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ラテ平成 28 年 4 月 25 日 ( 月 )17 時解禁 新聞 4 月 26 日 ( 火 ) 朝刊解禁 平成 28 年 4 月 21 日 平成 28 年度 日本遺産 (Japan Heritage) の認定結果の発表について 平成 28 年 4 月 19 日 ( 火 ) に開催された 日本遺産審

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(1)

日本遺産認定について

未 来 を 拓 い た 「 一 本 の 水 路 」

-大久保利通“最期の夢”と開拓者の軌跡 郡山・猪苗代-

1 日本遺産認定の経過

本市発展の礎である安積開拓及び安積疏水開さく事業や日本有数の観光資源である猪苗

代湖をテーマに、猪苗代町との連名で申請し、平成 28 年4月 19 日(火)に開催された「日

本遺産審査委員会」の審議を経て認定となったもの。

・平成 28 年度 認定 19 件(申請 67 件) ※27 年度と合わせた認定数 37 件

(別紙1 平成 28 年度「日本遺産(Japan Heritaige)」認定一覧のとおり)

2 認定ストーリーの概要

明治維新後、武士の救済と、新産業による近代化を進めるため、安積地方の開拓に並々

ならぬ想いを抱いていた大久保利通。夢半ばで倒れた彼の想いは、郡山から西の天空にあ

る猪苗代湖より水を引く「安積開拓・安積疏水開さく事業」で実現した。

奥羽山脈を突き抜ける「一本の水路」は、外国の最新技術の導入、そして、この地域と

全国から人、モノ、技を結集し、苦難を乗り越え完成した。この事業は、猪苗代湖の水を

治め、米や鯉など食文化を一層豊かにし、さらには

水力発電による紡績等の新たな産業の発展をもた

らした。未来を拓いた「一本の水路」は、多様性

と調和し共生する風土と、開拓者の未来を

想う心、その想いが込められた桜とともに、

今なおこの地に受け継がれている。

(別紙2 ストーリー詳細)

3 国の支援措置

(1)情報発信、人材育成事業(パンフレット作成、ボランティア育成等)

(2)普及啓発事業(シンポジウム、PR イベント等の開催等)

(3)調査研究事業(未指定の構成文化財を対象とした資料収集等)

(4)公開活用のための整備に係る事業(トイレ、ベンチ、説明版の設置等)

※文化庁による日本遺産の発信

・日本遺産フォーラムの開催 ・テレビ番組による発信

・海外での日本遺産展の開催

4 認定後の取組みついて

2020 東京オリンピック・パラリンピックに向けた観光誘客を視野に、本市の

歴史的な魅力や、日本有数の観光資源である猪苗代湖を広く国内外に発信する

ため、猪苗代町及び関係団体等による(仮称)日本遺産プロモーション委員会を

立ち上げ、一丸となって各種施策に取り組んでいく。

2016 年 4月例市長記者会見 資料1(文化スポーツ部文化振興課) 【猪苗代湖】

(2)

平成28年4月21日

平成28年度「日本遺産(Japan Heritage)」の認定結果の発表について

平成28年4月19日(火)に開催された「日本遺産審査委員会」の審議

を経て別紙1の19件を平成28年度の「日本遺産(Japan Heritage)」に認

定しましたのでお知らせします。

詳しくは,以下の資料を参照願います。

別紙1 平成28年度「日本遺産(

Japan Heritage)」認定一覧

別紙2 平成28年度「日本遺産(

Japan Heritage)」認定概要

別紙3 平成28年度「日本遺産(

Japan Heritage)」申請一覧

別紙4 日本遺産(

Japan Heritage)」について

別紙5 日本遺産審査委員会委員一覧

<担当> 文化庁文化財部記念物課

課長 加藤 弘樹(内線 2873)

課長補佐 田中 康成(内線 3101)

専門官 中村 崇志(内線 2874)

企画調整係 吉田 尊徳(内線 4768)

宮本 隆行(内線 4768)

川口 武彦(内線 4768)

電話:03-5253-4111(代表)

03-6734-4760(直通)

ラテ 平成28年4月25日(月)17時 解禁、

新聞 4月26日(火) 朝刊解禁

(3)

No 都道府県 申請者 (◎印は代表自治体) ストーリーのタイトル 1 宮城県 ◎宮城県 (仙台市,塩竈市,多賀城市,松島町) 政宗が育んだ“伊達”な文化 2 山形県 ◎山形県(鶴岡市,西川町,庄内町) 自然と信仰が息づく『生まれかわりの旅』~樹齢300年を超える杉並木につつまれた2,446段の石段から始まる出羽三山~ 3 福島県 ◎会津若松市・喜多方市・南会津町・ 下郷町・檜枝岐村・只見町・北塩原村・ 西会津町・磐梯町・猪苗代町・会津坂 下町・湯川村・柳津町・会津美里町・三 島町・金山町・昭和村 会津の三十三観音めぐり~巡礼を通して観た往時の会津の文化~ 4 福島県 ◎郡山市・猪苗代町 未来を拓いた「一本の水路」-大久保利通“最期の夢”と開拓者の軌跡 郡山・猪苗代- 5 千葉県 ◎千葉県 (佐倉市,成田市,香取市,銚子市) 「北総四都市江戸紀行・江戸を感じる北総の町並み」─佐倉・成田・ 佐原・銚子:百万都市江戸を支えた江戸近郊の四つの代表的町並 み群─ 6 神奈川県 伊勢原市 江戸庶民の信仰と行楽の地~巨大な木太刀を担いで「大山詣り」~ 7 神奈川県 鎌倉市 「いざ、鎌倉」 ~歴史と文化が描くモザイク画のまちへ~ 8 新潟県 ◎三条市・新潟市・長岡市・十日町市・津南町 「なんだ、コレは!」 信濃川流域の火焔型土器と雪国の文化 9 石川県 小松市 『珠玉と歩む物語』小松 ~時の流れの中で磨き上げた石の文化~ 10 長野県 ◎南木曽町・大桑村・上松町・木曽町・木祖村・王滝村・塩尻市 木曽路はすべて山の中 ~ 山を守り 山に生きる ~ 11 岐阜県 高山市 飛騨匠の技・こころ ―木とともに、今に引き継ぐ1300年― 12 兵庫県 ◎淡路市・洲本市・南あわじ市 『古事記』の冒頭を飾る「国生みの島・淡路」 ~古代国家を支えた海人の営み~ 13 奈良県 ◎吉野町・下市町・黒滝村・天川村・下北山村・上北山村・川上村・東吉野村 森に育まれ、森を育んだ人々の暮らしとこころ~美林連なる造林発祥の地“吉野”~ 14 和歌山県 ◎和歌山県 (新宮市,那智勝浦町,太地町,串本 町) 鯨とともに生きる 15 鳥取県 ◎大山町・伯耆町・江府町・米子市 地蔵信仰が育んだ日本最大の大山牛馬市 16 島根県 ◎雲南市・安来市・奥出雲町 出雲國たたら風土記 ~鉄づくり千年が生んだ物語~ 17 広島県・神奈川県・長崎県・京都府 ◎呉市(広島県)・横須賀市(神奈川 県)・佐世保市(長崎県)・舞鶴市(京都 府) 鎮守府 横須賀・呉・佐世保・舞鶴~日本近代化の躍動を体感できる まち~ 18 愛媛県・広島県 ◎今治市(愛媛県)・尾道市(広島県) “日本最大の海賊”の本拠地:芸予諸島-よみがえる村上海賊“Murakami KAIZOKU”の記憶- 19 佐賀県・長崎県 ◎佐賀県 (唐津市,伊万里市,武雄市,嬉野市, 有田町) 長崎県 (佐世保市,平戸市,波佐見町) 日本磁器のふるさと 肥前 ~百花繚乱のやきもの散歩~

