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水平力を受ける弾性立体建築骨組のひずみ制御設計

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(1)

【論 

文】 UDC :624

023 :624

04 日本建築 学会構 造系瞼 文 報 告 集

1

第 388 号

昭和 63 年 6月

け る

弾 性 立 体 建 築 骨組

制 御 設 計

正 会貴 正 会 員

中   村  恒  善

* *  

L

序   現 在の通 常の建 築 骨 組の構 造 設 計におい ては

中 程 度 の地 震 動に より骨 組に生

る応 力 度が材料の許容応 力度 以下である こと を確 認 (r 次

計)し

次に

偏心率や 剛 性 率などの確 認および大 地 震

に対す る耐 震 性 能の 認 (二 次 設 計)を行うとい

う手 順が採 用 され る。 こ の場 合には

両 方の設 計 手 順に対 して同

に設 計 者の

望す る レベ ルま

tl

は分 布で満た さ れ る よ う な設計法が もっ と も有 用であ る が

その設計法の理論 的な体系 化 を行う上 で は

まず

い ずれ か

方の条件を満た す 設計法を確 立 することが考え ら れ る。 これに

て, こ れまで にも 理 論 的な

1

計法の

g

と し

r

種々 の単純な制約 条 件 下の最適設計法 や 全

力設 計

展 開さ れて き た

これ まで に展 開

れて

法の概 要については文献 1)の序に おい て述べ た。 ま た

文 献

1

)において著者は

静 的 水 平 力をうけ る弾 性 平 面 建 築 骨 組の各 部 材に生 じ る 材 端 縁ひずみ (

力〉値を

接 指定す る ひずみ制 御設 計 問題 と そ の閉形解を提 示し

t

 

S

 最適設 計 法や 全応力 設計 法は大き く 分 けて弾 性 設 計 法 と塑 性 設計法のぼぽ 2つ にする こ

と が で き る

こ れ ら は

そ れ ぞ れ

次 設

, ;

設 計の初 期 設 計とし て 直 接 的に利用 する ことが で きる

こ の場 合に は他 方の設 計 条件を 骨組が満 足し で い るどうか を後で チ

エ ッ クす る 必要が あ る

本論文の場 合では 二 次設 計におい て塑 性 変 形 を考 慮 し た水平耐 力の ヂ土ッ ク が行わ れ る こ とに な る。 この よ う な利用 法の場合に

方 の 設 計条 件が必 ず満足さ

れ る と は限ら ない

’一

方の計条件を満たす 設 計の中か ら適当な 選択を す るこ と に よっ て他 方の設計 条 件を満 足さ せ う る よ う な設計手順を展 開で きる可 能 性

が あ る ば文 献

2

 

 

tt

 

、,

 上記に述べ 設 計 法の多くぽ

1

文 献1) も含めて

平 面 建築骨組を対 象と し てい る。 こ れ ら の

計法 を現 実の 建 築 骨 組に適 用 するためには

立 体 骨 組を平 面 骨 組に置 き換え

また

あらゆる方 向か1作 用 る可 能 性の あ る 外 乱を平 面 骨 組 用の外 乱に置き換え る 必要が あ る

さ ら 事 京都 大学 教授

京 大 工 博rPh

D

# 京 都工芸繊維 大学 助手

工修      

  (昭 和 6Z 年11月10日原 稿 受 理 〕 に 設 計さ れ た平 面 骨 組を立 体 骨 組に戻す手 続き も必要

である。 しか し

合 理 的な置き

換え がすべて の骨 組に お い て必ずしも可 能で あ る とは 限ら ない。 こ れ に対し て

立 体築 骨 組 を そ ま ま 設 対 象と する

立 体 骨 組 を取り扱うことに よ り, 平面 骨 組 よりはより現 実 的 挙 動 を正 確に と

ら え

た設 計 が 行え る

e   立 体 骨 組 をそ のま ま取1場 合に は以 下の ような困 難 点が ある。 地震や風による外 乱は は り間 方 向や桁 行き 方 向に のみ作 用 する と は限ら ないた め

外 乱が あ ら ゆ る 方向か ら作 用 する場合を想 定する必 要が ある

また

骨 組の各 部材の材 端 縁ひず み が最 大と な る外 乱の作 用 方 向 は部 材ごとに そ れ ぞ れ異なる。 これ らをすべ て考 慮に入 れ た設 計 法が必 要とな る

 本 論 文で は一 設計 を

行う際の指 針 ある い は初 期 設 計 とし て直接 的に有 用 な 「弾 性 立 体 建 築 骨 組の ひずみ制 御 設計 」

の基 本 解の展 開 を

1  

  よ う 。     新た な概 念を導 入し た立体建 築 骨 組 のひずみ制 御 設 計の考え方 を提 示し

立 体 骨 組の ひずみ制 御 設 計 問 題

を設 定す る。

                   

t/

t

       T

 

  立

骨 組を対象’

8

し元

設 計 問 数 学

的 構造 を明らか に し, び ずみ制御設計の 困難 点を示す

 

 

設 計解の存在す るび ずみ 制御設 計問題 を示す。

 

  ひずみ制 御 設計解の閉 形表現 を 示ず

こ の設計骨 組は設計用水平 力の下で骨組としてのね じれ も, 部材の ね じ れ も生じ ない という特徴 を持つ

    閉 形 解を用い た設計例を作 成し

実用的な 設計 法 で あること を示 す。

 

本 論 文で提 示す る弾性立体 骨 組の設計解は

,復

元力特 性が ほ ぼ直線と み な せ る範囲で の理論 展 開と

て さ まざ ま な材料で構成 され

組へ

φ

適 用に も使用 可で あ る とと も に

よ り複雑で現実 的な制約条 件下の設計法 (文 献 2)

11)の展 開

 

際の基 本 解と し

τ

の意 義

も ある

例えば, 文 献

3

)と 同 様の非 線 形 復 元 力 特 性 を有 す る部

      ト

 

 

 

 

材で構 成され た骨 組に対 する ひずみ制 御 設 計へ と拡 張す る こ と も可 能であり

弾 塑 性 骨 組の設 計 法 (激 震にす る弾 塑 性 設 計 法 や非 線 形の復 元 力

特 性 を有 する部 材な ど で構 成 され た骨 組の設 計 法 )

の展 開の際の基 本 解と して 使 用する こと がで きる

また

支 持 地 盤との相 互 作 用な

一 45 一

(2)

どの種々 の より現 実 的 な条 件 を も考 慮にいれ た設計 法 (例えば文 献4)へ 展 開す る た め礎と も な る

 

2.

