三菱 グラフィックオペレーションターミナル
GOT2000 シリーズ
無線 LAN 通信クイックスタートガイド
●安全上のご注意●
(ご使用前に必ずお読みください) システムを設計されるときは、必ず関連マニュアルをお読みいただくとともに、安全に対して十分に注意を払って、 正しい取扱いをしていただくようお願いいたします。【本書の実習を行う上での注意事項】
警告
●感電事故を起こさないよう、通電中には端子に触れないでください。 ●安全カバーを開けるときは、電源を切るか、十分な安全を確認してから作業してください。注意
●ユニットを着脱するときは、電源をOFF してから行ってください。 通電中に行うと、ユニットの故障や感電の原因になります。 ●異常が発生した場合は、直ちに使用を中止してください。【GOT2000 の関連マニュアルについて】
本書では、詳細な情報は、GOT2000の各マニュアルへ参照させています。 GOT2000の関連マニュアルは、作画ソフトウェアに同梱されています。マニュアルの最新版は、三菱電機 FAサイト(http://www.mitsubishielectric.co.jp/fa/)からダウンロード(無償)できます。 ※本書は、GT Designer(GOT2000)Version 1.127Hを使用し説明しています。 マニュアル名称 同梱/別売 形名コード 製本版価格GOT2000 シリーズ本体取扱説明書(ハードウェア編) DVD-ROMに格納 1D7MI6 ¥3,000 GOT2000 シリーズ本体取扱説明書(ユーティリティ編) DVD-ROMに格納 1D7MI7 ¥3,000 GOT2000 シリーズ本体取扱説明書(モニタ編) DVD-ROMに格納 1D7MI8 ¥4,000 GOT2000 シリーズ接続マニュアル(三菱電機機器接続編)
GT Works3 Version1 対応 DVD-ROMに格納 1D7MI9 ¥4,000 GT Designer3 (GOT2000) 画面設計マニュアル DVD-ROMに格納 1D7ML8 ¥10,000 GT SoftGOT2000 Version1 操作マニュアル DVD-ROMに格納 ― ―
マークの見方
知っておくと便利な内容を記載しています。 参照マニュアルや詳細を記載しているページを紹介します。 注意事項を記載しています。目次
1
無線 LAN 通信機能の特長 6
1-1…無線 LAN 通信機能の特長… ������������������������� 6…
2
システム構成 8
2-1…システム構成例…������������������������������ 8…
2-2…無線 LAN 通信で使用する機材… ����������������������� 9…
2-3…使用する IP アドレス… ��������������������������� 10…
3
無線 LAN 通信ユニットを取り付けよう 11
3-1…無線 LAN 通信ユニットを取り付ける… �������������������� 11
4
GOT の無線 LAN 設定をしよう 12
4-1…GOT に使用するアクセスポイントの情報を設定する…������������� 12…
4-2…GOT の接続インタフェースを設定する…������������������� 14…
4-3…GOT の無線 LAN…インタフェースの設定を変更する… ������������� 16
目次
5
GOT へ無線 LAN 設定を書き込もう 18
5-1…GOT へ無線 LAN 設定を書き込む… ��������������������� 18
6
無線 LAN アクセスポイントを設定しよう 20
6-1…無線 LAN アクセスポイントの基本設定をする… ���������������� 20…
6-2…無線 LAN アクセスポイントの通信設定をする… ���������������� 22…
7
無線 LAN 通信を使ってみよう 24
7-1…無線 LAN 通信を確認する… ������������������������� 24…
8
付録 26
8-1…内部デバイスを使用して無線 LAN 設定を確認する… �������������� 26…
8-2…内部デバイスを使用したデモ用プロジェクトデータの紹介…����������� 28…
8-3…ユーティリティで無線 LAN を設定する… ������������������� 29…
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1-1
無線LAN通信ユニット(GT25-WLAN)を利用すると、GOTとパソコン間をアクセスポイントを介して無線 LANで接続することができます。GOTのプロジェクトデータをパソコンからGOTへ書き込みする際、GOT とパソコンをケーブルで接続する必要がなくなります。また、GOTとパソコンが離れた場所にあっても、無 線LANを経由してGOTにデータを転送できます。 ■ ■GOTプロジェクトデータの書き込み
