この資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。銘柄の選択、投資に関する
米景気は緩やかに減速、19年末にNYダウは29000ドルへ
米経済は堅調なペースで拡大している。18年4-6月期の米実質GDP成長率は前
期比年率換算+4.1%となり、14年7-9月期以来の高い伸びになった。しかし、減税に
よる景気押し上げ効果の縮小等の影響で、18年後半(7~12月)から19年にかけ
て、米実質GDPは2%台後半へ成長の勢いが緩やかに減速する可能性があるとみず
ほ証券投資情報部ではみている。もっとも、景気減速後にそのまま景気後退入りす
る可能性は低いだろう。過去に景気後退入りのきっかけとなった債務膨張や過剰投
資の動きが足元で限定的なことに加え、低インフレを背景に緩やかな利上げに留ま
ることが期待される(図表1、2)。
これらを背景に、景気減速を景気の踊り場に向かう減速局面(以下、減速①)と景
気後退に向かう減速局面(以下、減速②)の2つ分け、米国株投資においては減速
①に対応した投資戦略が有効だと当部ではみている。
参考資料:投資情報部グローバル分散投資の魅力「炭鉱のカナリア」は鳴いているか ~米景気の持続性と今後の シナリオ別株価想定」(2018/8/9)2018年後半および19
年は、米経済成長の
勢い が 緩や か に 減
速へ
米実質 GDP 成長は、18 年 4-6 月期の+4.1%から 18 年後半は 2%台後半に成長の勢いが緩
やかに減速する見込み
景気が踊り場に向かう減速局面においても、米株式市場は上昇することが多い。みずほ証
券投資情報部では、2019 年末にかけて S&P500 指数は 3150 ポイント、NY ダウは 29000 ド
ルを目指す展開を予想
業種別では、情報技術、コミュニケーションサービス、一般消費財を強気判断とし、ファク
ター戦略では、ピュアグロース、モメンタム、クオリティが有効とみている
マーケット・フォーカス
株式:米国株
8/22
投資情報部
安田 一隆
図表2:米国の資本ストック・前年比
(年次:1990~2016) ▲ 2 ▲ 1 0 1 2 3 4 5 ▲ 4 ▲ 2 0 2 4 6 8 10 90 92 94 96 98 00 02 04 06 08 10 12 14 16 18 民間非住宅・機器(左目盛) 民間住宅(右目盛) (%) (%) (年) 1.2% 2.7% 6.6% (99年) 3.2% (04年) (注)ここでの債務は債券と融資 出所:FRBのデータよりみずほ証券作成 出所:米経済分析局のデータよりみずほ証券作成図表1:米国民間部門の債務/GDP比率
(四半期:1990/3~2018/3) 20 40 60 80 100 120 140 90 92 94 96 98 00 02 04 06 08 10 12 14 16 18 金融機関 家計 事業法人 (%) (年) 124.5% (09/3) 98.3% (08/3)0
2
4
6
8
10
90
92
94
96
98
00
02
04
06
08
10
12
14
16
18
米10年国債利回り
FF金利誘導目標
(%)
図表 3:経済指標、株式、金利の推移
出所:S&Pダウ・インデックス社およびブルームバーグのデータよりみずほ証券作成▲ 50
▲ 40
▲ 30
▲ 20
▲ 10
0
10
20
30
40
50
EPS成長率(前年同期比)
(%)
黒転
赤転
▲ 25
▲ 20
▲ 15
▲ 10
▲ 5
0
5
10
15
(%)
回復
加速
減速①
減速②
後退
【景気先行指数】(月次:1990/1~2018/6)
▲ 4
▲ 2
0
2
4
6
8
米実質GDP成長率(前年同期比)
米名目GDP成長率(前年同期比)
(%)
▲ 60
▲ 40
▲ 20
0
20
40
60
S&P500指数12ヵ月騰落率
(%)
減速局面は、景気の踊り場に向かう「減速①」と
景気後退前の「減速②」の 2 つに区分