平成28年度「日本遺産(Japan Heritage)」認定一覧

別紙1

(4)

(別紙2) ストーリー 【安積原野へは流れない、あこがれの湖】 郡こおり山やま(安あ積さ か地方)から西の天空(標高 514m)にあり、豊富な水を湛た た え、天を映し出す鏡のような美しい湖、猪い苗代な わ し ろ湖こ。郡山には、「猪苗代 湖の水を安積原野へ」という疏そ水す い開さくの構想が江戸時代から存在し ていた。枯こ渇か つした原野が広がり、人々は水を巡って争い、雨あ ま乞ごいや豊 作の思いを込めた花火を打ち上げ、祈りを捧げていた。しかし、猪苗 代湖の水は西側へのみ流れ、奥お う羽う山脈さんみゃくがそびえる東側の安積原野には流れなかった。加えて水利の問題 があり、疏水開さくは夢物語であった。 【大久保利通、安積の地に“夢”を見る】 明め い治じ維い新し んという近代化へのかつてない改革があった日本。明治4年(1871)、岩い わ倉く ら使し節団せ つ だ んは近代化を 推進するため、欧米諸国を約1年 10 か月かけて視察した。そして欧米の発展を目の当たりにし、国力 の差に圧倒させられる。彼らは、経済力と軍事力を備えるため「富ふ国こ く強兵きょうへい」をスローガンとし、新産業 の育成を目指す「殖しょく産さ ん興こ うぎょう業」の進展が急務と痛感した。この使節団に、安積原野の開拓を大きく左右 する後の福島県令・安や す場ば保和や す か ずと、内な い務むきょう卿・大お お久保く ぼ利通と し み ちが参加していた。彼らは、開拓と産業振興が発 展の源であると確信を得る。そして、安場はひと足先に帰国し、さっそく福島県の開拓に着手した。 明治6年(1873)、福島県の開拓に呼応した地元富商たちは、「開か い成せ い社し ゃ」を結成し、本格的な開拓に乗 り出した。灌か ん漑が い用よ うの沼の整備や葡ぶ萄ど うなど海外果樹の植樹、西洋農具を用いた斬ざ ん新し んで近代的な西洋農法を 導入した開拓地は、収穫量や人口の増加により、新村が誕生するまでに至る。一方では、開拓事務所が 置かれた「開成館か い せ い か ん」は西洋風の建物を地元の大だ い工くたちが錦にしき絵え等をもとに、見よう見まねで作ったその象しょう 徴 ちょう 的て きな建物であった。また、開成社員は洋服を身に纏ま とい、積極的に西 洋文化を取り入れつつ開拓を進めた。ここに、慣か んしゅう習に囚と らわれず、新た なものを受け入れ調和する進し ん取し ゅの気質があったことが感じられる。 明治9年(1876)、明治天皇の東と う北ほ くじゅん巡幸こ うの下見に来た内務卿・大久保 は、福島県と開成社が進めてきたこの官か ん民み ん一い っ体た いの開拓事業の成功に感激 する。大久保は、「殖産興業」と改革で困窮こんきゅうした武士を救う「士族し ぞ く授産じ ゅ さ ん」 を結び付けた全国的なモデル事業を、他の候補地に先駆け、広大な原野を有する安積の地で実施するこ とを決断した。この地には、東西南北に通じる交通の要衝ようしょう、豊富な水を湛える猪苗代湖、そして進取し ん し ゅの 気質を持った開拓者が存在していたからである。こうして大久保は、明治 11 年(1878)3月に事業案 を提出し、政府は予算を計上した。しかし、事業開始目前、大久保は暗殺されてしまったのだ。彼は亡 くなる直前まで当時の福島県令と会い、開拓にかける想いを熱く語っていたという。 この大久保の“夢”は、開拓者やその想いを知る人々によって、明治政府初の国こ く営え い農の うぎょう業水す い利り事じぎょう業「安あ 積さ か開か い拓た く・安あ積さ か疏そ水す い開か いさく事じぎょう業」として実現されていくのである。 【新たなる挑戦、そびえる山脈と時代を切り拓く】 明治 11 年 11 月の九州・久留米く る め藩は んを皮切りに、主に全国9藩から旧士族と、その家族約 2,000 人が刀 を捨て、原野を開拓しようと入植してきた。入植者たちは、困難が予想される新たな土地での心の拠より 所 どころ として、故郷ふ る さ との神社などからの分霊ぶ ん れ いを受け、力を合わせ開拓に臨の ぞんだ。特に、人じ ん心し ん融ゆ う和わのため伊勢い せ神宮じ ん ぐ う から当時唯一の御ご分ぶ ん霊れ いを許された「開か い成せ い山ざ ん大だ い神じ ん宮ぐ う」は、人々の心の拠より所どころとなっていたのであった。 明治 12 年(1879)、この大神宮で、かつてない大工事の安全と成功を祈き願が んする起工式は行われた。始 めに着手したのは、安積疏水成功のカギを握り、会あ い津づ盆ぼ ん地ちと安積原野の水の流れを調整する「十じゅう六ろ っきょう橋 猪苗代湖 洋服を着た開成社員

(5)

