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学位論文内容の要旨

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Academic year: 2021

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氏 名 石原 信也 授与した学位 博 士 専攻分野の名称 工 学

学位授与番号 博甲第 5730 号 学位授与の日付 平成30年 3月23日

学位授与の要件 自然科学研究科 産業創成工学専攻

(学位規則第4条第1項該当)

学位論文の題目 Javaプログラミング学習支援システムのソフトウェアアーキテクチャと2種類の新問題 形式の提案

論文審査委員 教授 舩曵 信生 教授 田野 哲 教授 野上 保之

学位論文内容の要旨

岡山大学分散システム構成学研究室では,Java プログラミング教育の支援を目的として,Web を用いた Javaプログラミング学習支援システムJPLAS(Java Programming Learning Assistant System)を提案している。

JPLASでは,解答の自動採点を可能とする2種類の問題形式,エレメント空欄補充問題,コード作成問題を

提供している。現状のJPLASには,いくつかの問題点が存在する。まず,JPLASの実装において,問題形 式毎に,異なる学生がそれまでのシステムをコピーすることでコード作成を進めたために,URL やデータ ベースを個別に有する,独立したWebシステムとなっている。その結果,JPLASのコードやデータは冗長 性が高く,見通しの悪い実装となっており,新しい問題形式の実装が非常に困難となっている。また,現状 の2種類の問題形式では,難易度の差が大きく,前者の問題が解けても,後者の問題に手が付けられないと 言った状況が発生している。

以上の問題点の解決のために,本研究では,まず,様々な問題形式に対応可能な実装とするために,JPLAS のソフトウェアアーキテクチャを提案した。各問題形式で必要となる情報の種類を示すタグを定義し,それ を用いたテキストファイルで各問題のデータを表現した。また,Ajax を用いて動的に画面更新を行うこと で,必要なコード量の削減を図った。これにより,従来の JPLAS 実装と比較し,コード量を半分以下に削 減した。次に,既存の2種類の問題形式の難易度差を埋めるための新たな問題形式として,ステートメント 空欄補充問題とコードクローン除去問題を提案した。前者の問題では,ステートメント単位で空欄とした ソースコードを与え,学生に正しいステートメントの補充を求める。エレメント単位と異なり,一般に解が 一意には決まらないため,テストコードを用いた正誤判定を行う。問題生成時の適切な空欄ステートメント の選択のために,オブジェクト指向言語に拡張した,ソースコードのPDGグラフを求め,その次数を用い た。後者の問題では,コードクローン(冗長なコード部分)を有するソースコードを与え,4種類の手法の いずれかを用いてコードクローンを除去したコードの作成を求める。解の正誤判定は,コードクローン有無 の検査とソフトウェアテストで行う。コードクローン除去手法の理解の支援のために,3段階学習法を提案 した。

今後の課題として,JPLAS実装における画像ファイルを含む問題文やJavaバイトコードによる解答提出 などの機能への対応と,コードクローン除去問題の3段階学習法の拡張とその評価が挙げられる。

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論文審査結果の要旨

本研究では, Javaプログラミング教育の支援を目的として,分散システム構成学研究室で開発中のWebを 用いたJavaプログラミング学習支援システムJPLAS(Java Programming Learning Assistant System)の実装上,お よび,提供している問題形式における問題点を分析し,その改善方法を提案している。

まず,様々な問題形式に対応可能な実装とするために,JPLASのソフトウェアアーキテクチャを提案してい る。各問題形式で必要となる情報の種類を示すタグを定義し,それを用いたテキストファイルで各問題のデー タを表現している。また,Ajaxを用いて動的に画面更新を行うことで,必要なコード量の削減を図っている。

これにより,従来のJPLAS実装と比較し,コード量を半分以下に削減できている。

次に,既存の2種類の問題形式の難易度差を埋めるための新たな問題形式として,ステートメント空欄補充 問題とコードクローン除去問題を提案している。前者の問題では,ステートメント単位で空欄としたソース コードを与え,学生に正しいステートメントの補充を求める。エレメント単位と異なり,一般に解が一意には 決まらないため,テストコードを用いた正誤判定を行う。問題生成時の適切な空欄ステートメントの選択のた めに,オブジェクト指向言語に拡張した,ソースコードの PDGグラフを求め,その次数を用いている。後者 の問題では,コードクローン(冗長なコード部分)を有するソースコードを与え,4種類の手法のいずれかを 用いてコードクローンを除去したコードの作成を求める。解の正誤判定は,コードクローン有無の検査とソフ トウェアテストで行う。コードクローン除去手法の理解の支援のために,3段階学習法を提案している。

最後に,今後の課題として,JPLAS実装における画像ファイルを含む問題文やJavaバイトコードによる解答 提出などの機能への対応と,コードクローン除去問題の3段階学習法の拡張とその評価が挙げている。

以上より,本学位論文は,岡山大学大学院自然科学研究科における博士(工学)の学位に値すると判断する。

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