※シャドーは減速①の局面
(四半期:1990/3~2018/6)
(月次:1990/1~2018/7)
(四半期:1990/3~2018/6)
(週次:1990/1/5~2018/8/10)
(年)この資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。銘柄の選択、投資に関する
減速①において、経済自体はプラス成長が続くため、株式市場は上昇することが
多い。実際、1960年以降の減速①が平均18ヵ月継続したなか、株式市場は年率
10.2%上昇し、インフレの影響を除いた実質ベースでも年率7.5%上昇した(図表4、
5)。また、直近4回の減速①も最初と最後の比較で株式市場は上昇した(図表6)。
一方、企業の利益成長ペースは、景気と業績の連動性が高い銘柄を中心に鈍
化しやすく、予想PERは上昇することが多い(図表7)。過去4回の減速①では、予想
PERは3回上昇した。
過去の減速①局面で
は、株価と予想PER
は上昇することが多
い
(注)期間は1960/1~2018/6。実質リターンはS&P500指数はコア CPI指数を用いて実質化。平均月次騰落率を年率換算した 出所:ブルームバーグのデータよりみずほ証券作成図表 5:S&P500 指数の局面別の
株価騰落率(年率換算)
出所:ブルームバーグのデータよりみずほ証券作成図表 6:直近 4 回の景気減速局面の株価推移
(注)予想 PER は 12 ヵ月先予想 1 株当たり利益(EPS)に基づく PER。シャドーは景気の踊り場に向かう景気減速局面 出所:ブルームバーグのデータよりみずほ証券作成図表 7:S&P500 指数の予想 PER
(週次:1995/1/6~2018/8/10)
図表 4:局面別の継続月数
(注)期間は1960/1~2018/6 出所:ブルームバーグのデータよりみずほ証券作成0
5
1015
20
25
3035
40
回復
加速
減速①
減速②
後退
最長
平均
最短
(ヵ月)8
10 1214
16
18
20
22 2426
95 97 99 01 03 05 07 09 11 13 15 17
予想PER
平均(16.2倍)
(倍) (年) 2018/8/10 16.5倍20.9
10.5
7.5
▲ 0.5
▲ 19.0
4.2
26.5
13.4
10.2
4.2
▲ 13.5
8.0
▲ 30
▲ 20
▲ 10
0
10
20
30
回復
加速
減速①
減速②
後退
全期間
実質
名目
(%)80
90
100110
120
130
140150
1
6
11
16
21
26
(月) (景気加速のピーク=100、1月目) 1994/11~1996/1 1997/11~1999/3 2010/5~2012/7 2014/8~2016/6みずほ証券投資情報部では、米景気が19年に緩やかに減速し、20年は景気の
減速感が強まることを前提として、S&P500指数のEPSが19年に前年比6%増の171ド
ル、20年に同6%増の180ドルになると予想している(図表8)。予想PERは、(A)過去
の減速①で予想PERが上昇したことが多いこと、(B)貿易摩擦に対する投資家の緊
張緩和、(C)緩やかな金利上昇、を背景に1995年以降の平均16.2倍よりもやや高
い、17倍~18倍が市場では許容されるだろう。これらを背景に、S&P500指数は19年
末にかけて20年の予想EPS180ドル×予想PER17.5倍となる3150ポイント、NYダウ換
算で29000ドルを目指す展開を予想する(図表9)。
当面の米国株式市場の展開として、過去の中間選挙前後の価格推移が参考に
なろう。中間選挙前は、選挙結果に対する不透明感が株価の重荷となるため、ボッ
クス圏での推移になりやすいが、中間選挙後は不透明感の解消や大統領選挙をに
らんだ景気対策期待等を反映して、年末から翌年春にかけて株価が上昇するパ
ターンが多い(P.5 図表10)。今年の中間選挙(11/6実施予定)後は、①インフラ投