(別紙2) 水門す い も ん」の建設であった。革新的だったのは、オランダ人技師ファン・ ドールンの監修のもと、近代土木技術を我が国で初めて疏水の設計に 導入したことである。当時最先端の機器が用いられ、実測データに基 づき科学的に検討するという従来の経験主義を脱だ っきゃく却した草分け的な設 計であった。この検証により、安積原野へ水を流しても、西側へ流れ る水量は減らないことが実証され、水利という長年の大きな課題を解 決に導いた。また、猪苗代湖の氾濫は ん ら んに苦しんでいた湖こ岸が んの住人達は、十六橋水門が治ち水す いの役割も持つこ とを知り、遠く離れた地からボランティアとしてこの工事に参加した。その人数は 500 人以上にのぼり、 この大工事を1年程で完成させた。水路工事の最大の難関は、奥羽山脈に全長 585m のトンネルを掘り、 安積原野まで水を一気に流すことであった。硬い岩が ん石せ きを砕くダイナマイト、地下水を外に汲み出す蒸気 ポンプ、補強のためのセメントなど、外国の最新技術が使われていった。また、鹿児島、大分、東京、 横浜、岩手、新潟など全国から多くの技術者たちが集ってきた。開拓者たちの安積原野と猪苗代湖を繋 ぐ挑戦は、疏水通水へと結実し、後の那な須す疏そ水す いと琵び琶わ湖こ疏そ水す いの建設に大きな影響を与えたのである。 【潤いと発展をもたらした猪苗代湖、“夢”の礎となった風土】 明治 15 年(1882)、約3年で、述べ 85 万人の労力と当時の国家予算の約 1/3 を 要した水路 52.1km、分水路 70.2km の安積疏水は完成した。その通水式には政府要 人らをはじめ数万人が集い、事業の成功を祝った。 安積疏水は大地を潤し、約 4,000ha だった米の作付面積は、最大時に 10,000ha 以上へと広がった。収穫量は約 4,500t から 10 倍以上へと大幅に増え、実り多き大 地へと生まれ変わっていった。また、清らかな水が一年中流れるようになり、鯉こ いの 養殖が盛んになった。それぞれ生産量が全国市町村で1位になるほど、食文化を豊かにしている。 明治後期からは、疏水の落差を発電にも活かすため、当時の最高技術を結集し、「沼ぬ ま上が み発は つ電で ん所し ょ」が建 設された。そこから、23km も遠く離れた郡山に 11,000v の高圧電力を送るという、我が国初の長ちょう距き ょ離り高こ う 圧あ つ送そ う電で んを成功させ、日本中を驚かせた。この電力は製せ い糸し、紡績ぼ う せ きなど郡山の産業を発展させていった。そ の後、十六橋水門を活用し、猪苗代湖の西側に建設された新たな発電所から関東への送電は、当時世界 第三位の長距離送電と謳う たわれ、近代日本を支えた。そして、開拓により人が集い、将来の叡え い智ちを育むた めの学校が作られ、やがて銀行の設立や鉄道の開通にも結び付いていった。 「安積開拓・安積疏水開さく事業」は、交通の要衝、全国と世界から人、モノ、技術、更には文化等 の多様性を受け入れ、調和し、共に生きるという、この地の風土が大きく活かされ、成し遂げられた。 それらは、農業・工業・商業の飛躍的な発展を通じて今も受け継がれており、日本の近代化を実現する ため、この事業への熱い想いを語っていた、大久保利通の“最期の夢”を叶える 礎いしずえになったのである。 【開拓者たちの想い、未来に花咲く】 全国から集った入植者や技術者、政府、そして安積の地に生きた人々 が、ともに切り拓いた安積開拓。かつて、福島県と開成社が開拓を進め ていた折、灌漑用の沼の堤つつみに、約 3,900 本の桜を植えた。現在でも、開 拓の歴史を見守ってきたソメイヨシノの老木は、春になると開か い成せ い山ざ ん公こ う園え ん の土手一帯を覆お おい尽くす。 開成社の社則に、「私たちの代では小さな苗木でも、やがて大樹となり、美しい花は人々の心を和ま せるであろう」との想いが込められた一文がある。この未来を想う心が、新しい時代を拓ひ らいたといって も過言ではなく、その想いは今なおこの地に息づいている。 当時の十六橋水門 安積疏水の完成を祝って 桜が満開の開成山公園 造られた麓山の飛瀑

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平成28年度「日本遺産(Japan Heritage)」認定概要

① ◎宮城県(仙台市,塩竈市,多賀城市,松島町) ※◎印は代表自治体(以下同) ≪政宗が育んだ“伊達”な文化≫ (ストーリーの概要) 仙台藩を築いた伊達政宗は,戦国大名として政治・軍事面での活躍は広く知られるところ であるが,時代を代表する文化人でもあり,文化的にも上方に負けない気概で,自らの“都” 仙台を創りあげようとした。 政宗は,その気概をもって,古代以来東北の地に根付いてきた文化の再興・再生を目指す 中で,伊達家で育まれた伝統的な文化を土台に,上方の 桃山文化の影響を受けた豪華絢爛,政宗の個性ともいう べき意表を突く粋な斬新さ,さらには海外の文化に触発 された国際性,といった時代の息吹を汲み取りながら, これまでにない新しい“伊達”な文化を仙台の地に華開 かせていった。 そして,その文化は政宗だけに留まらず,時代を重ね るにつれ,後の藩主に,さらには仙台から全国へ,そし て武士から庶民にまで,さまざまな方面へ広がり,定着 し,熟成を加えていった。 ② ◎山形県(鶴岡市,西川町,庄内町) ≪自然と信仰が息づく『生まれかわりの旅』~樹齢300 年を超える杉並木につつまれた 2,446 段の石段から始まる出羽三山~≫ (ストーリーの概要) 山形県の中央に位置する出羽三山の雄大な自然を背景に生ま れた羽黒修験道では,羽黒山は人々の現世利益を叶える現在の山, 月山はその高く秀麗な姿から祖霊が鎮まる過去の山,湯殿山はお 湯の湧き出る赤色の巨岩が新しい生命の誕生を表す未来の山と 言われます。 三山を巡ることは,江戸時代に庶民の間で『生まれかわりの旅』 として広がり,地域の人々に支えられながら,日本古来の,山の 自然と信仰の結び付きを今に伝えています。羽黒山の杉並木につ つまれた石段から始まるこの旅は,訪れる者に自然の霊気と自然 への畏怖を感じさせ,心身を潤し明日への新たな活力を与えます。 【大崎八幡宮】 【羽黒山の石段と杉並木】