パソコンとGOTを無線LANで接続し、GOTの画面設計ソフトウェア(GT Designer3)で作成したプロジェ クトデータを、パソコンからGOTに書き込むことができます。 アクセスポイント GOT + 無線 LAN 通信ユニット (GT25-WLAN) パソコン (GT Designer3) プロジェクトデータの書き込み ■ ■シーケンスプログラムの書き込み(FAトランスペアレント機能)
パソコンから、GOT(無線LAN通信ユニット)を経由してシーケンサに接続し、パソコンのシーケンサエンジ ニアリングソフトウェア(GX Works3、GX Works2など)からシーケンサに、シーケンスプログラムの書き 込み・読み出し・モニタなどができます。(FAトランスペアレント機能) 無線LAN通信ユニットを使用したFAトランスペアレント機能は、GOTとシーケンサがシリアル接続または バス接続時のみ可能です。 ※GOTとシーケンサがEthernet接続時は使用できません。 GOT + 無線 LAN 通信ユニット (GT25-WLAN) シーケンサ アクセスポイント プロジェクトデータの書き込み・読み出し・モニタ パソコン (GX Works3、 GX Works2 など )無線LAN通信機能の特長
無線 LAN 通信機能の特長
1
無線
LAN
通信機能の特長
■ ■VNCサーバ機能
バーチャル・ネットワーク・コンピューティング(Virtual Network Computing:VNC)により、無線LANを 経由して、遠隔地にあるパソコン・タブレット・携帯端末などからGOTをリモート操作できます。 ■ ■無線LAN経由で使用可能なGOTの機能
GOTとパソコンを無線LANで接続した場合も、以下のGOTの機能が使用できます。 機能 内容 時計合わせ(SNTP) Ethernet(無線LAN)経由でSNTPサーバの時計データを取得して、 GOTの時計データを変更できます。 パソコンリモート操作(Ethernet) GOTから、Ethernet(無線LAN)経由でパソコンを操作できます。 マルチメディア機能 マルチメディア機能で録画したビデオ映像を、GOTのマルチメ ディアユニット内CFカードに保存し、保存した動画ファイルを、 Ethernet(無線LAN)経由でパソコンに送信できます。 ゲートウェイ機能 サーバ、クライアント機能 GOTがモニタしている接続機器のデバイスを他のパソコン、GOT からモニタできます。 メール送信機能 GOTからメールを送信できます。 FTPサーバ機能 GOTをFTPサーバにして、外部のFTPクライアントからファイル を読み出し、書き込みできます。 ファイル転送 (FTPクライアント) GOTをFTPクライアントにして、外部のFTPサーバに対してファイルを書き込みできます。 GT SoftGOT-GOTリンク機能 GT SoftGOT2000とGOTをEthernet(無線LAN)で接続し、 GT SoftGOT2000とGOTのプロジェクトデータ、リソースデー タを同期できます。 ※ GOT とシーケンサが Ethernet 接続時は使用できません。 GOT(VNC サーバ) + 無線 LAN 通信ユニット (GT25-WLAN) シーケンサ パソコン・タブレット 携帯端末など (VNC クライアント ) GOT の表示画面 アクセスポイント パソコンでの操作 どおり動作します。 リモート画面上に表示された GOTの画面を操作します。 GOT 画面の操作 各機能の詳細については、「GT Designer3 (GOT2000) 画面設計マニュアル」および 「GT SoftGOT2000 Version1 操作マニュアル」を参照してください。 無線LANを使用したデータ転送では、周辺環境や設置場所によってはパケットの消失が起こり、有線1
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無線LAN通信ユニットを使ったシステム構成では、以下の2つの構成があります。本書では以下のシステム構 成(1)を例として説明します。 無線LAN通信ユニットはステーション(子機)として動作するため、無線LAN通信ユニットを経由してGOT に接続するには、必ず、アクセスポイント(親機)が必要です。 ■ ■システム構成(1)
GOTとシーケンサの接続がシリアルまたはバス接続の場合、以下の①から③の通信ができます。 GOTとシーケンサの接続がEthernet接続の場合、アクセスポイントを経由したFA トランスペアレン ト機能による通信はできません。 ■ ■システム構成(2)