立 体 骨組のひずみ制御 設計 問 題 と そ の 構 造  2

1 ひずみ制 御 設 計 問 題の 設 定  本 論 文では

立 体 骨 組の ひずみ制御 設計の考え方と し て

「大き さと作 用位置が指定さ れ た設計用水 平力が特 定の方 向か ら作 用 した 場 合に生 じる材 端 縁ひみを指 定 値 とする設 計 」, および

「大き さ と作 用 位 置が指 定さ れ た 設計用水 平 力が あ ら ゆる方 向か ら作 用し た場 合に生じ る材 端 縁ひずみの うちの各 部 材ごとの最 大 値 をそれ ぞ れ 指 定 値 と す る 設 計 」 を 導 入 する。 現 実の風による外 乱な どで は そ の作 用 方 向に よっ て水 平 力の大き さ が異な る が, 特 定の方 向か らの水 平 力が特に顕 著な場 合には前 者 の設 計の考え方に基づいた設計解を初 期設計あ るい は指 針とし て用す るこ と がで き る

こ の 場合には後に すべ て の方 向か ら作 用す る水 平 力にし て安全 性のチェ ッ ク を行うこ と に な る

風外乱や地 震 外 乱で作 用 方 向に よっ て水平力の大き さがほと ん ど異な らない 外 乱の場 合には 後者のづい た設 計解を, 上記と同様に 利 用 する こ と が で き る。  設計問 題を以下の

Il1

2

の よ うに設 定す る

こ こ では

一1,2

の よ う に

大き さ と作用位置 (ま たは 合 力の大き さ と そ の作用位置)が床レベ ル ご と に指定さ れた設 計 用 水 平 力が作 用し た場合の立体骨組の材 端縁ひ ずみを制 御 対 象と す る。   【

1

】 設計用水平力の作 用 方 向 が指 定さ れ た場 合の ひ ずみ制 御 設 計問題 を 以下 と する

【設計問題

SCDR

 l】  は り

柱の部 材 中心線 形 状 と部 材せいが指 定された 多層多ス パ ン立 体骨組の部 材 曲 げ剛性 を

大き さ

作 用位置お よび 方 向 が 指 定さ れ た設 計 用 水 平 力の作 用 下 で各 部 材の材 端 縁ひずみがそ れ ぞ れ部 材ごとに指 定し た値と

致す る よ う選 定せ よ

 (

21 水 平 力があ ら ゆる方 向か ら作 用す る場 合の ひず み制 御 設 計 問 題 を以 下と す る

【設 計 問 題

SCDR

 

21

 は り, 柱の部 材 中心線形状と部 材せいが指 定さ れ た 多 層 多ス パ ン立 体 骨 組の部 材 曲 げ剛 性を 大き さ と作 用 位 置が指 定さ れ た設 計 用 水 平 力が任 意の方 向か ら作 用し た場合に生 じる各部材ご との材端 縁ひずみ のう ち の最 大が そ れ ぞ れ部材ご と に指定し た値と

致 す る よ う に 選定せ よ。  2

2  設 計 問 題の構 造  以下では設計 問題

SCDR

 1

SCDR2

の設 計解の誘 導 方 法 とし て通常考え ら れ る解 法 とその法の困難 点 を

46

【0,0 簿 点 図

1

3

階 床 伏 図

難葦

iii

方 向 は リ スラ ブ 【3

2

1) 節 点 (3

2

1)柱 (3

2

1) Y方 向 は り

  レ 「

41

4 」 オ

2

層 床ス ラブ

 

Y

 

Y

    水 平 力の 作 用 位 置

一 一 一 一 一 一 一

X

2

階 床 伏図      

 ・

ii

iiiiiii

:く

   

::::

    :

i

黶靉

R甲

マR 【

::1:

iiiiiiil

1層 床ス ラ フ

隶輩男

x

Lx11

階 床 伏 図 ;;

ili

i

i

i

i

i

i

i

i

i

i

i

i

i

i

i

:;:;;li:

i

i

ili

‡    

O

層 床ス

2 述べ ことによっ て設 計 問 題の構 造 を 明らか にする

次 に, そ れ ら に対ずる本論文の解析 手順と その特徴 を 述べ る

 

1

通常の数値解 法手順】  こ れ まで に最 適 設な どで 多数 使 用され てい る の は通 常の構 造 解 析 法 と感 度 解 析 法など を用い て収 束 計 算 を行 う手 法である

こ の方 法 を適 用し た解 法と して は以 下の 【1 】

【2 】が考え ら れ る。   【1 】 設 計 問 題 SCDR  1の

般 的な数 値 解 法で は以 下の手順で収 束計算を行わ な け ればな ら ない

    初 期 設 計 (全 部 材の曲げ剛 性 )を仮 定 する。     骨 組の材 端 縁ひずみを以 下の関 係 式 (

般 的な骨 組 解 析 法 )に よ り求める

(3)

    ひ

変位

Hr

A

IUI

………・

…・

(1 )     変位

外 力 関係

IUI

K

:ilPI

……・

……

2

 こ こ で

A

は部 材せい が 与え ら れて い るの で曲 げ剛 性には依 存し ない定 数リックスで あ る。    何等かの方 法で設計条件を満足 す る方 向に 近づ く よ う曲 げ剛 性 を 修 正し

  に戻る

  【2 】 設計問 題

SCDR ・

2 のを求め る場合に は 以 下と な る

 

  初 期 設 計 (全 部 材の曲 げ剛 性 )

