全酪連会報
酪農トピックス/「第22回スポーツ交流会」開催! ─ 岩手中央酪農青年婦人会議 ─(仙台)ほか
指定団体制度と生乳取引の現状について(酪農部だより)
日本酪農見て歩紀(静岡県湖西市 湖西牧場株式会社) 第2回 酪農とちぎpresents RADIO BERRY カップリングパーティー
第66年度(平成27年度)
通常総会開催される
第44回
全国酪農青年女性酪農発表大会 ❶
若手後継者の本音/小松正平さん 人事異動た750万tを確実に達成する ため、関係機関・団体で一体的 に取り組むとしている。 本会としても、我が国の酪農 生産基盤を維持し、後継者が希 望を持って酪農経営を継承でき るようにすることは、我が国で 唯一の酪農専門の全国連である 本会の使命であると認識し、役 職員一丸となって、職務遂行に 邁進する所存である。 その具体策として、今年度か ら始まる第十次中期事業計画で は、搾乳後継牛の確保や、酪農 家戸数維持への取り組み、高品 質な生産資材の安定供給などを 重 点 施 策 と し て 掲 げ て い る。 」 と述べた。 続いて、本会の事業実績・計 画関係については、 「平成 26年度の本会の実績は、 会員の皆様のご理解とご協力を 賜った結果、事業利益段階では 前 年・ 計 画 を 下 回 っ た も の の、 税引前当期利益は計画を上回る 実績を残すことができた。改め て、 厚 く 御 礼 申 し 上 げ る。 」 と 述べ、開会の挨拶を終えた。 本総会には来賓として、農林 水産省生産局畜産部牛乳乳製品 課・ 森 重 樹 課 長、 農 林 中 央 金 庫・山田秀顕常務理事をはじめ として、公益社団法人中央畜産 会、 一 般 社 団 法 人 中 央 酪 農 会 議、一般社団法人全国酪農協会 等関係団体から多数のご臨席を いただいた。 そして、来賓挨拶の中で農林 水産省の森課長は、 「 最 近 の 需 給 動 向 に つ い て、 平成 26年度の生乳生産量は、前 年 比 1 ・ 6 % 減 の 7 3 3 万 t あ まりとなり、2年連続の減少と な っ た。 し か し、 昨 年 後 半 以 降、北海道では増産に転じ、直 近の6月では全国計でも前年を 上回る数値にまで回復をしてき た。引き続きタイトな需給状況 り、酪農家戸数、乳用牛頭数の 減少が続いている。 しかしながら、こうした現状 を憂えているだけでは今後の展 望は開けない。 政府は、今年3月に新たな酪 肉近基本方針を発表し、その基 本方針を踏まえ、今後3年間を 重点推進期間と位置付け、その 重点課題として『酪農生産基盤 の強化』 『繁殖雌牛の増頭』 『飼 料の増産』を掲げ、畜産クラス ター事業も積極活用しつつ、 10 年後の生乳生産目標として定め 本 会 は、 7 月 30日 ㈭、 グ ラ ン ド プ リ ン ス ホ テ ル 新 高 輪 ・ 国 際 館 パ ミ ー ル( 東 京 都 港 区 高 輪 )に お い て、 第 66年 度 通 常 総 会 を 開 催 し、 平 成 26年 度 の 事 業 実 績、 剰 余 金 処 分 案、 第 十 次 中 期 事 業 計 画( 平 成 27〜 30 年 度 )、 平 成 27年 度 の 事 業 計 画、 増 資 等 の 承 認 を 得 る と と も に、 役 員 の 改選を諮った。 砂金代表理事会長 午後1時、定刻開始となった 総会の冒頭、挨拶に立った砂金 甚太郎代表理事会長は、はじめ に会員並びに来賓各位の参集に 対して謝意を表した。 「 私 ど も 全 酪 連 は、 こ の た び 創 立 か ら 65周 年 の 節 目 を 迎 え た。 昭和 25年の創立から今日に至 るまで、幾多の困難や危機に直 面したが、その都度、諸先輩方 のご尽力はもとより、全ての関 係者の方々のご支援と、そして なにより会員の皆様方のご理解 ご協力により、これらを乗り切 ることができた。深く感謝申し 上げる。 」 そして、昨今の厳しい酪農情 勢については、 「 現 在 の 我 が 国 の 酪 農 業 は、 脆弱化の様相を呈している。 生産コストの上昇による経営 圧迫や、TPP交渉などの貿易 問 題 に よ る 将 来 不 安 な ど に よ
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さ
れ
る
第
66年度
(平成
27年度)
が見込まれているが、こうした 状況を踏まえ、畜産クラスター 事業をはじめ、生産基盤強化に むけた取り組みを総合的に進め るとともに、当座の需給安定の ため平成 27年度のカレントアク セス輸入数量の決定に際し、バ ターの輸入方法の運用改善を行 うこととした。 これに基づき、5月と9月に 輸 入 の 判 断 を 行 う と い う こ と で、関係の皆様方のご意見やJ ミ ル ク の 需 給 見 通 し 等 を 踏 ま え、 5 月 27日 に バ タ ー 1 万 t、 脱脂粉乳5千tの追加輸入をす ることを公表した。 また、4月1日からは取引乳 価の引き上げをうけ、乳業各社 においては飲用牛乳や乳製品の 販 売 価 格 の 値 上 げ が 実 施 さ れ た。 現時点では小売り価格は順次 引き上げられる一方、販売は引 き続き堅調との認識をしている が、引き続き動向を注視してい きたいと考えている。 また、新しい酪肉近代化基本 方針については、今年3月末に は酪農生産基盤強化等を重点課 題として、平成 37年度の生乳生 産努力目標を750万tとする 新たな酪肉近代化基本方針を策 定した。 今後は、この生産目標を早期 に達成するという決意の元、畜 産再興プラン実現会議の枠組み に沿って各都道府県における目 標設定や関係者が一体となった 目標実現のための取組みの実施 を進めていく考えである。 今年1月の畜産物価格決定に おいて、自民党では酪農家の手 取りを確保するために生乳流通 のあり方等の検討を行うこと等 を 決 議 し、 3 月 に『 生 乳 流 通・ 取引体制等検討ワーキングチー ム』を設置し、指定団体等への ヒアリングを含め9回にわたっ て議論が行われ、7月9日に今 後の生乳流通取引体制等のあり 方について取りまとめられたと ころだ。 こ の 取 り ま と め で は、 『 乳 価 交渉力の強化』 、『中間コストの 削減』 、『物流コストの削減』の 大きく3つの柱で構成をされて いるが、それぞれの課題につい て関係者が酪農家目線に立って 可能な限り早急に対応するよう に求められるとともに、農林水 産 省 や 関 係 団 体 等 の 対 応 状 況 を、党において定期的に検証す ることとされている。 具 体 的 内 容 と し て、 『 乳 価 交 渉力の強化』については、指定 団体の再編、乳価交渉のルール 化、 入 札 制 度 の 導 入 検 討 な ど、 生乳の取引のあり方の検討、プ レミアム取引の活用促進、消費 者等の理解醸成などが掲げられ ている。 このうち、指定団体の再編に ついては、中央酪農会議が中心 となって 32年度を目標とした再 編計画を今年度内に取りまとめ ることが求められている。
