(1)ITビギナーズセミナー
(公開セミナー)
● 情報処理技術者試験
技術者向け試験 利用者向け試験
レベル4 高度な
知識・技能
高度試験
(複数の専門区分)
レベル3 応用的
知識・技能
応用情報
技術者試験
レベル2
知識・技能基本的
技術者試験基本情報 情報セキュリティ
マネジメント試験
レベル1 職業人に共通に
求められる基礎知識
ITパスポート
試験
共通キャリア・フレームワーク
ス
キ
ル
ア
ッ
プ
1.ITパスポート試験について
(1)概要
①試験の
位置づけ
②受験料
③試験時間
⑤出題数
3つの分野から出題・・・・・・【出題数】
●ストラテジ系(経営全般)・・【35問程度】
●マネジメント系(IT管理)・・【20問程度】
●テクノロジ系(IT技術)・・・【45問程度】
★試験終了後、画面上に採点結果が表示されます。
★合格者には、後日合格証書が送られてきます。
・パソコンを用いて試験をおこなうCBT(Computer
Based Testing)方式。電卓使用不可。
⑦合格基準
(1)総合評価点: 600点以上/1000点満点
(2)分野別評価点:3つの分野ごとに満点の30%以上
次の(1)、(2)の両方を満たした場合、合格とする。
・小問形式
(ア・イ・ウ・エから一つを選択する問題)
・小問形式の問題
: 100問
120分(2時間)
時間帯は会場により異なる
経済産業省が実施する「情報処理技術者試験」の一
区分であり,職業人として誰もが備えておくべき,情報
技術に関する基礎的な知識を測る国家試験である。
⑥分野別
出題数
④問題形式
と出題方式
5,700円(支払いはクレジット、コンビニ、バウチャーから)
★注意: 中問形式の問題(一つの状況設定に対し、
複数の視点から知識・理解を問う問題)は平成28年3
月以降廃止となりました。現在は小問形式のみです。
(2)出 題 範 囲 (3 分野 9 つの大分類 23 の中分類)
分野 大分類 主な出題ポイント
企業と法務
1
企業活動
2
法務
経営戦略
3
経営戦略マネジメント
4
技術戦略マネジメント
5
ビジネスインダストリ
システム戦略
6
システム戦略
7
システム企画
開発支援
8
システム開発技術
9
ソフトウェア開発管理技術
プロジェクトマ ネジメント
10
プロジェクトマネジメント
サービスマ ネジ メント
11
サービスマネジメント
12
システム監査
基礎理論
13
基礎理論
14
アルゴリズムとプログラミング
コンピュータシステ ム
15
コンピュータ構成要素
16
システム構成要素
17
ソフトウェア
18
ハードウェア
技術要素
19
ヒューマンインタフェース
20
マルチメディア
21
データベース
22
ネットワーク
23
セキュリティ
★出題範囲は広いので,計画的な学習が必要ですね。
テ
ク
ノ
ロ
ジ
系
(2)マネジメント(IT管理) 【出題率約20%】
●システム開発と運用の支援を行うために,システム開
発の流れや見積りの技法,運用に関する知識が問われ
ます。
●システム開発は「プロジェクト」であり,プロジェクトには
納期やコストなどの制約条件があります。プロジェクト管
理に必要な様々な知識や技術が問われます。
●ITサービスの品質を高めるための「サービスマネジメン
ト」について,設計や運用のプロセスが問われます。
●マルチメディア,データベース(ビッグデータを含む),
ネットワーク,セキュリティなど,IT社会を生きる上で欠か
せない技術要素に関する知識が問われます。
●身近な情報システムの安全な利用を行うために必要な
知識が問われます。(不正アクセスの手口,ウイルス対
策,暗号化,内部不正対策など。)
★セキュリティ関連の内容は特に出題率が高いです。
(3)テクノロジ(IT技術) 【出題率約45%】
●基礎的な用語・概念などの知識や、論理的な思考能
力が問われます。
●利用する情報機器及びシステムを把握するために,コ
ンピュータのハードウェアやソフトウェア,システム構成要
素についての基礎知識が問われます。
中分類
★分野ごとに合格基準評価点が定められていますので,すべての分野をまんべんなく学習しておきましょう。
●ビジネスシーンにおけるITの活用についてが問われま
す。また,経営戦略に基づいてシステム戦略を立てる工
程(システム企画)に関する知識が問われます。
(1)ストラテジ(経営全般)【出題率約35%】
●企業が情報化を行うのは,経営資源を有効に活用し,
効果的な経営を行うためです。よって,組織形態やヒトの
活用,経営管理手法に関する知識が問われます。
●効果的な経営を行うには,現状を把握・分析し,解決
策を考えなければなりません。よって,データ分析や意思
決定手法の利用に関する知識が問われます。
●昨今では利益の追求のみならず,企業が果たすべき
「社会的責任(CSR)」も重要視されており,企業倫理等に
関する問題も多く出題されています。
●企業が守るべき規範や,情報システムを活用する上で
守るべき法律に関する知識が問われます。特にセキュリ
ティ関連法規の出題比率が高くなっています。
ス
ト
ラ
テ
ジ
系
マ
ネ
ジ
メ
ン
ト
系
(2)(3)本試験問題にチャレンジ!