を 仮 定す る

  

設 計 用 水 平 力の作 用 方 向 θを変 数と し, 骨 組の 材 端 縁ひずみを 以 下の 関係 式 より求め る

     ひずみ

変 位 関 係 :

1

ε(θ}==[A]{

U

(θ)ト

……・

(3>

    変 位

外 力 関 係  :

lU

(θ)

1

[K]

IP

(θ)トニ

(4>

 

1

ε(θ班の個々 の成 分ごとに最 大 値 を求 める。     何 らかの方 法で以 下の設 計 条 件 を 満 足 する方 向に 近づくよ う曲 げ 剛 性を修正し  

 設 計 条 件 :max (ε θ))

lfm       e        (こ こで

(m )は部 材 番 号 )

 

上 記の

1

,【

2

の手 法では後に述べ よ うに ひず みの指 定 方 法に よっ ては解が存 在 しない場 合があ り

ま た

あら か じ め解の無を判 定す る ことも 困難で ある。   【解 析 的 手 法を用い た

般 的な解 表 現の導 出 手 順】  上 記に述べ値解析手 法

ひずみ と部材剛 性の式か ら直接設 計解を求め る場合の解表現の導出 手順と その題点を以下の

3

【4 】す。

 {3

】 設 計 問 題

SCDR

 

1

の場 合に は以下 と な る

 ひずみ の指 定 を材 端 縁ひずみ に限 定す る と

ひずみ の 指 定可能 箇 所は部材数 Nm×2個 (2 Nm )で ある

ひず み

ld

と骨 組の変 位

IUI

は (1 )式の よ う な関 係にあり, 骨 組の変 形の 自由 度

N

, (

lu

}の大き さ)は多くの場 合2

N

擢 よ り少ない。 そこ で, ひずみを指 定す る場合に は上 記の (

1

)式を すべ 足 す る よ う指定す るが あ り , すべ て独 立に指 定す ること はで き ない

 骨組の形の 自由度 (

N

個 }だ けの ひずみ

1

副を指定 す れば (

1

)式 を (

5

)式の よ う に 分割し て表現で き る

 

 

 

ll

H

駿

1

1

1

…・

……一 ………・

… (5)式は連 立

次方程 式と な り

固 が 適当で あ

っ た場 合に は (5) 式の上 段 を変 位

IU

}に関して (6)式の よ うに解け

残り の材 端 縁ひずみ ε2}が (7 )式の よ うに 求 めら れ る。      {

U

AI

 

1

ε tト

ー・

 

− tS−・

一・

…t…

 (6)     

i

ε21

[A2]ヨU }

[A2][AI }

1{ε

L

 

 

 (7 )

 

し か し ながら,

れ らを指 定

U

ずみの記号を 含 んだま ま解くこ とは困 難であり, どの材 端 縁ひずみ を 指定す れば残りの材端縁ひずみ が どのよ う に な る か を あ ら か じ め予 測す ること はでき ない。  骨 組の変 形が (6 )式のよ うに材 端 縁ひずみを用 いて 表現できれ ば (2 )式性方程 式 は材端縁ひずみ と 部材剛性 圃の 係 を表す方 程 式と し て次 式の よ うに書 け る。     

    [

B

(ε}]

lkl

==

IPI

……・

……・

……・

….

(8 )  こ の程 式の数は

N

, (変形の 自由度 )で あ る

6 これ に対して

未知数は

Nm

(部 材 剛 性の数)で ある

方 程 式 数 从 が未知 数

Nm

よ り少ないに は多数が存 在す る可 能 性が あ る が, その場合で あっ て も部 材 剛 性が すべ て正と な る現 実 的に有 効な解が必 ず 存 在 するとは限 ら ない

  【

4

】 設 計 問 題

SCDR2

の場 合に は記の 1設 計 荷 重に対する解 法と同 様の手 法 をそ のま ま適 用 すること は 困難である

各 部 材の材 端 縁ひずみが水 平力の作 用方向 θが どの値の 時に最 大 値 とな る か は設 計が終 了し部材 剛性が定まっ た後でない と

般 的に は決ま ら ない。ま た

「1設 計 荷 重に対する ひずみ の値 (θ が指 定さ れた場 合 の ひずみ の値 〉」 と 「θ が任 意の場 合に生 じうるひずみ の最 大 値 」 との関 係 も

設 計が終 了

し部 材 剛 性が定まっ た後で ない と

般的に は決ま らない

。 ,,

     

 そのた め, 設 計 用 水 平 力の作 用 方 向 θ が指 定 され た 場 合の ひずみ制 御 設 計 解と作 用 方 向が指 定さ れ ない場 合 の設 計 解に直 接 的な対 応 関 係を見いだ すこと も 困難で あ る

 

本 論 文の解 法と その

 本 論 文の解 法 手 順と その 特徴を 以下の

5

【6 】に 述べ る。 こ れに よ り上記の 【11

14

】に述べ た手法の 困 難点を取り除くことがで き る

 【

5

設計問 題

SCDR1

の場合は以下と な る

   特 別な箱型立体骨 組の ひ ずみ制 御 設 計 解 を上 記 【

3

】に述べ た解析 的手法 をその ま ま適 用 し

める。 こ の場 合に は変 数ぷ少ない の で (

8

)式 を 記 号のま ま解 い て

部 材 剛 性をひみの定値のと し て表現す る こと がで き る

   多 層 多ス パ ン立体 骨 組の ひずみの指 定に お い て は

ひずみの指 定 方 法を限 定するわ りに (1 >式をす べ てた し

かつ

骨組の変 形が材 端 縁ひずみ を用い て 容 易に表現で きる ひずみ の指 定 方 法を導入 す る。 これに よ り, 設 計問題 を 限 定する ことに なるが

