科学技術学部長 牧野 正三
平成23年3月11日(金)の午後2時46分に起きた東日本大震災は、平成23年度の教育研究 活動に多大な影響を及ぼしました。改めて大地震・大津波等により被災された皆様に、心より お見舞いを申し上げます。この未曾有の大災害により、大勢の方がいまだ困難・苦しみ・悲し みのただ中にいらっしゃいます。皆様のもとに安全と平穏な環境が1日も早く訪れるよう、心 からお祈り申し上げます。大学ならびに教職員一同は、今後も被災された学生や地域住民の 方々を一生懸命支援してまいります。
平成23年度が始まりましたが、講義を開始できる状態ではなく、4月中は電気・水道・ガ スなどの生活基盤、食料品などの物流システム、JRやバスなどの交通システムの回復が十分 でなく、教職員も学生の安否確認、建物の安全確認や補修、被災学生に対する授業料軽減措置、
見舞金の給付措置など対策に追われる毎日でした。5月連休明けに入学式を行うとともに、本 学も講義を開始し、8月末まで15回の講義を行い、夏休みはほとんどありませんでした。後 期からようやく平常状態になりました。
今回の東日本大震災で、大地震や大津波によって、生活基盤を支える上下水道設備、電気設 備、道路、建物が破壊されました。また家族や学生の安否確認では、通信・情報基盤の損壊と 大量の情報発信による携帯電話の不通が大きな障害となりまた。そのため救急医療、災害救援 物資の輸送、放射能被害を避けるための避難にも多大な影響を与えました。このたびの大震災 で分かったことは、命や生活を守る生活基盤や情報基盤に大きな被害があった場合でも、残存 基盤を利用して、命や生活を守り、連携していくことができるシステムが必要ということでし た。これまでのシステムは、十分なエネルギーや設備があるという前提で研究・開発されたシ ステムでしたが、不十分なエネルギーと設備でも生き残れるシステムを今後研究・開発してい く必要があります。
本学部は、生活基盤に関する知識・技術を教育・研究する「人間環境デザイン学科」と、情 報基盤に関する知識・技術を教育・研究する「知能情報システム学科」から構成されています が、このたびの大震災は両学科の学問分野と密接に関係しています。今後は、大震災にも強い 生活基盤、情報基盤の構築に役立つ教育・研究を行っていく所存です。
2011 年度「科学技術学部年次報告」の発刊に際して
第1章 研究活動と地域連携
1-1 学会研究活動 1
1-1-1 空気調和・衛生工学会東北支部第 1 回学術・技術報告会 1
1-1-2 エコラン研究会 2
1-1-3 電子情報通信学会東北支部主催学術講演会 3
1-1-4 各種受賞 4
1-1-5 学生発表及び受賞 5
1-2 国際交流と地域連携 6
1-2-1 震災復興フォーラム 6
1-2-2 東日本大震災の被災地支援 11
1-2-3 各教員の連携活動 15
1-2-4 産学官交流 22
1-2-5 学園祭 24
1-3 科学研究費および研究助成 26
第2章 学内教育活動
2-1 知能情報システム学科 27
2-1-1 教育活動レビュー 27
2-1-2 カリキュラム体系図 29
2-1-3 卒業研究題目 31
2-1-4 入学前教育 32
2-2 人間環境デザイン学科 33
2-2-1 教育活動レビュー 33
2-2-2 カリキュラム体系図 35
2-2-3 卒業研究題目 36
2-2-4 入学前教育 37
2-3 大学院 健康社会システム研究科 活動報告 38
第3章 就職・進路状況
3-1 知能情報システム学科 39
3-1-1 就職と進学状況について 39
3-1-2 主な就職先企業一覧 40
3-2 人間環境デザイン学科 41
3-2-1 就職と進学状況について 41
3-2-2 主な就職先企業一覧 42
2011 年度「科学技術学部年次報告」の発刊に際して
第1章 研究活動と地域連携
1-1 学会研究活動 1
1-1-1 空気調和・衛生工学会東北支部第 1 回学術・技術報告会 1
1-1-2 エコラン研究会 2
1-1-3 電子情報通信学会東北支部主催学術講演会 3
1-1-4 各種受賞 4
1-1-5 学生発表及び受賞 5
1-2 国際交流と地域連携 6
1-2-1 震災復興フォーラム 6
1-2-2 東日本大震災の被災地支援 11
1-2-3 各教員の連携活動 15
1-2-4 産学官交流 22
1-2-5 学園祭 24
1-3 科学研究費および研究助成 26
第2章 学内教育活動
2-1 知能情報システム学科 27
2-1-1 教育活動レビュー 27
2-1-2 カリキュラム体系図 29
2-1-3 卒業研究題目 31
2-1-4 入学前教育 32
2-2 人間環境デザイン学科 33
2-2-1 教育活動レビュー 33
2-2-2 カリキュラム体系図 35
2-2-3 卒業研究題目 36
2-2-4 入学前教育 37
2-3 大学院 健康社会システム研究科 活動報告 38
第3章 就職・進路状況
3-1 知能情報システム学科 39
3-1-1 就職と進学状況について 39
3-1-2 主な就職先企業一覧 40
3-2 人間環境デザイン学科 41
3-2-1 就職と進学状況について 41
3-2-2 主な就職先企業一覧 42
第4章 教員別教育研究活動
4-1 知能情報システム学科 43
4-1-1 専任教員一覧 43
4-1-2 各教員別報告 44
藤木 澄義 44 牧野 正三 46 石田 広幸 48 沈 紅 50 神村 伸一 52 浅井 仁 54 家名田 敏昭 56 鈴木 伸夫 58 白田 聡 60 長田 俊明 62 橋本 康弘 64
