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(1)

都市づくりの基本方針

1 土地利用の方針

■基本的な考え方

本市は、県の産業、交通、公共サービス等の中心として、都市機能を形成しており、これらが円 滑に機能するとともに、効率的で快適な土地利用を推進していくことを目指します。

このため区域区分を基本として無秩序な市街化を防止し、市街化区域では用途地域を指定し、都 市構造図に示す都市的土地利用地域において都市機能が集約した市街地の形成を誘導します。一方、 市街化調整区域に位置する田園集落エリア及び山地・丘陵地エリアは、豊かな自然環境や営農環境 の維持・保全に努め、都市全体として調和のとれた土地利用を誘導します。

(1)  市街化区域の土地利用方針

住居系土地利用は、都市の利便性や自然環境と調和したゆとりある住環境の形成など、市民のニー ズや本市の特性を活かして多様な居住の場を提供するため、次の 3 種類の住居系土地利用を定め ます。

低層の戸建住宅を主体としたエリアは、住環境 を阻害する用途の混在を防ぐため、低層住居専用 地域を基本として用途地域を定め、戸建住宅地と しての住環境の維持・保全を図ります。

戸建住宅や中低層集合住宅等を主体としたエリ アは、中高層住居専用地域を基本として用途地域 を定め、生活の利便性の高い住宅地として、住環 境の維持・保全を図ります。

都市計画区域における区域区分体系

①低層住居エリア

②中層住居エリア

住居系

緑豊かな住環境の中常三島の町並み

市街化区域 (用途地域)

住居系土地利用 商業系土地利用 工業系土地利用

(2)

商業施設や小規模な工場などが混在したエリアは、本市の市街地の半分近くを占めます。このエ リアでは、住居地域を基本として用途地域を定め、計画的な住環境の整備・改善を促進します。一 部無秩序な市街化が進行している地域については、地域との協働により、望ましい土地利用を検討 します。

商業系土地利用は、商業業務系施設をはじめ不特定多数の人が集まる施設の立地誘導を図り、都 市のにぎわい創出や、市民の買物等日常生活を支える利便性の高い環境づくりを目的として定めます。

四国東部地域の中心市として、広域的な拠点の形成や、高齢化の進展に対応した身近で利便性の 高い環境づくりを推進するため、次の3種類の商業系土地利用を定めます。

徳島駅前地域や新町地区等の広域的な商業・業務 地域のある中心市街地では、商業地域を基本として 用途地域を定め、まちなか居住のニーズ等にも対応 しつつ、文化・芸術など高次な都市機能の導入を図 るとともに、新町川や徳島城跡をはじめとする歴史 資源を活かしたまちなか観光の推進、商店街の活性 化などにより、多面的な整備と資源の有効活用を計 画的に進め、多機能で魅力ある中心市街地を形成し ます。

中心市街地の周辺部に位置する駅前などに形成された既存の商業地では、商業地域を基本として 用途地域を定め、交通利便性を活かした商業施設の立地・誘導を促進します。

幹線道路沿道部では、近隣商業地域を基本として用途地域を定め、自動車利用者等にも対応した 商業機能の立地・誘導を図ります。

工業系土地利用は、産業経済の発展をけん引する製造業や流通業の集積や高度化等を推進するた めに、物資輸送の交通利便性や周辺の住環境等に与える影響を考慮して定めます。

空港・港湾や四国横断自動車道等の広域的な交通体系を活かした地域の製造業・流通業務をけん

②周辺商業エリア

③沿道商業エリア

③複合住居エリア

①都心商業・業務エリア

商業系

工業系

(3)

生産と物流及び就労の場を維持するため、工業専 用地域又は工業地域を基本として用途地域を定め、 既存工業施設の整備充実を進めます。また、臨海地 域等で新たに造成される工業用地では、計画的な企 業の立地を誘導し、本市の活力向上や雇用確保につ なげていきます。

工場や作業場等と住宅が共存している地域では、準工業地域を基本として用途地域を定めるとと もに、特別用途地区の指定等についても検討し、住環境との調和を図ります。

(2)  市街化調整区域の土地利用方針

農業・自然系土地利用は、農地及び森林等の保全を図るとともに、農林水産業従事者の生活の場 である集落環境の維持やレクリエーションの場として活用していくため、次の4種類の土地利用方 針を定めます。

