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評点の平均値±標準偏差は ± 点,最 小 点〜最大 点である. 点以下が 例,

点以下が 例, 点以下が 例, 点以下が 例, 点以上は 例である.導入時の (

総点の平均値±標準 偏差は ± 点である.糖尿病を合併し,そ の治療中の症例が 例ある.一部の症例は

導入時に本人からの同意が得られず,代諾者

(家族)の同意で を開始している.後日 改めて説明し,本人の同意も得られるように努め ている.

 .方 法

 後期第Ⅱ相臨床試験と第Ⅲ相臨床試験の資料,

診療録およびクロザリル 錠 ・ 特定 使用成績調査の調査票を用い, 年 月末ま での期間で後方視的に調査した.

 当院では, の導入にあたり,全例で前 治療薬(抗精神病薬)の投与を中止した後

を開始している.前治療薬(抗精神病薬)か ら に切り替える際,導入時から抗精神 病薬としては単剤で使用し,その後も他の抗精神 病薬とは併用していない. 導入前から 使用している気分安定薬,抗パーキンソン薬,抗 不安薬,睡眠薬は用量を変更せず継続している.

治療が軌道に乗るにつれてこれらは減 量,中止されることが多い. の増量は,

規定された用法「原則 週間かけて 日 まで増量する」よりもかなり緩徐に増量している 症例が多数を占める.

 . の治療成績

  の治療成績は,総点と 評

点を用いて評価した. 開始時の 総点と 開始後 ヵ月, ヵ月, ヵ月,

ヵ月の 総点の改善率について調べた.

総点の改善率は,{(開始時の 総点−

開始後 ヵ月の 総点)/開始時の 総 点}×(%), =, , , として算出した.

の報告

や   の報告

にな

らい, 開始後の 総点が開始時の 総点より %以上改善した症例を改善例と 定義した.また 総点の改善が %以上 % 未満を不変例,%未満を悪化例とし,不変例と悪 化例を合わせて未改善例と定義した.

 今回, の効果判定を下すためには,ど れほどの期間 を継続してから判定すべ きなのか明らかにする目的で, を ヵ 月以上継続した 例に特に注目した.

  評点は, の導入に成功して退院 できた症例について, を導入した入院 の入院時の評点と退院時の評点とを比較検討した.

 統計学的検定には,重複測定一元配置分散分析 法( ),多

重比較検定( 法),フィッシャー の直接確率計算法(ʼ

),ウィルコクソン符号順位和検定(

)を使用した. を ヵ

月以上継続できなかった 例は検定対象から除外 した. 原理に基づき,残る

例を として (

)を行った上で統計学的検定

を行った.具体的には, ヵ月後の 総点は 得られたが,投与期間が満たない,または投与中 止となったために ヵ月後以後のデータが得られ ていない場合, ヵ月後のデータを, ヵ月後,

ヵ月後のデータとみなして検定した.

 今回の調査は倫理的原則に則り,個人が特定さ れないよう配慮した.

 . を導入した 例について   年 月末までに当院で を導入し た治療抵抗性統合失調症は 例であり,

開始時の 総点平均±標準偏差は ± 点である.このうち を ヵ月以上 継続したのは 例( %)である.その 例

( %)は改善例であり, 開始 ヵ月後 に 総点が %以上改善している.そのうち

例(%)は %以上の改善である.未改善例

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ヵ月後(<), ヵ月後(<)に有意 に低下している.これは上記の 例()の 結果と同等のものである.統計学的検定に

, 法を用いた.

 さて, を ヵ月以上継続した 例の うち,いずれかの評価時点で 総点が %以 上改善したことがある症例は 例( %)であ る. 総点が初めて %以上改善した時期が いつなのか,この 例について調べると表 が得 られた. 開始 ヵ月後が 例(%),

ヵ月後が 例(%), ヵ月後が 例(%),

ヵ月後が 例(%)である.

 .電気けいれん療法の併用について

 当院では, 導入前に昏迷などの症状

を電気けいれん療法( :

)で治療した症例が 例ある.その他に導入 後 ヵ月以内に, の効果が不十分なた め を併用した症例が 例ある.症例 は導

入後の入院が 年を超えている

.白血球数,好 中球数が低値のために を増量できずに いたため病状が不安定で昏迷や興奮を繰り返し,

導入後 週から を併用している.症例

図   開始後の 総点の改善率別症例数(=)

を ヵ月以上継続したのは 例(%)である.その 例(%)は改善例であり,

開始 ヵ月後に 総点が %以上改善している.未改善例は 例( %)であり,その内訳 は 例(%)が悪化例で,残る 例(%)は不変例である. ヵ月後に 例(%)が, 総 点の %以上改善を得た. ヵ月後では不変例が 例(%),悪化例が 例(%) である. ヵ月後 に 例(%)が, 総点の %以上改善を得た. ヵ月後では不変例が 例(%),悪化例が

例(%)である. ヵ月後に 例(%)が, 総点の %以上改善を得た. ヵ月後では不 変例が 例(%),悪化例が 例(%)である.特に ヵ月後では 総点が %以上改善した 症例が 例(%)存在する.

