第5回 富士宮市子ども・子育て会議 議事2(3)富士宮市放課後児童クラブ室施設整備について
富士宮市児童クラブ室施設整備計画
~放課後児童の居場所の環境整備に向けて~
平成2
6 年
富士宮市子ども未来課
1 計画の目的 富士宮市児童クラブ室整備計画は、高まる児童クラブの需用への対応、放課後を過ご す児童の生活の場の確保、児童福祉の向上を目指した施設整備、耐震性能が低い又老朽 化した施設への対応を基軸とした具体的な施設整備計画とする。 また、平成19年10月に厚生労働省が示した「放課後児童クラブガイドライン」及 び平成22年4月に静岡県が策定した「静岡県における放課後児童クラブの整備・運営 に係るガイドライン」を尊重し、児童クラブ室の施設面積や整備内容などについて定め、 放課後の児童の安心・安全を確保し、良質な生活環境を整備するための計画とする。 2 計画の位置付け 本計画は、「第4次富士宮市総合計画」及び「富士宮市子育て支援行動計画(宮っ子い きいきプラン)」を上位計画とし、整合性を図るものとし、平成27年度からの「富士宮 市子ども・子育て支援事業計画」に反映させるものとする。 また、現在進めている公共施設長寿命化の計画と連携を図るものとする。 3 計画の期間 本計画の期間は、平成27年度から平成31年度までの5年間とする。 なお、富士宮市における他の計画や財政状況、国の制度改正などと整合性を図り、必 要に応じて計画の見直しを行う。
4 計画の必要性 平成10年4月に児童福祉法の改正により、児童クラブが放課後児童健全育成事業と して位置付けられ、その必要性や重要性が明確となった。 近年、少子化が深刻化している一方で、共働きの保護者やひとり親家庭その他の理由 により放課後の児童を保育できない家庭が増加し、当該児童が安心・安全に過ごせる居 場所が必要となっている。 平成24年5月1日現在の全国の児童クラブ数は、21,085か所、登録児童数は 851,949人で、静岡県内でも、年々増加している。 富士宮市の児童クラブについては、歴史が古く、法律に明記される前の昭和58年に 黒田児童クラブ、平成6年に富丘児童クラブ、平成8年に大富士児童クラブが保護者の 要望により開設をし、現在、市内21小学校区の内18小学校区で25の児童クラブを 設置し、登録児童数は、1,180人となつている。 児童クラブ室については、学校内の余裕教室、使用していない用務員室及び専用施設 や他の公共施設又は民家を借用し運営している。各施設は、耐震性や老朽化、また、施 設の広さや家賃など様々な課題がある。また、国のガイドラインでは、子どもたちの行 動や精神面への対応として71人以上の大規模化しているクラブの分割や児童1人当た りの基準面積を示している。 なお、児童福祉法の一部改正により、対象年齢の拡大や平成24年8月に成立した子 ども・子育て支援法に基づき、児童クラブの設備や運営基準を条例化するなど新たな制 度への対応とともに、児童クラブへの需用増加への対応や各児童クラブ間に格差が生じ ないように、課題を克服していくことが必要であり、子どもたちが心身ともに健やかに 成長し、放課後を良好な生活環境で過ごせる居場所として役割を果たすため、児童クラ ブ室の順次整備するための具体的な施設整備計画が必要である。
6 児童クラブ室施設評価基準 ⑴ 定員(登録児童数) 定員や登録児童数については、子どもの行動面や精神的な安定から国のガイドライ ンにおいて、「放課後児童クラブにおける集団の規模については、概ね40人までとす ることが望ましい。また、1放課後児童クラブの規模については、最大70人までと すること。」としている。また、県のガイドラインでは、「1クラブ当たり40人程度 とし最大でも70人とします。なお、40人を超えた場合は、2つの放課後児童クラ ブに分割するよう努めます。」となっている。 内 容 配点 定員又は登録児童数40人以下 0 定員又は登録児童数41人~70人 3 評 価 定員又は登録児童数71人以上 5 ⑵ 施設面積 施設の広さについては、子どもたちが放課後等の時間を楽しく過ごすうえで、大切 な要素となります。特に、雨の日は、外で遊ぶこともできないため、施設の中で子ど もたちが、十分に過ごすことができる広さが必要となります。 また、施設の広さが狭小のため、必要な設備が整えられないとか、新規の子どもた ちの入所をためらい待機児童となることがないような広さを確保しなければなりませ ん。 内 容 配点 延床面積が100㎡以上 0 延床面積が70㎡~99㎡ 3 延床面積が50㎡~69㎡ 4 評 価 延床面積が49㎡以下 5 参考※ なかよし西児童クラブ室(H23 年度建設)、北山児童クラブ室(H24 年度建設) は、約40人定員で延床面積が100㎡くらいとなっています。 ⑶ 1人当たりの面積