集落や里山と一体となって良好な田園景観を形成 していることから、農業の活性化及び農業従事者の 生活の場として、農地の保全及び集落環境の維持・ 向上を図ります。

大規模河川や都市内中小河川の治水等の機能維持

を図り、親水空間の整備や周囲の自然環境の保全、公園・緑地等としての活用を進め、市民の憩い の場を充実します。

自然海岸の環境を守るとともに、市民のレクリエーションとしての活用を進めます。また、合わ せて周囲の自然環境を保全します。

本市のシンボルとなっている眉山山系、中津峰山系などの森林資源を保全するとともに、自然体 験の場等として活用を図ります。また、総合動植物公園や阿波史跡公園などの大規模公園は、市民 のレクリエーション拠点として積極的に活用します。

①工業・流通エリア

②住工共存エリア

①田園集落エリア

②河川環境エリア

③海岸環境エリア

④山地・丘陵地エリア

農業・自然系

(4)

都市的土地利用を補完するために計画的に整備された企業団地等については、機能の維持と環境 整備を図り、また、将来市街化が予想される地域については、農業・自然系土地利用との調和に配 慮し、次の2種類の土地利用方針を定めます。

新しい都市型産業を育成するため、市北部の外 環状道路に近接して流通団地やブレインズパーク 徳島、ハイテクランド徳島が立地しています。こ れらは、高速道路等の新たな道路網を活かした業 務系都市機能拠点として、機能の維持と環境整備 を図ります。

外環状道路の整備等に伴い、将来市街化が進むことが予想される地域は、郊外まちづくり調整ゾー ンと位置付け、無秩序な開発の防止に努め、全市的な観点から開発等の必要性を検討した上で、地 区計画制度等の活用により田園環境などとの調和に配慮しつつ、秩序ある土地利用を誘導します。

計画的土地利用地区

①都市型産業エリア

②郊外まちづくり調整ゾーン

(5)

■土地利用方針図

徳島空港 徳島空港

大規模公園・緑地 主要公共施設 鉄道・駅 幹線道路 山地・丘陵地エリア

海岸環境エリア 河川環境エリア 田園集落エリア

都市型産業エリア

工業・流通エリア/住工共存エリア

都心商業・業務エリア/周辺商業エリア/沿道商業エリア 複合住居エリア

中層住居エリア 低層住居エリア 住居系

商業系・工業系

農業・自然系

計画的土地利用地区

主要幹線道路 都市関連施設系

郊外まちづくり調整ゾーン(A~C)

C C B B A A

JR徳島線 JR徳島線

JR高徳線 JR高徳線

JR牟岐線 JR牟岐線 松茂町 松茂町 北島町

北島町 藍住町

藍住町

石井町 石井町

小松島市 小松島市 吉野川

眉山

鮎喰川

勝浦川

R438 R192

R55

R11

南環状線

東環状線

北環状線

西環状線

内環状道路

四国縦貫自動車道

四国横断自動車道

新町川

園瀬川

0 1000m 5000m

(6)

2 都市交通体系の方針

■基本的な考え方

本市は、隣接する徳島空港と合わせて、陸、海、空の 3 つの交通結節点を有し、海上交通につ いてはマリンピア沖洲の整備が進められ、陸上交通では四国横断自動車道の鳴門 - 阿南間の整備も 進んでいます。これらの各交通結節点と市街地を連絡する幹線道路の整備など、市街地周辺の計画 的かつ体系的な道路網の形成を進めます。

また、高齢化が一層進むことが予測される中、過度に車に依存した移動手段からの脱却を図り、 低炭素型都市づくりを推進するため、中心市街地においては自動車交通の抑制に努め、公共交通や 自転車等の利用を促進します。郊外部においては、移動手段としてのバス網の維持、確保及び利用 促進について検討します。

(1)  道路交通ネットワークの形成

市民生活や企業の経済活動など都市の諸活動を支えるため、整備が進む高速道路網を活かした効 率的な道路交通ネットワークの構築を図るとともに、都市内の交通需要マネジメントを推進します。

また、道路整備等において、市民が安全で安心して利用できるように、ユニバーサルデザインに 配慮します。

四国横断自動車道の整備を進め、近畿圏及び四国圏域内との広域交通のネットワークを形成しま す。

≪放射・環状道路≫

広域に連絡する高速道路網と都市内交通を円滑に 連携するため、放射・環状道路網を形成します。環 状道路は、外環状道路、内環状道路の 2 つで構成し、 中心市街地及び周辺市街地への通過交通を軽減する 等安全で円滑な交通を確保します。