GOTとシーケンサの接続がEthernet接続の場合、以下の①と②の通信ができます。 GOT+無線 LAN 通信ユニット Ethernet アクセスポイント パソコン パソコン シーケンサ シリアル / バス ③アクセスポイントを経由した FA トランスペアレント機能による通信 ②アクセスポイントと Ethernet を経由した通信 ①アクセスポイントを経由した通信 GOT+無線 LAN 通信ユニット Ethernet アクセスポイント パソコン パソコン シーケンサ ②アクセスポイントと Ethernet を経由した通信 ①アクセスポイントを経由した通信 Ethernet GOTの無線LAN通信機能は、GOTとパソコンの通信にのみ使用できます。GOTの無線LAN通信ユニッ トを利用して、GOTとシーケンサなどの接続機器とを直接通信することはできません。システム構成
システム構成例
2-1
2
システム構成
システム構成(1)で、無線LAN接続をするために必要な機材は以下の通りです。 機器 形名 GOT GOT2000(GT27モデルまたはGT25モデル)*1 無線LAN通信ユニット GT25-WLAN*2 アクセスポイント 市販のアクセスポイント(IEEE802.11b/g/nに準拠するもの)*3 ※ 本書では、三菱電機製無線 LAN アクセスポイント(型名:NZ2WL-JPA)を 使用します。 表示器画面作成ソフトウェア GT Designer3(Version 1.105K以降) シーケンサエンジニアリング ソフトウェア GX Works3、GX Works2など※上記ソフトウェアを使ってFAトランスペアレント機能を使用する場合のみ 必要です。 *1 無線LAN通信ユニットを使用するには、最新のGT Designer3(Version 1.105K以降)から、GOTにバージョンC以降のBootOSを書き 込んでください。 古いバージョンのBootOSを使用した場合、無線LAN通信ユニットが認識されません。 *2 ハードウェアバージョンAの無線LAN通信ユニットは、日本電波法に適合。日本国内でのみ使用できます。 ハードウェアバージョンB以降の無線LAN通信ユニットは、日本電波法、FCC規格、R&TTE指令に適合。日本、アメリカ、EU加盟国、スイス、 ノルウェー、アイスランド、リヒテンシュタインで使用できます。 *3 無線LAN接続に使用できるアクセスポイントについては、以下のテクニカルニュースを参照してください。 ⇒GOT2000シリーズ動作確認機器一覧(GOT-D-0064)無線LAN通信で使用する機材
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システム構成
本書のシステム構成例で設定するIPアドレスは以下の通りです。 機器 IPアドレス サブネットマスク 無線LAN通信ユニット 192.168.4.20(デフォルト) 255.255.255.0 アクセスポイント 192.168.4.2 255.255.255.0 パソコン 192.168.4.40 255.255.255.0 GOT + 無線 LAN 通信ユニット Ethernet IP:192.168.4.40パソコン シーケンサ アクセスポイント IP:192.168.4.2 無線 LAN 通信ユニット (IP アドレス : 192.168.4.20) GOTのIPアドレスの設定方法については、「4-3 GOTの無線LANインタフェースの設定を変更する」を 参照してください。 GOTとシーケンサをEthernet接続する場合、GOTの無線LANとEthernetには異なるIPアドレスを 設定してください。同一のIPアドレスを設定すると、無線LANを経由したGOTの機能が使用できなく なる場合があります。 例)サブネットマスクが255.255.255.0の場合のネットワーク構成 標準 Ethernet インタフェース (IP アドレス :192.168.3.18) パソコン (IP アドレス :192.168.4.40) シーケンサ (IP アドレス :192.168.3.28) Ethernet(ネットワーク No.2) Ethernet(ネットワーク No.1) アクセス ポイント 無線 LAN 通信ユニット (IP アドレス : 192.168.4.20)使用するIPアドレス
2-3
3
無線
LAN
通信ユニットを取り付けよう
GOTの側面インタフェースに、無線LAN通信ユニット(GT25-WLAN)を取り付けます。 取り付け方法は、GT27モデル(GT2712)の例で説明します。 GOTの電源をOFFにしてください。事前準備
1
GOTの側面インタフェースのカバーを取 り外します。4
側面インタフェースのカバーをGOTに取 り付けます。2
無線LAN通信ユニットの位置決め用突起 とGOTの位置決め用凹みを合わせて、コ ネクタに装着します。3