骨 組のすざて の部 材の材 端 縁ひずみの最 大 値を有 効な解が存 在す る よ うに指 定する こ と ができ る

    上記  の単 位 立 体 骨 組の 重ね合わ せによ り

有 効な設 計 解 (正 の部 材 剛 性の組み合わ せ)を指定 ひずみ の記 号を含ん だ ま まの式で表 現す る。

  【

6

設 計 問 題SCDR2 の場 合  上 記の 

  の よ うに得ら れ た 1設 計 荷 重に対 する ひ ずみ制 御 設 計 問 題の解は指 定ひずみ と剛性の間の関 係 が 直 接 的に見え るだけ で な く, θ が指 定され た場 合の ひずみ の値と θ が任 意の場 合に生 じうるひず みの最 大

47

(4)

値との関係 が直接 的に明 ら か で あ る とい う性 質 を有し て い る (3 章 )。 これ を利用す ることに よっ て, θ が任 意 の場合に生じ う る ひずみの大 値 を直 接 的に指 定 する設 計 問題の な 閉 形表現 を提 示する

 

3

箱 型 立 体 骨 組の ひずみ制御設計  こ こ で は

4 章の多層 多ス パ ン立体建築骨 組の設 計 解 の構 成 要素と な る1層 1スパ ン箱 型 立 体 骨 組 (単 位 立 体 骨組 )の ひずみ制御計解を誘 導する

こ の 目的の ため に

一3

に示す箱 型 立 体 骨 組 (単 位 立 体 骨組 )で

下の

3−

1に示す条 件 を満 足する骨 組をひずみ制 御 設計の 対象と する

ま た 設 計 解の誘 導におい て は

床ス ラブ は面 内に は剛, 面 外に は剛 性は ないと し

は り

柱の変 形は曲 げ

形の みとし

び変形は ない と す る。 これ ら は 4 章の重ね合わ せの た めに必 要な条 件であ る

骨 組の 部 材 名など を表 す 記 号は図

4に示 す。

 

な お, こ の設 計 解は そ のま ま1層 1ス パ ン立 体骨組に 適用 す ること もで きる

 

3−1

単位 立体骨組の設計条件   【単 位立 体 骨 組の形状】   【

Bl

】 柱断 面せ い 2dzw は柱ご とに異な っ て もよい が

4本の柱の 曲 げ剛 性はすべ て同

Kz

)である。

7

回       図

3 rl 柱

Kz

X

    図

4

48

 

B21

床 レベ ル (同

層)の は り の剛度 (曲げ 剛性 /ス パ ン長 )じ大きさ で あ る (はりせい

2du ,

t

2drgk

な ど は異なっ てい てもよい )。

   Km

lx

Kn

lv−・

 

(9

a)

   Kxo

lx

 

Kro

lv’

 一

 

(9

−b

)   【

B3

]  部材の断面形状は2軸 対 称 と する。 さ ら に, 柱の断 面せい

曲 げ剛 性は X 軸まわ りも y 軸ま わ り も 同

値と する

 

【水平力の作 用 位 置

1

 

B4

 

水 平 力の作 用 位 置は床の中 央 位 置と す る

水 平力の大きさをH,作 用 方 向の

X

軸か らの傾 き を θと す る

  3

2 単 位 立 体 骨 組の形の特徴

 

上記の 3

1で述べ た単 位 立 体 骨 組は

X

方 向,

y

方 向 の どの通りの フ レ

ム も部 材の剛度に関し て は すべ じで ある な どの特 性を有し て い る。 その た め

,3−1

で述 べ 単位骨 組の変 形は 

  の特 徴を示す。     骨組に ね じ れ変形は生じ ない。 すな わち

柱 部 材 角は そ れ ぞ れ すべ て同じ と な る。 柱の

X

軸ま わ りの部 材回転 角 を

R

「 ,

Y

軸 まわ りの部 材 回転 角を

R

γ です。

 

  骨 組の同

床レ ベ ル (同

層 )の

方 向 回 転 角は それぞれすべ て同じ と な る。 柱の 上部 節点の X 軸まわ り の節点回転角をθ

f

,Y

軸 まわ りの節 点 回 転 角 をθ

r

下 部 節点の

X

ま わ りの節点転 角を硝, y 軸ま わ り の節点回転角を θ♂で表す

    X 軸ま わ り と

y

軸 まわ りの変 形の大 きさの比 率 は水 平 力の

Y

軸方向

,X

軸方向の成 分の比 率と同じ で ある。 そ の た め, 節点回転角, 柱部材 角には次の関 係が あり

変形の 自由度は

3

である

     θギ/sin θ=

− er

cos θ

一 ・

一 ……一

(10

a)      θζ/sin θ

=一

θざ/cos θ

…・

…・

………・

10−b

)      

RX

/sin・

e =−

R「cos θ

…・

………

10−

c     柱の両 端の材 軸 まわ りの節 点 回 転 角は と もに 0で あり

はりの両 端の材 軸ま わ り の節 点 回転角は と もに同 じ値で ある

ゆ えに

どの部材に つ いて もね じれは生 じ ない ま た, 上記の [B31 より ね じ り モ

メ ン トも 0 と な る

 部 材の材 端 縁ひずみは節 点 回 転 角と柱 部材 角を用いて 次の よ うに表さ れ る

こ こ で

柱の制 御 対 象ひずみ に は

X

軸ま わりの曲 げモ

メ ン トと

Y

軸ま わ りのげモ

メ ン トの そ れ ぞ れに対して生じ る材 端 縁ひずみのと な る柱断 面の 隅角部の ひずみ を採 用 する。   (幻 ,

0

は り材 端 縁ひずみ) ・

6

 

・; (∫一

1 )

…・

…………

〔1・

a) (Xj

1は り材 端 縁ひずみ) e・ 、

d

ux」

i ・・ (ノー ・)

……・

…・

…・

(・1

−b

(5)

 (

y

は り材 端 縁ひずみ)

 

 

 

s・・e

6

i− ・

1・

…・

…・

…・

1・

c・   (yi,1は り材端縁ひずみ〉

   

劬 ・

6

印 ・さ (

i−

o

…・

…・

…・

1

dl

  (柱下 端 縁ひずみ)

   

iL

・一

一2

・・

・Rり(1+

tt

・ θ・

..