資計画、②税制改革第2弾、③金融規制のさらなる緩和、等の法案化に向けた議論
が進展するとみられる。なかでも、①および③は民主党の一部議員の支持も得られ
るとみられ、中間選挙の結果にかかわらず実現する可能性は高いだろう。これらの
政策実現に対する期待が19年春にかけて株価上昇を後押しするだろう(P.5 図表
11)。もっとも、政策が実現しても米経済成長の勢いは財政政策の効果縮小とともに
NYダウは19 年末に
かけて、29000ドルを
目指す見通し
19年の米国株は、前
半は 堅調推移継続
も、後半はボック ス
推移を想定
(注)前回および今回はみずほ証券投資情報部予想。19 年は、緩や かな景気減速を前提とし、売上高の増加が約 5%、自社株買い が約 3%、それぞれ EPS を押し上げる一方、利益率悪化が約 2%EPS を押し下げると試算した。20 年は、景気の減速感が強ま り、売上高の増加が約 5%、自社株買いが約 2%、それぞれ EPS を押し上げる一方、利益率悪化が約 1%EPS を押し下げると試算 した。市場予想はトムソン・ロイター集計、8/21 時点 出所:トムソン・ロイターのデータよりみずほ証券作成図表 8:S&P500 指数の予想 EPS
(注)予想レンジはみずほ証券投資情報部予想 出所:ブルームバーグのデータよりみずほ証券作成図表 9:S&P500 指数および NY ダウの予想レンジ
8/16
2018年
2019年
時点
7~9月 10~12月 1~3月
4~6月
7~9月 10~12月
期末
2900
3000
3100
3150
3150
3150
上限
3000
3050
3150
3200
3250
3250
下限
2600
2700
2900
2900
2900
2900
期末
26500
27500
28500
29000
29000
29000
上限
27500
28000
29000
29500
30000
30000
下限
23500
24500
25500
25500
25500
25500
株価
指数
S&P500
指数
(ポイント)2841
NYダウ
(ドル)25559
18年
19年
20年
EPS(ドル)
163
171
-
前年比
-
+5%
-
EPS(ドル)
162
171
180
前年比
-
+6%
+6%
EPS(ドル)
162
179
195
前年比
-
+10%
+9%
前回
今回
市場予想
この資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。銘柄の選択、投資に関する
緩やかに減速するとみられ、これを反映して19年後半は米国株の上値が徐々に重
たくなり、ボックス圏での推移が予想される。
みずほ証券投資情報部では、2018年8月に景気判断を加速から景気の踊り場に
向かう減速局面(減速①)に切り替え、投資戦略を見直した。
参考資料:投資情報部外国株式今月の注目点「米国株投資戦略&参考銘柄(みずほ11+)」(2018/8/7)減速①では、景気敏感株を中心に利益成長ペースが鈍化し、株価トレンドも悪化
しやすい。このような環境で、投資家の関心は(A)株価が堅調なモメンタム株、(B)景
気の局面が変化しても安定した業績推移が期待されるクオリティ株、(C)高い成長性
が期待されるピュアグロース株、に向かいやすい(P.7図表14、15)。このため、減速
①におけるファクター戦略
*3として、(A)モメンタム、(B)クオリティ、(C)ピュアグロース、
に当部は注目している。一方、景気敏感株が多い(D)ピュアバリュー株、(E)高ベー
タ株、および(F)低利益率の銘柄が多い中型株級の銘柄
*4、は減速①で投資家に避
けられる傾向がある(P.6図表12、P.7図表13)。
減速①の局面におけ
る米国株投資戦略
図表 10:中間選挙がある年の 4 月から翌年 3 月の S&P500 指数推移
(日次:4/1~翌年 3/31)
