第1章 はじめに
1 計 画 策 定 の 背 景
⑴ 住 宅 ・ 建 築 物 の 耐 震 化 の 重 要 性 平 成 7 年 1 月 1 7 日 未 明 に 発 生 し た 兵 庫 県 南 部 地 震 ( マ グ ニ チ ュ ー ド 7 . 2 ) は 、 未 曾 有 の 大 災 害 ( 阪 神 ・ 淡 路 大 震 災 ) を 引 き 起 こ し 、 6 , 4 3 4 人 の 尊 い 命 が 奪 わ れ ま し た 。 こ の う ち 地 震 に よ る 直 接 的 な 死 者 数 は 、 5 , 5 0 2 人 で あ り 、 さ ら に こ の 9 割 の 4 , 8 3 1 人 が 住 宅 ・ 建 築 物 の 倒 壊 や 家 具 等 の 圧 迫 死 で あ っ た と 言 わ れ て お り ま す 。 ま た 、近 年 で も 新 潟 県 中 越 地 震( 平 成 1 6 年 1 0 月 2 3 日 夕 方 発 生 )、福 岡 県 西 方 沖 地 震( 平 成 1 7 年 3 月 2 0 日 午 前 発 生 )、新 潟 県 中 越 沖 地 震( 平 成 1 9 年 7 月 1 6 日 午 前 発 生 )、岩 手・宮 城 内 陸 地 震( 平 成 2 0 年 6 月 1 4 日 午 前 発 生 )と 、大 地 震 が 頻 発 し て お り 、 我 が 国 に お い て 、 大 地 震 は い つ ど こ で 発 生 し て も お か し く な い 状 況 に あ る と の 認 識 が 広 が っ て お り ま す 。 特 に 、 東 海 地 震 、 東 南 海 ・ 南 海 地 震 、 日 本 海 溝 ・ 千 島 海 溝 周 辺 海 溝 型 地 震 及 び 首 都 圏 直 下 地 震 に つ い て は 、 発 生 の 切 迫 性 が 指 摘 さ れ 、 一 た び 地 震 が 発 生 す る と 被 害 は 甚 大 な も の に な る と 想 定 さ れ て お り ま す 。 こ の た め 、 地 震 に よ る 被 害 を 減 ら す 対 策 と し て は 、 住 宅 ・ 建 築 物 の 耐 震 化 を 図 る こ と が 重 要 と さ れ て お り ま す 。 ⑵ 中 央 防 災 会 議 に お け る 耐 震 化 率 の 目 標 住 宅 ・ 建 築 物 の 耐 震 改 修 に つ い て は 、 中 央 防 災 会 議 で 決 定 さ れ た 「 建 築 物 の 耐 震 化 緊 急 対 策 方 針 」( 平 成 1 7 年 9 月 )に お い て 、全 国 的 に 取 り 組 む べ き「 社 会 全 体 の 国 家 的 な 緊 急 課 題 」と さ れ る と と も に 、「 東 海 地 震 、東 南 海・南 海 地 震 に 関 す る 地 震 防 災 戦 略 」( 平 成 1 7 年 3 月 )に お い て 、1 0 年 後 に 死 者 数 及 び 経 済 被 害 額 を 被 害 想 定 か ら 半 減 さ せ る こ と が 目 標 と さ れ ま し た 。 こ の 目 標 を 達 成 す る た め に は 、 住 宅 ・ 建 築 物 の 耐 震 化 率 を 、 現 状 の 約 7 5 % か ら 、 平 成 2 7 年 ま で に は 少 な く と も 9 0 % に す る こ と が 設 定 さ れ ま し た 。 ⑶ 「 建 築 物 の 耐 震 改 修 の 促 進 に 関 す る 法 律 」( 耐 震 改 修 促 進 法 ) の 制 定 等 阪 神 ・ 淡 路 大 震 災 の 教 訓 を 踏 ま え て 、 平 成 7 年 に 「 建 築 物 の 耐 震 改 修 の 促 進 に 関 す る 法 律 」 が 制 定 さ れ ま し た が 、 住 宅 ・ 建 築 物 の 耐 震 化 が 十 分 に は 進 ま な か っ た こ と か ら 、国 で は 、「 東 海 地 震 、東 南 海・南 海 地 震 に 関 す る 地 震 防 災 戦 略 」に お け る 目 標 等 を 踏 ま え て 、平 成 1 8 年 1 月 に 耐 震 改 修 促 進 法 の 一 部 を 改 正 し ま し た 。 改 正 さ れ た 耐 震 改 修 促 進 法 で は 、 計 画 的 な 耐 震 化 の 推 進 の た め 、 国 は 「 基 本 方 針 」、都 道 府 県 及 び 市 町 村 は「 耐 震 改 修 促 進 計 画 」を 作 成 す る こ と が 規 定 さ れ た ほか 、 建 築 物 に 対 す る 指 導 等 の 対 象 と な る 特 定 建 築 物 の 種 類 の 拡 大 、 耐 震 改 修 促 進 法 に 基 づ く 指 導 ・ 助 言 等 の 強 化 、 耐 震 化 に 係 る 支 援 措 置 の 拡 充 等 が 新 た に 盛 り 込 ま れ ま し た 。
2 草 加 市 建 築 物 耐 震 改 修 促 進 計 画 の 位 置 付 け
改 正 さ れ た 耐 震 改 修 促 進 法 に 基 づ き 、 国 は 平 成 1 8 年 1 月 に 「 基 本 方 針 」(p33 資 料 1 参 照 ) を 、 埼 玉 県 は 平 成 1 9 年 3 月 に 「 埼 玉 県 建 築 物 耐 震 改 修 促 進 計 画 」 を 策 定 い た し ま し た 。 ま た 、耐 震 改 修 促 進 法 第 5 条 第 7 項 に お い て 、「 市 町 村 は 基 本 方 針 及 び 都 道 府 県 耐 震 改 修 促 進 計 画 を 勘 案 し て 、 当 該 市 町 村 の 区 域 内 の 建 築 物 の 耐 震 診 断 及 び 耐 震 改 修 の 促 進 を 図 る た め の 計 画 を 定 め る よ う 努 め る も の と す る 。」 と 規 定 さ れ て お り ま す 。 こ れ ら の こ と を 踏 ま え て 、市 で は 、「 基 本 方 針 」、「 埼 玉 県 建 築 物 耐 震 改 修 促 進 計 画 」 を 勘 案 し 、 ま た 、「 草 加 市 地 域 防 災 計 画 」 と の 整 合 を 図 り 、「 草 加 市 建 築 物 耐 震 改 修 促 進 計 画 」( 以 下 「 本 計 画 」 と い う 。) を 策 定 す る こ と に い た し ま し た 。 本 計 画 で は 、 地 震 の 被 害 か ら 市 民 の 生 命 ・ 財 産 を 守 り 、 地 震 災 害 に 強 い ま ち づ く り を 推 進 す る た め に 、 住 宅 ・ 建 築 物 の 耐 震 化 を 促 進 し て い く こ と を 目 的 と し て お り ま す 。 ま た 、 本 計 画 で は 、 市 内 の 住 宅 ・ 建 築 物 の 現 状 を 把 握 し 、 目 標 を 設 定 し 、 現 状 に 応 じ た 耐 震 診 断 ・ 耐 震 改 修 に 係 る 施 策 の 考 え 方 を 示 す こ と と し ま す 。 な お 、 本 計 画 に か か わ る 国 等 の 制 度 に 変 更 が あ っ た 場 合 、 本 計 画 の 見 直 し を 行 う ま で の 間 は 、 本 計 画 は そ の 内 容 に 整 合 す る も の と し ま す 。 図 1-1 草加市建築物耐震改修促進計画の位置付け国
県
市
(中央防災会議)
地 震 防 災 戦 略
耐 震 改 修 促 進 法
埼 玉 県 建 築 物
耐 震 改 修 促 進 計 画
( 平 成 1 9 年 3 月 策 定 )
草 加 市 建 築 物
耐 震 改 修 促 進 計 画
草 加 市 地 域 防 災 計 画
整合
(平成18年1月26日改正施行)基
本
方
針
(平成18年1月25日告示第184号)3 用 語 の 定 義