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第66年度(平成27年度) 農林水産省 森課長 生 乳 取 引 の あ り 方 に つ い て は、農林水産省が検討の場を設 けることとされ、7月 21日に生 産者団体や乳業者等で構成する 『 生 乳 取 引 の あ り 方 等 検 討 会 』 を設置した。 この検討会において、 28年度 の乳価交渉に間に合うよう、秋 口には取りまとめを行っていき たいと考えている。 『 中 間 コ ス ト の 削 減 』 と し て は、生乳販売業務の指定団体へ の一元化等、各地域の現行組織 業 務 の 見 直 し、 1 県 1 団 体 化、 乳代控除経費の見直しと透明性 の向上、情報開示である。 『 物 流 コ ス ト の 削 減 』 に つ い ては、集送乳業務の指定団体へ の一元化、集送乳の合理化、業 者選定における競争入札の導入 等が掲げられている。 これらについては、各指定団 体が中心となって会員団体等を 含め、それぞれの組織業務を改 めて検証・見直しを行っていた だき、今年度内に、 32年度まで の 具 体 的 な 改 善 計 画 を 作 成 し、 着実に実行に移していただくこ全国団体として、生産基盤体制 に注力されることは、国内酪農 業の維持発展に大きく貢献する も の と 期 待 さ れ る と こ ろ で あ り、当金庫としても、可能な限 りのお手伝いをさせていただく 所存である。 」と述べられた。 この後、清末健一氏(大分県 酪農業協同組合、代表理事組合 長)を議長に選出して議事に入 り、いずれの議案も賛成多数で 原案どおり承認された。 また、第7号議案「役員の選 任に関する件」において、役員 改選を行い、新たに役員を選任 した。 なお、本総会後の理事会にお いて、代表理事会長に砂金甚太 郎 氏 が 再 任 さ れ た。 ( 新 役 員 に ついては、次頁のとおり) とになっている。 指定団体のブロック化から 15 年が経過したが、この間に酪農 家戸数の大幅な減少等、酪農乳 業を取り巻く環境が大きく変化 をした。自民党の取りまとめの 内容には、従来から課題となっ ている事柄や、本来徹底される べき事柄も含まれている。組織 の 合 理 化 や 1 県 1 団 体 化 を は じ め、 非 常 に 難 し い 課 題 も あ るが、全国連としての貴連合会 の強力なご指導・ご支援をいた だきながら今回を契機として各 指定団体をはじめ関係者一丸と なって酪農生産基盤の維持強化 の前提を整えてまいりたいと考 えており、ご協力をお願い申し 上げる。 」と述べられた。 また、農林中央金庫の山田常 務理事は、 「 急 激 な 円 安 の 進 展 に 伴 う 飼 料価格の高止まりや、初妊牛の 価格高騰により、酪農生産コス トが上昇し、酪農経営は大きな 影響を受けている。TPP交渉 等厳しい環境のなか、貴連合会 におかれては、事業量の維持や 粗飼料調達の集約化に努められ る等、遊休資産の売却等にも精 力的に取り組まれ、計画達成を 確保されるとともに、第九次中 期事業計画においては自己資本 の充実による財務内容の改善も 進展したと伺っている。これも ひ と え に、 会 員 役 職 員 の ご 努 力、そして砂金会長のリーダー シップの賜物であり、敬意を表 したい。 当年度より貴連合会では搾乳 後継牛の確保を最重要施策とす る第十次中期事業計画がスター トし、担い手不足、人手不足の なか、生乳生産量の減少に歯止 めをかけるべく、生産基盤対策 は、まさに喫緊の課題となって いる。第十次中期事業計画にお いて、貴連合会が酪農協系統の 農林中央金庫 山田常務理事 平成26年度事業実績及び平成27年度事業計画 (単位:百万円) 科 目 平成26年度実績 ① 平成27年度計画 ② ②/①対比 酪農事業(取扱金額) 12,435 11,700 94% 購買事業(取扱金額) 81,280 80,770 99% 総取扱金額 93,715 92,471 99% 事業総利益 10,812 11,426 106% 販売費用 7,507 7,893 105% 事業管理費 3,084 3,129 101% 事業利益 222 404 182% 事業外収益 975 1,011 104% 事業外費用 575 811 141% 経常利益 623 604 97% 特別利益 460 0 ─ 特別損失 77 120 154% 税引前当期利益 1,005 485 48% ※ 科目ごとの金額について、百万円単位未満を四捨五入した数値を表記して いるため、下限数値が合致しない場合がある。 大分県酪協 清末組合長
●監 事 新里 重夫 沖縄県酪農農業協同組合 非常勤/新任 ●監 事 大久保 克美 東毛酪農業協同組合 非常勤 ●常任監事 松窪 俊郎 常勤/新任 ●代表監事 佐々木 勲 岩手中央酪農業協同組合 非常勤 ●理 事 和氣 茂太 愛媛県酪農業協同組合連合会 非常勤 ●理 事 馬瀬口 弘志 岐阜県酪農農業協同組合連合会 非常勤 ●理 事 眞坂 圭一 北オホーツク農業協同組合 非常勤 ●理 事 東山 基 おかやま酪農業協同組合 非常勤 ●理 事 原田 陽一 山形県酪農業協同組合 非常勤/新任 ●常務理事 小谷 英穂 実務精通役員 常勤/新任 ●副会長理事 大槻 和夫 茨城県酪農業協同組合連合会 非常勤 ●理 事 塩見 忠則 兵庫県酪農農業協同組合連合会 非常勤 ●理 事 小湊 保 中春別農業協同組合 非常勤 ●理 事 菊池 一郎 酪農とちぎ農業協同組合 非常勤 ●理 事 尾形 文清 ふくおか県酪農業協同組合 非常勤/新任 ●代表理事専務 清家 英貴 実務精通役員 常勤 ●副会長理事 吉田 孝壽 熊本県酪農業協同組合連合会 非常勤 ●理 事 石橋 新四郎 千葉県酪農農業協同組合連合会 非常勤/新任 ●常務理事 北沢 靖久 実務精通役員 常勤/新任 ●常務理事 徳永 幸男 実務精通役員 常勤/新任 ●代表理事会長 砂金 甚太郎 みやぎの酪農農業協同組合 常勤 本通常総会において役員改選が行われ、下記のとおりの新役員 体制となりました。 また、通常総会終了後に開催された第485回理事会において、 代表理事会長をはじめとする新執行体制が決定され、再任された 清家専務理事に代表権が付与されました。
新役員体制決定
~代表理事会長に砂金会長が再任、
副会長に吉田理事と大槻理事が再任~
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第66年度(平成27年度)ま ず 初 め に 、 全国 酪 農 青 年 女 性 会 議 半 澤 委 員 長 よ り 、 主 催 者 挨 拶 が 述 べ ら れ ま し た 。「 過 去 を ひ も 解 け ば 、 東 京 で の 開 催 は こ れ で 3 回 目 に な り ま す 。 第 1回 大 会 、 第 30回 大 会 、 そ し て 今 回 の 第 44回 大 会 で す 。 東 京 で 行 わ れ る 年 に は 、 節 目 に な る よ う な 「 酪 農 の 兆 し が あ る 」 と 、 私 は 思 っ て お り ま す 。 さ て、 当 会 議 の 活 動 と い え ば、 この全国酪農発表大会が中心の行 事 と な っ て お り ま す が、 「 父 の 日 に 牛 ち ち 乳 を贈ろう!」キャンペーン は熊本で発祥し、今年で 10年目を 迎 え ま し た。 ま た、 一 昨 年 よ り 行 っ て お り ま す「 牛 乳 乳 製 品 理 解醸成活動」については、国の支 援を受け盛大に活動を行っている ところであります。当会議がメイ ンに行っているこの全国大会、私 は 今 回 の 東 京 大 会 が 日 本 酪 農 に とって明るい兆し、またこれ以上 離農を酪農家・酪友から出さない という強いメッセージをこの大会 から発信できれば良いと思ってお ります。 私 た ち 酪 友 は 技 術 を 惜 し み な 7 月 15 日㈬~ 16 日㈭の両日、東京都台東区「浅草ビューホテル」 において全国の酪農生産者および関係者約 550 人が参集し、「第 44 回全国酪農青年女性酪農発表大会」が開催されました。 大会 1 日目、小森崇宏副委員長の総合司会、小薗千弘副委員長によ る開会宣言で開会、林 浩太郎監事による綱領唱和につづき、主催者 として全国酪農青年女性会議・半澤善幸委員長と本会・砂金甚太郎代 表理事会長から挨拶がありました。 全国酪農青年女性会議 半澤委員長 会場全体の様子
第
₄₄
回全国酪農青年女性酪農発表大会
❶
酪農経営発表の部
山下
雅博
さ
ん(北海道会議)
が
農林水産大臣賞
を
受賞
!!