≪都市幹線道路≫

放射・環状道路へのアクセス、または中心市街地へのアクセスとなる道路を都市幹線道路とし、 地域の主要な生活動線を確保します。これらの道路のうち、交通利便性の高い道路や防災避難路と して機能するなど、市民生活に密着する重要な機能を担う道路は、沿道土地利用の形成と合わせて 優先的に整備を進めます。また、景観形成、防災機能、交通情報機能などの有効利用に努めるとと もに、自然環境に配慮した道路整備を進めます。

①広域と結ぶ高速道路網の整備

②都市内の幹線道路体系の整備

(7)

≪中心市街地の交通管理≫

中心市街地の交通の利便性を高めるとともに、安全な歩行者・自転車ネットワークの形成や周辺 の公共交通網の機能を向上させるため、総合的な交通規制や効率的なバスシステム、駐車場案内シ ステムを形成する等の一体的かつ計画的な交通管理を進めます。また、通勤・買物等の車利用には、 相乗りや時差出勤等を促進し、交通量の抑制やピークの分散化を図ります。

狭隘道路の解消を図りつつ、地区内の生活道路網(通学路、買物動線等)の整備・充実に努める とともに、橋梁の架け替えや長寿命化、交差点や踏切の改良、交通安全施設の整備などを行い、市 民の安全な交通環境を確保します。

(2)  既存道路空間の維持・向上

次世代に引き継ぐ歴史・文化を感じることができる既存道路について、歴史的風致の維持・保全 に努めるとともに、市民や観光客等の回遊性の向上に資する道路環境整備を推進します。

本市には、阿波5街道のうち、4つの街道(讃岐・伊予・土佐・淡路)の起点や四国八十八か所 を結ぶ遍路道があります。これらは、現在の道路網の骨格となっているとともに、歴史文化の継承 の面からも次世代へ引き継いでいく道として、環境の維持・保全に努めます。

主要公共施設へのアクセスや観光ルートなど、多くの人が使用する道路を中心に、緑化や修景整 備などを推進し、道路空間の美化に努めます。

また、災害時の避難路としての役割や市民の健康増進等の観点から、水と緑に親しみながら散策 等ができる歩行者ネットワークの形成や高齢者、障害者等に配慮した道路のユニバーサルデザイン の推進に努めます。

(3)  公共交通網の充実・利用促進

環境に対する負荷を軽減した低炭素型都市づくりを推進するため、公共交通の利用促進を図りま す。このため、市民のニーズに応じた公共交通を確保し、長期的に持続可能な公共交通ネットワー クの構築を推進します。また、バス、鉄道、空路、航路等の系統的なネットワーク化、乗り継ぎの 円滑化を進めます。

市民生活における買い物、通院等に配慮したバス交通網の再編成、コミュニティバスの導入等を 進めます。また、バスの円滑な通行のため、バスレーンと信号機の交通インフラを制御するシステ ムとをあわせ持つ公共車両優先システム(PTPS)等の整備・充実を検討するなど、バスの利用促 進に取り組みます。

③生活道路網の計画的整備・充実

①旧街道の維持・継承

(8)

鉄道高架を促進し、JR 各線の高速化や駅周辺整備等を進めます。合わせて鉄道駅周辺に駐車場、 駐輪場等の整備を進め、鉄道の利用促進を図ります。

公共交通が未整備な地域では、利用者の要求に対応した運行形態のデマンドバスの導入や、河川 を利用した水上交通など、多様な公共交通の整備及び利用促進を検討します。

(4)  自転車利用環境の充実

過度に車に依存しない交通体系の構築を図るため、公共交通網の充実・利用促進に加えて、自転 車の利用促進を図ります。このため、市民の生活や観光に利用できる自転車ネットワークや利便性 の高い自転車利用システムの構築を検討します。

自転車利用者・歩行者の利便性と安全性を確保するため、 中心市街地へのアクセス、公共施設周辺や公園・緑地へのア クセスなど、市民が日常的に利用する生活動線を中心に、歩 道や自転車走行空間の確保等に向けた道路空間の再配分を進 めます。