本 計 画 で 使 用 し て い る 用 語 の 定 義 は 、 次 の と お り で す 。 耐 震 改 修 促 進 法 「 建 築 物 の 耐 震 改 修 の 促 進 に 関 す る 法 律 」 の こ と 。 以 下 、 本 計 画 中 で 単 に 「 法 」 と 省 略 す る 場 合 も 同 法 律 の こ と を い い ま す 。 耐 震 診 断 地 震 に 対 す る 安 全 性 を 評 価 す る こ と 。 耐 震 改 修 地 震 に 対 す る 安 全 性 の 向 上 を 目 的 と し て 、 増 築 、 改 築 、 修 繕 若 し く は 模 様 替 又 は 敷 地 の 整 備 を す る こ と 。 旧 耐 震 基 準 建 築 基 準 法 の 耐 震 基 準 で 、 昭 和 5 6 年 6 月 1 日 の 見 直 し 以 前 に 用 い ら れ て い た 耐 震 基 準 阪 神・淡 路 大 震 災 で は 、旧 耐 震 基 準 に よ る 建 築 物 の 被 害 が 大 き く 、 倒 壊 し た 家 屋 が 道 路 を 閉 塞 さ せ 、 逃 げ 遅 れ や 救 出 の 遅 れ 、 火 災 の 拡 大 を 招 く な ど 、 家 屋 の 倒 壊 が 地 震 被 害 を 拡 大 さ せ た 。 新 耐 震 基 準 昭 和 5 3 年 の 宮 城 県 沖 地 震 後 、 建 築 基 準 法 の 従 来 の 耐 震 基 準 が 抜 本 的 に 見 直 さ れ 、 昭 和 5 6 年 6 月 1 日 に 施 行 さ れ た 耐 震 基 準 建 築 物 の 耐 用 年 数 中 に 何 度 か 遭 遇 す る よ う な 中 規 模 な 地 震 ( 震 度 5 強 程 度 ) に 対 し て は 構 造 体 を 無 被 害 に と ど め 、 極 め て ま れ に 遭 遇 す る よ う な 大 地 震 ( 震 度 6 強 程 度 ) に 対 し て は 人 命 に 被 害 を 及 ぼ す よ う な 倒 壊 等 の 被 害 を 生 じ さ せ な い こ と を 目 標 と し て い る 。 耐 震 性 が あ る 新 耐 震 基 準 及 び 同 等 の 基 準 を 満 た す 耐 震 性 能 を 有 す る こ と 。 本 計 画 で は 、 新 耐 震 基 準 で 建 築 さ れ た 建 築 物 、 耐 震 診 断 で 「 耐 震 性 あ り 」 と さ れ た 建 築 物 及 び 耐 震 改 修 済 の 建 築 物 を 指 す 。 耐 震 性 が 不 十 分 昭 和 5 6 年 5 月 3 1 日 以 前 に 建 築 さ れ た 建 築 物 の う ち 、 耐 震 診 断 の 結 果 、「 耐 震 性 あ り 」と 判 定 さ れ な か っ た も の 、又 は 耐 震 診 断 が 未 実 施 の た め 耐 震 性 能 が 不 明 な も の 耐 震 化 耐 震 性 が 不 十 分 な 建 築 物 を 、 建 替 え や 耐 震 改 修 に よ り 耐 震 性 が あ る 建 築 物 と す る こ と 。耐 震 化 率 総 て の 建 築 物 に 対 す る 、 耐 震 性 が あ る 建 築 物 ( 新 耐 震 基 準 で 建 築 さ れ た 建 築 物 、 耐 震 診 断 で 「 耐 震 性 あ り 」 と さ れ た 建 築 物 及 び 耐 震 改 修 済 の 建 築 物 ) の 割 合 耐震化率 = 新耐震基準の建築物+耐震診断で「耐震性あり」とされた建築物+耐震改修済の建築物 総ての建築物 特 定 建 築 物 多 数 の 者 が 利 用 す る な ど 一 定 の 用 途 で 一 定 の 規 模 以 上 の 建 築 物 の 内 、 新 耐 震 基 準 を 満 た し て い な い 建 築 物 。 耐 震 改 修 促 進 法 で 耐 震 診 断 ・ 耐 震 改 修 の 実 施 に つ い て 努 力 義 務 が 課 せ ら れ て い る 建 築 物 ( P 1 2 表 2 - 2 参 照 ) 民 間 特 定 建 築 物 特 定 建 築 物 の 内 、 建 物 所 有 者 が 民 間 で あ る 場 合 特 定 行 政 庁 建 築 主 事 を 置 い て 建 築 基 準 法 関 係 の 事 務 を 行 う 市 町 村 に つ い て は 当 該 市 町 村 の 長 を い い 、そ の 他 の 市 町 村 の 区 域 に つ い て は 都 道 府 県 知 事 を い う 。 埼 玉 県 内 で は 、 埼 玉 県 及 び 本 市 を 含 む 1 0 市 が 該 当 す る 。 所 管 行 政 庁 建 築 主 事 を 置 く 市 町 村 に つ い て は 当 該 市 町 村 の 長 を い い 、 そ の 他 の 市 町 村 長 の 区 域 に つ い て は 都 道 府 県 知 事 を い う 。 所 管 行 政 庁 は 、耐 震 改 修 促 進 法 の 規 定 に 基 づ き 、指 導・助 言・指 示 等 を 行 う こ と が で き る 。 I s 値 ㈶ 日 本 建 築 防 災 協 会 の 耐 震 診 断 基 準 に よ る 構 造 耐 震 指 標 総 合 評 価 ㈶ 日 本 建 築 防 災 協 会 の 「 木 造 住 宅 の 耐 震 診 断 と 補 強 方 法 」 に 基 づ く 耐 震 診 断 に よ る 安 全 性 の 評 価 定 期 報 告 制 度 建 築 物 、建 築 設 備 及 び 昇 降 機 に つ い て 、そ の 所 有 者 又 は 管 理 者 が、 適 法 な 状 態 に 維 持 管 理 さ れ て い る こ と を 、 一 級 建 築 士 若 し く は 二 級 建 築 士 又 は 国 土 交 通 大 臣 が 定 め る 資 格 を 有 す る 者 に 調 査 ( 検 査 ) を さ せ て 、 そ の 結 果 を 特 定 行 政 庁 に 報 告 す る 制 度
第2章 計画の基本的事項
1 想 定さ れる 地震の 規模 及び 被 害 の 状況
「 草 加 市 地 域 防 災 計 画 ( 震 災 対 策 編 ) ( 平 成 2 0 年 1 月 ) 」 の 「 第 3 節 地 震 被 害 の 想 定」の 第 1から 第 3 ま でに よ る と、想 定 さ れ る地 震 の 規模及 び 被 害 の状 況 は 、 次 の と おり で す 。以 下 、 「 草 加 市 地 域 防 災 計 画 ( 震 災 対 策 編 ) ( 平 成 2 0 年 1 月 ) 」 の 「 第 3
節 地 震被 害の 想定」 から 転載
第 3 節 地 震被 害の想 定
第 1 地 震 被 害 を 想 定 す る 目 的 等 想 定 は 、 過 去 の 事 実 を 元 に 将 来 を 予 見 し 仮 定 す る 作 業 で あ っ て 、 地 震 被 害 を 想 定 す る 目 的 は 二 つ あ る 。 一 つ 目 は 、 事 態 様 相 を 予 見 し て 、 具 体 的 な 目 標 を 作 り 出 し 、 対 応 の 焦点 を 定 めるこ と で、被 害 の予 防・局 限 に 資 する 。二 つ 目は 、災害 発 生 時に 、 計 測 震 度等 か ら 素早く 被 害 を 予測 あ る いは概 算 し て 、初 期 の 応急対 応 に 資 する 。 第 2 草 加 市 に 係 わ る 過 去 の 地 震 災 害 1 概 要 本 市 に 被 害 を 及 ぼ し た 記 録 が 残 り 、 あ る い は 被 害 が 及 ん だ と 当 然 に 推 測 で き る 主 な 地震 は 次 のとお り で あ るが 、本 市周辺 に お い て直 下 型 の地震 は 見 当 たら な い 。2 地 震災 害 の 発生頻 度 関 東 地 域 に お い て は 、 マ グ ニ チ ュ ー ド 8 級 の 巨 大 地 震 は 概 ね 2 0 0 年 か ら 3 0 0 年 周 期 に 発 生 し 、 そ の 周 期 後 半 の 活 動 期 に マ グ ニ チ ュ ー ド 7 級 の 大 地 震 が 数 件 発 生 し て い る 。 マ グ ニ チ ュ ー ド 8 級 の 関 東 大 地 震 か ら 8 0 年 を 越 え た 現 在 、 関 東 は 活 動期 に さ しかか ろ う と して い る ものと み ら れ てい る 。 3 関 東大 地 震 草 加 市 域 に お け る 地 震 被 害 に 関 す る 最 も 詳 細 な 記 録 が 残 る の は 大 正 1 2 年 ( 1 9 2 3 年 ) 9 月 1 日 昼 に 発 生 し た 関 東 大 地 震 で あ り 、 そ の 様 相 は 次 の と お り で あ る 。 (1) 地 震 動及 び 液状 化 ア 震 度 震 度 と 基 底 地 形 に は 大 き な 相 関 が あ ら わ れ 、 沖 積 層 の 厚 い と こ ろ で 揺 れ が 大 き か っ た 。 草 加 市 は 特 に 揺 れ の 大 き い 地 域 に 含 ま れ 、 埋 没 谷 底 上 で 沖 積 層 の 厚 い 新 田 地 区 が 震 度 7 ( 建 物 全 壊 率 3 6 % ) 、 市 中 央 部 が 震 度 6 強 ( 同 1 2 % ) 、 埋 没 段 丘 面 上 で 沖 積 層 の 薄 い 川 柳 及 び 谷 塚 地 区 が 震 度 6 弱 ( 同 5 % 未満 ) に 相当す る と 推 定さ れ て いる。 イ 液 状 化 現象 柿 木 地 区 で 長 さ 5 0 0 m に わ た る 地 割 れ が 生 じ 青 砂 が 噴 出 し た 。 同 所 は 、 埋 没 谷 地 区 に 当 た る 。 そ の 他 の 場 所 に お い て も 幾 つ か 液 状 化 現 象 が 生 じ た と 推定 さ れ る。 (2) 対 応 状況 建 物 全 壊 約 4 0 0 件 、 死 者 3 2 人 等 の 被 害 を 出 し な が ら も 、 外 部 か ら の 避 難 者 の保 護 に も尽力 し た 。 一方 で 近 隣地域 か ら の 支援 も 受 けた。 ア 被 災 者 の救護 草 加 町 は5日 後 か ら 被害 を 受 けた各 家 々 に 対す る 支 援を開 始 し た 。 イ 避 難 者 の受け 入 れ 4 号 国 道 を 北 上 し て 草 加 に 訪 れ る 東 京 か ら の 避 難 者 に 、 緊 急 炊 き 出 し な ど を 行 い 発 災 当 日 は 約 3 0 0 人 を 受 け 入 れ た 。 1 日 後 か ら 県 が 尋 常 小 学 校 に 草 加救 護 所 を設け 、 県 と 町の 職 員 に加え て 青 年 会と 女 子 青年会 が 対 応 した 。 ウ 防 犯 活 動 警 護 活 動は震 災 当 夜 から 開 始 したが 、 特 に トラ ブ ル は伝え ら れ て いな い 。 エ 災 害 ボ ランテ ィ ア 8 日 目 か ら 、 北 足 立 郡 青 年 団 1 0 7 人 、 桶 川 町 、 上 平 、 原 市 等 の 青 年 団 6 3人 ほ ど が本市 を 訪 れ 、被 害 家 屋の取 り 片 付 けな ど の 支援に 活 躍 し た。