●IT パスポート試験
ストラテジ系
問 1…平成
30 年 4 月公開問題 問7・・・・・〔単語選択/知識〕
性別,年齢,国籍,経験などが個人ごとに異なるような多様性を示す言葉として,適
切なものはどれか。
ア グラスシーリング イ ダイバーシティ
ウ ホワイトカラーエグゼンプション エ ワークライフバランス
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
問 2…平成
30 年 4 月公開問題 問8・・・・・〔複数選択/知識〕
企業におけるマイナンバーの取扱いに関する行為a∼c のうち,マイナンバー法に照
らして適切なものだけを全て挙げたものはどれか。
a 従業員から提供を受けたマイナンバーを人事評価情報の管理番号として利用
する。
b 従業員から提供を受けたマイナンバーを税務署に提出する調書に記載する。
c 従業員からマイナンバーの提供を受けるときに,その番号が本人のものであ
ることを確認する。
ア a,b イ a,b,c ウ b エ b,c
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
マネジメント系
問 3…平成
29 年 10 月公開問題 問40・・・・・〔事例/計算〕
C さんの生産性は,A さんの 1.5 倍,B さんの 3 倍とする。A さんと B さんの 2 人で
作業すると20 日掛かるソフトウェア開発の仕事がある。これを A さんと C さんで担当
した場合の作業日数は何日か。
ア 12 イ 15 ウ 18 エ 20
テクノロジ系
問 4…平成
29 年 10 月公開問題 問56・・・・・〔単語選択/知識〕
PC 内のファイルを暗号化して使用不能にし,復号するためのキーと引換えに金品を要
求するソフトウェアを何と呼ぶか。
ア キーロガー イ ランサムウェア ウ ルートキット エ ワーム
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
注: CBT 方式で実施される IT パスポート試験では、問題がランダムに出題されるので、受
験者全員が同じ問題を解くのではありませんが、問題の当たりはずれによって不公平になら
ないよう、難易度に依存しない評価点がコンピュータによって算出されるようになっています。
●情報セキュリティマネジメント試験 (参考)
問5…【平成
30 年春期 午前問題 問 22】
バイオメトリクス認証システムの判定しきい値を変化させるとき,FRR(本人拒否率)
と FAR(他人受入率)との関係はどれか。
ア FRR と FAR は独立している。
イ FRR を減少させると,FAR は減少する。
ウ FRR を減少させると,FAR は増大する。
エ FRR を増大させると,FAR は増大する。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
問6…【平成
30 年春期 午前問題 問 26】
暗号アルゴリズムの危殆化を説明したものはどれか。
ア 外国の輸出規制によって,十分な強度をもつ暗号アルゴリズムを実装した製品
が利用できなくなること
イ 鍵の不適切な管理によって,鍵が漏えいする危険性が増すこと
ウ 計算能力の向上などによって,鍵の推定が可能になり,暗号の安全性が低下
すること
エ 最高性能のコンピュータを用い,膨大な時間やコストを掛けて暗号強度をより確
実なものにすること
★IT パスポートの本試験問題は,
年に 2 回(4 月と 10 月)に 100 問ずつ
Web サイト上で公開されています。
(3)(4)IT パスポート試験の統計情報(過去6か月分)
★合格率などの統計情報は、実施月の翌月中旬にWeb サイト上で公開されます。
応募者数 受験者数 合格者数 合格率
平成30 年 3 月 13,723 12,278 5,947 48.4%
平成30 年 4 月 6,616 5,860 3,056 52.2%
平成30 年 5 月 6,687 5,968 3,418 57.3%
平成30 年 6 月 7,954 7,116 3,939 55.4%
平成30 年 7 月 7,513 6,715 3,444 51.3%
平成30 年 8 月 7,807 6,986 3,462 49.6%
平成29 年度の合計 94,298 84,235 42,232 50.4%
(5)CBT 方式の試験について
IT パスポート試験は CBT 方式が採用されており、受験者が都合のよい日時・会
場を選択して受験することができます。受験申込みは、試験前日の午前中まで可