また、河川沿いなど、本市の特徴である水と緑を体感でき る自転車ネットワークの整備に努めます。

まちなかゾーンを中心として、鉄道駅、商店街、主要公共 施設等を相互につなぐ都市内の移動手段として、レンタサイ クル等の導入・運営を検討します。

自転車の利用促進と合わせて、放置自転車対策が必要となるため、商店街など自転車放置規制区 域外においても、駐輪場の整備を促進するとともに、商店街や企業等の協力を得て放置自転車のな いまちを目指します。

自転車の利用促進及びマナーの向上の啓発を図るため、自転車道や自転車が走りやすい道路、自 転車利用のルール等を掲載した自転車マップ等の作成を検討します。

②鉄道交通の充実

③生活交通の充実

①自転車・歩行者空間の確保

自転車・歩行者空間の分離

②レンタサイクル等の導入・運営

③駐輪環境の改善

(9)

■都市交通体系図

徳島空港 徳島空港

徳島I C 徳島I

徳 島

東 I

C (

仮 称

) 徳

島 東

I C (

仮 称

海上交通路 鉄道・駅 幹線道路 放射道路

外環状道路・内環状道路 インターチェンジ 四国縦貫自動車道 四国横断自動車道

山地・丘陵地エリア 田園集落エリア 大規模公園・緑地 河川・水辺 バスターミナル フェリー乗り場

市街地エリア

主要地方道 徳島引田線 主要地方道 徳島引田線

県道徳島鴨島線 県道徳島鴨島線

JR徳島線 JR徳島線

JR高徳線 JR高徳線

マリンピア 沖洲 マリンピア 沖洲

JR牟岐線 JR牟岐線 吉野川

眉山

鮎喰川

勝浦川

R438 R192

R55

R11

南環状線

東環状線

北環状線

西環状線

内環状道路

四国縦貫自動車道

四国横断自動車道

新町川

園瀬川

0 1000m 5000m

(10)

3 水と緑の都市環境の方針

■基本的な考え方

吉野川や新町川、眉山やひょうたん島をはじめ市民に親しまれている水辺や緑は、本市の豊かな 都市環境のシンボルとして、また自然と共生する場として自然環境の維持・保全を図るとともに、 市民と行政が協働で、これらの水と緑を活かしたネットワークの形成を推進します。

また、本市は、中心市街地においても、水と緑にめぐまれた都市であることから、市民の身近な まちなみの緑化を推進するとともに、身近な都市公園の充実及び利用促進を図ります。

さらに、上水道の安全、快適で安心できる給水を確保するとともに、清潔で快適な生活空間の確 保と自然環境の保全のために、廃棄物や生活排水等を適正に処理します。

(1)  都市環境の基本方針

本市は、吉野川や鮎喰川、勝浦川、園瀬川などの河川網 による三角州の上に発展し、また、市内のほとんどの地域 から眉山が見えます。このような河川や山地は、本市の都 市構造や風景を形作る自然の骨格として大切に保全すると ともに、貴重な自然空間として活かします。

◦眉山や中津峰山等の山地、丘陵地や河川を大切に保全し、 活用します。

◦小松海岸、大神子海岸等の保全を図るとともに、身近な河川については、生態系の保全に配慮し、 多自然型護岸等による整備に努めます。

市民の健康的な生活環境を守り、地球環境への負荷を軽減するため、都市施設の効率的な整備を 進め、快適な都市環境の形成を目指します。

◦上水道では、水質の向上を図るため、連続自動水質監視装置の設置や鉛製給水管解消のための取 り替え助成を行うなど、安全、快適で安心できる給水の確保を進めます。

◦下水道計画区域内では公共下水道の整備を積極的に推進し、下水道計画区域外では合併処理浄化 槽の設置を促進することで、河川等の水質の向上を図ります。

◦大気、土壌、水質等の自然環境への負荷の軽減のため、温室効果ガスの削減、廃棄物の減量化・ 再資源化やし尿などの衛生的かつ適正な処理体制の確立に努めます。

市街地に残存する緑を保全しながら、既存の公園では市民のニーズにあった緑化を進めることに より、市民に親しみのある憩いの場となるよう努めます。

◦公園だけでなく道路などの都市施設、公共施設等の緑化を積極的に進めるとともに、民有地等に

①自然の骨格の保全

②大気・土壌・水質などの環境保全

③総合的な都市緑化

(11)