    

(i; o

1 , ゴ

6

1

…・

………・

一 …

(11

e

 

骨 組の変 形の 自 由度

hs

 

3

で あ る の

1

材 端 縁 指 定の

自由 度も

3

で あ る

。.

11

)式 より

ex。

εx。

1

εz。

。 を指 定する

ひずみ も すべ てま ることにな る。

 

3

3 水 平 力の作 用 方 向が指定さ れ た場 合あひずみ制

   

 ひずみ制 御 設 計 問 題は以 下と なる

【設計問 題

SCDR

 

31 .

 

lBl

【B3 】で述べ

単 位 立 体 骨 組部 材 曲 げ 剛 性 を

大 き さ

H

,と作 用 方 向 (θ

θ。)が指 定 され た 水平力の作 用 下で部 材の ひずみが以 下の制約条件を満 足する

ように選 定せよ。   制 約 条 件 :

、.

     

・.

  (XO,0は り材 端 縁ひずみ)      εx。

=i

…・

………・

……−t…・

……

12−

a)  (

XO

,1は り材 端 縁ひずみ)      ε「o

1

τ2

”‘

”鹽

9’

9’

”噛

”曹

9’

(12

−b

)  (

0

0

柱 下 端 縁ひずみ)

1

  

ε髪o

is

………・

…・

…・

…・

(12

c)         (こ こ で

E,, E ,,鳥 は正の指 定 値) ま た

曲 げ 剛 性 Kエ 。

K.

 K』i

 Kyi

 Kaがすべ て 正と な る た め制 約資格 条件を導け。  上記の設 計問題のの誘 導において は

,3−

2よ り, 単 位立体骨組の 1/4 部分の みを対象に た わ み法公式 を記 述すれ ばよい

ま たt節点 方程式は

Y

軸ま わ り につ い

て, 層方程式は

X

軸 方向につ い て記述す ればよい。

 

設計問 題

SCDR3

は 3個の ひずみの指 定 値に対 して

        9 

 

 

 

9 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

τ

 

r 

r 

 

− 

 

 

 

 

 

 

 

       

   

       

3 

hlH

   

K

 

lx

τ,

 

lx

τ、

 

6h

1

i

れ れ ば

(10)

(11 )式よ り他の点方程式

層方程式は

i

自動的にた され る。 (20 )

(22 )式および (9}式 より

: 柱, は りの曲 げ 剛性 が以下 の よ う に表さ れ る。 τ3

  

… … … ”鹽

… 卩

… … … ’

”… ’

23 ) 変形の 自

由度と部材 剛性の選定の 自由度がそれぞれ

3 個 ずつ で あ

変 数が少ない の で

以 下の よ うに記 号を含 ん だ ま ま代 数的に解くこ と がで き る。

 

11−

a

,b,

6

式よ り

節点回転角

柱 部材角 (と もに

Y

軸ま わ り)は指 定ひずみ を 用い て次の よ うに現で き る。

 

 

 

・;一 、

…’

,,

…・

……・

(・

3

 

 

 

r

一 ……一

…一 ……

…・

(14)

 

 

 

R

寿

18

 

 

 

 

 

・ 、

   

COS

θ。 COS θo 十S血 θo

i3

…・

…・

… 5・

 

X

方向は り と柱の そ れ

れの

y

軸 まわ りの材端曲 げ モ

メ ン ト は次の よ うに指 定ひずみ を用い て表 現で き る

     M 髪」

o

=Kxoii

dxo.

o

 

 

一・

 (16)      〃{,

1

=K

川万2/

dxo.

 

一・

 

一・

 (17>

 

 

M

L

− − K

。。s

e

・/・一

・18・

 

 

 

 

 

 

 

 

   COS θ, COS θo 十sin θ,

i3

……・

・9・

 

節点 方 程 式

Y

軸ま わ

層 方 程 式 (

X

軸 方 向)は 以 下の よ う に指定ひずみ と部材剛性との係式と な る

   

K

、。

E

、・・.。

− Kz

   COS θti COS θ〇十sin θo

i・/…

・’”・

          ……

L

…………・

一、

………・

(20)

 

 

 

K・ ,・・/

d

S

,・

1

 

 

 

 

。 。s

e

…・

…・

21

 

 

 

d

κ渦 /

d

跖 ・・S・

e

…一

(・・)  (20)

(22) 式は 3個の 曲げ 剛性を未 知 数と し た連 立 1次 方 程 式 とみな す ことがで き る

この方程式が満た さ ・

    

 

d

ヱo

1 COS θo

  

lx

dne,

o cOS θ。 

dPm.

。 COS θo十 sin θo

轟      lkii

KXt=

dmoa

 COS θo 〔

1

o COS θo

      }

_

3

d

、、

e 。。S θ

。、。 乱

c

   

,幽

    {

k

κ即

=Kxolv

〃ガ

……・

…・

…・

…・

Kn

Kn

 

lr

/ 

lx…・

……・

…….

………

7

 tx   E2   

1x

   

ii

   

6

九       is

   

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

    

dxo

i COS θo dxolo COS θo 

dm ,

o COS θ

十Si皿 θ,         ん2       Es     

       

lrH1

   

− 3

     

dm ,

o        COS θe十sin θo  

 

 

一・

 (24)

                                                     

 《25 ) ・

・ 。

。 。

ali

, 。。

。 。s θ

。、。

 

e

 

一・

 

 

一・

 (26)

………・

………・

一 一 ……・

………・

…………

27 )      

49 一

(6)

 以 上の よ う に, 設計問題

SCDR

 3の閉 形 解が (

23

27

>式で得ら れ た

ま た, 得ら れ た部材の 曲げ 剛性が 正 と な る た めには制約 条件の ひずみ指定 値が 以下の28 > 式を満足 す る必要が あること わ か る。

制 約 資 格 条 件

         

lx

    E2        ‘ズ       ii

   

3d .

c。s θ。 + 3d 、。。

。。S θ。

 

 

 

