出産育児一時金等の支給申請と受取方法の多様化について
現在、被保険者又は被扶養者の方が出産した場合に、健康保険組合から支給される出産育 児一時金又は家族出産育児一時金及び健康保険組合の独自給付である付加給付(以下「出産育 児一時金等」といいます。)の支給申請・受取方法については、従来からの支給申請者が直接 健康保険組合あてに支給申請する方法と、平成 21 年 10 月から取り入れられています医療機 関への直接支払いに加え、平成 23 年 4 月から新たに「受取代理制度」が設けられ、制度化さ れますのでお知らせいたします。 平成 23 年 3 月まで 区 分 概 要 申請等の手続方法 (1)従来から の原則的な方 法 従来からの支給申請方法で、出産後に 出産育児一時金等の支給申請を健康保険 組合宛て行い、その後支給申請者の指定 する口座に振り込まれるものです。 第三者へ受領委任することもできます。 出産育児一時金支給申請書に必 要事項を記載し、医療機関等の証明 を受けて健康保険組合へ支給申請 します。 (2)直接支払 制度 平成 21 年 10 月から 23 年 3 月末までの 間、緊急的な少子化対策の一環として行わ れています。 出産した方が窓口での支払いの必要が 無いように、支給申請者に支給される出 産育児一時金等の範囲内で、その費用を医 療機関等から支払機関を通じて直接健康 保険組合へ請求し、支払いを受けるという ものです。 医療機関等が支給申請者に代わ って定められた方法で出産育児一 時金等の請求を行い、健康保険組合 では内容審査の上医療機関等へ出 産育児一時金等を支払うことにな ります。 支給申請者から健康保険組合へ の手続きは不要です。 健康保険組合の独自給付である 付加給付はその対象とはされてい ませんので、必ず付加給付分の支給 申請を別途行う必要があります。 平成 23 年 4 月以降 上記(1)、(2)については平成 23 年 4 月以降も継続するとともに、下記(3)の「受取代理」 制度が利用できることとなります。 区 分 概 要 申請等の手続方法 (3)受取代理 制度 平成 18 年から 21 年 9 月まで取り入れら れていた「事前申請」とよく似た方法で、 基本的な流れには大差ありません。 但し、どこの医療機関でも利用できるわ けではなく、上記(2)の「直接支払制度」 の取り扱いが出来ない旨を厚生労働省へ 届け出た小規模な医療機関等に限られま す。 医療療関等において「直接支払制 度」を取扱っていない旨、案内があ りましたら、この方法を検討するこ ととなります。 出産予定の 2 月前から手続きが 出来ます。 詳細は次ページ以下をご覧下さ い。出産育児一時金及び家族出産育児一時金受取代理についてのお知らせ
健康保険組合では被保険者・被扶養者の方が出産したときに、出産育児一時金又は家族出産育 児一時金として 39 万円(「産科医療補償制度」の対象となる医療機関等で分娩した場合は 3 万円 が加算される為 42 万円)の現金給付がされます。また、組合独自の付加給付として1万円が支給 されます。なお、資格喪失後の分娩については付加給付は支給されません。 現在、従来からの被保険者が直接支給申請する方法(前ページ(1))と直接支払制度(前ペ ージ(2))がありますが、平成 23 年 4 月からはこの方法に加えて受取代理制度(前ページ(3)) の方法により支給申請することができることとなりました。 この受取代理制度の概要は次のとおりです。 1 この制度を利用できる方は次のとおりです。 被保険者(被保険者であった方を含みます。以下「支給申請者」といいます。)であって、 下記に該当する方。但し、直接支払制度及び出産費貸付制度を利用する方は利用できません。 出産育児一時金等の支給を受ける見込がある方(被扶養者を有する方を含みます。)で、 出産予定日まで2ケ月以内の方。 2 この制度を利用希望の場合の流れは次のとおりとなります。 ① この制度を利用される方は別紙様式 1「健康保険被保険者・家族出産育児一時金・付加給 付申請書(受取代理用)」を用いて、「申請者が記入するところ」欄に必要事項を記入して ください。 なお、「申請者に対しての支払について希望する金融機関名等」欄は、健康保険組合から の給付金の額が医療機関等からの請求額を上回った場合に、その差額を希望金融機関の口座 に振り込む場合に必要ですので忘れずに記入してください。 また、反対に健康保険組合からの給付金が医療機関等からの請求額を下回り不足が出た場 合は、出産した方が直接その差額を医療機関等に支払わなければなりません。 ② 給付金の受取を委任する医療機関等で、「受取代理人の欄」に必要事項を記入してもらって 下さい。 この委任欄には甲乙それぞれ住所、氏名を記入し、押印してください。 ③ 母子保健法第 16 条第 1 項の規定により交付された、母子健康手帳の写し、又はその他出産 予定日を証明する書類を添付してください。 ④ この請求書は支給申請者ご自身が組合に提出してください。 ⑤ 出産が終わり退院されますと受取委任を受けた医療機関等から健康保険組合に対し、出産 費用の請求書の写しと出産の事実を証明する書類の写しが送付されますので、その請求金額 を給付金の額で精算しその内訳を通知いたします。 この時に「産科医療補償制度」の対象となる医療機関等で分娩した場合に、医療機関等か ら送られてくる「請求書」には産科医療補償制度加入機関であることを証明するスタンプが 押印されます。 ⑥ 請求書を提出後に、分娩する医療機関等を変更した時や受取代理を取り下げる時は速やか に健康保険組合まで連絡してください。申し出に必要な届出書をお送りいたします。3 健康保険から給付される出産育児一時金又は家族出産育児一時金及び組合独自の付加給付の額 は次のとおりです。 出産育児一時金又は家族出産育児一時金の額 42 万円 但し、「産科医療補償制度」に未加入の医療機関等で分娩した場合 39 万円 健康保険組合独自の付加給付の額 1 万円 ※ 多胎分娩の場合は出生児数を乗じて支給されます。 ※ 資格喪失後の分娩の場合には組合独自の付加給付は支給されません。 4 出産費貸付との関係について この「出産育児一時金及び家族出産育児一時金及び付加給付の医療機関等の受取代理」 と、 「出産費貸付」は同時に利用することはできませんのでどちらか一方を選ぶこととなります。
[様式1] 北陸情報産業健康保険組合