第 3 地 震 被 害 想 定 大 地 震 に よ る 被 害 を 数 値 的 に 予 想 す る こ と で 、 対 応 の た め の 定 量 的 な 把 握 が で き る 。 た だ し 、 本 想 定 は 仮 定 に 仮 定 を 積 み 重 ね て 数 値 化 を 計 っ た 結 果 で あ り 、 各 数 値 に 過 度 に 拘 泥こ う で いす る こ と は 適 当 で な い 。 地 震 動 に 伴 う 全 体 的 な ト レ ン ド と し て 理 解 す る こ と が必 要 で ある。 1 本 市の 地 震 動特性 地 震 は 震 源 か ら 岩 盤 を 進 み 、 本 市 直 下 の 基 盤 か ら 表 層 を 伝 わ っ て 地 表 に 達 す る が 、 そ の 際 に 表 層 地 盤 の 特 性 に よ り 揺 れ が 増 大 す る 。 本 市 域 の 表 層 は 後 背 湿 地 ・ 氾 濫 平 原 と い う 揺 れ や す い 地 層 に 覆 わ れ て い る 。 平 成 1 7 年 1 0 月 に 内 閣 府 が 公 表 し た 「 表 層 地 盤 の ゆ れ や す さ 全 国 マ ッ プ 」 に 基 づ き 作 成 し た 本 市 の ゆ れ や す さ ( 震 度 増 分 ) は 下 図 に 示 す と お り で あ り 、 そ の 平 均 は 0 . 8 3 6 であ る 。 2 対 象と す る 地震 県 は平 成 1 0年3 月 に 詳 細な「 埼玉 県地 震 被 害 想定 調 査 報告書 」を 公表 し た が 、 そ の 後 、中 央 防 災 会 議 の「 首 都 直 下 地 震 対 策 専 門 調 査 会 報 告( 平 成 1 7 年 7 月 )」 は 物 理 探 査 な ど に よ り 新 た に 得 ら れ た 知 見 を 元 に 、 関 東 地 域 の 地 震 像 を 再 検 討 し た も の で あ る 。 県 報 告 書 の う ち 、 綾 瀬 川 断 層 に つ い て は 、 地 震 調 査 研 究 推 進 本 部 が 平 成 1 2 年 8 月 に 公 表 し た 「 元 荒 川 断 層 帯 の 評 価 」 に お い て 、 「 綾 瀬 川 断 層 北 部 」 は C 級 活 断 層 で あ る が 、 さ い た ま 市 大 宮 区 以 南 の 「 綾 瀬 川 断 層 南 部 」 は 活 断 層 で は な い と 評 価 さ れ 、 中 央 防 災 会 議 で は 「 関 東 平 野 北 西 縁 断 層 帯 」 を 評 価 対 象 と し て い る 。 同 じ く 県 の 「 東 京 - 埼 玉 県 境 下 」 は 、 中 央 防 災 会 議 に お い て 或 る 程
度 の 切 迫 性 が 高 い と 評 価 さ れ て い る 「 東 京 湾 北 部 地 震 」 に 対 応 し て い る と 考 え ら れ る 。 こ れ ら の こ と を 踏 ま え て 、 本 市 は 、 中 央 防 災 会 議 の 報 告 書 に 掲 げ ら れ た 五 つ の 想 定 地 震 を 対 象 に 地 震 動 を 簡 便 法 と 呼 ば れ る 手 法 を 用 い て 算 定 し た 。 そ の 結 果 は 下 表 の と お り で あ り 、 本 市 に 最 も 大 き な 揺 れ を も た ら す 地 震 は 東 京 湾 北 部 地 震 で ある 。 資料源 地 震 名 称 断 層 タ イ プ Mw(モ ー メ ン 等価震 平 均 震 度 ト ・ マ グ ニ チュ ート ゙ ) 源距離 震 度 階 級 東 京 湾 北 部 プ レ ート 間 7.3 51.6 5.98 6 弱 中央防 多摩直下 プ レ ート 間 7.3 50.6 5.85 6 弱 災会議 茨城県南部 プ レ ート 間 7.3 54.2 5.88 6 弱 関 東 平 野 北西 縁 断 層帯 地殻内 6.86 54.4 5.09 5 強 立 川 断 層 帯 地 殻 内 6.95 40.6 5.51 6 弱 ※ 上 の表 中 に おいて 「 プ レ ート 間 」 とは、 フ ィ リ ピン 海 プ レート と 北 米 プ レ ート の 境 界にお い て 生 じる 断 層 である 。 ま た 、「 地 殻 内」は 、 北 米 プ レ ート 内 の 活断層 に よ る 地震 で あ る。 3 地 震被 害 東 京湾 北 部 地震に よ る 本 市の 被 害 想定の 概 要 は 下表 の と おりで あ る 。 東京湾 北 部 地 震に よ る 本市の 被 害 想 定 ( 中 央 防 災 会 議 「 首 都 直 下 地 震 対 策 専 門 調 査 会 報 告 ( 平 成 1 7 年 7 月 ) 東 京 湾 北 部 地 震 」等 を 参 考に市 が 算 定 ) 条 件 :M 7 . 3、平 日 地 震 動 :計測 震 度 5 .9 8 ( 震 度 6 弱) 数 値 被 害 想 定 項目 夏 昼 冬 夕 冬 深 夜 ( 1 2 時 ) (18時) ( 3 時 ) 全 木 造 件 数 (% ) 3,900 ( 8%) 非 木 造 件 数( % ) 500 ( 4%) 建 壊 小 計 ( % ) 4,400 ( 7%) 築 半 木 造 件 数 (% ) 12,000 (23%) 物 非 木 造 件 数( % ) 1,100 ( 8%) 壊 小 計 13,100 (20%) 全 半 壊 合 計( 件 ) 17,500 (27%) 落 下 物 落 下 数 ( 件 ) 340 ブ ロ ッ ク 塀 等 被 害 数 ( 件) 6,800 上 水 道 ( % ) 60 供 ( 1 日 後 ) 支 障 世 帯 58,000 給 支 電 気 ( % ) 3 7 3 設 障 (1日後) 支 障 世 帯 3,200 7,300 3,200
備 都 市 ガ ス ( % ) 55 ( 1 日 後 ) 支 障 世 帯 18,000 火災 焼失家屋(件数) 風 速 7 m/秒 10 4,100 15 人 死 者 ( 人) 60 120 180 的 負 重 体 ( 人 ) 70 80 100 被 傷 重 傷 ( 人 ) 300 330 400 害 者 軽 傷 ( 人 ) 1,700 2,400 3,700 計 ( 人 ) 2,000 2,800 4,200 自 力 脱 出 困難 者 600 800 1,200 帰 宅 困 難 者 市 内 居 住 者 (人 ) 34,500 17,000 1,900 市 外 居 住 者 で 市 内 に 残 留 す る 者 ( 人 ) 13,500 5,000 320 避 難 所 生 活 世 帯 24,000 25,000 20,700 人口(1日後) 人 数 ( 人 ) 58,000 61,000 50,000 ※ 数 値 は 丸 め て い る た め 、 合 計 数 に 一 部 違 い が 出 る 場 合 が あ る 。 ※ 自 力 脱 出 困 難 者 は 、 建 物 倒 壊 に よ り 下 敷 き ・ 生 き 埋 め に な っ た 人 の う ち 、 自 力 脱 出 で き ず、 救 助 (生死 を 問 わ ない ) さ れるべ き 人 で ある 。 ※ 避 難 者 数 の 内 訳 は 家 屋 の 全 半 壊 と 帰 宅 困 難 な 市 外 居 住 者 及 び ラ イ フ ラ イ ン の 損 傷 に よ り 生活 困 難 となっ た 人 々 から な る 。 ※ ラ イ フ ラ イ ン の 応 急 復 旧 目 標 ( 中 央 防 災 会 議 「 首 都 直 下 地 震 対 策 専 門 調 査 会 報 告 ( 平 成 17 年 7 月)東 京 湾 北 部地 震 」 から敷 衍ふ え ん) 電 力 :約 1 週 間以内 ( 復 旧 率9 5 % ) 都 市 ガス : 約 2ヶ月 ( 復 旧 率8 0 % ) 水 道 :約 1 ヶ 月(復 旧 率 9 5% )