無線LAN通信ユニットに装着されてい る取り付けネジ(2 ヶ所)をプラスドライ バー No.1で締め付けトルク0.10N・m ~ 0.14N・mで締めて固定します。3
3-1
無線LAN通信ユニットを取り付ける
無線LAN通信ユニットを取り付けよう
4-1
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Ethernet アクセスポイント パソコン パソコン シーケンサ GOT+ 無線 LAN 通信ユニット2
[GOTセットアップ]ウィンドウで、[無線 LAN設定を更新する]チェックボックスを チェックします。3
[名称]フィールドに、アクセスポイント の名称を入力します。 • [名称]:「GOT2000」4
[SSID]フィールドに、アクセスポイント のSSIDを入力します。 • [SSID]:「WLAN_AP」5
[セキュリティ認証方式]リストから、使 用するアクセスポイントのセキュリティ 認証方式を選択します。 • [セキュリティ認証方式]:[WEP64]6
[WEPキー /パスフレーズ]フィールドを クリックし、表示された ボタンを2
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5
6
■ ■アクセスポイントの設定手順
1
メニューから、[共通の設定]→[GOTセッ ト ア ッ プ]→[拡 張 設 定]→[無 線LAN設 定]を選択します。 GT Designer3を使用して、GOTの無線LAN通 信で使用するアクセスポイントを指定します。 ここではGOTとアクセスポイントの関連付けのみ を行います。アクセスポイントの通信設定が別途 必要です。 アクセスポイントの通信設定については「6 無線LANアクセスポイントを設定しよう」を参照してくだ さい。 設定を行う前に、GOTの無線LAN通信で使用するアクセスポイントのSSID、セキュリティ 認証方式、WEPキーまたはパスフレーズを確認してください。事前準備
1
GOTの設定とアクセスポイントの設定を合 わせる必要があります。GOTに使用するアクセスポイントの情報を設定する
GOTの無線LAN設定をしよう
4
GOT
の無線
LAN
設定をしよう
7
[WEPキー /パスフレーズ編集]ダイアログ で[16進数]ラジオボタンを選択し、アクセ スポイントのパスワードを入力します。 • [WEPキー ]:「21F1BD975E」8
[OK]ボタンをクリックします。9
[GOTセットアップ]ウィンドウの[OK]ボ タンをクリックし、ウィンドウを閉じます。7
8
• [GOTセットアップ]ウィンドウのアクセスポイント一覧にアクセスポイントを追加できます。 新規作成ボタン アクセスポイント一覧にアクセスポイントを追加できます。 GOT1 台に最大 8 件までアクセスポイントを設定できます。 利用する接続先アクセスポイント 複数のアクセスポイントを登録した場合は、[ 利用する接続先アクセスポイント ] ドロップダウ ンリストで、GOT で利用するアクセスポイントの No. を指定します。 1 2 アクセスポイント一覧のその他の操作については、「GT Designer3(GOT2000)画面設計 マニュアル」を参照してください。 1 2 GOT の内部デバイスを利用して無線 LAN 設定を確認・変更することができます。 GOTの内部デバイスを利用した無線LAN設定の確認・変更については、「8-1 内部デバイ スを使用して無線LAN設定を確認する」を参照してください。GOTの無線LAN設定をしよう
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4-2
無線LANのチャンネルNo.と通信ドライバを設定します。2
[I/F接続一覧]ダイアログで、[拡張I/F設定] →[無線LAN]の[CH No.]と[ドライバ]をド ロップダウンリストより選択します。 •[CH No.]:[A] •[ドライバ]:[無線LAN]3
[詳細設定]ボタンをクリックします。 ■ ■GOT接続インタフェースの設定
1
メニューから、[共通の設定]→[I/F接続一 覧]を選択します。3
2
1
GOTの接続インタフェースを設定する
4
GOT
の無線
LAN
設定をしよう
4
[詳細設定]ダイアログで、[GOT Net No.] と[GOT局番]を設定します。 [GOT Net No.]には、GOTのネットワー クNo.を設定します。[GOT局番]には、同 一ネットワークで固有の番号を設定します。 • [GOT Net No.]:「1」 • [GOT局番]:「1」5
[OK]ボタンをクリックします。6
[I/F接続一覧]ダイアログで[OK]ボタンを クリックし、ウィンドウを閉じます。4
