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ものづくりの教材開発と授業実践を支援する木材の新しい曲げ加工方法の検討

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Academic year: 2021

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ものづくりの教材開発と授業実農を支援する

木材の新しい曲げ加工方法の検討

教 科 ・ 領 域 教 育 専 攻 生活・健康系コース(技術) 近 藤 勝 重 1 .はじめに 平成

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年告示の中学校学習指導要領の改訂 では,技術・家庭科のものづくりについては指 導内容の大幅な厳選と指導方法の改善が求め られることになったo 一方,新たに総合的な学 習の時聞が設けられ,ものづくりや生産活動な どの体験的な学習等の推進も求められている。 高崎ら 1),山内ら 2)は中学校や工業高校の技 術教育への導入を目的として,曲げ加工技術の 検討と教材の開発等に対する検討を行ったが, 自由度の高い設計・製作への技術的な改善,曲 げ加工精度の向上,他教科等での授業実践への 対応などが課題として残された。 本研究では,自由設計・製作と他教科等での 授業実践を支援するための技術的改善の手掛 かりを得ること,ならびに大学における新しい 教育内容,指導方法および教材・教具の開発を 目的として,芸術系(美術)教育講座との協同研 究を行って,曲げ加工条件と成功率との関係, 治具の開発,曲面表現を有する作品の制作およ び中学校における授業実践について検討した。 2. 作品の構想・制作方法および曲げ加工技術 の検討 美術コース学部 3年次対象の f構成・デザイ ン特別演習J(平成 14年度:受講者 6名)の授 業において,全日回のうち後半8回で小型室 内家具のデザイン及び制作を実施した。授業の 開始に先立って,家具の用途及びサイズについ 指 導 教 官 尾 崎 士 郎 ては制限を与えないこととしたが,厚さ5mm, 幅50mmの曲げ材の使用を事前に指示し,構想 を促した。 1--2回目の授業では制作課題の構 想、・デザインとその修正,予想される技術的な 課題について検討した。 3回目から制作に用い る工具・機械類の使用方法を制作課題に応じて 個別指導を行い,制作を開始した。曲げ材とし て,セン,カツラを使用した。また,曲げ直径 と材厚の成功率に対する影響,曲げ材の形状の 固定方法,各種治具の開発等も検討した。 3. 作品例 図1 回転方式の 4段小物入れの スケッチと作品例

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-444-図1に回転方式の 4段小物入れのスケッチ と作品例を示す。制作品の構想表示はアイデア スケッチに留めて,これに寸法を書き込み制作 の参考とした。この作品で、はベルトサンダー, 卓上ボール盤の使用とのこぎりびき,くぎ打ち, 接着で完成した。 4つの箱を連結する回転部分 にはボルト・ナット等を使用した。曲げ材の形 状の不揃いや歪みを防止するために,曲げ材は 円筒状の型にベルトで固定し製作した。また, 曲げ加工の成功率と精度を上げるためにトー ネット法を応用した治具の試作を行い,本演習 で曲げ材の製作に利用した。 4. 曲げ加工実験伊

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図2に曲げ材のもどり率と枠固定時間との 関係を示す。初期もどり率と最大もどり率の差 がほとんどない状態(変形の固定終了)が1週 間以内であるため曲げ加工実習に引き続き次 回の授業で作品製作に曲げ材を使用できる。 60 ;ζ寸 50 時.30 . . ・ 入j 斗P 20 最大もどり 行い,作品の構想・製作を行った。

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X12mmの板材と曲げ材2枚の使用という制 約下で各生徒が独創的な作品を製作できた。図 3に生徒の構想図と作品例を示す。授業終了後 に授業に対するアンケートを行った結果,高い 評価を得た。 ~3 生徒の構想、図と作品例 6. おわりに 板材の簡便な曲げ加工を応用した教材を中 1還問---J I 学校技術科の授業実践等に導入する際に必要 O 20∞ 4000 60∞ 8∞ 10000 120∞ 枠固定時間(分) 図 2 曲げ材のもどり率と枠固定時間との関係 その他の結果として,自由設計・制作に対応 するために曲げ直径と材厚の成功率に対する 影響を検討した結果,材厚の減少,曲げ直径の 増加に伴って曲げ加工の成功率は高くなった。 5. 中学校での授業実践 附属中学校 3年生 24名対象の選択授業(技 術)で、曲げ材を使った授業実践を行ったD 曲げ 加工の理論・方法の講義の後,曲げ加工実習を な情報を提供することができた。治具の開発, 教材の準備の簡略化と時間短縮等の改善,授業 実践への導入が可能となった。中学校技術科の 授業において曲げ材を利用した指導内容や指 導方法の授業実践試案を構築し,実際の授業に おいて検証を行って高い評価を得た。また,大 学教育においても同様の成果を得た。 引用文献 1)高崎ほか:木材の曲げ加工を応用した教材と教具の 開発,技術科教育の研究 Vol.7,p.45-48, 2001 2)山内ほか:日本インテリア学会論文報告集, Vol.4, No.1, p.29-32, 1994 ﹁ O A 斗 a A q

図 1 に回転方式の 4 段小物入れのスケッチ と作品例を示す。制作品の構想表示はアイデア スケッチに留めて,これに寸法を書き込み制作 の参考とした。この作品で、はベルトサンダー, 卓上ボール盤の使用とのこぎりびき,くぎ打ち, 接着で完成した。 4 つの箱を連結する回転部分 にはボルト・ナット等を使用した。曲げ材の形 状の不揃いや歪みを防止するために,曲げ材は 円筒状の型にベルトで固定し製作した。また, 曲げ加工の成功率と精度を上げるためにトー ネット法を応用した治具の試作を行い,本演習 で曲げ材の製作に利

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