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屋上人工地盤用 PC 版の施工

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Academic year: 2021

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西松 建設技報 vOL.24

屋上人工地盤用 PC 版の施工

近藤 晴貞革 楠浴 淳士*

HarusadaRondo HitoshiKususako

1. は じめ に

本 工事 は,ケヤ キ220本 を屋 上 人工 地 盤 上 にち りばめ た空 中庭 園であ り, さいた ま新都心事業 の 中枢施設 とな る,設計 コ ンペ で選 ばれた埼玉県発注 に よる公共施設で あ る.計 画 当初 か ら課題 と され て い た こ とは,約601tN

ものPC床 版 の架 設,高 さ8mに及ぶ ケ ヤキの植樹 を含 む 屋 上工事 であ る.本報告 は,その ひろば階の作業 にお け

る一連の計 画及 び施工 の報告 であ る.

2.施工概要

(1)工事概 要 工事件名 : 発 注 者 : 工事場所 : 工 期 : 建築規模 :

(仮 称) さいた まひろば新築工事 埼 玉県

埼 玉県与野市大字上落合地 内 平成9年12月〜平成12年3月 敷地面積 11,100.04m2 建築面積 10,135.98m2 延床 面

23,687.40m2 階 数 地下 1階 地上3階 構 造種別

RC

(一部

S RC・ S

造) 建築用途 公共施設

(2)近 隣状 況 ・地質 ・地形概要

当現場 は, さいた ま新都 心事業 区域 内 にあ り,名工 区 毎 に街 び らさに向けて各 々が工事 を進 め る中で と りわけ 中枢 に位置 し,四周 を幾多 の工事 が取 り囲 む近 隣状 況の 中での工事 であ る.

更 には,着工時 には本来完成 してい るべ き首都 高工事 (地下) が 開削 にて施工 中であ り,地上 部 に は既 存 建物 や道路が残存 してい る状況 であ った.

(3)屋上工事概 要

屋 上工事 は構 造躯体完 了後,屋根 にアス フ ァル ト防水 を施 し, シ ンダー コンク リー トにて保護 した. ただ し, 重量 的 な問題か ら,軽 量か さ上 げ材 と してEPSブ ロ ック を敷 設 した. シ ンダー コ ンク リー ト上 に,PC妾糊 (溝 や 現場打躯体 にて排水溝 をめ ぐらせ ,それ よ り区画 された 46個 のマス を形成す る.

*東京建築支店 さいた まひろば (班)

抄録

写真‑1 全 景

表‑1 施工数量

アスファルト防水 約8,300m2 (特殊4屑rUj‑衣+ルートガード)

EPSブロック 約740m3

シンダーコンクリート 約1.000m3

同上 配筋 約1,500kN

同上 ワイヤーメッシュ 約8,000m3

同上 伸縮 目地 約3,000m

ケミカルアンカー PC来月fJ 2,568

根鉢フレーム 1,760 PC水油 (40‑60kN ピース) 280ピース

PC (5kNピース) 642ピース

石打込PC版 (40‑60kNピース) 831ピース

1層目排水層 1,235m3l 6,152‑3 2層 t∃人工土壌 1.458m3

3層即 発土 3.459m

また, シ ンダー コ ンク リー ト上 にPC製 の東 を設置 し, 仕 上 床 とな るPC床 版 を受 け る支柱 とす る.46個 のマ ス は各 々3層 に分 け られ た客土 が投 入 され,排 水 溝壁 体 は 土留 の役割 を も果 た してい る.客土投入後,潅水 配管 , 床 下照明等 の配管 を敷設す る.幹線 ルー トは排水溝 内 に あ り,それ はいわゆる共 同溝 と同 じ機 能 を持つ もの とな ってい る. 床 下工事が完 了 した後,pC床版 を設置す る.

PC床 版 は2本 の梁 を両端 に持 ってお り,四隅つ ま り楽 の 端 部 をPC束 にあず けて,そ の荷 重 を保 持 す る構 造 とな

ってい る.

PC床 版 設置 完 了後 ケヤ キの植樹 を行 う.植 穴 はあ ら か じめ客土投 入時 に コ ンパ ネにて土留 が施 されてお り, ケヤキ保持用 の根鉢 フ レームが最下部 にのぞけ る様 にな ってい る. コンパ ネ を撤去 し,根鉢 を投入 し,固定 して 完 了であ る.

施工数量 を表‑1に示す.

113

(2)

抄録

3.施工計画

建物 は敷地めいっぱいに計画 されてお り,全工期 を適 して周辺 を借地 して作業,搬入 を行 う必要があったが, 特 に躯体完了後の屋上人工地盤工事 を行 う8月〜3月 まで の間は,敷地の南北 を走 る2本の新設道路工事 とその時 期が重 なってお り,東側 には他工区の高層物件 (施工中), 西側 は現場事務所が連 なっている とい う環境 となるた め,屋上 ひろば工事 は,その資材 の揚重方法が最 も重要 な課題であった.