。 。s θ

in

e

・ ・

………一

8

 

3−4

  水 平 力の 作 用 方 向が指 定 され ない場 合の ひずみ       制 御設計  ひずみ制 御設計問 題 は 以 下の よ うに述べ ら れ る

な お

大き さ が指 定さ れ た水平 力が

任 意の方 向 (

X

から の角 度 θ が

0

と πノ

2

の間 の任意の値 )か ら作用す る場 合に生 じる各 部 材の材 端 縁ひずみ の最 大 値 を 以 下で は 「θ域最大ひずみとい う

設計問 題

SCDR

 4

 【

Bll

− 【

B31 の 単 位 立 体 骨 組の部 材 剛 性 を

大き さ

H

,が 指 定 され た水 平 力の下で の θ域 最 大ひずみが (29)式 を満 足 するよ うに選 定せよ

  

Max {εmo

o〔θ)

1

Exomx

…・

…・

……・

……

(29

a)

      e     

Maxl

ε mo#(θ)}

τnmx

…・

一 …・

…・

……

(29

−b

)       e

   Max

 

l

εz。

e〔θ〕

1

=Ezmax・

一 ・

………・

……

(29

c)       θ と 「設計問 題

SCDR4

の θ域最 大ひずみの指 定 値 とそ の設計解」の の 関係を明ら か に し

すで に誘 導され て い る設 計 問 題SCDR3 の 設 計 解 を 利 用して設 計問 題

SCDR

 4の設計 解を以 下の 

  の よ うに誘 導す る

   1個の単 位 立 体骨組のな る

2

個の作 用 方 向の水 平力に対す る材 端縁ひずみ は

,X

方 向は りの場 合は水 平 力

Hl

X

方向成分のき さ に 比例し

 

y

はり の場合は水 平力

H

,の

y

方向 成 分の大きさ に比例す る

柱の場 合は,

X

軸ま わ り と

Y

軸 まわ りの断 面せいと 曲 げ 剛性が同じで あ るの で

材 端 縁ひずみ は水 平 力H,の X 方 向 成分 と

Y

方向 成 分の 対値 和のき さに比 例す る

ゆえ に, 単 位立体骨 組の θ域 最 大ひずみは

,X

方 向は りの場 合に は水平力の作用方 向が θ

O

y 方向は りの場 合に は θ; π/2 柱の場 合 に は θ

π/4

の と き に生じ るとい え る

 

  「ひみ の最 大 値 が (

29

)式 とな る単位立体骨 組」 の 「θ が指 定され た水 平 力に対す る ひずみ」は 「θ域 最 大ひずみ」 を 用いて以 下の よ う に表さ れ る

εxo

o(θ)

偏   ノcos  O)COS θ

τ潤 

COS θ

               

………・

…・

…・

…・

30−

a

 εxo

i(θ)

Enmax

/cos 

O

cos θ= 

Enmax・

cos θ

               

”鹽

”一’

”一’

”一

(30

−b

)  εzo

o(θ)= {石加 Mx /〔cos π/4十si皿 π/4)

1

(cos θ 十s血 θ)

      

=i

。、、

x(cos ・

e

+sin θ)/ 

…………

(30

c)

  上 記 より, (30 )式に θ= θ。を代入 し た値をひず み の定 値とし た設 計 問 題

SCDR3

の設 計 解 は

SCDR

 

上記の問題 を そのま ま解くこと は困難で あ る。 こ こ で

i4

の 設 計 解と同じで あることが わか る

(23 )

27

)式 は

「設計問 題

SCDR3

の ひずみ のと その解 」

i

i

,, 

E

 

i

,に (

30

)式のひずみを 指 定 値 とし て与え る

       

…・

……一

…・

…一

………・

と そ と き 設 計解は 以下と な る

     

− 3

 

hiH

                                         

一 ・

…・

…・

………・

…・

一 …・

……・

…………・

………

31

)      

Kz=

 

 

 

 

 

・一

 

 

 

 

 

 

・一

                                                 

 

 

t…

 

−s・

 

−t・

 

 

 (32 )      

Kn

 

 

 

 

 

・一

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

樺 一 ・

za

       

…・

………一 ・

…・

…・

一 ・

…・

………

33

}      

Kx

 

 

 

 

 

     Kn

KXi lvlx

 

 

 

t・

 

一・

 

s4t

−・

 

 

 34 )      

K

;Kxolv

lx・

 

 

 

t・

 

一・

 (

35

)  以 上の よ うに, 多層 多スパ ン弾性立 体骨 組の ひずみ制 

…一

……・

……・

………・

……・

御設 計の黻 臻 と な る単位立 体 醐 の ひずみ制御 設 計

i

こ こで は, 以下 。, 

lc

、)

Sc

の条 件 を齪 する多 問 題

SCDR3

SCDR

・お よびその閉 形解力・そ れ ぞ れ

i

層 多・パ ン立体髑 と 【

C5

【C,

1

の設 調 水 平 力 を (23 }

(27 ), (

31

(35 拭 の よ うに求まっ た。

 

i

対象とする

な お謙 件

ICI

騨 位 立体骨組嗹 ね  

4.

多層多スパ ン立体 骨組の ひずみ制御設 計       合わ せ に よ り解を構成す る た めに必 要な条 件で あ る

 4

1 設計目標と設 計対象骨組       【

Cl

】 図

1に示 す ように

は り

柱と床ス ラブに

 

【設 計 条 件

       

より構 成 さ た 多層 多ス パ ン立体骨組で

部材中心 線 形 状

50

(7)

 

2dzi

k

H

tzi

k

  ’

Q

× 喝 N

lt

・   ヒ 図

一5

3txi

 ,

k

xi

j

k

      ! は箱 形 立 体 骨 組 を積み上 げて構 成で き る形状とする。   【

C2

】 床ス ラ ブは欠 落 部 分があっ て もよい が

各 層 と も

Q

とつ づ きの床 とし, その層のすべ て の

点につ な がっ て い る もの とする。

 