2 対 象 区 域
本 計 画 の 対 象 区 域 は 、 草 加 市 内 全 域 と し ま す 。3 計 画 期 間
本 計 画 の 計 画 期 間 は 、 平 成 2 1 年 度 か ら 平 成 2 7 年 度 ま で の 7 年 間 と し ま す 。 な お 、 計 画 期 間 の 中 間 に 当 た る 平 成 2 4 年 度 に は 、 進 捗 状 況 等 を 検 証 し 、 必 要 に 応 じ 計 画 内 容 や 目 標 の 見 直 し を 行 い ま す 。4 対 象 建 築 物
本 計 画 の 対 象 と な る 建 築 物 は 、 建 築 基 準 法 ( 昭 和 2 5 年 法 律 第 2 0 1 号 ) に 規 定 す る 新 耐 震 基 準 ( 昭 和 5 6 年 6 月 1 日 施 行 ) 導 入 以 前 に 建 築 さ れ た 建 築 物 の う ち 、 表 2 - 1 に 示 す 「 住 宅 」、「 特 定 建 築 物 」 及 び 「 市 有 建 築 物 」 と し ま す 。 表 2 ― 1 草 加 市 建 築 物 耐 震 改 修 促 進 計 画 の 対 象 建 築 物 種 類 内 容 戸建て住宅 長屋住宅、併用住宅を含む。 共 同 住 宅 分譲共同住宅 耐震改修促進法第6条各号に規定される特定建築物(市有建築物を除く。) ◆多数の者が利用する建築物 ⇒ 表2-2参照 ◆危険物の貯蔵場又は処理場の用途に供する建築物 ⇒ 表3-5参照 ◆地震発生時に通行を確保すべき道路沿道の建築物 ⇒ 図3-2参照 市有建築物のうち、特定建築物に該当する建築物 市有建築物 学校、体育館、病院、劇場、観覧場、集会場、展示場、百貨店、事務所、社会福 祉施設、賃貸共同住宅その他多数の者が利用する建築物で一定規模以上のもの 一定数量以上の火薬類、石油類その他の危険物の貯蔵場又は処理場 県及び市指定の緊急輸送道路を閉塞するおそれがある建築物 住 宅 特定建築物 法第6条 第1号 法第6条 第2号 法第6条 第3号 な お 、 耐 震 改 修 促 進 法 に お い て 、 特 定 建 築 物 の 所 有 者 は 、 耐 震 診 断 、 耐 震 改 修 の 実 施 に つ い て 努 力 義 務 が 課 せ ら れ て お り 、 一 定 規 模 以 上 の 特 定 建 築 物 に つ い て は 、 耐 震 診 断 及 び 耐 震 改 修 の 実 施 に つ い て の 指 示 対 象 と な り ま す 。( 表 2 - 2 参 照 )表 2 - 2 特 定 建 築 物 一 覧 表 ( 法 第 6 条 関 係 ) 法 特定建築物の規模要件 (地上階数、床面積の合計) 小学校、中学校、中等教育学校の 前期課程若しくは特別支援学校(以 下「小学校等」という。) 階数2以上かつ1,000㎡以上 1,500㎡以上 上記以外の学校 階数3以上かつ1,000㎡以上 一般公共の用に供されるものに限 る。 1,000㎡以上 2,000㎡以上 上記以外のもの 1,000㎡以上 階数3以上かつ1,000㎡以上 2,000㎡以上 病院、診療所 階数3以上かつ1,000㎡以上 2,000㎡以上 劇場、観覧場、映画館、演芸場 階数3以上かつ1,000㎡以上 2,000㎡以上 集会場、公会堂 階数3以上かつ1,000㎡以上 2,000㎡以上 展示場 階数3以上かつ1,000㎡以上 2,000㎡以上 階数3以上かつ1,000㎡以上 2,000㎡以上 事務所 階数3以上かつ1,000㎡以上 階数2以上かつ1,000㎡以上 2,000㎡以上 階数2以上かつ1,000㎡以上 2,000㎡以上 幼稚園、保育所 階数2以上かつ 500㎡以上 750㎡以上 卸売市場 階数3以上かつ1,000㎡以上 ホテル、旅館 階数3以上かつ1,000㎡以上 2,000㎡以上 階数3以上かつ1,000㎡以上 博物館、美術館、図書館 階数3以上かつ1,000㎡以上 2,000㎡以上 遊戯場 階数3以上かつ1,000㎡以上 2,000㎡以上 公衆浴場 階数3以上かつ1,000㎡以上 2,000㎡以上 階数3以上かつ1,000㎡以上 2,000㎡以上 階数3以上かつ1,000㎡以上 2,000㎡以上 工場 階数3以上かつ1,000㎡以上 階数3以上かつ1,000㎡以上 2,000㎡以上 階数3以上かつ1,000㎡以上 2,000㎡以上 階数3以上かつ1,000㎡以上 2,000㎡以上 第6条 第2号 政令で定める数量以上 (令第3条第2項、第3項) 500㎡以上 第6条 第3号 政令で定める建築物(令第4条) 第6条 第1号 ボーリング場、スケート場、水泳場その他これ らに類する運動施設 百貨店、マーケットその他の物品販売業を営 む店舗 老人ホーム、老人短期入所施設、福祉ホー ムその他これらに類するもの 老人福祉センター、児童厚生施設、身体障害 者福祉センターその他これらに類するもの 地震によって倒壊した場合においてその敷地 に接する道路の通行を妨げ、多数の者の円 滑な避難を困難とするおそれがあり、その敷 地が都道府県耐震改修促進計画に記載され た道路に接する建築物 保健所、税務署その他これらに類する公益上 必要な建築物 政令で定める危険物の貯蔵場又は処理場の 用途に供する建築物(令第3条第1項) 飲食店、キャバレー、料理店、ナイトクラブ、ダ ンスホールその他これらに類するもの 理髪店、質屋、貸衣装屋、銀行その他これら に類するサービス業を営む店舗 車両の停車場又は船舶若しくは航空機の発 着場を構成する建築物で旅客の乗降又は待 合いの用に供するもの 自動車車庫その他の自動車又は自転車の停 留又は駐車のための施設 指示対象となる特定 建築物の規模要件 (床面積の合計) 耐震改修促進法での区分 学校 体育館 賃貸住宅(共同住宅に限る。)、寄宿舎、下宿
第3章 建築物の耐震化の実施に関する目標
1 住 宅 の 耐 震 化 の 現 状 と 目 標
⑴ 住 宅 の 耐 震 化 の 現 状 平 成 1 9 年 度 に お け る 住 宅 は 、 総 戸 数 6 7 , 9 2 3 戸 に 対 し て 、 3 9 . 0 % の 2 6 , 4 7 5 戸 が 昭 和 5 6 年 5 月 ま で の 旧 耐 震 基 準 で 建 築 さ れ た も の と 推 計 さ れ ま す 。 平 成 1 9 年 度 に お け る 耐 震 性 の あ る 住 宅 は 、 表 3 - 1 の と お り 昭 和 5 6 年 6 月 以 降 の 新 耐 震 基 準 で 建 築 さ れ た 住 宅 と そ れ 以 前 の 建 築 で 「 耐 震 性 あ り 」 と 推 計 さ れ る 住 宅 を 合 わ せ た 4 1 , 9 9 0 戸 で 、 耐 震 化 率 は 6 1 . 8 % と 推 計 さ れ ま す 。 住 宅 別 に み る と 、戸 建 て 住 宅( 長 屋 住 宅 、併 用 住 宅 を 含 む 。以 下 、同 じ 。)は 、 総 戸 数 5 0 , 8 8 9 戸 に 対 し て 、 耐 震 性 が あ る と 推 計 さ れ る 住 宅 が 2 8 , 6 1 9 戸 で 、 耐 震 化 率 は 5 6 . 2 % と 推 計 さ れ 、 分 譲 共 同 住 宅 は 、 総 戸 数 1 7 , 0 3 4 戸 に 対 し て 、 耐 震 性 が あ る と 推 計 さ れ る 住 宅 が 1 3 , 3 7 1 戸 で 、 耐 震 化 率 が 7 8 . 5 % と 推 計 さ れ ま す 。 こ の こ と か ら 、 戸 建 て 住 宅 の 耐 震 化 率 が 平 均 よ り 低 く 、 戸 建 て 住 宅 の 耐 震 化 が 課 題 と い え ま す 。 表 3 - 1 住 宅 の 耐 震 化 率 の 現 状平成19年度(平成20年1月1日現在)
昭和56年5月までの旧耐震基準の住宅計
耐震化率
a
b
c
d
e
f
(=b+c)
(=a+d)
(=(c+d)/e)
(戸)
(戸)
(戸)
(戸)
(戸)
(%)
戸 建 て 住 宅
分譲共同住宅
合計
(注)
1 家屋台帳を参照した。
2
3 旧耐震基準の分譲共同住宅は、耐震診断を行っていないものとし、「耐震性が不十分」とした。
4 賃貸共同住宅は、特定建築物に計上した。
25,933
542
41,448
67,923
61.8%
戸建て住宅の「耐震性あり」の戸数は、平成15年住宅・土地統計調査で「耐震工事をした」と答
えた戸数から推計した。
26,475
50,889
56.2%
3,663
3,663
0
13,371
17,034
78.5%
昭和56年6
月以降の新
耐震基準の
住宅
小計
耐震性が
不十分
耐震性あり
22,812
22,270
542
28,077
⑵ 住 宅 の 耐 震 化 の 目 標
現状(平成19年度)
目標(平成27年度)
61.8%
90%