く 仲 間 に 提 供 し 、 交 流 し 、 ま た 先 輩 か ら 受 け 継 い た 技 術 を 研 鑽 し て 酪 農 の 発 展 が 今 日 に 至 っ て い る と 思 っ て お り ま す 。 非 常 に 厳 し い 時 代 であ る と 承 知 は し て お り ま す が 、 今 日こ こ に お 集 ま り の 皆 さ ま 方 と関 係 機 関 の 方 々 にお 願 い を し 、 国 の 牛 乳 が 不 足 に な ら な い よ う 、 ま た国 民 の 食 品 が 十 分に 生 産 出 来る よ う な 力 強 い 酪 農 の 業 界 に し て い き た い と 私 は 思 っ て い ま す 。 今回の発表者の方々は非常に素 晴らしい経営・意見体験を発表さ れることと思われます。その意気 込み、良いところを皆様方の今後 の酪農経営に、また気持ちを上向 きにギアチェンジするきっかけと なるような大会としていきましょ う。 」 続いて砂金会長より、挨拶が述 べ ら れ ま し た。 「 全 国 か ら こ の よ う に 大 勢 の 酪 友 に ご 参 集 い た だ き、全国酪農青年女性会議ととも に、第 44回全国酪農青年女性酪農 発表大会をここに開催できました ことを大変嬉しく思う次第です。 酪農情勢につきましては、私の 口から申し上げるまでもなく、皆 様方日々感じられているとおり非 常 に 厳 し い 状 況 が 続 い て お り ま す。しかしながら、これまでもこ の酪農業界には過去様々な課題が ふりかかって参りましたが、その ひとつひとつを先人たちが乗り越 えてこられたように、我々も、今 後の我が国酪農の生産基盤を維持 していくために、後継者が希望を もって経営継承できるような環境 作りに尽力していかなければなら ないと思っております。そのこと が国民に対して安心安全な国産牛 乳を提供し続けることにつながる わけですから、私も一酪農家であ りますが、自分たちのこれまでの 仕事に対して誇りを持つことがで きるものと信じております。 さて皆さん、本日は昨年の仙台 大会から一年ぶりの再会です。日 頃会うことがなかなか叶わない全 国の仲間たちと、大いに語り合う ことができる絶好の機会でありま す。今日明日と、本大会の開催を 通じて得られたものが、必ずや皆 様方の明日からの活力となります こ と を、 心 よ り ご 祈 念 申 し 上 げ、 私の挨拶とさせていただきます。 」 続いて、農林水産省生産局・松 島浩道局長より祝辞が述べられま した。 「 全 国 か ら 選 ば れ た 発 表 者 の 皆 様に対しまして、心からお祝いを 申し上げます。また、主催者であ る酪農青年女性会議及び全酪連へ のこれまでのご努力に改めて敬意 を表します。これだけの多くの酪 農家の皆さんを前にして、直接話 すことはあまりなく、この機会に 我々農水省が考えている酪農の課 題についてお話しします。 酪農に関して、現在課題は 3点 あると考えています。1点目は酪 農生産基盤の強化です。直近の生 乳生産量は733万 tですが、過 去において850万 tを超える時 期もありました。酪農生乳生産の 低下傾向がなかなか止まらないと いう実態は早急に解決しなくては な り ま せ ん。 本 年 3月 に 新 た な 食 料・ 農 業・ 農 村 基 本 計 画 が 閣 議決定され、その中で平成 37年に 750万 tの生乳生産を目指そう と明記しています。我が国も人口 減少社会に入りあらゆる農産物が 減少傾向にある中、牛乳について は高齢化・人口減少社会でも堅実 な需要があるということで、酪農 家さんには頑張っていただき生乳 生産をしていただくことが大事だ ろうと考えます。そのためにいろ い ろ と 課 題 が あ る と 思 い ま す が、 その上で一番大切なことは酪農所 得の向上に尽きると考えます。数 年前に輸入トウモロコシの価格の 上昇という中で酪農家の経営が大 変に悪化しました。その後、乳価 は着実に回復し、徐々に酪農経営 も 改 善 の 兆 し が 見 え て き ま し た。 しかし、我が国の酪農が持続的安 定的に続くには輸入飼料に依存し ない形の酪農経営をすることが大 事であり、そのため国も様々な支 全酪連 砂金代表理事会長
援措置を講じていますし、草地や 耕作放棄地を活用していただいて 粗飼料を自給してもらうことも大 事だと考えます。さらには飼料用 米やホールクロップサイレージも 活用してもらい、過度に輸入飼料 に 依 存 し な い 酪 農 経 営 を 確 立 し、 所得の向上・安定を図ってもらい たいと考えます。 生産基盤強化の課題として、酪 農家の後継者確保のため、長時間 労 働 を 解 決 し な く て は な り ま せ ん。データでは酪農家の年間労働 時 間 が 2, 4 0 0 時 間 に 及 び、 主 要先進国の労働者の平均労働時間 が 1, 8 0 0 ~ 2, 0 0 0 時 間 に 比 べ て 非 常 時 に 多 く な っ て い ま す。畜産クラスター事業などで搾 乳用ロボットの導入や、TMRセ ンターの利用など外部化を図りな がら、労働時間の減少させること が大事であり、所得の向上と併せ て、個人の豊かな生活といったも のを確保しながら酪農経営をして もらいたいと考えます。 また、生乳生産基盤強化の観点 か ら 優 良 後 継 牛 の 確 保 も 大 事 で す。最近では肉用子牛の価格が高 いため、和牛の種付けをする方が 増 え て い る 状 況 を 憂 慮 し て い ま す。受精卵移植や性判別精液の利 用について支援措置も行っている ので、計画的に後継牛を確保しつ つ、 余 裕 が あ れ ば 和 牛 を 種 付 け し、子牛の販売収入を確保すると いう形でまずは後継牛を確保する ということが生乳生産の拡大に繋 がるのではないかと考えます。 2点目としては、生乳流通取引 体制の見直しです。昭和 41年に指 定団体制度が導入され、乳価交渉 を一元的に執り行い、需給調整な ど が 行 わ れ ま し た。 大 変 効 果 が あった制度でもあり、現在におい てもこの制度は重要な役割を果た しています。平成 12年には、社会 情 勢 の 変 化 を 踏 ま え て、 県 単 位 だった指定団体制度をブロックご とに分け、生乳の流通をしていま す。それから 10年以上が経ち、酪 農家戸数は半減となりました。生 乳流通の合理化はこのような社会 情勢を見ながら、分析をして改善 していくべきではないかと考えま す。酪農家が減っている中で中間 経費を節減していく余地は十分に あるでしょうし、仮に一定の合理 的な中間経費であっても、酪農家 個人が納得する形で徴収されない と、この制度は永続していかない と考えています。指定団体制度を 守っていくためにも生乳流通取引 体制の見直しをしっかりしていく 必要があります。 3点 目 は 、 国 際 交 渉 の 対 応 に な り ま す 。 最 近 報 道 で は T P P 交 渉 を 始 め 様 々 な 国 際 交 渉 が 報 じ ら れ て い る の で 皆 さ ん も 心 配 さ れて い る と 思 い ま す 。 T P P 交 渉 に 関 し て は 、 7月 の末 に は閣 僚 会 合 が 行 わ れ る と い う こ と に な っ て お り 、 ま た E U と の E P A 交 渉 は 年 内 の 大 筋 合 意 を 目 指 し て い ま す 。 T P P に 関 し て は 豪 州 や ニ ュ ー ジ ー ラ ン ド と い っ た 酪 農 大 国 が メ ン バ ー で も あ る し 、 最 近 は ア メ リ カ が 乳 製 品 の 輸 出 攻 勢 を 強 め て い ま す 。 ま た 、 EP A に 関 し て は 、 E U も 乳 製 品 に つ い て 強 い 国 際 競 争 力 を 持 っ て い る の で 、 我 が 国 に と っ て 油 断 の な ら な い 交 渉 だ と 考 え て い ま す 。 T P P に つ い て は 現 実 に ま だ 何 も 合 意 が あ る わ けで は な い で す が 、相 当 議 論 は 煮 詰 ま っ て きて い て 、論 点 が 絞 ら れ て い る の は 事 実 で す 。 今 度 の 閣 僚 会 議 で は 、 残 さ れ た 論 点 が 大 き い と いう こ と で 合 意 す る か ど う か は 全 く 予 断 で き ま せ ん が 、 仮 に 合 意 し な く て も 、 T P P 交 渉 が な く な る わ け で は あ り ま せ ん 。 し っ か り と 国 際 交 渉 に 対 応 す る こ と に 加 え て 、 貿 易 自 由 化 の流 れ の中 で 、 国 内 の 酪 農 生 産 基 盤 を し っ か り と 守 る こ と が 大 事 で あ り 、 脱 脂 粉 乳 ・ バ タ ー の 輸 入 増 大 に よ っ て 、 国 内 の 酪 農 生 産 が 縮 小 す る 状 況や 生 乳 需 給 が で き な い と い う 状 況 は 避 け な く て は な り ま せ ん 。新 聞 報 道 等 で は 、 推 測 に 基 づ い た 事 実 が 報 じ ら れ てご 心 配 だ と思 い ま す が 、 国 内 の 酪 農 が 今 後 農林水産省 松島生産局長
