0111.0001.0000' 0x2710 10000 0x00 OFF 1500.0 '0011.1010.1001.1000' 0x3A98 15000 0x00 OFF 1700.0 '0100.0010.0110.1000' 0x4268 17000 0x00 OFF 1768.0 '0100.0101.0001.0000' 0x4510 17680 0x00 OFF 1800.0 '0100.0110.0101.0000' 0x4650 18000 0x00 OFF 1820.0 '0100.0111.0001.1000' 0x4718 18200 0x00 OFF オーバーレンジ '0100.0111.0001.1000' 0x4718 18200 0x42 ON > 1820.0 断線 '0111.1111.1111.1111' 0x7FFF 32767 0x60 ON ---
表26: ID7, センサタイプ T のプロセスイメージ(2 の補数表現) 温度 °C 数値 *1) ステータスバイト 16 進数 エラー LED 2 進数 進数16 進数10 --- ‚1000.0000.0000.0000‘ 0x8000 −32768 0x00 OFF 範囲外, 冷接点補償 アンダーレンジ ‚1111.1000.0011.0000‘ 0xF830 −2000 0x41 ON <−200.0 −200.0 ‚1111.1000.0011.0000‘ 0xF830 −2000 0x00 OFF −100.0 ‚1111.1100.0001.1000‘ 0xFC18 −1000 0x00 OFF −50.0 '1111.1110.0000.1100' 0xFE0C −500 0x00 OFF 0.0 '0000.0000.0000.0000' 0x0000 0 0x00 OFF 50.0 '0000.0001.1111.0100' 0x01F4 500 0x00 OFF 100.0 '0000.0011.1110.1000' 0x03E8 1000 0x00 OFF 150.0 '0000.0101.1101.1100' 0x05DC 1500 0x00 OFF 200.0 '0000.0111.1101.0000' 0x07D0 2000 0x00 OFF 250.0 '0000.1001.1100.0100' 0x09C4 2500 0x00 OFF 300.0 ‚0000.1011.1011.1000‘ 0x0BB8 3000 0x00 OFF 350.0 '0000.1101.1010.1100' 0x0DAC 3500 0x00 OFF 400.0 '0000.1111.1010.0000' 0x0FA0 4000 0x00 OFF オーバーレンジ '0000.1111.1010.0000' 0x0FA0 4000 0x42 ON > 400.0 断線 '0111.1111.1111.1111' 0x7FFF 32767 0x60 ON --- *1) 0°C 以下の温度値は 2 の補数の 2 進数で示されます。
34 プロセスイメージ ワゴI/O システム 750 750-458 8ch 熱電対入力モジュール 表27: ID8, センサタイプ C のプロセスイメージ(2 の補数表現) 温度 °C 数値 ステータスバイト 16 進数 エラーLED 2 進数 進数16 進数10 --- ‚1000.0000.0000.0000‘ 0x8000 −32768 0x00 OFF 範囲外, 冷接点補償 アンダーレンジ '0000.0000.0000.0000' 0x0000 0 0x41 ON <0.0 0.0 '0000.0000.0000.0000' 0x0000 0 0x00 OFF 100.0 '0000.0011.1110.1000' 0x03E8 1000 0x00 OFF 200.0 '0000.0111.1101.0000' 0x07D0 2000 0x00 OFF 300.0 ‚0000.1011.1011.1000‘ 0x0BB8 3000 0x00 OFF 400.0 '0000.1111.1010.0000' 0x0FA0 4000 0x00 OFF 500.0 '0001.0011.1000.1000' 0x1388 5000 0x00 OFF 1000.0 '0010.0111.0001.0000' 0x2710 10000 0x00 OFF 1500.0 '0011.1010.1001.1000' 0x3A98 15000 0x00 OFF 1700.0 '0100.0010.0110.1000' 0x4268 17000 0x00 OFF 1768.0 '0100.0101.0001.0000' 0x4510 17680 0x00 OFF 1800.0 '0100.0110.0101.0000' 0x4650 18000 0x00 OFF 1820.0 '0100.0111.0001.1000' 0x4718 18200 0x00 OFF 2000.0 '0100.1110.0010.0000' 0x4E20 20000 0x00 OFF 2315.0 '0101.1010.0110.1110' 0x5A6E 23150 0x00 OFF オーバーレンジ '0101.1010.0110.1110' 0x5A6E 23150 0x42 ON > 2315.0 断線 '0111.1111.1111.1111' 0x7FFF 32767 0x60 ON ---