別紙2

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③ ◎会津若松市・喜多方市・南会津町・下郷町・檜枝岐村・只見町・北塩原村・西会津町・ 磐梯町・猪苗代町・会津坂下町・湯川村・柳津町・会津美里町・三島町・金山町・昭和村 (福島県) ≪会津の三十三観音めぐり~巡礼を通して観た往時の会津の文化~≫ (ストーリーの概要) 磐梯山信仰を取り込み東北地方で最も早く仏教文化が花開いた会津は,今も平安初期から 中世,近世の仏像や寺院が多く残り「仏都会津」とよばれる。その中でも三十三観音巡りは, 古来のおおらかな信仰の姿を今に残し,広く会津の人々に親しまれている。 会津藩祖,名君保科正之が定めた会津三十三 観音巡りは広く領民に受け入れられ,のちに 様々な三十三観音がつくられた。会津の三十三 観音は,国宝を蔵する寺院から山中に佇むひな びた石仏までいたるところにその姿をとどめて おり,これら三十三観音を巡った道を,道中の 宿場や門前町で一服しながらたどることで,往 時の会津の人々のおおらかな信仰と娯楽を追体 験することができるのである。 ④ ◎郡山市・猪苗代町(福島県) ≪未来を拓いた「一本の水路」-大久保利通“最期の夢”と開拓者の軌跡 郡山・猪苗代-≫ (ストーリーの概要) 明治維新後,武士の救済と,新産業による近代化を進めるため,安積地方の開拓に並々な らぬ想いを抱いていた大久保利通。夢半ばで倒れた彼の想いは,郡山から西の天空にある猪 苗代湖より水を引く「安積開拓・安積疏水開さく事業」で実現した。 奥羽山脈を突き抜ける「一本の水路」は,外国 の最新技術の導入,そして,この地域と全国から 人,モノ,技を結集し,苦難を乗り越え完成した。 この事業は,猪苗代湖の水を治め,米や鯉など食 文化を一層豊かにし,さらには水力発電による紡 績等の新たな産業の発展をもたらした。 未来を拓いた「一本の水路」は,多様性と調和 し共生する風土と,開拓者の未来を想う心,その 想いが込められた桜とともに,今なおこの地に受 け継がれている。 【史跡慧え日にち寺跡】 ひのえまたむら あさか 【猪苗代湖】 あさか あさか

(9)

⑤ ◎千葉県(佐倉市,成田市,香取市,銚子市) ≪「北総四都市江戸紀行・江戸を感じる北総の町並み」-佐倉・成田・佐原・銚子:百万都 市江戸を支えた江戸近郊の四つの代表的町並み群-≫ (ストーリーの概要) 北総地域は,百万都市江戸に隣接し,関東平野 と豊かな漁場の太平洋を背景に,利根川東遷によ り発達した水運と江戸に続く街道を利用して江戸 に東国の物産を供給し,江戸のくらしや経済を支 えた。こうした中,江戸文化を取り入れることに より,城下町の佐倉,成田山の門前町成田,利根 水運の河岸,香取神宮の参道の起点の佐原,漁港・ 港町,そして磯巡りの観光客で賑わった銚子とい う4つの特色ある都市が発展した。 これら四都市では,江戸庶民も訪れた4種の町 並みや風景が残り,今も東京近郊にありながら江 戸情緒を体感することができる。 成田空港からも近いこれらの都市は,世界から一 番近い「江戸」といえる。 ⑥ 伊勢原市(神奈川県) ≪江戸庶民の信仰と行楽の地~巨大な木太刀を担いで「大山詣り」~≫ (ストーリーの概要) 大山詣りは,鳶などの職人たちが巨大な木太刀を江戸から担いで運び,滝で身を清めてか ら奉納と山頂を目指すといった,他に例をみない庶民参拝である。そうした姿は歌舞伎や浮 世絵にとりあげられ,また手形が不要な小旅行であったことから人々の興味関心を呼び起こ し,江戸の人口が 100 万人の頃,年間 20 万人もの参拝者が訪れた。 大山詣りは,今も先導師たちにより 脈々と引き継がれている。首都近郊に残 る豊かな自然とふれあいながら歴史を 巡り,山頂から眼下に広がる景色を目に したとき,大山にあこがれた先人の思い と満足を体感できる。 【〈左上〉佐倉市武家屋敷)・〈左下〉成田山門前 町(大野屋)・〈右上〉佐原の山車行事・〈右下〉 銚子市外川の町並み】 【浮世絵:歌 川 うたがわ 豊 国 とよくに 「大當大願成就有が瀧壷」文久 3(1863)年】

(10)

⑦ 鎌倉市(神奈川県) ≪「いざ、鎌倉」 ~ 歴史と文化が描くモザイク画のまちへ ~≫ (ストーリーの概要) 鎌倉は,源頼朝によって幕府が開かれた後,急速に都市整備が進められ,まちの中心には 鶴岡八幡宮,山には切通,山裾には禅宗寺院をはじめとする大寺院が造られた。 この地に活きた武士たちの歴史と哀愁を感じられる古都鎌倉は,近世には信仰と遊山の対 象として脚光を浴び,近代には多くの別荘が建て られたが,歴史的遺産と自然とが調和したまちの 姿は守り伝えられてきた。 このような歴史を持つ古都鎌倉は,自然と一体 となった中世以来の社寺が醸し出す雰囲気の中 に,各時代の建築や土木遺構,鎌倉文士らが残し た芸術文化,生業や行事など様々な要素が,まる でモザイク画のように組み合わされた特別なま ちとなったのである。 ⑧ ◎三条市・新潟市・長岡市・十日町市・津南町(新潟県) ≪「なんだ、コレは!」 信濃川流域の火焔型土器と雪国の文化≫ (ストーリーの概要) 日本一の大河・信濃川の流域は,8000 年前に気候が変 わり,世界有数の雪国となった。この雪国から 5000 年 前に誕生した「火焔型土器」は大仰な4つの突起があり, 縄文土器を代表するものである。火焔型土器の芸術性を 発見した岡本太郎は,この土器を見て「なんだ,コレは!」 と叫んだという。火焔型土器を作った人々のムラは信濃 川流域を中心としてあり,その規模と密集度は日本有数 である。このムラの跡に佇めば,5000 年前と変わらぬ独 特の景観を追体験できる。また,山・川・海の幸とその 加工・保存の技術,アンギン,火焔型土器の技を継承す るようなモノづくりなど,信濃川流域には縄文時代に起 源をもつ文化が息づいている。火焔型土器は日本文化の 源流であり,浮世絵,歌舞伎と並ぶ日本文化そのものな のである。 きりどおし 【鎌倉文学館】 【国宝笹山遺跡出土火焔型土器】