と も 発 展 し て い け る よ う な 交 渉 結 果 を 得 ら れ る よ うに 最 大 限 努 力 し ま す し 、 ま ず は 皆 様 の 酪 農 経 営 を し っ か り と す る こ と が 大 事 だ と 思 い ま す 。 酪 農 家 の 皆 さ ん の ご 支 援 ・ ご 理 解 を 頂 き な が らし っ か り と 酪 農 生 産 基 盤 を つ く っ て い き ま す 。 本日は全国の酪農家の研鑽と交 流を図るための大変貴重な機会で あり、本日ご紹介いただく若い担 い手や女性の方々の優れた取り組 みがこれから我が国の酪農を担っ ていく方々の範になって、希望を もって酪農経営に取り組まれるこ とを心より期待しています。 」 次に、東京都産業労働局農林水 産 部 農 業 振 興 課・ 松 川 敦 課 長 よ り、東京都・舛添要一知事の祝辞 が述べられました。 「 本 日 は 第 44回 全 国 酪 農 青 年 女 性発表大会にお招きいただきまし てありがとうございます。全国か ら日本の酪農を背負って立つ皆様 方が、東京にお集まりいただいた ということで私ども大変喜ばしく 思っております。皆様ご存知の通 り、酪農の情勢は非常に厳しい状 況でございます。酪農家の皆様に おかれましては、為替の変動や輸 入飼料の高騰等などにより、経営 に関しては非常に厳しい中、生乳 生産を続けて頂いているというこ とで頭が下がる思いです。こうし た状況で残念なことではあります が、全国的には昨年 1年間で酪農 家 の 方 が 8 0 0 戸、 飼 養 頭 数 で 2万 8, 0 0 0 頭 が 減 少 し た と い う数字を聞いております。このよ うな中、国民・都民の皆様方にお いても酪農というものは非常に期 待も大きいものでもあります。東 京の状況でも、酪農家生産戸数の 減 少 は 続 い て お り ま す。 東 京 で は 酪 農 家 戸 数 53戸、 飼 養 頭 数 1 , 700頭と、生産地の皆様と比較 す る と 微 々 た る 数 字 で あ り ま す が、生産者の方には非常に活発に 活動してもらっております。特に 東 京 は 1 ,3 0 0 万 人 の 消 費 者 が い る と い う こ と で 生 産 の み な ら ず、消費者へ向けてのいろいろな 啓蒙を図りつつ事業を進めている 方がいらっしゃいます。一例とし て、東京牛乳は本日来賓として来 ている平野組合長がいらっしゃる 東京都酪農業組合、東京都の生産 者が乳業メーカーと協同で開発し たもので、東京産の厳選した牛乳 を 使 っ て 作 ら れ て い ま す。 ス ー パーやコンビニ等でも販売は順調 ですでに定番化されています。非 常に品質・味も高く評価されてい て、消費者のみならず流通の方で も 大 変 期 待 さ れ て い ま す。 ま た、 個々の酪農家の活動においても非 常 に 活 発 で、 先 駆 的 に ア イ ス ク リーム・ジェラード・ヨーグルト の 加 工 販 売 に 取 り 組 ん で い ま す。 こ う し た 多 角 的 な 経 営 に 併 せ て、 地域の消費者と共存するという取 組みも行われていて、小学校を受 け入れる教育ファームでは食育に 通ずる活動も行われています。規 模は非常に小さい酪農ではありま すが、皆様と同じように東京の酪 農 も 非 常 に が ん ば っ て お り ま す。 東京の最近の情勢ですが、ご存じ のとおり2020年に東京オリン ピック・パラリンピック大会が予 定されております。東京都として はこの大会のため一生懸命準備を し て い ま す。 こ の 大 会 に は 全 国・ 海外から多くのお客様がお見えに なるということで、こうしたお客 様 へ の お も て な し と し て 東 京 産・ 国産の生産物を振る舞おうとがん ばっております。たくさんのお客 様がいらっしゃるということで今 後も需要の拡大が期待されていま す。特に国産の牛乳・乳製品につ いては、アジアからのお客様に非 常に高い評価を得ていると聞いて います。東京都の生産者もこうし た需要拡大に向けて、生産拡大に がんばっています。こうした事業 拡大は全国にも波及していくもの と思っておりますので、皆様方に も生産拡大に向けて頑張って、頂 きたいと思います。 本日の開会では全国から選りす ぐりの優れた経営の発表がなされ 東京都 松川課長
るというふうに聞いています。本 日の発表の内容をしっかりと聞い ていただいて、皆様の今後の酪農 の発展にも寄与することを祈念い たしまして、挨拶とさせていただ きます。 」 主 催 者、 ご 来 賓 の 挨 拶 に 続 き、 当会議の委員として長年に亘り会 議運営に貢献され、昨年の役員改 選 に お い て 役 を 退 い た 方 へ の 功 労 者 表 彰 が あ り ま し た。 今 年 度 は、 大 井 幸 男 さ ん( 中 部 )、 野 村 栄 一 さ ん( 関 甲 信 )、 二 若 信 彦 さ ん( 西 日 本 )、 浦 久 美 子 さ ん( 中 部 )、 久 保 田 豊 さ ん( 中 部 )、 岸 本 美 加 さ ん( 西 日 本 )、 結 城 五 子 さ ん( 九 州 )、 内 ヶ 島 賢 勇 さ ん 酪農経営発表の部の最優秀賞に は北海道酪農青年女性会議代表の 山下雅博さん、酪農意見・体験発 表の部の最優秀賞には九州酪農青 年 女 性 会 議 代 表 の 富 安 麻 紀 子 さ ん、審査員長特別賞には北海道酪 農青年女性会議代表の竹田千鶴子 さんが選ばれました。 功労者を代表して挨拶する大井幸男氏 ( 九 州 ) の 8 名 が 対 象 と な り、 半 澤委員長より感謝状と記念品が授 与されました。 開会式終了後、各地域の代表者 6名による酪農経営発表が行われ ました。 第 42回 ら く の う こ ど も ギ ャ ラ リーの表彰式を挟んだ後、各地域 の代表者6名による酪農意見・体 験発表をもって1日目の 日 程を終 了しました。 2日目には、第6回酪農いきい きフォトコンテストの表彰式があ りました。この企画は、牛乳の生 産現場を消費者に知ってもらうこ とを目的として開催しており、各 地域より厳選された応募作品 46点 を全国大会で掲示しました。参加 者投票による審査の結果、九州酪 農 青 年 女 性 会 議 古 川 美 津 子 さ ん の作品が見事「特選」に選ばれま した(本号表紙掲載) 。 続いて来場者から両部門発表者 への質疑応答、審査講評・表彰が 行われ、引頭玉枝副委員長による 大会宣言朗読の後、小笠原和美監 事による閉会の辞をもって全日程 を終了しました。 こどもギャラリー特選の仲原柚奈さんと審査員の宮島径氏
岡山県津山市にお住まいの山縣 さんの牧場「有限会社羽出木総合 農場」は、自宅から車で 30分ほど 離れた久米南町にあります。都市 化の影響により自宅周辺で規模拡 大ができず、先代が昭和 58年に牧 場を移転しました。現在は、本人 と両親、従業員の 4人で経産牛 74 頭を飼養しています。 山縣さんは、中国四国酪農大学 校を卒業後、平成 12年に就農され ました。獣医師による月 2回の定 期繁殖検診をもとに繁殖成績を向 上させるとともに、 10年前から久 米南町の耕種農家と連携して稲W CSの給与に取り組み、彼らの水 田に堆肥を還元するなど耕畜連携 を確立しております。堆肥はこの ほかにも、戻し堆肥として自家で 利用したり、地元の果樹農家に販 売しております。 審査委員を代表して講評ならび に審査結果を報告させていただき ます。審査に当たりましては、酪 農 経 営 の 収 益 性、 経 営 の 安 定 性・ 発展性、飼養管理技術水準、資源 循環型酪農の実践、食品の安全性 への配慮、組合・地域活動の貢献 という 6つの大会審査基準に基づ き、厳正な審査を行いました。 発表された 6名の方々は、それ ぞれ異なる立地条件の中で、地域 特性を上手に活かしながら酪農経 営の安定性と収益性の確保に努力 されているだけでなく、自給飼料 の確保、家畜排泄物の利活用、さ らには地域活動にも熱心に取り組 んでいる様子をうかがうことがで き、審査委員一同大変感銘をうけ ました。 それでは、審査の中で特に印象 に残った点、そして今後さらに期 待したい点について、発表順に申 し上げます。 このように優れた酪農を展開し ている山縣さんの取組の中で特筆 すべき点は、自宅の隣に店舗を開 設、夫婦でジェラードを製造販売 し、ビジネスとして成功している ことです。