図   を ヵ月継続した症例の 総点の 平均値の推移(=)

*<, **

を ヵ月継続した 例の 総点平均値 の推移. 総点平均値は, 開始時と比較 して, ヵ月後(< ), ヵ月後, ヵ月後, ヵ 月後(< )で有意に低下している. ヵ月後と比 較して, ヵ月後(< ), ヵ月後(< )で 有意に低下している.

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 外来通院へ移行できた 例のうち 例は退院後 に採血を嫌い,同意撤回での中止となった.残る 例中これまでに 例が再入院した(現在再入院 中 例).再入院の理由は,病状の再燃 例(自殺 企図例 例を含む),自殺企図 例,婦人科疾患の 手術目的 例,介護者の健康状態悪化のため単身 では自宅での生活が困難になった 例である.一 度も再入院していないのは 例である.

 . 外来通院中 例の 投与量と併用 薬について

  年 月現在 例が外来通院中である.こ の 例の 年 月現在の 投与量の 平均±標準偏差は ± /日,最小 /日〜最大 /日である.この 例につい て 投与量別の症例数を図 に示す.

/日未満で治療を継続している症例が 例あ り, 例は /日であり,もう 例が / 日である.

 投与期間別の 投与量について調べた.

投与期間が ヵ月以上 ヵ月未満の症例の平均投 与量±標準偏差は ± /日, ヵ月以 上 ヵ月未満の症例の平均投与量±標準偏差は

± /日である. ヵ月以上継続してい る 例の平均投与量±標準偏差が ± /日である.

 次に外来通院中の 例の 年 月現在の併 用薬について述べる. の増強療法とし

て が 例に 〜 /日で

使用されている.他に が 例に

〜 /日, が 例に 〜

/日, が 例に /日,

が 例に 〜 /日,それぞれ併用され

図   導入で外来通院へ移行できた 例の

評点の変化

導入に成功し外来通院へ移行できた 例に ついて,全例 評点 点以下であり,退院時には

例(%)が 点以上に改善している.

図   導入から退院までの期間(=)

導入に成功し退院できた 例について, 導入から退院まで の期間について調べた. 週間未満で退院した症例が 例(%)ある.一方

ヵ月以上の入院後に退院した症例が 例(%)ある.

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再び外来通院に移行している. 年 月現在 再入院中なのは 例であり, 例が外来通院中で ある.伊藤らは

, 導入に成功し退院後 年を経過した 例について,導入前後の入院回 数と入院日数を導入前後の 年間で比較した.そ の結果,導入後の入院回数は減少傾向(=)

にあり,導入後の入院日数は有意に減少(=

)したと報告している.導入後に再入院する 症例があるが,入院回数と入院日数ともに減少 し,医療経済の側面からも は有用であ ると考えられた.

 . の投与量と併用治療について  治療抵抗性という理由で をいったん

まで増量してから,効果と副作用の兼ね 合いをみながら減量し,最適な用量を探るという 投与方法をしている医療機関がある

.当院では まで増量することなく外来通院に移行す る症例が多い(図 ).外来通院中の 例のうち

/日未満なのは 例である. 例は, / 日という低用量で病状の改善安定が得られてお り,残り 例は /日で外来通院を続けてい る.外来通院中 例の の平均投与量±

標準偏差は ± /日(最小 /日〜

最大 /日)である.投与期間別では,この 例中 ヵ月以上 を継続している 例の平均投与量±標準偏差は ± /日 である. の導入に成功し外来通院に移 行してからも緩徐に増量していくことが少なくな い.低用量で早期に改善する症例にとって,さら なる改善を目指して /日まで増量するのは 副作用発現の危険性から避けたいものである.短 期間で無理に /日まで増量し病的体験を撲 滅( )しようとするあまり,何らかの 副作用で が中止になることを我々は最 も怖れている.の報告

のように,幻 覚や妄想などの症状が残存しても,それを疎遠化

( )することが,まず治療目標となる のではないだろうか.最終的に全症例が寛解する ことを願ってはいるが.

は, に反応しないと決定 するためには,少なくとも 週間は の 血中濃度が 〜 / に達していることが 必要だと述べている.また治療効果が不十分の場 合には,耐容性を考慮しながら, を緩徐 に増量すべきであるという.増強療法として

, ,他の抗精神病薬併用を挙げて

いるが,エビデンスは乏しいとしている.原則と して を単剤で使用することとされてい る日本では, や を併用すること になる.今回の 例の中にも, を併用して 部分的な改善が得られ, を継続するこ とで病状がさらに好転し外来通院に移行した 例

(症例 , )がある.一方, 併用例は どの程度効果があったのか今のところ判然としな い.