こ の 計 画 で は 、「 基 本 方 針 」(p33 資料1参照)を踏まえ、地震による死者数を 被 害 想 定 か ら 半 減 さ せ る こ と を 目 指 し 、 住 宅 に つ い て は 、 平 成 2 7 年 度 ま で に 耐 震 化 率 を 9 0 % と す る こ と を 目 標 と し ま す 。 平 成 2 7 年 度 ま で に 行 わ れ る 戸 建 て 住 宅 の 耐 震 改 修 数 及 び 建 替 え の 数 を 国 の 推 計 値 等 か ら 推 計 す る と 、 表 3 ― 2 の 「 自 然 更 新 」 と な り 、 平 成 2 7 年 度 に お け る 耐 震 性 が あ る 戸 建 て 住 宅 の 戸 数 は 、 4 2 , 2 5 4 戸 と 推 計 さ れ る が 、 耐 震 化 率 は 7 8 . 0 % で 目 標 に 達 し ま せ ん 。 な お 、 分 譲 共 同 住 宅 の 自 然 更 新 に つ い て は 、 耐 震 改 修 や 建 替 え が 行 わ れ て い な い 現 状 か ら 耐 震 化 が 行 わ れ な い も の と し ま し た 。 平 成 2 7 年 度 の 目 標 耐 震 化 率 を 達 成 す る に は 、 施 策 効 果 に よ り 、 戸 建 て 住 宅 に あ っ て は 6 , 4 8 1 戸 の 、 分 譲 共 同 住 宅 に あ っ て は 1 , 8 5 1 戸 の 耐 震 化 を 図 る こ と が 必 要 と な り ま す 。 図 3 - 1 戸 建 て 住 宅 の 耐 震 化 率 の 現 況 と 目 標 22,270 13,564 5,415 0 2,778 6,481 28,619 36,898 42,254 0 10,000 20,000 30,000 40,000 50,000 60,000 平成20年1月1日現在 平成24年度 平成27年度 住 宅 の 戸 数 耐震性あり (自然更新) 施策効果 耐震性が不 十分 全戸数50,889戸 全戸数53,240戸 全戸数 54,150戸表 3 - 2 住 宅 の 耐 震 化 率 の 目 標 目標(平成27年度) 自然更新 施策効果 内、耐震 性が不十 分な住宅 内、耐震 性が不十 分な住宅 g h i j g h’ i’ j’ k’ (=1-h/g) (=b-h) (=1-h'/g) (=b-h’) (=j'-j) (戸) (戸) (%) (戸) (戸) (戸) (%) (戸) (戸) 戸 建 て 住 宅 54,150 11,896 78.0% 10,374 54,150 5,415 90.0% 16,855 6,481 分譲共同住宅 18,125 3,663 79.8% 0 18,125 1,812 90.0% 1,851 1,851 合計 72,275 15,559 78.5% 10,374 72,275 7,227 90.0% 18,706 8,332 (注) 1 戸建て住宅の耐震改修数は、国の推計値から算出した。 2 3 戸建て住宅の建替え数は、平成10年及び平成15年の住宅・土地統計調査の「居住世帯あり」の住宅 数の比較から推計した。 平成27年度における住宅の総戸数は、中期基本計画に示された将来推計人口と平均世帯人員の将 来推計値から平成27年度の世帯数を推計し、平成20年1月1日現在における世帯数に対する住宅戸 数の比率を乗じて推計した。 全戸数 目 標 耐 震 化 率 耐震化さ れる戸数 の内、施 策効果に よるもの 全戸数 耐震化率 耐震化さ れる戸数 耐震化さ れる戸数
2 特 定 建 築 物 の 耐 震 化 の 現 状 と 目 標
⑴ 民 間 の 多 数 の 者 が 利 用 す る 建 築 物 ( 法 第 6 条 第 1 号 )現状(平成19年度)
目標(平成27年度)
50.5%
埼玉県建築物耐震改修
促進計画に示されている
用途別目標耐震化率
民 間 の 多 数 の 者 が 利 用 す る 建 築 物 で あ る 特 定 建 築 物 の 現 状 は 、 表 3 - 3 に 示 す と お り 、総 棟 数 6 0 2 棟 で 、そ の 内 、「 耐 震 性 が 不 十 分 」と 思 わ れ る 建 築 物 は 2 9 8 棟 と 推 計 さ れ 、 耐 震 化 率 は 5 0 . 5 % と な っ て お り ま す 。 平 成 2 7 年 度 に お け る 耐 震 化 の 目 標 は 、 埼 玉 県 建 築 物 耐 震 改 修 促 進 計 画 で 示 さ れ て い る 用 途 別 目 標 耐 震 化 率 と し ま す 。 目 標 達 成 の た め に は 、 耐 震 改 修 や 建 替 え な ど に よ り 、 2 4 9 棟 の 耐 震 化 が 必 要 と な り ま す 。 な お 、 特 定 建 築 物 の 自 然 増 に つ い て は 、 国 の 推 計 値 を 参 考 に 、 用 途 別 に 推 計 し ま し た 。 表 3 - 3 民 間 の 多 数 の 者 が 利 用 す る 建 築 物 の 現 況 と 目 標 現在(平成19年度) 目標(平成27年度) 内、耐震 性が不十 分な特定 建築物 内、耐震 性が不十 分な特定 建築物 a b c d e f (=1-b/a) (=1-e/d) (棟) (棟) (%) (棟) (棟) (%) (%) (棟) 学校 12 6 50.0% 13 0 100.0% 99% 6 病院・診療所等 6 3 50.0% 6 0 100.0% 91% 3 劇場・集会場等 1 1 0.0% 1 0 100.0% 94% 1 店舗 22 6 72.7% 23 2 91.3% 90% 4 ホテル・旅館等 6 1 83.3% 6 0 100.0% 90% 1 賃貸共同住宅等 398 239 39.9% 424 33 92.2% 92% 206 社会福祉施設等 32 9 71.9% 34 1 97.1% 95% 8 消防庁舎 その他一般庁舎 その他 125 33 73.6% 133 13 90.2% 90% 20 合 計 602 298 50.5% 640 49 92.3% 249 全棟数 現況 耐震化率 全棟数 目標 耐震化率 埼玉県建 築物耐震 改修促進 計画に示 された用 途別目標 耐震化率 用途別 必要 耐震化数⑵ 危 険 物 の 貯 蔵 場 又 は 処 理 場 の 用 途 に 供 す る 建 築 物 ( 法 第 6 条 第 2 号 ) 危 険 物 の 貯 蔵 場 又 は 処 理 場 の 用 途 に 供 す る 建 築 物 の う ち 、 一 定 数 量 以 上 の 危 険 物 を 貯 蔵 又 は 処 理 す る 建 築 物 は 、 特 定 建 築 物 と し て 本 計 画 の 対 象 と な り ま す 。 な お 、 危 険 物 の 貯 蔵 場 又 は 処 理 場 の 用 途 に 供 す る 建 築 物 の 現 状 の 耐 震 化 率 は 、 5 9 . 4 % と 推 計 さ れ ま す 。 市 は 、 当 該 特 定 建 築 物 の 所 有 者 等 に 指 導 、 助 言 を 実 施 す る こ と に よ り 耐 震 化 の 促 進 に 努 め て い き ま す 。 表 3 - 4 危 険 物 の 貯 蔵 場 又 は 処 理 場 の 用 途 に 供 す る 建 築 物 の 耐 震 化 の 現 状
平成19年度(平成20年1月1日現在)
昭和56年5月までの旧耐震基準の建築物計
耐震化率
a
b
c
d
e
f
(=b+c)
(=a+d)
(=(c+d)/e)
(棟)
(棟)
(棟)
(棟)
(棟)
(%)
26
26
0
38
64
59.4%
(注)
1 棟数は、消防法第2条第7項による危険物製造所等の施設台帳を参照した。
2 新旧耐震基準の建築物の分類は、上記台帳の設置許可申請日で行った。
3 旧耐震基準の建築物は、耐震診断を行っていないものとし、「耐震性が不十分」とした。
昭和56年6
月以降の新
耐震基準の
建築物
耐震性が
不十分
耐震性あり
政令で定める危険物の貯
蔵場又は処理場の用途に
供する建築物(令第3条)
表 3 - 5 危 険 物 の 貯 蔵 場 又 は 処 理 場 の 用 途 に 供 す る 建 築 物 の 数 量 要 件 ( 法 第 6 条 第 2 号 関 連 )
危険物の種類
危険物の数量
①
火薬類(法律で規定)
イ 火薬
10t
ロ 爆薬
5t
ハ 工業雷管及び電気雷管
50万個
ニ 銃用雷管
500万個
ホ 信号雷管
50万個
ヘ 実包
5万個
ト 空砲
5万個
チ 信管及び火管
5万個
リ 導爆線
500km
ヌ 導火線
500km
ル 電気導火線
5万個
ヲ 信号炎管及び信号火箭
2t
ワ 煙火
2t
カ その他の火薬を使用した火工品
10t
その他の爆薬を使用した火工品
5t
②
消防法第2条第7項に規定する危険物
危険物の規制に関する政令別表第三の
指定数量の欄に定める数量の10倍の数量③