地元のイチゴや白桃等 を 用 い て 開 発 さ れ た 商 品 は 好 評 で、店舗の『LATTE』は訪れ る消費者に酪農を知ってもらう貴 重な『場』になっております。 今後は、高品質の生乳を原料と する付加価値の高いジェラードや 石釜ピザの販売等を目標としてい るようですので、早急に乳質の改 善を期待したいと思います。 大阪出身の山下さんは、酪農学 園大学を卒業後、乳業メーカーで 働きながら大自然の中で力強く生 きている酪農家に感動し、妻の知 子さんと二人の子供と共に新規就 農 を 決 意 さ れ ま し た。 そ の 後 釧 路・十勝管内での研修を経て、平 成 15年 に リ レ ー 方 式 に よ る 就 農 ( 牧 場 取 得 ) を 前 提 に 天 塩 町 へ 移 住し、前オーナーの指導のもとで 約 一 年 間 の 研 修 を 積 ま れ ま し た。 現 在 の 経 営 概 況 は、 草 地 77 ha、 経 産牛 60頭、経産牛一頭当たり乳量 7, 666 kgです。 山 下 牧 場 の 特 徴 は、 夫 婦 で 明 確 な 経 営 目 標 を 設 定 し、 新 規 参 入 後 10年 ほ ど の 間 に 季 節 繁 殖 を ベ ー ス と す る 集 約 放 牧 の 技 術 体 系 を 確 立 し て、 粗 飼 料 自 給 率 100%、385日という分娩間 隔、 43円/ kgという驚異的な生乳 生産費、さらにはゆとりある酪農 経 営 を 実 現 し て い る 点 に あ り ま す。 今後は、現在のスタイルを継続 しながら牛の長命連産、計画的な 機械の更新、生産性の高い草地づ くりを実践して、さらなる省力化 と低コスト化を追求していくこと を目指しているようですが、併せ てより高度な集約放牧と生乳生産 量の拡大も実現されることを期待 しております。 西日本酪農青年女性会議
山縣 泰介
さん 消費者の顔が見える 酪農を目指して 北海道酪農青年女性会議山下 雅博
さん 道北地域に根ざした 季節繁殖経営 を目指して酪農経営発表の部
審査講評
東北大学大学院農学研究科教授伊藤 房雄
審査委員長莚平さんは、酪農学園大学を卒 業後、一年間のデンマーク研修を 経 て、 平 成 16年 に 就 農 さ れ ま し た。就農時点で 30頭程だった経産 牛も現在は 50頭を超えるまでに経 営規模が拡大しております。 莚平牧場の特徴は、自家育成を 中心とした 2~ 3頭/年の計画的 な規模拡大と、畜舎の改築や連動 スタンチョンの設置を自作で行う など可能な限り低コスト化を図っ ていること、カウコンフォートの 向上に取り組みながら安定した乳 量と乳質を確保していること、経 営改善を図るためにDMS(酪農 家経営管理支援)システムを活用 している点にあります。 今 後 は 、 莚 平 さ ん 自 身 の 技 術 水 準 の向 上を図ると共に 、 今 年 6 月か ら始め た牛 群 検 定 を活 用 する こ と で 、 近 い 将 来 、 経 産 牛 頭 数 80 頭 、 一 頭 当 た り 乳 量 1 0 ,0 0 0 kgの 実 現 を 目 標 に 掲 げ て お り ま す 。 着 実 か つ堅 実 にス テ ップア ッ プ して き た 、莚 平 さ ん の こと で す か ら 、 そ の目 標 は 間 違 い な く 実 現 す ると思 われ ま す が 、 併 せ て 堆 肥 舎 を 設 置 し 、 飼 料 畑 へ 堆 肥 を 適 切 に 還 元 す る こ とを 期 待 し た い と思 い ま す 。 郡司さんは、次男ではあります が子供の頃から酪農経営を夢見て いたこともあり、茨城県立農業大 学校を卒業後、直ちに就農した若 き酪農青年です。現在は両親と共 に、搾乳牛 38頭、育成牛 15頭を飼 養しております。 住宅街に隣接する郡司牧場の取 組の特徴は、牧場周辺に点在する かつて栗林だった耕作放棄地を借 り入れ開墾し、デントコーン、ソ ルゴー、エン麦、イタリアンによ る 2年 5作の変則 3毛作を確立し て高い飼料自給率を実現している 点にあります。またそこでは近隣 住 宅 へ の 配 慮 か ら、 イ ン ジ ェ ク ターを使ってのスラリー散布も高 く評価されてよい特徴です。 就農 4年目の現在は、地元若手 酪農家らとのバーンミーティング 等を通じて自己研鑽につとめなが ら、さらなる自給飼料率の向上と 確実な一年一産、乾乳牛舎の建設 を目標に掲げておりますが、その なかでも特に、チルド精液や雌雄 判別精液等の新しい技術をしっか りと修得し、分娩間隔を短縮する ことを期待しております。 平成 9年に就農した福井さんの 牧場は、愛知県豊川市に立地して お り、 ご 夫 婦、 両 親 の 家 族 4名 と、 中 国 人 研 修 生 を 含 む 4名 の 雇 用 の 計 8名 の 労 働 力 で 経 産 牛 110頭を飼養しています。 かつて粕酪が盛んだった地域と 言われる様に、福井牧場を取り巻 く環境は、必ずしも自給飼料基盤 に恵まれているわけではありませ ん。逆に、大きな港が近くにある ことから輸入飼料の確保が比較的 容易なため、購入飼料依存型牧場 として展開してきました。このた め 福 井 牧 場 で は、 「 牛 を 健 康 に 飼 うこと」を経営の信念とし、その ためにハード面の充実と管理技術 の向上が不可欠であると考えてお ります。 1 3, 1 5 5 kgと い う 直 近 の 経 産 牛 一 頭 当 た り 乳 量 が 示 し て い る よ う に、 福 井 さ ん の 繁 殖 管 理 技 術、 飼 養 管 理 技 術、 カ ウ コ ン フォートの向上対策、等々は、ど れをとっても非常に高い水準に達 していることは言うまでもありま せん。これは、細霧機や餌寄せロ ボットの導入などに見られるよう に、経営目標の実現に良いと思わ れる先端技術を絶えず取り入れる 福井さんの進取の気性の所為なの 中部酪農青年女性会議
福井 邦仁
さん 乳牛を健康に 飼うために 関東甲信越酪農青年女性会議郡司 貴大
さん 時代と歩む 酪農経営を目指して 〜地域と夢と仲間たちと〜 九州酪農青年女性会議莚平 健一郎
さん 着実な経営発展を目指す 我が家の酪農経営かもしれませんが、それ以上に弛 まず“カイゼン”に取り組むこと が経営の神髄であることを示して くれているようにも思われます。 今後は、長命連産へのチャレン ジと地元耕種農家との耕畜連携に も取り組まれていかれることを期 待しております。 丹内牧場の前史は、丹内さんの 親 世 代 9戸 が 昭 和 30年 代 に 入 植、 設立した農事組合法人北光開拓牧 場にあります。地元の高校を卒業 後、直ちに就農し、平成 14年に 33 歳 で 牧 場 を 継 承 し た 丹 内 さ ん は、 無理のない安定した家族経営を理 念として、着実に牧場を展開して きました。 丹 内 さ ん の 取 組 の 特 徴 は 、 第 一 に 、 息 子 の 就 農 を 契 機 に D M S ( 酪 農 家 経 営 管 理 支 援 ) シ ス テ ム を 活 用 し て 明 確 な 目 標 ・ 目 的 を 設 定 で き た こ と 、 ま た そ れ を 実 現 し て い く た め に 自 ら の 意 識 改 革 を 断 行 し 、 牛 群 検 定 や 獣 医 師 に よ る 繁 殖 診 断 な ど を 積 極 的 に 取 り 入 れ た こ と で す 。 第 二 に 、 地 域 の 仲 間 が 離 農 し て い く な か で 、 彼 ら の 跡 地 を 活 用 し て 自 給 飼 料 基 盤 を 拡 大 し 、 98% と い う 極 め て 高 い 粗 飼 料 自 給 率 を 実 現 し て い る こ と で す 。 ま た 、 平 成 17年 に 36歳 と い う 若 さ で 組 合 の 理 事 と な り 、 平 成 20年 に T M R セ ン タ ー 設 立 の 検 討 ( 結 果 的 に は 一 時 凍 結 )、 さ ら に コ ン ト ラ ク タ ー 組 織 を 立 ち 上 げ る な ど 、 一 貫 し て 地 域 の 酪 農 を 如 何 に し て 次 世 代 に 継 承 し て い く か と い う 課 題 に 、 リ ー ダ ーと し て 積 極 的 に 取 り 組 ん で き た 点 は 高 く 評 価 で き ま す 。 今後は、息子の就農により、牛 舎 の 増 築( 規 模 拡 大 ) と「 結 い 」 の精神を活かした自給飼料の効率 的な収穫、さらなるゆとりある酪 農の実現を新たな目標に掲げてお り、その着実な実現を期待してお ります。 以上、今回発表された 6名の方 の経営は、いずれも各地域を代表 す る 優 れ た 経 営 で あ り ま す の で、 優劣を判断することは容易ではあ りませんでした。 その中で、1)自給飼料を適切 かつ安定的に確保しているかどう か、 2) 高 品 質 は も ち ろ ん の こ と、低コスト生産の実現に向けて 積極的にイノベーションの導入に 取 り 組 ん で い る か ど う か、 3) そ し て、 ゆ と り あ る 酪 農 を 実 現 す る と 共 に、 地 域 の 酪 友 を 増 や す 活 動 を 積 極 的 に 行 っ て い る か ど う か、 と い う 3 つ の 観 点 を 総 合 的 に 勘 案 し、 北 海 道 酪 農 青 年 女 性 会 議 代 表 の 山 下 雅 博 さ ん の 経 営 を 最 優 秀 と さ せ て いただきました。 今 回、 発 表 さ れ た 6名 は い ず れ も 地 域 特 性 を う ま く 活 用 さ れ、 極 め て 優 秀 な 経 営 を 実 現 さ れ て お り ます。会場にお越しの皆様におか れましては、 6名の方々の発表を お持ち帰りいただき、それぞれの 経営や地域の酪農の発展のために ご活用していただければ幸いに存 じます。 以上で講評ならびに審査結果の 発表を終わります。 ( 酪 農 意 見 ・ 体 験 発 表 の 部 は 次 号 に 掲 載 し ま す ) 来年は、7 月 14 日㈭~15 日㈮に愛知県名古屋市「名古屋東急 ホテル」にて開催予定となっております。来年も、皆さまにお会 いできることを楽しみにしております。 東北酪農青年婦人会議