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⑨ 小松市(石川県) ≪『珠玉と歩む物語』小松 ~時の流れの中で磨き上げた石の文化~≫ (ストーリーの概要) 小松の人々は,弥生時代の碧玉の玉つくりを始まり として 2300 年にわたり,金や銅の鉱石,メノウ,オ パール,水晶,碧玉の宝石群,良質の凝灰岩石材,九 谷焼原石の陶石などの石の資源を見出し,時代のニー ズに応じて,現代の技術をもってしても再現が困難な 高度な加工技術を磨き上げ,ヤマト王権の諸王たちが 権威の象徴として挙って求めるなど,人・モノ・技術 が交流する豊かな石の文化を築き上げてきている。 ⑩ ◎南木曽町・大桑村・上松町・木曽町・木祖村・王滝村・塩尻市(長野県) ≪木曽路はすべて山の中 ~ 山を守り 山に生きる ~≫ (ストーリーの概要) 戦国時代が終わり新たな町づくりがすすめられると,城郭・社寺建築の木材需要の急増は 全国的な森林乱伐をもたらした。森林資源が地域の経済を支えていた木曽谷も江戸時代初期 に森林資源の枯渇という危機に陥る。所管する尾 張藩は,禁伐を主体とする森林保護政策に乗り出 し,木曽谷の人々は,新たな地場産業にくらしの 活路を見出した。 そして,江戸時代後期,木曽漆器などの特産品 は,折しも街道整備がすすみ増大した御嶽登拝の 人々などによって,宿場から木曽路を辿り全国に 広められた。 江戸時代,全国に木曽の名を高めた木曽檜や木 曽馬,木曽漆器など伝統工芸品は,今も木曽谷に 息づく木曽の代名詞である。 へきぎょく 【八日市地方遺跡の玉つくり】 【妻つま籠ごじゅく宿保存地区】 おんたけとはい き そうま

(12)

⑪ 高山市(岐阜県) ≪飛騨匠の技・こころ ―木とともに、今に引き継ぐ1300年―≫ (ストーリーの概要) 「飛騨工制度」は古代に木工技術者を都へ送る ことで税に充てる全国唯一の制度で,飛騨の豊か な自然に育まれた「木を生かす」技術や感性と, 実直な気質は古代から現代まで受け継がれ,高山 の文化の基礎となっている。市内には中世の社寺 建築群や近世・近代の大工一門の作品群,伝統工 芸など,現在も様々なところで飛騨匠の技とここ ろに触れることができる。 これは私たちが木と共に生きてきた 1300 年の 高山の歴史を体感する物語である。 ⑫ ◎淡路市・洲本市・南あわじ市(兵庫県) ≪『古事記』の冒頭を飾る「国生みの島・淡路」 ~古代国家を支えた海人の営み~≫ (ストーリーの概要) わが国最古の歴史書『古事記』の冒頭を飾る「国生み神話」。 この壮大な天地創造の神話の中で最初に誕生する“特別な島”が 淡路島である。その背景には,新たな時代の幕開けを告げる金属 器文化をもたらし,後に塩づくりや巧みな航海術で畿内の王権や 都の暮らしを支えた“海人”と呼ばれる海の民の存在があった。 畿内の前面に浮かぶ瀬戸内最大の 島は,古代国家形成期の中枢を支え た“海人”の歴史を今に伝える島で ある。 【雲うん龍寺りゅうじしょう鐘楼門ろうもん】 【鳴門の渦潮】 あま あま 【国生み絵】 【渦潮】

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⑬ ◎吉野町・下市町・黒滝村・天川村・下北山村・上北山村・川上村・東吉野村(奈良県) ≪森に育まれ、森を育んだ人々の暮らしとこころ~美林連なる造林発祥の地“吉野”~≫ (ストーリーの概要) 我が国造林発祥の地である奈良県吉野地域 には,約 500 年にわたり培われた造林技術によ り育まれた重厚な深緑の絨毯の如き日本一の 人工の森と,森に暮らす人々が神仏坐す地とし て守り続ける野趣溢れる天然の森が,訪れる 人々を圧倒する景観で迎えてくれる。 ここに暮らす人々が,それらの森を長きに亘 って育み,育まれる中で作り上げた食や暮らし の文化が今に伝わり,訪れる者はそれを体感し て楽しむことができる。 ⑭ ◎和歌山県(新宮市,那智勝浦町,太地町,串本町) ≪鯨とともに生きる≫ (ストーリーの概要) 鯨は,日本人にとって信仰の対象となる特別な存在であった。人々は,大海原を悠然と泳 ぐ巨体を畏れたものの,時折浜辺に打ち上げられた鯨を食料や道具の素材などに利用してい たが,やがて生活を安定させるため,捕鯨に乗り 出した。 熊野灘沿岸地域では,江戸時代に入り,熊野水 軍の流れを汲む人々が捕鯨の技術や流通方法を確 立し,これ以降,この地域は鯨に感謝しつつ捕鯨 とともに生きてきた。当時の捕鯨の面影を残す旧 跡が町中や周辺に点在し,鯨にまつわる祭りや伝 統芸能,食文化が今も受け継がれている。 【下しも多古た こ村有林】 【太地のくじら踊】

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⑮ ◎大山町・伯耆ほ う き町・江府こ う ふ町・米子市(鳥取県) ≪地蔵信仰が育んだ日本最大の大山牛馬市≫ (ストーリーの概要) 大山の山頂に現れた万物を救う地蔵菩薩への信仰は,平安時代末以降,牛馬のご加護を願 う人々を大山寺に集めた。江戸時代には,大山寺に庇護 され信仰に裏打ちされた全国唯一の「大山牛馬市」が隆 盛を極め,明治時代には日本最大の牛馬市へと発展した。 西国諸国からの参詣者や牛馬の往来で賑わった大山 道沿いには,今も往時を偲ぶ石畳道や宿場の町並み,所 子に代表される農村景観,「大山おこわ」など独特の食 文化,大山の水にまつわる「もひとり神事」などの行事, 風習が残されている。ここには,人々が日々「大山さん のおかげ」と感謝の念を捧げながら大山を仰ぎ見る暮ら しが息づいている。 ⑯ ◎雲南市・安来や す ぎ市・奥出雲町(島根県) ≪出雲國たたら風土記 ~鉄づくり千年が生んだ物語~≫ (ストーリーの概要) 日本古来の鉄づくり「たたら製鉄」で繁栄した出雲の地では,今日もなお世界で唯一たた ら製鉄の炎が燃え続けています。たたら製鉄は,優れた鉄の生産だけでなく,原料砂鉄の採 取跡地を広大な稲田に再生し,燃料の木炭山林を永続 的に循環利用するという,人と自然とが共生する持続 可能な産業として日本社会を支えてきました。また, 鉄の流通は全国各地の文物をもたらし,都のような華 やかな地域文化をも育みました。 今もこの地は,神代の時代から先人たちが刻んでき た鉄づくり千年の物語が終わることなく紡がれてい ます。 【たたら製鉄】 ところ ご 【大山】