• [I/F接続一覧]ダイアログは、[GOTセットアップ]ウィンドウで[I/F接続一覧]ボタンを押して 表示することもできます。 • [詳細設定]ダイアログの[GOT無線LAN設定]には、[GOT無線LAN I/F設定]ダイアログで設 定されているGOT IPアドレスが表示されます。 • 接続インタフェースの設定は、プロジェクトデータの[接続機器設定]を書き込み後、ユーティ リティの[接続機器]でも変更できます。 • GT Designer3またはユーティリティの両方から無線LANの設定をした場合は、後から設定し た設定内容で動作します。 GOT IPアドレスの変更については、「4-3 GOTの無線LANインタフェースの設定を変更 する」を参照してください。 ユーティリティでの無線LAN設定については、「8-3 ユーティリティで無線LANを設定す る」を参照してください。5
GOTの無線LAN設定をしよう
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GOTの無線LANインタフェースの設定をします。 「2-1システム構成例 ■システム構成(1)」の設定例と同じ設定で使用する場合は、この設定は不要です。 使用するネットワーク環境が本書の設定例と違う場合は、本章の内容にしたがってIPアドレスなどを変更して ください。 ■ ■GOT無線LANインタフェースの設定
1
メニューから、[共通の設定]→[I/F接続一 覧]を選択します。2
[I/F接続一覧]ダイアログで[拡張I/F設定] →[無線LAN]の[詳細設定]ボタンをクリック します。3
[詳細設定]ダイアログの[GOT 無線LAN I/F設定]ボタンをクリックします。3
2
[I/F 接続一覧 ] ダイアログは、[GOT セットアップ ] ウィンドウで [I/F 接続 一覧 ] ボタンを押して表示することも できます。1
4-3
GOTの無線LANインタフェースの設定を変更する
4
GOT
の無線
LAN
設定をしよう
4
[GOT 無線LAN I/F設定]ダイアログの [GOT IPアドレス]テキストボックスに GOTのIPアドレスを入力します。*1 • [GOT IPアドレス]:「192.168.4.20」 *1 GOT 無線LAN I/F 設定とGOT 標準Ethernet 設定 のGOT IP アドレスは、ネットワーク系統が異なる値 を設定してください。 その他の項目は以下のように設定します。 項目 内容 設定範囲 [サブネットマスク] サブネットワークを使用している場合に、サブ ネットマスクを設定します。(ルータ経由時のみ) 0.0.0.0 ~255.255.255.255 [デフォルトゲートウェイ] GOTが接続されている側のデフォルトゲート ウェイのルータアドレスを設定します。(ルータ 経由時のみ) 0.0.0.0 ~ 255.255.255.255 [周辺S/W通信用ポートNo.] GOTが周辺S/Wとの通信で使用するポート No.を設定します。 1024 ~ 65534 [トランスペアレント用ポートNo.] トランスペアレントで使用するポートNo. です。 1024 ~ 655345
[OK]ボタンをクリックします。6
[詳細設定]ダイアログ、[I/F接続一覧]ダイ アログで[OK]ボタンをクリックし、ウィン ドウを閉じます。4
5
■ ■複数台のGOTを接続する場合
GOTを複数台使用する場合は、IPアドレス「192.168.3.18」は、使用しないでください。 上記IPアドレスを使用すると、GOTで通信エラーが発生する場合があります。 ■ ■IPアドレスの設定について
IPアドレスの末尾には、「0」または「255」を使用しないでください。 (*.*.*.0または*.*.*.255はシステムとして意味を持つ番号のため) 上記番号を使用した場合、GOTは正常にモニタできない場合があります。 (設定例)GOT 無線 LAN I/F 設定 192. 168. 4. 20
ネットワーク系統が異なる値を 設定してください。
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これまでに設定した無線LANの設定をGOTへ書き込みます。 GOTへ初めて無線LANの設定を書き込む場合、USBケーブル、またはSDメモリカードを使ってGOTへデー タを書き込みます。 無線LAN通信が確立した後は、無線LAN通信を使用したデータの書き込みが可能になります。 無線LAN通信によるプロジェクトデータの書き込み方法については、 「7-1 無線LAN通信を確認する」 を参照してください。2
[通信設定]ダイアログで[GOTへの接続方 法]の[GOT直接]ラジオボタンを選択しま す。3
[接続イメージ]→[パソコン側I/F]リストで [USB]を選択します。4