多くの河川が流れる本市の特徴を活かした水辺空間の保全・整備を進め、市民の憩いの場所や生 物の生息空間を確保します。

◦新町川等の都市内河川周辺の親水空間の一層の整備を進めます。

◦河川や排水路等の整備に際して、生物の生息空間の保全に配慮した多自然型護岸整備等を進めます。 ◦水辺の緑の保全と緑豊かな遊歩道等の整備を進めます。

公園・緑地を市民のレクリエーションの場として積極的に活用するため、利用者ニーズに合った 管理・運営を推進します。

◦市民と協働で公園・緑地の利用に関するルールづくりを検討し、市民が利用しやすい環境の整備 に努めます。

◦市民参加や民間活力の活用を図り、集いや交流の場づくりを推進します。

(2)  エリア別都市環境の方針

河川空間の保全、公園・緑地の整備、公共施設や住 宅地の緑化等を総合的に推進し、水と緑が豊かな市街 地環境を保全・育成します。

農地の保全と集落や住宅地の緑化を進め、田園環境 を保全します。また、新たな公共施設等の整備に際し ては、環境共生に配慮します。

山地・丘陵地は、大規模な緑地として保全するとともに、市民のレクリエーションの場として活 用します。

市街地に接する眉山は、本市のシンボルであり、市街地のヒートアイランド現象の緩和等にも寄 与する貴重な山地として、地形、緑、周辺の湧水等を保全するとともに、山裾の開発や建築等の規 制・誘導を行います。

河川網の保全と活用を進めます。水際に接する公園・緑地は、レクリエーション利用だけでなく、 河川と一体となった生物の生息環境として保全・整備します。

ひょうたん島の周囲の河川は、魅力を高めるため河川沿いの遊歩道の整備や親水化を図り、歩い て楽しい空間を形成します。

臨海部は、自然護岸を保全するとともに、人工護岸の背後部の緑の保全・育成を行います。

④水辺の環境保全

⑤公園・緑地等の利用促進

①市街地エリア

②田園集落エリア

③山地・丘陵地エリア

④河川・水辺エリア

(12)

■水と緑の都市環境図

徳島空港 徳島空港

大規模公園・緑地

市街地エリア

田園集落エリア

山地・丘陵地エリア

河川・水辺エリア

風致地区

ひょうたん島

ひょうたん島 ひょうたん島

今切川 今切川

吉野川 吉野川

鮎喰川 鮎喰川

勝浦川 勝浦川

新町川

園瀬川 阿波史跡公園

阿波史跡公園

眉山公園 眉山公園 西部公園 西部公園 蔵本公園 蔵本公園

徳島中央公園 徳島中央公園 吉野川河川敷緑地

吉野川河川敷緑地

小松海岸緑地 小松海岸緑地 吉野川河川敷緑地

吉野川河川敷緑地 田宮公園 田宮公園

新町川公園 新町川公園 鮎喰川河川敷緑地

鮎喰川河川敷緑地

総合動植物公園 総合動植物公園

中津峰森林公園 中津峰森林公園

文化の森総合公園 文化の森総合公園

日峯大神子広域公園 日峯大神子広域公園

0 1000m 5000m

(13)

4 都市景観形成の方針

■基本的な考え方

本市は、眉山や吉野川などの雄大な自然を有するとともに、市街地内に多くの中小河川が分布し、 水と緑に囲まれた特徴ある自然景観を有しています。こうした特徴ある景観は、現在及び将来にお ける市民共通の財産であるため価値観の共有を図り、景観整備を進めるとともに、歴史的景観の保 全や文化的遺産の有効活用等により、多様で魅力に満ちた都市景観の形成を図ります。

そのため、景観計画を定め、本市の特徴を活かした秩序ある景観の形成を推進します。

特に、中心市街地は、新町川をはじめとするひょうたん島周辺で、水辺が都市の景観において特 徴的な役割を有しています。また、夜間景観では「LED が魅せるまち・とくしま」の実現を目指し、 水と緑と光の魅力的な景観の形成を進めます。

(1)  景観形成の基本方針

本市には、市街地に張り出した眉山や吉野川を はじめとする多くの河川、南部の山地など特徴的 な景観を有しています。このため、市民のシンボ ルとなっている眉山や城山、吉野川等の自然環境 と調和する都市景観の形成を進めます。また、地 形や植生、生物の生息空間等の自然資源は景観形 成にも重要であることから、保全に努めます。 ◦眉山、吉野川、小松海岸等の山、川、海の自然