(注)過去 6 回は、1994 年、98 年、2002 年、06 年、10 年、14 年の平均 出所:ブルームバーグのデータよりみずほ証券作成 *1:ボルカー・ルール:米国の銀行によるデリバティブや商品先物の取引を規制し、未公開株ファンドやヘッジファンドな どへの出資も制限する。規制緩和によって、金融機関の収益機会拡大が期待される *2:JOBS 法:米 IPO 市場の活性化を目的に 2012 年 4 月に成立したが、非公開企業に対するメリットも拡大させた結果、 逆に IPO 市場が一層冷え込んでしまった。JOBS 法改正では、新興企業による資金調達および IPO の手続き簡易 化等が盛り込まれており、新興企業の事業活性化等が期待される 出所:各種資料よりみずほ証券作成図表 11:米中間選挙後に議論の進展が期待される政策
90
95
100
105
110
4
5
6
7
8
9
10
11
12
1
2
3
2018年
過去6回平均
(月) (3月末 =100) 中間選挙 当年← →翌年・ トランプ大統領が2018年2月に2019会計年度(18年10月~19年9月)の予算教書を公表
・ 今後10年で進める1.5兆ドル規模の官民インフラ投資向けに2,000億ドル、今後2年間の
「壁」建設費として180億ドルの予算を議会に要求
・ 2025年までの時限措置となっている個人所得減税の恒久化
・ 退職貯蓄、家族貯蓄、教育貯蓄強化への新規補助策
・ 法人税率を現行の21%から20%へ引き下げ
・ キャピタルゲイン課税のインフレ調整
金融規制
緩和
・ 大手金融機関を対象とするボルカー・ルール
*1の見直し、IPO市場の活性化のため新規産
業活性化(JOBS)法
*2改正、等が検討されている。
インフラ投資
計画
税制改革
第2弾
*3:ファクター戦略:株式に共通する価格変動やリスク要因に基づいた投資戦略。例えば、株価が低迷している銘 柄を売却して、株価が堅調な銘柄を購入すると、モメンタムファクターに基づく投資戦略を実践していることにな る。ファクターの用語説明はP.8 図表18 *4:ファクターでは均等加重に対応(P.8 図表18)。時価総額加重指数であるS&P500指数と比較して、均等加重の 場合は時価総額が中型株級の銘柄の影響を反映しやすい。米国株において営業利益率は、大型株は高く、 小型株は低い傾向がある(P.9 図表19)
業種別の投資戦略は、(A)モメンタム、(B)クオリティ、(C)ピュアグロースのファク
ターを持つ銘柄が多い業種の見通しを引き上げた結果、情報技術、コミュニケー
ションサービス、一般消費財、の3業種を強気判断とし、クオリティ株が多い生活必
需品は弱気から中立に引き上げた(P.7図表14)。一方、景気敏感株である金融と資
本財は強気から中立に、素材は中立から弱気に、それぞれ判断を引き下げた。
強気判断としている業種のうち、情報技術は減速①の局面が進むにつれてサブ
セクターの選別に注意を払う必要が出てくるだろう。ソフトウエア企業は製品のクラウ
ド化を通じて、企業の投資マインドに影響されやすい売り切り型から安定収入が得
られる定期利用型へ事業モデルの移行が進んでいる。このため、減速局面でも比
較的安定した業績推移が期待され、情報技術のなかでも良好なパフォーマンスが
得られる可能性がある。一方、近年は生産性改善につながる人工知能(AI)やモノ
のインターネット(IoT)等の分野への投資拡大によって半導体の需要サイクルが長
期化(スーパーサイクル)し、多くの半導体関連銘柄がピュアグロース株と評価され
ている。しかし、半導体関連は本来、売上高と景気の連動性が非常に高いうえ、好
不調の波が大きい。景気の減速感が強まる場面では、半導体株は調整するリスクが
あるだろう(P.9 図表20)。
①
②
経済成長
マイナス成長
プラス成長
マイナス成長
ピュアバリュー
高ベータ
自社株買い
低ボラティリティ
好配当
ピュアグロース
モメンタム
好配当
配当貴族
均等加重
自社株買い
クオリティ
高ベータ
クオリティ
均等加重
LVHD
自社株買い
ピュアグロース