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⑰ ◎呉市(広島県)・横須賀市(神奈川県)・佐世保市(長崎県)・舞鶴市(京都府) ≪鎮守府 横須賀・呉・佐世保・舞鶴~日本近代化の躍動を体感できるまち~≫ (ストーリーの概要) 明治期の日本は,近代国家として西欧列 強に渡り合うための海防力を備えること が急務であった。このため,国家プロジェ クトにより天然の良港を四つ選び軍港を 築いた。静かな農漁村に人と先端技術を集 積し,海軍諸機関と共に水道,鉄道などの インフラが急速に整備され,日本の近代化 を推し進めた四つの軍港都市が誕生した。 百年を超えた今もなお現役で稼働する施 設も多く,躍動した往時の姿を残す旧軍港 四市は,どこか懐かしくも逞しく,今も訪 れる人々を惹きつけてやまない。 ⑱ ◎今治市(愛媛県)・尾道市(広島県) ≪“日本最大の海賊”の本拠地:芸予諸島-よみがえる村上海賊“Murakami KAIZOKU”の記憶-≫ (ストーリーの概要) 戦国時代,宣教師ルイス・フロイスをして“日本 最大の海賊”と言わしめた「村上海賊」“Murakami KAIZOKU”。理不尽に船を襲い,金品を略奪する「海 賊」(パイレーツ)とは対照的に,村上海賊は掟に従 って航海の安全を保障し,瀬戸内海の交易・流通の 秩序を支える海上活動を生業とした。その本拠地「芸 予諸島」には,活動拠点として築いた「海城」群な ど,海賊たちの記憶が色濃く残っている。尾道・今 治をつなぐ芸予諸島をゆけば,急流が渦巻くこの地 の利を活かし,中世の瀬戸内海航路を支配した村上 【能島城跡】 海賊の生きた姿を現代において体感できる。 【〈左上〉呉鎮守府司令長官官舎(呉市)・〈左下〉東京 湾要塞跡猿島砲台跡(横須賀市)・〈右上〉旧佐世保無 線電信所(針尾送信所)施設(佐世保市)・〈右下〉舞 鶴赤れんがパーク(舞鶴旧鎮守府倉庫施設)(舞鶴市)】

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⑲ ◎佐賀県(唐津市,伊万里市,武雄市,嬉野市,有田町)・長崎県(佐世保市,平戸市, 波佐見町) ≪日本磁器のふるさと 肥前 〜百花繚乱のやきもの散歩〜≫ (ストーリーの概要) 陶石,燃料(山),水(川)など窯業を営む条件が揃う 自然豊かな九州北西部の地「肥前」で,陶器生産の技を活 かし誕生した日本磁器。肥前の各産地では,互いに切磋琢 磨しながら,個性際立つ独自の華を開かせていった。その 製品は全国に流通し,我が国の暮らしの中に磁器を浸透さ せるとともに,海外からも賞賛された。 今でも,その技術を受け継ぎ特色あるやきものが生み出 される「肥前」。青空に向かってそびえる窯元の煙突やト ンバイ塀は脈々と続く窯業の営みを物語る。この地は,歴 史と伝統が培った技と美,景観を五感で感じることのでき る磁器のふるさとである。 【〈上〉柿右衛門(濁手)・〈下〉大川内山の町並み】

(17)

No 都道府県 申請者 (◎印は代表自治体) ストーリーのタイトル 1 青森県 青森市 青森港を中心とした近世からの都市計画~大火・戦災の記憶とともに~ 2 青森県 ◎八戸市・階上町 ヤマセと馬が生んだ風俗と景観 3 宮城県 ◎宮城県(仙台市,塩竈市,多賀城市,松島町) 政宗が育んだ“伊達”な文化 4 秋田県 ◎大仙市・仙北市・美郷町 豊穣を願う雪国のまつりと水への祈り~美田・美酒・美人の郷「あきた仙北 平野」~ 5 秋田県 ◎秋田県 (北秋田市,能代市,男鹿市,秋田市,由 利本荘市,にかほ市,大仙市,横手市,湯 沢市,美郷町) 菅江真澄が記した江戸時代の秋田-あきた今昔ものがたり- 6 山形県 ◎山形県(鶴岡市,西川町,庄内町) 自然と信仰が息づく『生まれかわりの旅』~樹齢300年を超える杉並木につつまれた2,446段の石段から始まる出羽三山~ 7 山形県 鶴岡市 教学の精神が育てた城下町鶴岡 ~ 藩校致道館と松ヶ岡開墾場 8 福島県 ◎会津若松市・喜多方市・南会津町・下 郷町・檜枝岐村・只見町・北塩原村・西会 津町・磐梯町・猪苗代町・会津坂下町・湯 川村・柳津町・会津美里町・三島町・金山 町・昭和村 会津の三十三観音めぐり~巡礼を通して観た往時の会津の文化~ 9 福島県 ◎郡山市・猪苗代町 未来を拓いた「一本の水路」-大久保利通“最期の夢”と開拓者の軌跡 郡山・猪苗代- 10 栃木県 日光市 はじめて物語 足尾 日本初がある銅の町 11 群馬県 甘楽町 水が流れる織田の城下町 ─街の生き字引「雄川堰」─ 12 埼玉県 行田市 忍の水物語 ~“浮き城”と呼ばれた忍城と足袋のまち行田~ 13 埼玉県 ◎春日部市・久喜市・幸手市・杉戸町・松 伏町・吉川市・三郷市・八潮市 埼玉県東部地域の水路と水田文化 ―葛西用水路と周辺水路・水辺の歴 史の生き証人― 14 埼玉県 ◎川越市・新座市・三芳町 武蔵野を拓く! 江戸に最も近い川越藩の挑戦 15 千葉県 ◎千葉県 (佐倉市,成田市,香取市,銚子市) 「北総四都市江戸紀行・江戸を感じる北総の町並み」─佐倉・成田・佐原・ 銚子:百万都市江戸を支えた江戸近郊の四つの代表的町並み群─ 16 東京都 ◎国分寺市・府中市 日本一広い国府と国分寺 ~徳川家康が崇敬した古代武蔵のまちづくり~ 17 神奈川県 伊勢原市 江戸庶民の信仰と行楽の地~巨大な木太刀を担いで「大山詣り」~ 18 神奈川県 鎌倉市 「いざ、鎌倉」 ~歴史と文化が描くモザイク画のまちへ~ 19 新潟県 ◎三条市・新潟市・長岡市・十日町市・津 南町 「なんだ、コレは!」 信濃川流域の火焔型土器と雪国の文化 20 富山県 南砺市 日本に誇る民謡の宝庫「なんと」 ~唄い踊り継がれる歴史と伝統~ 21 石川県 小松市 『珠玉と歩む物語』小松 ~時の流れの中で磨き上げた石の文化~ 22 石川県 金沢市 きらめく金箔 ~黄金の国ジパングを支える金沢~ 23 福井県 大野市 湧水と共に暮らしてきた城下町 越前大野 ~ 大野人が守り続けた水文化 ~ 24 福井県 ◎福井県(福井市,勝山市) 蘇る中世越前の威風 ~戦国にいざなう 一乗谷と白山平泉寺~ 25 山梨県 ◎山梨県 (甲府市,富士吉田市,山梨市,大月市, 韮崎市,南アルプス市,北杜市,甲斐市, 笛吹市,甲州市,身延町,南部町,富士河 口湖町) 世界に知られた甲斐国の王 信玄─フォッサ・マグナが生んだ戦国の名将 とその遺産群 26 長野県 長野市 ご縁を結ぶ地‐長野 ~善光寺と戸隠‐戦国の戦乱から復興を遂げた日本一の門前町~ 27 長野県 ◎ 南木曽町・大桑村・上松町・木曽町・木 祖村・王滝村・塩尻市 木曽路はすべて山の中 ~ 山を守り 山に生きる ~ 28 岐阜県 高山市 飛騨匠の技・こころ ―木とともに、今に引き継ぐ1300年― 29 岐阜県 ◎岐阜県 (大垣市,垂井町,関ケ原町,養老町) ここが東西出会いの地 関ケ原 30 静岡県・愛知県 ◎浜松市・静岡市・岡崎市 若き家康に出逢うまち~戦国大名・徳川家康の城下町、岡崎・浜松・静岡~ 31 愛知県 ◎愛知県 (名古屋市,犬山市,清須市,津島市,愛 西市,あま市,蟹江町,半田市,常滑市, 阿久比町,武豊町,岡崎市,碧南市,西尾 市,豊田市) 「あいちde醸(かも)す」 ─あいちの醸造文化を巡る─ 32 愛知県 犬山市 城と城下町が紡ぐ町人文化 ─温故知新のまち 犬山─