能であり、採点結果は試験終了直後に画面上で確認できます。(受験申込みから
試験結果確認までが迅速に行えます。)
受験申込みは、受験日の3 か月前から行えます。
試験会場、試験会場ごとの試験開催日時、申込方法等の詳細については、
IPA の「IT パスポート試験」の専用サイト(以下、専用サイト)をご覧ください。
https://www3.jitec.ipa.go.jp/JitesCbt/index.html
◆IT パスポート試験に関する問合せ:03-6204-2098(IT パスポートコールセンター)
●受験申込み∼受験までのおおまかな流れ(CBT)
① 利用者登録: 専用サイトより、利用者ID と電子メールアドレスの登録を行いま
す。→初回ログイン後、パスワードを変更し、個人情報等の入力を行います。
② 申込み: 受験料の支払方法がクレジットカード、バウチャーの場合は受験日前日
の午前中までに、コンビニの場合は受験日の5 日前までに、専用サイトで試験会
場、試験日、時間帯を指定・予約し、受験番号、利用者 ID、確認コード等が記さ
れた「確認票」を印刷しておきます。 〔試験会場、試験日、時間帯は、予約を行っ
た後でも、試験日の3 日前までなら変更可能です。〕
③ 試験当日: 「確認票(又は受験番号・利用者 ID、確認コードをメモしたもの)」と
「身分証明書」を持参して試験会場へ行き、受付に提示します。 〔身分証明書は
顔写真付きの本人であることを証明できるもの(パスポート、運転免許証、マイナ
ンバー個人番号カード[顔写真付き]、外国人登録証など)です。〕
受付の指示に従い、ロッカーに荷物を入れ、コンピュータルームに入室。指定さ
れた座席に着席し、ログインします。
●IT パスポート試験の専用サイトで,CBT の疑似体験しておこう!
CBT 方式の試験は、従来のマークシート試験とは実施方法が大きく異なるため、
専用サイトでは、受験の前に受験画面や操作方法を体験・確認できるようにすること
を目的として、「IT パスポート試験疑似体験用ソフトウェア」を公開しています。
このソフトウェアは下記ページからダウンロードできます。
https://www3.jitec.ipa.go.jp/JitesCbt/html/guidance/trial_examapp.html
(または試験申込みページ「https://www3.jitec.ipa.go.jp/JitesCbt/index.html」の
タブ見出し「受験案内」をポイント→ CBT 疑似体験ソフトウェアをクリックして、上記の
ページへアクセスしてダウンロードします。)
★受験前に疑似体験しておきましょう!
*********操作画面の見本*******************************************
①ログイン画面
ログイン後に注意事項と操作説明(複数ページ)が表示されます。
(4) 「試験開始」ボタンをクリックすると、試験開始となり、残り時間が表示されます。
②問題画面
文字の表示倍率等を変更することができます。
「表計算ソフトの機能・用語(IT パスポート用)」を表示して確認できます。
問題はストラテジ系、マネジメント系、テクノロジ系の順に出題されます。
問題文を読み、解答欄の「ア、イ、ウ、エ」のうちの一つをクリックして選択します。
「次の問へ」をクリックすると、次の問へ移動します。100 問目の場合は問 1 へ移
動します。
「前の問へ」をクリックすると、前の問へ移動します。
後で見直したい問題には、チェックボックス「後で見直すためにチェックする」
をクリックしておくと、画面左下の「解答状況」欄に印が付きます。
画面左下の「解答状況」欄では、問 1∼100 までスクロールして表示できま
す。問番号をダブルクリックすると、選択した問題にすばやく移動できます。
「解答見直し」ボタンで、解答一覧を表示できます。
画面右下の「試験終了」をクリックすると、解答を終了して採点に移ります。
採点が終了すると、総合評価点・分野別評価点が表示されます。
★その他: 電卓は使用できません。試験時間中には、机上に用意されたメモ用
紙にメモをとることができます(このメモは持ち帰ることはできません)。
表示倍率を変更
できます。
表 計 算 の 仕 様 を表 示
できます。
解答見直しボタン
(5)2.情報セキュリティマネジメント試験について
(1)概要
①試験の
対象者像
情報システムの利用部門にあって、情報セキュリティリーダとし
て、情報及び情報システムを安全に活用するために、情報セキュ
リティが確保された状況を実現し、維持・改善する者