モメンタム
クオリティ
LVHD
自社株買い
高ベータ
クオリティ
LVHD
ピュアバリュー
低ボラティリティ
低ボラティリティ
均等加重
局面
ネガティブ
回復
加速
減速
後退
ポジティブ
配当貴族
やや
ネガティブ
高ベータ
好配当
―
モメンタム
LVHD
ピュアグロース
均等加重
やや
ポジティブ
影
響
図表 12:局面別のファクター戦略
(注)ファクターの母集団はS&P500指数。LVHD:低ボラティリティ好配当 出所:みずほ証券作成この資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。銘柄の選択、投資に関する
図表 13:ファクターと主な銘柄
出所:ブルームバーグのデータよりみずほ証券作成図表 15:
局面別の業種別戦略
減速
①
②
経済成長
マイナス成長
プラス成長
マイナス成長
金融
素材
資本財
金融
コミュニケーション
サービス
公益
エネルギー
生活必需品
ヘルスケア
一般消費財
情報技術
情報技術
不動産
不動産
コミュニケーション
サービス
一般消費財
ヘルスケア
公益
生活必需品
資本財
情報技術
公益
素材
一般消費財
ヘルスケア
金融
後退
ポジティブ
ネガティブ
局面
回復
加速
影
響
出所:みずほ証券作成図表 14:強気判断の業種と関連銘柄
ファクター 主な銘柄 ピュアグロース ネットフリックス(NFLX)、アマゾン・ドット・コム(AMZN)、エヌビディア(NVDA)、 ペイパル・ホールディングス(PYPL)、セールスフォース・ドットコム(CRM) モメンタム マイクロソフト(MSFT)、アマゾン・ドット・コム(AMZN)、ホームデポ(HD)、 アルファベット(GOOGL)、ビザ(V) クオリティ ビザ(V)、アップル(AAPL)、マスターカード(MA)、ウォルト・ディズニー(DIS)、 プロクター・アンド・ギャンブル(PG) 業種 ・ IT投資は好調が継続。ク ラ ウドによるソ フ ト ウエ アおよび プ ラ ット フォームの利用拡大、サイバー セキ ュリティ対策の強化、人工知能 (AI)技術の利用拡大、データセンタの増強等により、高成長が続く見 込み ・ 利益成長が継続しているため、相対バリュエーションは過去平均と同 水準で推移 ・ 景気に業績が連動しやすい半導体・同製造装置および ハー ドウエア は、成長の勢いが減速する可能性がある ・ インターネットを利用した情報・コンテンツ配信は利用者数の増加基 調が継続 ・ 2019年の世界の広告関連支出は過去10年平均よりも 高い伸び が継 続し、良好な状況が維持される見込み ・ 通信会社は価格競争が一巡し、サービス価格が安定して推移。相対 バリュエーションは過去平均比で割安 ・ 米雇用環境の改善、資産価格の上昇等を背景に消費者マインドは良 好。消費は堅調な推移が続く見込み ・ ガソリン価格のピークアウトも消費を後押しすることが期待される ・ 住宅および自動車はローン金利の上昇に加え、追加関税によるコスト 増が業績の重荷 (注)9月末に実施される新たな世界産業分類基準に基づいた判断。判断は7/31時点 出所:みずほ証券作成 ポイント 情報技術 コミュニケーション サービス 一般消費財 関連銘柄 ソ フ ト ウ エ ア:マイク ロソ フト (MSFT)、 セールスフォース・ドットコム(CRM) 画像処 理・ A I用 半導 体:エヌビデ ィア (NVDA) セ キ ュ リ テ ィ 対 策 :パロ ア ル ト ネ ット ワークス(PANW) 電 子 決 済 サー ビス:ビザ(V)、スクエ ア(SQ) イ ン タ ー ネ ッ ト 広 告 : フ ェイ スブ ック (FB)、アルファベット(GOOGL) 動 画 スト リー ミン グ配 信:ネットフ リッ クス(NFLX) 通 信 サ ー ビ ス : ベラ イゾ ン・ コ ミ ュ ニ ケーションズ(VZ) E コ マ ー ス : ア マ ゾ ン ・ ド ッ ト ・ コ ム (AMZN) ホー ム センター :ホーム・デポ(HD) 旅 行 予 約 サ イ ト :ブ ッキ ング・ホール ディングス(BKNG)▲ 30