4.3.3
電圧測定(mV)センサ
4.3.3.1 標準フォーマット ±30 mV センサ(ID9)での電圧測定の場合、-30 ~ +30 mV の入力範囲は -24000 ~ +24000 の値で 1 ビット当たり 0.00125 mV の分解能で示されます。0 mV 以下の電圧 値は2 の補数の 2 進数で示されます。電圧のアンダーレンジおよびオーバーレンジにつ いては、製造元の範囲外規定を参照ください。 表28: ID9, 電圧測定 ±30 mV のプロセスイメージ(2 の補数表現) 電圧 mV 数値 *1) ステータスバイト 16 進数 エラーLED 2 進数 進数16 進数10 アンダーレンジ '1010.0010.0100.0000' 0xA240 −24000 0x41 ON <−30.0 −30.0 '1010.0010.0100.0000' 0xA240 −24000 0x00 OFF −20.0 '1100.0001.1000.0000' 0xC180 −16000 0x00 OFF −10.0 '1110.0000.1100.0000' 0xE0C0 −8000 0x00 OFF 0.0 '0000.0000.0000.0000' 0x0000 0 0x00 OFF 10.0 '0001.1111.0100.0000' 0x1F40 8000 0x00 OFF 20.0 '0011.1110.1000.0000' 0x3E80 16000 0x00 OFF 30.0 '0101.1101.1100.0000' 0x5DC0 24000 0x00 OFF オーバーレンジ '0101.1101.1100.0000' 0x5DC0 24000 0x42 ON > 30.0 断線 '0111.1111.1111.1111' 0x7FFF 32767 0x60 ON --- *1) 0°C 以下の温度値は 2 の補数の 2 進数で示されます。36 プロセスイメージ ワゴI/O システム 750 750-458 8ch 熱電対入力モジュール ±60 mV センサ(ID10)での電圧測定の場合、-60 ~ +60 mV の入力範囲は -24000 ~ +24000 の値で 1 ビット当たり 0.0025 mV の分解能で示されます。0 mV 以下の電圧 値は2 の補数の 2 進数で示されます。電圧のアンダーレンジおよびオーバーレンジにつ いては、製造元の範囲外規定を参照ください。 表29: ID10, 電圧測定 ±60 mV のプロセスイメージ(2 の補数表現) 電圧 mV 数値 *1) ステータスバイト 16 進数 エラーLED 2 進数 進数16 進数10 アンダーレンジ '1010.0010.0100.0000' 0xA240 −24000 0x41 ON <−60.0 −60.0 '1010.0010.0100.0000' 0xA240 −24000 0x00 OFF −50.0 '1011.0001.1110.0000' 0xB1E0 −20000 0x00 OFF −40.0 '1100.0001.1000.0000' 0xC180 −16000 0x00 OFF −30.0 '1101.0001.0010.0000' 0xD120 −12000 0x00 OFF 0.0 '0000.0000.0000.0000' 0x0000 0 0x00 OFF 30.0 '0010.1110.1110.0000' 0x2EE0 12000 0x00 OFF 40.0 '0011.1110.1000.0000' 0x3E80 16000 0x00 OFF 50.0 '0100.1110.0100.0000' 0x4E20 20000 0x00 OFF 60.0 '0101.1101.1100.0000' 0x5DC0 24000 0x00 OFF オーバーレンジ '0101.1101.1100.0000' 0x5DC0 24000 0x42 ON > 60.0 断線 '0111.1111.1111.1111' 0x7FFF 32767 0x60 ON --- *1) 0°C 以下の温度値は 2 の補数の 2 進数で示されます。 ±120 mV センサ(ID11)での電圧測定の場合、-120 ~ +120 mV の入力範囲は -24000 ~ +24000 の値で 1 ビット当たり 0.005 mV の分解能で示されます。0 mV 以下の電圧 値は2 の補数の 2 進数で示されます。電圧のアンダーレンジおよびオーバーレンジにつ いては、製造元の範囲外規定を参照ください。 