建物内部にタワークレー ン等定置式揚重設備 を設ける ことも当初 は検討 したが

,P C

床版が約60kNあ り,建物 が約100mxlOOmとい う条件 を考 える と, まかなえる作 業半径か らみて,効果的な作業 は期待で きなかった. 普 た,厳 しい工期の中で多層の工事が含 まれる屋上ひろば にダメ部分 を作 るのは有効でない との判断か ら採用 しな かった.建物部分 にダメを作 らず,効果的に資材 を揚重 す る方法 を選んでい くと,外部 に大型重機 を据 える方法 が最良の選択肢であった.東西 には重機の入 る余地はな く,南北の道路工事側のみに設置することが出来たので, そこに200tトラ ッククレー ンヘ ビー リフ トジブ仕様 をセ

ッ トし,作業半径60mで約60kNの施工 を可能 とした.

しか し,南北側 には他施設 との連絡ブ リッジが架かっ てお り,重機 を移動 させた として も,全工区をまかなう ことはで きない. しか も,ボ リュームか ら考 えて,重機 2台では工期内に完了 しない.そ こで,屋上 シ ンダー コ ンクリー ト上に置構台,建物西側 に登桟橋 を架設 し,移 動式50tクレー ン2台,15t車,10tダンプを屋上 まで 自走 させ

,PC

床版

付,客土入れ,ケヤキ植樹 を行 った.

4.施工実績

(1)各重機 による作業効率の比較 置構台+50tラフター

各ユニ ッ トをケヤキ植樹 まで完了 させ,1ユ ニ ッ ト分 ずつ置構台 を解体 しなが ら,建て逃げ方式で工事 を進め ていった.各工事のサ イクルが早いため, よ り赦密 な工 程管理 を安 したが,ラフターの作業性の良 さか ら,各種 工事 において作業効率 は良か った. しか し

,PC

床版 の 重量が約60kNあるために,作業半径が出ない50tラフタ ーでは,建て逃げを何度 も繰 り返 さなければな らず工程 的には予定以上 に早 まることはなかった.

200tトラッククレー ンヘ ビー リフ トジブ

置構台+50tラフターでの作業 と違 い,大面積 を同時 に施工す るため,工程管理上の融通性 は多分 にあったが, 作業半径60m程度 ともなると旋回な どに安す る時間によ

って, 1日の施工数量 に限界が出る結果 となった.

表‑2に施工実績 を示す.

114

表‑2施工実績

西松 建設技報 voL.24

zr琵構 台 十50tラフター 200tトラッククレー ン

PC排水fiyI̲ 5‑10ピース/ 日i3 13‑14ピース/ t

P C 束 10‑20ピース//Ip 30ピース/ 日

PC床版 8‑12ピース/ 日'3} 8‑16ピース/El

客土 130/日詰. 100/日

(1ユニ ッ ト分の数蚤を表す)

200tトラッククレー ンによる作業は客土量 を見てわか る通 り50tラフターでの作業 と比較す る と80%程度の実 績 となっている.

( 2 ) PC

据付工事

PC

200tトラッククレー ンにて揚重す ると旋 回に時間を要 すため,提灯 吊治具 を用いて取付場所 に4ピース毎 に荷 下ろ ししてか ら,

取付

作業 を行った.

P C

床版

石打込 フ

ルPC

であ り,仕上床面 となるため,据付 精 度が最 も重要であった.水平方面 は 目地が 目すか しで7 mmとな り, レベル管理は 目標±1mmと設定 したため,

P C

製作精度 を考慮す ると

,1

ピース取付 (設置のみ) に 20‑30分 を要 した.

(3)客土及びケヤキ植樹工事 客土入れ

客土層は3層 に分 け られてお り,1層 目は排水層(2.5kN /m3)

,2

層 目は人工改良土壌 (8.OkN/m3),3眉 目は黒土

(10.OkN/m3) となる.1,2層 目はフ レコンに袋話 し,4 袋 同時 に揚重 し,敷 き詰めた.

3

層 目は既製品ではない ためにダンプでの納入であ り,3m3のベ ッセルを用いて 投入 を行 った.

ケヤキ植樹

坂根場か ら掘 り取 りが行 えるのは,落葉後の10月以降 であ り,堀 り取 った次の 日には植付 けを行わなければな らず,ケヤキ植樹の工程 をず らす ことは出来なかった.

5.おわ りに

工業化が進 む中

,PC

版の使用方法 も多様化 して きて いる.我 々はその更 なる発展 に期待 しつつ

,P C

工事 の 施工における問題点 を解決 していかなければな らない.

今 回の経験 を今後 の工事 に活か していけれ ば辛 いであ る.

参照

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