4-2 人間環境デザイン学科 65
4-2-1 専任教員一覧 65
4-2-2 各教員別報告 66
田原 靖彦 66 岡田 誠之 68 野崎 淳夫 70 須藤 諭 72 増田 豊文 74 山本 和恵 76 大沼 正寛 78 川村 広則 80 八十川 淳 82 前田 信治 84 一條 佑介 85
第5章 付記・退職に寄せて
大沼 正寛 87 橋本 康弘 88
編集後記
第1章 研究活動と地域連携
第4章 教員別教育研究活動
4-1 知能情報システム学科 43
4-1-1 専任教員一覧 43
4-1-2 各教員別報告 44
藤木 澄義 44 牧野 正三 46 石田 広幸 48 沈 紅 50 神村 伸一 52 浅井 仁 54 家名田 敏昭 56 鈴木 伸夫 58 白田 聡 60 長田 俊明 62 橋本 康弘 64
4-2 人間環境デザイン学科 65
4-2-1 専任教員一覧 65
4-2-2 各教員別報告 66
田原 靖彦 66 岡田 誠之 68 野崎 淳夫 70 須藤 諭 72 増田 豊文 74 山本 和恵 76 大沼 正寛 78 川村 広則 80 八十川 淳 82 前田 信治 84 一條 佑介 85
第5章 付記・退職に寄せて
大沼 正寛 87 橋本 康弘 88
編集後記
第1章 研究活動と地域連携
1-1-1 空気調和・衛生工学会東北支部 第1回学術・技術報告会(2012.3.14)
人間環境デザイン学科 教授 須藤 諭
本学人間環境デザイン学科の岡田誠之教授は長年にわたって空 気調和・衛生工学会東北支部の役員を務めてこられた。岡田誠之 教授は役員就任当初から、役員会において東北地方の設備技術者 の研鑽の場を設けるべきことを提唱されてきた。この度漸くこれ に該当する研究報告会が、東北支部第1回学術・技術報告会とし て2012年3月14日に東北工業大学にて開催された。同時に技術 関連展示も行われるに至った。
筆者も2007年から空気調和・衛生工学会東北支部の役員となり、
この度の第1回学術・技術報告会の実行委員会(実行委員長:内 海康雄仙台高等専門学校教授)の委員を仰せつかり、微力ながら 開催のための準備に当たったので、その概要をここに報告する。
学術・技術報告会は東北地方の設備技術者のレベル向上を目的 として開催されるもので、空気調和・衛生工学会東北支部が主催 するが、その趣旨から設備関連学協会にも共催を要請した。その 結果、電気設備学会東北支部(支部長:須藤諭)、建築設備技術者 協会東北支部(支部長:黒澤正志)日本技術士会東北本部(本部 長:吉川謙造)の3学協会が共催団体となった。また、協賛団体 として、日本建築学会東北支部、住まいと環境東北フォーラム、
後援団体として、日本空調衛生工事業協会東北支部、東北空調衛 生工事業協会、日本設備設計事務所協会東北ブロック、宮城県空 調衛生工事業協会、日本電設工業協会、山形県設備技術協議会の 協力を得た。
東北地方を中心として、50件を超える空気調和・給排水衛生・
電気・防災等の建築設備、建築環境工学一般に関する講演(研究・
技術)発表のエントリーがあった。当日は、研究・技術報告会の ほか、技術展示が同時開催され、企業の最新技術の展示も行われ た。その他、記念式典、特別セッション、交流会も実施され盛況 であった。
本学からは大学院生はもとより、卒業研究の成果を4年生が数 多く発表した。発表テーマ、発表者は以下の通りであった。
4年生は、久住知裕君が「鉄電解法におけるリン除去・回収に関 する研究」、佐藤隆寛君が「浴槽内の水流に関する実験的検討(1)」、 佐藤はるか君が「給水配管内の残留塩素の挙動」、佐藤蓉子君が「東 北地方の福祉施設における2011年夏期節電に関する実態調査」の 各テーマで発表した。
大学院修士生は、佐野達也君が「浴槽内の水流に関する実験的 検討(2)」、制野達己君が「受水槽を活用した非常用飲料水等の供 給」の各テーマで発表した。他に研究員の井城依真君が「事務所 建物及び宿泊建物におけるエネルギー消費原単位の地方別・規模 別の差異に関する研究(非住宅建築物の環境関連データベースに おける平成21年度調査データによる分析)」を発表し、助手の前 田信治君らが「雨水利用施設における水処理の実態と水質評価」
をポスターセッションに発表した。
第 1 回学術・技術報告会ポスター
開会式祝辞:空気調和衛生工学会本部会長の坂本雄三先生
1-1 学会研究活動
1-1-1 空気調和・衛生工学会東北支部 第1回学術・技術報告会(2012.3.14)
人間環境デザイン学科 教授 須藤 諭
本学人間環境デザイン学科の岡田誠之教授は長年にわたって空 気調和・衛生工学会東北支部の役員を務めてこられた。岡田誠之 教授は役員就任当初から、役員会において東北地方の設備技術者 の研鑽の場を設けるべきことを提唱されてきた。この度漸くこれ に該当する研究報告会が、東北支部第1回学術・技術報告会とし て2012年3月14日に東北工業大学にて開催された。同時に技術 関連展示も行われるに至った。
筆者も2007年から空気調和・衛生工学会東北支部の役員となり、
この度の第1回学術・技術報告会の実行委員会(実行委員長:内 海康雄仙台高等専門学校教授)の委員を仰せつかり、微力ながら 開催のための準備に当たったので、その概要をここに報告する。
学術・技術報告会は東北地方の設備技術者のレベル向上を目的 として開催されるもので、空気調和・衛生工学会東北支部が主催 するが、その趣旨から設備関連学協会にも共催を要請した。その 結果、電気設備学会東北支部(支部長:須藤諭)、建築設備技術者 協会東北支部(支部長:黒澤正志)日本技術士会東北本部(本部 長:吉川謙造)の3学協会が共催団体となった。また、協賛団体 として、日本建築学会東北支部、住まいと環境東北フォーラム、