表30: ID11, 電圧測定 ±120 mV のプロセスイメージ(2 の補数表現) 電圧 mV 数値 *1) ステータスバイト 16 進数 エラー LED 2 進数 進数16 進数10 アンダーレンジ '1010.0010.0100.0000' 0xA240 −24000 0x41 ON <−120.0 −120.0 '1010.0010.0100.0000' 0xA240 −24000 0x00 OFF −90.0 '1011.1001.1011.0000' 0xB9B0 −18000 0x00 OFF −60.0 '1101.0001.0010.0000' 0xD120 −12000 0x00 OFF −30.0 '1110.1000.1001.0000' 0xE890 −6000 0x00 OFF 0.0 '0000.0000.0000.0000' 0x0000 0 0x00 OFF 30.0 '0001.0111.0111.0000' 0x1770 6000 0x00 OFF 60.0 '0010.1110.1110.0000' 0x2EE0 12000 0x00 OFF 90.0 '0100.0110.0101.0000' 0x4650 18000 0x00 OFF 120.0 '0101.1101.1100.0000' 0x5DC0 24000 0x00 OFF オーバーレンジ '0101.1101.1100.0000' 0x5DC0 24000 0x42 ON > 120.0 断線 '0111.1111.1111.1111' 0x7FFF 32767 0x60 ON --- *1) 0°C 以下の温度値は 2 の補数の 2 進数で示されます。
±240 mV センサ(ID12)での電圧測定の場合、-240 ~ +240 mV の入力範囲は -24000 ~ +24000 の値で 1 ビット当たり 0.001 mV の分解能で示されます。0 mV 以下の電圧 値は2 の補数の 2 進数で示されます。電圧のアンダーレンジおよびオーバーレンジにつ いては、製造元の範囲外規定を参照ください。 表31: ID12, 電圧測定 ±240 mV のプロセスイメージ(2 の補数表現) 電圧 mV 数値 *1) ステータスバイト 16 進数 エラーLED 2 進数 進数16 進数10 アンダーレンジ '1010.0010.0100.0000' 0xA240 −24000 0x41 ON <−240.0 −240.0 '1010.0010.0100.0000' 0xA240 −24000 0x00 OFF −210.0 '1010.1101.1111.1000' 0xADF8 −21000 0x00 OFF −180.0 '1011.1001.1011.0000' 0xB9B0 −18000 0x00 OFF −150.0 '1100.0101.0110.1000' 0xC568 −15000 0x00 OFF −120.0 '0010.1110.1110.0000' 0x2EE0 −12000 0x00 OFF −90.0 '1101.1100.1101.1000' 0xDCD8 −9000 0x00 OFF −60.0 '1110.1000.1001.0000' 0xE890 −6000 0x00 OFF −30.0 '1111.0100.0100.1000' 0xF448 −3000 0x00 OFF 0.0 '0000.0000.0000.0000' 0x0000 0 0x00 OFF 30.0 '0000.1011.1011.1000' 0x0BB8 3000 0x00 OFF 60.0 '0001.0111.0111.0000' 0x1770 6000 0x00 OFF 90.0 '0010.0011.0010.1000' 0x2328 9000 0x00 OFF 120.0 '0010.1110.1110.0000' 0x2EE0 12000 0x00 OFF 150.0 '0011.1010.1001.1000' 0x3A98 15000 0x00 OFF 180.0 '0100.0110.0101.0000' 0x4650 18000 0x00 OFF 210.0 '0101.0010.0000.1000' 0x5208 21000 0x00 OFF 240.0 '0101.1101.1100.0000' 0x5DC0 24000 0x00 OFF オーバーレンジ '0101.1101.1100.0000' 0x5DC0 24000 0x42 ON > 240.0 断線 '0111.1111.1111.1111' 0x7FFF 32767 0x60 ON --- *1) 0°C 以下の温度値は 2 の補数の 2 進数で示されます。
38 取り付け ワゴI/O システム 750 750-458 8ch 熱電対入力モジュール
5
取り付け
5.1
取付順序
WAGO-I/O-SYSTEM 750/753 シリーズのバスカプラ/コントローラおよび I/O モジュー ルは、欧州規格EN 50022(DIN 35)に準拠したキャリアレールに直接スナップ装着で きます。 各モジュールが凹凸形状をしていることにより、信頼度の高い位置決めと接続が実現し ます。自動ロック機能により、個々のモジュールはインストール後レールにしっかりと 取付けられます。 カプラ/コントローラで開始するI/O モジュールの取付はプロジェクトの計画に基づい てお互いに隣接して接続させます。電源接点(メール接点)を備えたバスモジュールの 中には電源接点の個数が足りないバスモジュールとは接続できないものがあるので、同 電位グループを接続するとき(電源接点を介した接続)のノード構成にエラーがあるか ないかは確認できます。 鋭利なブレード接点により怪我の危険性があります! ブレード接点は鋭利です。怪我をしないようにI/O モジュールを取扱ってください。 