危険物の規制に関する政令別表第4備考第6号に規定する 可燃性固体類30t
可燃性固体類及び同表備考第8号に規定する可燃性液体類 可燃性液体類20m
3④
マッチ
300マッチトン(※)
⑤
可燃性のガス
2万m
3⑥
圧縮ガス
20万m
3⑦
液化ガス
2,000t
⑧
毒物及び劇物取締法第2条第1項に規定する毒物又は同条 毒物20t
第2項に規定する劇物(液体又は気体のものに限る。)
劇物200t
(注) マッチトンはマッチの計量単位。1マッチトンは、並型マッチ(56×36×17mm)で7,200個、約120kg
⑶ 地 震 時 に 通 行 を 確 保 す べ き 道 路 沿 道 の 建 築 物 ( 法 第 6 条 第 3 号 ) 地 震 発 生 時 に 多 数 の 者 の 円 滑 な 避 難 、 救 急 ・ 消 防 活 動 の 実 施 に 必 要 な 道 路 と し て 、 緊 急 輸 送 道 路 、 避 難 路 、 通 学 路 等 避 難 所 に 通 ず る 道 路 、 密 集 市 街 地 内 の 道 路 等 が あ り ま す 。 こ の 内 、 緊 急 輸 送 道 路 に つ い て は 、 災 害 時 の 拠 点 施 設 を 連 絡 す る ほ か 、 災 害 時 に お け る 多 数 の 者 の 円 滑 な 避 難 、 救 急 ・ 消 防 活 動 の 実 施 、 避 難 者 へ の 緊 急 物 資 の 輸 送 等 の 観 点 か ら 、 本 計 画 に お け る 地 震 発 生 時 に 通 行 を 確 保 す べ き 道 路 と し て 指 定 し ま す 。 指 定 す る 道 路 は 、 埼 玉 県 地 域 防 災 計 画 に 定 め ら れ た 第 一 次 特 定 緊 急 輸 送 道 路 、 第 一 次 緊 急 輸 送 道 路 及 び 第 二 次 緊 急 輸 送 道 路 に 草 加 市 地 域 防 災 計 画 に 定 め ら れ た 緊 急 輸 送 道 路 を 加 え た も の と し ま す 。(p41 資料2参照) 指 定 道 路 に 接 す る 敷 地 の 建 築 物 は 、 そ の 倒 壊 に よ っ て 道 路 の 機 能 が 妨 げ ら れ る こ と か ら 、 一 定 以 上 の 高 さ が あ り 、 か つ 「 耐 震 性 が 不 十 分 」 な 建 築 物 ( 以 下 「 沿 道 特 定 建 築 物 」と い う 。)に つ い て は 、市 は 、当 該 建 築 物 の 所 有 者 等 に 指 導 、助 言 を 実 施 す る こ と に よ り 耐 震 化 の 促 進 に 努 め て い き ま す 。 図 3 - 2 沿 道 特 定 建 築 物 の 高 さ 要 件 ( 法 第 6 条 第 3 号 )
3 市 有 建 築 物 の 耐 震 化 の 現 状 と 目 標
⑴ 市 有 建 築 物 の 耐 震 化 の 現 状現状(平成19年度)
目標(平成27年度)
35.2%
97.5%
平 成 2 0 年 3 月 末 現 在 、 特 定 建 築 物 に 該 当 す る 市 有 建 築 物 は 、 1 2 2 棟 で す 。 こ の う ち 、 耐 震 性 が あ る と 判 断 さ れ る 建 築 物 は 4 3 棟 ( 新 耐 震 基 準 の 建 築 物 2 3 棟 、 耐 震 改 修 済 1 7 棟 、 耐 震 性 あ り 3 棟 ) で あ り 、 耐 震 化 率 は 3 5 . 2 % と な っ て い ま す 。 ま た 、「 耐 震 性 が 不 十 分 」と 判 断 さ れ る 建 築 物 は 、7 9 棟( 耐 震 診 断 未 実 施 1 8 棟 、 耐 震 改 修 未 実 施 6 1 棟 ) と な っ て い ま す 。 な お 、 市 有 建 築 物 の 耐 震 化 の 現 況 は 、 表 3 - 6 の と お り で す 。 ⑵ 市 有 建 築 物 の 安 全 性 の 目 標 値 耐 震 改 修 に よ る 安 全 性 の 向 上 の 目 標 値 は 、 I s 値 0 . 6 以 上 と し ま す 。 た だ し 、 用 途 に よ り 国 か ら 通 知 等 で 目 標 値 が 示 さ れ て い る 場 合 は 、 そ の 数 値 以 上 と し ま す 。 ⑶ 耐 震 化 の 進 め 方 今 計 画 期 間 内 で は 、 市 役 所 本 庁 舎 、 西 町 職 員 住 宅 及 び 花 栗 町 教 職 員 住 宅 以 外 の 市 有 建 築 物 の 耐 震 化 を 進 め る 予 定 に し て お り ま す 。 そ の 結 果 、 耐 震 化 率 は 表 3 - 7 の と お り と な り ま す 。表 3 - 6 市 有 建 築 物 の 耐 震 化 の 現 況 平成20年3月31日現在 昭和56年5月までの旧耐震基準の建築物 耐震診断 耐震診断の結果 耐震改修 実施済 未実施 耐震性 耐震性が 実施済 未実施 あり 不十分 a b c d e f g h i j =a+h =(d+f+h)/i 校舎 40 39 1 1 38 9 29 8 48 37.5% 体育館 19 11 8 0 11 1 10 3 22 18.2% 校舎 15 13 2 0 13 2 11 2 17 23.5% 体育館 9 7 2 0 7 1 6 2 11 27.3% 小 計 83 70 13 1 69 13 56 15 98 29.6% 1 1 0 0 1 1 0 1 2 100.0% 0 0 0 0 0 0 0 2 2 100.0% 5 2 3 0 2 2 0 0 5 40.0% 0 0 0 0 0 0 0 2 2 100.0% 0 0 0 0 0 0 0 1 1 100.0% 7 5 2 2 3 0 3 0 7 28.6% 0 0 0 0 0 0 0 1 1 100.0% 消防 1 1 0 0 1 1 0 0 1 100.0% 消防以外 2 2 0 0 2 0 2 1 3 33.3% 小 計 16 11 5 2 9 4 5 8 24 58.3% 合 計 99 81 18 3 78 17 61 23 122 35.2% (注) 1 特定建築物(表2-2参照)に該当する建築物のみを計上した。なお、学校の体育館は全棟計上した。 2 耐震診断実施済には、予備診断・1次診断も含まれている。 3 4 高砂小学校の改築工事中の建築物は、工事中ではあるが、昭和56年6月以降の新耐震基準の建 築物に計上した。 耐震改修未実施は、耐震診断に結果、「耐震性が不十分」と判定された建築物の内、耐震改修工事 を実施していない建築物を計上した。 集会場・公会堂 老人福祉センター等 幼稚園・保育所 賃貸住宅等 博物館・美術館・図書館 学 校 以 外 の 市 有 建 築 物 学 校 小学校 庁 舎 中学校 体育館(一般公共用) 病院・診療所 昭和56 年6月 以降の 新耐震 基準の 建築物 用途区 分毎の 耐震化 率 特定建築物 としての分類 棟数 合計 区 分
表 3 - 7 市 有 建 築 物 の 現 況 と 目 標 現在(平成19年度) 目標(平成27年度) 内、耐震 性が不十 分な特定 建築物 内、耐震 性が不十 分な特定 建築物 i k j i k’ j’ (=c+g) (=1-k/i) (=1-k’/i) (棟) (棟) (%) (棟) (棟) (%) (棟) 校舎 48 30 37.5% 48 0 100.0% 30 体育館 22 18 18.2% 22 0 100.0% 18 校舎 17 13 23.5% 17 0 100.0% 13 体育館 11 8 27.3% 11 0 100.0% 8 小 計 98 69 29.6% 98 0 100.0% 69 2 0 100.0% 2 0 100.0% 0 2 0 100.0% 2 0 100.0% 0 5 3 40.0% 5 0 100.0% 3 2 0 100.0% 2 0 100.0% 0 1 0 100.0% 1 0 100.0% 0 7 5 28.6% 7 2 71.4% 3 1 0 100.0% 1 0 100.0% 0 消防 1 0 100.0% 1 0 100.0% 0 消防以外 3 2 33.3% 3 1 66.7% 1 小 計 24 10 58.3% 24 3 87.5% 7 合 計 122 79 35.2% 122 3 97.5% 76 (注) 1 現在の数値は、表3-6の集計 2 棟数の自然増については、考慮していない。 学 校 小学校 中学校 学 校 以 外 の 市 有 建 築 物 体育館(一般公共用) 病院・診療所 集会場・公会堂 老人福祉センター等 幼稚園・保育所 目標 耐震化率 賃貸住宅等 博物館・美術館・図書館 庁 舎 用途別 必要 耐震化数 全棟数 現況 耐震化率 全棟数
第4章 建築物の耐震化を促進するための施策
1 耐 震 化 を 促 進 す る た め の 基 本 的 な 考 え 方
