第 垂早 は じめ に
奈良文化財研究所 は平城宮跡の発掘調査 を半世紀にわた り継続 している。 これ まで膨大 な調査資料が 蓄積 され分 析、研究が進め られて きた。墨書土器につ いて も、年次 ご との調査概報において公表 して き ているが、その後の資料整理 の過程 で明 らかになるこ とも少 な くない。正式 な発掘調査報告書にさきだ って『平城宮出土墨書土器集成』(以下『集成』と略称
)を
刊行 して きた経緯 は、墨書土器の文字資料 と しての史料的価値 を重視す るためである。各調査 の詳細な遺構 の検討や他 の出土遺物 などを総合 した研 究成果は、将来刊行 され る発掘調査報告書の中で報告す る予定 である。『平城宮出土墨書土器集成Ш』は平城宮跡発掘調査部 による第170次か ら第316次 までの平城宮内の調査 で出上 した墨書土器 を集めた。第170次以降の調査 は東区朝堂院地区、造酒司地 区、東院地区、壬生 門北 方の兵部省・式部省地 区、第一次夫極殿院地区西半 を中心に実施 して きた。本 資料集には「刑部省」「式 部省」や「宮内省」 な ど、官衡 の性格 を追求す るうえで重要 な資料 を含む1017′ミを掲載 した。
すでに第
2次
から第101次調査で出土 した1070′ミを『集成I』 (奈良国立文化財研究所史料第25冊)に
、 その補遺 を含めて第104次か ら第167次調査出上の1145点を『集成H』 (奈良国立文化財研究所史料第31冊) に収録 してお り、本資料集 をあわせ ると3232′点を報告 したことになる。9 590mド
郭キイ
Fig。