[タイムアウト(秒)]と[リトライ回数]を入力 します。 • [タイムアウト(秒)]:「30」 • [リトライ回数]:「0」5
[OK]ボタンをクリックします。5
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■ ■通信条件の設定
1
メニューから[通信]→[GOTへの書込み]を 選択します。 • パソコンのUSBポートとGOTのUSBインタフェース(ホスト)を、USBケーブルで接続し てください。(初回接続時のみ、パソコンにUSBドライバが自動でインストールされます。) • GT Designer3で、GOTに書き込むプロジェクトを開いてください。 • 転送するデータサイズと転送先ドライブの空き容量を確認してください。事前準備
1
GOTへ無線LAN設定を書き込もう
GOTへ無線LAN設定を書き込む
5
GOT
へ無線
LAN
設定を書き込もう
■ ■GOTへの書き込み
1
[GOTとの通信]ダイアログの[パソコン 側]→[書込データ]ドロップダウンリスト で[パッケージデータ]を選択します。2
[書込先ドライブ]ドロップダウンリストか ら任意のドライブを選択します。 • [書込先ドライブ]:[C:内蔵フラッシュメ モリ]3
[GOT書込]ボタンをクリックします。 GOTにパッケージデータが書き込まれま す。2
3
1
書き込み先ドライブにデータ転送セキュリティ が設定されたプロジェクトが存在する場合、デ ータ転送パスワードの入力ダイアログが表示さ れます。 SD メモリカードを使用して GOT に設定を書き込むこともできます。 SDメモリカードを使用した書き込み方法については、「GT Designer3(GOT2000)画面 設計マニュアル」を参照してください。無線LANアクセスポイントの基本設定をする
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アクセスポイントは、アクセスポイントとネット ワーク接続されたパソコンのInternet Explorer から設定します。本書では、三菱電機製NZ2WL-JPAの設定を説明します。 市販のアクセスポイント(IEEE802.11b/g/n に準 拠)も使用できます。2
デフォルト設定ではパスワードが設定され ていないため、パスワードを入力せずに[ロ グイン]ボタンをクリックします。 ■ ■[基本設定]画面の設定
1
Internet Explorerのアドレスバーに、アク セスポイントのデフォルトIPアドレスを入 力します。 • [IPアドレス]:「192.168.4.2」2
1
Ethernet アクセスポイント パソコン パソコン シーケンサ GOT • パソコンのJavaScriptを有効にしてください。 • Internet Explorerのプロキシ設定を無効にしてください。 • アクセスポイントとパソコンを有線LAN接続してください。事前準備
無線LAN接続に使用できるアクセスポイントについては、テクニカルニュース「GOT2000シリーズ動作 確認機器一覧(GOT-D-0064)」を参照してください。 三菱電機製アクセスポイント (NZ2WL-JPA) のデフォルト IP アドレス(アダプ タごとに異なります)と、有線 LAN 接続・ 無線 LAN 接続用の MAC アドレスは、ハ ードウェア貼付のシールに記載されてい ます。 ハードウェアシール 記載記号 内容 IP: デフォルトIPアドレス C: Ethernet MACアドレス W: 無線MACアドレス GOTの設定とアクセスポイントの設定を合 わせる必要があります。無線LANアクセスポイントを設定しよう
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無線
LAN
アクセスポイントを設定しよう
4
[基本設定]画面の[ホスト名]テキストボッ クスにアクセスポイントの任意の名称を入 力します。 半角英数字で30文字まで設定できます。 • [ホスト名]:「GOT2000」5
[IPアドレス]テキストボックスにアクセス ポイントのIPアドレスを入力します。 • [IPアドレス]:「192.168.4.2」6
[確定]ボタンをクリックします。 設定内容が一時保存されます。7
[保存]をクリックして設定内容を確定しま す。3
Access Point Manager の初期画面左部の ツリー表示から[設定]→[基本設定]をク リックします。3
4 5
7
6
DHCPクライアントは[無効]に設定することを推奨します。DHCPクライアントを[有効]に設定した場 合、IPアドレスの割り振りを行うSHCPサーバを検出しようとします。SHCPサーバの検出ができない場合、 アクセスポイントのIPアドレスが割り振られず、出荷時の初期状態に戻すことが必要になります。無線LANアクセスポイントを設定しよう