後援団体として、日本空調衛生工事業協会東北支部、東北空調衛 生工事業協会、日本設備設計事務所協会東北ブロック、宮城県空 調衛生工事業協会、日本電設工業協会、山形県設備技術協議会の 協力を得た。
東北地方を中心として、50件を超える空気調和・給排水衛生・
電気・防災等の建築設備、建築環境工学一般に関する講演(研究・
技術)発表のエントリーがあった。当日は、研究・技術報告会の ほか、技術展示が同時開催され、企業の最新技術の展示も行われ た。その他、記念式典、特別セッション、交流会も実施され盛況 であった。
本学からは大学院生はもとより、卒業研究の成果を4年生が数 多く発表した。発表テーマ、発表者は以下の通りであった。
4年生は、久住知裕君が「鉄電解法におけるリン除去・回収に関 する研究」、佐藤隆寛君が「浴槽内の水流に関する実験的検討(1)」、 佐藤はるか君が「給水配管内の残留塩素の挙動」、佐藤蓉子君が「東 北地方の福祉施設における2011年夏期節電に関する実態調査」の 各テーマで発表した。
大学院修士生は、佐野達也君が「浴槽内の水流に関する実験的 検討(2)」、制野達己君が「受水槽を活用した非常用飲料水等の供 給」の各テーマで発表した。他に研究員の井城依真君が「事務所 建物及び宿泊建物におけるエネルギー消費原単位の地方別・規模 別の差異に関する研究(非住宅建築物の環境関連データベースに おける平成21年度調査データによる分析)」を発表し、助手の前 田信治君らが「雨水利用施設における水処理の実態と水質評価」
をポスターセッションに発表した。
第 1 回学術・技術報告会ポスター
開会式祝辞:空気調和衛生工学会本部会長の坂本雄三先生
1-1-2 2011 エコラン研究会 at TBGU を開催
平成23年12月10日、本学において高大連携企画とし て「エコラン研究会」が開催され、電気自動車によるエコ ランに関心のある高校生、高校の先生や一般の市民などが 参加しました。平成22 年8月22日には、宮城県村田町 のスポーツランドSUGOにおいて「2010 電気自動車エコ ラン競技大会 in SUGO」が行われ、本学科からも『電気 自動車同好会』製作の“Environment Crash Obviate号”
が出場し、初参加ながら優秀な成績を収めることが出来ま した。エコラン競技会のさらなる発展のために、高校生や 工業高校の先生方を中心とした関係者に情報交換の場を 提供することを目的として、平成23年3月26日(土)
に東北文化学園大学において、エコラン研究会の開催が予 定されておりましたが、3月11 日の大震災のため一時延 期となっておりました。
平成23年12月10日に開催された「エコラン研究会」
では、江村超東北文化学園大学客員教授を実行委員長とし、
藤木澄義教授、牧野正三教授、石田広幸教授、家名田敏昭 准教授、白田聡助教、橋本助手、大泉哲哉(仙台高専教授)、
柳瀬克紀(仙台工業高校教諭)が実行委員となり、関係各 位のご協力を得て開催しました。江村実行委員長の開会宣 言、工藤治夫工藤電機会長のご挨拶を頂き、ヤマハ発動機 MC事業本部、池上敦哉氏の講演「EVエコランの基礎
-設計・製作から走らせ方まで-」、仙台工業高校教諭、
佐藤勇喜氏の講演「菅生におけるEV車両製作から全国 へ」を頂きました。また、休憩時間には電気自動車の展示 と見学などを行いました。高校の先生14名、学生11名な ど合計36名が参加して、実りある研究会になりました。
花開こうとしている宮城県の自動車産業にとって、エコ な電気自動車の開発は欠かすことができません。本学科で は、今後も本学においてエコラン研究会を継続的に開催す ることを予定しています。
池上敦哉氏のご講演
佐藤勇喜氏のご講演
大泉哲也氏の閉会ご挨拶
仙台工業高等学校作「俯仰不屈」を囲んで
当日は寒かったのですが、熱気あふれたご講演をいただ きました。ご協力頂きました皆様に感謝いたします。
(知能情報システム学科 藤木澄義 記)
1-1-3 電子情報通信学会東北支部主催学術講演会
電子情報通信学会東北支部主催学術講演会が本学で下記日 時に行われた。
日時:平成 23 年 12 月 8 日,15:00~16:30
場所:東北文化学園大学 1 号館大講義室
講師:工学博士 杉本 等 氏
タイトル:オープンソースソフトウェアが変える ソフトウェア産業
参加人数:30 名
[開催趣旨]
講師の杉本等氏は株式会社パドラック代表取締役であり、静 岡大学客員教授ならびに OSS コンソーシアム理事も兼務されて いる。本学術講演会の開催趣旨は、学生がソフトウェア業界の 現状を認識し、どのような学習をしていくべきかについて考え るきっかけをつくることであった。そこで、ソフトウェア産業 界で活躍をされている杉本氏が適任であると考え、講演を依頼 した。
[講演の内容]
先ず、オープンソースソフトウェア(OSS)やライセンスな ど専門用語の解説がなされた。ソフトウェア開発において、OSS を活用することが効率的なソフトウェア開発につながる。その ため、まず OSS のライセンスの種類と性質を説明された。すな わち、OSS はフリー(無料)のソフトウェアであり、改良も可 能なので、ソフトウェア開発のコストダウンにつながる。しか し、利用にあったってはライセンスの取得が必要であり、ライ センスの種類や性質を熟知する必要がある。そこで、弁護士も 参加する団体を立ち上げることを予定しているとのことであ った。