児童1人当たりの面積については、国の放課後児童クラブガイドラインにおいて「子 どもが生活するスペースについては児童1人あたりおおむね1.65㎡以上の面積を 確保することが望ましい。」とし、静岡県の放課後児童クラブの整備・運営に係るガイ ドラインでも「鞄を置くロッカー等の設備部分を除いて、1人あたり1.65㎡(畳 1畳分)以上の床面積を確保するよう努めます。」としています。なお、国県の「生活 スペース」とは、子どもが遊び、活動し、静養したりするスペースのことで、廊下や 台所・便所などの共用部分は除いた面積を求めています。 内 容 配点 児童1人当たり1.65㎡以上 0 児童1人当たり1.50㎡~1.64㎡ 1 児童1人当たり1.35㎡~1.49㎡ 2 児童1人当たり1.20㎡~1.34㎡ 3 児童1人当たり1.05㎡~1.19㎡ 4 評価 児童1人当たり1.04㎡以下 5 ⑷ 施設設備 施設設備については、子どもの適切な遊びや生活を確保するための要素で、衛生面 や安全面に配慮されていなければなりません。 子どもたちが、遊んだり、勉強したりするプレイルーム、遊び疲れて休んだり、急 に具合が悪くなったときに静養するための畳敷きの休憩ルーム、トイレは男女別々で、 車椅子でも使用できる障害者用トイレも整備することが好ましいとされています。ま た、指導員の事務処理等が行える事務室、専用の出入り口(玄関)、子どもたちの靴や 鞄のロッカーや遊び道具や季節ごとに使用する備品類等の収納スペース、猛暑での熱 中症対策など快適な室温の確保のためのエアコン、おやつの準備等で使用する台所設 備、外での遊びや飲食前の手洗いやうがいなどで使用する洗い場、子どもたちが元気 よく遊ぶことができる庭などが、児童クラブ室の必要な施設設備となります。 児童クラブ室の必要な設備等
プレイルーム(生活スペース) 収納スペース 休憩ルーム エアコン 男女別トイレ 台所設備 事務室 洗い場(手足) 玄関 庭 内 容 配 点 設備全部有り 0 設備8項又は9項目有り 1 設備5目から7項目有り 3 評 価 設備5項目未満 5 ⑸ 耐震性能 児童クラブ室の耐震性能については、子どもたちの安全に関わる大きな問題です。 各児童クラブの使用施設は、学校の余裕教室、旧用務員室、公共施設、民家などで、 建築基準法上の新基準(昭和56年6月以降の建築確認申請物件に適用)以前の建物 が多く、また、耐震診断の未実施施設も多くあります。市有物件以外の民間法人又は 個人の所有物件について、耐震診断や耐震補強などは、基本的に所有者が実施するこ ととなるため、なかなか進んでいない状況も課題となっています。 耐震ランク 東海地震に対する耐震性能 Ⅰa 耐震性能が優れている建物 Ⅰ Ⅰb 耐震性能が良い建物 Ⅱ 耐震性能がやや劣る建物 Ⅲ 耐震性能が劣る建物 未診断 内 容 配点 ランクⅠ又は新基準 0 評 価 ランクⅡ、Ⅲ又は未診断 5
⑹ 耐用年数内 現在使用されている児童クラブ室は、昨年度及び今年度整備した「なかよし西」と「北 山」児童クラブ室を除くと築10年を経過した施設となります。築年数が不明な建物や 最長で築42年を経過した建物もあります。 構造 耐用年数 木造住宅 24年 鉄骨造り住宅 40年 鉄筋コンクリート造り住宅 60年 ※「法定耐用年数」大蔵省令 内 容 配点 木造10年以下 鉄骨16年以内 鉄筋コンクリート25年以内 0 木造11年以上23年以下 鉄骨17年以上39年以内 鉄筋コンクリート26年以上59年以内 3 評価 木造24年以上 鉄骨40年以上 鉄筋コンクリート60年以上 築年数不明 5 ⑺ 施設形態 児童クラブ室の施設形態については、放課後児童クラブ専用の施設整備が一番望 しいといえますが、財政への負担が大きく、また、用地など学校との調整も必要と なります。使用しなくなった用務員室や余裕教室も子どもたちの移動時の安全面か ら考えると望ましいと言えます。現状の公共施設の使用については、学校からの距 離や老朽化などが課題となります。市有建物以外については、修繕や工事など市が 執り行うことができないこともあり、子どもたちの居場所の環境改善が難しい状況 もあります。家賃が発生しているクラブについては、市単独の補助を支出していま す。 内 容 配点
専用施設 0 用務員室又は余裕教室 1 公共施設 2 民間保育所又は幼稚園 3 民家(家賃年間100万円未満) 4 評 価 民家(家賃年間100万円以上) 5 ⑻ 学校から施設までの距離 施設と学校との距離については、子どもの安全や保護者の安心を確保するために、 学校敷地にあることが一番望ましいといえます。学校から離れている児童クラブ施 設については、着くまでの児童の安全確保が最優先となります。 内容 配点 学校敷地の中にある。 0 学校から300m以内 3 評 価 学校から301m以上 5 ⑼ 用地の確保 建設用地の確保については、施設整備実施の基礎となる要素です。基本的には、学 校敷地内に建設していくことが一番好ましいことですが、屋外運動場の広さや使用上 の制限など各小学校により状況は異なります。 なお、平成24年11月定例市議会の若林議員の「放課後児童クラブ施設の改修・ 改善計画の具体化」についての一般質問での市長答弁で「児童クラブの必要性を十分 認識している。整備は、総合計画の中で位置付けていく。できるだけ学校の敷地内が 好ましいと考える。」と答弁しています。 内 容 配点 用地確保が困難 0 学校近隣に確保できる用地が見込まれる。 3 評価 学校敷地内又は隣接地に確保できる用地 が見込まれる。 5