C31

は り の

面は 2 軸対 称で部材せ いが指定さ れ て い る (例え ば図

5)。       

 【

C4 】 柱の断 面は肉 厚が均

で両 方向の せいが等し い 箱 型 断 面とするgρせ いは指 定され てい る とする(例 え ば図

一5

 

C5

各 層の床ス ラ ブに作 用 する設 計 用 水 平 力の合 力の大き さはあ ら力

め指 定され た値と する

 

C6

】 設計用 水

床ス ラブに

ξ

に も同じ方 向に作 用す る と す る (図

一2

  【

C7

】 各層 ご との設計用水 平力の合 力の用位置は 各層ご と に あ ら か じめ定め ら れ た位 置と す る (図

一2

)。   【部材の 形の 仮 定】  こ こでは以下の

Al

A2

の仮定に基づい た 理論 を構 成す る

     

 

.、

 

【Al 】 床ス ラ ブは面 内に は剛 とし

面 外に は剛 性は ない

     

 

 

  【

A2

】 はり

柱の 変 形は曲 げ 変 形の み と し

伸び変 形は ないとする。  す な わ ち

制御用ひずみに は曲げモ

メ ン トに より生 じ る材軸方向ひずみのみ を対象とする。 ま た

水 平 力に よ り生 じる転 倒モ

メン トと そ れ に対応する部材の材軸 方向変形 ぱ考慮しない。 こ の簡 略 化を導入する ことに よ りこれ まで に誘 導 され たことが ない立 体 骨 組の ひずみ制 御 設 計 問 題の閉 形 解 を取り扱 うこ とが可 能 となる。まtt; 本 論 文の閉 形 解は

転 倒モ

メ ン トな どの影 響 も取り入 れ ること が可 能な 「部 材の伸び変 形 も考 慮に いれ たひず み制 御 設計法 」の展 開の際の基礎と な る。 例えば

「設 計さ れ た 骨組の柱軸 力を計算し

こ の軸 力によ り生じ る ひずみ を差 し引いた値を次の ひずみ指定値と して 本設 計解を繰り返 し用い る」とい う逐 次 解 法 を採 用す ること によ り軸 力に よる ひずみ を も考 慮した ひずみ制 御 骨組の 設 計に役 立て る こともで きる

 

1

設計骨 組の 変形 目標】  本 章で は3章で提 示した単位 立 体 骨 組の設計解の重ね 合わ せに よ り多層多久パ ン立 体 骨 組の設 計 解を構 成 する 手 法を用い る。 その たあ

設計用 水 平 力 下で単位立 体 骨 組の変形の重 ね 合 わ せで表現で き る 変 形 を 示 す 多 層多ス パ ン立 体骨 組が設計解としてら れ る設計問 題

す な わ ち

以 下の 【

Ol

ト 【

03

】の応 答の特徴を示す よ う な設 計 解が得ら れ る 設 計問題 を 構 成 す る

  【

Ol

】  各層の床平 面の移 動は面内で の回転は せず 並 進 する

(図

6)。

 

【02

床レ ベ ル の ぎ軸 ま わ り

,Y

軸ま わ りの 節点回 転 角はそ れ ぞ れすぺ て同じ大き さ と な る(図

7)。

 

03 】 X 軸まわ

り と y 軸まわ り

の変形の大き さの 比 率は水 平 力の y 軸 方 向

X 軸 方 向の成 分の比率と同 じと なる。       

 こ の ような変 形は

3章の単 位 立 体 骨 組と同様に

骨 組とし ての ねじれ変 形だ けでな く

はり

柱の部 材にも ね じれ変形

ね じ りモ

メン トも生じ ない変形であ るe

  【骨組の記】  上記で述べ た 設計対象骨組を表現 する記 号を以 下に 不 す (図

一1、2,5〜7

 図

1に示す ように

,X ,

 

y,Z

座 標 を 設 定 する。 層 数を

f

,X

方向の ズパ ン数をSx,  Y 方 向の ス パ ン数を Sy とする。節点番号は座 標の原点を (

0

0

0

)節 点 とし

X

方 向に

i

番目

,Y

軸方 向に

j

番 目

 

Z

軸 方 向 (高

Y

一6

床ス ラブ

X

θ乂 2

  

 蹲

R冨 2 θx1

1

翼 1 θ 

 

 r

 

 

 卿

  隔

o

Y1 通 り ラ

メ ン の変形         図

7

51

(8)

さ方向)に

h

番目の節 点 を (

i

h

)節点とする(図

一1

)。 X 軸 方 向の ご番目のスパ ン長 を

IXt

 

Y

軸 方 向

j

番目 のス パ ン長を

IT

、, 第

h

層の階 高を 飢 と する (図

1

i,

削 節 点 と (

i−

1

j

 

h

)節点の間の

X

軸 方 向に平 行 な は り を(

i

,」,h) X 方 向は り と呼び

曲 げ 剛 性 をKxw

b 部材せいを2dxs“ k と する (図

1>。 {

i

,ゴ, 

h

}節点と(

i,

ー1,h

)節 点の 間の

Y

軸方 向に平 行な は りを (

i,

j

 

h

Y

方 向は り と呼び

曲げ 剛性を

Krw ,

iC

部 材せ いを 2

dr

itと す る

 

U

 

h

)節点と (

i,

1)節点の 間の 柱を〔

i,

,h

)柱 と 呼ぴ

曲 げ 剛性を

K

。u

k

部材せい を

2

 

dtt

k と す る。 

Z

軸方 向に

h

番 目の節点をっ な ぐ床ス ラブを第

h

層の 床ス ラ ブと 呼ぶ (図

一2

)。 (

i,

、h

) X 方 向は り

i,

1

k

X

方 向は り

i,

 

h

Y

方 向は り

i−

1

,h

)Y 方 向は り で囲ま れ た床ス ラ ブ を (i

j

,h

}床スラブ と呼ぶ (図

1}。  第

ic

層の床ス ラブに作 用す る設 計 用 水 平 力の合 力の 大き さを H,で表し

各層 にお ける X

y 座 標で の作用 位 置 を それ ぞ れ(

LXt,

 