景観や生態系の保全を通じて、良好な景観形成 に努めます。

◦市街地の景観整備は、街の背景となる緑地や河川の景観に調和するよう誘導します。

徳島駅を中心に商業・業務系のエリアが展開し、幹線道路沿いには沿道商業系の土地利用が形成 され、その周囲には住居系、その外周には、農業自然系のエリアが広がっています。このような都 心部から周辺部に至る景観の移り変わりを考慮するとともに、エリアをつなぐ主要幹線道路や多く の人が利用する公共施設等は、周辺環境との調和に配慮した景観の形成を推進します。また、本市 へのアプローチ等からの眺望に配慮した景観づくりに努めます。

◦地域の特徴に応じたまち並みの保全や自然環境との調和に配慮した、秩序ある景観形成に努めます。 ◦国道 11 号、55 号、192 号など本市の交通網の骨格となる道路は、良好な道路、沿道景観の維持・

形成に努めるとともに、新たにできる幹線道路や公共施設は、周辺環境との調和に配慮した構造、 形態、意匠となるよう努めます。

①自然の骨格を活かした景観づくり

②都市の骨格の景観づくり

(14)

◦徳島駅から阿波おどり会館までのシンボルゾーン 周辺地域は、自然や歴史性を有する本市を代表す る商業地域であり、賑わいと自然との調和のとれ た景観形成に努めます。

◦本市へのアプローチとなる吉野川大橋などからの 眉山の眺望景観や都市景観の形成に努めます。

本市には、神社・仏閣、旧街道、歴史的建造物など、様々な歴史・文化資源が数多く分布してい ます。これらの資源は地域の暮らしに結びついた貴重な遺産であり、市民にとって、あるいは都市 にとっての記憶、財産として保全し、個性のある景観づくりのために活用します。さらには、新た に創出される景観も含め、これからも親しまれ続ける景観づくりを目指します。

◦徳島城跡周辺地区において、歴史を活かした景観の形成に努めます。

◦「寺町地区」を中心とする眉山山麓において、神社、仏閣を活かした景観を保全・活用します。

景観を構成する要素は、山、川、農地、住宅、工場、道路、公園、その他構造物など多様であり、 良好な景観を保全・形成するためには、市民一人ひとりが景観に対する理解を深めるとともに、市 民、企業、行政等が価値観を共有し、協働で取り組む必要があります。このため、景観形成の目標 やルールを定め、景観まちづくりを推進します。

◦景観法の理念に基づき、地域の特性に応じた景観づくりに努めます。

◦景観意識の向上や啓発活動を推進し、市民団体や NPO など景観形成の担い手の育成に努めます。

③歴史・文化資源を活かした景観づくり

④市民、企業、行政が協働で取り組む景観づくり

徳島城鷲の門 寺町界隈

(15)

(2)  ゾーン別景観形成の方針

徳島駅を中心とする都心ゾーンは、本市の代表的 な都市景観を形成する地域として、シンボルゾーン やひょうたん島周辺の景観形成を進めます。また、 都心商業地域のまちづくりと連動した魅力ある景観 形成を進めます。

◦都心にふさわしいシンボルとなる都市景観の形成 を進めます。

◦ LED の光を活用した魅力ある夜間景観の形成を 進めます。

◦電線の地中化等により良好な道路、沿道景観の維持・向上に努めます。

中低層建築物を中心とする周辺市街地ゾーンは、市街地景観の向上を図り、秩序ある街並み景観 の形成に努めます。

◦住宅地の緑化を促進します。

◦幹線道路沿道市街地では、緑化の推進や建築物、屋外広告物等の秩序ある景観の誘導を図ります。

農地が多く分布する田園集落ゾーンは、背景となる自然環境と調和し、地域の個性を活かした田 園景観、集落景観の保全・向上に努めます。

◦寺社林や屋敷林などのまとまった緑のある地域の景観保全に努めます。

◦田園風景を損なう無秩序な開発等の規制や屋外広告物等の適正な景観の誘導に努めます。

山林など緑豊かな農山村集落ゾーンは、自然環境の保全を基本とし、景観を損なう大規模な開発 等を抑制することで、周囲の自然と調和した農山村集落の景観の保全・育成に努めます。

◦自然との調和を損なう無秩序な開発等の規制に努めます。 ◦市街地や自然を眺望できる散策ルートの整備を図ります。 ◦魅力的な海岸景観の保全を図ります。

①都心ゾーン

②周辺市街地ゾーン

電線地中化と歩道修景(西大工町)

③田園集落ゾーン

(16)