IT 産業の現状は楽観できないものがある。特に 2012 年の 3 月 11 日に発生した巨大震災以降、すべての産業に停滞がみら れ、IT 産業への影響も出ている。特にリーマンショック以来続 いている IT 業界の構造の変化がより一層強い影響を与えてい ると考えられる。つまり、元請を介さずにインターネットで直 接発注がなされる構図に変わったことによって、ソフトウェア の発注が低コストで請け負う会社に直接行われるようになっ た。従って、ソフトウェア開発のコストダウンが強く要請され ている。受注が拡大している分野は、OSS の活用がすすんでい る分野とほぼ一致していると考えられ、低コストで開発が可能 な OSS の活用が必須である。
ソフトウエアの発注文章の多くが英文であり、またソフトウ ェアのマニュアルは英文で作成されるので、英語の学習が必須 である。会社では、システム構築にあたって、各種の知識が必
要とされるので、学生時代には幅広く学習しておくべきである。 さらに情報関係の資格のみならず技術士、簿記、法律関係等の 資格も取得しておくとよい。セミナーや展示会にも積極的に参 加すべきとのことであった。
[質疑応答]
杉本氏の学生時代はどのようなことに力をいれたのか、とい う質問があった。
(知能情報システム学科 石田広幸 記)
1-1-2 2011 エコラン研究会 at TBGU を開催
平成23年12月10日、本学において高大連携企画とし て「エコラン研究会」が開催され、電気自動車によるエコ ランに関心のある高校生、高校の先生や一般の市民などが 参加しました。平成22 年8月22日には、宮城県村田町 のスポーツランドSUGOにおいて「2010 電気自動車エコ ラン競技大会 in SUGO」が行われ、本学科からも『電気 自動車同好会』製作の“Environment Crash Obviate号”
が出場し、初参加ながら優秀な成績を収めることが出来ま した。エコラン競技会のさらなる発展のために、高校生や 工業高校の先生方を中心とした関係者に情報交換の場を 提供することを目的として、平成23年3月26日(土)
に東北文化学園大学において、エコラン研究会の開催が予 定されておりましたが、3月11 日の大震災のため一時延 期となっておりました。
平成23年12月10日に開催された「エコラン研究会」
では、江村超東北文化学園大学客員教授を実行委員長とし、
藤木澄義教授、牧野正三教授、石田広幸教授、家名田敏昭 准教授、白田聡助教、橋本助手、大泉哲哉(仙台高専教授)、
柳瀬克紀(仙台工業高校教諭)が実行委員となり、関係各 位のご協力を得て開催しました。江村実行委員長の開会宣 言、工藤治夫工藤電機会長のご挨拶を頂き、ヤマハ発動機 MC事業本部、池上敦哉氏の講演「EVエコランの基礎
-設計・製作から走らせ方まで-」、仙台工業高校教諭、
佐藤勇喜氏の講演「菅生におけるEV車両製作から全国 へ」を頂きました。また、休憩時間には電気自動車の展示 と見学などを行いました。高校の先生14名、学生11名な ど合計36名が参加して、実りある研究会になりました。
花開こうとしている宮城県の自動車産業にとって、エコ な電気自動車の開発は欠かすことができません。本学科で は、今後も本学においてエコラン研究会を継続的に開催す ることを予定しています。
池上敦哉氏のご講演
佐藤勇喜氏のご講演
大泉哲也氏の閉会ご挨拶
仙台工業高等学校作「俯仰不屈」を囲んで
当日は寒かったのですが、熱気あふれたご講演をいただ きました。ご協力頂きました皆様に感謝いたします。
(知能情報システム学科 藤木澄義 記)
1-1-3 電子情報通信学会東北支部主催学術講演会
電子情報通信学会東北支部主催学術講演会が本学で下記日 時に行われた。
日時:平成 23 年 12 月 8 日,15:00~16:30
場所:東北文化学園大学 1 号館大講義室
講師:工学博士 杉本 等 氏
タイトル:オープンソースソフトウェアが変える ソフトウェア産業
参加人数:30 名
[開催趣旨]
講師の杉本等氏は株式会社パドラック代表取締役であり、静 岡大学客員教授ならびに OSS コンソーシアム理事も兼務されて いる。本学術講演会の開催趣旨は、学生がソフトウェア業界の 現状を認識し、どのような学習をしていくべきかについて考え るきっかけをつくることであった。そこで、ソフトウェア産業 界で活躍をされている杉本氏が適任であると考え、講演を依頼 した。
[講演の内容]
先ず、オープンソースソフトウェア(OSS)やライセンスな ど専門用語の解説がなされた。ソフトウェア開発において、OSS を活用することが効率的なソフトウェア開発につながる。その ため、まず OSS のライセンスの種類と性質を説明された。すな わち、OSS はフリー(無料)のソフトウェアであり、改良も可 能なので、ソフトウェア開発のコストダウンにつながる。しか し、利用にあったってはライセンスの取得が必要であり、ライ センスの種類や性質を熟知する必要がある。そこで、弁護士も 参加する団体を立ち上げることを予定しているとのことであ った。
IT 産業の現状は楽観できないものがある。特に 2012 年の 3 月 11 日に発生した巨大震災以降、すべての産業に停滞がみら れ、IT 産業への影響も出ている。特にリーマンショック以来続 いている IT 業界の構造の変化がより一層強い影響を与えてい ると考えられる。つまり、元請を介さずにインターネットで直 接発注がなされる構図に変わったことによって、ソフトウェア の発注が低コストで請け負う会社に直接行われるようになっ た。従って、ソフトウェア開発のコストダウンが強く要請され ている。受注が拡大している分野は、OSS の活用がすすんでい る分野とほぼ一致していると考えられ、低コストで開発が可能 な OSS の活用が必須である。