住 宅 ・ 建 築 物 の 耐 震 化 を 促 進 す る た め に は 、 ま ず 、 住 宅 ・ 建 築 物 の 所 有 者 が 、 地 震 防 災 対 策 を 自 ら の 問 題 、 地 域 の 問 題 と し て 意 識 し て 取 り 組 む こ と が 不 可 欠 で す 。 本 市 で は 、 こ う し た 所 有 者 の 取 組 を で き る 限 り 支 援 す る と い う 観 点 か ら 、 所 有 者 に と っ て 耐 震 診 断 及 び 耐 震 改 修 を 行 い や す い 環 境 の 整 備 や 負 担 軽 減 の た め の 制 度 の 構 築 な ど 必 要 な 施 策 を 講 じ 、 耐 震 診 断 及 び 耐 震 改 修 の 促 進 に 取 り 組 ん で い き ま す 。 ま た 、 近 年 、 悪 質 な リ フ ォ ー ム 工 事 詐 欺 に よ る 被 害 が 社 会 問 題 と な っ て い る こ と か ら 、 耐 震 診 断 及 び 耐 震 改 修 に つ い て 、 所 有 者 が 安 心 し て 相 談 で き る 環 境 を 整 え て い き ま す 。2 耐 震 化 を 促 進 す る た め の 支 援 策
⑴ 耐 震 診 断 に 対 す る 支 援 策 ア 市 職 員 に よ る 無 料 簡 易 耐 震 診 断 の 実 施 昭 和 5 6 年 5 月 3 1 日 以 前 に 建 築 さ れ た 木 造 2 階 建 て 以 下 の 一 戸 建 て の 住 宅 ( 併 用 住 宅 を 含 む 。)を 所 有 し て い る 市 民 の 方 々 に 、耐 震 性 の 重 要 性 を 認 識 し て い た だ く た め に 、 パ ソ コ ン ソ フ ト を 利 用 し た 簡 易 な 耐 震 診 断 を 無 料 で 実 施 し て い ま す 。 な お 、 昭 和 5 6 年 6 月 1 日 以 降 に 建 築 さ れ た も の に つ い て も 、 診 断 を 希 望 さ れ る 市 民 の 方 々 に 対 し て は 同 様 に 診 断 を 実 施 し て お り ま す 。 表 4 - 1 木 造 住 宅 無 料 簡 易 耐 震 診 断 実 施 状 況診断結果
申込件数
診断件数
A
B
C
D
安 全
一応安全
やや危険
危 険
平成17年度
178
178
15
45
91
27
平成18年度
33
33
3
12
13
5
平成19年度
43
43
3
8
15
17
合計
254
254
21
65
119
49
割合
100.0%
8.3%
25.6%
46.8%
19.3%
(注) 1 平成20年3月31日現在における実施状況
2 簡易耐震診断は平成17年4月25日から開始
件数等
年度
イ 木 造 住 宅 の 耐 震 診 断 に 対 す る 補 助 の 実 施 昭 和 5 6 年 5 月 3 1 日 以 前 に 建 築 さ れ た 木 造 2 階 建 て 以 下 の 一 戸 建 て の 住 宅 ( 併 用 住 宅 を 含 む 。) の 耐 震 診 断 費 用 に 対 す る 補 助 を 実 施 し て お り ま す 。 表 4 - 2 木 造 住 宅 耐 震 診 断(補助事業)実施状況
診断結果
申請件数
診断件数
A
B
C
D
安 全
一応安全
やや危険
危 険
平成13年度
2
2
2
平成14年度
3
3
1
2
平成15年度
3
3
1
2
平成16年度
9
9
8
1
平成17年度
5
5
3
2
平成18年度
1
1
1
平成19年度
3
3
2
1
合計
26
26
0
1
16
9
割合
100.0%
0.0%
3.9%
61.5%
34.6%
(注) 1 平成20年3月31日現在における実施状況
2 補助事業は平成13年度から開始
件数等
年度
ウ 分 譲 マ ン シ ョ ン の 耐 震 診 断 に 対 す る 支 援 策 昭 和 5 6 年 5 月 3 1 日 以 前 に 建 築 さ れ た 分 譲 マ ン シ ョ ン の 耐 震 診 断 費 用 に 対 す る 補 助 を 検 討 し ま す 。 エ 特 定 建 築 物 の 耐 震 診 断 に 対 す る 支 援 策 特 定 建 築 物 の 耐 震 化 を 促 進 す る た め 、 耐 震 診 断 に 対 す る 効 果 的 な 支 援 策 を 、 今 後 、 検 討 し て い き ま す 。⑵ 耐 震 改 修 等 に 対 す る 支 援 策 ア 木 造 住 宅 の 耐 震 改 修 に 対 す る 補 助 の 実 施 昭 和 5 6 年 5 月 3 1 日 以 前 に 建 築 さ れ た 木 造 2 階 建 て 以 下 の 一 戸 建 て の 住 宅 ( 併 用 住 宅 を 含 む 。) の 耐 震 改 修 費 用 に 対 す る 補 助 を 実 施 し て お り ま す 。 イ 分 譲 マ ン シ ョ ン の 耐 震 改 修 に 対 す る 支 援 策 昭 和 5 6 年 5 月 3 1 日 以 前 に 建 築 さ れ た 分 譲 マ ン シ ョ ン の 耐 震 改 修 費 用 に 対 す る 補 助 を 、 今 後 、 検 討 し て い き ま す 。 ⑶ そ の 他 の 耐 震 化 促 進 の 支 援 策 平 成 1 8 年 度 税 制 改 正 に お い て 、住 宅 に 係 る 耐 震 改 修 促 進 税 制 と し て 、「 既 存 住 宅 の 耐 震 改 修 を し た 場 合 の 所 得 税 額 の 特 別 控 除 」、「 既 存 住 宅 の 耐 震 改 修 を し た 場 合 の 固 定 資 産 税 の 減 額 措 置 」 が 創 設 さ れ 、 住 宅 の 耐 震 改 修 を 行 っ た 場 合 、 税 制 に よ る 一 定 の 支 援 が 受 け ら れ る よ う に な り ま し た 。
3 関 連 す る 安 全 対 策
地 震 に よ る 人 的 被 害 や 財 産 の 被 害 を 防 止 す る た め に は 、 住 宅 ・ 建 築 物 の 構 造 を 耐 震 化 す る だ け で は 十 分 と は い え ま せ ん 。 過 去 の 地 震 で も ブ ロ ッ ク 塀 の 倒 壊 や 家 具 の 転 倒 に よ る 圧 迫 死 な ど の ほ か 、 窓 ガ ラ ス ・ 外 壁 タ イ ル ・ 天 井 の 破 損 ・ 落 下 に よ る 危 害 や エ レ ベ ー タ ー の 停 止 に よ る 閉 じ 込 め 、 敷 地 の 崩 壊 な ど に よ り 大 き な 被 害 が 発 生 し て お り ま す 。 本 市 で は 、 こ れ ら に 対 し て 次 の 対 策 を 推 進 し ま す 。 ⑴ 地 震 時 の 落 下 防 止 対 策 ア 窓 ガ ラ ス の 落 下 防 止 対 策 地 震 に よ り 市 街 地 に あ る ビ ル の 窓 ガ ラ ス が 割 れ 、 道 路 に 大 量 に 落 下 す る こ と に よ り 、 大 き な 危 害 が 予 想 さ れ ま す 。 こ の た め 、 窓 ガ ラ ス の 落 下 防 止 対 策 の 周 知 を 行 い ま す 。 イ 外 壁 タ イ ル 等 の 落 下 防 止 対 策 地 震 に よ り 外 壁 タ イ ル 等 が 破 損 し 落 下 す る こ と が あ り ま す 。 こ れ ら の 被 害 を 防 止 す る た め 、 特 殊 建 築 物 の 定 期 報 告 制 度 を 活 用 す る な ど し て 、 建 物 所 有 者 等 に 対 し 、 落 下 防 止 対 策 の 周 知 を 行 い ま す 。 ウ 大 規 模 空 間 の 天 井 の 落 下 防 止 対 策 地 震 に よ り 大 規 模 空 間 の 天 井 が 破 損 し 落 下 す る こ と が あ り ま す 。 こ れ ら の 被 害 を 防 止 す る た め 、 大 規 模 空 間 を 有 す る 建 築 物 の 建 物 所 有 者 等 に 対 し 、 落 下 防 止 対 策 の 周 知 を 行 い ま す 。⑵ エ レ ベ ー タ ー の 安 全 対 策 近 年 、 地 震 発 生 時 に 、 多 く の ビ ル で エ レ ベ ー タ ー の 緊 急 異 常 停 止 が 発 生 し 、 エ レ ベ ー タ ー 内 に 人 が 閉 じ 込 め ら れ る な ど の 被 害 が 発 生 し て い ま す 。 こ れ ら の 被 害 を 避 け る た め 、 エ レ ベ ー タ ー の 定 期 報 告 制 度 を 活 用 し 、 既 設 エ レ ベ ー タ ー に 対 す る 地 震 対 策 に つ い て の 周 知 を 行 い ま す 。 ⑶ 既 存 ブ ロ ッ ク 塀 の 安 全 対 策 平 成 7 年 に 発 生 し た 阪 神 ・ 淡 路 大 震 災 で は 、 ブ ロ ッ ク 塀 、 石 塀 が 多 数 壊 れ 、 大 き な 事 故 を 招 き ま し た 。 