■都市景観図

徳島空港 徳島空港

河川・水辺

大規模公園・緑地

市街地エリア

田園集落エリア

山地・丘陵地エリア

都心ゾーン

周辺市街地ゾーン

田園集落ゾーン

農山村集落ゾーン

ひょうたん島

ひょうたん島 ひょうたん島

眉山 眉山

今切川 今切川

吉野川 吉野川

鮎喰川 鮎喰川

勝浦川 勝浦川

新町川

園瀬川 都心ゾーン

周辺市街地ゾーン 田園集落ゾーン

田園集落ゾーン

農山村集落ゾーン

農山村集落ゾーン

0 1000m 5000m

(17)

5 都市防災の方針

■基本的な考え方

近年、大規模な地震の発生やゲリラ豪雨等による自然災害が増加し、本市においても東海・東南 海・南海の三連動地震による大規模な災害が懸念されています。

このため、構造物・建築物等の耐震化や排水対策を進めるとともに、避難や情報伝達の重要性を 再認識し、避難施設等の整備・確保について、民間活力を活用しながら推進し、都市全体の防災性 能の向上を図ります。また、災害時の情報通信基盤の充実を図るとともに、市民の防災意識を高め ることなどにより被害の軽減に努めます。

緊急車両の進入路の確保や幹線避難路の整備を行うとともに、沿道建物の不燃化を促進します。 また、広域避難場所周辺及び避難路沿道の緑化を重点的に進めます。

住宅地内の街区公園や小中学校等の公共施設の緑化等を行い、住宅地の火災による延焼拡大の防 止や一時避難所としての防火機能の向上を図ります。また、宅地規模の規制・誘導や住宅地の緑化 等の促進により、市街地の延焼の危険性を緩和します。

中小河川の護岸整備及び市街地での下水道の整 備を推進し、市街地の治水安全性の向上を図ります。

都市施設整備に際して、敷地内緑化等による雨 水の地下への浸透機能の向上や、雨水の貯留及び 再利用等を促進します。

大規模な農地転用や施設整備等に際しては、河 川の整備状況等に応じて、防災調整池の設置を行 うなど、河川への負荷を軽減し、周辺の治水安全 性の確保に努めます。

災害危険区域(急傾斜地等)における災害の防 止・軽減に資するため緑地の保全・整備を行います。

重点的に都市計画道路の整備や橋梁の耐震化を 推進し、幹線避難路網を強化するとともに、幹線 避難路沿道をはじめとして、公共、民間を問わず 建築物の耐震化を促進します。また、水道施設の 効果的・効率的な耐震化を推進します。

①火災対策

②浸水対策

③地震・津波対策

護岸整備された園瀬川

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避難所の防災機能の向上を進めるため、災害に備えて各種備蓄を充実します。

東日本大震災の教訓を踏まえ、津波防災施設等のハード整備を進めるなど津波災害の防止・軽減 に努めます。また、公共施設に加えて民間施設及び高速道路ののり面等を活用した津波避難施設の 確保、津波避難訓練の実施、災害に強い適切な土地利用の検討等、ソフト対策も組み合わせた多重 防御による効果的な津波対策を図るとともに、現状の課題の抽出を行い、地域防災計画の見直しに 努めます。

地形が急峻な地域は、異常気象等による豪雨で土砂災害が発生しやすい状況であることから、擁 壁の設置などによる土砂災害対策の実施や土砂災害が予想される区域を示す土砂災害警戒区域等の 公表に努めます。また、著しい土砂災害が発生する恐れのある区域について特定の開発行為を制限 するなど適正な土地利用規制を行います。

地域が協力して、防災活動に取り組めるよう、自主防災組織の結成と育成を促進するとともに、 啓発や教育などを行い活動を支援します。また、地域の災害応急対策と組織的な防災活動を推進す る地域防災リーダーの育成を推進します。

高齢者、障害者、外国人、乳幼児、妊婦など災害時要援護者を災害から守るため、ユニバーサル デザインに配慮した情報伝達や避難誘導等の仕組みづくりを推進します。

④土砂災害対策

⑤コミュニティを重視した減災対策

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6 住環境整備の方針

■基本的な考え方

住環境整備は、コミュニティを基本として安心・安全でうるおいのある市街地環境の形成を目指 して推進します。このため、住民や関係権利者の主体的な参加のもと、細街路や小公園など身近な 都市基盤の整備や環境の美化、防犯対策等に取り組みます。また、住民の合意形成により多様なま ちづくりのルールを定めることができる地区計画制度等の活用を促進するなど、市民が主体で豊か な住環境の形成を推進できるような仕組みの構築に努めます。

