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炎症性腸疾患の疾患活動性評価指標集の改定プロジェクト   

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Academic year: 2021

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(1)

厚生労働科学研究費補助金難治性疾患等政策研究事業  難治性炎症性腸管障害に関する調査研究 

分担研究報告書(平成 29 年度) 

 

「診断基準の改訂」 

炎症性腸疾患の疾患活動性評価指標集の改定プロジェクト   

研究分担者  平井郁仁  福岡大学筑紫病院  炎症性腸疾患センター  部長・診療教授 

 

  共同研究者   

岸  昌廣  福岡大学筑紫病院 消化器内科  高田康道  同上 

佐藤祐邦  同上  別府剛志  同上  矢野  豊  同上 

髙津典孝  田川市立病院  消化器内科  竹内  健  東邦大学医療センター佐倉病院        消化器内科 

鈴木康夫  同上   

A.研究目的 

  臨床的活動指数と内視鏡スコアを含む画像所 見の指標の臨床試験における採択状況を明らか にし,汎用されている指標を取り上げて「炎症性 腸疾患の疾患活動性評価指標集」を改訂すること. 

 

B.研究方法 

1 年目 潰瘍性大腸炎,クローン病における指標の 採択状況確認(文献検索と集計) 

2 年目;炎症性疾腸患の疾患活動性評価指標集の 改訂作業 

3 年目;炎症性腸疾患の疾患活動性評価指標集改 訂版の上梓 

上記の計画を立案した. 

 

C.研究結果 

  平成 29 年(1 年目),指標の採択状況の確認に 先立ち,アンケート調査を実施した.アンケート 回答率は 59%(63/103 施設)であった.アンケー トにおいて,調査対象とする指標に関しては,① 従来通り臨床的活動指数,内視鏡スコアのみを調 査対象とする(41/63,65%),②内視鏡以外の検 査機器を用いた指標(MaRIA score など)も調査 する(26/63,41%),③他の指標(IBDQ など)を 調査対象に追加する(12/63,19%)であった.ま た採択する指標を選択する理由は,①実臨床にけ る利便性がよい(60/63,95%),②妥当性などの 検証が行われている(45/63,71%),③臨床試験 や論文での採択率が高い(43/63,68%)であった.

また病理,小児,術後,その他の指標に関しての 調査,および収載の検討の要望があった. 

  アンケート結果を踏まえ,指標の調査を行った.

調査方法としては,Pub‑Med を用い[Ulcerative  colitis] and [Clinical trial] (English), [Crohn s disease] and [Clinical trial] 

(English)を検索し,検索期間は(2009.1.1〜

2017.10.30)とした.この検索条件でリストアッ 研究要旨:炎症性腸疾患の活動性評価には様々な指標が存在している.平成 21 年(2010 年),班会 議主導で「炎症性腸疾患の疾患活動性評価指標集」が作成された.しかし,この指標集の上梓後に も,新たな指標が提唱され,普及している.また,既存の指標も再評価され,臨床試験における採 択状況は変化してきている.本分担研究では,指標を再評価し,汎用されている指標を取り上げて

「炎症性腸疾患の疾患活動性評価指標集」を改訂することを目的としている. 

(2)

122 定された論文の調査を行った. 

  潰瘍性大腸炎に関しては,924 編の論文がリス トアップされ,このうち指標による評価があると 推定された論文は 297 編で,使用されていた指標 はのべ 596 であった.(表 1) 

  臨床的活動指数(n=310)における使用頻度は,

①Mayo score(partial Mayo score を含む)が 117(37.7%),②DAI score(Sutherland Index を 含む)が 54(17.4%),③CAI score(Rachmilewitz  index を含む)が 49(15.8%),④Simple Clinical  Colitis Index(SCCAI)が 28(9.0%),⑤Pediatric  Ulcerative Colitis Activity Index が 24(7.7%),

⑥Lichtiger index が 10(3.2%),⑦Pouchitis  disease activity index が 8(2.6%),⑧その他 が 20(6.5%)であった.(表 2) 

  内視鏡スコア(n=185)における使用頻度は,

①Mayo score(Mayo endoscopic sub‑score を含 む)が 109(58.9%),②DAI score(Sutherland index を含む)が 54(29.2%),③Baron index(Modified  Baron index を含む)が 8(4.3%),④Matts  classification が 7(3.2%),⑤Ulcerative  Colitis Endoscopic Index of Severity(UCEIS)

が 6(3.2%),⑥その他が 1(0.5%)であった.(表 3) 

  IBDQ 関連の指標(n=76)における使用頻度は① Inflammatory bowel disease questionnaire

(IBDQ)が 42(55.3%),②Short form‑36 health  survey questionnaire(SF‑36)が 10(13.2%),

③SIBDQ が 6(7.9%),④その他が 18(2.7%)であ った.病理の指標としては①Geboes 

histopathology score (GHS)が 11(52.4%),② Riley score が 3(14.3%),③Robert histological  index が 2(9.5%),④その他が 5(23.8%)であっ た.(表 4) 

  クローン病に関しては,1088 編の論文がリスト アップされ,このうち指標による評価があると推 定された論文は 408 編で,使用されていた指標は のべ 591 であった.(表 5) 

  臨床的活動指数(n=388)における使用頻度は,

が 256(66.0%),②Harvey‑Bradshaw index 

(Simple CDAI)が 61(15.4%) ,③Pediatric  Crohn's disease index が 40(10.3%),④IOIBD  score (Oxford score)が 3(0.8%),⑤Perianal  Crohn's Disease Activity Index が 3(0.8%),

⑥その他が 25(6.4%)であった.(表 6) 

  内視鏡スコア(n=101)における使用頻度は,

①Simple endoscopic score for Crohn s disease 

(SES‑CD)が 33(32.7%),②および③Crohn s  disease endoscopic index of severity (CDEIS)

および Rutgeerts score が 29(29.7%),④Capsule  endoscopy Crohn s disease activity index 

(CECDAI)が 4(4.0%),⑤Lewis score (capsule  endoscopy score) が 2(2.0%),⑥その他が 3

(3.0%)であった.(表 7) 

  IBDQ 関連の指標(n=76)における使用頻度は① Inflammatory bowel disease questionnaire 

(IBDQ)が 50(55.3%),②Short form‑36 health  survey questionnaire(SF‑36)が 7(9.2%),③ その他が 19(25.0%)であった.その他の指標と して,MRI に関するもの(n=6)は,①Van Assche  index が 2(33.3%),②Magnetic resonance index  of activity score (MaRIA),MRI enterography  global score (MEGS),Magnetic resonance  enterocolonography score(MREC),その他が各 1

(16.7%)であった.(表 8) 

 

D.結論 

  今後は,臨床的活動指数,内視鏡スコアで新規 に収載する指標,IBDQ 関連・小児・病理・その他 の指標を収載するかどうか等に関してアンケー ト調査を行い,前述の計画に基づき「炎症性腸疾 患の疾患活動性評価指標集」の改訂をすすめる予 定である 

 

E. 参考文献    なし   

F.健康危険情報          なし 

(3)

G.研究発表    なし   

H.  知的財産権の出願・登録状況 

(予定を含む) 

1.特許取得  なし 

2.実用新案登録  なし 

3.その他  なし 

(4)

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参照

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