ソフトウエアの発注文章の多くが英文であり、またソフトウ ェアのマニュアルは英文で作成されるので、英語の学習が必須 である。会社では、システム構築にあたって、各種の知識が必
要とされるので、学生時代には幅広く学習しておくべきである。
さらに情報関係の資格のみならず技術士、簿記、法律関係等の 資格も取得しておくとよい。セミナーや展示会にも積極的に参 加すべきとのことであった。
[質疑応答]
杉本氏の学生時代はどのようなことに力をいれたのか、とい う質問があった。
(知能情報システム学科 石田広幸 記)
1-1-4 各種受賞
(1) 日本技術士会会長賞受賞 2011.6.30 人間環境デザイン学科 岡田誠之教授
日本技術士協会東北支部から推薦をいただき平成23年6月に会長賞をいただきま した。ここ10年の間に東北支部の毎年の講演会の講師を引き受けるなど会の企画に 参画して、下記の活動を通して本会の発展に貢献したと認められました。①支部部会 幹事として部会の運営に尽力した②「シンポジウムにおいて講演」2005 年 シンポ ジウム快適なトイレ空間の創造(トイレと臭い)/2006年 シンポジウム03年に発生 した宮城県の地震での建築設備被害と災害時の水確保/2007 年 シンポジウム人と 水、くらしの環境の関わり、(水を感覚で捉える)/2010 年 シンポジウム身のまわり の空気から、地球の大気までの環境を考える(生活とにおい)③「機関誌への執筆」
技術士の防災分野での社会貢献 災害時における水確保 技術士東北 5 号 2004(16)
/災害に対する衛生工学部門領域の現状、課題と役割 (社)日本技術士会誌(日本技 術士会 創立 55 周年記念特集号) 通巻 475 号(2006 年 9 月)/衛生工学部門の技術士 の果たすべき役割 第 36 回技術士全国大会小論文 2009(21)
日本技術士会は文部科学省の管轄している国家試験に合格した者の技術士※の会で あります。本技術士は JABEE(日本技術者教育認定機構)によって大学のカリキュラム が認定されますと、この課程修了者は技術士一次試験が免除となるため大学と深いか かわりを持っております。
※日本技術士会においては職業別技術士を位 置付けている。
① 独立したコンサルタントとしての技術士
② 企業内技術者としての技術士
③ 公務員技術者としての技術士
④ 教育・研究者としての技術士
⑤ 知的財産評価者としての技術士
⑥ 経営職にある技術士
(2) 第49回空気調和・衛生工学会賞論文賞[学術論文部門] 受賞 人間環境デザイン学科 前田信治助手・岡田誠之教授/2011.5.17
空気調和・衛生工学会は,暖冷房・換気,給水・排水,衛生設備などの領域の研究者と実 際にこれらの設備の設計や施工を行う設計者・技術者、装置を製作するエンジニア,運転・
管理技術者等の会員で構成され,会員数16,010名(平成24年3月末現在)の工学系の学 会です。本学会から,“電解法を用いた活性汚泥処理に影響する要因の検討”に対しまして,
学会賞論文賞[学術論文部門]の栄誉を賜りましたことを誠に光栄であり,深く感謝いたしま す。排水の高度処理システムは,水質汚濁防止法による排水規制や下水道等の排水処理施設 の整備が着実に進められておりますが,依然として閉鎖性水域等で水質改善の必要性から高 度処理の一層の推進や排水処理施設の改善等が求められております。そこで,本研究は新し い電解法と従来型の活性汚泥法を融合した“ハイブリッド排水処理システム”を提案しまし た。このシステムの特徴は,生物混合液中に直接鉄電極を設置し電解処理することで効率的 に排水を処理することができ,省エネルギー型且つ薬剤を使用しない環境配慮型のシステム です。我々は,このシステムの技術的な信頼性の向上に向けて多年にわたりシステムの基礎 的な事項に着目し,室内試験レベルの性能評価を行いました。その結果,既存の生物処理に 比べて水中のリン及び有機物除去に有効であることが実証されました。このシステムを実用 化するためには,メカニズムの解明など多くの課題も残されており,この受賞を励みとして 微力ではありますが,この研究に一層努力してまいる所存です。本論文の成果が,今後の高 度排水処理技術の普及に貢献し,水環境の保全に寄与できるものとなれば幸甚であります。
1-1-5 学生発表及び受賞
(1) 第15回JIA(日本建築家協会)東北建築学生賞において2名が入賞
人間環境デザイン学科4年 堀江紗夕望 「奨励賞」 /指導教員:増田豊文准教授 人間環境デザイン学科4年 嶋野 遼 「特別賞」 /指導教員:増田豊文准教授
第15回目を迎えたJIA東北建築学生賞の公開審査が,
11 月8 日に仙台市青葉区のせんだいメディアテークで行 われ,本学の堀江紗夕望さんと嶋野遼さんの作品が,奨励 賞と特別賞を受賞した。東北建築学生賞は,日本建築家協 会が主催する,東北地方の建築系学科をもつ大学・高専・
専門学校の学生を対象とした建築設計のコンテストであ る。毎年,学校の代表としてそれぞれ3作品を応募でき,
東北の学校同士が設計教育のレベルを競う場となってい る。本学科も第8回から参加しており,連続入賞を果たし ている。過去の実績として,最優秀賞に2回,優秀賞に2 回,奨励賞に2回,特別賞に2回入賞している。昨年度は,