②受験手数料 5,700 円(消費税込み)・・・・・IT パスポート試験と同様
③試験実施日
(年 2 回)
●春期: 4 月第 3 日曜日
●秋期: 10 月第 3 日曜日
④試験時間 午前:9:30∼11:00(90 分) 午後:12:30∼14:00(90 分)
⑤出題数
(出題形式)
午前: 小問・・・50 問
(四肢択一 マークシート方式)
午後: 長文の事例問題・・・・3 問
(多肢選択式 マークシート方式)
⑥合格基準点 60 点/100 点満点 60 点/100 点満点
★午前で 60 点以上 かつ 午後で 60 点以上の場合に合格となります。
⑦合格発表 ●春期: 5 月下旬 ●秋期: 11 月下旬
★合格者の受験番号がホームページ上に掲載されます。
★合格者には、後日合格証書が交付されます。
(2)午前の出題内容
重
点
分
野
情報セキュリティ全般 機密性・完全性・可用性、脅威、脆弱性、サイバー
攻撃手法、暗号、認証 など
情報セキュリティ管理 情報資産、リスク、ISMS、インシデント管理などの
各種管理策、CSIRT など
情報セキュリティ対策 マルウェア対策、不正アクセス対策、情報漏えい対
策、アクセス管理、情報セキュリティ啓発 など
情報セキュリティ関連
法規
サイバーセキュリティ基本法、個人情報保護法、
不正アクセス禁止法 など
関
連
分
野
テクノロジ ネットワーク、データベース、システム構成要素
マネジメント システム監査、サービスマネジメント、
プロジェクトマネジメント
ストラテジ 経営管理、システム戦略、システム企画
★午前問題のうち、7 割程度が重点分野からの出題となります。
★午前の出題範囲は、IT パスポート試験の出題範囲と重なる部分が多いです。
(3)午後の出題内容
業務の現場における情報セキュリティ管理の具体的な取組みである情報資産管理、リ
スクアセスメント、IT 利用における情報セキュリティ確保、 委託先管理、情報セキュリ
ティ教育・訓練などのケーススタディによる出題を通して、情報セキュリティ管理の実践
力が問われます。(午前試験では主に知識が問われますが、午後試験では長文の事例
を通して、「課題発見能力」、「課題解決能力」などの技能が問われることになります。)
●出題の特色: 組織を取り巻く情報セキュリティ面の環境変化や動向をタイムリー
にとらえ、業務の現場で直面している事例に即した問題が出題されます。
(4)情報セキュリティマネジメント試験の統計情報
★合格率などの統計情報は、Web サイト上で公開されます。
応募者数 受験者数 合格者数 合格率
平成28 年 春期 21,691 17,959 15,800 88.0%
平成28 年 秋期 22,186 18,630 13,105 70.3%
平成29 年 春期 21,162 17,045 11,324 66.4%
平成29 年 秋期 20,907 17,039 8,590 50.4%
平成30 年 春期 19,300 14,749 7,926 53.7%
(5)受験申込み方法 (個人申込みの場合)
①インターネットを利用する場合:
受験者本人の電子メールアドレスがあれば、ホームページ上で受験の申込がで
きます。受験料の支払いは、クレジットカード、コンビニ、ペイジーから選択できます。
②郵便局を利用する場合:
全国の有名書店で配布している「受験ガイド(願書付)」を入手し、願書に必要事
項を記入して、郵便局へ受験手数料とともに提出します。
◆「受験ガイド(願書付)」の配布期間など
試験実施時期 受験ガイド配布 願書の受付終了
春期 (4 月第 3 日曜日) 1 月上旬 2 月中旬
秋期(10 月第 3 日曜日) 7 月上旬 8 月中旬
●試験に関する問い合わせ先:
・独立行政法人 情報処理推進機構(IPA) IT 人材育成センター 国家資格・試験部
・ホームページ:https://www.jitec.ipa.go.jp/ ・電話番号:03-5978-7600
(6)3.学習にあたって
〔IT パスポート・情報セキュリティマネジメント〕
(1)学習にあたっての心得
①少なくとも最低限のオフィスツール(ワープロソフト、表計算ソフト、電子メールソフ
ト、Web ブラウザなど)は、あらかじめ使えるようにしておきましょう。
②通勤・通学の電車の中など、細切れの時間を有効に使うことを心がけましょう。
③新聞や雑誌等の IT 関連・ビジネス関連の記事には、こまめに目を通しましょう。
(特に、AI、ビッグデータ、IoT などの新しいキーワードについては、今後出題が増
えると思われるので、要チェックです!)