丹内 良昭
さん 「気が付く」ことの大切さ 〜そして、行動と検証〜 喜びに湧く北海道会議 山下雅博さん(経営/最優秀賞)と竹田千鶴子さん(意見/審査委員長特別賞)を囲んで指定団体制度
と
生乳取引の現状
について
能となり、安定的な収入が得ら れる。 ● 特定乳製品向け、チーズ向け生 乳に対して、補給金の交付が受 けられる。 ● 取引交渉・生乳代金回収につい て直接対応する必要がなく、取 引停止・債権管理に対する不安 要素が少なくなる。 ● 災害等の有事に対し、使用目的 を設定した組織の資金プール財 源からの助成、政策的支援を受 けやすい。 ❸ 直接販売 で 生 じ る リ ス ク と は そもそも生乳は他の農畜産物に 比べて腐敗しやすく、貯蔵が難し いにもかかわらず、毎日、相当量 が 生 産 さ れ る た め、 そ の 販 売 は 様々なリスクに晒されます。 ⑴ 安定供給と需給調整 指定団体では、一元集荷多元販 売と用途別販売により乳業者に対 し 生 乳 の 安 定 供 給 を 実 施 し て お ❶ 指定団体制度とは 指定団体制度とは、昭和 41年に 施行された加工原料乳生産者補給 金等暫定措置法により指定を受け た指定団体が、生乳を一元的に集 荷し多元的に各乳業者に共販(無 条 件 委 託、 平 均 販 売、 共 同 計 算 ) する取引です。この生乳共販事業 を通じて指定団体は補給金の交付 受け皿となるとともに、用途別取 引と計画生産による生乳需給の安 定化、配乳権の集約による乳価交 渉力の強化、集送乳・CSの合理 化等による経費・労力の削減、指 定団体間の協調による産地間競争 の是正等の役割を担っています。 ❷ 指定団体制度の利点とは 指定団体制度の利点を挙げると 以下のようにまとめられます。 ● 個々の生産量が少なくても一元 集荷により乳業者との取引が可酪
農
部
だ
よ
り
ここ数年、生乳生産が減少し逼迫基調の需給となり、生産現場ではアウトサイダー化 が話題となっています。いわゆる指定生乳生産者団体(以下、指定団体という)による 生乳委託販売ではなく、生乳生産者自らが直接販売を選択することです。その選択に 至る理由は千差万別で、経営メリットの追求や組織への不満、こだわりの生乳生産等を よく耳にするところです。また、昨今の規制改革論議における生乳取引の多様化とも 相まって直接販売を実施することが風潮であるかの報道も見受けられます。アウトサ イダーとなられる方々には、それぞれの事情、考えが有ってのことと推察されますが、 改めて指定団体制度について考察してみたいと思います。り、消費者に牛乳・乳製品を供給 す る 社 会 的 責 任 を 担 っ て い ま す。 また、過剰時には乳製品を製造す ることにより牛乳の廉売、ひいて は生乳の価格引き下げを防ぐ役割 を果たしています。 指定団体をとおさない直接販売 においては、災害や事故等により 供給ができない場合、欠品で乳業 者や小売業者に損害を与えること となるでしょう。加えて、余剰時 にやむなく廉売せざるを得ない状 況下においては、生乳価格を引き 下げて販売することとなり、その 結果は生乳生産者個人に返ってく ることとなりかねません。 ⑵ 債権管理 指定団体では、相当量の生乳を 販 売 し 売 上 金 額 も 多 額 に な る た め、 信 用 調 査 の 徹 底 や 担 保 徴 収、 生乳取引保険加入等の債権保全策 を講じています。また、支払の遅 延や倒産時には、法的手続きを含 め債権回収に全力で当たり、万が 一、不良債権化した場合でも一定 期間、広く経費を全体的に平準化 して乳価をプールし、大きく乳価 に影響(下げ)が無いように対処 します。 直 接 販 売 で は、 乳 業 者 や 問 屋、 小売業者の経営リスクを直接的に 被る可能性が高まり、万が一、取 引 先 が 倒 産 す る と 1 ・ 5 ~ 2 カ 月 分の乳代が回収不能となる事が懸 念されます。また、債権回収に関 わる時間や係争費用も直接負担す ることとなり、回収時期や金額の 目途も立たない状況に陥る事も想 定されます。 ⑶ 品質管理 指定団体では、一元集荷し合乳 することで乳質検査の徹底、品質 の平均化を実施し、出荷する乳質 の保証をしています。また、ポジ テ ィ ブ リ ス ト 制 度 に 対 応 す る た め、酪農乳業の一体的な取り組み と し て 生 乳 生 産 者 団 体、 乳 業 者、 その他関係者で構成される支援組 織が生乳生産者への指導・検証を 行い、消費者の信頼を確保する取 り組みを行っております。 直接販売では、季節や飼料変更 による乳成分低下や風味不良への 対応が難しく、引いては製品の品 質保証が難しくなることもあるで しょう。また、食品安全基本法に お い て、 生 乳 生 産 者、 集 乳 従 事 者、生乳販売者も食品関連事業者 となり安全性の確保について一義 的な責任があることとなっていま す。万が一、生乳に由来する製品 事故が発生した場合、生乳生産者 個人に回収や損害賠償などの責任 が生じることが懸念されます。 ❹ 最後に 平成 27年度より、生乳生産者の 創意工夫を促進するため、指定団 体制度下で部分委託による六次産 業化や直接販売について、生乳受 託 販 売 の 弾 力 化 が 図 ら れ ま し た。 生乳生産者でも、生乳生産者団体 でも、生乳取引の多様化による収 益性の向上に一層努力して行かな ければなりません。 また、自由貿易化交渉の行方や 予 測 不 能 な 大 震 災、 需 給 の 緩 和、 乳 業 者 や 問 屋、 小 売 業 者 の 倒 産 等、生乳生産者の努力では避けら れない事態にどの様に対応するの か 十 分 考 慮 す る 必 要 が あ り ま す。 現下の利益のみではなく、想定で きるリスクへの対応(保険、資金 のプール等) 、 不測の事態(天災 など)に備えた事業継続計画、組 織体制の構築が重要となるのでは ないでしょうか。加えて、この様 な酪農を取巻く変化に対して、生 乳生産者は指定団体制度の持つ利 点とリスク対応機能を十分理解し た上、生乳生産者にとってより良 い組織に発展するように協力して 行 く こ と が 必 要 な の で は な い で しょうか。 現 在、 「 生 乳 取 引 の あ り 方 に つ い て 」、 国 が 関 係 機 関、 団 体・ 企 業と今後協議検討を進め、一定の 方 向 性 を 出 す こ と に な っ て い ま す。生・処・販の酪農業界が一体 となって、日本の酪農を支えてい くことを期待致します。
今 回 ご 紹 介 す る 小 松 牧 場 は、 伊 那 酪 農 業 協 同 組 合( 桃 澤 明 代 表 理 事 組 合 長 ) に 所 属 し、 経 産 牛 32頭、 育 成 牛 25頭 を 飼 養 し て い ま す。 搾乳牛舎はフリーストール牛舎です。 牧場は、 長野県伊那市高遠町に位置しています。高遠 町の気候は内陸的で日照時間が長く、冷涼で 住みよい所です。また、高遠城址公園は桜の 名所として全国的にも有名です。 小 松 牧 場 は 昭 和 30年 に 祖 父 で あ る 小 松 文 一 さ ん が 乳 牛 を 1頭 購 入 し て 酪 農 を 開 始 し ま し た 。 父 で あ る 平 一 さ ん が 水 稲 を 開 始 、 正 平 さ ん が 3代 目 と し て 酪 農 と 水 稲 の 複 合 経 営 を 行 っ て い ま す 。 家 族 構 成 は 本 人 で あ る 正 平 さ ん 、 父 の 平 一 さ ん 、 母 の ひ ろ 子 さ ん 、 奥 様 の 美 香 さ ん 、 長 女 の 優 香 さ ん 、 長 男 の 真 優 さ ん 、 次 女 の 光 里 さ ん 、 ご 祖 母 様 の 道 子 さ ん 、 弟 さ ん の 弘 明 さ ん で す 。 酪 農 経 営 に 携 わ っ て い る 人 は 、 後 継 者 の 小 松 正 平 さ ん 、 父 の 平 一 さ ん 、 弟 の 弘 明 さ ん の 3人 で す 。 父 の 平 一 さ ん が 哺 育 ・ 育 成 部 門 、 堆 肥 部 門 を 、 弟 の 弘 明 さ ん は 給 餌 部 門 を 担 当 し て い ま す 。 そ し て 、 経 営 管 理 全 般 を 含 め 、 搾 乳 、 繁 殖 管 理 部 門 に つ い て 正 平 さ ん が 担 当 し て い ま す 。 自 給 飼 料 の 生 産 に も 力 を 入 れ ら れ て お り、 デントコーン 8町歩、オーチャードグラス 12 町歩、WCSを 2町歩の合計 22町歩生産して います。また、 水稲も 16町歩生産しています。 今回は小松牧場の後継者である小松正平さん へお話を伺ってきました。