平成28年度「日本遺産(Japan Heritage)」申請一覧

別紙3

(18)

No 都道府県 申請者 (◎印は代表自治体) ストーリーのタイトル 33 愛知県 名古屋市 尾張名古屋は堀川でもつ―城下町名古屋に生命を吹き込み、育てた運河― 34 三重県 亀山市 神官を遙かに仰ぐ宿場町 関宿 35 滋賀県 長浜市 神を斎(いつ)く観音霊場・竹生島 ~神仏習合の風土から発信するメッ セージ~ 36 滋賀県・三重県 ◎甲賀市(滋賀県)・伊賀市(三重県) ─忍びの里 伊賀・甲賀─ 忍者の真の姿を追え! 37 京都府 ◎京都府(宮津市,与謝野町) 天橋立 ~ 天に架ける橋と人々との出会い ~ 38 大阪府 河内長野市 僧と民衆が創ったもう一つの中世的世界~奥河内にあった共和国・境内都 市・民主政治~ 39 大阪府 藤井寺市 巨大前方後円墳があるまち・藤井寺 ─土師氏の智恵と技術が遺した風景─ 40 兵庫県 高砂市 神々の力が宿る石 ~古代から伝わる竜山石の文化の継承~ 41 兵庫県 ◎淡路市・洲本市・南あわじ市 『古事記』の冒頭を飾る「国生みの島・淡路」 ~古代国家を支えた海人の 営み~ 42 兵庫県 ◎朝来市・姫路市・福崎町・市川町・神河 町・養父市 近代日本の鉱山システムを生み出した、生野鉱山と馬車の道 43 奈良県 ◎桜井市・天理市 日本麺食文化のルーツ 三輪素麺 ~三輪山の神の子孫がつくった伝統食が今も息づく 三輪・山の辺の地~ 44 奈良県 ◎吉野町・下市町・黒滝村・天川村・下北 山村・上北山村・川上村・東吉野村 森に育まれ、森を育んだ人々の暮らしとこころ~美林連なる造林発祥の地 “吉野”~ 45 奈良県 ◎奈良県 (奈良市,大和郡山市,橿原市,桜井市, 五條市,御所市,葛城市,宇陀市,斑鳩 町,高取町,明日香村) 薬の発祥の地~知れば知るほどおもしろい奈良のくすり1400年の歴史~ 46 和歌山県 ◎和歌山県 (新宮市,那智勝浦町,太地町,串本町) 鯨とともに生きる 47 和歌山県 ◎和歌山県(和歌山市,海南市) 御三家紀州徳川家の「父母状」を継承する街 48 鳥取県 ◎大山町・伯耆町・江府町・米子市 地蔵信仰が育んだ日本最大の大山牛馬市 49 島根県 ◎雲南市・安来市・奥出雲町 出雲國たたら風土記 ~鉄づくり千年が生んだ物語~ 50 岡山県・福井県・愛 知県・滋賀県・兵庫 県 ◎備前市(岡山県)・越前町(福井県)・瀬 戸市・常滑市(愛知県)・甲賀市(滋賀県)・ 篠山市(兵庫県) 炎と土の結晶 ─日本六古窯─ 51 岡山県 ◎高梁市・倉敷市・新見市・備前市・真庭市・美咲町 幕末の「地方創生」-備中の儒学者山田方谷の改革- 52 広島県・神奈川 県・長崎県・京都 府 ◎呉市(広島県)・横須賀市(神奈川県)・ 佐世保市(長崎県)・舞鶴市(京都府) 鎮守府 横須賀・呉・佐世保・舞鶴~日本近代化の躍動を体感できるまち ~ 53 山口県 岩国市 生まれかわる橋と受け継がれる匠の心~錦帯橋がつなぐ創造城下町~ 54 徳島県・兵庫県 ◎徳島県・鳴門市(徳島県)・南あわじ市(兵庫県)鳴門海峡の恵み ~「潮」と「塩」の物語 ~ 55 香川県 ◎小豆島町・土庄町 海と大地の恵みを受けて、島びとの自普請が育んだ小豆島の近世食産業 と文化 ~ 塩・醤油・素麺・農村歌舞伎 ~ 56 愛媛県 松山市 “Haiku”の都・松山 俳句が織りなす文学の街 57 愛媛県 ◎大洲市・内子町 河道を行く ~生命を生み出し、産業を育み、物や人を運ぶ道「肱川」~ 58 愛媛県・広島県 ◎今治市(愛媛県)・尾道市(広島県) “日本最大の海賊”の本拠地:芸予諸島-よみがえる村上海賊“MurakamiKAIZOKU”の記憶- 59 高知県 ◎佐川町・土佐市・いの町・越知町・仁淀川町・日高村 清流・仁淀川が育む土佐和紙の産業文化と暮らしの風景 60 佐賀県・長崎県 ◎佐賀県 (唐津市,伊万里市,武雄市,嬉野市,有 田町) 長崎県 (佐世保市,平戸市,波佐見町) 日本磁器のふるさと 肥前 ~百花繚乱のやきもの散歩~ 61 長崎県・佐賀県・福岡県 ◎長崎市・諫早市・大村市(長崎県)・嬉野 市・小城市・佐賀市(佐賀県)・飯塚市(福 岡県) 長崎街道シュガーロード~スイーツの旅~ 62 熊本県 ◎山鹿市・玉名市・菊池市・和水町 天下第一の米作り ~菊池川流域 二千年の米作りの歴史~ 63 大分県 ◎豊後高田市・国東市 国東半島に咲いた六郷満山の大蓮華 ~耶馬から見る寺院と農村の交流 史~ 64 大分県 ◎中津市・玖珠町 「巌石の王国」耶馬渓 -100年前の自動車遊覧- 65 大分県・愛媛県 ◎別府市(大分県)・松山市(愛媛県) 道後・別府の温泉文化遺産群~神話の時代からつながる2つの温泉地~ 66 宮崎県 日南市 山の道から海の道へ~杉生産量日本一を生んだ「日向弁甲」のふるさと 67 宮崎県 ◎西都市・西米良村 おらが殿様が今に伝えた、古からの優美な都文化・精神文化 ※ 網掛けは平成28年度の「日本遺産(Japan Heritage)」に認定されたもの