東日本大震災が発生したこともあり,震災復興関係の作品 が多く入賞しており,例年にない熱のこもった審査会とな った。
堀江さんの作品
「ふぉ~と -ボランティア ベースキャンプ-」
嶋野さんの作品
「HOLY LINE -産業復興物産館-」
プレゼンテーションの様子(公開審査) 嶋野さん 堀江さん
1-1-4 各種受賞
(1) 日本技術士会会長賞受賞 2011.6.30 人間環境デザイン学科 岡田誠之教授
日本技術士協会東北支部から推薦をいただき平成23年6月に会長賞をいただきま した。ここ10年の間に東北支部の毎年の講演会の講師を引き受けるなど会の企画に 参画して、下記の活動を通して本会の発展に貢献したと認められました。①支部部会 幹事として部会の運営に尽力した②「シンポジウムにおいて講演」2005 年 シンポ ジウム快適なトイレ空間の創造(トイレと臭い)/2006年 シンポジウム03年に発生 した宮城県の地震での建築設備被害と災害時の水確保/2007 年 シンポジウム人と 水、くらしの環境の関わり、(水を感覚で捉える)/2010 年 シンポジウム身のまわり の空気から、地球の大気までの環境を考える(生活とにおい)③「機関誌への執筆」
技術士の防災分野での社会貢献 災害時における水確保 技術士東北 5 号 2004(16)
/災害に対する衛生工学部門領域の現状、課題と役割 (社)日本技術士会誌(日本技 術士会 創立 55 周年記念特集号) 通巻 475 号(2006 年 9 月)/衛生工学部門の技術士 の果たすべき役割 第 36 回技術士全国大会小論文 2009(21)
日本技術士会は文部科学省の管轄している国家試験に合格した者の技術士※の会で あります。本技術士は JABEE(日本技術者教育認定機構)によって大学のカリキュラム が認定されますと、この課程修了者は技術士一次試験が免除となるため大学と深いか かわりを持っております。
※日本技術士会においては職業別技術士を位 置付けている。
① 独立したコンサルタントとしての技術士
② 企業内技術者としての技術士
③ 公務員技術者としての技術士
④ 教育・研究者としての技術士
⑤ 知的財産評価者としての技術士
⑥ 経営職にある技術士
(2) 第49回空気調和・衛生工学会賞論文賞[学術論文部門] 受賞 人間環境デザイン学科 前田信治助手・岡田誠之教授/2011.5.17
空気調和・衛生工学会は,暖冷房・換気,給水・排水,衛生設備などの領域の研究者と実 際にこれらの設備の設計や施工を行う設計者・技術者、装置を製作するエンジニア,運転・
管理技術者等の会員で構成され,会員数16,010名(平成24年3月末現在)の工学系の学 会です。本学会から,“電解法を用いた活性汚泥処理に影響する要因の検討”に対しまして,
学会賞論文賞[学術論文部門]の栄誉を賜りましたことを誠に光栄であり,深く感謝いたしま す。排水の高度処理システムは,水質汚濁防止法による排水規制や下水道等の排水処理施設 の整備が着実に進められておりますが,依然として閉鎖性水域等で水質改善の必要性から高 度処理の一層の推進や排水処理施設の改善等が求められております。そこで,本研究は新し い電解法と従来型の活性汚泥法を融合した“ハイブリッド排水処理システム”を提案しまし た。このシステムの特徴は,生物混合液中に直接鉄電極を設置し電解処理することで効率的 に排水を処理することができ,省エネルギー型且つ薬剤を使用しない環境配慮型のシステム です。我々は,このシステムの技術的な信頼性の向上に向けて多年にわたりシステムの基礎 的な事項に着目し,室内試験レベルの性能評価を行いました。その結果,既存の生物処理に 比べて水中のリン及び有機物除去に有効であることが実証されました。このシステムを実用 化するためには,メカニズムの解明など多くの課題も残されており,この受賞を励みとして 微力ではありますが,この研究に一層努力してまいる所存です。本論文の成果が,今後の高 度排水処理技術の普及に貢献し,水環境の保全に寄与できるものとなれば幸甚であります。
1-1-5 学生発表及び受賞
(1) 第15回JIA(日本建築家協会)東北建築学生賞において2名が入賞
人間環境デザイン学科4年 堀江紗夕望 「奨励賞」 /指導教員:増田豊文准教授 人間環境デザイン学科4年 嶋野 遼 「特別賞」 /指導教員:増田豊文准教授
第15回目を迎えたJIA東北建築学生賞の公開審査が,
11 月8 日に仙台市青葉区のせんだいメディアテークで行 われ,本学の堀江紗夕望さんと嶋野遼さんの作品が,奨励 賞と特別賞を受賞した。東北建築学生賞は,日本建築家協 会が主催する,東北地方の建築系学科をもつ大学・高専・
専門学校の学生を対象とした建築設計のコンテストであ る。毎年,学校の代表としてそれぞれ3作品を応募でき,
東北の学校同士が設計教育のレベルを競う場となってい る。本学科も第8回から参加しており,連続入賞を果たし ている。過去の実績として,最優秀賞に2回,優秀賞に2 回,奨励賞に2回,特別賞に2回入賞している。昨年度は,
東日本大震災が発生したこともあり,震災復興関係の作品 が多く入賞しており,例年にない熱のこもった審査会とな った。
堀江さんの作品
「ふぉ~と -ボランティア ベースキャンプ-」
嶋野さんの作品
「HOLY LINE -産業復興物産館-」
プレゼンテーションの様子(公開審査)
嶋野さん 堀江さん
1-2 国際交流と地域連携 1-2-1 震災復興フォーラム
(1) 講演 東北文化学園大学震災復興フォーラム(2011 年 6 月 19 日)岡田誠之教授、須藤諭教授
東日本大震災を経験した我々が学んだ教訓を生かすため、