I/O モジュールは規定順序で接続してください! I/O モジュールは必ず左側(カプラ/コントローラ側)より右に構成してください。 モジュールの中には電源ジャンパ接点があるものと、ないものがあります。電源ジャン パ接点がないモジュールはブレード接点端子を受け入れる溝も塞がれております。した がって、ブレード接点端子がないモジュールの右側にブレード接点があるモジュールは 物理的に組み付けることができません。この場合、I/O モジュールを決して終端モジュ ール方向から構成することはしないでください。 終端抵抗モジュールは忘れないでください! フィールドバスノードの最後には、750-600 終端抵抗モジュールを必ず装着してくださ い!WAGO I/O SYSTEM 750 フィールドバスカプラ/コントローラを搭載したすべて のフィールドバスノードでは、終端抵抗モジュールを必ず使用しなければなりません。5.2
デバイスの取り付け/取り外し
システムが通電されていない状態において作業を行ってください! システムが通電中にデバイスの作業をすると、機器を損傷する恐れがあります。したが って、機器の作業を始める前に電源を落としてください。5.2.1
I/O モジュールの取り付け
1. I/O モジュールを、フィールドバスコントローラに対して、あるいは前方または後 方のI/Oモジュールに対して凹凸嵌合部がかみ合うように位置決めをしてください。 図7: I/O モジュールの取り付け 2. I/O モジュールがキャリアレールにスナップ装着するまでI/O モジュールを押し込ん でください。 図8: I/O モジュールのスナップ装着 I/O モジュールを所定の位置にスナップして、フィールドバスカプラ/コントローラあ るいは前方あるいは後方にあるI/O モジュールの電気的接続は確立されます。40 取り付け ワゴI/O システム 750 750-458 8ch 熱電対入力モジュール
5.2.2
I/O モジュールの取り外し
リリースレバーを引っ張ってI/O モジュールを写真のように取り出します。 図9:I/O モジュールの取り外し I/O モジュールを取り出したとき、データ接点や電源ジャンパ接点の電気的接続は切断 されます。6
デバイスの接続
6.1
Push-in CAGE CLAMP
®への結線
Push-in CAGE CLAMP® は単線、より線および極細より線の接続に適しています。
各Push-in CAGE CLAMP® には 1 本の導線のみ結線してください!
各Push-in CAGE CLAMP® には 1 本の導線のみが結線されます。1 接続端子に対して
複数の導線を接続しないでください!
1 接続端子に対して複数の導線を結線しなければならない場合は WAGO フィードスル ー端子台のような結線アイテムにまず配線をして、そこから他に複数の配線を行います。 単線および、フェルール加工したより線は工具不要で簡単にプッシュイン接続すること が可能です。その他の電線を接続する場合などPush-in CAGE CLAMP® を開口するに
は刃先2.5 mm 幅の操作工具(型番 210-719)を使用する必要があります。
1. Push-in CAGE CLAMP® を開くために端子の上側の開口部にドライバを差し込み
ます。
2. 電線を対応する接続口に挿入します。
3. Push-in CAGE CLAMP® を閉じるためにドライバを抜きます。電線はしっかりと
固定されます。
42 デバイスの接続 ワゴI/O システム 750 750-458 8ch 熱電対入力モジュール
6.2
接続例
信号線はシールド付ケーブルを使用してください! 信号線はシールド付ケーブルを使用し、シールドクランプします。そうすることで、信 号線にノイズの解消があったとしても正しい精度を得ることができるようになります。 図11: 2 線式接続例7
コミッショニング
7.1
WAGO-I/O-CHECK によるパラメータ設定
I/O モジュール 750-458 は、WAGO-I/O-CHECKソフトウェアを使用して簡単にパラメ ータ設定することが可能です。主に以下の特長があります。 バスノードのグラフィカルな表示 測定値の表示 アプリケーションの設定 I/O モジュールの動作モード設定 I/O モジュールのパラメータ設定(チャンネル、スケーリング、キャリブレーショ ンなどの設定) モニタリング WAGO-I/O-CHECK WAGO-I/O-CHECKソフトウェアは、製品型番759-302 として CD で提供されます。 このCD にはアプリケーションファイルと解説書が含まれています。この情報は、ワゴ ジャパンのHP(http://www.wago.co.jp/io)より確認できます。 パラメータ設定を開始する前にすべての設定を保存してください! パラメータ設定を開始する前に、念のためすパラメータファイルの現在設定のすべてを 保存してください。そうすることで万が一設定したパラメータに間違いがあったとして もすぐに工場出荷時の設定に戻すことが可能になります。
44 コミッショニング ワゴI/O システム 750 750-458 8ch 熱電対入力モジュール I/O モジュールのパラメータ設定をするには、以下の手順に従ってダイアログを開いて ください: 1. I/O モジュールを右クリック 2. メニューより“セッティング”を選択(下図を参照してください) 図12: WAGO-I/O-CHECK ユーザインタフェース この設定ダイアログは、以降の説明の基本となります。