すべての人が快適に暮らせるようユニバーサルデザインに配慮した、歩いて暮らせるまちづくり を目指すとともにまちなか居住を促進します。

また、まちの魅力向上を図るための市街地再開発事業や民間活力を活用した土地の高度利用、住 宅供給を誘導するほか、住替え支援等を検討します。

都市基盤整備を伴わないで市街化が進行した地域は、市街地の快適性の向上の観点から細街路の 拡幅、小公園の整備等を推進します。また、住工混在の解消、幹線道路整備等に伴う騒音対策、残 存農地等の有効活用など、地域の実情に応じて、地域の合意形成を基本としつつ住環境の整備・改 善を推進します。木造老朽家屋が密集している地区においては、緊急車両の進入の困難性や火災に よる延焼拡大の危険性があることから、家屋の建て替えに合わせて、細街路の拡幅・改良等を誘導 します。

良好な住環境が形成されている住宅団地や土地区画整 理事業等による都市基盤整備が行われた地区等では、敷 地内の緑化や建築物の景観誘導などによる住環境の維 持・保全を図ります。また、居住者の高齢化等に対応して、 公園のリニューアルなど公共施設の再整備を検討します。

営農環境との調和を基本としながら、日常生活の利便性も享受できるよう、身近にある商業・医 療等の施設の維持や生活道路、小公園等の整備を推進します。また、特産物や歴史・文化資源等の 地域固有の資源を活用した交流の場づくりなどを支援します。

道路や公園などに LED を活用した防犯灯の設置を推進するなど、夜間でも安心・安全に歩くこ とができる住環境づくりを近隣住民と協働で推進します。

①中心市街地における住環境の整備・改善

②密集市街地等における住環境の整備・改善

③良好な住環境の保全

④農村集落等における住環境の整備・改善

⑤安心・安全な住環境の整備・改善

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7 協働によるまちづくりの方針

■基本的な考え方

まちづくりは、市民・NPO・企業・行政等の多様な主体が連携・協力して進める必要があります。

近年、「新しい公共」として、従来行政が独占的に担ってきたまちづくりの領域を多様な主体が関わっ

ていくことが期待されています。

このような考え方を踏まえ、市民や事業者が主体的にまちづくりに関する提案を行い、多様な主 体による「協働のまちづくり」を推進するため、情報公開の推進、都市計画提案制度の普及・啓発、 市民参加のまちづくり支援制度等の拡充、担い手の育成支援等を推進します。また、行政において は、まちづくり相談窓口の開設等を検討し、まちづくりの支援体制を強化します。

まちづくりに関する情報発信を積極的に行い、様々な機会を通じて市民参加の場を増やすように 努めます。市民参加の場ではワークショップやまち歩きなどにより参加者が情報の共有や達成感を 感じることができるよう、また、若者なども含めてより多くの人が参加できるよう工夫します。

まちづくりリーダーの育成や市民・NPO 等の自主的なまちづくり活動を促進します。

また、地域の教育機関との連携や新たな情報通信網等を活用し、子供や若者たちのまちづくり体 験や地域学習への参加を促進するなど、市民・NPO 等の参加・提案による協働のまちづくりを推 進します。

まちづくりに関する情報の提供に加え、まちづくり関連の市民活動の情報網を整備し、市民や NPO 等の発意によるまちづくり活動や地域学習等を支援します。

都市計画提案制度の積極的な活用など、市民の主体的なまちづくり活動につなげるため、地区の まちづくり計画の策定や事業推進等に専門家の派遣を行うなど、行政と地域が連携して協働でまち づくりを推進するための支援窓口の開設やコミュニティと連携したまちづくり支援体制の強化に努 めます。

「新しい公共」とは、「官(行政)」だけではなく、市民の参加と選択のもとで、NPO や企業 等が積極的に公共的な財・サービスの提案及び提供主体となり、医療・福祉、教育、子育て、 まちづくり等の身近な分野において共助の精神で行う仕組み、体制、活動などを指します。 ※「新しい公共支援事業の実施に関するガイドライン」より(平成 23 年 4 月、内閣府)

①市民参加の気運の醸成

②参加・協働の仕組みづくり

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