(19)

「日本遺産(Japan Heritage)

」について

地域の歴史的魅力や特色を通じて我が国の文化・伝統を語るストーリー

を「日本遺産(Japan Heritage)」に認定するとともに,ストーリーを語

る上で不可欠な魅力ある有形・無形の文化財群を地域が主体となって総合

的に整備・活用し,国内外に戦略的に発信することにより,地域の活性化

を図る。

1.認定対象

○ 日本遺産は,以下の点を踏まえたストーリーを認定する(文化財そのも

のが認定の対象となるわけではない)

・歴史的経緯や,地域の風土に根ざし世代を超えて受け継がれている伝承,

風習等を踏まえたストーリーであること。

・ストーリーの中核には,地域の魅力として発信する明確なテーマを設定の

上,建造物や遺跡・名勝地,祭りなど,地域に根ざして継承・保存がなさ

れている文化財にまつわるものが据えられていること。

・ 単に地域の歴史や文化財の価値を解説するだけのものになっていないこと。

○ ストーリーのタイプとしては2種類

「地域型」・・・単一の市町村内でストーリーが完結。

「シリアル型(ネットワーク型)

」・・・複数の市町村にまたがってストーリー

が展開(複数の市町村に下記「ストーリーの構成文化財」が所在)

2.ストーリーを語る上で不可欠な文化財群(ストーリーの構成文化財)

○ 地域の魅力ある有形・無形の文化財群の一覧を作成するものとする。

○ 構成文化財は,地域に受け継がれている有形・無形のあらゆる文化財を

対象とし,地方指定や未指定の文化財も可能とする。

○ 日本遺産のストーリーが我が国の文化・伝統を語るものであることから,

文化財群の中に国指定・選定のものを必ず一つは含めることとする。

別紙4

(20)

3.認定申請の手続き

(1)申請者

○ 日本遺産の申請者は市町村とし,文化庁への申請は都道府県教育委員会

を経由して行う。

○ シリアル型の場合,原則として市町村の連名とするが,当該市町村が同

一都道府県内に所在する場合は当該都道府県が申請者となることも可能。

(2)認定申請を行うに当たっての条件

○ 認定申請を行うことができるのは,歴史文化基本構想又は歴史的風致維

持向上計画を策定済みの市町村,若しくは世界文化遺産一覧表記載案件又

は世界文化遺産暫定一覧表記載・候補案件を有する市町村とする。

○ 地域型の申請の場合は上記の条件が必須であるが,シリアル型の申請の

場合は満たすことが望ましい。

(3)認定の可否

○ 認定可否は,文化庁に設置する外部有識者で構成される「日本遺産審査

委員会」の審査結果を踏まえて,文化庁が決定する。

(4)認定基準

○ ストーリーの内容が,当該地域の際立った歴史的特徴・特色を示すもの

であるとともに我が国の魅力を十分に伝えるものとなっていること。

※ストーリーについては,以下の観点から総合的に判断する。 ・興味深さ(人々が関心を持ったり惹きつけられたりする内容となっているか。) ・斬新さ(あまり知られていなかった点や隠れた魅力を打ち出しているか。) ・訴求力(専門的な知識がなくても理解しやすい内容となっているか。) ・希少性(他の地域ではあまり見られない稀有な点があるか。) ・地域性(地域特有の文化が現れているか。)

○ 日本遺産という資源を活かした地域づくりについての将来像(ビジョン)

と,実現に向けた具体的な方策が適切に示されていること。

○ ストーリーの国内外への戦略的・効果的な発信など,日本遺産を通じた

地域活性化の推進が可能となる体制が整備されていること。

(21)

日本遺産審査委員会委員一覧

◎稲葉 信子 筑波大学大学院教授

小山 薫堂 放送作家・映画脚本家

里中 満智子

漫画家

下村 彰男

東京大学大学院教授

丁野 朗 公益社団法人日本観光振興協会常務理事・総合研究所長

デービッド・アトキンソン 小西美術工藝社代表取締役社長

◎印は委員長

別紙5

参照

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■実 施 日:平成 26 年8月8日~9月 18

第1回 平成27年6月11日 第2回 平成28年4月26日 第3回 平成28年6月24日 第4回 平成28年8月29日

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