7.1.1
パラメータダイアログ
パラメータダイアログは以下の領域に分けられています。 図13: I/O モジュール 750-458のパラメータダイアログ 1. タイトルバー 2. ツールタブメニュー 3. メインメニュー 4. ナビゲーションタブメニュー 5. アプリケーションエリア 6. ステータスメッセージ 7. ステータスバー これらの領域は、以下の節で詳細に説明します。46 コミッショニング ワゴI/O システム 750 750-458 8ch 熱電対入力モジュール 7.1.1.1 タイトルバー パラメーラダイアログのタイトルバーには、プログラムのタイトルアイコン、ウィンド ウ最小化ボタン、最大化ボタンおよびウィンドウクローズボタンがあります。 図14: パラメータダイアログのタイトルバー ウィンドウタイトルは、使用するフィールドバスノード内のI/O モジュールの位置と項 目番号についての情報を表示します。 7.1.1.2 メインメニュー メインメニューには、次の項目があります。 表32: メインメニューのボタン ボタン 機能 説明 コネクト デ ィ ス コ ネ ク ト I/O モジュールと接続します。 I/O モジュールと接続を切り離します。 読み出し 現在アプリケーションエリアに表示されている パラメータをI/O モジュールから読み出します。 読み出し (全項目) チャンネル設定、スケーリングおよびキャリブレ ーションを含むすべてのパラメータをI/O モジュ ールから読み出します。 書き込み 現在アプリケーションエリアに表示されている パラメータをI/O モジュールへ書き込みます。 書き込み (全項目) チャンネル設定、スケーリングおよびキャリブレ ーションを含むすべてのパラメータをI/O モジュ ールへ書き込みます。 チャンネル x チャンネル選択リストを開きます。 7.1.1.3 ツールタブメニュー ツールタブメニューには以下のタブがあります。 図15: ツールタブメニュー メインメニューの核選択オプションを表示するには、タブのいずれかをクリックします。 個々のタブについては、次節で詳細に説明します。
7.1.1.3.1 “ファイル”タブ ファイルタブには次の項目が含まれており、アプリケーションメニューを開きます。 図16: アプリケーションメニューのボタン 表33: アプリケーションメニューのボタン ボタン 機能 説明 開く パラメータファイルをロードするためのダ イアログを開きます。 保存 パラメータファイルをセーブするためのダ イアログを開きます。 ヘルプ I/O モジュール 750-458 の取扱説明書(英語 版PDF)を開きます。 情報 使用しているソフトウェのバージョンと、製 造元の連絡先を含む情報ダイアログを開き ます。 閉じる I/O モジュールへの接続を中断し、パラメー タ設定ダイアログを閉じます。
Recent parameter files 直近で使用したパラメータファイル(最大15 個)を表示します。ここより直接そのフ ァイルを開くことができます。
48 コミッショニング ワゴI/O システム 750 750-458 8ch 熱電対入力モジュール 7.1.1.3.1.1 メニュー“開く” WAGO-I/O-CHECKにより作成されたパラメータファイルのみ開きます! WAGO-I/O-CHECK により作成されたパラメータファイルのみ開くことができるとい うことに注意してください。パラメータファイルは“*.tc”の拡張子となります。 このメニュー項目では、保存されているパラメータファイルをロードすることができま す。手順は以下になります。 1. ツールタブメニューより“ファイル”ボタンをクリックします。 2. アプリケーションメニューが開きます。 3. アプリケーションメニューより“開く”ボタンをクリックします。 4. Windows 標準ダイアログより開くファイルのディレクトリを選択します。 5. 開きたいパラメータファイルを選択します。 6. Windows 標準ダイアログより“開く”ボタンをクリックします。 7. パラメータファイルが開かれます。 7.1.1.3.1.2 メニュー“保存” キャリブレーション設定は保存されません! キャリブレーション設定はパラメータファイルに保存することはできません。 保存範囲に注意してください! あらかじめメインメニューの“書き込み”または“書き込み(全項目)”ボタンの操作 により I/O モジュールに転送された設定だけがパラメータファイルに保存されるとい うことに注意してください。 このメニュー項目では、変更を加えたパラメータファイルを保存することができます。 手順は以下になります。 1. ツールタブメニューより“ファイル”ボタンをクリックします。 2. アプリケーションメニューが開きます。 3. アプリケーションメニューより“保存”ボタンをクリックします。 4. Windows 標準ダイアログより保存先のターゲットディレクトリを選択します。 5. 新しいパラメータファイルを保存するターゲットディレクトリを選択します。 6. Windows 標準ダイアログより“保存”ボタンをクリックします。 7. パラメータファイルが保存されます。