④合格するまでのプロセスを十分に楽しみましょう。(各学習項目と自身の暮らしや
仕事との関わりを確認しながら、視野が広がっていくことを楽しみましょう!)
(2)初学者が用意すべき教材
a.試験対策テキスト(出題範囲全般の基礎知識が載っている受験参考書)
b.試験対策問題集(分野別に練習問題・予想問題が載っている基本問題集)
c.本試験問題集(過去 3 回程度の本試験問題・公開問題が掲載されたもの)
●TAC の講座にご参加いただく場合は、教材 a,b,c に加え、実力テスト問題等を
配布させていただきます。〔「IT パスポート講座」では、最終回に「総合実力テス
ト」を実施します。また、「情報セキュリティマネジメント講座」では、学習の仕上げ
として、「午後対策実力テスト」と「公開模試」を実施します。〕
4.試験対策のポイント
(1)IT パスポート試験の対策↓
①ストラテジ系、マネジメント系、テクノロジ系でバランスよく得点できるよう、苦手分
野を克服するようにしましょう。
②計算問題が5∼10 問程度出題されると思われます。電卓は使用できませんので、
筆算の練習をしておきましょう。計算式と途中結果は、試験当日は試験会場の机
上に用意されたメモ用紙に、なるべくきれいに書いておくと、計算ミスの防止になり
ますし、見直しをするときにも役立ちますよ。(ただし、試験会場のメモ用紙は持ち
帰れませんのでご注意ください。)
③実務で遭遇する身近な場面を取り上げた事例問題などでは、知識に加えて文章
理解力、図表を読み取る力、判断力などが要求されることがあります。問題集の
過去問題や予想問題を解いて、慣れておきましょう。
④日ごろから新聞や雑誌等の IT 関連の記事を意識して読んだりすることを心がけ
れば、「IT 知識」と「文章理解力」の両方が身につきますよ。
(2)情報セキュリティマネジメント試験・午前問題の対策↓
①インプット学習(テキストの学習):
すでにIT パスポート試験(または基本情報技術者試験)に合格している場合は、「関連
分野」の学習は省き、「重点分野」から「試験対策テキスト」の学習を始めてもよいです。
IT パスポート試験等の受験経験がない場合は、テキストの「関連分野」から学習を始
め、土台となる基礎知識を身に着けた上で、「重点分野」の学習に進みましょう。
②アウトプット学習(問題演習):
「試験対策問題集」の問題を解き、解説を読みます。なぜ、その解答になるのか、他
の選択肢がなぜ間違いなのかをしっかり理解するまで、繰り返し演習することが大切で
す。わからない用語については、テキストやインターネットで調べ、周辺知識もまとめて
おくとよいです。
(3)情報セキュリティマネジメント試験・午後問題の対策↓
①アウトプット学習(問題演習):
問題演習を中心とした学習を行いましょう。設問に解答し、解説を読んで、勘違いし
た内容や不足していた知識を正しくつかみましょう。あいまいだった知識も問題演習を
通して再確認することができます。
頻出のインシデント(障害)対応の問題では、「何が起きたのか?(What)」、「なぜ、
事故が発生したのか?(Why)」、「管理上のミスはどこか?(Where)」、「どのように
対策すればよいのか?(How)」といった観点に留意しながら解き進めていきましょう。
②長文を要約する練習をする:
長文が苦手な方は、日ごろから新聞のコラムなどを 3 分程度で読み、内容を要約し
てノートにまとめるなどを習慣づけておくと、長文読解の訓練になると思います。
③解答群をヒントにする
設問の内容がわかりにくくても、解答群を見れば出題の意図をつかめることがありま
す。また、消去法で解答を導くこともできます。正しい答えが見つかった場合でも、他の
選択肢の間違い箇所を確認しておくと、読み間違い等のミスを防止できます。
④過去問題・練習問題をたくさん解き、問題に慣れること!