既 存 ブ ロ ッ ク 塀 が 安 全 で あ る か ど う か を 自 ら チ ェ ッ ク し 、 必 要 に 応 じ て 補 強 工 事 を 施 す こ と や 、 既 存 ブ ロ ッ ク 塀 を 生 け 垣 に 転 換 す る こ と で 安 全 対 策 を 図 る こ と が で き ま す 。 こ れ ら の こ と か ら 、 安 全 な ブ ロ ッ ク 塀 の 作 り 方 、 生 け 垣 の 作 り 方 等 の 周 知 を 図 っ て い き ま す 。 ⑷ 緊 急 輸 送 道 路 沿 道 の 安 全 点 検 本 計 画 で 指 定 し た 緊 急 輸 送 道 路 の 沿 道 の 安 全 性 を 確 保 す る た め 、 道 路 に 沿 っ て 設 置 さ れ て い る ブ ロ ッ ク 塀 、 自 動 販 売 機 、 看 板 等 の 安 全 性 の 確 保 が 重 要 で あ る こ と か ら 、 そ れ ら の 所 有 者 又 は 管 理 者 に 対 し 、 安 全 点 検 の 方 法 等 の 周 知 を 図 っ て い き ま す 。 ⑸ 住 宅 内 部 の 安 全 対 策 家 具 類 の 転 倒 及 び 落 下 を 防 止 す る た め 、 家 具 類 を 固 定 す る こ と の 重 要 性 に つ い て の 情 報 提 供 を 行 い ま す 。
第5章 建築物の耐震化を促進するための環境整備並びに知識の
啓発及び周知
1 耐 震 化 を 促 進 す る た め の 環 境 整 備
住 宅 ・ 建 築 物 の 耐 震 化 の 促 進 を 図 る た め に は 、 建 物 所 有 者 等 に 住 宅 ・ 建 築 物 の 構 造 の 耐 震 化 、 窓 ガ ラ ス 等 の 落 下 防 止 対 策 、 既 存 ブ ロ ッ ク 塀 の 安 全 対 策 等 の 重 要 性 を 知 っ て も ら う こ と か ら 始 ま り 、 こ れ ら の 知 識 の 啓 発 ・ 周 知 が ど の 程 度 図 ら れ て い る か が 、 耐 震 化 の 推 進 に 大 き く 影 響 し て き ま す 。 こ の た め 、 建 物 所 有 者 が 耐 震 診 断 及 び 耐 震 改 修 を 行 い や す い 環 境 、 安 心 し て 相 談 で き る 環 境 を 整 備 す る こ と が 重 要 で あ る こ と か ら 、 市 で は 、 耐 震 化 関 連 情 報 の 提 供 等 、 次 の 環 境 整 備 を 行 い ま す 。 ⑴ 建 物 所 有 者 等 へ の 耐 震 化 関 連 情 報 の 提 供 耐 震 診 断 、 耐 震 改 修 等 の 知 識 の 啓 発 ・ 周 知 を 図 る た め 、 次 の 事 項 の 情 報 提 供 を 行 い ま す 。 ・ 自 己 に よ る 簡 単 な 診 断 方 法 ・ 木 造 住 宅 無 料 簡 易 耐 震 診 断 ・ 耐 震 診 断 、 耐 震 改 修 の 助 成 制 度 の 概 要 ・ 耐 震 改 修 促 進 税 制 ・ 関 連 す る 安 全 対 策 情 報 ・ そ の 他 の 地 震 対 策 情 報 ⑵ 耐 震 診 断 等 を 行 う 技 術 者 等 に 関 す る 情 報 の 提 供 耐 震 診 断 及 び 耐 震 補 強 設 計 に は 、 高 度 な 知 識 と 判 断 力 が 必 要 と な り ま す 。 こ の た め 、 耐 震 診 断 や 耐 震 補 強 設 計 の 講 習 会 を 受 講 し 、 一 定 の 知 識 を 有 す る 市 内 の 建 築 士 に 関 す る 情 報 を 、 建 築 士 の 協 力 を 得 て 提 供 し ま す 。 ま た 、 安 心 し て 耐 震 改 修 工 事 を 依 頼 で き る よ う に 、 市 内 の 工 務 店 等 の 情 報 も 、 工 務 店 等 の 協 力 を 得 て 提 供 し ま す 。 ⑶ 自 主 防 災 組 織 、 自 治 会 等 と の 連 携 及 び 消 費 行 政 部 局 と の 連 携 住 宅 ・ 建 築 物 の 所 有 者 に 対 し 、 耐 震 診 断 及 び 耐 震 改 修 の 重 要 性 を P R す る た め に 、 自 主 防 災 組 織 、 自 治 会 と 連 携 し 、 防 災 訓 練 等 の 場 に お い て 、 無 料 簡 易 耐 震 診 断 の 実 施 及 び 耐 震 改 修 等 助 成 制 度 の 概 要 に つ い て の 情 報 提 供 を 行 い ま す 。 ま た 、 消 費 行 政 部 局 と 連 携 し 、 耐 震 改 修 工 事 に 関 連 し た 悪 質 リ フ ォ ー ム 工 事 詐 欺 等 の 情 報 提 供 を 行 い ま す 。⑷ 地 震 ハ ザ ー ド マ ッ プ に よ る 情 報 提 供 市 民 や 建 物 所 有 者 等 に 地 震 災 害 に 対 す る 危 険 性 を 認 識 し て も ら い 、 建 物 の 耐 震 化 を 自 ら の 問 題 ・ 地 域 の 問 題 と し て 意 識 で き る よ う 作 成 し た 、 地 震 に よ る 序 盤 の 揺 れ や す さ や 液 状 化 の 危 険 度 、 家 屋 の 倒 壊 の 危 険 度 を 示 す 地 図 「 地 震 ハ ザ ー ド マ ッ プ 」 に よ り 、 市 民 に 情 報 提 供 を 行 い ま す 。
2 耐 震 化 に 向 け た 知 識 の 啓 発 及 び 周 知
住 宅 ・ 建 築 物 の 耐 震 化 の 促 進 を 図 る た め に は 、 環 境 整 備 を す る と と も に 、 耐 震 化 関 連 情 報 を 広 く 市 民 や 建 物 所 有 者 等 に 周 知 す る こ と が 重 要 で す 。 こ の た め 、 耐 震 化 関 連 情 報 の パ ン フ レ ッ ト を 作 成 し 、 各 サ ー ビ ス セ ン タ ー 等 市 の 出 先 機 関 で 配 布 す る と と も に 、 市 の ホ ー ム ペ ー ジ で 公 表 し て い き ま す 。 ま た 、 地 震 ハ ザ ー ド マ ッ プ に つ い て は 、 全 世 帯 で 活 用 で き る よ う 配 布 す る と と も に 、 マ ッ プ の 見 方 や 使 い 方 の 説 明 会 を 行 い 、 防 災 意 識 の 高 揚 を 図 り ま す 。第6章 耐震改修促進法による指導や命令等
1 耐 震 改 修 促 進 法 に 基 づ く 指 導 等 の 実 施
耐 震 改 修 促 進 法 で は 、「 特 定 建 築 物 の 所 有 者 は 、当 該 特 定 建 築 物 に つ い て 耐 震 診 断 を 行 い 、 必 要 に 応 じ 、 当 該 特 定 建 築 物 に つ い て 耐 震 改 修 を 行 う よ う 努 め な け れ ば な ら な い 。」と 規 定 さ れ て い る こ と か ら 、耐 震 診 断 や 耐 震 改 修 が 行 わ れ て い な い 特 定 建 築 物 の 所 有 者 に 対 し 、 パ ン フ レ ッ ト 等 の 配 布 を 行 い 、 耐 震 化 の 重 要 性 の 周 知 を 図 り ま す 。 な お 、必 要 に 応 じ て 、耐 震 改 修 促 進 法 に 基 づ く 指 導 等( 指 導・助 言・指 示・公 表 ) を 行 い 、 耐 震 化 の 促 進 を 図 り ま す 。2 建 築 基 準 法 に 基 づ く 勧 告 等 の 実 施
耐 震 性 に つ い て 危 険 性 が 高 い と 判 断 し て 、 耐 震 改 修 促 進 法 に 基 づ く 公 表 を 行 っ た に も か か わ ら ず 、 当 該 特 定 建 築 物 の 所 有 者 が 耐 震 診 断 又 は 耐 震 改 修 を 行 わ ず 、 そ の ま ま 劣 化 が 進 む と 、 地 震 で 倒 壊 す る お そ れ が あ る と 考 え ら れ る 場 合 、 既 存 不 適 格 建 築 物 に 係 る 勧 告 ・ 是 正 命 令 制 度 に 関 す る ガ イ ド ラ イ ン [ 平 成 1 7 年 6 月 1 日 国 住 指 第 6 6 7 号 建 築 物 の 安 全 性 及 び 市 街 地 の 防 災 機 能 の 確 保 等 を 図 る た め の 建 築 基 準 法 等 の 一 部 を 改 正 す る 法 律 等 の 施 行 に つ い て( 技 術 的 助 言 )]に 基 づ き 、勧 告 や そ の 勧 告 に 係 る 措 置 を 採 る よ う 命 令 す る 場 合 が あ り ま す 。特定建築物 指導・助言の実施 (法第7条第1項) 指導・助言に従わない場合 指示の実施 (法第7条第2項) 指示に従わない場合 公表の実施 (法第7条第3項)