若手後継者の
本音
Vol.14
今回は、長野県伊那市高遠町 小松牧場
の後継者小松正平
さんにお話を伺いました。複合経営を活かした
循環型農業を実現する
[経営概況] 所 属 伊那酪農業協同組合(桃澤明代表理事組合長) 家族構成 小松正平さん、父の平一さん、母のひろ子 さん、奥様の美香さん、長女の優香さん、 長男の真優さん、次女の光里さん、ご祖母 様の道子さん、弟さんの弘明さん 飼養頭数 経産牛 32 頭、育成牛 25 頭 ネ ホ ン就農するまでの経緯と経過
小 さ い こ ろ か ら 機 械 に 触 れ る 事 が 好 き だ っ た そ う で 、 父 の 平 一 さ ん が 運 転 す る ト ラ ク タ ー に 乗 せ て も ら っ て い た そ う で す 。 小 学 校 2年 生 の 頃 に は 小 型 の ト ラ ク タ ー で 田 起 し 等 の 農 作 業 を 手 伝 っ て い ま し た 。 家 業 を 継 ぎ 酪 農 を 営 む こ と は 極 々 自 然 な こ と だ っ た そ う で す 。 地 元 の 普 通 高 校 を 卒 業 後 、 八 ヶ 岳 中 央 実 践 農 業 大 学 校 へ 進 学 し 実 家 へ 就 農 さ れ ま し た 。就農しての感想
農 業 大 学 校 で は 現 場 主 義 で 2年 間 の 実 習 経 験を積まれました。その経験が経営のプラス になっていると話して下さいました。繁殖管 獣医師による繁殖診断 左から後継者の正平さん、弟の弘明さん、父の平一さん期は自分の趣味に費やされているそうです。
今後の目標
搾 乳 牛 群 の ベ ッ ド の 総 修 理、 現 在 の ア ブ レ ストパーラーが古くなっているので新設した いと考えているそうです。 4代目の後継者が いる為、将来に向けて牛舎整備をしっかりし て行きたいと話して下さいました。ご
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毎 日 仕 事 が 忙 し く、 嫁 と 子 供 た ち へ 苦 労 を 掛けますが、家族仲良く楽しく暮らしていき たいと思います。これからも宜しくお願いし ます。 下 さ い ま し た。 ベ ッ ド メ イ キ ン グ を 徹 底 し、 1頭 1布はもちろんプレディッピング、ポス トディッピングを徹底されています。繁殖管 理も月 1回の獣医師との立会診断を 6年間欠 かさず続けられているそうです。 ま た、 水 稲 と 酪 農 の 複 合 経 営 を 活 か し、 飼 料用米の生産、敷料として稲ワラや籾殻の有 効利用を行い堆肥と伴に田畑へ還元されてい ます。酪農に対する思い
自 給 飼 料 を 十 分 量 生 産 し て い る 為、 労 力 的 には厳しい面もありますが安定した経営が出 来ていると感じています。酪農業の魅力は自 分の時間を作る事が出来、有効に利用できる 事だと話して下さいました。農繁期以外の時 理についても月 1回は必ず獣医師と立ち合い 繁殖対策を徹底されています。 大 変 な 事 は、 夏 季 に 水 田 管 理 の た め 土 手 の 雑草を刈らなくてはならないのですが、朝夕 の涼しい時間は搾乳作業に費やすので日中の 暑い時間帯に刈払機で 1日 3~ 4時間作業を 行わなくてはならない事です。 ま た、 農 繁 期 は 田 植 え と デ ン ト コ ー ン の 播 種時期が被ってくるため、家族皆で水稲、圃 場仕事に追われています。晩夏からの刈取り 作 業 も 忙 し く W C S、 デ ン ト コ ー ン、 牧 草、 稲刈りと追われていきます。年に 2回の農繁 期はかなり忙しく働かれています。経営管理面で重視している事柄
乳 房 炎 対 策 を 一 番 重 視 し て い る と 話 を し て 搾乳牛舎 WCS刈取り デントコーン刈取り 趣味のATV(バギー) 酪農にとって大変な事が多い時代で すが、お互いに頑張っていきましょう!全国の若手後継者の皆さんへ
一言
!
小松さんより本所
発「日本酪農危機突破総決起大会」を開催!!
日本酪農政治連盟は7月 31 日、TPP 閣僚交渉がハワイに て大詰めを迎える中、酪農家の 窮状を広く訴え危機打開に向け て、日本酪農危機突破総決起大 会を開催しました。東京・永田 町自民党本部大ホールで開かれ た集会では、自民党酪政会会長 森英介衆議院議員や自民党農林 部会長 齋藤健衆議院議員ら総 勢約 40 名の国会議員らが参加 される中、主催者として佐々木 勲委員長は「国会で決めた重要 5品目をしっかりと守り、酪農 界の若者の希望を守ってもらわねばならない」 と強く訴えました。これに対し多くの議員から は国会決議の遵守について最後まで闘うと力強 い発言を得ることができました。その後、三国 貢幹事長から本大会開催に至った経過について 報告を経て、TPP 交渉に関する特別決議「自 民党・衆参国会決議の遵守を貫こう」、日本酪 農を守るための決議についてなど3つの決議が 満場一致の拍手によって採択されました。決議 採択後、各ブロック代表から国会議員へと地区 の情勢や窮状についての訴えが行われ、そのの ち、参加者全員でガンバロー三唱を経て大会は 閉会となりました。大会終了後は焼けつくよう な暑さの中、自民党から赤坂見附、外務省・農 林水産省前を通って日比谷公園へとデモ行進を 行い、酪農界の強い危機感を訴え、決議の厳守 を強く求めました。 (O.H) ▲ 自民党本部へ全国から酪農家800名が集結 ▲ 炎天下のもとデモ行進を決行仙 台
支 所発「第22回スポーツ交流会」開催!
─ 岩手中央酪農青年婦人会議 ─
7月4日㈯、岩手中央酪農 青年婦人会議(山中博喜委員 長)主催のスポーツ交流会 が、岩手県盛岡市玉山区の岩 中酪本所特設会場にて盛大に 開催されました。 当日は雨模様の中、生乳出 荷戸数を超える 140 名余り が参集し、開会式で山中委員 長は『多くの方にお集まりい ただき大変感謝します。この 元気が東北の酪農を支える源 です。ケガが無いよう 1 日 楽しみましょう。』と挨拶が ありました。 競技は、風船割り、一輪車レース、ムカデ競 争、フラフープ送りなど、お年寄りからお子さ んまで誰もが参加できる競技が用意され、終始 大きな歓声と笑い声に包まれながら進められま した。 競技終了後は、全国酪青女酪農発表大会にて 発表を行う丹内良昭さん、桜井善さんの壮行会 も兼ねた懇親会が行われ、ビール片手にバーベ キューを囲み、各自持ち込んだ自慢の漬物やお にぎりを頬張りながら、日頃の作業の疲れを癒 しつつ、近況報告や酪農情報を交換し合ったり と、大いに親睦を深めていました。 (I.M) ▲ はやく!はやくっ! ▲ ヨ~イ、スタート! 勝ったぜ~! ▲ 懇親会は大盛況●開 催 日 2015年9月27日(日) 13:00 ~ 17:30(予定) ●会 場 RADIO BERRY1階 イベントスペース (所在地) 栃木県宇都宮市中央1-2-1 ●定 員 女性15名 ●参 加 費 1,000円 ●参加条件 20歳~ 45歳の未婚女性 ●応募方法 ハガキ 下記の項目をご記入の上、ご応募お待ちしております! 郵便番号、ご住所、お名前、生年月日、連絡がとれる電話(携帯)番号、ご職業 送り先住所:〒320-8550 栃木県宇都宮市中央1-2-1
「第2回 酪農とちぎpresents RADIO BERRY カップリングパーティー係」まで ご友人と一緒に参加される場合は、友人全員の上記項目を、 それぞれご記入ください。 ●応募受付期間 9月17日(木)到着分まで有効です。 ●選考方法 応募者多数の場合は抽選となります。 当選された方には、ご連絡させていただきます。 ●当日の交通について 現地集合、現地解散となります。 お車でお越しの場合には、近隣の有料駐車場をご利用ください。 ●お問い合わせ エフエム栃木
酪農とちぎpresents RADIO BERRY カップリングパーティー係 TEL.028-638-7640
ぜひ、この機会に理想のパートナーを見つけましょう!