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6-2
■ ■[無線LAN–基本(Step1)]画面の■
設定
1
画面左部のツリー表示から[無線LAN]→[基 本]をクリックします。2
[無線LAN–基本(Step1)]画面の[無線LAN 規格]でアクセスポイントが準拠している規 格のチェックボックスを1つだけチェック します。 • [無線LAN規格]:[IEEE802.11g]3
[無線接続モード]ドロップダウンリストか ら[アドバンスド・インフラストラクチャ ] を選択します。 パソコンなどの無線LAN対応機器が、アク セスポイントに接続可能になります。アク セスポイントに接続するには、アクセスポ イントと同じ無線LAN規格に対応している 必要があります。4
[次へ]をクリックして設定内容を確定します。 ■ ■[無線LAN–詳細(Step2)]画面の■
設定
1
[無線LAN–詳細(Step2)]画面の[ESSID]テ キストボックスに任意の名称を入力します。 半角英数字で32文字まで入力できます。こ の名称は、GOTやパソコンなどの無線LAN 対応機器が接続するネットワークの名称に なります。 • [ESSID]:「WLAN_AP」2
[次へ]をクリックして設定内容を確定します。2
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1
無線LANアクセスポイントの通信設定をする
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無線
LAN
アクセスポイントを設定しよう
■ ■[無線LAN–セキュリティ(Step3)]
画面の設定
1
[無線LAN–セキュリティ(Step3)]画面の [暗号化]ドロップダウンリストからセキュ リティ認証方式を選択します。 • [暗号化]:[WEP]2
[サイズ/キー #1]でアクセスポイントの WEPキーのサイズ(長さ)を選択し、値を入 力します。 キーは16進数で入力できます。 • [サイズ/キー #1]:[64bit](10桁)、 「21F1BD975E」3
[確定]ボタンをクリックします。 設定内容が一時保存されます。4
すべての設定完了後、[保存/再起動]をク リックします。5
表示される確認ダイアログで[OK]ボタンを クリックします。 アクセスポイントが再起動し、設定が有効 になります。1
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無線LAN通信が有効になっているか確認します。 ■ ■通信条件の設定
1
メニューから[通信]→[GOTへの書込み] を選択します。 ■ ■機材のセットアップ
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GOTに無線LAN通信ユニットを取り付け、 GOTの電源をONします。2
無線LAN設定を行ったプロジェクトデータ を開きます。1
無線LAN通信を使ってみよう
無線LAN通信を確認する
2
無線
LAN
通信を使ってみよう
7
無線
LAN
通信を使ってみよう
2
[通信設定]ダイアログの[GOTへの接続方 法]→[GOT直接]ラジオボタンを選択しま す。3
[接続イメージ]→[パソコン側I/F]リストで [Ethernet]を選択します。4
[GOT]→[設定/一覧から選択]ドロップダ ウンリストから[192.168.4.20 無線LAN] を選択します。5
[通信テスト]ボタンをクリックします。 接続に成功すれば確認メッセージが表示さ れます。 以上の操作で無線LAN通信による「GOTへ の書込み」、「GOTからの読出し」が可能に なります。3
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8-1
内部デバイスを使用して無線LAN設定を確認する
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以下のGOT内部デバイスを使用して、無線LANの通信状態の確認、電波受信強度の確認、アクセスポイント MACアドレスの確認ができます。 ■ ■無線LAN状態通知(GS1060(16ビット))
• b0:無線LAN機能が有効になると、ONします。無線LAN機能が無効になると、OFFします。 • b1:アクセスポイントに接続時、ONします。 • b2 ~ b15:使用禁止 ■ ■電波受信強度通知(GS1061(16ビット))
無線LAN機能使用時、アクセスポイントの電波状況を表す値を格納します。(0 ~ 4) 「0」が切断状態で、値が大きいほど電波が強いことを示します。 ■ ■アクセスポイントMACアドレス通知(GS1067 ~ GS1069(16ビット))