 稲垣

によると,日本では新規薬が単剤で使用 される率は 〜 %程度で,従来型抗精神病 薬と併用される頻度が極めて高く,その結果,継 続的に抗パーキンソン薬が併用される率は 〜

%と海外より著しく高いとのことである.

我々の症例では,抗パーキンソン薬として が 例( %)に 〜 /日使用されてい る.これは 導入前から使用していたも のを継続している症例が多い.導入後に抗パーキ ンソン薬をやめられる症例が大多数である.これ も の良さである.

 . の副作用について

  は幅広い受容体親和性を持っており,

複数の薬理作用を同時に現す薬剤である

.そ のため副作用も多岐にわたり

,無顆粒球症,心 筋炎,高血糖,けいれん発作,流涎過多,腸閉塞,

起立性低血圧,頻脈,傾眠など様々である.国府 台病院で を中止せざるを得なかった副 作用は,白血球減少 例,好中球減少 例,心囊 液貯留による左心室収縮能低下 例,薬疹 例,

(強烈な)空腹感 例である.   ら

は, に比べ ではけいれん発

作,めまい,流涎過多,頻脈,眠気が有意に高頻

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療抵抗性統合失調症連続 例について,

導入から ヵ月後までの期間に注目して,

の治療成績と副作用について述べた.

の ヵ月を超える長期効果や

の自殺予防効果,水中毒への治療効果などについ ては,今後改めて報告する予定である.我々は,

はゆっくり増やして,長く使ってみて 真価が現れる薬だと考えている.

 この報告の一部は,第 回日本精神神経学会学術総会

(札幌)の一般演題で発表したものである.

 この報告に関して,ノバルティスファーマ株式会社との 間に利益相反はない.

  各症例の担当医となるなど,診療データの収集 に協力していただいた国府台病院精神科の佐竹直子,水田 康彦,草西俊,吉田衣美,佐藤護,安川明香,三浦正史,

吉見太朗,久岡哲也,岡元誠子,石井千博,中野知恵子,

中島常夫の各先生方に心より感謝申し上げる.

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)   :

)榎本哲郎,安井玲子,伊藤寿彦ほか: が 水中毒に有効だった 例.臨床精神薬理,: ,

)福井 進,高室昌一郎: ()の臨 床的検討.新薬と臨床,; ,

)橋本亮太,山森英長,安田由華ほか:統合失調症 入院プログラムにおける治療抵抗性統合失調症に対する

の有用性.臨床精神薬理,; ,

)畑 由美子:安全な服薬管理のために看護師は何 をしているか.精神看護,; ,

)稲垣 中,伊藤寿彦,榎本哲郎:第 章 新規抗 精神病薬の薬理,臨床応用, クロザピン.抗精神病薬完 全マスター(中村 純編).医学書院,東京, ,

)稲垣 中:抗精神病薬多剤大量投与の是正と

.精神経誌,; ,

)石鄕岡 純: の国内臨床試験の総括.

臨床精神薬理,; ,

) 伊藤寿彦,榎本哲郎,塚田和美: 治療 の費用効果の検証.厚生労働科学研究費補助金(障害者対 策総合研究事業) 精神 一般 治療抵抗性統合失調症 に対する治療戦略のためのデータベース構築に関する研 究,総括・分担研究報告書. ,

) :

) 木田直也,大鶴 卓,福田貴博ほか:クロザピン の有効性とその臨床的意義.精神医学, ; ,

) 黒木俊秀:クロザピン臨床データ 登録シス テムの構築:厚生労働科学研究費補助金(障害者対策総合 研究事業) 精神 一般 治療抵抗性統合失調症に対す る治療戦略のためのデータベース構築に関する研究,総 括・分担研究報告書. ,

)   :

();

) 三國雅彦:クロザピン臨床データの調査研究.厚 生労働科学研究費補助金(障害者対策総合研究事業) 精 神 一般 治療抵抗性統合失調症に対する治療戦略のた めのデータベース構築に関する研究,総括・分担研究報告 書. ,

) 宮田量治,藤井康男,稲垣 中ほか:

()日本語 版の信頼性の検討.

臨床評価,; ,

)     :

) :

) ノバルティスファーマ:治療抵抗性統合失調症薬 クロザリル 錠 ・クロザリル 錠 添付文書,

( // / / / /

) :

) 高橋三郎,大野 裕,染谷俊幸訳: Ⅳ 精神疾患の診断・統計マニュアル 新訂版.医学書院,東 京,

) :

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