LrD

す (図

2)。 この水 平 力 の作 用方 向の

X

軸か らの傾 き をθで表す (図

一2

 

設 計目標 と な る 骨 組の 変 形

すな わ ち

上記の

101L

02

】を満たす骨 組の変 形は次の記 号の み を用 い て表すこと が で き る

 

h

層の すべ ての節 点の X 軸まわ り の節 点回転角

 

(同

値 )を 礪

,y

軸ま わ りの節 点 回転 角 (同

値 ) をθ蕋の記 号です (図

一7

)。 また

第κ層の すべ て の 柱の x 軸まわ り の柱 部 材角 (同

値)を躍

y 軸まわ りの柱 部 材 角 (同

値)を

Rl

で表す (図

7)

 

4

−2 

水平 力の作 用 方 向 が 指 定 され た場 合の ひずみ制      御 設計  

1

ひずみ の定 法と設 計 問 題】

  4−1

02

の変 形 目 標を満 足す る骨組の は りの ひ ずみ は節 点回転 角 を用い て以 下の よ う に表現す ることが で きる

な お X 方 向は りの 制 御用 縁 ひずみ とし て は

材端に

Y

軸 まわ りの モ

メ ン トが作用し た と きに引 張 り が生 じる側の材 端 縁ひずみ を

,y

方 向は りの制 御 用 縁ひずみ と して は

材 端に

X

ま わ りの モ

メ ン トが 作 用し たとき に圧 縮 が 生 じる側の材 端縁ひずみを採 用 す る。   (

X

方向は り材端縁ひずみ)

   

εx”

=6

θ蓋

d

κ瑠

鳶/

1x

 

 

 

36

>   (

y

方 向は り材 端 縁ひずみ)

   

erw

iC

;−

idrw

iC/

IT

 

t…

 

t…

 

−t・

 

(37 )

 

ま た

03

】よ り節 点 回転 角に は以下 の 関係 がな けれ ば な ら ない

   

θ/sin θ=

θ

1

/cos ・

e

………・

………・

(38)

 

36

38

)式からは り材 端縁ひずみの指 定の 自 由度 は “ 層 数 +1

であり

各層ご とに以下の よ うに指 定 す るこ と が で きる

52

   

εxり

k

ahdxw

k/

1

r・

 

一・

(39

a

   

εv ‘」

iC

(α kd  yw

it〆

1

,,)

tan

θ

…・

……・

……

 

(39

b  次に

lo1

卜 【

03

を満 足す る骨 組で は

柱の変 形 は層ごとにすべ じ と な る 。 ゆえ に柱の下 端 縁ひず み は以 下の よ うに指定す ることがで きる。

   

・撫

β

d

。 岬

識 ,

………・

…・

39−

c)

 

こ こ で はひみの 指定をakβhとい う係 数を介し て 行っ た。 各 層ご と に特定の は り, 柱の 曲 げひずみ を指定 すれ ば ait

β轟が求ま り, 残りの ひずみ指定値も定ま る ことになる。  上 記 より

設計問題は以下の ように表 現で きる。

問 題

SCDR5

 

C1

C7

】で述べ た 多 層 多ス パ ン立体骨組の 材 曲げ 剛性 を, 大き さ 仏 と作 用方 向 (θ

θ 。)が指 定され た水平力の作 用 下で部 材の ひずみ が以 下の制 約 条 件 を満 足 する よ うに選定せ よ

 制 約 条件:

   

εxw

k= akdxw

it

lxi…・

…・

………・

…・

(40

a>

   

ε ,u

、= (a、

d

 ,、一 、/ 

lrJ

} 

tan

 

e

………

40−b

   

ε皇w

k= βkdzw

h

・…・

…・

…・

…………

40−

c)

  

ak

は 正の値で,

   

αs+ak

・ +

 

 

 

 

β,

  3COS θo  cos θ,十S血 θo を満 足 する よ う に指定さ れ た係 数

。   【設 計解の誘 導】  は りの材 端 縁ひみ の指定が満た さ れ ると きの節 点 回 転角は次 式と な る。      eζ

ai/6

 

s4・

 (41)

   

θ{=

aktan θ0

6・

…・

……

 

…………・

……

42

 

柱の部 材 角を 次式で表され る値とすれ ば柱の縁ひずみ がちょうど指定値と な る

 

 

 

咋 ,+

,。S

。 θ。 β・                

 

t・

 

 (43 )

   

R蕘

=− R

tan

θo

………・

…・

…・

…・

………

(44 )

 

ひずみ が ち ょ うど指定 値 とな る骨 組の変形が以 上の よ うにめ られ る。 こ の ように上 記の設計問 題

SCDR5

01

03 】

を満足 す る骨 組が設 計 解と な る よ う な 設 計 問 題と なっ てい る

こ こ で は設 計 問 題

SCDR5

の 設 計 解と して (

41

(44)式で表さ れ る変形 を示す骨 組 の部 材 剛 性 を求める

 

上記の よ うに変 形 する骨組で は 4本の柱と

8

本の は りで囲 まれ る直 方 体の形は前 章の単 位ラ

メ ンの変 形 と 見なすこと ができ るの で

同じ変形 をす る単 位 ラ

メ ンの設計 解の重ね合わ せ で多層 多ス パ ン立体骨組 を作成 す るこ とがで きる。 こ の重ね合 わせ は た わ み曲線に つ い ては 図形 を重ね ることで あり, 曲 げモ

と曲 げ 剛

表 一 1 階 響 . ¥。 ・ × 1 。 ・               サ 5F   20 . 0   22 . 86   13 ● 33 4F   25 ●0 .15 ●87   11 .43 3F   25 . 0   14 ・ ● 29 ・ 10 。 0 2F   17 。0   12 ・70   10 ●0 1F   1 .3 。 0   12 . 70 .   8 , 89 0F          3 . 17 方 向 z ス パ ン 立 体 骨 組 の ひ ず み 制 御 設 計 を示 す

参照

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