GOTが接続中のアクセスポイントのMACアドレスを、16進数で格納します。 例)MACアドレスが78-2B-CB-AA-3F-C6(16進数)の場合 b15 ∼ b2 b1 b0 GS1067 上位8bit 下位8bit b7∼b0 b15∼b8 GS1068 上位8bit 下位8bit b7∼b0 b15∼b8 アクセスポイント MACアドレス : 78 - 2B - CB - AA - 3F - C6 (16進数) GS1069 上位8bit 下位8bit b7∼b0 b15∼b8付録
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付録
また、以下のGOT内部デバイスを使用して、無線LAN経由で行う各種操作の通知、制限ができます。 ■ ■無線LAN経由処理セキュリティ情報(GS1040(16ビット))
無線LAN経由で行われた操作を通知します。 • b0:無線LAN経由システムパッケージ書き込み禁止信号(GS1840.b0)がON時に、GT Designer3か らパッケージデータの書き込み要求があった場合、ONします。 • b1:無線LAN経由プロジェクトデータ書き込み禁止信号(GS1840.b1)がON時に、GT Designer3か らプロジェクトデータの書き込み要求があった場合、ONします。 • b2 ~ b7:使用禁止 • b8:無線LAN経由データ読み出し禁止信号(GS1840.b8)がON時に、GT Designer3からデータの読 み出し要求があった場合、ONします。 • b9 ~ b15:使用禁止 ■ ■無線LAN経由処理セキュリティ制御(GS1840(16ビット))
無線LAN経由の各種操作をセキュリティにより制限できます。 • b0:ONすると、無線LAN経由のパッケージデータの書き込みを禁止します。 • b1:ONすると、無線LAN経由のプロジェクトデータの書き込みを禁止します。 • b2 ~ b7:使用禁止 • b8:ONすると、無線LAN経由のデータの読み出しを禁止します。 • b9 ~ b15:使用禁止 b15 ∼ b9 b8 b7 ∼ b2 b1 b0 b15 ∼ b9 b8 b7 ∼ b2 b1 b0付録
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無線LAN機能のデモ用プロジェクトデータを紹介します。 「8-1 内部デバイスを使用して無線LAN設定を確認する」で紹介したGOT内部デバイスを使用しています。 ユーティリティに表示される内部デバイスについては、「8-3 ユーティリティで無線LANを設定する」を 参照してください。 一部のデバイスはGOT2000ユーティリティ機能の[無線LAN設定]画面にも表示されます。 1 3 2 1無線LAN状態通知(GS1060(16ビット)) 2電波受信強度通知(GS1061(16ビット)) 3アクセスポイントMACアドレス通知(GS1067 ~ GS1069(16ビット))8-2
内部デバイスを使用したデモ用プロジェクトデータの紹介
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付録
GT Designer3で設定した無線LAN機能の設定内容を、ユーティリティ画面で確認・変更できます。 ■ ■IPアドレスの確認・変更
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ユーティリティメインメニューの[GOT基 本設定]タブで[IPアドレス]を選択します。2
[IPアドレス]画面で[無線LAN]タブを選択 します。 GOTの無線LANのIPアドレスを確認・変更 できます。 ■ ■無線LAN通信機能の確認・変更
1
ユーティリティメインメニューの[拡張機能 設定]タブで[無線LAN設定]を選択します。1
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8-3
ユーティリティで無線LANを設定する
付録
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[無線LAN設定]画面で[無線LANユニット 設定]タブを選択します。 • 無線LAN機能の[使用する]、[使用しない] を選択できます。 • 無線タイプ、接続先ID、電波受信強度、 MACアドレスの内容を確認できます。3
[接続先アクセスポイント設定]タブを選択 します。 GT Designer3で設定した接続先アクセス ポイントのID、名称、SSIDを確認できます。2
3
ユーティリティで無線LANを設定する
8-3
商標、登録商標について