学校法人東北文化学園大学が主催する震災復興フォーラム が、平成23年6月19日(土)に仙台市内の江陽グランドホ テルで開催されたフォーラムのテーマは「東日本大震災の 教訓~今、若者たちと語ろう~」と題して、時宜を得て高 校生から一般市民まで合わせて約650人の聴衆が来場され た。
当フォーラムには、科学技術学部人間環境デザイン学科 の岡田誠之教授が基調講演を行い、同学科の須藤諭教授が パネラーとして参加した。
以下に、本学オフィシャルサイト等に掲載された開催報 告を引用する。
本学園は「今、若者たちと語ろう 東日本大震災の教 訓」と題して震災復興支援を考える市民フォーラムを6 月19日(日)、仙台市内の江陽グランドホテルで開催し ました。
約650人の市民の皆さんに参加いただき、防災や地域 支援の在り方について、まちづくり計画研究所の渡辺実 所長、イタリア・ボローニャ大学のトマーゾ・トロンベ ッテイ教授、東北文化学園大の岡田誠之教授が講演を行 いました。
休憩の後の梅村憲子さんの独唱が披露され、中でも唱 歌「ふるさと」を来場された皆さんで合唱するシーンは 感動を呼びました。
二部の緊急パネルディスカッション「目指せ!新生東 北 あの日から明日へ」では、運輸、医療に携わる本学 園卒業生がパネリストとして参加しました。人間環境デ ザイン学科の須藤諭教授は震災当時の大学の様子と近隣 住民への給水活動の成果を報告し、「飲料水の確保がと ても重要だった」と述べ、専門学校臨床工学科を卒業し た石巻赤十字病院の魚住拓也さんは、震災を受けた石巻 の過酷な状況を報告し、できるだけ「顔の見える関係が 大切」であると強調されていました。
河北新報社の鈴木素雄論説委員長は、「かつては人材 を供給する基地としての東北が被害を受け、今後、さら に若い世代の流出が懸念される。日本の中の東北の位置付 けを皆で真剣に考えることが大事」と話されていました。
鈴木素雄氏 須藤諭教授 齋藤誠人氏 渡辺実氏 トロンベッティ教授 岡田誠之教授
魚住拓也氏 針生繁太氏 三木賢治氏
岡田教授のスライド 須藤教授のスライド 復興フォーラム会場
(2) 『震災復興支援提案募集事業』 「研究テーマ募集の部」 山本和恵准教授
震災復興フォーラム『震災復興支援提案募集事業』「研究テーマ募集の部」が、東北文化学園大学の主催で企画され、学部か ら選出された検討委員により具体的な方法が検討され実施された。
応募作品集に書かれた事業主旨を引用する。『(前略)、東日本大震災からの復興は東北地方の文化、産業構造、医療福祉シス テムの抜本的な見直しと再構築を必要としています。私たちは最も被害の大きかった宮城県の大学、専門学校に学ぶものとして、
見いや技研民を支援するため、また、地の集積である「大学」「専門学校」としての責任を果たすために、東北文化学園の知能 と専門性を結集し、「私たちのできること」をメインテーマに掲げ、「復興支援」への提案を募集することにしました』。
メインテーマは「私たちにできること」。具体的に3つの研究テーマが上げられ、提案の募集が行われた。①東北の産業をど のように再建するか ②健康福祉立国「東北」は創出できるか ③町づくり、都市づくりをどうするか
成果物仕様はA1サイズ用紙1枚にレイアウトあるいは模型、もしくはA4用紙数枚とし、10月15日提出が締め切られた。
応募作品は29点。内11点が科学技術学部の学生(人間環境デザイン学科からは10作品、知能情報システム学科からは1作品)
による応募であった。
審査は10月18日に第一次審査、10月23日、学園祭当日に、一次審査を通った8組が10分程度のプレゼンテーションの機 会が与えられた。審査委員は学外から2名、学内から8名で行われた。審査委員長は宮城県建設業協会の村田秀彦氏による。最 終審査に残った学生は8名、内3名が科学技術学部の学生が占める形となり、存在感を示すことができた。
審査の結果、科学技術学部からは、優秀賞として4年堀江紗夕望さん、4年千葉浩介君の2名、奨励賞としては3年佐藤優君、
ワンポイント賞として3年油谷友樹君、4年高橋徹君が選出された。
堀江紗夕望さんの作品は「ふぉ~と ~ボランティアベースキャンプ~」と題し、コミュニティカフェとボランティアの基地 の建築を提案した。地域住民が立ち上げた「亘理いちごっこ」というボランティア団体の活動は、被災者に食事をサービスする カフェで、その他の人からはワンコイン(500円)の支援を受けてコミュニティカフェを運営するもの。堀江さんもこの活動に 参加する中で考えた提案であり、その説得力と図面の完成度が入選の決め手となった。千葉君は「海と空と星と… ~Shinchi
Memorial Monument~」と題し、福島県新地町の海沿いに建てるメモリアル公園・パヴィリオンの設計提案を行った。災害の
記憶をとどめ、祈りの場所を提供することを目指し、象徴的なモニュメントを提案した。造形的美しさが審査員の心をとらえた。
佐藤君は「亘理町仮設住宅改造計画 ~温か味のある空間を求めて~」とし、仮設住宅の間の空間デザインに望み、高橋君は
「Townhouse of possibility ~可能性の広がる住まい~」において、コレクティブ復興住宅を提案。仮設住宅から段階的に復
興住宅に移行する計画性が評価された。油谷君の研究テーマ「生体認証と記憶媒体を用いた安否確認システムの提案」について は、災害時において重要な安否確認を迅速に行うための具体的なシステムを示したことが評価された。
1-2 国際交流と地域連携 1-2-1 震災復興フォーラム
