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科学研究費助成事業 研究成果報告書

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Academic year: 2022

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3次元距離計測イメージセンサの外乱光耐性計測の ための人工太陽光源の開発

著者 高澤 大志

発行年 2020‑04‑17

URL http://hdl.handle.net/10297/00028057

(2)

様 式 C-41

科学研究費助成事業 研究成果報告書

令和 2年 4月 17日現在

研究成果の概要:

短パルス型 Time-of-Flight 法(以下、TOF 法)は一般的な位相検出 TOF 法に比べて、短時間 にエネルギーを集中させるため、外乱光の影響を受けにくい撮像が実現できる。しかし、太陽 光下での利用へは、さらなる外乱光耐性の向上と定量的に外乱光による分解能の測定が必要で ある。そのため、定量的に背景光量を変化させることのできる人工背景光発生装置の開発が必 要であった。本研究では、3種の LED による背景光源を開発した。各波長は 530nm、850nm、940nm である。この背景光源の開発により、TOF センサの太陽光下での利用へ、さまざまな特性を測 定することが可能となった。

研究成果の学術的意義や社会的意義

今回の開発により、TOF センサの屋外利用の障害となっていた、背景光に対する定量測定を 行うことが可能となった。これにより、TOF センサの屋外利用の実用化へ、今後開発される TOF センサの仕様検討に反映されるとともに、車載センサや、ジェスチャーセンサーなどに限らず、

車外の車同士の通信や、対物に対する自動停止、その他、屋外で利用される TOF センサの実用 化を進めることができた。

研究分野:電気電子

キーワード:イメージセンサ TOF 光源 電子工学 1.研究の目的

TOF

法による距離撮像は、他の三角測量に基づく方式に比べて装置の小型化や計算コストの 面で優位性があり、ジェスチャー認識などを始めとして広まりつつある。その一つとして、安 全性向上のための自動車内でのジェスチャーによる機器制御の開発が進められているが、屋外 使用下では太陽光などの外乱光の影響により分解能が劣化し、実用化を阻む大きな障害となっ ていた。この障害を打破するために、短パルス型の

TOF

撮像素子の開発を進めている。短パ ルス型

TOF

法は一般的な位相検出

TOF

法(Kinnectなどに用いられる)に比べて、短時間にエ ネルギーを集中させるため、外乱光の影響を受けにくい撮像が実現できる。これまでの研究成 果の一つとして、13nsのパルス波を利用した

TOF

撮像素子が、半導体のオリンピックと称さ

れる

ISSCC2014

に採択され高い評価を受けている。しかし、太陽光下での利用へは、さらな

る外乱光耐性の向上と定量的に外乱光による分解能の測定が必要である。そのため、定量的に 背景光量を変化させることのできる人工背景光発生装置の開発が必要であった。本研究の目的 は、人工背景光発生装置を開発し、定量的に背景光量を変化させ、TOFセンサの外乱光耐性の 向上と太陽光下での応用利用を目指すことである。

2.研究成果

3種の LED による背景光源を開発した。各波長は 530nm、850nm、940nm である。コントロー ラによって、どの LED を発光させるかを選択することができ、それぞれに何 mA の電流を流すか を選択することができる。最大 1000mA まで印可することが可能である。それぞれの LED の最大 出力は 530nm が 350mW、850nm が 1100mW、940nm が 1000mW である。この背景光源の開発により、

出力を定量的に変化させることができ、TOF センサの太陽光下での利用へ、さまざまな特性を 機関番号:13801

研究種目:奨励研究 研究期間:2019 課題番号:19H00251

研究課題名:3次元距離計測イメージセンサの外乱光耐性計測のための人工太陽光源の開発

研究代表者

高澤 大志(Takasawa,Taishi)

静岡大学・技術部・技術専門職員

交付決定額(研究期間全体)(直接経費):500,000 円

(3)

測定することが可能となった。図1は、530nm の LED を発光させた状態である。実際に背景光 源を使用し、TOF センサの測定を行った。 蓄積時間を変えながら出力値をグラフにしたものが、

図2~図4である。図2が、530ns での出力の結果である。ここから変換ゲインを 20 [μV/e-]

で計算すると、530nm での量子効率は QE = 38.0 [%]となった。同様に 850nm(図3)では、量 子効率 QE = 15.3 [%]、940nm(図4)では、量子効率 QE = 7.69 [%]という結果を得た。

図1. 人工背景光源とコントローラ

図2. LED波長530nsでの出力結果 図3. LED波長850nsでの出力結果

図4. LED波長940nsでの出力結果

(4)

3.主な発表論文等

〔雑誌論文〕(計 0件)

〔学会発表〕(計 1件)

① 高澤 大志 3次元距離計測イメージセンサの外乱光耐性計測のための人工太陽光源の開 発 技術研究会 2020 千葉大学

〔図書〕(計 0件)

〔産業財産権〕

○出願状況(計 0件)

名称:

発明者:

権利者:

種類:

番号:

出願年:

国内外の別:

○取得状況(計 0件)

名称:

発明者:

権利者:

種類:

番号:

取得年:

国内外の別:

〔その他〕

ホームページ等 4.研究組織

研究協力者 研究協力者氏名:

※科研費による研究は、研究者の自覚と責任において実施するものです。そのため、研究の実施や研究成果の公表等に ついては、国の要請等に基づくものではなく、その研究成果に関する見解や責任は、研究者個人に帰属されます。

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