解答を導くための材料は、問題文や設問文の中に必ず記述されています。午後問題
に慣れてくると、そのような材料をすばやく見つけることができるようになりますよ。
(7)5.学習プランのご提案
(2 つの試験の合格を狙いましょう!)
★「IT パスポート試験」と「情報セキュリティマネジメント試験」では、出題範囲が重複
する部分も多いので、「IT パスポートの試験」に向けての学習・受験に引き続き、
「情報セキュリティマネジメント試験」に向けての学習を行うと、とても効果的です。
★そこで、約 6 か月間で「IT パスポート試験(IP)」と「情報セキュリティマネジメント試
験(SG)」のダブル合格を目指す学習プランはいかがでしょうか?
★下記は、2018 年 10 月∼2019 年 4 月中旬までの約6 か月間で、CBT 方式の「IT
パスポート試験(IP)」と、2019 年春期の「情報セキュリティマネジメント試験(SG)」
の合格を狙った学習スケジュールの例です。
9 月下旬
受験を決意する
10 月 IT パスポート試験対策(1)
①「試験対策テキスト(前述の教材 a)」をさっと眺めて、自身の得意な分野、不得意
な分野を把握しておく。
②「試験対策テキスト」でインプット学習を行う。(用語や理論を覚える。)
③インプット学習が終わった分野から、「試験対策問題集(教材 b)」の問題を解く。
④新聞や雑誌の IT 関連や、ビジネス戦略関連の記事に目を通すことを習慣づけ
る。(受験参考書に記載のない、新しい用語などが出題されることも多いです。)
11 月 IT パスポート試験対策
(2)
⑤IT パスポート試験の受験申込みを行う。(受験申込みは、受験日の 3 か月前か
ら可能です。会場に空きがあれば、受験日前日の午前中までは申込み可能です
が、早めに申し込んだほうが早いうちに心の準備もできますし、計画的に学習を
進めることができます。)
⑥「試験対策問題集」の解けなかった問題については、解説を読んで覚える。
⑦テキストや問題集の問題を暗記するのではなく、きちんと理屈を理解する。
正解以外の選択肢、周辺の知識もインターネットなどで調べ、ノートなどにまとめ
ておく。(過去問題とまったく同じ問題が出題されることは少ないので、暗記だけ
では試験対策になりません。)
12 月 IT パスポート試験対策
(3)
⑧IT パスポートの「本試験問題集(教材 c)」の問題を繰り返し解く。
⑨時間配分の練習をしておく。(100 問を 120 分以内で解く。)
⑩知識の確認を行う。➡ 12 月下旬∼1 月中旬に受験
1 月 情報セキュリティマネジメント試験対策
(1)
①情報セキュリティマネジメントの「試験対策テキスト」を用いて、「関連分野(コンピ
ュータ共通部分)」の学習を行い、「試験対策問題集」の小問を解いておく。
②受験申込みを行う。(春期試験の願書受付期間は、1 月中旬∼2 月中旬です)
2 月 情報セキュリティマネジメント試験対策
(2)
③情報セキュリティマネジメントの「試験対策テキスト」を用いて、「重点分野(情報セ
キュリティ分野)」の学習を行い、用語や理論を覚える。
④インプット学習が終わった学習項目から「試験対策問題集」の小問を解き、解説を
読む。解けなかった問題については、テキストを再確認する。
⑤午後問題対策を開始する。(午後試験の出題テーマや問題形式を把握する。)
3 月 情報セキュリティマネジメント試験対策
(3)
⑥「試験対策問題集」の長文問題を解き、解説を読む。
⑦情報セキュリティマネジメントの「本試験問題集」の問題を解く。
⑧公開模試を受験する。
4 月 情報セキュリティマネジメント試験対策
(4)
⑨「本試験問題集」の長文問題を繰り返し解き、長文に慣れておく。
⑩時間配分の練習をしておく。(長文問題3 問を 90 分以内で解くなど。)
⑪知識の確認を行う。➡ 4 月の第 3 日曜日に受験
★学習期間には個人差もあると思います。独学で学習される方は、上記をご参考に、
ご自身の状況に合わせて。学習スケジュールを立ててみてください。
♪いかがでしたか?
これを機会に 2 つの IT 試験の合格を目指しませんか?
TAC では、約 6 か月間でダブル合格を目指すコースとして、
「IT ビギナーズパック」もご用意しています。
♪私達と一緒に、試験勉強を楽しみましょう!