(1) 講演 東北文化学園大学震災復興フォーラム(2011 年 6 月 19 日)岡田誠之教授、須藤諭教授
東日本大震災を経験した我々が学んだ教訓を生かすため、
学校法人東北文化学園大学が主催する震災復興フォーラム が、平成23年6月19日(土)に仙台市内の江陽グランドホ テルで開催されたフォーラムのテーマは「東日本大震災の 教訓~今、若者たちと語ろう~」と題して、時宜を得て高 校生から一般市民まで合わせて約650人の聴衆が来場され た。
当フォーラムには、科学技術学部人間環境デザイン学科 の岡田誠之教授が基調講演を行い、同学科の須藤諭教授が パネラーとして参加した。
以下に、本学オフィシャルサイト等に掲載された開催報 告を引用する。
本学園は「今、若者たちと語ろう 東日本大震災の教 訓」と題して震災復興支援を考える市民フォーラムを6 月19日(日)、仙台市内の江陽グランドホテルで開催し ました。
約650人の市民の皆さんに参加いただき、防災や地域 支援の在り方について、まちづくり計画研究所の渡辺実 所長、イタリア・ボローニャ大学のトマーゾ・トロンベ ッテイ教授、東北文化学園大の岡田誠之教授が講演を行 いました。
休憩の後の梅村憲子さんの独唱が披露され、中でも唱 歌「ふるさと」を来場された皆さんで合唱するシーンは 感動を呼びました。
二部の緊急パネルディスカッション「目指せ!新生東 北 あの日から明日へ」では、運輸、医療に携わる本学 園卒業生がパネリストとして参加しました。人間環境デ ザイン学科の須藤諭教授は震災当時の大学の様子と近隣 住民への給水活動の成果を報告し、「飲料水の確保がと ても重要だった」と述べ、専門学校臨床工学科を卒業し た石巻赤十字病院の魚住拓也さんは、震災を受けた石巻 の過酷な状況を報告し、できるだけ「顔の見える関係が 大切」であると強調されていました。
河北新報社の鈴木素雄論説委員長は、「かつては人材 を供給する基地としての東北が被害を受け、今後、さら に若い世代の流出が懸念される。日本の中の東北の位置付 けを皆で真剣に考えることが大事」と話されていました。
鈴木素雄氏 須藤諭教授 齋藤誠人氏 渡辺実氏 トロンベッティ教授 岡田誠之教授
魚住拓也氏 針生繁太氏 三木賢治氏
岡田教授のスライド 須藤教授のスライド 復興フォーラム会場
(2) 『震災復興支援提案募集事業』 「研究テーマ募集の部」 山本和恵准教授
震災復興フォーラム『震災復興支援提案募集事業』「研究テーマ募集の部」が、東北文化学園大学の主催で企画され、学部か ら選出された検討委員により具体的な方法が検討され実施された。
応募作品集に書かれた事業主旨を引用する。『(前略)、東日本大震災からの復興は東北地方の文化、産業構造、医療福祉シス テムの抜本的な見直しと再構築を必要としています。私たちは最も被害の大きかった宮城県の大学、専門学校に学ぶものとして、
見いや技研民を支援するため、また、地の集積である「大学」「専門学校」としての責任を果たすために、東北文化学園の知能 と専門性を結集し、「私たちのできること」をメインテーマに掲げ、「復興支援」への提案を募集することにしました』。
メインテーマは「私たちにできること」。具体的に3つの研究テーマが上げられ、提案の募集が行われた。①東北の産業をど のように再建するか ②健康福祉立国「東北」は創出できるか ③町づくり、都市づくりをどうするか
成果物仕様はA1サイズ用紙1枚にレイアウトあるいは模型、もしくはA4用紙数枚とし、10月15日提出が締め切られた。
応募作品は29点。内11点が科学技術学部の学生(人間環境デザイン学科からは10作品、知能情報システム学科からは1作品)
による応募であった。
審査は10月18日に第一次審査、10月23日、学園祭当日に、一次審査を通った8組が10分程度のプレゼンテーションの機 会が与えられた。審査委員は学外から2名、学内から8名で行われた。審査委員長は宮城県建設業協会の村田秀彦氏による。最 終審査に残った学生は8名、内3名が科学技術学部の学生が占める形となり、存在感を示すことができた。
審査の結果、科学技術学部からは、優秀賞として4年堀江紗夕望さん、4年千葉浩介君の2名、奨励賞としては3年佐藤優君、
ワンポイント賞として3年油谷友樹君、4年高橋徹君が選出された。
堀江紗夕望さんの作品は「ふぉ~と ~ボランティアベースキャンプ~」と題し、コミュニティカフェとボランティアの基地 の建築を提案した。地域住民が立ち上げた「亘理いちごっこ」というボランティア団体の活動は、被災者に食事をサービスする カフェで、その他の人からはワンコイン(500円)の支援を受けてコミュニティカフェを運営するもの。堀江さんもこの活動に 参加する中で考えた提案であり、その説得力と図面の完成度が入選の決め手となった。千葉君は「海と空と星と… ~Shinchi
Memorial Monument~」と題し、福島県新地町の海沿いに建てるメモリアル公園・パヴィリオンの設計提案を行った。災害の
記憶をとどめ、祈りの場所を提供することを目指し、象徴的なモニュメントを提案した。造形的美しさが審査員の心をとらえた。
佐藤君は「亘理町仮設住宅改造計画 ~温か味のある空間を求めて~」とし、仮設住宅の間の空間デザインに望み、高橋君は
「Townhouse of possibility ~可能性の広がる住まい~」において、コレクティブ復興住宅を提案。仮設住宅から段階的に復
興住宅に移行する計画性が評価された。油谷君の研究テーマ「生体認証と記憶媒体を用いた安否確認システムの提案」について は、災害時において重要な安否確認を迅速に行うための具体的なシステムを示したことが評価された。