▲ 20
▲ 10
0
10
20
80
100
120140
160
180200
220
96
98
00
02
04
06
08
10
12
14
16
18
クオリティ(左目盛)
景気先行指数(右目盛)
(年) (%) (注)シャドーは景気の踊り場に向かう減速局面(減速①)、景気先行指数は前年同月比、相対指数は対S&P500指数 出所:ブルームバーグのデータよりみずほ証券作成図表 16:減速①においてピュアグロースは好パフォーマンス、ピュアバリューは劣後した
(月次:1996/1~2018/6)
ピュアグロース ピュアバリュー
分類 ファクター 概要 グロース 3年間の1株当たり利益・売上高の成長性が高い、12ヵ月間の株価上昇率が高い ピュアグロース グロースの性質が強いもの バリュー 株価純資産倍率(PBR)、株価収益率(PER)等の株価指標が割安 ピュアバリュー バリューの性質が強いもの 低ボラティリティ 株価変動率のブレ(標準偏差)が低い 高ベータ 市場感応度(ベータ)が高い モメンタム 12ヵ月間の株価上昇率が高い 好配当 配当利回りが高い 自社株買い 株式時価総額に対する12ヵ月間の自社株買い比率が高い 配当貴族 25年以上、連続して増配を実施 クオリティ 収益性(ROE)が高い、財務が健全(負債比率が低い)、利益の質が高い等 均等加重 指数における各銘柄の構成比が均等 (時価総額が小さい銘柄の影響が反映されやすい) マルチ・ファクター 低ボラティリティ好配当 配当利回りが高い銘柄のうち、株価変動率のブレが小さい 株主還元 その他 バリュエーション (スタイル) 株価変動▲ 30
▲ 20
▲ 10
010
20
80
100
120
140
160
180
200
220
240
96 98 00 02 04 06 08 10 12 14 16 18 ピュアグロース(左目盛)景気先行指数(右目盛)
(年) (%) ▲ 30 ▲ 20 ▲ 10 0 10 20 40 60 80 100 120 140 160 180 96 98 00 02 04 06 08 10 12 14 16 18 ピュアバリュー(左目盛) 景気先行指数(右目盛) (年) (%) ↑全体よりもパフォーマンスが良好 ↓全体よりもパフォーマンスが劣後 ↑全体よりもパフォーマンスが良好 ↓全体よりもパフォーマンスが劣後 (注)シャドーは景気の踊り場に向かう減速局面(減速①)、景気先行指数は前年同月比、相対指数は対S&P500指数 出所:ブルームバーグのデータよりみずほ証券作成図表 17:ピュアグロースに加え、モメンタムとクオリティも減速①で好パフォーマンスが期待される
(月次:1996/1~2018/6)
モメンタム クオリティ
↑全体よりもパフォーマンスが良好 ↓全体よりもパフォーマンスが劣後▲ 30
▲ 20
▲ 10
0
10
20
80
100
120
140
160
180
200
96 98 00 02 04 06 08 10 12 14 16 18
モメンタム(左目盛)
景気先行指数(右目盛)
(年) (%) ↑全体よりもパフォーマンスが良好 ↓全体よりもパフォーマンスが劣後図表 18:ファクターの概要
出所:S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスの資料よりみずほ証券作成この資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。銘柄の選択、投資に関する ▲ 100 ▲ 75 ▲ 50 ▲ 25 0 25 50 75 100 ▲ 60 ▲ 40 ▲ 20 0 20 40 60 96 98 00 02 04 06 08 10 12 14 16 18 世界半導体売上高(前年同月比、左目盛) 半導体・同製造装置株指数(前年同月比、左目盛) (%) (年) (%)