酪農とちぎ農協&RADIO BERRYがお送りするカップリングパーティー!
好評に付き、第2回の開催です。
栃木県の牧場経営している素敵な男性があなたを待っています♪
❶ 人気店のスイーツが食べられる!
❷ カップルが成立した方には、豪華景品を贈呈!
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参加者特典
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第2回
酪農とちぎpresents
RADIO BERRY カップリングパーティー
地 域 の 紹 介 湖西牧場株式会社が在る湖西市 は、静岡県の最西端、愛知県との 境に位置しています。トレッキン グコースとして親しまれている湖 西連峰、はるか彼方に水平線を望 む太平洋、美しい水をたたえる浜 名湖に囲まれ、自然豊かで温暖な 気候に恵まれています。農業をは じめ、自動車産業を中心とした工 業、商業の盛んな地域です。 また、日本を代表する企業・ト ヨタグループの研究、創造の礎と もなっている「自動織機」等の発 明で有名な豊田佐吉の生誕地とし ても知られています。 牧 場 の 概 況 、 歩 み 浜名酪農業協同組合(伊藤光男 代表理事組合長)に所属する湖西 牧場は、経産牛 90頭、未経産牛 85 頭の計175頭をフリーストール 型牛舎2棟で飼養し、パーラー方 式(8頭ダブル・パラレル)で搾 乳を行っており、遠隔管理可能な カメラも装備しています。牧場の 運営は6人の社員(殆どが非農家
酪農家が出資する牧場
~外部からの担い手確保を目指して~
No.
267
静岡県湖西市湖西牧場㈱
スタッフ一同 ▲ ▶ フリーストール牛舎内の牛達静岡県
湖西市 で若い)が担っており、東京都出 身の 20歳代の女性が場長を務めて います。給与飼料については、同組合が 平成 21年に設立、運営しているT M R セ ン タ ー が 行 う T M R の 搬 入、給与を利用し、糞尿処理は同 じく組合が平成 20年に開始したコ ントラクター事業(糞尿処理、粗 飼料栽培)を活用しています。そ のため、飼料保管庫や飼料生産の ための機械、 堆肥舎がありません。 当該地は湖西市内の酪農家3戸 が規模拡大のために補助事業を利 用して昭和 55年に移転してきた酪 農団地でしたが、残念ながら平成 23年 に 2 戸 が 廃 業 と な り ま し た。 酪農に適した立地条件であること から誰かに経営継続してもらいた いとの組合の強い意向で模索しま したが、希望者はあっても実現に 至 ら な か っ た そ う で す。 そ こ で、 協議を重ね、7人の酪農家の出資 による株式会社として規模拡大を 図り、酪農をしてみたい人を募集 しようという結論になり、湖西牧 場は平成 26年1月に設立されまし た。この経過には酪農家の強い互 助精神を感じます。 年内に200頭までの順次増頭 を計画しており、将来的には子牛 の販売を含めて2億4,000万 円の売り上げを目指しているとの ことです。 外 部 か ら の 担 い 手 確 保 を ! 牧場の会長でもある浜名酪農業 協同組合の伊藤 光 男 組 合 長 は、 近年の組合員の 廃業に歯止めが かからない状況 を危惧され、高 齢化による作業 負担の軽減、堆 肥・遊休農地の 活用、飼料費の 低減、指導事業 の強化等々を目的に、コン トラクター事業やTMRセ ンターの開設、酪農コンサ ルタントの常駐等、安定し た基盤づくりを目指した組 合事業にリーダーシップを 発揮されて来られました。 酪 農 家 が 株 主 の 同 牧 場 も、これまでの対応策の延 長線上にあるとのことであ り「後継者対策は大変重要 であるが、外部からの担い 手確保対策なしには戸数は 減少するばかりだ」と伊藤 組合長は強調されます。 地域の外部から社員とし て受入れ、担い手育成の受け皿と して設立された同牧場は全国的に も珍しいことから取材も多く、ま た、 「 同 牧 場 な ら 融 資 に 値 す る 」 と認められ、ファンドが畜産業で は初めての投資先として選定した 事例でもあるということです。 組合は 「酪農に興味がある」 「酪 農を始めてみたい」若者を育てる 組織、経営システム作りに今後も 努力していくと伊藤組合長は意欲 的です。 女 性 の 力 を 発 揮 ! 牧 場 の ス タ ッ フ は 女 性 が 4 人 と 多 く 、 20歳 代 も 3 人 と 若 い 。 経 験 と や る 気 を 評 価 さ れ て 起 用 さ れた 場 長 の 女 性 は 、 高 校 時 代 に 参 加 し た 北 海 道 で の 酪 農 研 修 で 「 大 好 き な 動 物 や 自 然 に 囲 ま れ 楽 し そ う な 仕 事 に 思 え た」 こ と か ら 、 農 業 大 学 校 卒 業 後 の 静 岡 県 内 で の 牧 場 勤 ▶ 牛舎内部 ▲▼牛舎外観
くれたら」と伊藤組合長は期待さ れています。 最 後 に 今回は、 全国で初めてという 「酪 農家が出資して外部雇用で運営す る株式会社の牧場」を訪問しまし たが、当日は、他の取材も入って いるなかでのご協力にお礼申し上 げます。併せて、牧場の発展を心 よりご祈念申し上げます。 (F・K) 務 を 経 て 入 社 され ま し た 。 も う 1 人 の 女 性 も 大 学 卒 業 後 、 事 務 職 に 就 い た が 夢 を 諦 め 切 れ ず 、 ハ ロ ー ワ ー ク を 通 じ て 入 社 し た そ う で す 。 農業高校、農業大学校の生徒や 若者には酪農に興味を抱いている 人も少なくないそうですが、非農 家では初期投資が大きく酪農経営 へ の 参 入 は 非 常 に 困 難 で あ る の で、同牧場の社員として働き、将 来、立派な担い手となるべく育っ てもらえればと期待は大いに膨ら みます。生産基盤の弱体化が懸念 されている今日、非農家、外部か らの酪農への参入対策として同牧 場の経営形態が良い参考になるの ではと思います。 牧 場 の 社 員 に は 酪 農 技 術 の 習 得、向上のための定期的な講習会 も行っているとのことですが、ま だ2年の経験だという場長は「つ らいと思うことはありません。毎 日新しい発見があり、やりがいも あります」と元気に日々の仕事を こなしておられます。 酪 農 対 策 の 充 実 を ! 伊 藤 組 合 長 は 「 組 合 員 へ の 円 滑 な 事 業 展 開 に は 組 合 員 数 の 減 少は 非 常 に リ ス ク が 大 き い 。 都 府 県 で は 毎 年 5 % 以 上 の 酪 農 家 が 廃 業 し て い る 。 そ の 立 地 や 施 設 等 を 利 活 用 す る た め の 施 策 、 公 助 を よ り 充 実 し て 欲 し い 」 と 行 政 へ の 要 望 を 語 ら れ て い ま す 。 酪農家個々が増 頭する意欲があっ ▶ 哺育施設 ▶ 搾乳室 ても、その立地条件に適合しない 場合や、労働力確保が困難な場合 には廃業農家を利活用した湖西牧 場 の よ う な 形 態 に は 可 能 性 が あ り、加えて、酪農家以外からの担 い手確保にも明るい材料になるの ではないかと考えられます。 「 会 社 組 織 な の で 社 会 保 障、 労 働時間、給与、休日等きちんと規 定しており、今後とも働きやすい 職場づくりに努めていくので、酪 農をしてみたい人は是非応募して